JP3279135B2 - 色鉛筆芯 - Google Patents

色鉛筆芯

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JP3279135B2 JP18468495A JP18468495A JP3279135B2 JP 3279135 B2 JP3279135 B2 JP 3279135B2 JP 18468495 A JP18468495 A JP 18468495A JP 18468495 A JP18468495 A JP 18468495A JP 3279135 B2 JP3279135 B2 JP 3279135B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、結合材と体質材と着色
材と滑材を少なくとも使用する非焼成タイプの色鉛筆芯
に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来の非焼成タイプの色芯は、ポリ塩化ビ
ニル、硝化綿、アクリル−スチレン共重合物などの結合
材と、無機系、有機系の染料や顔料などの着色材と、ス
テアリン酸、天然、合成ワックスなどの滑材と、体質材
としてタルクを使用し、必要に応じて補強材や可塑剤、
溶剤などと共に混練成形し製造されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のように体質材と
してタルクを使用した色芯は、色鉛筆用芯など直径が
2.0mmの場合は強度や書き味に対して問題はなかっ
た。しかし芯径を細くしたシャ−プペンシル用色芯、例
えば直径を0.9mmなどにした場合は、強度が著しく
低下し、筆記時に芯が折れやすいなどの問題を有してい
た。
【0004】この問題を克服するために、繊維状補強材
の使用も種々検討されているが、繊維状補強材を使用し
た場合には、筆記時に補強材の繊維が紙面の繊維に引っ
かかるなどして、書き味を犠牲にせざるを得ないのが現
状である。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、これま
での滑らかな書き味を損なわないことは勿論のこと、繊
維状補強材を使用する必要もなく、実用強度を有した色
鉛筆芯を提供することを目的とする。
【0006】従来の色芯は、体質材に乾式粉砕法による
汎用タルクを使用していた。このタルクの結晶を観察す
ると、まず粒径が不均一で結晶の表面は粗く微細な結晶
タルクが存在しており、このタルクが成型時に結合材の
配向性を妨げ強度の低下を招くのではとの推定のもと鋭
意研究した結果、本発明は、ある特殊な製法によるタル
クを用いることで、従来のタルクを用いた欠点を改善で
きるが、この際に、タルクの平均粒子径が極めて重要で
あることを見出し完成した。
【0007】即ち、本発明は、結合材と体質材と着色材
と滑材を少なくとも使用する非焼成タイプの色鉛筆芯に
おいて、前記体質材として平均粒径が10〜30μmの
湿式粉砕法によるタルクを使用することを特徴とする色
鉛筆芯を要旨とする。
【0008】以下、詳述する。本発明で使用される湿式
粉砕法によるタルク(以下、湿式粉砕タルクと呼ぶ)と
は、ロッドミル、ボ−ルミル、パンミルなどによる湿式
粉砕したタルクを水簸(すいひ)操作による湿式分級を
施して得られるもので、従来のタルクが乾式による粉砕
と乾式による分級法により製造されているものと比べ、
結晶が薄片状に粉砕され、結晶表面が滑らかで粗い粒子
の混入もほとんどないものである。
【0009】この湿式粉砕タルクのある限られた範囲の
粒径のものを体質材として使用することにより、書き味
と強度に優れた色芯を提供することができる。
【0010】本発明で使用される湿式粉砕タルクの粒径
(粒径とは平均粒径を意味することとし、その平均粒径
の測定はマイクロトラックレ−ザ回折法による)は、1
0〜30μm内に入るものがよい。その理由は、粒径が
10μm未満の場合は強度は向上するが摩耗する平滑な
面積が小さくなるので書き味が悪く筆跡は薄くなり、ま
た粒径が30μmを超えた場合は嵩と比表面積が小さく
なり強度が下がってしまうためである。
【0011】また、体質材として使用される湿式粉砕タ
ルクの使用割合は、結合材の種類にもよるが、溶剤など
の揮発成分を除く全量に対して20〜40重量%で、よ
り好ましくは25〜35重量%用いるとよい。20重量
%未満であると結合材に対する配向効果が小さくなる
が、結合材の割合が大きくなるので強度低下はないが、
書き味が悪くなってしまう。また40重量%を超えた使
用では配向効果は得られるが、結合材の割合が小さくな
るので強度が低下してしまう。
