JPH10272834A - 記録シート - Google Patents

記録シート

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JPH10272834A
JPH10272834A JP9081547A JP8154797A JPH10272834A JP H10272834 A JPH10272834 A JP H10272834A JP 9081547 A JP9081547 A JP 9081547A JP 8154797 A JP8154797 A JP 8154797A JP H10272834 A JPH10272834 A JP H10272834A
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JP
Japan
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recording sheet
receiving layer
ink receiving
film
ink
Prior art date
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Application number
JP9081547A
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English (en)
Inventor
Katsuji Nakahara
勝次 中原
Mikito Ikeda
幹人 池田
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Publication of JPH10272834A publication Critical patent/JPH10272834A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/50Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
    • B41M5/52Macromolecular coatings
    • B41M5/5218Macromolecular coatings characterised by inorganic additives, e.g. pigments, clays
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/50Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
    • B41M5/52Macromolecular coatings
    • B41M5/5245Macromolecular coatings characterised by the use of polymers containing cationic or anionic groups, e.g. mordants
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/50Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
    • B41M5/52Macromolecular coatings
    • B41M5/529Macromolecular coatings characterised by the use of fluorine- or silicon-containing organic compounds

Abstract

(57)【要約】 【課題】インク吸収性に優れ、しかも耐水性、耐湿性に
優れた記録シートを提供すること。 【解決手段】基材の少なくとも片面にインク受容層が設
けられてなる記録シートにおいて、該インク受容層がポ
リオルガノシロキサン単位を有するカチオン性共重合体
を含有する記録シートである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真複写機やイン
クジェットプリンター、あるいは熱転写プリンター等に
用いられる記録シートに関するものであり、特にインク
ジェット記録において、インク吸収性に優れ、良好なカ
ラー記録が可能で、画像濃度が高く、画像の色調が鮮明
