JPH10330224A - 化粧料用ゲル組成物 - Google Patents
化粧料用ゲル組成物Info
- Publication number
- JPH10330224A JPH10330224A JP9159165A JP15916597A JPH10330224A JP H10330224 A JPH10330224 A JP H10330224A JP 9159165 A JP9159165 A JP 9159165A JP 15916597 A JP15916597 A JP 15916597A JP H10330224 A JPH10330224 A JP H10330224A
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- JP
- Japan
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- acid
- viscosity
- composition
- gel
- gel composition
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高温下に、長期間保存しても粘度低下の極め
て少なく、しかも毛髪や皮膚への「のり」の良好な酸性
化粧料用ゲル組成物を提供する。 【解決手段】 分子量２,０００,０００〜４,０００,０
００の架橋アクリル酸系ポリマー未中和物を１重量％以
上含有し、かつｐＨ調整剤としてグルコール酸を主成分
とする有機酸を含有するｐＨ２〜５の化粧料用ゲル組成
物。
て少なく、しかも毛髪や皮膚への「のり」の良好な酸性
化粧料用ゲル組成物を提供する。 【解決手段】 分子量２,０００,０００〜４,０００,０
００の架橋アクリル酸系ポリマー未中和物を１重量％以
上含有し、かつｐＨ調整剤としてグルコール酸を主成分
とする有機酸を含有するｐＨ２〜５の化粧料用ゲル組成
物。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、高温下で長期保存
しても安定で粘度低下のない化粧料用ゲル組成物に関す
るものである。
しても安定で粘度低下のない化粧料用ゲル組成物に関す
るものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、ゲル製剤は、ゲル形成剤としてセ
ルロース系高分子、キサンタンガム、架橋ポリアクリル
酸ナトリウム等を含有したものが主流である。このよう
なゲル製剤は中性〜アルカリ性領域、または常温以下の
温度での安定性は良好であるが、酸性領域で高温下では
長期保存すると、粘度が初期の半分以下に低下してしま
うという欠点がある。
ルロース系高分子、キサンタンガム、架橋ポリアクリル
酸ナトリウム等を含有したものが主流である。このよう
なゲル製剤は中性〜アルカリ性領域、または常温以下の
温度での安定性は良好であるが、酸性領域で高温下では
長期保存すると、粘度が初期の半分以下に低下してしま
うという欠点がある。
【０００３】また、このようなゲル組成物のｐＨ調整に
は、クエン酸、リンゴ酸、酢酸、乳酸、蓚酸、酒石酸、
ギ酸、レブリン酸等の有機酸、或いはこれらの塩、リン
酸、塩酸等の無機酸が使用されている。しかし、前記従
来のゲル形成剤を用いたゲル製剤のｐＨ調整にこれらの
酸を用いた場合は、毛髪や皮膚のヌレ性が低く、ゲル組
成物の「のり」が悪かった。
は、クエン酸、リンゴ酸、酢酸、乳酸、蓚酸、酒石酸、
ギ酸、レブリン酸等の有機酸、或いはこれらの塩、リン
酸、塩酸等の無機酸が使用されている。しかし、前記従
来のゲル形成剤を用いたゲル製剤のｐＨ調整にこれらの
酸を用いた場合は、毛髪や皮膚のヌレ性が低く、ゲル組
成物の「のり」が悪かった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、４０℃以上
の高温下に１ケ月以上という長期間保存しても、初期粘
度に対して８０％以上の保持率を有し、毛髪、皮膚への
「のり」の良い安定な酸性化粧料用ゲル組成物を提供す
ることを目的とする。
の高温下に１ケ月以上という長期間保存しても、初期粘
度に対して８０％以上の保持率を有し、毛髪、皮膚への
「のり」の良い安定な酸性化粧料用ゲル組成物を提供す
ることを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、分子量
２,０００,０００〜４,０００,０００の架橋アクリル酸
系ポリマー未中和物を１重量％以上含有し、かつグリコ
ール酸を主成分とする有機酸を含有することを特徴とす
るｐＨ２〜５の化粧料用ゲル組成物が提供される。
２,０００,０００〜４,０００,０００の架橋アクリル酸
系ポリマー未中和物を１重量％以上含有し、かつグリコ
ール酸を主成分とする有機酸を含有することを特徴とす
るｐＨ２〜５の化粧料用ゲル組成物が提供される。
【０００６】本発明は、ゲル形成剤として、特定のカル
ボキシビニルポリマーを使用し、ｐＨ調整剤としてグリ
コール酸を主成分とする有機酸を用いたことにより、４
０℃以上の高温下、１ケ月以上の長期間保存しても粘度
低下がほとんどなく、また、毛髪および皮膚への「の
り」が良くなることを見い出し、本発明を完成するに至
った。
ボキシビニルポリマーを使用し、ｐＨ調整剤としてグリ
コール酸を主成分とする有機酸を用いたことにより、４
０℃以上の高温下、１ケ月以上の長期間保存しても粘度
低下がほとんどなく、また、毛髪および皮膚への「の
り」が良くなることを見い出し、本発明を完成するに至
