JP2001200193A - 光揮性非焼成色鉛筆芯 - Google Patents
光揮性非焼成色鉛筆芯Info
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Abstract
ことができる非焼成色鉛筆芯を提供する。 【解決手段】 必須成分として、ガラスフレーク顔料又
は金属被覆無機顔料、結合材及び体質材を含んでなる光
輝性非焼成色鉛筆芯である。上記ガラスフレーク顔料又
は金属被覆無機顔料は、非焼成色鉛筆芯全量に対して
0.1〜25重量%含まれている。
Description
体感を有する非焼成色鉛筆芯に関する。
焼成色鉛筆芯はなかった。
光輝感を持ち、さらには強い立体感を併せ持つ筆跡乃至
塗膜を得ることができる光輝性非焼成色鉛筆芯を提供す
るところにある。
鋭意検討した結果、本発明は、必須成分として、ガラス
フレーク顔料及び/又は金属被覆無機顔料を含有してい
る光輝性非焼成色鉛筆芯を採用した。特に、本発明は、
必須成分として、ガラスフレーク顔料、結合材及び体質
材を含んでなる光輝性非焼成色鉛筆芯を採用した。ま
た、本発明は、必須成分として、金属被覆無機顔料、結
合材及び体質材を含んでなる光輝性非焼成色鉛筆芯を採
用した。なお、本発明でいう「金属被覆無機顔料」と
は、金属及び金属酸化物のうち少なくともいずれか1つ
の物質が被覆された無機顔料を総称するものとして定義
される。
した光輝性非焼成色鉛筆芯は、従来の非焼成色鉛筆芯と
異なり、強い光輝感と立体感を有する筆跡乃至塗膜を得
ることができる。
光輝性非焼成色鉛筆芯も、無機顔料が金属蒸着等で着色
されているため、従来の非焼成色鉛筆芯と異なり、強い
光輝感と立体感を有する筆跡乃至塗膜を得ることができ
る。
用いられるガラスフレーク顔料は、フレーク状ガラスが
金属などで被覆された構造からなり、光輝感と立体感を
有する顔料として定義される。本発明で用いられるガラ
スフレーク顔料は、着色効果を有し、金属光沢を有する
ほか、隠蔽力を有するものが好適である。一例を挙げれ
ば、フレーク状ガラスが無電解メッキ法により金属で被
覆されたガラスフレーク顔料を使用することができる。
例えば、銀で被覆された東洋アルミニウム社製の商品名
「メタシャインREFSX−2015PS」、「メタシ
ャインREFSX−2025PS」、及び「メタシャイ
ンREFSX−2040PS」、日本板硝子社製の商品
名「メタシャインRCFSX−5480PS」、「メタシ
ャインRCFSX−5230PS」「メタシャインRCF
SX−5150PS」、「メタシャインRCFSX−50
90PS」を例示することができる。
法により金属で被覆されたガラスフレーク顔料も使用す
ることができる。例えば、銀で被覆された東洋アルミニ
ウム社製の商品名「クリスタルカラ−GF2125」、
「クリスタルカラーGF2125−M」、「クリスタル
カラーGF2140」、「クリスタルカラーGF214
0−M」がある。また、ニッケル・クロム・モリブデン
で被覆された同社製の商品名「クリスタルカラーGF2
525」、「クリスタルカラーGF2525−M」、
「クリスタルカラーGF2540」、「クリスタルカラ
ーGF2540−M」がある。また、真鍮で被覆された
同社製の商品名「クリスタルカラーGF250」、銀合
金で被覆された同社製の商品名「クリスタルカラーGF
1345」、チタンで被覆された同社製の商品名「クリ
スタルカラーGF1445」がある。
径は500μm以下、特に5〜100μmが好適であ
る。ガラスフレーク顔料のメジアン径が500μmを超
えると、描き味が低下し好ましくない。
焼成色鉛筆芯全量に対して0.1〜25重量%含まれて
いることが好ましい。ガラスフレーク顔料が非焼成色鉛
筆芯全量に対して0.1重量%未満の場合は光輝性及び
立体感が充分でない。また、ガラスフレーク顔料が非焼
成色鉛筆芯全量に対して25重量%を超えると、書き味
(描き味)が低下し、また、非焼成色鉛筆芯の強度が低
下する。ガラスフレーク顔料の最適配合量は0.5〜2
0重量%である。
以上を混合して用いることができる。また、ガラスフレ
ーク顔料を、金属被覆無機顔料、アルミニウム顔料、パ
−ル顔料などの光輝性顔料と混合して用いることもでき
る。
被覆無機顔料とは、例えば金属蒸着等で金属及び又は金
属酸化物が被覆された無機顔料として構成されている。
一例を挙げれば、酸化鉄(III)が被覆されたアルミニウ
