JPH0543758B2 - - Google Patents

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JPH0543758B2
JPH0543758B2 JP4352784A JP4352784A JPH0543758B2 JP H0543758 B2 JPH0543758 B2 JP H0543758B2 JP 4352784 A JP4352784 A JP 4352784A JP 4352784 A JP4352784 A JP 4352784A JP H0543758 B2 JPH0543758 B2 JP H0543758B2
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JP
Japan
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ink
metal powder
resin
weight
solvent
Prior art date
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JP4352784A
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English (en)
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JPS60186574A (ja
Inventor
Masaaki Morita
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Pencil Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Pencil Co Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Pencil Co Ltd filed Critical Mitsubishi Pencil Co Ltd
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Publication of JPS60186574A publication Critical patent/JPS60186574A/ja
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【発明の詳細な説明】 本発明は金属光沢を有するボールペン用インキ
に関するものである。
従来、金属光沢を有する筆記用インキとして知
られているものは有機溶剤に油溶性樹脂を配合し
たビヒクル(vehicle)にブロンズ粉、アルミニ
ウム粉等の金属粉が金属顔料として含有されてい
るものである。これら金属粉の比重はブロンズ粉
が8.7又アルミニウム粉が2.7というようにビヒク
ル(比重約1)に対して大きいためにビヒクルに
対し沈降、分離して分散性、流動性が悪い欠点が
あつた。従つて市販のマーキングペン等で金属光
沢を有する筆記具ではインキ直接貯留構造を採つ
ておりインキ貯留管内部にボール等の撹拌装置を
内装し沈降、分離した金属粉を分散せしめてイン
キの濃度や流出の安定化が図られている。
又、このようなマーキングペンのペン芯は繊維
を集束した多孔細管構造のため目詰りを防ぐた
め、又は流動性等の点からインキを低粘度に調整
しなければならずそのため再分散されたインキも
すぐに分離を起こすので使用の都度筆記具を振つ
て分散させなければならないなど煩瑣で使用性が
悪い欠点があつた。
次にマーキングペン以外のボールペン仕様の金
属光沢を有するインキの例としては特開昭49−
31428が公知であるが、これは金属粉顔料を使用
したものではなくフイルムに金属を一旦蒸着させ
それを微粉にして金属光沢を出させたものであ
り、製造工程が煩瑣化する欠点がある。これによ
ると金属粉顔料を使用すると前述したマーキング
ペンと同様な欠点、即ち金属粉顔料の比重が重く
又インキに対して親和性が悪いため分散性、流動
性が極めて悪く、安定した筆記描線が得られない
とされている。