で、しかも耐水性、耐湿性に優れた記録シートに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、OAの普及により、オフィス内で
文書を作成し記録する要求が高まっており、低騒音で画
像品質に優れたプリンターが求められている。これらの
要求を満たすものとして電子写真複写機やインクジェッ
トプリンター、熱転写プリンター等が実用化されてい
る。また、近年、カラーコピー技術が完成の域に達し、
カラー複写機/プリンターが徐々に普及している。中で
もインクジェットプリンターの普及にはめざましいもの
がある。
【0003】インクジェットプリンターにはノズルのつ
まりを防ぐために乾燥しにくいインクが用いられ、この
インクの成分は、バインダー、染料、溶媒、添加剤など
を水に溶解したものが一般的である。従って記録シート
は吸水性の良いものを用いることが必要であり、通常、
インク吸収性の良い特別な紙が用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に、紙は耐水性、
耐湿性等に劣ることから、これらの欠点を有していない
プラスチックフィルムにおいて適応できれば、種々の分
野でその利点が生かされる。
【0005】したがって、インクジェットプリンターに
よる記録において、インク吸収性の低いシートを用いる
と、インクの乾燥が不十分となったり、あるいはまった
く乾燥しないことも起こり、指でこすったり、重ね合わ
されたりすると、記録部分が汚れて、事実上使用できな
い。これらの点を改良するために、基材のインク吸収性
を向上させるために、例えばポリビニルアルコール、で
んぷん、ゼラチン、ヒドロキシエチルセルロースやメチ
ルセルロースなどのセルロース誘導体、ポリアクリル
酸、ポリメタクリル酸やその塩類などの水溶性高分子記
録層を設けることが提案されているが、従来の記録層は
インク吸収性を満足しているにしても、耐水性が悪く、
記録層や記録部が水に溶けて記録画像が消失したり、ま
た表面がべとついて記録画像が滲んだり、シートを積層
した場合ブロッキングを生じたりする問題点を有するも
のであった。
【0006】本発明はかかる問題点を解決し、インク吸
収性に優れ、しかも耐水性、耐湿性に優れた記録シート
を提供することを目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的に沿う本発明の
記録シートは、基材の少なくとも片面にインク受容層が
設けられてなる記録シートにおいて、該インク受容層が
ポリオルガノシロキサン単位を有するカチオン性共重合
体を含有することを特徴とし、さらに架橋ポリアルキレ
ンオキシド、親水性高分子樹脂、コロイダルシリカを含
有することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。
【0009】基材としては、紙、合成紙、プラスチック
フィルム等が用いられる。中でも耐水性、耐湿性の点か
らプラスチックフィルムが好ましい。プラスチックフィ
ルムの材質としては、ポリエステル、ポリオレフィン、
ポリアミド、ポリエステルアミド、ポリエーテル、ポリ
イミド、ポリアミドイミド、ポリスチレン、ポリカーボ
ネート、ポリ−ρ−フェニレンスルフィド、ポリエーテ
ルエステル、ポリ塩化ビニル、ポリ(メタ)アクリル酸
エステルが好ましい。また、これらの共重合体やブレン
ド物やさらに架橋したものを用いることもできる。
【0010】さらに、上記プラスチックフィルムの中で
もポリエステル、例えばポリエチレンテレフタレート、
ポリエチレン2,6−ナフタレート、ポリエチレンα,
β−ビス(2−クロルフェノキシ)エタン4,4’−ジ
カルボキシレート、ポリブチレンテレフタレートなどで
あり、これらの中で機械的特性、作業性などの品質、経
済性などを総合的に勘案すると、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリエチレン2,6−ナフタレートが好まし
い。
【0011】本発明におけるポリエステルとは、周知の
もの、具体的には例えば、テレフタル酸、イソフタル
酸、ナフタレンジカルボン酸、ビス−α,β(2−クロ
ルフェノキシ)エタン4,4’−ジカルボン酸、アジピ
ン酸、セバシン酸などの2官能カルボン酸の少なくとも