ムを用いることができる。例えばBASF株式会社製の
商品名「Paliocrom Gold L2000」、「Paliocrom Gold L
2002」、「Paliocrom Gold L2020」、「Paliocrom Gold
L2022」、「Paliocrom Gold L2025」「Paliocrom Oran
ge L2800」がある。また、酸化鉄(III)が被覆された雲
母を用いることができる。例えばBASF株式会社製の
商品名「Paliocrom Red Gold L2500」、「Paliocrom Re
d L4000」がある。また、アルミニウム−マンガン被覆
の雲母状酸化鉄(III) を用いることができる。例えばB
ASF株式会社製の商品名「Paliocrom Copper L3000」
及び「Paliocrom Copper L3001」がある。また、還元二
酸化チタンが被覆された雲母を用いることができる。例
えばBASF株式会社製の商品名「Paliocrom Blue Sil
ver L6000」、「Paliocrom Blue Silver L6001」があ
る。また、二酸化チタンが被覆された雲母も用いること
ができる。
ガラスフレーク顔料のメジアン径と同様に、500μm
以下、特に5〜100μmが好適である。金属被覆無機
顔料のメジアン径が500μmを超えると、描き味が低
下し好ましくない。
ーク顔料と同様に、非焼成色鉛筆芯全量に対して0.1
〜25重量%含まれていることが好ましい。上記の無機
顔料が非焼成色鉛筆芯全量に対して0.1重量%未満の
場合は光輝性が充分でない。また、上記の無機顔料が非
焼成色鉛筆芯全量に対して25重量%を超えると、書き
味(描き味)が低下し、また、非焼成色鉛筆芯の強度が
低下する。上記の無機顔料の最適配合量は0.5〜20
重量%である。
上を混合して用いることができる。また、金属被覆無機
顔料を、ガラスフレーク顔料、アルミニウム顔料、パ−
ル顔料などの光輝性顔料と混合して用いることもでき
る。
ては、非焼成色鉛筆芯の結合材として従来使用されてい
る公知の結合材を使用することができる。結合材として
は、強度、剛性が優れているものが好ましい。結合材と
しては、例えば、カルボキシメチルセルロース、メチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ニトロセル
ロース、硫酸セルロース、アセチルセルロース、フェノ
ール樹脂、ポリビニルアルコール、アラビアガム等が挙
げられる。これらは単独で又は任意で組み合わせて使用
することができる。また、天然品、合成品を問わず使用
することができる。
対して3〜15重量%、好ましくは5〜10重量%であ
る。結合材が非焼成色鉛筆芯全量に対して3重量%未満
であると芯状への成型性が低下し、また非焼成色鉛筆芯
の強度が低下する。一方、結合材が非焼成色鉛筆芯全量
に対して15重量%を越えると書き味が低下すると共
に、摩耗しなくなる。
芯の体質材として従来使用されている公知の体質材を使
用することができる。体質材としては光輝性顔料や着色
剤などの発色を阻害しないものが好ましい。体質材とし
ては、例えば、タルク、カオリン、炭酸カルシウム、炭
酸マグネシウム、シリカ、アルミナシリケート、ベント
ナイト等が挙げられる。体質材は単独で又は二種以上組
み合わせて使用できる。
対して60〜80重量%、好ましくは65〜75重量%
である。体質材の配合量が非焼成色鉛筆芯全量に対して
60重量%未満であると、描き味(書き味)が低下す
る。一方、体質材の配合量が非焼成色鉛筆芯全量に対し
て80重量%を越えると、非焼成色鉛筆芯の強度が低下
し、また発色性が低下する。
ス又は油脂類を用いることができる。非焼成色鉛筆芯を
成型後、ワックス又は油脂類類を含浸させることによ
り、非焼成色鉛筆芯の着色性を向上させることができ
る。また、ワックス又は油脂類は、芯の成型後に含浸さ
せるのではなく、原料組成物としてあらかじめ練り込む
ことにより芯に含有させても良い。
は、流動パラフィン、シリコーンオイル、α−オレフィ
ンオリゴマー、パラフィンワックス、マイクロクリスタ
リンワックス、サゾールワックス、ケトンワックス、ワ
セリン、牛脂硬化油、蜜ロウ、木ロウ、カルナウバワッ
クス、ステアリン酸等が挙げられる。ワックス又は油脂
類は合成、天然を問わず用いることができる。ワックス
