JP2726198B2 - 非焼成色鉛筆芯とその製造方法 - Google Patents

非焼成色鉛筆芯とその製造方法

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JP2726198B2
JP2726198B2 JP4166682A JP16668292A JP2726198B2 JP 2726198 B2 JP2726198 B2 JP 2726198B2 JP 4166682 A JP4166682 A JP 4166682A JP 16668292 A JP16668292 A JP 16668292A JP 2726198 B2 JP2726198 B2 JP 2726198B2
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fluorinated aromatic
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勝徳 北澤
洋二 西本
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道雄 斉藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は主として木軸色鉛筆芯、
シャープペンシル用色鉛筆芯に関する。更に詳しくは格
段に優れた曲げ強度、先端強度等の機械的強度及び滑ら
かな書き味を有する非焼成色鉛筆芯に関し、更に消しゴ
ムで消去できない従来の色鉛筆芯と、消しゴムで容易に
消去できる色鉛筆芯を自由に作り分けられ、しかも乾燥
時間を大幅に短縮できて製造コストを削減できる色鉛筆
芯とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の非焼成色鉛筆芯は、結合剤である
有機高分子物質を必要に応じて水等の溶剤類及び/又は
可塑剤類で溶解、膨潤させてワックス類、体質材、顔料
等と共に混練、押出成形した後に、該溶剤類及び/又は
可塑剤類を乾燥除去する湿式法で製造されている。
【0003】しかし、乾燥温度をワックス類の融点以下
に設定して乾燥工程でのワックス類のブリードを防がな
ければならないため膨大な乾燥時間がかかる。また溶剤
類及び/又は可塑剤類を用いずに乾燥工程を省略した乾
式法で製造された芯では、湿式法芯の品質に迫るものは
市販されていないのが現実である。
【0004】従来の湿式法色鉛筆芯は強度、書き味の面
では、結合材による体質材、顔料の接着を部分的にワッ
クス類で阻害することにより、描画時に摩耗して、潤滑
性、着色性を発現させている。
【0005】しかし、ワックス類を体質材、顔料、結合
材等の配合組成物とともに混練、成形すると滑らかな筆
感、優れた着色性への効果は大きいが、強度の低下も大
きく、強度、書き味のバランスのとれた満足できる色鉛
筆芯は得られていない。
【0006】一方、消しゴムによる消去可能性をうたっ
た非焼成色鉛筆芯も市販されてはいるが、そのほとんど
は無極性有機物質である結合材とワックス類を主成分と
して配合して紙の繊維からの除去を容易にし、また軟質
化して着色性を上げ、弱い筆圧で描画できるようにする
ことで、描画時に紙の繊維と繊維の間に芯組成物を入り
にくくして消去性を発現させている。
【0007】しかし、描画時に紙の繊維と繊維の間にワ
ックス類により顔料が強固に固着され、一度紙の繊維と
繊維の間に固着された芯組成物は消しゴムの吸着力では
完全に除去できず、その消去性は実用上満足できるもの
ではない。
【0008】消しゴムの吸着力で描線を除去するには、
ワックス類の全部に常温で液体の油脂類及び/又はワッ
クス類を使用することで可能となる。ところが、従来の
湿式法では乾燥時に50〜60℃で加熱するために油脂
類及び/又はワックス類がブリードして芯の形状を保ち
ながら乾燥できず、実用に供し得ない。
【0009】そこで、色鉛筆芯多孔体をつくり、その後
常温で液体の油脂類及び/又はワックス類を含浸するこ
とが考えられる。この鉛筆芯多孔体をつくるための開気