1種と、エチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、テトラメチレングリコール、ヘキサメチレングリコ
ール、デカメチレングリコールなどのグリコールの少な
くとも1種とを重縮合して得られるポリエステルを挙げ
ることができる。また、該ポリエステルには本発明の目
的を阻害しない範囲内で多種ポリマーをブレンドした
り、共重合してもよいし、酸化防止剤、熱安定剤、滑
材、顔料、紫外線吸収剤などが含まれていてもよい。ポ
リエステルの固有粘度(25℃オルトクロルフェノール
中で測定)は通常0.4〜2.0、好ましくは0.5〜
1.0の範囲から選ばれる。
【0012】本発明に用いるポリエステルフィルムは、
ポリエステル中に白色無機粒子を含有させることにより
白色化させているものを用いることもできる。
【0013】白色無機粒子とは、無着色に近い無機粒子
をいい、炭酸カルシウム、非晶質ゼオライト粒子、アナ
ターゼ型の二酸化チタン、リン酸カルシウム、硫酸カル
シウム、硫酸バリウム、シリカ、アルミナ、カオリン、
タルク、クレーなどが挙げられる。このような無機粒子
以外にもポリエステル重合反応系で触媒残査とリン化合
物との反応により析出した微粒子を用いることもでき
る。
【0014】また、フィルム内部に微細な気泡を含有さ
せ、該気泡で光を散乱させることにより白色化させてい
るものを用いることもできる。この微細な気泡の形成
は、フィルム母材、例えばポリエステル中に、非相溶ポ
リマー、例えばポリ−3−メチルブテン−1、ポリ−4
−メチルペンテン−1、ポリプロピレン、ポリビニル−
t−ブタン、1,4−トランス−ポリ−2,3−ジメチ
ルブタジエン、セルローストリアセテート、セルロース
トリプロピオネート、ポリクロロトリフルオロエチレン
などを細かく分散させる、あるいは上記白色化微粒子を
添加して、それを1軸または2軸に延伸することにより
形成される。延伸に際して、非相溶ポリマー粒子の周り
にボイド(気泡)が形成され、これが光の散乱作用を発
揮するため白色化される。また、微細気泡を有するため
比重が低くなり、クッション性も有するため、鮮明な画
像が得られる。
【0015】このような気泡含有ポリエステルフィルム
を用いる場合、該気泡含有ポリエステルフィルムの見掛
け比重は0.4以上1.3以下、好ましくは0.6以上
1.2以下であるのが望ましい。見掛け比重が上記範囲
より低いと機械的性質や熱寸法安定性が劣り好ましくな
い。
【0016】ポリエステルフィルムには表面処理、すな
わちコロナ放電処理(空気中、窒素中、炭酸ガス中な
ど)や易接着処理が施されたフィルムである場合、記録
層との密着性、耐水性、耐溶剤性などが改良されるので
より好ましく使用される。易接着処理は各種の方法を用
いることができ、フィルム製造工程中でアクリル系、ウ
レタン系、ポリエステル系などの各種接着剤を塗布した
もの、あるいは一軸または二軸延伸後のフィルムに上記
のような各種接着剤を塗布したものなどが好適に用いう
る。
【0017】また、基材フィルムは透明フィルムでも着
色されたフィルムでもよい。
【0018】この基材の厚みは特に限定されないが、通
常10μm以上500μm以下、好ましくは20μm以
上300μm以下、更に好ましくは30μm以上250
μm以下であるのが望ましい。
【0019】本発明におけるポリオルガノシロキサン単
位を有するカチオン性共重合体としては、一般式(I)
(式中、Rは同一でも異なっても良い炭素数1〜10の
アルキル基またはフェニル基を表し、nは5以上の整数
を表す)で示されるポリオルガノシロキサン単位を有す
るカチオン性共重合体である。
【0020】ポリオルガノシロキサン単位と共重合され
るカチオン性単量体としては、具体的には、例えば(メ
タ)アクリロイルオキシトリメチルアンモニウムクロラ
イド、(メタ)アクリロイルオキシヒドロキシプロピル
トリメチルアンモニウムクロライド、(メタ)アクリロ
イルオキシトリエチルアンモニウムクロライド、(メ
タ)アクリロイルオキシジメチルベンジルアンモニウム
クロライド、(メタ)アクリロイルオキシトリメチルア
ンモニウムメチルサルフェート等の(メタ)アクリル系
単量体、(メタ)アクリルアミドプロピルトリメチルア
ンモニウムクロライド、(メタ)アクリルアミドプロピ
ルジメチルベンジルアンモニウムクロライド等の(メ
タ)アクリルアミド系カチオン性単量体が挙げられる。
【0021】さらに、耐水性を向上させるために各種の
