JPH10329656A - ワイパー駆動装置 - Google Patents

ワイパー駆動装置

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JPH10329656A
JPH10329656A JP9142868A JP14286897A JPH10329656A JP H10329656 A JPH10329656 A JP H10329656A JP 9142868 A JP9142868 A JP 9142868A JP 14286897 A JP14286897 A JP 14286897A JP H10329656 A JPH10329656 A JP H10329656A
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JP
Japan
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wiper
washer
motor
detection signal
washer liquid
Prior art date
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Application number
JP9142868A
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English (en)
Inventor
徹雄 ▲高▼野
Tetsuo Takano
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイパーブレードの位置に応じてウォッシャ
液の噴射が効率良く行われるワイパー駆動装置を提供す
る。 【解決手段】 ウォッシャ液噴射モータ5の駆動を電磁
リレー11を介して行う構成とし、ワイパーブレードの
位置検出信号を出力するブレード位置検出手段(パルス
発生器14)と、ウォッシャ連動動作の際に、前記位置
検出信号に応じて電磁リレー11を制御して、ウォッシ
ャ液の噴射又は噴射停止を行う制御手段(マイクロコン
ピュータ13)とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両等に設けられ
るワイパーを駆動する装置に係り、特にウォッシャ液の
噴射とこれに連携したワイパーブレードの動作における
ウォッシャ液の効率的な噴射が実現可能なワイパー駆動
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両のフロントウインドウ等に
設けられるワイパー装置は、雨天走行時などに連続的又
は間欠的にワイパーブレードを作動させる通常動作の機
能と、ウォッシャ液を噴射したときに、これに連携して
ワイパーブレードを数回作動させる動作(以下、ウォッ
シャ連動動作という。)を行う機能を有する。
【0003】このようなワイパーの駆動装置の一例とし
ては、例えば図5に示すように、ワイパーモータ1に内
蔵されたモータ原点検出スイッチ2(原点検出手段)に
大電流が流れないように、ワイパーモータ1を電磁リレ
ー3を介してマイクロコンピュータ4(以下、マイコン
4という。)の制御により電源に接続して駆動する方式
の回路構成が出願人により提案されている。なおここ
で、モータ原点検出スイッチとは、ワイパーの停止操作
がされた時点でワイパーブレードがどの位置にあっても
ワイパーブレードを所定の停止位置に戻して停止させる
ために、この停止位置に対応するモータの原点位置を検
出するものである。
【0004】そして従来、このようなワイパー駆動装置
では、ウォッシャ液を噴射させるためのウォッシャ液噴
射モータ5の駆動(電力供給)は、図5に示すように、
ウォッシャ操作スイッチ6により直接行われていた。以
下、この図5に示すワイパー駆動装置について説明す
る。
【0005】電磁リレー3は、励磁コイル3aと、コモ
ン端子(以下、C端子という。),ノルマルオープン端
子(以下、N.O端子という。)及びノルマルクローズ
ド端子(以下、N.C端子という。)を有する接点部3
bとよりなり、励磁コイル3aの通電が行われていない
非作動状態ではC端子とN.C端子が接続された状態と
なり、励磁コイル3aの通電が行われた作動状態ではC
端子とN.O端子が接続された状態となる。
【0006】ワイパーモータ1のモータコイルの一端は
グランドに接続されている。そして、前記電磁リレー3
のC端子は、ワイパーモータ1のモータコイルの他端に
接続され、またN.O端子は、励磁コイル3aの一端と
ともにイグニションスイッチを介して電源に接続され、
さらにN.C端子は、グランドに接続されている。ま
た、励磁コイル3aの他端は、マイコン4に接続されて