またボールペンインキに使用されるアルコール
及びグリコール系溶剤は極性が高く保存中或いは
インキ製造中空気の水分を吸収しやすく、金属粉
顔料に対して色相変化、腐蝕等を発生させるおそ
れがあつた。
本発明は50μm以下の金属粉顔料を高濃度に含
有するにも拘らず分散性、流動性が改善されて、
又色相変化のない、上記の従来の金属光沢を有す
るインキの欠点が解消し得るインキの提供を目的
とする。
本発明のインキは溶剤を10〜30重量%、及び当
該溶剤に可溶性であつて粘弾性、凝集性及び粘着
性を付与する少なくとも一種のポリマーを25〜50
重量%、更にチキソトロピー性を付与する成分を
0.5〜4重量%少なくとも含有し、これに金属粉
顔料を5〜50重量%含有して所要値以上の高粘性
を有することを特徴として構成されることによ
り、比重の重い金属粉が分離、沈降せずに、また
金属粉と非常に親和性の良い粘着性のある樹脂が
金属粉に吸着して金属粉を十分に被覆することに
より、ビヒクル間との親和性が向上し、ビヒクル
の高粘性、チキソトロピー性、粘弾性および凝集
性との相乗効果により、金属粉の分散安定状態を
保ち得るようにしたものである。またこのように
金属粉に粘着性を有する樹脂が吸着し十分に被覆
されているので、ボールペンのペン先のボールと
受け座(ホルダー)のぬれが良くなり、その結果
ペン先のボールにインキが一様に転写され且つこ
れがボールと受け座間の潤滑油の作用をもたら
し、紙面に安定した筆記描線を形成させることが
でき、また金属粉を使用することによつて予想さ
れた受け座の摩耗もなく、又使用する溶剤量も規
定されておりこの為、保存中或いはインキ製造中
にインキ総量に対する水分量も多くなる事もな
く、色相変化、金属粉顔料の腐蝕によるインキ粘
度上昇もなく長期間使用しても初期の状態を保
ち、常に安定した筆記描線を得ることができるよ
うにしたものである。
本発明では有機溶剤に増粘性樹脂を濃厚に配合
し非常に高い粘度値をもたせるがその粘度は具体
的には見かけ粘度で50000cps以上(EHD型粘度
計、3゜コーンプレート使用、1rpm、25℃である。
増粘性樹脂としてはシクロヘキサノンとホルマ
リンの縮重合物又はアセトフエノンとホルマリン
との縮合物のようなケトン樹脂、アリルスルホン
アマイドとホルムアルデヒドとの縮合物のアリス
ルホンアマイドーホルムアルデヒド樹脂(Aryl
sulfonamaide−form amaid Resin)。そして小
量で大きな増粘性を有し且つ粘弾性及び凝集性を
有するポリビニルピロリドン樹脂、ポリエチレオ
キサイド樹脂、ポリビニルブチラール樹脂。また
金属粉とビヒクル間の親和性を高め、かつ紙面へ
の一様な粘着性を得るためのクマロンインデン樹
脂、キシレン樹脂、石油樹脂、ロジン、ロジンの
誘導体の不均斉化ロジン、水素添加ロジン、重合
ロジン、マレイン化ロジン、アルデヒド変性ロジ
ン、ロジンエステル、ロジン変性マレイン酸樹
脂、ロジン変性フエノール樹脂、ロジンアルコー
ル、その他テルペン系樹脂等が掲げられる。
これら樹脂類は増粘性樹脂としても使用でき
る。又樹脂全体の量は組成物全重量に対して25〜
50重量%となるように含有させる。
次に本発明で用いる溶剤としてはベンジルアル
コール、2−フエノキシエタノール、エチレング
リコールジブチルエーテル等を掲げることがで
き、組成物全重量に対して10〜30重量%となるよ
うに含有させる。溶剤量が10%未満であると樹脂
の溶解性が不十分でありまたインキの流動性も悪
くなる。そして30重量%を越えるとインキ総量に
対する水分量も多くなり、色相変化、金属粉顔料
の腐蝕によるインキの粘度上昇が発生しやすくな
る。
又、本発明でビヒクルにチキソトロピー
(thixotropy)性を付与するために加えられる固
型バインダーとしては二酸化ケイ素の微粒子、又
は炭素数が12〜18程度の高級脂肪酸金属石けん例
えばナトリウム、リチウム、ストロンチウム、バ
リウム、カルシウム、アルミニウム等の各脂肪酸
塩が掲げられ、これらを単独で又は併用し用い
る。
これらチクソトロピー剤は組成物全重量に対し
て0.5〜4重量%含有させる。
又、本発明で用いられる金属粉体としては、あ