アルキル(メタ)アクリレート、スチレン、酢酸ビニル
等のビニルエステル等を共重合させることが好ましい。
【0022】本発明における架橋ポリアルキレンオキシ
ド樹脂としては、例えば、特開平8−12871に記さ
れている樹脂組成物等を有効に用いることができる。
【0023】本発明におけるコロイダルシリカとは、シ
リカの超微粒子を安定に水、あるいは溶媒に分散させた
コロイド状分散液である。このようなコロイダルシリカ
の製法としては、各種の方法があるが、一般的にはイオ
ン交換樹脂を用いる方法が用いられる。通常これらのコ
ロイダルシリカは各粒子が互いに反発し合うのに十分な
アニオン性を持たせている。
【0024】本発明で用いられるコロイダルシリカのイ
オン性はカチオン性であることが望ましい。カチオン性
のコロイダルシリカとは、シリカにアルミニウムイオン
等の多価金属イオンの混合物を反応させて得られたもの
で、少なくともシリカ粒子表面をカチオン性に荷電した
ものである。コロイダルシリカのイオン性がカチオン性
の場合、インク中の染料定着性が向上するため、好まし
く用いられる。
【0025】本発明で用いられる親水性樹脂としては、
エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、アイオノマー樹脂、
ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、ナイロン樹脂、エチ
レン−アクリル酸共重合樹脂、エチレン−アクリル酸エ
チル共重合樹脂、エチレン−アクリル酸メチル共重合樹
脂、エチレン−メタクリル酸共重合樹脂、エチレン−ビ
ニルアルコール共重合樹脂、ポリビニルアルコール樹
脂、ポリビニルブチラール樹脂等が挙げられるが、これ
らに限定されない。
【0026】受容層の塗布厚さは特に限定されないが、
1〜50μm、好ましくは2〜30μmである。これよ
り薄いと得られる記録層のインク吸収性が劣り、これよ
り厚いと作業性が悪くなったり、ブロッキングを生じや
すくなり好ましくない。
【0027】本発明では、記録シートとして用いたと
き、静電気による塵埃等の付着や走行性の点から帯電防
止機能を付与させるのが好ましい。帯電防止性を付与さ
せるには、基材の一方の面に受容層を設け、他方の面に
帯電防止層を設けたり、受容層に帯電防止剤を添加する
のが望ましい。
【0028】本発明でいう帯電防止層とは、帯電防止剤
からなる被覆層、帯電防止剤を含む樹脂層、金属あるい
は金属酸化物からなる蒸着層等であって、帯電防止剤に
は界面活性剤、導電性ポリマ、導電性カーボン微粒子、
金属あるいは金属酸化物微粒子等が挙げられる。
【0029】本発明において、記録シートの走行性、重
走性を改良するために受容層と反対面の基材表面に帯電
防止剤を塗布したり、無機や有機の微粒子を含む塗剤を
塗布してもよい。
【0030】本発明の受容層と反対面の帯電防止層の表
面抵抗値は105〜1013Ω/□であることが好まし
い。
【0031】本発明において、記録特性をより高めるた
めに受容層や帯電防止層に、無機粒子/および/または
有機粒子を分散させてもよい。無機粒子としては例え
ば、シリカ、クレー、タルク、ケイソウ土、炭酸カルシ
ウム、硫酸バリウム、ケイ酸アルミ、合成ゼオライト、
アルミナ、酸化亜鉛、雲母などが挙げられる。有機粒子
としては例えば、ポリメチルメタクリレート、ポリスチ
レン、それらの共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリカーボ
ネートなどのプラスチックピグメントを好ましく用いる
ことができるが、これらに限定されるものではない。
【0032】本発明における記録シートの受容層には、
本発明の目的が損なわれない範囲で各種の添加剤、例え
ばシリコーンやフッ素系レベリング剤、消泡剤、増粘
剤、帯電防止剤、酸化防止剤、紫外線防止剤、染料など
を含有せしめてもよい。
【0033】記録層の塗布方法は特に限定されないが、
グラビアコート法、リバースコート法、キスコート法、
ダイコート法、バーコート法などの方法を用いることが
できる。この際、フィルム上には塗布する前に必要に応
じて空気中あるいはそのほかの雰囲気中でのコロナ放電
処理や、プライマー処理などの表面処理を施すことによ
って、塗布性が良化するのみならず、受容層をより強固
にフィルム上に形成することができる。尚、塗剤濃度、
