JPH10329406A - 記録シート - Google Patents

記録シート

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JPH10329406A
JPH10329406A JP9140103A JP14010397A JPH10329406A JP H10329406 A JPH10329406 A JP H10329406A JP 9140103 A JP9140103 A JP 9140103A JP 14010397 A JP14010397 A JP 14010397A JP H10329406 A JPH10329406 A JP H10329406A
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JP
Japan
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recording sheet
film
branched
recording
recording layer
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JP9140103A
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English (en)
Inventor
Katsuji Nakahara
勝次 中原
Mikito Ikeda
幹人 池田
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】プラスチックフィルムの少なくとも片面
に、記録層を被覆した記録シートにおいて、該記録層中
に数珠状に連結および/または分岐したカチオン性コロ
イダルシリカを含有することを特徴とする記録シート。 【効果】インク吸収性、画像品質、耐水性が非常に優れ
たものであり、カラーインクジェットプリンター用記録
シートとして好ましく用いることができる。さらに優れ
たインク吸収性を利用して、昇華型を含む感熱インク受
容体など他のインクやトナー受容体としても適用するこ
とができる。また、記録層が透明なものは、OHP用途
にも適用することが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクを用いて記録
する記録シートに関するものであり、さらに詳しくはイ
ンクジェットプリンターによって、良好なカラー印字が
可能で、画像濃度が高く、画像の色調が鮮明で、インク
吸収性、耐水性に優れた記録シートに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、OAの普及により、オフィス内で
文書を作成し記録する要求が高まっており、低騒音で画
像品質に優れたプリンターが求められている。これらの
要求を満たすものとしてインクジェットプリンターが実
用化されている。インクジェットプリンターにはノズル
のつまりを防ぐために乾燥しにくいインクが用いられ、
このインクの成分は、バインダー、染料、溶媒、添加剤
などを水に溶解したものが一般的である。従って記録シ
ートは吸水性の良いものを用いることが必要であり、通
常インク吸収性の良い特別な紙が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に紙は耐水性、耐
湿性等に劣ることから、これらの欠点を有していないプ
ラスチックフィルムが適応できれば、種々の分野でその
利点が生かされる。
【0004】インクジェットプリンターによる印字にお
いてインク吸収性の低いシートを用いると、インクの乾
燥が不十分となったり、あるいはまったく乾燥しないこ
とも起こり、指でこすったり、重ね合わされたりする
と、記録部分が汚れて、事実上使用できない。これらの
点を改良するために、基材のインク吸収性を向上させる
ために、例えばポリビニルアルコール、でんぷん、ゼラ
チン、ヒドロキシエチルセルロースやメチルセルロース
などのセルロース誘導体、ポリアクリル酸、ポリメタク
リル酸やその塩類などの水溶性高分子記録層を設けるこ
とが提案されているが、従来の記録層はインク吸収性を
満足しているにしても、耐水性が悪く、記録層や記録部
が水に溶けて記録画像が消失したり、また表面がべとつ
いて記録画像が滲んだり、シートを積層した場合ブロッ
キングを生じたりする問題点を有するものであった。
【0005】本発明はかかる問題点を解決し、インク吸
収性に優れ、しかも耐水性に優れた記録シートを提供す
