JPH10329605A - 傾動機構 - Google Patents

傾動機構

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Publication number
JPH10329605A
JPH10329605A JP9144098A JP14409897A JPH10329605A JP H10329605 A JPH10329605 A JP H10329605A JP 9144098 A JP9144098 A JP 9144098A JP 14409897 A JP14409897 A JP 14409897A JP H10329605 A JPH10329605 A JP H10329605A
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JP
Japan
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pivot
mirror
ball
gap
biting
Prior art date
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Pending
Application number
JP9144098A
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English (en)
Inventor
Masayuki Dobashi
正幸 土橋
Kazunari Matsui
一成 松井
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Ichikoh Industries Ltd
Original Assignee
Ichikoh Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ミラーなどの被駆動部材を強固に固定するこ
とができ、被駆動部材を小さな駆動力で傾動させること
のできる傾動機構を提供する。 【解決手段】 ピボット33を中心にしてミラー21を
任意の方向に傾動させる傾動機構であって、ピボット3
3の周囲を囲むとともに所定の間隙Lを持たせて配置さ
れた円筒部100を有するロアーホルダ42を設け、間
隙に4つのボール46A,46C,第2ボール,第4ボー
ルを等間隔に設け、ピボット33が時計方向,反時計方
向,紙面と直交する面内で右回り,左回りに回動する際
に、ボール46C,46A,第2ボール,第4ボールが間
隙Lに食い込んでピボット33をロックさせてピボット
33を固定させ、これらボール46A,46C,第2ボー
ル,第4ボールのうち任意の一つの食い込みを解除する
チェンジリテーナ44を設けて、ピボット33を所定方
向に回動可能にさせた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、車両用
電動式ミラー等に使用される傾動機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、図7に示す車両用電動式ミラ
ーが知られている。図7において、1はミラー2を保持
したミラーホルダであり、このミラーホルダ1の裏面に
球面形状に形成された中空のピボット3が設けられてお
り、このピボット3がブラケット4に設けた台座部5の
凹部5Aに係合している。凹部5Aは球面形状に形成さ
れており、ピボット3は凹部5A内で任意の方向に傾動
可能となっている。
【0003】ピボット3内には、球面形状の押圧部材6
が取り付けられており、台座部5内に設けた軸部7がこ
の押圧部材6内を貫通している。そして、この軸部7に
設けたスプリング8により押圧部材6が下方(図7にお
いて)へ付勢されてピボット3を台座部5内に押圧して
いる。この押圧により、車両の振動によってミラーホル
ダ1とともにミラー2が振動してしまうのを防止し、ミ
ラーホルダ1およびミラー2を所定位置に固定しておく
ものである。そして、ピボット3,台座部5,押圧部材
6,スプリング8等で傾動機構が構成されている。
【0004】10はミラーホルダ2の傾きを調整する調