塗膜乾燥条件は特に限定されるものではないが、塗膜乾
燥条件は基材の諸特性に悪影響を及ぼさない範囲で行う
のが望ましい。
【0034】
【実施例】まず、本発明における各種特性の評価方法に
ついて説明する。
【0035】(1)インクジェット記録性 日本電気(株)製パーソナルコンピューター98not
eにキャノン(株)製バブルジェットプリンターBJC
−820Jを連結させ、文字・写真画像をインクジェッ
ト記録し、画像品質、インク吸収性を評価し、記録性を
以下のように判定した。尚、画像品質は拡大鏡を用いて
肉眼観察にて評価し、インク吸収性は記録直後記録部分
を指で1回こすった場合のインクによる記録層の汚れ度
合いにより評価した。
【0036】画像品質 ◎:非常に良好(ドットが均一で鮮明) ○:良好 △:やや劣る ×:ドットの流れ、はじき、にじみなどがある インク吸収性 ◎:非常に良好(記録層がまったく汚れない) ○:良好 △:やや劣る ×:インクがとれ、記録層が汚れる (2)記録画像の耐水性 インクジェット記録した記録シートを水中に1分間浸漬
し、画像の流れ度合いを評価した。
【0037】 ○:画像が全く流れない △:画像が僅かに流れる ×:画像が流れる (3)記録画像の耐湿性 インクジェット記録した記録シートを40℃/80%R
Hの雰囲気中に1日間放置し、画像のにじみ度合いを評
価した。 ○:画像が全くにじまない △:画像が僅かににじむ ×:画像がにじむ (4)表面抵抗値 ULTRA HIGH RESISTANCE MET
ER(ADVANTEST R8340)を用いて、電
圧100V、Carge5秒の条件で、20℃、60%
RHの環境で測定した。
【0038】(5)比重 フィルムを100×100mm角に切り、ダイアルゲー
ジ(三豊製作所製No.2109−10)に直径10m
mの測定子(No.7002)を取り付けたものにて最
低10点の厚みを測定し、厚みの平均値d(μm)を計
算する。また、このフィルムを直示天秤にて秤量し、重
さw(g)を10-4gの単位まで読みとる。この時比重
=w/d×100とした。
【0039】次に本発明を実施例により具体的に説明す
るが、これに限定されるものではない。実施例1 常法によって製造されたポリエチレンテレフタレートの
ホモポリマーチップ(固有粘度:0.62、融点:25
9℃)を用いて、常法によって厚み100μm、比重
1.4の2軸延伸ポリエステルフィルムを得た。このよ
うにして得られたポリエステルフィルムの上にコロナ放
電処理を行った。次に、コロナ放電処理面に受容層とし
て下記組成のものを用い、乾燥後の厚みが20μmにな
るようにリバースコーターにて塗布し、120℃で2分
間乾燥させ、本発明の記録シートを得た。かくして得ら
れた記録シートの特性は第1表に示した通りで、記録性
が良好で、耐水性、耐湿性も優れているものであった。
また、オーバーヘッドプロジェクターで投影した場合、
画像が鮮明でオーバーヘッドプロジェクター用シートと
して良好であった。
【0040】[塗剤組成]メチルメタクリレート50
部、メタクリルオキシエチルトリメチルアンモニウムク
ロライド40部、片末端メタクリルオキシ変性ポリオル
ガノシロキサン10部からなるポリオルガノシロキサン
単位を有するカチオン性共重合体と架橋ポリアルキレン
オキシド樹脂(住友精化(株)製”アクアコーク”)が
固形分比で1/1となるように水/IPA=1/1溶媒
に溶解し、固形分15%の溶液とした。実施例2 実施例1において受容層組成としてポリオルガノシロキ
サン単位を有するカチオン性共重合体と架橋ポリアルキ
レンオキシド樹脂(住友精化(株)製 ”アクアコー
ク”)とブチラール樹脂(積水化学工業(株)製”エス
レック”)が固形分比で4/4/2となるように水/I
PA=1/1溶媒に溶解し、固形分15%の溶液とした
以外は同様にして本発明の記録シートを得た。かくして
得られた記録シートの特性は第1表に示したと通りで、
記録性が良好で、耐水性、耐湿性も優れているものであ
った。また、オーバーヘッドプロジェクターで投影した
場合、画像が鮮明でオーバーヘッドプロジェクター用シ
ートとして良好であった。
【0041】実施例3 ポリエチレンテレフタレートのチップおよび分子量40
00のポリエチレングリコールをポリエチレンテレフタ
レートの重合時に添加したマスターチップを180℃で
真空乾燥した後に、ポリエチレンテレフタレート89重