電圧がHレベルからグランドレベルに制御され、グラン
ドレベルとされることで励磁コイル3aに電流が流れ
る。
【0007】そしてマイコン4には、図示省略したワイ
パースイッチからの操作指令が入力され、また後述する
ように、モータ原点検出スイッチ2も接続されて原点検
出信号が入力される構成となっている。なおワイパース
イッチは、ワイパーの通常動作(連続動作又は間欠動
作)を指令する操作スイッチである。
【0008】また、モータ原点検出スイッチ2は、例え
ばモータ1の回転軸と同軸上に配置された摺動接点式の
もので、モータ回転軸の原点位置を検出して接点が切換
わるものである。このモータ原点検出スイッチ2は、C
端子とN.O端子を有し、この場合原点位置を検出して
いる検出状態ではC端子とN.O端子が非接続の状態と
なり、原点位置を検出していない非検出状態ではC端子
とN.O端子が接続された状態となる。そして、このモ
ータ原点検出スイッチ2のC端子は、マイコン4に接続
され、このC端子の電圧が原点検出信号としてマイコン
4に入力されている。すなわち、このC端子の電圧がグ
ランドレベルであれば、マイコン4は非検出状態(モー
タ回転軸が原点にない状態)と判定する。
【0009】ウォッシャ液噴射モータ5のモータコイル
の一端は、グランドに接続され、またこのモータコイル
の他端は、ウォッシャ操作スイッチ6の接点を介して電
源側に接続されている。なお、ウォッシャ操作スイッチ
6は、車両の運転者等の操作により作動して接点が閉じ
るもので、グランド側の接点がマイコン4に接続されて
おり、この接点の電圧によってその作動状態がマイコン
4で判定できるようになっている。
【0010】上記駆動装置では、以下のようにして、ま
ず基本的なワイパーの動作(通常運転)が実現される。
即ち、イグニションスイッチがオンされて電力が供給さ
れた状態で、図5に示す停止状態からワイパースイッチ
が操作されてワイパーの作動が指令されると、マイコン
4の制御により励磁コイル3aに電流が流れて電磁リレ
ー3のC端子とN.O端子が接続された作動状態とな
り、ワイパーモータ1に電流が流れて、ワイパーが起動
する。そして、ワイパーモータ1の回転軸が原点位置を
離れた動作状態では、モータ原点検出スイッチ2が非検
出状態となり、モータ原点検出スイッチ2のN.O端子
が閉じた状態となる。
【0011】そして、このような原点の非検出状態で、
ワイパースイッチが操作されてオフ状態とされても、マ
イコン4の制御で励磁コイル3aへの通電が継続されて
電磁リレー3が作動状態のままとされ、ワイパーの動作
が継続される。その後、ワイパーモータ1の回転軸が原
点位置に戻った時点で、モータ原点検出スイッチ2が検
出状態となり、これを受けてマイコン4が励磁コイル3
aへの通電を停止し、モータ2が停止する。
【0012】なおこの際、ワイパーモータ2のモータコ
イルの他端が、電磁リレー3のC端子とN.C端子を経
由するラインによって、グランドに接続されるため、ワ
イパーモータ2は回生制動されて滑らかに停止する。こ
うしてワイパーブレードは、どの位置でワイパースイッ
チがオフ操作されても、必ず所定の停止位置に戻って滑
らかに停止する。
【0013】なお、ワイパーの間欠動作が指令された場
合には、マイコン4が、以下のような制御処理を行い、
ワイパーの間欠動作を実現する。即ち、ワイパーを通常
どおり起動させた後、モータ原点検出スイッチ2により
原点検出がされる度に、励磁コイル3aへの通電を所定
の停止時間だけ停止し、その間だけワイパーの作動を停
止させる。
【0014】そして上記駆動装置では、以下のようにし
て、前述のウォッシャ連動動作が実現される。即ち、ウ
ォッシャ操作スイッチ6が操作されてその接点が閉じる
と、この接点を介してウォッシャ液噴射モータ5に電流
が流れ、ウォッシャ液噴射モータ5が作動してウォッシ
ャ液が噴射される。なお、このウォッシャ液噴射は、ウ
ォッシャ操作スイッチ6が操作されている限り継続され
る。
【0015】そして、このようなウォッシャ操作スイッ
チ6の作動状態が予め登録された一定時間tを経過する
と、マイコン4が、図6のタイミングチャートに示すよ
うに、励磁コイル3aの通電(即ちワイパーモータ1の
通電)を開始してワイパーを作動させる。そして、その
後ウォッシャ操作スイッチ6がオフ操作されて非作動状
態になると、その時点から予め登録された回数(例え
ば、2〜3回)だけワイパーの運転を継続した後、励磁
コイル3aの通電を前述した如く停止して、ワイパーを
所定の停止位置で停止させる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ウォッ
シャ連動動作は、ウォッシャ操作スイッチ6を操作する
だけで、ワイパーも連携して作動するので便利な機能で
ある。しかしながら、上述したように、ウォッシャ操作