整機構であり、この調整機構10は、モータMの駆動軸
Maに設けられたウオーム11とこのウオーム11に噛
合したギア12とこのギアに噛合した円筒状のロータ1
3とこのロータ13内に形成された雌ねじ14に噛合し
たロッド15とを備えている。ロッド15の先端には球
形部材16が設けられており、この球形部材16がミラ
ーホルダ1の裏面に設けた球面形状の凹部を有する連結
部17に係合されている。
【0005】そして、モータMの駆動によってウオーム
11,ギア12を介してロータ13が回転していき、こ
のロータ13の回転によってロッド15が進退していく
ものである。ロッド15の進退によりミラーホルダ1が
ピボット3を中心にして傾動していく。また、上記と同
様な調整機構が、図7の紙面と直交する面にも設けられ
ており、この調整機構と上記調整機構10とによってミ
ラーホルダ1を任意の方向に傾動させることができるよ
うになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな車両用電動式ミラーにあって、ミラーホルダ1およ
びミラー2の振動を防止するために、スプリング8によ
って押圧部材6を付勢してピボット3を台座部5内に押
圧して所定の保持力を得るようにしている。このため、
調整機構10でミラーホルダ1を傾動させるときには、
その保持力以上の力をロッド15に加えなければならな
い。このため、調整機構10のウオーム11,ギア12,
ロータ13,ロッド15等の駆動部の耐久性が低下して
しまう等の問題があった。
【0007】この発明は、上記問題点に鑑みてなされた
もので、その目的は、ミラーなどの被駆動部材を強固に
固定することができ、しかも、被駆動部材を傾動させる
際には小さな駆動力で傾動させることのできる傾動機構
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、球面形状を有するピボットを備
えた軸を被駆動部材に取り付け、前記ピボットを中心に
して任意の方向に軸を傾動させることにより被駆動部材
を任意の方向に傾動させる傾動機構であって、前記ピボ
ットの周囲を囲むとともに所定の間隙を持たせて配置さ
れた円筒部を有するホルダーを設け、前記ピボットが第
1方向に回動する際に前記間隙に食い込んでピボットを
ロックし、ピボットが第1方向と反対の第2方向に回動
した際にそのロックが解除される第1食込部材と、前記
ピボットが第2方向に回動する際に前記間隙に食い込ん
でピボットをロックし、ピボットが第1方向に回動した
際にそのロックが解除される第2食込部材と、前記ピボ
ットが第1方向と第2方向の間の第3方向に回動する際
に前記間隙に食い込んでピボットをロックし、ピボット
が第3方向と反対の第4方向に回動した際にそのロック
が解除される第3食込部材と、前記ピボットが第4方向
に回動する際に前記間隙に食い込んでピボットをロック
し、ピボットが第3方向に回動した際にそのロックが解
除される第4食込部材と、前記第1,第2,第3,第4食
込部材の内任意の一つの食込部材の食い込みを解除する
解除部材を設けたことを特徴とする。
【0009】請求項2の発明は、前記解除部材は、第
1,第2,第3,第4方向へ回動可能に設けられるととも
に、第2,第1,第4,第3方向へ回動されたとき、第1,
第2,第3,第4食込部材の食い込みを解除する第1,第
2,第3,第4アーム部を有することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係わる傾動機構
を設けた車両用電動式ミラーの実施の形態を図面に基づ
いて説明する。
【0011】図1において、20は車体(図示せず)に取
り付けられる電動式ミラーである。この電動式ミラー2
0は、ミラー(被駆動部材)21を保持したミラーホル
ダ22と、このミラーホルダ22を任意の方向に傾動さ
せる傾動機構30と、ミラーホルダ22の傾動角を調整
する調整機構80とから構成されている。
【0012】傾動機構30は、ミラーホルダ22の裏面
に取り付けたピボット軸31と、このピボット軸31を
傾動可能に保持するとともに所定の傾動位置にロックし
ておくロック機構40とから構成されている。