孔の形成方法として、従来昇華性物質、熱分解物質等の
添加、酸、アルカリ溶液処理等の方法が考案されている
が、いずれも有機顔料の熱劣化温度以上に加熱するため
鮮かな色の色鉛筆芯多孔体は得られない。
【0010】唯一、粘土、白色体質材、結合材等を混
練、成形後、酸素雰囲気中で焼成して焼成白色鉛筆芯多
孔体とし、これにインクを含浸した焼成色鉛筆芯が市販
されており、その消しゴムによる消去性もほぼ満足でき
るが、高濃度顔料インクは多孔体に含浸できないので、
染料インクを含浸しており、顔料を用いた非焼成色鉛筆
芯と比較して耐光性、着色性が大幅に劣るという問題が
ある。
【0011】そこで、これらの欠点を解決するために撥
水撥油性物質を配合し、該撥水撥油性物質が濡れにくい
ことに起因した開気孔を形成させ、該多孔体に油脂類及
び/又はワックス類を含浸させる製造方法が考案されて
おり、色鉛筆芯の新規な製造方法といえる。
【0012】この新規な色鉛筆芯の製造方法に用いるこ
とのできる白色で潤滑性の優れた最適の撥水撥油性物質
としてはフッ化黒鉛、窒化ホウ素の二つが挙げられる
が、2〜20重量部の撥水撥油性物質を均一に分散する
ことは、その物質が元来濡れにくいために、分散にかな
りの注意を必要とし、しかも比較的少量の配合量である
ために多少の偏析が存在すると考えられる。
【0013】撥水撥油性物質が偏析すると、該撥水撥油
性物質が濡れにくいことに起因した開気孔の形成も偏析
することになり、該多孔体に含浸させた油脂類及び/又
はワックス類の偏析が起こり、描画したとき芯の崩れ方
が不均一となり、描線の着色のムラが生じ、より均一な
描線の発現が望まれる故に撥水撥油性物質の偏析は好ま
しくない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
従来の非焼成色鉛筆芯製造方法の欠点を解決することで
あり、第1の目的は格段に優れた曲げ強度、先端強度等
の機械的強度および滑らかな書き味を有する非焼成色鉛
筆芯を提供することにあり、第2の目的は消しゴムで消
去できない従来の非焼成色鉛筆芯と、消しゴムで容易に
消去できる非焼成色鉛筆芯とを何れも作り分けられる方
法を提供することであり、第3の目的は乾燥時間を大幅
に短縮して製造コストを削減する方法を提供することで
あり、第4の目的はより均一な描線を与える色鉛筆芯を
提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記課題
を解決するために鋭意研究を行った結果、前記撥水撥油
性物質の代わりに、撥水撥油性を有するフッ素化芳香族
化合物で被覆された顔料及びフッ素化芳香族化合物で被
覆された体質材を使用し、当初より油脂類、ワックス類
を加えることなく、撥水撥油性を有するフッ素化芳香族
化合物で被覆された顔料及びフッ素化芳香族化合物で被
覆された体質材と結合材を混練、押出成形、乾燥し、形
成した開気孔に油脂類、ワックス類を含浸することによ
って解決し得ることを見い出し本発明を完成した。フッ
素化芳香族化合物とは、芳香族化合物をフッ素化したも
のである。芳香族化合物のフッ素化は、ピッチ、アント
ラセンなどの芳香族化合物を気相中又は不活性流体中で
フッ素と直接反応させたり、あるいは他の公知のフッ素
化法にて反応させることにより得られる。
【0016】即ち本発明者等は、フッ化ピッチや7環以
下の環で構成されるフッ素化芳香族化合物が溶媒可溶で
あること及び真空蒸着が可能であることなど、フッ化黒
鉛等の従来の撥水撥油性物質が有していない優れた特性
に注目し、顔料、体質材の表面をフッ素化芳香族化合物
で被覆することを考案した。
【0017】即ち少なくとも少量の撥水撥油性物質を配
合する代わりに、多量に配合する顔料、体質材の一部又
は全部の表面をこれらのフッ素化芳香族化合物で被覆し
て撥水撥油性を付与することにより、分散が容易とな
り、顔料、体質材の撥水撥油性表面が濡れにくいことに
起因した開気孔の偏析が少なくなり、より均一に開気孔
が存在した色鉛筆芯多孔体を作り得ることに想到した。
【0018】即ち本発明は (1) 顔料、体質材及び結合材を含み、前記顔料と前