又は油脂類は単独で又は二種以上組み合わせて使用する
ことができる。
ものを用いると、筆跡乃至塗膜を消しゴムで消去するこ
とが困難であるが、常温で液体のものを用いると、ガラ
スフレーク顔料等が含まれていても、筆跡乃至塗膜は消
しゴムで消去することが可能となる。
鉛筆芯全量に対して20重量%以下(例えば、1〜20
重量%)、好ましくは3〜10重量%である。ワックス
又は油脂類の配合量が非焼成色鉛筆芯全量に対して20
重量%を越えると、非焼成色鉛筆芯の強度が低下する。
ができる。光輝性顔料を着色剤と併用することにより、
非焼成色鉛筆芯の色を種々の色に調整することができ
る。着色剤としては、ガラスフレーク顔料や金属被覆無
機顔料と反応せず、また、このようなガラスフレーク顔
料や金属被覆無機顔料の発色に影響を与えないものを用
いることが重要である。なお、本発明では着色剤を配合
しない光輝性非焼成色鉛筆芯も含まれる。
直接染料、塩基性染料などの水溶性染料(トリフェニル
メタン系、キサンテン系、アントラキノン系、金属錯体
系、銅フタロシアニン系など)、フタロシアニン、キナ
クリドン、カーボンブラック、酸化チタンなどの有機顔
料又は無機顔料、或いは蛍光顔料、着色樹脂エマルジョ
ンなどを使用することができる。着色剤は1種又は2種
以上を混合して使用することができる。
されていても含有されていなくても差し支えない。但
し、着色剤が含有されている場合は、非焼成色鉛筆芯全
量に対して10重量%以下、特に5重量%以下含まれて
いることが好ましい。着色剤がパステル組成物全量に対
して10重量%を超えると、光輝感が低下する。
鉛筆芯では、その他の成分として必要に応じて、滑材、
結合材用溶剤(例えば、水など)、界面活性剤、防腐・
防黴剤、香料などの非焼成色鉛筆芯の添加材として公知
の添加剤を適宜配合することができる。なお、滑材とし
ては、例えば、合成雲母(人工的に合成したフッ素雲母
系鉱物)、窒化ホウ素、フッ化黒鉛等が挙げられる。
を可能にするため、溶剤を添加することができる。溶剤
としては水や各種公知の有機溶剤を使用することができ
る。溶剤は原料とともに配合し混練、成形した後乾燥し
て除去することができる。
は、基本的には上記の各成分を混合して、特定の形状に
成型して調製することができる。例えば、原料を、混練
機(ニーダーなど)を用いて加熱状態(例えば60℃で
約8時間)で混練し、次に当該混練物を脱気した後、プ
ランジャー型成型機を用いて予備成形し、続いてプラン
ジャー型押し出し成型機で例えば3mm径の鉛筆芯に押
し出し成型し、乾燥(例えば70℃で12時間)させる
ことにより調製することができる。なお、混練や押し出
し成型などは、加熱下で行うことができる。また例え
ば、まず、上記原料組成物に、この原料組成物と約同量
の溶剤(水、有機溶剤等)を添加して混練する。当該混
練物をプランジャー型又はスクリュー型押出成形機によ
って直径約3mmの色鉛筆芯に成形した後、この成型物
を乾燥して溶剤を除去し、必要に応じて更にこの成型物
に油脂、ワックス類を含浸させることによって非焼成色
鉛筆芯を得ることができる。
ラスフレーク顔料、光輝性顔料、水溶性樹脂、着色剤、
体質材およびワックス又は油脂類を、溶剤(水)を用い
て、ニーダーを用いて、60℃で約8時間混練した後、
常温で3本ロールにより脱気する。その後、プランジャ
ー型成型機を用いてまずプレ成型した後、直径3mmの
色鉛筆芯状に押し出し成型し、70℃で12時間以上乾
燥させて、非焼成色鉛筆芯を得た。
洋アルミニウム株式会社製、メジアン径約25μm II:商品名「クリスタルカラーGF2540」、東洋ア
ルミニウム株式会社製、メジアン径約40μm III:商品名「メタシャインREFSX−2025P
S」、東洋アルミニウム株式会社製、メジアン径約25
μm IV:商品名「メタシャインREFSX−2040P
S」、東洋アルミニウム株式会社製、メジアン径約40
μm (光輝性顔料) I:パール顔料、商品名「Iriodin302」、メ
ルクジャパン株式会社製、平均粒子径5〜20μm (水溶性樹脂) I:商品名「TyloseH20P2」、ヒドロキシエ
チルセルロース、クラリアントポリマー株式会社製 (着色剤) I:商品名「シアニンブルーHS−3」、フタロシアニ
ンブルー、大日精化工業株式会社製 (体質材) I:商品名「Microace P−4」、タルク、日
本タルク株式会社製(ワックス又は油脂類) I:商品名「牛脂硬化油極度」、脂肪酸トリグリセリド