【0013】ピボット軸31は、軸部32とこの軸部3
2の後部に設けられた球形状のピボット33とを有して
いる。
【0014】ロック機構40は、上ハウジングケース4
1の下面に取り付けられたドーナッツ板状のロアーホル
ダ42(図2参照)と、ボールトレイ板43と、チェン
ジリテーナ(解除手段)44と、スプリング45と、4
つのボール46A〜46Dと、スプリング板47と、ア
ッパーホルダ(ホルダ)48とを備えている。
【0015】上ハウジングケース41には、ピボット3
3の径より小さく且つ軸部32の直径より大きい穴41
Aが形成され、この穴41Aの内周面41aがピボット
33の上側の外周面に当接している。また、上ハウジン
グケース41には穴41Aの周囲にネジ孔Na〜Ndが形
成されている。
【0016】ロアーホルダ42には、中央部には下方に
少し突出した円筒部100が形成され、この円筒部10
0の穴49にピボット33が入った状態となっており、
この穴49の径はピボット33の径より大きく設定され
ている。また、ロアーホルダ42には図2に示すように
穴49の周囲に上ハウジングケース41のネジ孔Na〜
Ndと対向してネジ孔42a〜42dが形成され、このネ
ジ孔42a〜42dおよび上ハウジングケース41のネジ
孔Na〜Ndを介して図示しないネジによりロアーホルダ
42が上ハウジングケース41に取り付けられている。
【0017】また、ロアーホルダ42の穴49の内周面
49Aには4つの凹部50A〜50Dが等間隔に形成さ
れ、各凹部50A〜50Dには下方に行くほど凹部50
A〜50Dの深さが浅くなるように傾斜面50a〜50d
が形成されている。
【0018】ボールトレイ板43は、ロアーホルダ42
に載置された状態となっており、ロアーホルダ42の穴
49とほぼ同一径の穴51を有している。この穴51の
周囲には、ロアーホルダ42の凹部50A〜50D内に
入り込んで傾斜面50a〜50dに当接したトレイ片52
A〜52Dが設けられており、このトレイ片52A〜5
2Dは上記傾斜面50a〜50dと同方向に傾斜してい
る。
【0019】そして、このボールトレイ板43のトレイ
片52A〜52Dと、ロアーホルダ42の凹部50A〜
50Dと、ピボット33とで形成される各空間にそれぞ
れボール46A〜46Dが入れられている。そして、ボ
ールトレイ板43のトレイ片52A〜52Dとピボット
33との間の間隙L(図3参照)は下方に行くにしたが
って狭くなっている。
【0020】ボールトレイ板43の上には、スプリング
板47が重ねられている。このスプリング板47は、ロ
アーホルダ42の穴49とほぼ同一径の穴57を有し、
この穴57の周囲には、ロアーホルダ42の凹部50A
〜50Dに対応して4つの凹部57A〜57Dが等間隔
に形成され、さらにこの凹部57A〜57Dを上から覆
うように斜め上方に且つ内側に向かって延びた板バネ5
8A〜58Dが形成されている。
【0021】この板バネ58A〜58Dはボール46A
〜46Dを上記間隙Lに食い込むように下方に付勢して
いる。ピボット33が時計方向(第1方向)に回動する
と、ボール46Aの間隙Lへの食い込みが解除される状
態となるが、ボール(第1食込手段)46Cがさらに間
隙Lに食い込んでいくのでピボット33は時計方向へ回
動していくことができない。同様に、ピボット33が反
時計方向(第2方向)へ回動すると、ボール36Cの間
隙Lへの食い込みが解除されるが、ボール(第2食込手
段)46Aが間隙Lに食い込んでいくのでピボット33
は反時計方向へ回動することはできない。
【0022】また、ピボット33が図1の紙面と直交す
る面内で、右側から見て右回(時計方向:第3方向)り
に回動すると、ボール46Dの間隙Lへの食い込みが解
除されるが、ボール46(第3食込手段)Bが間隙Lに
食い込み、逆にピボット33がその面内で左回(第4方
向)りに回動すると、ボール46Bの間隙Lへの食い込
みが解除されるが、ボール(第4食込手段)46Dが間
隙Lに食い込んでいくので、ピボット33はその面内で
右回りや左回りに回動することはできない。
【0023】したがって、ピボット33はいずれの4方