記体質材の少なくともいずれかの全部又は一部がフッ素
化芳香族化合物で被覆されており、かつ、開気孔を有
し、前記開気孔に油脂類及び/又はワックス類が含浸さ
れている非焼成色鉛筆芯であり、
【0019】(2) フッ素化芳香族化合物で被覆した
顔料及び/又は体質材が全組合わせ組成物量の15〜7
0重量%である前項(1)記載の非焼成色鉛筆芯であ
り、
【0020】(3) 前記フッ素化芳香族化合物がフッ
化ピッチおよび7環以下の環で構成されるフッ素化芳香
族化合物のうち少なくとも1つからなる前項(1)記載
の非焼成色鉛筆芯であり、
【0021】(4) 前記フッ素化芳香族化合物がフッ
化ピッチである前項(1)記載の非焼成色鉛筆芯であ
り、
【0022】(5) 顔料、体質材及び結合材からな
り、かつ、前記顔料と前記体質材の少なくともいずれか
の全部又は一部がフッ素化芳香族化合物で被覆されてい
る配合組成物を、溶剤類及び/又は可塑剤類と共に混練
し、押出成形した後、該溶剤類及び/又は可塑剤類を乾
燥除去し、前記フッ素化芳香族化合物被覆顔料、前記フ
ッ素化芳香族化合物被覆体質材が濡れにくいことに起因
した開気孔を形成させ、前記多孔体の開気孔に油脂類及
び/又はワックス類が含浸されることを特徴とする非焼
成色鉛筆芯の製造方法であり、
【0023】(6) フッ素化芳香族化合物で被覆した
顔料及び/又は体質材が全組合せ組成物量の15〜70
重量%である前項(5)記載の非焼成色鉛筆芯の製造方
法であり、
【0024】(7) 前記フッ素化芳香族化合物がフッ
化ピッチおよび7環以下の環で構成されるフッ素化芳香
族化合物のうち少なくとも1つからなる前項(5)記載
の非焼成色鉛筆芯製造方法であり、
【0025】(8) 前記フッ素化芳香族化合物がフッ
化ピッチである前項(5)記載の非焼成色鉛筆芯の製造
方法である。
【0026】本発明に用いられるフッ素化芳香族化合物
被覆顔料、フッ素化芳香族化合物被覆体質材を作るため
のフッ素化芳香族化合物は、フッ化ピッチおよび7環以
下の環で構成されるフッ素化芳香族化合物のうち少なく
とも1つからなる。具体的にはフッ化ピッチは、特開昭
62−275190号公報、米国特許4,931,16
3号公報、欧州特許0222149B1に製法と共に開
示されている公知の物質である。要約すればピッチをフ
ッ素化することによって得られた物質である。ピッチ
は、黒鉛と類似の芳香族六員環平面の層構造部分を有
し、かつ六員環平面を構成する芳香核がメチレンなどの
脂肪族炭化水素基により架橋された構造を有することが
知られている〔炭素、第15巻、17(1977)〕。
上記文献ではピッチのQI(キノリン不溶分)成分の芳
香族六員環平面の層構造を電子顕微鏡で観察して確認す
るとともに、その平面の大きさが約6〜15オングスト
ロームであって、150〜800の分子量の縮合環化合
物に相当するが、一方、溶媒抽出して求めた分子量は4
00〜3000ないし、それ以上であること及びH−N
MR及びC13−NMR分析によるメチレン基の存在の確
認により比較的小さな縮合環化合物がメチレンで架橋さ
れて分子量の大きな化合物となっていることを確認し、
その層構造及び架橋構造を明らかにしている。「ピッ
チ」とは、石油蒸留残渣、ナフサ熱分解残渣、エチレン
ボトム油、石炭液化油、コールタール等の石油系及び石
炭系重質油を蒸留操作に付すことにより、沸点200℃
未満の低沸点成分を除去したもの及び更に熱処理や水添
処理等を施したもので、上記の構造を有するものをい
い、具体的には、等方性ピッチ、メソフェーズピッチ、
水素化メソフェーズピッチなどをその代表例として挙げ
ることができるが、石油又は石炭系重質油を蒸留操作に
付すことにより低沸点成分を除去したのち、熱処理を行
い、生成してくるメソフェーズ球体を抽出して得られる
メソカーボンマイクロビーズも本明細書における「ピッ
チ」の中に含まれる。また、7環以下の環で構成される
フッ素化芳香族化合物としては、具体的にはパーフルオ
ロパーハイドロアントラセン、パーフルオロパーハイド
ペリレン、パーフルオロパーハイドロピレン、パーフル
オロパーハイドロコロネン等が挙げられる。