量%、ポリエチレングリコール1重量%、ポリメチルペ
ンテン10重量%となるように混合し、270〜300
℃に加熱された押出機Bに供給する。また、平均粒子径
1.0μmの炭酸カルシウムを10重量%含有したポリ
エチレンテレフタレートを上記のように乾燥した後に、
押出機Aに供給する。押出機A,Bより押出されたポリ
マーをA/B/Aの3層構成となるように積層し、Tダ
イよりシート状に成形した。さらにこのフィルムを表面
温度25℃の冷却ドラムで冷却固化した未延伸フィルム
を85〜95℃に加熱したロール群に導き、長手方向に
3.4倍延伸し、25℃のロール群で冷却した。続いて
縦延伸したフィルムの両端をクリップで把持しながらテ
ンターに導き、130℃に加熱された雰囲気中で長手に
垂直な方向に3.6倍延伸した。その後テンター内で2
30℃の熱固定を行い、均一冷却後、室温まで冷やして
巻き取り、厚み100μm、比重1.0の白色フィルム
を得た。
【0042】該フィルムの積層構成は5/90/5μm
であった。上記方法によって得られたポリエステルフィ
ルムの上に受容層組成としてポリオルガノシロキサン単
位を有するカチオン性共重合体と架橋ポリアルキレンオ
キシド樹脂(住友精化(株)製”アクアコーク”)とブ
チラール樹脂(積水化学工業(株)製”エスレック”)
とコロイダルシリカ(日産化学(株)製”スノーテック
ス”AKが固形分比で4/3/1/2となるように水/
IPA=1/1溶媒に溶解し、固形分15%の溶液とし
た以外は実施例1と同様にして本発明の記録シートを得
た。かくして得られた記録シートの特性は第1表に示し
た通りで、記録性が良好で、耐水性、耐湿性も優れてい
るものであった。
【0043】実施例4 常法によって製造されたポリエチレン2,6−ナフタレ
ートのホモポリマーチップ(極限粘度[η]=0.7)
を十分に真空乾燥後、押出機に供給して295℃で溶融
押出し、10μmカットの金属燒結フィルターで濾過し
た後、T字型口金からシート状に押出し、これを表面温
度50℃の冷却ドラムに巻き付け冷却固化した。この間
のシートと冷却ドラム表面との密着性を向上させるた
め、シート側にワイヤー電極を配置して、6000Vの
直流電圧を印加した。かくして得られた未延伸ポリエチ
レン2,6−ナフタレートフィルムを120℃に加熱し
たロール群で長手方向に4.5倍延伸して、25℃に冷
却し一軸延伸フィルムを得た。 さらに、該延伸フィル
ムをテンターに導き125℃に保たれた雰囲気中で幅方
向に4.3倍延伸し、225℃で熱固定を行い、厚さ7
5μm、比重1.35の二軸延伸フィルムを得た。こう
して得たフィルムにコロナ放電処理を行い、該処理面上
に実施例1と同様にして本発明の記録シートを得た。か
くして得られた記録シートの特性は第1表に示した通り
で、記録性が良好で、耐水性、耐湿性も優れているもの
であった。
【0044】さらに基材として二軸延伸ポリエチレン
2,6−ナフタレートフィルムを用いているため耐熱性
にも優れていることがわかった。
【0045】実施例5 ポリエチレン2,6−ナフタレート(極限粘度[η]=
0.7)を94重量%、ポリ−4−メチルペンテン−1
(三井石油化学工業(株))TPX−D820)5重量
%、分子量4000のポリエチレングリコール1重量%
の割合で予めペレタイズした原料を押出機Aに供給し、
常法により295℃で溶融してTダイ3層口金の中央部
に導入した。
【0046】一方、上記ポリエチレン2,6−ナフタレ
ート86重量%に炭酸カルシウム(平均粒径0.8μ
m)を14重量%添加した原料を押出機Bに供給し、常
法により295℃で溶融しTダイ3層口金の両表層にラ
ミネートして、該溶融体シートを表面温度25℃に保た
れた冷却ドラム上に静電荷法で密着冷却固定させた。続
いて該キャストシートを常法に従い長手方向に120℃
に加熱されたロール群を用いて3.5倍に延伸し、25
℃に冷却した。さらに、該延伸フィルムをテンターに導
き125℃に加熱された雰囲気中で幅方向に3.2倍延
伸し、225℃で熱固定を行い、厚さ100μm、比重
1.0の二軸延伸フィルムを得た。各フィルム層の厚み
は表層6μmずつ、中央層88μmの構成であった。
【0047】こうして得たフィルムにコロナ放電処理を
行い、該処理面上に実施例2と同様にして本発明の記録
シートを得た。かくして得られた記録シートの特性は第
1表に示した通りで、記録性が良好で、耐水性、耐湿性