ることを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的に沿う本発明の
記録シートは、プラスチックフィルムの少なくとも片面
に、記録層を被覆した記録シートにおいて、該記録層中
に数珠状に連結および/または分岐したカチオン性コロ
イダルシリカを含有することを特徴とする記録シートで
あり、さらに架橋ポリアルキレンオキシド樹脂と数珠状
に連結および/または分岐したカチオン性コロイダルシ
リカと親水性高分子樹脂を主成分とする記録層を被覆し
たことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明におけるプラスチックフィ
ルムの材質としては、ポリエステル、ポリオレフィン、
ポリアミド、ポリエステルアミド、ポリエーテル、ポリ
イミド、ポリアミドイミド、ポリスチレン、ポリカーボ
ネート、ポリ−ρ−フェニレンスルフィド、ポリエーテ
ルエステル、ポリ塩化ビニル、ポリ(メタ)アクリル酸
エステルが好ましい。また、これらの共重合体やブレン
ド物やさらに架橋したものを用いることもできる。
【0008】さらに、上記プラスチックフィルムの中で
もポリエステル、例えばポリエチレンテレフタレート、
ポリエチレン2,6−ナフタレート、ポリエチレンα,
β−ビス(2−クロルフェノキシ)エタン4,4’−ジ
カルボキシレート、ポリブチレンテレフタレートなどで
あり、これらの中で機械的特性、作業性などの品質、経
済性などを総合的に勘案すると、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリエチレン2,6−ナフタレートが好まし
い。
【0009】本発明におけるポリエステルとは、具体的
には例えば、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレン
ジカルボン酸、ビス−α,β(2−クロルフェノキシ)
エタン4,4’−ジカルボン酸、アジピン酸、セバシン
酸などの2官能カルボン酸の少なくとも1種と、エチレ
ングリコール、トリエチレングリコール、テトラメチレ
ングリコール、ヘキサメチレングリコール、デカメチレ
ングリコールなどのグリコールの少なくとも1種とを重
縮合して得られるポリエステルを用いることができる。
また、該ポリエステルには本発明の目的を阻害しない範
囲内で多種ポリマーをブレンドしたり、共重合してもよ
いし、酸化防止剤、熱安定剤、滑材、顔料、紫外線吸収
剤などが含まれていてもよい。ポリエステルの固有粘度
(25℃オルトクロルフェノール中で測定)は通常0.
4〜2、好ましくは0.5〜1の範囲から選ばれる。
【0010】本発明に用いるポリエステルフィルムは、
ポリエステル中に白色無機粒子を含有させることにより
白色化させているものを用いることもできる。
【0011】白色無機粒子とは、各種の無着色に近い無
機粒子をいい、炭酸カルシウム、非晶質ゼオライト粒
子、アナターゼ型の二酸化チタン、リン酸カルシウム、
硫酸カルシウム、硫酸バリウム、シリカ、アルミナ、カ
オリン、タルク、クレーなどが用いられる。このような
無機粒子以外にもポリエステル重合反応系で触媒残査と
リン化合物との反応により析出した微粒子を用いること
もできる。
【0012】また、フィルム内部に微細な気泡を含有さ
せ、該気泡で光を散乱させることにより白色化させてい
るものを用いることもできる。この微細な気泡の形成
は、フィルム母材、例えばポリエステル中に、非相溶ポ
リマー、例えばポリ−3−メチルブテン−1、ポリ−4
−メチルペンテン−1、ポリプロピレン、ポリビニル−
t−ブタン、1,4−トランス−ポリ−2,3−ジメチ
ルブタジエン、セルローストリアセテート、セルロース
トリプロピオネート、ポリクロロトリフルオロエチレン
などを細かく分散させる、あるいは上記白色化微粒子を
添加して、それを1軸または2軸に延伸することにより
形成される。延伸に際して、非相溶ポリマー粒子の周り
にボイド(気泡)が形成され、これが光の散乱作用を発
揮するため白色化される。また、微細気泡を有するため
比重が低くなり、クッション性も有するため、鮮明な画
像が得られる。
【0013】このような気泡含有ポリエステルフィルム
を用いる場合、該気泡含有ポリエステルフィルムの見掛
け比重は0.4以上1.3以下、好ましくは0.6以上
1.2以下であるのが望ましい。見掛け比重が上記範囲
より低いと機械的性質や熱寸法安定性が劣り好ましくな
い。
【0014】ポリエステルフィルムには各種の方法で表
面処理、すなわちコロナ放電処理(空気中、窒素中、炭
酸ガス中など)や易接着処理が施されたフィルムである