【0027】本発明に用いられるフッ素化芳香族化合物
被覆顔料及びフッ素化芳香族化合物被覆体質材は、フッ
素化芳香族化合物を用いて溶液浸せき法の方法で得るこ
とができる。なお、本発明において使用するフッ素化芳
香族化合物被覆顔料及びフッ素化芳香族化合物被覆体質
材は、真空蒸着法などの他の方法により製造されたもの
であっても良い。
【0028】溶液浸せき法によりフッ素化芳香族化合物
被覆顔料を得るためには、フッ素化芳香族化合物をフッ
素系溶媒(ヘキサフルオロベンゼン、各種のフロン系溶
媒など)に溶解し、溶媒に可溶なフッ素化芳香族化合物
を抽出する。その後、この溶液をフッ素化芳香族化合物
濃度が5〜15%となるように調整した後、この溶液に
顔料を加え、バッチ式卓上サンドミルで十分撹拌して均
一に分散する。その後、このサスペンションを減圧乾燥
し、得られた乾燥ケーキをジェットミル及び擂潰式ミル
にて粉砕する。又はサスペンションを噴霧乾燥する方法
のいずれの方法を用いても良い。
【0029】溶液浸せき法によりフッ素化芳香族化合物
被覆体質材を得るためには、叙上の顔料の代わりに体質
材を用いる。
【0030】本発明に用いる顔料としては、酸化チタ
ン、亜鉛華、カーボンブラック、黒鉛、鉄黒、弁柄、紺
青、群青、アルミニウム粉、ブロンズ粉、雲母チタン等
の公知の無機顔料、及びパーマネントレッド4R、リソ
ールレッド(Ba)、レーキレッドC、ピラゾロンオレ
ンジ、ファーストイエロー10G、ジスアゾイエローA
AA、フタロシアニングリーン、フタロシアニンブルー
R、ビクトリアルブルーレーキ、メチルバイオレットレ
ーキ、ボルドー10B、ブリリアントカーミン6B、合
成樹脂固溶体型昼光蛍光顔料等の公知の有機顔料をすべ
て用いることができる。
【0031】本発明に用いる体質材としては炭酸カルシ
ウム、クレー、カオリン、タルク、沈降性硫酸バリウ
ム、マイカ等の公知の体質材をすべて用いることができ
る。
【0032】本発明に用いる結合材はカルボキシメチル
セルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒ
ドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロ
ース、酢酸セルロース、硝酸セルロース等のセルロース
誘導体、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラー
ル、ポリメチルメタクリレート、トラガカントガム、ア
ラビアガム、グアーガム、ダンマルガム、ローカストビ
ーンガム等合成、天然を問わずに単独あるいは混合して
いずれも使用できるが、乾燥時間を考慮すると水溶性樹
脂もしくは低沸点溶媒に溶解、膨潤する熱可塑性樹脂の
中で、さらに書き味、強度も考慮して、曲げ強度が大き
く、剛性のあるものを選択するのが好ましい。
【0033】本発明芯に含浸する油脂類及び/又はワッ
クス類は、顔料が熱劣化する温度まで上げなくても、容
易に開気孔中に含浸されるものなら、公知のシリコーン
オイル、鉱物油、流動パラフィン、α‐オレフィンオリ
ゴマー、ラード、パラフィンワックス、マイクロクリス
タリンワックス等の石油ワックス、カルナウバワック
ス、キャンデリラワックス、モンタンワックス、密ろ
う、木ろう、合成木ろう、カスターワックス、ステアリ
ン酸等いずれも使用可能で、当然これら数種類の混合物
も使用できる。なお、消しゴムで焼成墨芯なみに容易に
消去できるようにするためには、常温で液状の油脂類及
び/又はワックス類の中から選択する。
【0034】本発明の特徴は、従来の非焼成色鉛筆芯の
ように体質材、顔料、結合材等に最初から油脂類、ワッ
クス類を混練することなく、その代わりにフッ素化芳香
族化合物で表面を被覆された顔料、フッ素化芳香族化合
物で被覆された体質材、結合材等に必要なら溶剤類及び
/又は可塑剤類を加え、混練、押出成形し、乾燥するこ
とにより、前記フッ素化芳香族化合物で被覆された顔料
及びフッ素化芳香族化合物で被覆された体質材の表面が
濡れにくいことに起因して形成された開気孔に後から油
