JP2001162922A - 記録シート - Google Patents
記録シートInfo
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- JP2001162922A JP2001162922A JP34843099A JP34843099A JP2001162922A JP 2001162922 A JP2001162922 A JP 2001162922A JP 34843099 A JP34843099 A JP 34843099A JP 34843099 A JP34843099 A JP 34843099A JP 2001162922 A JP2001162922 A JP 2001162922A
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- JP
- Japan
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- recording sheet
- film
- recording
- ink
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- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】インク吸収性、印字性、画像品質が良好で耐水
性、耐湿性に優れた記録シートを提供する。 【解決手段】基材の少なくとも片面にインク受容層が設
けられてなる記録シ−トにおいて、該インク受容層が多
糖類を1〜30部含有する層を設ける。多糖類としては
トレハロースが好ましく、また基材としてポリエステル
フィルムが好ましく用いられる。
性、耐湿性に優れた記録シートを提供する。 【解決手段】基材の少なくとも片面にインク受容層が設
けられてなる記録シ−トにおいて、該インク受容層が多
糖類を1〜30部含有する層を設ける。多糖類としては
トレハロースが好ましく、また基材としてポリエステル
フィルムが好ましく用いられる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真プリンタ
ーやインクジェットプリンター、および熱転写プリンタ
ー等に用いられる記録シ−トに関するものであり、特に
インクジェット記録において、インク吸収性に優れ、良
好なカラー記録が可能で、画像濃度が高く、画像の色調
が鮮明で発色性(艶)が良好で、しかも耐水性、耐湿性
に優れた記録シートに関するものである。
ーやインクジェットプリンター、および熱転写プリンタ
ー等に用いられる記録シ−トに関するものであり、特に
インクジェット記録において、インク吸収性に優れ、良
好なカラー記録が可能で、画像濃度が高く、画像の色調
が鮮明で発色性(艶)が良好で、しかも耐水性、耐湿性
に優れた記録シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、OAの普及により、オフィス内で
文書を作成し記録する要求が高まっており、低騒音で画
像品質に優れたプリンターが求められている。これらの
要求を満たすものとして電子写真プリンターやインクジ
ェットプリンター、熱転写プリンターが実用化されてい
る。また、近年カラーコピー技術が完成の域に達し、カ
ラープリンターが徐々に普及している。中でもインクジ
ェットプリンターの普及にはめざましいものがある。
文書を作成し記録する要求が高まっており、低騒音で画
像品質に優れたプリンターが求められている。これらの
要求を満たすものとして電子写真プリンターやインクジ
ェットプリンター、熱転写プリンターが実用化されてい
る。また、近年カラーコピー技術が完成の域に達し、カ
ラープリンターが徐々に普及している。中でもインクジ
ェットプリンターの普及にはめざましいものがある。
【0003】インクジェットプリンターにはノズルのつ
まりを防ぐために乾燥しにくいインクが用いられ、この
インクの成分は、バインダー、染料や顔料、溶媒、添加
剤などを水に溶解したものが一般的である。従って記録
シートは吸水性の良いものを用いることが必要であり、
通常、インク吸収性の良い特別な紙が用いられている。
一般に、紙は耐水性や耐湿性等に劣ることから、これ
らの欠点を有していないプラスチックフィルムが適応で
きれば、種々の分野でその利点が生かされる。しかしな
がら、インクジェットプリンターによる記録において、
プラスチックフィルムのようなインク吸収性の低いシー
トを用いると、インクの乾燥が不十分となったり、ある
いはまったく乾燥しないことも起こり、指でこすった
り、重ね合わされたりすると、記録部分が汚れて、事実
上使用できないことがある。
まりを防ぐために乾燥しにくいインクが用いられ、この
インクの成分は、バインダー、染料や顔料、溶媒、添加
剤などを水に溶解したものが一般的である。従って記録
シートは吸水性の良いものを用いることが必要であり、
通常、インク吸収性の良い特別な紙が用いられている。
一般に、紙は耐水性や耐湿性等に劣ることから、これ
らの欠点を有していないプラスチックフィルムが適応で
きれば、種々の分野でその利点が生かされる。しかしな
がら、インクジェットプリンターによる記録において、
プラスチックフィルムのようなインク吸収性の低いシー
トを用いると、インクの乾燥が不十分となったり、ある
いはまったく乾燥しないことも起こり、指でこすった
り、重ね合わされたりすると、記録部分が汚れて、事実
上使用できないことがある。
【0004】従来、これらの点を改良するために、記録
シートの基材のインク吸収性を向上させるために、例え