場合、記録層との密着性、耐水性、耐溶剤性などが改良
されるのでより好ましく使用される。易接着処理は各種
の方法を用いることができ、フィルム製造工程中でアク
リル系、ウレタン系、ポリエステル系などの各種接着剤
を塗布したもの、あるいは一軸または二軸延伸後のフィ
ルムに上記のような各種接着剤を塗布したものなどが好
適に用いうる。
【0015】また基材フィルムは透明フィルムでも着色
されたフィルムでもよい。
【0016】この基材の厚みは特に限定されないが、通
常10μm以上500μm以下、好ましくは20μm以
上300μm以下、更に好ましくは30μm以上250
μm以下であるのが望ましい。
【0017】本発明における数珠状に連結およびまたは
分岐したカチオン性コロイダルシリカは、具体的には例
えば、球状のカチオン性コロイダルシリカが数珠状に連
結した長鎖の構造を有するもの、および連結したシリカ
が分岐したものなどを用いることができる。上記数珠状
に連結およびまたは分岐したカチオン性コロイダルシリ
カは球状シリカの1次粒子が、少なくとも2個以上、好
ましくは3個以上、さらに好ましくは5個以上連結した
ものをいい、さらには数珠状に連結した粒子が分岐した
ものも包含する。
【0018】本発明で用いられる数珠状に連結およびま
たは分岐したコロイダルシリカのイオン性はカチオン性
であることが必要である。カチオン性のコロイダルシリ
カとは、シリカにアルミニウムイオン等の多価金属イオ
ンの混合物を反応させて得られたもので、少なくともシ
リカ粒子表面をカチオン性に荷電したものである。コロ
イダルシリカのイオン性がカチオン性の場合、インク中
の染料定着性が向上するため、好ましく用いられる。
【0019】数珠状に連結およびまたは分岐したカチオ
ン性コロイダルシリカの1次粒子径は5nm〜100n
m、好ましくは7nm〜50nm、さらに好ましくは8
nm〜30nmである場合、インク吸収性を大きくする
点で好ましい。
【0020】また、本発明における数珠状に連結および
または分岐したカチオン性コロイダルシリカのpHは酸
性であることが望ましく、pHが2〜7、好ましくは2
〜6の範囲から選ばれる。この範囲を超える場合には塗
液が増粘しやすく、作業性が悪くなり好ましくない。
【0021】本発明における架橋ポリアルキレンオキシ
ド樹脂としては、特開平8−12871号公報に記され
ている樹脂組成物等を有効に用いることができる。
【0022】本発明で用いられる親水性樹脂としては、
エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、アイオノマー樹脂、
ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、ナイロン樹脂、エチ
レン−アクリル酸共重合樹脂、エチレン−アクリル酸エ
チル共重合樹脂、エチレン−アクリル酸メチル共重合樹
脂、エチレン−メタクリル酸共重合樹脂、エチレン−ビ
ニルアルコール共重合樹脂、ポリビニルアルコール樹
脂、ポリビニルブチラール樹脂等が用いられるが、これ
らに限定されない。中でもエチレン−酢酸ビニル共重合
樹脂、ポリエステル樹脂、ナイロン樹脂、エチレン−ビ
ニルアルコール共重合樹脂、ポリビニルアルコール樹
脂、ポリビニルブチラール樹脂、ウレタン樹脂等が好ま
しい。
【0023】本発明において、記録特性をより高めるた
めに記録層にカチオン性樹脂、例えば第4級アンモニウ
ム塩重合物やシリコーン、フッ素系界面活性剤等を添加
してもよい。
【0024】第4級アンモニウム塩重合物としては例え
ば、第4級アンモニウム塩とスチレンやアクリル酸系エ
ステルとの共重合物等が用いられる。ここでいうアクリ
ル酸系エステルとは、アクリル酸エステルおよびメタク
リル酸エステルを指すもので、好ましくは脂肪族アルコ
ールのエステルである。例えば、メチルアクリレート、
エチルアクリレート、ブチルアクリレート、プロピルア
クリレート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレ
ート、ブチルメタクリレート、プロピルメタクリレー
ト、2−ヒドロキシルエチルメタクリレート、2−ヒド
ロキシルエチルアクリレート等が用いられる。
【0025】シリコーンとしては、いわゆるシリコーン
オイルと総称されるもので、ジメチルポリシリキサン、
メチルハイドロジェンポリシロキサン、メチルフェニル
ポリシリキサン、アルキル変性シリコーン、アミノ変性
シリコーン、エポキシ変性シリコーン、カルボキシル変
性シリコーン、メルカプト変性シリコーン、コロロアル
キル変性シリコーン、アルキル高級アルコールエステル