向へ回動することができず、この結果、図1の状態で強
固に固定されることとなる。
【0024】スプリング板47の上にはアッパーホルダ
48が重ねられている。このアッパーホルダ48は、第
1リング板60と、この第1リング板60の上に連続形
成された第2リング板61とを有している。第1リング
板60に形成された穴62内には、スプリング板47の
板バネ58A〜58Dが入った状態となっている。第2
リング板61に形成された穴63の径はピボット33の
径より小さく且つ軸部32の直径より大きく設定されて
いる。穴63の内周面63Aはピボット33の外周面に
当接しており、この内周面63Aと上ハウジングケース
41の内周面41aとに対してピボット33は回動可能
となっている。
【0025】また、第2リング板61には、所定幅の4
つの切欠64A〜64Dが等間隔に設けられており、こ
の切欠64A〜64D内には、スプリング板47の板バ
ネ58A〜58Dが入っている。
【0026】そして、ボールトレイ板43とスプリング
板47とアッパーホルダ48とがロアーホルダ42と上
ハウジングケース41とによって挟持されている。
【0027】チェンジリテーナ44は、底部73Aが平
坦に形成された皿部73を有し、この皿部73の内周面
73Bはピボット33の下側の外周面に当接する曲面と
なっている。また、皿部73の周囲には上方に且つピボ
ット33の外周面に沿って延びた4つのアーム部74A
〜74Dが等間隔に形成され、このアーム部74A〜7
4Dの上端部74a〜74dがボール46A〜46Dの下
側に当接している。
【0028】チェンジリテーナ44の皿部73と、上ハ
ウジングケース41に取り付けられた下ハウジングケー
ス55との間にはスプリング75が取り付けられてお
り、このスプリング75の付勢力によってチェンジリテ
ーナ44の皿部73およびアーム部74A〜74Dがピ
ボット33を上方へ押圧している。この押圧により、ピ
ボット33をチェンジリテーナ44と上ハウジングケー
ス41とで回動可能に保持している。
【0029】アーム部74Aには、保持部74Haが形
成され、この保持部74HaにピンPが保持されてい
る。同様に、アーム部74Bには、保持部74Hbが形
成され、この保持部74Hbにピン(図示せず)が保持さ
れている。
【0030】他方、下ハウジングケース55には、モー
タM1が取り付けられており、モータM1の駆動軸Mbに
取り付けた駆動ギア76に、下ハウジングケース55の
側壁(図示せず)に設けた軸Jに回動可能に取り付けたレ
バーギア77のギア78が噛合している。このレバーギ
ア77のレバー部79の先端に設けた凹部79Aに、ア
ーム部74AのピンPが係合している。
【0031】そして、このモータM1の駆動によってレ
バーギア77が回動することにより、チェンジリテーナ
44がピボット33を中心にして回動する。チェンジリ
テーナ44が図1において時計方向へ回動されると、ア
ーム部74Aによりボール46Aの間隙Lへの食い込み
が解除されてピボット33が反時計方向へ回動可能とな
る。同様に、チェンジリテーナ44が図1において反時
計方向へ回動されると、アーム部76Cによりボール4
6Cの間隙Lへの食い込みが解除されてピボット33が
時計方向へ回動可能となる。
【0032】また、下ハウジングケース55には、上記
と同様に、モータ、駆動ギア、レバーギア等が設けられ
ており、このレバーギアのレバー部の先端に設けた凹部
(図示せず)に、アーム部54Bのピンが係合していて、
チェンジリテーナ44が図1の紙面と直交する面内で右
回り左回りに回動可能となっている。
【0033】チェンジリテーナ44が右回りに回動する
と、アーム部74Dによりボール46Dの間隙Lへの食
い込みが解除され、ピボット33は左回りに回動可能と
なる。同様に、チェンジリテーナ44が左回りに回動す
ると、アーム部74Bによりボール46Bの間隙Lへの
食い込みが解除され、ピボット33は右回りに回動可能
となる。
【0034】調整機構80は、図1に示すように、下ハ
ウジングケース55に取り付けられたモータ81の駆動
軸81aに設けられたウオーム82と、このウオーム8
2に噛合したギア83と、このギア83に噛合した円筒