ば、ポリビニルアルコール、でんぷん、ゼラチン、ヒド
ロキシエチルセルロースやメチルセルロースなどのセル
ロース誘導体、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸やそ
の塩類などの水溶性高分子記録層を設けることが提案さ
れている。しかしながら、これら従来の記録層は、イン
ク吸収性を満足しているにしても、耐水性が悪く、記録
層や記録部が水に溶けて記録画像が消失したり、また表
面がべとついて記録画像が滲んだり、シートを積層した
場合ブロッキングを生じたりする問題点を有するもので
あった。
シートの基材のインク吸収性を向上させるために、例え
ば、ポリビニルアルコール、でんぷん、ゼラチン、ヒド
ロキシエチルセルロースやメチルセルロースなどのセル
ロース誘導体、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸やそ
の塩類などの水溶性高分子記録層を設けることが提案さ
れている。しかしながら、これら従来の記録層は、イン
ク吸収性を満足しているにしても、耐水性が悪く、記録
層や記録部が水に溶けて記録画像が消失したり、また表
面がべとついて記録画像が滲んだり、シートを積層した
場合ブロッキングを生じたりする問題点を有するもので
あった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、記録シートの
耐水性を改良するために、記録層を架橋剤等で耐水化し
たり、比較的耐水性の良い親水性樹脂を用いたりするこ
とが行なわれているが、このように耐水化処理等をする
ことにより、今度はインク吸収性が低下するという問題
点を有する。具体的に、特開平6−340163号公報
および特開平6−340164号公報には、硬化剤とし
てエポキシ系硬化剤やトリアジン系硬化剤を使用するこ
とが記載されているが、硬化剤の使用により耐水性は向
上するが、インク吸収性が悪化する関係にある。
耐水性を改良するために、記録層を架橋剤等で耐水化し
たり、比較的耐水性の良い親水性樹脂を用いたりするこ
とが行なわれているが、このように耐水化処理等をする
ことにより、今度はインク吸収性が低下するという問題
点を有する。具体的に、特開平6−340163号公報
および特開平6−340164号公報には、硬化剤とし
てエポキシ系硬化剤やトリアジン系硬化剤を使用するこ
とが記載されているが、硬化剤の使用により耐水性は向
上するが、インク吸収性が悪化する関係にある。
【0006】本発明は、かかる問題点を解決し、インク
吸収性に優れ、しかも耐水性と耐湿性に優れた記録シー
トを提供することを目的とするものである。
吸収性に優れ、しかも耐水性と耐湿性に優れた記録シー
トを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的に沿う本発明の
記録シートは、基材の少なくとも片面にインク受容層が
設けられてなる記録シ−トにおいて、該インク受容層が
多糖類を1〜30部含有することを特徴とするものであ
る。
記録シートは、基材の少なくとも片面にインク受容層が
設けられてなる記録シ−トにおいて、該インク受容層が
多糖類を1〜30部含有することを特徴とするものであ
る。
【0008】本発明の記録シートは、さらに次の好まし
い態様を有している。 (a) 多糖類がトレハロース等の澱粉であること。 (b) 基材がポリエステルフィルムであること。 (c) 基材が白色ポリエステルフィルムであること。 (d) 基材が見かけ比重0.4以上1.3以下の白色ポリ
エステルフィルムであること。 (e) 基材がポリエチレン2、6ーナフタレートフィルム
であること。 (f) 基材が紙/プラスチックフィルムの積層体または布
/プラスチックフィルムの積層体であること。
い態様を有している。 (a) 多糖類がトレハロース等の澱粉であること。 (b) 基材がポリエステルフィルムであること。 (c) 基材が白色ポリエステルフィルムであること。 (d) 基材が見かけ比重0.4以上1.3以下の白色ポリ
エステルフィルムであること。 (e) 基材がポリエチレン2、6ーナフタレートフィルム
であること。 (f) 基材が紙/プラスチックフィルムの積層体または布
/プラスチックフィルムの積層体であること。
【0009】また、本発明の記録シ−トは、インクジェ
ット記録用紙として好ましく用いられる。
ット記録用紙として好ましく用いられる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の記録シートは、基本的
に、基材とその基材の少なくとも片面に形成されたイン
ク受容層とで構成されており、そのインク受容層には多
糖類が1〜30部含まれている。
に、基材とその基材の少なくとも片面に形成されたイン
ク受容層とで構成されており、そのインク受容層には多
糖類が1〜30部含まれている。
【0011】本発明で用いられる基材としては、紙、
布、合成紙、プラスチックフィルム、紙/プラスチック
フィルム、布/プラスチックフィルム等が挙げられる
が、中でも耐水性および耐湿性の点からプラスチックフ
ィルムが好ましく用いられる。
布、合成紙、プラスチックフィルム、紙/プラスチック
フィルム、布/プラスチックフィルム等が挙げられる
が、中でも耐水性および耐湿性の点からプラスチックフ
ィルムが好ましく用いられる。
【0012】プラスチックフィルムの材質としては、ポ
リエステル、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステ
ルアミド、ポリエーテル、ポリイミド、ポリアミドイミ