変性シリコーン、ビニル基含有シリコーン、アルコール
変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、アルキ
ルアラルキル・ポリエーテル変性シリコーン、フッ素変
性シリコーン等が用いられる。中でも、ポリエーテル変
性シリコーン、アルキルアラルキル・ポリエーテル変性
シリコーンが好ましい。
【0026】フッ素系界面活性剤としては、パーフルオ
ロアルキルスルホン酸塩、パーフルオロアルキルカルボ
ン酸塩、パーフルオロアルキルエチレンオキシド付加
物、パーフルオロアルキルトリメチルアンモニウム塩、
パーフルオロアルキルアミノスルホン酸塩等パーフルオ
ロアルキル基含有フッ素系界面活性剤等が用いられるが
これらに限定されない。中でも、パーフルオロアルキル
エチレンオキシド付加物が各種溶剤に対する溶解性、低
起泡性、表面張力低下能等に優れており好ましい。
【0027】記録層の塗布厚さは特に限定されないが、
1〜50μm、好ましくは2〜30μmである。これよ
り薄いと得られる記録層のインク吸収性が劣り、これよ
り厚いと作業性が悪くなったり、ブロッキングを生じや
すくなり好ましくない。
【0028】本発明では、記録シートとして用いたと
き、静電気による塵埃等の付着や走行性の点から帯電防
止機能を付与させるのが好ましい。帯電防止性を付与さ
せるには、プラスチックフィルムの一方の面に記録層を
設け、他方の面に帯電防止層を設けたり、記録層に帯電
防止剤を添加するのが望ましい。
【0029】本発明でいう帯電防止層とは、帯電防止剤
からなる被覆層、帯電防止剤を含む樹脂層、金属あるい
は金属酸化物からなる蒸着層等であって、帯電防止剤に
は界面活性剤、導電性ポリマ、導電性カーボン微粒子、
金属あるいは金属酸化物微粒子等が用いられる。
【0030】本発明において、記録シートの走行性、重
走性を改良するために記録層と反対面のプラスチック表
面に帯電防止剤を塗布したり、無機や有機の微粒子を含
む塗剤を塗布してもよい。
【0031】本発明において、記録特性をより高めるた
めに記録層や帯電防止層に、無機/およびまたは有機粒
子を分散させてもよい。無機粒子としては例えば、本発
明の主成分として用いられる以外のシリカ、クレー、タ
ルク、ケイソウ土、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、ケ
イ酸アルミ、合成ゼオライト、アルミナ、酸化亜鉛、雲
母などが用いられる。有機粒子としては例えば、ポリメ
チルメタクリレート、ポリスチレン、それらの共重合
体、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリ塩化ビニリデン、ポリカーボネートなどのプラスチ
ックピグメントを好ましく用いることができるが、これ
らに限定されるものではない。
【0032】本発明における記録シートの記録層には、
本発明の特性を損なわない範囲で各種の添加剤、例えば
消泡剤、塗布性改良剤、増粘剤、帯電防止剤、酸化防止
剤、紫外線防止剤、染料などを含有せしめてもよい。
【0033】記録層の塗布方法は特に限定されないが、
グラビアコート法、リバースコート法、キスコート法、
ダイコート法、バーコート法などの方法を適用すること
ができる。この際、フィルム上には塗布する前に必要に
応じて空気中あるいはそのほかの雰囲気中でのコロナ放
電処理や、プライマー処理などの表面処理を施すことに
よって、塗布性が良化するのみならず、記録層をより強
固にフィルム上に形成することができる。尚、塗剤濃
度、塗膜乾燥条件は特に限定されるものではないが、塗
膜乾燥条件は基材の諸特性に悪影響を及ぼさない範囲で
行うのが望ましい。
【0034】
【特性の評価方法】まず本発明における各種特性の評価
方法について説明する。
【0035】(1)インクジェット記録性 日本電気(株)製パーソナルコンピューター“98no
te”にキャノン(株)製バブルジェットプリンターB
JC−820Jを連結させ、文字パターンをインクジェ
ット記録し、画像品質、インク吸収性を評価し、記録性
を以下のように判定した。尚、画像品質は拡大鏡を用い
て肉眼観察にて評価し、インク吸収性は記録直後記録部
分を指で1回こすった場合のインクによる記録層の汚れ
度合いにより評価した。
【0036】画像品質 ◎:非常に良好(ドットが均一で鮮明) ○:良好 △:やや劣る ×:ドットの流れ、はじき、にじみなどがある インク吸収性 ◎:非常に良好(記録層がまったく汚れない) ○:良好 △:やや劣る ×:インクがとれ、記録層が汚れる