も優れているものであった。
【0048】さらに基材として二軸延伸ポリエチレン
2,6−ナフタレートフィルムを用いているため耐熱性
にも優れていることがわかった。
【0049】比較例1 実施例1においてポリオルガノシロキサン単位を有する
カチオン性共重合体を用いない以外は同様にして記録シ
ートを得た。該記録シートの特性は第1表に示した通り
で、耐水性、耐湿性に劣るものであった。
【0050】比較例2 受容層組成としてプチラール樹脂(積水化学工業(株)
製”エスレック”)を用いた以外は実施例1と同様にし
て記録シートを得た。該記録シートの特性は第1表に示
した通りで、記録性、耐水性、耐湿性に劣るものであっ
た。
【0051】
【表1】
【0052】
【発明の効果】本発明の記録シートはインク吸収性、印
字性、画像品質、耐水性、耐湿性が非常に優れたもので
あり、特にカラーインクジェットプリンター用記録シー
トとして好ましく用いられる。さらに電子写真複写機や
ファブリックインク受容体やカーボンインク受容体、昇
華型を含む感熱インク受容体およびオフセット印刷、フ
レキソ印刷などの用途においても好ましく用いることが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C08J 7/04 D21H 1/28 Z

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材の少なくとも片面にインク受容層が設
    けられてなる記録シートにおいて、該インク受容層がポ
    リオルガノシロキサン単位を有するカチオン性共重合体
    を含有することを特徴とする記録シート。
  2. 【請求項2】該インク受容層がポリオルガノシロキサン
    単位を有するカチオン性共重合体と架橋ポリアルキレン
    オキシド樹脂を主成分とすることを特徴とする記録シー
    ト。
  3. 【請求項3】該インク受容層がポリオルガノシロキサン
    単位を有するカチオン性共重合体と架橋ポリアルキレン
    オキシド樹脂と親水性高分子樹脂を主成分とすることを
    特徴とする記録シート。
  4. 【請求項4】該インク受容層がポリオルガノシロキサン
    単位を有するカチオン性共重合体と架橋ポリアルキレン
    オキシド樹脂と親水性高分子樹脂とコロイダルシリカを
    主成分とすることを特徴とする記録シート。
  5. 【請求項5】該コロイダルシリカがカチオン性である請
    求項4に記載の記録シート。
  6. 【請求項6】基材がポリエステルフィルムであることを
    特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の記録シ
    ート。
  7. 【請求項7】基材が白色ポリエステルフィルムであるこ
    とを特徴とする請求項6記載の記録シート。
  8. 【請求項8】基材が見かけ比重0.4以上1.3以下の
    白色ポリエステルフィルムであることを特徴とする請求
    項7記載の記録シート。
  9. 【請求項9】基材が一方の面に受容層を有し、他方の面
    に帯電防止層を有することを特徴とする請求項1ないし
    8のいずれかに記載の記録シート。
  10. 【請求項10】基材がポリエチレン2,6−ナフタレー
    トであることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか
    に記載の記録シート。
  11. 【請求項11】記録シートがインクジェット記録用であ
    ることを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記
    載の記録シート。
JP9081547A 1997-03-31 1997-03-31 記録シート Pending JPH10272834A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001005599A1 (en) * 1999-07-14 2001-01-25 Imation Corp. Image receiving element and method of manufacturing the element

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