脂類及びワックス類を含浸させることにある。
【0035】本発明においては用いる顔料、体質材の全
部をフッ素化芳香族化合物で被覆すると、フッ素化芳香
族化合物で被覆された顔料及びフッ素化芳香族化合物で
被覆された体質材の表面が撥水撥油性をもつために、結
合剤、水等の溶剤類及び/又は可塑剤類で濡れにくくな
り、芯の形に成形することが不可能となる。このため顔
料及び体質材の全部をフッ素化芳香族化合物で被覆する
ことは好ましくない。しかしフッ素化芳香族化合物溶液
濃度を小さくすると濡れやすい部分も残されるので顔料
及び体質材の全部をフッ素化芳香族化合物で処理するこ
とは可能である。
【0036】従って、本発明においては、顔料の全部を
フッ素化芳香族化合物で被覆した場合には、必要とする
体質材の一部又は全部をフッ素化芳香族化合物で被覆し
ない体質材と、残りはフッ素化芳香族化合物で被覆した
体質材とを組み合わせて、フッ素化芳香族化合物で被覆
した顔料と体質材が全配合組成物の15〜70重量%と
するのが好ましく、
【0037】体質材の全部をフッ素化芳香族化合物で被
覆した場合には、必要とする顔料の一部又は全部をフッ
素化芳香族化合物で被覆しない顔料と、残りはフッ素化
芳香族化合物で被覆した顔料とを組み合わせて、フッ素
化芳香族化合物で被覆した顔料と体質材が全配合組成物
量の15〜70重量%とするのが好ましい。
【0038】なお、必要とする顔料の一部と必要とする
体質材の一部をフッ素化芳香族化合物で被覆した場合に
は、残りはフッ素化芳香族化合物で被覆しない顔料と体
質材と組み合わせて、フッ素化芳香族化合物で被覆した
顔料と体質材が全配合組成物量の15〜70重量%とす
るのが好ましい。
【0039】
【作用】
(1) 撥水性、撥油性に優れたフッ素化芳香族化合物
で被覆した物質は、結合材である有機高分子物質、水等
の溶剤、可塑剤等に対する接触角が大きく濡れにくい。
そのため他の体質材、顔料、結合材等の配合組成物及び
溶剤類及び/又は可塑剤類とともに混練、押出成形し、
さらに該溶剤類及び/又は可塑剤類を乾燥除去した成形
物はフッ素化芳香族化合物で被覆されていない体質材、
顔料は結合材によって接着されるが、フッ素化芳香族化
合物で被覆された体質材、顔料は結合材には濡れず、そ
の部分に隙間(開気孔)を形成し、非焼成色鉛筆芯多孔
体を得る。
【0040】開気孔により非焼成色鉛筆芯多孔体は機械
的強度が強いのに描画時の摩耗が可能で、またフッ素化
芳香族化合物で被覆された体質材、顔料の分散により開
気孔は芯の内部まで連続していて、油脂類及び/又はワ
ックス類を含浸することができ、その結果油脂類及び/
又はワックス類により摩耗量がさらに増加して滑らかな
書き味と優れた着色性が得られる。
【0041】(2) 撥水撥油性物質としてフッ化黒
鉛、窒化ホウ素を用いる場合は、全配合組成物量の2〜
20重量%の添加、配合が好ましいが、その物質が元来
濡れにくいために、分散にかなりの注意を必要とし、し
かも比較的少量の配合量であるために多少の偏析が存在
すると考えられる。
【0042】撥水撥油性物質が偏析すると、開気孔の形
成も偏析し、非焼成色鉛筆芯多孔体に含浸させた油脂類
及び/又はワックス類の偏析が起こり、描画したときの
芯の崩れ方が不均一となり、描線の着色のムラが生ず
る。
【0043】本発明のフッ素化芳香族化合物で被覆され
た顔料及びフッ素化芳香族化合物で被覆された体質材
は、全配合組成物量の15〜70重量%配合することが
できるので、分散時の偏析が起こりにくいために開気孔
の形成も偏析しにくく、非焼成色鉛筆芯多孔体に含浸さ
せた油脂類及び/又はワックス類の偏析が起こりにくく
なり、描画したときの芯の崩れ方は均一となり、描線の
着色も均一となる。
【0044】(3) 本製法での油脂類及び/又はワッ
クス類の含浸は芯の隙間(開気孔)を埋めることによ
り、含浸前の芯に比べて強度を増加させる効果をもつた
めに、格段に優れた曲げ強度、先端強度等の機械的強度
を有した色鉛筆芯が得られる。
【0045】(4) 含浸させる油脂類及び/又はワッ
クス類を変更することにより、一種類の非焼成色鉛筆芯