【0012】本発明の色芯は、この湿式粉砕タルクを体
質材として使用する他は、従来と同様に製造することが
でき、結合材としては、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化
ビニリデン樹脂、ポリビニルアルコ−ル、ポリメチルア
クリレ−ト、ポリビニルブチラ−ル、アラビアガム、カ
ルボキシルメチルセルロ−ス、メチルセルロ−ス、エチ
ルセルロ−ス、酢酸セルロ−ス、硝酸セルロ−ス等のセ
ルロ−ス誘導体などの繊維素系樹脂、ポリスチレン、ア
クリル−スチレン共重合体、アクリル−スチレン−ブタ
ジエン共重合を挙げることができる。
【0013】着色材としては、天然、合成染料や無機、
有機系顔料を任意に使用することができ、各種金属ステ
アリン酸、ステアリン酸、ポリエチレンワックス、ジス
テアリルケトン、ケトンワックス、パラフィンワック
ス、密ろう、木ろう、カルナバワックス等の滑材、チタ
ン酸カリウム、硫酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウ
ム、石膏などの繊維状補強材、その他必要に応じてリン
酸トリクレジル、フタル酸ジメチル、フタル酸ジアリ
ル、ジブチルフタレ−ト、ジオクチルフタレ−ト等の可
塑剤、メチルエチルケトン等の溶剤といったものを適宜
配合材料として、3本ロ−ルやニ−ダ、ヘンシルミキサ
−で分散混練をし、溶剤使用時には溶剤分を調整しなが
ら押出機などで成形し、必要に応じて乾燥処理を施す。
また、体質材としては湿式粉砕タルク以外に既存の体質
材を併用しても何ら差し支えはない。
【0014】
【作用】本発明は、湿式粉砕タルク故の作用が大きい。
それは、従来の乾式粉砕法によるタルクに比べタルクの
結晶の層が薄片状で、これが、芯に成形したときの樹脂
の配向性を妨げず、繊維状補強材使用時のように押出方
向に配向して強度を上げ、筆記においては結晶表面がき
れいで滑らかであるために、結合材との界面の濡れ性が
比較的弱いことから、芯体からの脱離が起こりやすく、
結果的に滑らかな書き味を有するものと推測される。
【0015】
【実施例】
<実施例1> ニトロセルロ−ス 20重量部 ステアリン酸 25重量部 湿式粉砕タルク(粒径20.1μm、タルク原 鉱をレイモンドミルで粉砕し、水の存在下で 更に粉砕と分級をして得た) 30重量部 リン酸トリクレジル 5重量部 銅フタロシアニンブル− 20重量部 メチルエチルケトン(溶剤) 100重量部
【0016】上記材料を3本ロ−ルで溶剤量を調整しな
がら混練後、細線状に押出成形し乾燥機にて80℃で約
8時間乾燥して溶剤を除去し、呼び径0.9のシャ−プ
ペンシル用の青色芯を得た。
【0017】<実施例2〜7>実施例1において湿式粉
砕タルクの使用量を16、18、24、37、46、5
0に変えた以外は全て実施例1と同様にした。
【0018】<実施例8、9>実施例1において粒径が
10.3μmと29.8μmの湿式粉砕タルクに変えた
以外は全て実施例1と同様にした。
【0019】<比較例1、2>実施例1において粒径が
7.1μmと39.7μmの湿式粉砕タルクに変えた以
外は全て実施例1と同様にした。
【0020】<比較例3、4>実施例1において湿式粉
砕タルクに代えてチタン酸カリウム繊維(繊維径0.2
〜0.5μm、繊維長さ10〜20μm)と乾式粉砕法
によるタルク(粒径19.8μm)にした以外は全て実
施例1と同様にした。
【0021】以上各例で得られた色鉛筆芯の書き味につ
いては動摩擦係数を測定し、曲げ強さと濃度をJIS
S6005の測定方法に準じて測定した結果を表1に示
す。また、動摩擦係数の値が小さければ書き味が良いこ
とを意味し、値が逆に大きければ書き味が悪いことを意
味する。
【0022】
【表1】
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、体質材として平均粒径
が10〜30μmの湿式粉砕タルクを使用することによ
って上表のように滑らかな書き味を損なわず、実用強度
を有した色鉛筆芯を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09D 13/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結合材と体質材と着色材と滑材を少なく
    とも使用する非焼成タイプの色鉛筆芯において、前記体
    質材として平均粒径が10〜30μmの湿式粉砕法によ
    るタルクを使用することを特徴とする色鉛筆芯。
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