状のロータ84と、このロータ84内に形成された雌ね
じ85に噛合した雄ねじ86Aを有するロッド86とを
備えている。ロッド86の先端には球形部材87が設け
られており、この球形部材87がミラーホルダ22の裏
面に設けた球面形状の凹部を有する連結部88に係合さ
れている。
【0035】そして、モータ81の駆動によってウオー
ム82,ギア83を介してロータ84が回転していき、
このロータ84の回転によってロッド86が進退してい
くものである。ロッド86の進退によりミラーホルダ2
2がピボット33を中心にして傾動していく。また、上
記と同様な他の調整機構が、図1の紙面と直交する面に
も設けられており、この調整機構と上記調整機構80と
によってミラーホルダ22を任意の方向に傾動させるこ
とができるようになっている。
【0036】次に、上記実施形態である車両用電動式ミ
ラーの動作について説明する。
【0037】いま、例えば、ミラー21が図1および図
3に示す位置にあり、チェンジリテーナ44も図1,図
3および図4に示す状態にあるとする。この状態のとき
には、各ボール46A〜46Dが間隙Lに食い込んだ状
態となっているので、ピボット33はいずれの方向にも
回動せできず強固に固定されている。
【0038】そして、この状態からミラー21を反時計
方向へ回動させる場合には、モータM1を駆動させてレ
バーギア77を反時計方向へ回動させる。レバーギア7
7が図5に示すように反時計方向へ回動されると、チェ
ンジリテーナ44が時計方向へ回動されて、アーム部7
6Aがスプリング板47の板バネ58Aの付勢力にこう
してボール46Aを上に押し上げ、図6に示すように、
ボール46Aの間隙Lへの食い込みが解除される。この
食い込みの解除により、ピボット33が反時計方向へ回
動可能となる。すなわち、ピボット33はフリーの状態
となる。
【0039】そして、モータ81を駆動させてウオーム
82,ギア83を介してロータ84を回転させていき、
このロータ84の回転によってロッド86を前進させて
いく。ロッド86の前進により、ミラーホルダ22とと
にミラー21がピボット33を中心にして反時計方向へ
回動して傾動していくこととなる。ところで、ピボット
33はフリーの状態となっているので、ミラー21の傾
動に要する力は小さくて済む。ミラー21が所望の位置
(図1に示す鎖線位置)まで傾動したら、モータ81の
駆動を停止させる。
【0040】この位置でミラー21を固定する場合に
は、モータM1を逆回転させてレバーギア77を時計方
向へ回動させて、チェンジリテーナ44を図5に示す位
置から図4に示す位置に戻す。チェンジリテーナ44が
図4に示す位置に戻ると、各ボール46A〜46Dが間
隙Lに食い込んだ状態となり、ピボット33は固定さ
れ、ミラー21は所望の傾動位置に強固に固定される。
【0041】ミラー21を図1の実線位置あるいは鎖線
位置から時計方向へ回動させるには、モータM1を逆転
駆動させレバーギア77を介してチェンジリテーナ44
を反時計方向へ回動させる。このチェンジリテーナ44
の反時計方向への回動により、ボール46Cの間隙Lへ
の食い込みが解除されてピボット33が時計方向へ回動
可能となる。そして、モータ81を逆転駆動させてロッ
ド86を後退させていけば、ミラー21はピボット33
を中心にして時計方向へ回動していく。
【0042】この際も、ピボット33がフリーの状態と
なるので、ミラー21の傾動に要する力は小さくて済
む。
【0043】ミラー21が所望位置まで傾動したら、上
記と同様にして、モータ81の駆動を停止させ、この後
モータM1を駆動させてチェンジリテーナ44を元の位
置(図3に示す位置)に戻せばよい。
【0044】ミラー21を図1に示す紙面と直交する面
内で回動させるには、他のモータ(図示せず)を駆動さ
せ、チェンジリテーナ44を紙面と直交する面内で右回
りあるいは左回りに回動させて、ボール46Bあるいは
46Dの間隙Lへの食い込みを解除させ、この後、他の
調整機構によってミラー21を紙面と直交する面内で左
回りあるいは右回りに回動させればよい。この際も、ピ
ボット33がフリーの状態となるので、ミラー21の傾
動に要する力は小さくて済む。