った。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、本発明の化粧料用ゲル組成
物について更に詳細に説明する。本発明のゲル組成物に
用いられるゲル形成剤は、分子量２,０００,０００〜
４,０００,０００の架橋アクリル酸系ポリマー未中和物
である。このような架橋アクリル酸系ポリマーの未中和
物は、アクリル酸のホモポリマー、およびコポリマーの
架橋物が挙げられる。このような具体例としては、分子
量４，０００，０００の架橋ポリアクリル酸が挙げら
れ、商品としてはカーボポール９４０（グッドリッチ社
製）が好ましく使用できる。
物について更に詳細に説明する。本発明のゲル組成物に
用いられるゲル形成剤は、分子量２,０００,０００〜
４,０００,０００の架橋アクリル酸系ポリマー未中和物
である。このような架橋アクリル酸系ポリマーの未中和
物は、アクリル酸のホモポリマー、およびコポリマーの
架橋物が挙げられる。このような具体例としては、分子
量４，０００，０００の架橋ポリアクリル酸が挙げら
れ、商品としてはカーボポール９４０（グッドリッチ社
製）が好ましく使用できる。
【０００８】ゲル形成剤の架橋アクリル酸系ポリマーの
未中和物の濃度は、１重量％以上であり、５重量％以下
が好ましい。この濃度が１重量％未満であるとｐＨ２〜
５の領域での粘度安定性が悪く、製剤の安定を保持する
ことができない。
未中和物の濃度は、１重量％以上であり、５重量％以下
が好ましい。この濃度が１重量％未満であるとｐＨ２〜
５の領域での粘度安定性が悪く、製剤の安定を保持する
ことができない。
【０００９】本発明のゲル組成物に用いられるｐＨ調製
剤は、グリコール酸、またはグリコール酸と他の有機酸
との混合酸である。グリコール酸と併用する有機酸とし
ては、例えばクエン酸、コハク酸、酒石酸、乳酸、マレ
イン酸、フマル酸、リンゴ酸、レブリン酸、酪酸、吉草
酸、蓚酸、マンデル酸等を挙げることができ、混合酸の
３０重量％以下の割合で併用できる。
剤は、グリコール酸、またはグリコール酸と他の有機酸
との混合酸である。グリコール酸と併用する有機酸とし
ては、例えばクエン酸、コハク酸、酒石酸、乳酸、マレ
イン酸、フマル酸、リンゴ酸、レブリン酸、酪酸、吉草
酸、蓚酸、マンデル酸等を挙げることができ、混合酸の
３０重量％以下の割合で併用できる。
【００１０】該ｐＨ調整剤の濃度は０．０１〜１０重量
％程度であり、ゲル組成物のｐＨを２〜５の範囲の目的
のｐＨに保持しうる量使用する。
％程度であり、ゲル組成物のｐＨを２〜５の範囲の目的
のｐＨに保持しうる量使用する。
【００１１】本発明のゲル組成物は、例えば、酸性染毛
剤に用いるものであり、そのｐＨは２〜５である。
剤に用いるものであり、そのｐＨは２〜５である。
【００１２】本発明のゲル組成物には、種々の化粧料に
用いられ、それぞれの用途に応じて、各種界面活性剤、
油性成分、シリコーン誘導体、香料、着色料、防腐剤、
紫外線吸収剤、酸化防止剤、殺菌剤、保湿剤等を配合し
てもよい。
用いられ、それぞれの用途に応じて、各種界面活性剤、
油性成分、シリコーン誘導体、香料、着色料、防腐剤、
紫外線吸収剤、酸化防止剤、殺菌剤、保湿剤等を配合し
てもよい。
【００１３】
【実施例】次に実施例を挙げて説明するが、本発明はこ
れらの実施例に限定されるものではない。尚、配合量は
重量％である。
れらの実施例に限定されるものではない。尚、配合量は
重量％である。
【００１４】実施例１〜２、比較例１〜３ 実施例１〜２及び比較例１〜３の各ゲル組成物を表１に
示す成分を用いて調整した。各ゲル組成物の粘度はＢＲ
ＯＯＫＦＩＥＬＤ社製ＢＨ型粘度計を用いて測定した。
高温安定性の評価は、５０℃で１ケ月保存して下記の基
準で行った。 粘度保持率 ８０％以上粘度保持するもの ：○ ８０％未満〜４０％以上粘度保持するもの：△ ４０％未満粘度保持するもの ：× 毛髪への「のり」の評価は、３０ｃｍ、１０ｇの毛束
に、ゲル組成物を３ｇ均一に塗布した場合の、「のり」
の感触を官能評価により下記の基準で行った。 塗布時の感触、外観の「のり」が良い：○ 塗布時の感触、外観の「のり」が普通：△ 塗布時の感触、外観の「のり」が悪い：×
示す成分を用いて調整した。各ゲル組成物の粘度はＢＲ
ＯＯＫＦＩＥＬＤ社製ＢＨ型粘度計を用いて測定した。
高温安定性の評価は、５０℃で１ケ月保存して下記の基
準で行った。 粘度保持率 ８０％以上粘度保持するもの ：○ ８０％未満〜４０％以上粘度保持するもの：△ ４０％未満粘度保持するもの ：× 毛髪への「のり」の評価は、３０ｃｍ、１０ｇの毛束
に、ゲル組成物を３ｇ均一に塗布した場合の、「のり」
の感触を官能評価により下記の基準で行った。 塗布時の感触、外観の「のり」が良い：○ 塗布時の感触、外観の「のり」が普通：△ 塗布時の感触、外観の「のり」が悪い：×
【００１５】
【表１】
【００１６】表１から明らかなように、本発明の化粧料
用ゲル組成物（実施例１，２，３）は、他のゲル形成剤
を用いた場合（比較例１，５）、該ゲル形成剤濃度が低
い場合（比較例２）、またｐＨ調整剤にグルコール酸以
外の有機酸を主成分とするものを用いた場合（比較例
４）、或いは有機酸を全く用いない場合（比較例６）、
更にはｐＨ調整剤にグルコール酸を用いたものでもｐＨ
域が２〜５外である場合（比較例３）等に比較して、高
温下での長期保存に対して極めて優れた安定性を有し、
しかも毛髪に通用した場合、「のり」も良好である。
用ゲル組成物（実施例１，２，３）は、他のゲル形成剤
を用いた場合（比較例１，５）、該ゲル形成剤濃度が低