(水添)、新日本理化株式会社製 II:商品名「ホワイトミネラルオイル」、流動パラフィ
ン、中央化成株式会社製
芯を用いて、色鉛筆を調製し、下記の試験を行った。こ
れらの評価結果は表1に示した。
市販のルーズリーフ用紙に筆記し、各色鉛筆による筆跡
の光輝感及び立体感についてそれぞれ評価した。光輝感
は筆記状態を目視観察により行い、光輝感の極めて強い
ものを○、光輝感が強いものを△、光揮感が小さい又は
光輝感がないものを×として評価した。また立体感につ
いても筆記状態を目視観察により行い、立体感が極めて
強いものを○、立体感が強いものを△、立体感がないも
のを×として評価した。表1にそれらの結果を示す。
味)の評価の試験を実施例、比較例の番号をふせて行っ
た。評価方法は、各実施例及び比較例の非焼成色鉛筆芯
を用いた色鉛筆を製造し、温度20℃、湿度65%と8
5%の両条件下において10名のモニターにより画用紙
に筆記した際の書き味をモニターのフィーリングにより
行った。結果は10名中8名以上が書き味がよいと判断
したものを○、5名以上7名以下のものがよいと判断し
たものを△、4名以下のものがよいと判断したものを×
として表1に示した。
し、消しゴムとしてラビット株式会社製の商品名「RC
−60」を用いて、筆跡を消去することにより、消しゴ
ム消去性の良さを、消しゴム消去性が優れていると判断
したものを○として、消しゴム消去性が余りよくない又
はよくないと判断したものを×として評価した。その評
価結果は表1に示した。
良好で、光揮感及び立体感が極めて強い。また、消しゴ
ム消去性を有する光輝感及び立体感の強い非焼成色鉛筆
芯とすることも出来る。
ーク顔料、結合材及び体質材を含んでなる光輝性非焼成
色鉛筆芯であるので、従来の同種の色鉛筆芯と異なり、
強い光輝感と立体感を持つ従来にない独特の筆跡乃至塗
膜を得ることができる。
料、結合材及び体質材を含んでなる光輝性非焼成色鉛筆
芯は、光輝性が失われることなく、強い光輝感を持つ筆
跡乃至塗膜を得ることができる。
Claims (6)
- 【請求項1】 必須成分として、ガラスフレーク顔料、
結合材及び体質材を含んでなる光輝性非焼成色鉛筆芯。 - 【請求項2】 必須成分として、金属被覆無機顔料、結
合材及び体質材を含んでなる光輝性非焼成色鉛筆芯。 - 【請求項3】 さらに着色剤が含まれている請求項1又
は2記載の光輝性非焼成色鉛筆芯。 - 【請求項4】 ガラスフレーク顔料が、非焼成色鉛筆芯
全量に対して0.1〜25重量%含まれている請求項1
又は3記載の光輝性非焼成色鉛筆芯。 - 【請求項5】 金属被覆無機顔料が、非焼成色鉛筆芯全
量に対して0.1〜25重量%含まれている請求項2又
は3記載の光輝性非焼成色鉛筆芯。 - 【請求項6】 さらに、ワックス又は油脂類が含まれて
いる請求項1乃至5のいずれかの項に記載の光輝性非焼
成色鉛筆芯。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000009556A JP4447716B2 (ja) | 2000-01-18 | 2000-01-18 | 光輝性非焼成色鉛筆芯 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000009556A JP4447716B2 (ja) | 2000-01-18 | 2000-01-18 | 光輝性非焼成色鉛筆芯 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001200193A true JP2001200193A (ja) | 2001-07-24 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100962091B1 (ko) | 2003-02-12 | 2010-06-09 | 동아교재 주식회사 | 고형상 묘화체 |
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- 2000-01-18 JP JP2000009556A patent/JP4447716B2/ja not_active Expired - Fee Related
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