【0045】このように、ミラー21を傾動させる際に
は、ピボット33がフリーの状態となるので、ウオーム
82,ギア83,ロータ84等の駆動部に大きな負荷が加
わることがなく、駆動部の耐久性を向上させることがで
きる。
【0046】また、チェンジリテーナ44によってボー
ル46Aあるいはボール6Cの間隙への食い込みを解除
させた後、ミラー21を調整機構80によって反時計方
向あるいは時計方向へ回動させる。この後、チェンジリ
テーナ44によってボール46Bあるいはボール46D
の間隙Lへの食い込みを解除させ、他の調整機構によっ
てミラー21を紙面と直交する面内で左回りあるいは右
回りに回動させれば、ミラー21を任意の方向へ傾動さ
せることができる。
【0047】上記実施形態は車両用電動式ミラーに適用
した傾動機構について説明したが、これに限らず、例え
ば車体の外側に取り付けて光軸調整を行えるようにした
ランプ等にも適用できることは勿論である。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、被駆動部材を強固に固定することができ、しかも、
被駆動部材を傾動させる際には小さな駆動力で傾動させ
ることができ、駆動部の耐久性を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる車両用電動格納式ミラーの構
成を示した説明図である。
【図2】図1の車両用電動格納式ミラーに設けた傾動機
構を示した分解斜視図である。
【図3】図2の傾動機構の構成を示した拡大図である。
【図4】図3の一部を拡大した部分拡大図である。
【図5】チェンジリテーナが回動した状態を示した説明
図である。
【図6】ボールの食い込みが解除された状態を示した拡
大説明図である。
【図7】従来の車両用電動式ミラーの構成を示した説明
図である。
【符号の説明】
21 ミラー 33 ピボット 42 ロアーホルダ 44 チェンジリテーナ(解除部材) 46A ボール(第2食込手段) 46C ボール(第1食込手段) 100 円筒部 L 間隙

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】球面形状を有するピボットを備えた軸を被
    駆動部材に取り付け、前記ピボットを中心にして任意の
    方向に軸を傾動させることにより被駆動部材を任意の方
    向に傾動させる傾動機構であって、 前記ピボットの周囲を囲むとともに所定の間隙を持たせ
    て配置された円筒部を有するホルダーを設け、 前記ピボットが第1方向に回動する際に前記間隙に食い
    込んでピボットをロックし、ピボットが第1方向と反対
    の第2方向に回動した際にそのロックが解除される第1
    食込部材と、 前記ピボットが第2方向に回動する際に前記間隙に食い
    込んでピボットをロックし、ピボットが第1方向に回動
    した際にそのロックが解除される第2食込部材と、 前記ピボットが第1方向と第2方向の間の第3方向に回
    動する際に前記間隙に食い込んでピボットをロックし、
    ピボットが第3方向と反対の第4方向に回動した際にそ
    のロックが解除される第3食込部材と、 前記ピボットが第4方向に回動する際に前記間隙に食い
    込んでピボットをロックし、ピボットが第3方向に回動
    した際にそのロックが解除される第4食込部材と、 前記第1,第2,第3,第4食込部材の内任意の一つの食
    込部材の食い込みを解除する解除部材を設けたことを特
    徴とする傾動機構。
  2. 【請求項2】前記解除部材は、第1,第2,第3,第4方
    向へ回動可能に設けられるとともに、第2,第1,第4,
    第3方向へ回動されたとき、第1,第2,第3,第4食込
    部材の食い込みを解除する第1,第2,第3,第4アーム
    部を有することを特徴とする請求項1の傾動機構。
JP9144098A 1997-06-02 1997-06-02 傾動機構 Pending JPH10329605A (ja)

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