【0037】(2)記録層の耐水性 バブルジェットプリンターBJC−820Jで印字した
記録シートを水に1分間浸漬インク及び記録層の脱落を
見る。
【0038】 ○:良好(インク、記録層とも脱落無し) △:やや劣る(インクあるいは記録層が一部脱落する) ×:不良(インクあるいは記録層が殆ど脱落する)
【0039】(3)pH pHメーター(堀場製作所(株)製 pHMETER
F−14)を用いて測定した。
【0040】(4)表面抵抗値 ULTRA HIGH RESISTANCE MET
ER(“ADVANTEST”R8340)を用いて、
電圧100V、Carge5秒の条件で、20℃、60
%RHの環境で測定した。
【0041】(5)比重 フィルムを100×100mm角に切り、ダイアルゲー
ジ(三豊製作所(株)製No.2109−10)に直径
10mmの測定子(No.7002)を取り付けたもの
にて最低10点の厚みを測定し、厚みの平均値d(μ
m)を計算する。また、このフィルムを直示天秤にて秤
量し、重さw(g)を10-4gの単位まで読みとる。こ
の時比重=w/d×100とした。
【0042】
【実施例】次に本発明を実施例により具体的に説明する
が、これに限定されるものではない。
【0043】実施例1 常法によって製造されたポリエチレンテレフタレートの
ホモポリマーチップ(固有粘度:0.62、融点:25
9℃)を用いて、常法によって厚み100μm、比重
1.4の2軸延伸ポリエステルフィルムを得た。このよ
うにして得られたポリエステルフィルムの上にコロナ放
電処理を行った。次にコロナ放電処理面に記録層として
下記組成のものを用い、乾燥後の厚みが20μmになる
ようにリバースコーターにて塗布し、120℃で2分間
乾燥させ、本発明の記録シートを得た。かくして得られ
た記録シートの特性は表1に示した通りで、記録性が良
好で、耐水性も優れているものであった。また、オーバ
ーヘッドプロジェクターで投影した場合、画像が鮮明で
オーバーヘッドプロジェクター用シートとして良好であ
った。
【0044】[塗剤組成]架橋ポリアルキレンオキシド
樹脂(住友精化(株)製“アクアコーク”)とコロイダ
ルシリカ(日産化学(株)製“スノーテックス”UP−
AK カチオン性、pH:4.1)とブチラール樹脂
(積水化学(株)製“エスレック”)が固形分比で6/
3/1となるように水/IPA=1/1溶媒に溶解し、
固形分15%の溶液とした。さらにポリエーテル変性シ
リコーン(東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製
SH8400)を固形分100重量%に対して0.5
重量%添加した。
【0045】実施例2 ポリエテレンテレフタレートのチップおよび分子量40
00のポリエチレングリコールをポリエチレンテレフタ
レートの重合時に添加したマスターチップを180℃で
真空乾燥した後に、ポリエチレンテレフタレート89重
量%、ポリエチレングリコール1重量%、ポリメチルペ
ンテン10重量%となるように混合し、270〜300
℃に加熱された押出機Bに供給する。また、平均粒子径
1.0μmの炭酸カルシウムを10重量%含有したポリ
エチレンテレフタレートを上記のように乾燥した後に、
押出機Aに供給する。押出機A、Bより押出されたポリ
マーをA/B/Aの3層構成となるように積層し、Tダ
イよりシート状に成形した。さらにこのフィルムを表面
温度25℃の冷却ドラムで冷却固化した未延伸フィルム
を85〜95℃に加熱したロール群に導き、長手方向に
3.4倍延伸し、25℃のロール群で冷却した。
【0046】続いて縦延伸したフィルムの両端をクリッ
プで把持しながらテンターに導き、130℃に加熱され
た雰囲気中で長手に垂直な方向に3.6倍延伸した。そ
の後テンター内で230℃の熱固定を行い、均一冷却
後、室温まで冷やして巻き取り、厚み100μm、比重
1.0の白色フィルムを得た。該フィルムの積層構成は
5/90/5μmであった。上記方法によって得られた
ポリエステルフィルムの上に実施例1の塗剤を用いて同
様にして本発明の記録シートを得た。かくして得られた
記録シートの特性は表1に示した通りで、記録性が良好
で、耐水性も優れているものであった。
【0047】実施例3 常法によって製造されたポリエチレン2,6−ナフタレ
ートのホモポリマーチップ(極限粘度[η]=0.7)
を十分に真空乾燥後、押出機に供給して295℃で溶融
押出し、10μmカットの金属燒結フィルターで濾過し
た後、T字型口金からシート状に押出し、これを表面温
度50℃の冷却ドラムに巻き付け冷却固化した。この間
のシートと冷却ドラム表面との密着性を向上させるた