スイッチ6により直接ウォッシャ液噴射モータ5を駆動
する従来の構成では、ウォッシャ操作スイッチ6が操作
されている限り、ワイパーブレードの動作位置にかかわ
らずウォッシャ液が噴射され続ける。
【0017】このため、例えばワイパーブレードがちょ
うどウォッシャ液噴射口付近にある場合などにも、ウォ
ッシャ液が噴射されてしまう。そして、このような状態
で噴射されたウォッシャ液は、窓一面にひろがらないま
まワイパーブレードで拭き取られたり、ワイパーブレー
ドに遮られて窓表面に到達しなかったりするため、その
分ウォッシャ液の無駄使いになるという問題があった。
【0018】そこで本発明は、ワイパーブレードの位置
に応じてウォッシャ液の噴射が効率良く行われるワイパ
ー駆動装置を提供することを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載のワイパー駆動装置は、ウォッシャ操
作スイッチと、ワイパーモータが原点位置にあるか否か
示す原点検出信号を出力するモータ原点検出手段とを有
し、前記ウォッシャ操作スイッチの作動状態又は前記原
点検出信号の出力状態に応じて、ウォッシャ液噴射モー
タ又はワイパーモータの起動停止を制御して、ウォッシ
ャ液の噴射とこれに連携したワイパーブレードの動作を
含むウォッシャ連動動作を実現するワイパー駆動装置に
おいて、前記ウォッシャ液噴射モータの駆動を電磁リレ
ー又はFETを介して行う構成とし、前記ワイパーブレ
ードの位置検出信号を出力するブレード位置検出手段
と、前記ウォッシャ連動動作の際に、前記位置検出信号
に応じて前記電磁リレー又はFETを作動状態又は非作
動状態に制御して、ウォッシャ液の噴射又は噴射停止を
行う制御手段とを設けたことを特徴とする。
【0020】請求項2記載のワイパー駆動装置は、前記
ワイパーモータの回転に連動して、前記原点検出信号と
しての波長の長いパルス信号を出力するとともに、前記
位置検出信号としての波長の短いパルス信号を出力する
パルス発生器を設け、このパルス発生器により、前記モ
ータ原点検出手段と前記ブレード位置検出手段の両者を
構成したことを特徴とする。
【0021】請求項3記載のワイパー駆動装置は、前記
制御手段が、前記位置検出信号により前記ワイパーブレ
ードがウォッシャ液噴射口付近にあると判定されたとき
には、前記ウォッシャ操作スイッチの作動状態にかかわ
らずウォッシャ液の噴射を停止させることを特徴とす
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を図面に基づいて説明する。図1は、本例のワイパー駆
動装置の回路構成を示す図である。なお、図5に示す従
来例と同様の構成要素には同符号を付して重複する説明
を省略する。本例のワイパー駆動装置は、図1に示すよ
うに、ウォッシャ液噴射モータ5を駆動する電磁リレー
11を備え、ウォッシャ操作スイッチ12の操作指令を
受けて、マイクロコンピュータ13(本発明の制御手段
であり、以下、マイコン13という。)がこの電磁リレ
ー11を介してウォッシャ液噴射モータ5の起動停止制
御を行う構成となっている。
【0023】また、モータ原点検出手段としては、ワイ
パーモータ1の回転に連動して、モータの原点検出信号
としての波長の長いパルス信号を出力するとともに、ワ
イパーブレードの位置検出信号としての波長の短いパル
ス信号を出力するパルス発生器14を備える。
【0024】ここで、電磁リレー11は、励磁コイル1
1aと、ノルマルオープンタイプの接点部11bとより
なり、励磁コイル11aの通電が行われていない非作動
状態では接点部11bが非接続状態となり、励磁コイル
11aの通電が行われた作動状態では接点部11bが接
続された状態となる。この電磁リレー11の接点部11
bの一方の端子は、ウォッシャ液噴射モータ5のモータ
コイルの他端に接続され、また接点部11bの他方の端
子は、励磁コイル11aの一端とともにイグニションス
イッチを介して電源に接続されている。また、励磁コイ
ル11aの他端は、マイコン13に接続されて電圧がH
レベルからグランドレベルに制御され、グランドレベル
とされることでこの励磁コイル11aに電流が流れるよ
うになっている。
【0025】また、ウォッシャ操作スイッチ12は、こ
の場合ノルマルオープンタイプの接点を有し、一方の端
子がグランドに、他方の端子がマイコン13に接続され
ており、この他方の端子電圧がグランドレベルとなるこ
とで、ウォッシャ液の噴射及びウォッシャ連動動作が指
令される。
【0026】また、パルス発生器14としては、この場
合ワイパーモータ1に内蔵されその回転軸に連動する摺
動接点よりなるものが採用されており、その接点の一方
の端子がワイパーモータ1の一端とともにグランドに接
続され、その接点の他方の端子がマイコン13に接続さ