ルミニウム粉(ペースト)あるいはブロンズ粉
(俗称、材質は黄銅)等があり、市販の表面防錆
処理した粉末状、石油系の遅乾性溶剤や可塑剤を
10〜20%程度含んだ潤性粉末状、又は有機溶剤や
可塑剤で混練したペースト状となつたものから最
も微粉に類するものを選択し、金属粉はリーフイ
ングタイプが好ましい。これは描線が形成された
時、金属粉が描線の表面に浮かんで(リーフイン
グ)平行配列する特性を有し、その結果、光輝感
に富んだ美しい金属光沢を有する描線が得られる
からである。また金属粉体は粒径が最大で50μ以
下のものが好ましく、それ以上の粒径になるとボ
ールペンのペン先で目詰りを生ずる虞れがあるた
め粒径が50μ以下になるようフイルターで濾過す
る。金属粉体は組成物全重量に対し5〜50重量%
となるよう含有させる。
更に上記の成分の他に必要に応じて界面活性剤
等の他成分を加える場合もある。上記の増粘性樹
脂及び有機溶剤、界面活性剤等は夫々金属粉顔料
を腐蝕せしめず且つインキ自体が保管中にゲル化
することのないよう適宜に選択する必要がある。
以下、本発明インキの実施例について述べる。
尚、本発明インキの製造方法は予めニーダーミ
キサー等の撹拌機で所要量の溶剤と樹脂を溶解さ
せ、更にチキソトロピー性を付与する固形バイン
ダを加え、必要に応じてロールミル等で分散し、
次に金属粉顔料を添加することによつて達成され
る。
実施例 1 ベンジルアルコール 20(重量%) 2−フエノキシエタノール 4 ポリビニルピロリドン 1 ケトン樹脂 23 キシレン樹脂 2 ブロンズ粉 48 二酸化ケイ素 2 実施例 2 ベンジルアルコール 23(重量%) 2−フエノキシエタノール 4.5 ポリビニルピロリドン 3.5 ポリビニルブチラール 20 キシレン樹脂 5 アルミニウムペースト 15 (アルミニウム粉体17.5%トルエン7.5%)
25 ステアリン酸アルミニウム 4 実施例1は美しい金色を有するインキ(粘度
250000cps、25℃)、実施例2は美しい銀色を有す
るインキ(粘度150000cps、25℃)が得られた。
これらインキを50μフイルターで濾過し、GL−
100型ボールペン(三菱鉛筆(株)製)に充填し、描
画試験を行つた試験、美しい銀色、銀色光沢を有
する描線が得られた。
上記の第1実施例及び第2実施例で得られたイ
ンキは50℃で4週間放置後も、インキがチキソト
ロピー性、粘弾性、凝集性を有しているためペン
先からインキが出たりせず、また金属粉顔料の沈
降、分離現象が起こらず、描画試験により初期と
同様な美しい描線が得られた。
又、金属粉顔料の色相変化、腐蝕もみられなか
つた。
本発明の金属光沢を有するボールペン用インキ
は叙上の如く構成され50μm以下の金属粉顔料を
高濃度に含有し規定量の溶剤量又粘弾性、凝集性
及び粘着性を付与する樹脂、更にチクソトロピー
性を付与する成分を特定量含有し、所要値以上の
粘性を有する事により、一般に溶剤との親和性が
悪い金属粉が十分に親和し又高濃度に配合された
増粘性樹脂が金属粉に十分吸着され所要値以上の
粘度を有するに至り高濃度に配合された金属粉顔
料の沈降、分離が防止されて分散安定状態が維持
でき、溶剤量が規則されているので金属粉の色相
変化、腐蝕がなく長期にわたつて初期と同じの美
しい金属光沢を有するインキであるようになる効
果がある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 溶剤を10〜30重量%、及び当該溶剤に可溶性
    であつて粘弾性、凝集性及び粘着性を付与する少
    なくとも一種のポリマーを25〜50重量%、更にチ
    キソトロピー性を付与する成分を0.5〜4重量%
    少なくとも含有し、これに金属粉顔料を5〜50重
    量%含有して所要値以上の高粘性を有することを
    特徴とする金属光沢を有するボールペン用イン
    キ。
JP59043527A 1984-03-07 1984-03-07 金属光沢を有するボールペン用インキ Granted JPS60186574A (ja)

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