多孔体から、着色性、滑り、消去性、強度、硬度等の異
なる様々な色鉛筆芯が得られる。
【0046】すなわち、紙への固着力が大きな常温で固
体の油脂類及び/又はワックス類を含浸することによ
り、消しゴムで消去できない従来の非焼成色鉛筆芯が得
られ、また紙への固着力が小さな常温で液体の油脂類及
び/又はワックス類を含浸することにより、消しゴムで
容易に消去できる非焼成色鉛筆芯が得られる。
【0047】(5) ワックス類を含まない状態で乾燥
工程を行うので、ワックス類の溶融によるブリードを心
配する必要はなく、顔料の熱劣化が起らない限度まで乾
燥温度を上げて短時間で乾燥できる。この乾燥工程の大
幅な時間短縮は製造コストの削減につながる。
【0048】
【実施例】以下に実施例により、本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明はこの実施例により何等限定され
るものではない。 (実施例1)以下に溶液浸せき法によりフッ化ピッチ被
覆を施したレーキ系赤色顔料及びタルクの製法を具体的
に説明する。レーキ系赤色顔料及びタルクの被覆に用い
るフッ化ピッチは、叙上の方法で得られたフッ化ピッチ
をフッ素系溶媒(フロンR113溶媒)に溶解した後、
この溶液を減圧濾過にて溶媒に可溶なフッ化ピッチを抽
出し、フッ化ピッチ溶解溶液を得る。その後、この溶液
をロータリー式エバポレーターを用い減圧乾燥にて溶媒
を全て除去し、溶媒に可溶なフッ化ピッチ粉末を得る。
【0049】レーキ系赤色顔料及びタルクのフッ化ピッ
チ被覆を得るためには、叙上の方法で得られた溶媒に可
溶なフッ化ピッチとフッ素系溶媒(フロンR113)を
下記に示す配合割合で溶解した後、この溶液に下記に示
すレーキ系赤色顔料及びタルクの配合組成物をそれぞれ
バッチ式卓上サンドミルで溶液が粒子の表面に均一に分
散するように十分撹拌分散する。その後、このサスペン
ションをロータリー式エバポレーターを用い減圧乾燥
し、更に真空乾燥器を用い雰囲気温度100℃で一昼夜
真空乾燥する。最後に、得られた乾燥ケーキをバッチ式
卓上サンドミルにて粉砕し、フッ化ピッチ被覆レーキ系
赤色顔料及びフッ化ピッチ被覆タルクを得る。
【0050】 (レーキ系赤色顔料の場合) フッ化ピッチ(溶媒可溶成分) 75.5重量部 フッ素系溶媒(フロンR113) 786重量部 レーキ系赤色顔料 500重量部 (タルクの場合) フッ化ピッチ(溶媒可溶成分) 170重量部 フッ素系溶媒(フロンR113) 1415重量部 タルク粉末 900重量部
【0051】叙上の方法で得られたフッ化ピッチ被覆レ
ーキ系赤色顔料及びフッ化ピッチ被覆タルクを用いて、
下記の配合組成物をヘンシェルミキサーで分散させた
後、配合組成物全重量に相当する水を加えてこれらをニ
ーダーで混合、分散させた後に2本ロールで混練しなが
ら水分調整し、この混合物をペレット化して単軸スクリ
ュー型押出機にて押出成形した後、100℃で3時間乾
燥して水分を除去し、直径3.0mmの非焼成赤色鉛筆芯
多孔体を得た。この多孔体に120℃で合成木ろうを含
浸して直径3.0mmの非焼成赤色鉛筆芯を得た。その結
果を表1に示す。 カルボキシメチルセルロース 6重量% フッ化ピッチ被覆タルク 25重量% タルク(フッ化ピッチ未被覆) 44重量% フッ化ピッチ被覆レーキ系赤色顔料 25重量%
【0052】(実施例2) カルボキシメチルセルロース 6重量% タルク(フッ化ピッチ未被覆) 69重量% フッ化ピッチ被覆レーキ系赤色顔料 25重量% 実施例1で得られたフッ化ピッチ被覆レーキ系赤色顔料
を用いて上記配合組成物とし、実施例1と同様の方法で
直径3.0mmの非焼成赤色鉛筆芯を得た。その結果を表
1に示す。
【0053】(実施例3) カルボキシメチルセルロース 6重量% フッ化ピッチ被覆タルク 69重量% レーキ系赤色顔料(フッ化ピッチ未被覆) 25重量% 実施例1で得られたフッ化ピッチ被覆タルクを用いて上
記配合組成物とし、実施例1と同様の方法で直径3.0
mmの非焼成赤色鉛筆芯を得た。その結果を表1に示す。