れ、この他方の端子の電圧がモータの原点検出信号或い
はワイパーブレードの位置検出信号となっている。な
お、図1においては、このパルス発生器14の接点を1
組のみ図示しているが、実際には、モータの原点検出信
号用とワイパーブレードの位置検出信号用に2組設けら
れる。
【0027】そしてこの場合、ワイパーブレードの位置
検出信号としては、具体的には図3に示すような短いパ
ルス信号が、ワイパーブレードの一周期の動作に対して
多数出力されるようになっており、マイコン13がこの
パルス数を例えばモータの原点位置を基準として計数す
ることでワイパーブレードの位置を検知する構成となっ
ている。なお、パルス発生器14としては、摺動接点に
限られず、例えば光電式ロータリーエンコーダ等の他の
方式のパルス発生器を使用してもよいことはいうまでも
なく、さらにいえば、非接触式のパルス発生器を使用す
るようにすれば、モータの防水構造等が簡素となり好ま
しい。
【0028】次に、本例のワイパー駆動装置の動作をマ
イコン13の制御処理機能とともに説明する。なお、図
示省略したワイパースイッチの指令に基づくワイパーの
通常運転(連続動作及び間欠動作、或いは停止時の原点
復帰動作)については、従来例と同様であるので説明を
省略し、以下、ウォッシャ液の噴射動作及びウォッシャ
連動動作について説明する。
【0029】イグニションスイッチがオンされて電力が
供給された状態で、図1に示すような停止状態からウォ
ッシャ操作スイッチ12が操作されてその接点が閉じる
と、マイコン13はこの指令を受けて励磁コイル11a
を駆動して、電磁リレー11の接点部11bを介してウ
ォッシャ液噴射モータ5に電流を流し、これによりウォ
ッシャ液噴射モータ5が作動してウォッシャ液が噴射さ
れる。
【0030】なお、このように開始されたウォッシャ液
噴射は、ウォッシャ操作スイッチ12が非作動状態(接
点非接続状態)になるとマイコン13の制御で停止さ
れ、また、ウォッシャ操作スイッチ12が操作され続け
ていても、後述する如くその後のマイコン13の制御で
ワイパーブレードの動作位置に応じて適宜一時停止され
る。
【0031】そして、このようなウォッシャ操作スイッ
チ12の作動状態が予め登録された一定時間tを経過す
ると、マイコン13が、図2のタイミングチャートに示
すように、励磁コイル3aの通電(即ちワイパーモータ
1の通電)を開始してワイパーを作動させる。
【0032】次に、このワイパー作動中においてマイコ
ン13は、前述のパルス発生器14が出力するワイパー
の位置検出信号を読取り、ワイパーブレードが図4の符
号Q1及びQ2で示す位置の間の範囲(作動角度がθ1
〜θ2の範囲)にあると判定したときには、図2のタイ
ミングチャートに示すように、励磁コイル11aの通電
(即ち、ウォッシャ液噴射モータ5の通電)を一時的に
停止してウォッシャ液の噴射をこの期間だけ一時停止さ
せる。
【0033】なお、このようにウォッシャ液の噴射を一
時停止するワイパーブレードの位置範囲(作動角度がθ
1〜θ2の範囲)は、具体的には例えばウォッシャ液噴射
口近傍の位置範囲であり、予めマイコン13のROM等
にそのデータが登録してある。
【0034】その後、ウォッシャ操作スイッチ12がオ
フ操作されて非作動状態になると、図2のタイミングチ
ャートに示すように、その時点から予め登録された回数
(例えば、2〜3回)だけワイパーの運転を継続した
後、励磁コイル3aの通電を前述した如く停止して、ワ
イパーを所定の停止位置で停止させる。
【0035】したがって、本例のワイパー駆動装置によ
れば、従来どおりのワイパーの動作が可能になる構成で
ありながら、ウォッシャ連動動作においては、ウォッシ
ャ液の噴射がワイパーブレードの位置に応じて適宜停止
され、ウォッシャ液の無駄な噴射が低減される。特に本
例の場合には、ウォッシャ液が特に無駄になり易い噴射
口付近にワイパーブレードが位置するときに、強制的に
ウォッシャ液の噴射が停止されるので、ウォッシャ液が
より有効利用される。また本例の場合には、一つのパル
ス発生器が、モータ原点検出手段及びワイパーブレード
の位置検出手段として機能するので、装置構成が簡素化
できる効果もある。
【0036】なお、本発明は上記形態例に限られず、各
種の態様が有り得る。例えば、上記形態例における電磁
リレー11の代りに、パワーMOSFET(Metal Oxid
e Semiconductor Field Effect Transistor)などのF
ETを使用して、ウォッシャ液噴射モータ5を駆動して
もよい。また、ウォッシャ液の噴射を停止するワイパー
ブレードの位置範囲も、上記形態例に限られず、噴射口
近傍以外にウォッシャ液が無駄になり易い位置があれ
ば、適宜その位置でウォッシャ液の噴射を停止するよう
にすればよい。