い場合（比較例２）、またｐＨ調整剤にグルコール酸以
外の有機酸を主成分とするものを用いた場合（比較例
４）、或いは有機酸を全く用いない場合（比較例６）、
更にはｐＨ調整剤にグルコール酸を用いたものでもｐＨ
域が２〜５外である場合（比較例３）等に比較して、高
温下での長期保存に対して極めて優れた安定性を有し、
しかも毛髪に通用した場合、「のり」も良好である。
【００１７】
【発明の効果】本発明の化粧料用ゲル組成物は、ゲル形
成剤として前記特定の架橋アクリル酸系ポリマーを特定
量配合し、ｐＨ調整剤としてグリコール酸を主成分とす
る有機酸を配合したものであるから、ｐＨ２〜５の酸性
領域で、４０℃以上の高温下に、１ケ月という長期間保
存した場合でも粘度低下がほとんどなく、高温安定性に
極めて優れたものであり、しかも毛髪は皮膚に適用した
場合の「のり」も良好である。
成剤として前記特定の架橋アクリル酸系ポリマーを特定
量配合し、ｐＨ調整剤としてグリコール酸を主成分とす
る有機酸を配合したものであるから、ｐＨ２〜５の酸性
領域で、４０℃以上の高温下に、１ケ月という長期間保
存した場合でも粘度低下がほとんどなく、高温安定性に
極めて優れたものであり、しかも毛髪は皮膚に適用した
場合の「のり」も良好である。
フロントページの続き (72)発明者 西田 勇一 東京都墨田区本所一丁目３番７号 ライオ ン株式会社内
Claims (1)
- 【請求項１】 分子量２,０００,０００〜４,０００,０
００の架橋アクリル酸系ポリマー未中和物を１重量％以
上含有し、かつグリコール酸を主成分とする有機酸を含
有することを特徴とするｐＨ２〜５の化粧料用ゲル組成
物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9159165A JPH10330224A (ja) | 1997-06-02 | 1997-06-02 | 化粧料用ゲル組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9159165A JPH10330224A (ja) | 1997-06-02 | 1997-06-02 | 化粧料用ゲル組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10330224A true JPH10330224A (ja) | 1998-12-15 |
Family
ID=15687703
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9159165A Pending JPH10330224A (ja) | 1997-06-02 | 1997-06-02 | 化粧料用ゲル組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10330224A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005104883A (ja) * | 2003-09-30 | 2005-04-21 | Mandom Corp | 酸性染毛剤組成物 |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH07101841A (ja) * | 1993-09-30 | 1995-04-18 | Shiseido Co Ltd | 頭髪用酸性染毛料組成物 |
| JPH08165226A (ja) * | 1994-12-09 | 1996-06-25 | Nonogawa Shoji Kk | 酸性染毛料組成物 |
| JPH08245348A (ja) * | 1995-02-22 | 1996-09-24 | Wella Ag | 毛髪染色剤 |
| JPH10182375A (ja) * | 1996-12-27 | 1998-07-07 | Mirubon:Kk | スプレー式酸性染毛料 |
-
1997
- 1997-06-02 JP JP9159165A patent/JPH10330224A/ja active Pending
Patent Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH07101841A (ja) * | 1993-09-30 | 1995-04-18 | Shiseido Co Ltd | 頭髪用酸性染毛料組成物 |
| JPH08165226A (ja) * | 1994-12-09 | 1996-06-25 | Nonogawa Shoji Kk | 酸性染毛料組成物 |
| JPH08245348A (ja) * | 1995-02-22 | 1996-09-24 | Wella Ag | 毛髪染色剤 |
| JPH10182375A (ja) * | 1996-12-27 | 1998-07-07 | Mirubon:Kk | スプレー式酸性染毛料 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005104883A (ja) * | 2003-09-30 | 2005-04-21 | Mandom Corp | 酸性染毛剤組成物 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20031202 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040622 |