【0054】(比較例1) カルボキシメチルセルロース 6重量% タルク(フッ化ピッチ未被覆) 69重量% レーキ系赤色顔料(フッ化ピッチ未被覆) 25重量% 上記配合組成物をヘンシェルミキサーで分散させた後、
実施例1と同様の方法で直径3.0mmの非焼成赤色鉛筆
芯多孔体を得た。この多孔体に100℃でα‐オレフィ
ンオリゴマーを含浸して直径3.0mmの非焼成赤色鉛筆
芯を得た。その結果を表1に示す。
【0055】(比較例2) カルボキシメチルセルロース 6重量% タルク(フッ化ピッチ未被覆) 64重量% レーキ系赤色顔料(フッ化ピッチ未被覆) 25重量% フッ化ピッチ 5重量% 上記配合組成物をヘンシェルミキサーで分散させた後、
実施例1と同様の方法で直径3.0mmの非焼成赤色鉛筆
芯多孔体を得た。この多孔体に100℃でα‐オレフィ
ンオリゴマーを含浸して直径3.0mmの非焼成赤色鉛筆
芯を得た。その結果を表1に示す。
【0056】(比較例3) カルボキシメチルセルロース 6重量% タルク(フッ化ピッチ未被覆) 64重量% レーキ系赤色顔料(フッ化ピッチ未被覆) 25重量% フッ化黒鉛 5重量% 上記配合組成物をヘンシェルミキサーで分散させた後、
実施例1と同様の方法で直径3.0mmの非焼成赤色鉛筆
芯を得た。その結果を表1に示す。
【0057】(実施例4)実施例1の非焼成鉛筆芯多孔
体に100℃でα‐オレフィンオリゴマーを含浸して直
径3.0mmの非焼成赤色鉛筆芯を得た。その結果を表1
に示す。
【0058】(実施例5)実施例2の非焼成鉛筆芯多孔
体に100℃でシリコーンオイルを含浸して直径3.0
mmの非焼成赤色鉛筆芯を得た。その結果を表1に示す。
【0059】(実施例6)実施例3の非焼成鉛筆芯多孔
体に100℃でシリコーンオイルを含浸して直径3.0
mmの非焼成赤色鉛筆芯を得た。その結果を表1に示す。
【0060】(実施例7) 酢酸セルロース 40重量% フッ化ピッチ被覆タルク 40重量% レーキ系赤色顔料(フッ化ピッチ未被覆) 20重量% 上記配合組成物に同重量に相当するメチルエチルケトン
を加えてこれらをニーダーで混合、分散させた後に2本
ロールで混練しながら溶剤分を調整し、この混練物をペ
レット化して単軸スクリュー型押出機にて押出成形した
後、120℃で1時間乾燥して溶剤分を除去し、直径
0.570mmの非焼成赤色色鉛筆芯多孔体を得た。この
多孔体に100℃でα‐オレフィンオリゴマーを含浸し
て直径0.570mmの非焼成赤色色鉛筆芯を得た。その
結果を表1に示す。
【0061】(比較例4) ポリビニルアルコール 5重量% 木節粘土 45重量% 窒化ホウ素 50重量% 上記配合組成物に同重量に相当する水を加えてこれらを
ニーダーで混合、分散させた後に2本ロールで混練しな
がら水分調整し、この混練物をプランジャー型押出機に
て押出成形した後、150℃で1時間乾燥して水分を除
去し、アルゴンガス中で1100℃まで昇温し、110
0℃で1時間焼成した。さらに700℃にて酸化雰囲気
中で3時間焼成して直径0.570mmの焼成白色鉛筆芯
多孔体を得た。この多孔体に不揮発性油性赤色染料イン
クを含浸して直径0.570mmの焼成赤色鉛筆芯を得
た。その結果を表1に示す。
【0062】(比較例5) 酢酸セルロース 35重量% タルク(フッ化ピッチ未被覆) 30重量% レーキ系赤色顔料(フッ化ピッチ未被覆) 15重量% ステアリン酸カルシウム 20重量% 上記配合組成物に同重量に相当するメチルエチルケトン
を加えてこれらをニーダーで混合、分散させた後に2本
ロールで混練しながら溶剤分を調整し、この混合物をペ
レット化して単軸スクリュー型押出機にて押出成形した
後、50℃で20時間乾燥して溶剤分を除去し、直径
0.570mmの非焼成赤色鉛筆芯を得た。その結果を表
1に示す。
【0063】(比較例6) ポリエチレン 20重量% タルク(フッ化ピッチ未被覆) 20重量% レーキ系赤色顔料(フッ化ピッチ未被覆) 15重量% パラフィンワックス 35重量% キャンデリラワックス 10重量% 上記配合組成物をニーダーで混合、分散させた後に2本
ロールで混練し、この混合物をペレット化して単軸スク
リュー型押出機にて押出成形し、直径3.0mmの非焼成