【0037】
【発明の効果】請求項1記載のワイパー駆動装置では、
制御手段が、ウォッシャ連動動作の際に、電磁リレー又
はFETを介してウォッシャ液噴射モータを駆動して、
ワイパーブレードの位置検出信号に応じてウォッシャ液
の噴射又は噴射停止を行う。このため、ウォッシャ連動
動作の際には、ウォッシャ液が無駄になり易いワイパー
プレードの位置でウォッシャ液の噴射を適宜停止するこ
とが可能となり、ウォッシャ液の無駄使いが低減でき
る。
【0038】特に、請求項3に記載したように、ワイパ
ーブレードの位置検出信号によりワイパーブレードがウ
ォッシャ液噴射口付近にあると判定されたときに、ウォ
ッシャ操作スイッチの作動状態にかかわらずウォッシャ
液の噴射を停止させる構成とした場合には、ウォッシャ
液が特に無駄になり易い噴射口付近にワイパーブレード
が位置するときに、強制的にウォッシャ液の噴射が停止
されるので、ウォッシャ液がより有効利用される。
【0039】また、請求項2記載のワイパー駆動装置で
は、パルス発生器が、ワイパーモータの回転に連動し
て、ワイパーモータの原点検出信号としての波長の長い
パルス信号を出力するとともに、ワイパーブレードの位
置検出信号としての波長の短いパルス信号を出力し、こ
のパルス発生器が、モータ原点検出手段及びワイパーブ
レードの位置検出手段として機能するので、装置構成が
簡素化できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】ワイパー駆動装置を示す回路図である。
【図2】同装置のウォッシャ連動動作を説明するタイミ
ングチャートである。
【図3】同装置のパルス発生器(位置検出手段)の出力
を説明する図である。
【図4】同装置がウォッシャ液噴射を停止するワイパー
ブレードの位置範囲を示す図である。
【図5】ワイパー駆動装置の従来の問題点を説明するた
めの回路図である。
【図6】同装置の動作を説明するタイミングチャートで
ある。
【符号の説明】
1 ワイパーモータ 5 ウォッシャ液噴射モータ 11 電磁リレー 11a 励磁コイル 11b 接点部 12 ウォッシャ操作スイッチ 13 マイクロコンピュータ(制御手段) 14 パルス発生器(モータ原点検出手段、ブレード位
置検出手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウォッシャ操作スイッチと、ワイパーモ
    ータが原点位置にあるか否か示す原点検出信号を出力す
    るモータ原点検出手段とを有し、前記ウォッシャ操作ス
    イッチの作動状態又は前記原点検出信号の出力状態に応
    じて、ウォッシャ液噴射モータ又はワイパーモータの起
    動停止を制御して、ウォッシャ液の噴射とこれに連携し
    たワイパーブレードの動作を含むウォッシャ連動動作を
    実現するワイパー駆動装置において、 前記ウォッシャ液噴射モータの駆動を電磁リレー又はF
    ETを介して行う構成とし、 前記ワイパーブレードの位置検出信号を出力するブレー
    ド位置検出手段と、 前記ウォッシャ連動動作の際に、前記位置検出信号に応
    じて前記電磁リレー又はFETを作動状態又は非作動状
    態に制御して、ウォッシャ液の噴射又は噴射停止を行う
    制御手段とを設けたことを特徴とするワイパー駆動装
    置。
  2. 【請求項2】 前記ワイパーモータの回転に連動して、
    前記原点検出信号としての波長の長いパルス信号を出力
    するとともに、前記位置検出信号としての波長の短いパ
    ルス信号を出力するパルス発生器を設け、 このパルス発生器により、前記モータ原点検出手段と前
    記ブレード位置検出手段の両者を構成したことを特徴と
    する請求項1記載のワイパー駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記位置検出信号によ
    り前記ワイパーブレードがウォッシャ液噴射口付近にあ
    ると判定されたときには、前記ウォッシャ操作スイッチ
    の作動状態にかかわらずウォッシャ液の噴射を停止させ
    ることを特徴とする請求項1又は2記載のワイパー駆動
    装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108068768A (zh) * 2017-12-01 2018-05-25 中国直升机设计研究所 一种适用于风挡雨刷和冲洗装置的控制系统及方法
CN112373436A (zh) * 2020-11-26 2021-02-19 北京车和家信息技术有限公司 汽车挡风玻璃的清洗方法、装置、存储介质、设备及汽车

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