め、シート側にワイヤー電極を配置して、6000Vの
直流電圧を印加した。かくして得られた未延伸ポリエチ
レン2,6−ナフタレートフィルムを120℃に加熱し
たロール群で長手方向に4.5倍延伸して、25℃に冷
却し一軸延伸フィルムを得た。さらに、該延伸フィルム
をテンターに導き125℃に保たれた雰囲気中で幅方向
に4.3倍延伸し、225℃で熱固定を行ない、厚さ7
5μm、比重1.35の二軸延伸フィルムを得た。こう
して得たフィルムにコロナ放電処理を行い、該処理面上
に実施例1と同様にして本発明の記録シートを得た。か
くして得られた記録シートの特性は表1に示した通り
で、記録性が良好で、耐水性も優れているものであっ
た。
【0048】さらに基材として二軸延伸ポリエチレン
2,6−ナフタレートフィルムを用いているため耐熱性
にも優れていることがわかった。
【0049】比較例1 実施例1において球状のコロイダルシリカ(日産化学
(株)製“スノーテックス”−AK カチオン性、p
H:4.6)を用いた以外は同様にして記録シートを得
た。該記録シートの特性は表1に示した通りで、画像品
質、耐水性に劣るものであった。
【0050】比較例2 実施例1においてブチラール樹脂を用いない以外は同様
にして記録シートを得た。該記録シートの特性は表1に
示した通りで、記録性、記録層の耐水性に劣るものであ
った。
【0051】
【表1】
【0052】
【発明の効果】本発明の記録シートはインク吸収性、画
像品質、耐水性が非常に優れたものであり、カラーイン
クジェットプリンター用記録シートとして好ましく用い
ることができる。
【0053】さらに本発明の記録シートは優れたインク
吸収性を利用して、昇華型を含む感熱インク受容体など
他のインクやトナー受容体としても適用することができ
る。また、記録層が透明なものは、OHP用途にも適用
することが出来る。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチックフィルムの少なくとも片面
    に、記録層を被覆した記録シートにおいて、該記録層中
    に数珠状に連結および/または分岐したカチオン性コロ
    イダルシリカを含有することを特徴とする記録シート。
  2. 【請求項2】 プラスチックフィルムの少なくとも片面
    に、架橋ポリアルキレンオキシド樹脂と数珠状に連結お
    よび/または分岐したカチオン性コロイダルシリカと親
    水性高分子樹脂を主成分とする記録層を被覆したことを
    特徴とする記録シート。
  3. 【請求項3】 プラスチックフィルムがポリエステルフ
    ィルムであることを特徴とする請求項1または2に記載
    の記録シート。
  4. 【請求項4】 プラスチックフィルムが白色ポリエステ
    ルフィルムであることを特徴とする請求項3に記載の記
    録シート。
  5. 【請求項5】 プラスチックフィルムが見かけ比重0.
    4以上1.3以下の白色ポリエステルフィルムであるこ
    とを特徴とする請求項4に記載の記録シート。
  6. 【請求項6】 プラスチックフィルムが一方の面側に記
    録層を有し、他方の面に帯電防止層を有することを特徴
    とする請求項1〜5のいずれかに記載の記録シート。
  7. 【請求項7】 プラスチックフィルムがポリエチレン
    2、6−ナフタレートであることを特徴とする請求項1
    〜5のいずれかに記載の記録シート。
JP9140103A 1997-05-29 1997-05-29 記録シート Pending JPH10329406A (ja)

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JP9140103A JPH10329406A (ja) 1997-05-29 1997-05-29 記録シート

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005110768A1 (ja) * 2004-05-19 2005-11-24 Zeon Kasei Co., Ltd. インクジェット被記録材料

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WO2005110768A1 (ja) * 2004-05-19 2005-11-24 Zeon Kasei Co., Ltd. インクジェット被記録材料

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