赤色鉛筆芯を得た。その結果を表1に示す。
【0064】
【表1】
【0065】
【発明の効果】本発明の非焼成色鉛筆芯の製造方法にお
いては、当初において油脂類、ワックス類を添加するこ
となく、その一部又は全部がフッ素化芳香族化合物で被
覆された顔料、その一部又は全部がフッ素化芳香族化合
物で被覆された体質材を添加することにより、高温短時
間の乾燥で強度が大きくて描画時に摩耗可能な非焼成色
鉛筆芯多孔体をつくり、該多孔体に油脂類及び/又はワ
ックス類を含浸することにより、従来の非焼成色鉛筆芯
の製法と比較して、乾燥時間を大幅に短縮して製造コス
トを削減できる。
【0066】製品としても、格段に優れた機械的強度、
滑らかな書き味及び均一な描線を有した非焼成色鉛筆芯
であり、油脂類及び/又はワックス類の選択によって、
消しゴムで消去できない従来の非焼成色鉛筆芯と消しゴ
ムで容易に消去できる非焼成色鉛筆芯のいずれをも得る
ことができる。
フロントページの続き (72)発明者 前田 俊之 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2 号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 斉藤 道雄 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2 号 大阪瓦斯株式会社内 (56)参考文献 特開 昭50−1824(JP,A) 特開 昭62−569(JP,A) 特開 昭62−275190(JP,A) 特開 平5−39449(JP,A)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顔料、体質材及び結合材を含み、前記顔
    料と前記体質材の少なくともいずれかの全部又は一部が
    フッ素化芳香族化合物で被覆されており、かつ、開気孔
    を有し、前記開気孔に油脂類及び/又はワックス類が含
    浸されている非焼成色鉛筆芯。
  2. 【請求項2】 フッ素化芳香族化合物で被覆した顔料及
    び/又は体質材が全組合わせ組成物量の15〜70重量
    %である請求項1記載の非焼成色鉛筆芯。
  3. 【請求項3】 前記フッ素化芳香族化合物がフッ化ピッ
    チおよび7環以下の環で構成されるフッ素化芳香族化合
    物のうち少なくとも1つからなる請求項1記載の非焼成
    色鉛筆芯。
  4. 【請求項4】 前記フッ素化芳香族化合物がフッ化ピッ
    チである請求項1記載の非焼成色鉛筆芯。
  5. 【請求項5】 顔料、体質材及び結合材からなり、か
    つ、前記顔料と前記体質材の少なくともいずれかの全部
    又は一部がフッ素化芳香族化合物で被覆されている配合
    組成物を、溶剤類及び/又は可塑剤類と共に混練し、押
    出成形した後、該溶剤類及び/又は可塑剤類を乾燥除去
    し、前記フッ素化芳香族化合物被覆顔料、前記フッ素化
    芳香族化合物被覆体質材が濡れにくいことに起因した開
    気孔を形成させ、前記多孔体の開気孔に油脂類及び/又
    はワックス類が含浸されることを特徴とする非焼成色鉛
    筆芯の製造方法。
  6. 【請求項6】 フッ素化芳香族化合物で被覆した顔料及
    び/又は体質材が全組合せ組成物量の15〜70重量%
    である請求項5記載の非焼成色鉛筆芯の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記フッ素化芳香族化合物がフッ化ピッ
    チおよび7環以下の環で構成されるフッ素化芳香族化合
    物のうち少なくとも1つからなる請求項5記載の非焼成
    色鉛筆芯の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記フッ素化芳香族化合物がフッ化ピッ
    チである請求項5記載の非焼成色鉛筆芯の製造方法。
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