ド、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリ−ρ−フェ
ニレンスルフィド、ポリエーテルエステル、ポリ塩化ビ
ニル、ポリ(メタ)アクリル酸エステルが好ましい。ま
た、これらの共重合体やブレンド物やさらに架橋したも
のを用いることもできる。
リエステル、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステ
ルアミド、ポリエーテル、ポリイミド、ポリアミドイミ
ド、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリ−ρ−フェ
ニレンスルフィド、ポリエーテルエステル、ポリ塩化ビ
ニル、ポリ(メタ)アクリル酸エステルが好ましい。ま
た、これらの共重合体やブレンド物やさらに架橋したも
のを用いることもできる。
【0013】さらに、上記プラスチックフィルムの中で
もポリエステル、例えばポリエチレンテレフタレート、
ポリエチレン2,6−ナフタレート、ポリエチレンα,
β−ビス(2−クロルフェノキシ)エタン4,4’−ジ
カルボキシレート、ポリブチレンテレフタレートなどの
ポリエステルが好ましく、これらの中で機械的特性、作
業性などの品質、経済性などを総合的に勘案すると、ポ
リエチレンテレフタレートと、ポリエチレン2,6−ナ
フタレートが特に好ましい。
もポリエステル、例えばポリエチレンテレフタレート、
ポリエチレン2,6−ナフタレート、ポリエチレンα,
β−ビス(2−クロルフェノキシ)エタン4,4’−ジ
カルボキシレート、ポリブチレンテレフタレートなどの
ポリエステルが好ましく、これらの中で機械的特性、作
業性などの品質、経済性などを総合的に勘案すると、ポ
リエチレンテレフタレートと、ポリエチレン2,6−ナ
フタレートが特に好ましい。
【0014】本発明においてポリエステルとは、周知の
もの、具体的には例えば、テレフタル酸、イソフタル
酸、ナフタレンジカルボン酸、ビス−α,β(2−クロ
ルフェノキシ)エタン4,4’−ジカルボン酸、アジピ
ン酸、セバシン酸などの2官能カルボン酸の少なくとも
1種と、エチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、テトラメチレングリコール、ヘキサメチレングリコ
ール、デカメチレングリコールなどのグリコールの少な
くとも1種とを重縮合して得られるポリエステルを挙げ
ることができる。また、該ポリエステルには、本発明の
目的を阻害しない範囲内で多種ポリマーをブレンドした
り、共重合しても良いし、酸化防止剤、熱安定剤、滑
材、顔料、紫外線吸収剤などが含まれていても良い。ポ
リエステルの固有粘度(25℃オルトクロルフェノール
中で測定)は通常0.4〜2.0、好ましくは0.5〜
1.0の範囲から選ばれる。
もの、具体的には例えば、テレフタル酸、イソフタル
酸、ナフタレンジカルボン酸、ビス−α,β(2−クロ
ルフェノキシ)エタン4,4’−ジカルボン酸、アジピ
ン酸、セバシン酸などの2官能カルボン酸の少なくとも
1種と、エチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、テトラメチレングリコール、ヘキサメチレングリコ
ール、デカメチレングリコールなどのグリコールの少な
くとも1種とを重縮合して得られるポリエステルを挙げ
ることができる。また、該ポリエステルには、本発明の
目的を阻害しない範囲内で多種ポリマーをブレンドした
り、共重合しても良いし、酸化防止剤、熱安定剤、滑
材、顔料、紫外線吸収剤などが含まれていても良い。ポ
リエステルの固有粘度(25℃オルトクロルフェノール
中で測定)は通常0.4〜2.0、好ましくは0.5〜
1.0の範囲から選ばれる。
【0015】本発明で用いられるポリエステルフィルム
は、ポリエステル中に白色無機粒子を含有させることに
より白色化させているものを用いることもできる。
は、ポリエステル中に白色無機粒子を含有させることに
より白色化させているものを用いることもできる。
【0016】ここに白色無機粒子としては、炭酸カルシ
ウム、非晶質ゼオライト粒子、アナターゼ型の二酸化チ
タン、リン酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、シリカ、アルミナ、カオリン、タルク、クレーなど
が挙げられる。このような無機粒子以外にも、ポリエス
テル重合反応系で触媒残査とリン化合物との反応により
析出した微粒子を用いることもできる。
ウム、非晶質ゼオライト粒子、アナターゼ型の二酸化チ
タン、リン酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、シリカ、アルミナ、カオリン、タルク、クレーなど
が挙げられる。このような無機粒子以外にも、ポリエス
テル重合反応系で触媒残査とリン化合物との反応により
析出した微粒子を用いることもできる。
【0017】また、フィルム内部に微細な気泡を含有さ
せ、該気泡で光を散乱させることにより白色化させてい
るものを用いることもできる。この微細な気泡は、フィ
ルム母材、例えばポリエステル中に、非相溶ポリマー、
例えばポリ−3−メチルブテン−1、ポリ−4−メチル
ペンテン−1、ポリプロピレン、ポリビニル−t−ブタ
ン、1,4−トランス−ポリ−2,3−ジメチルブタジ
エン、セルローストリアセテート、セルローストリプロ
ピオネート、ポリクロロトリフルオロエチレンなどを細
かく分散させる、あるいは上記白色化微粒子を添加し
て、それを1軸または2軸に延伸することにより形成さ
れる。延伸に際して、非相溶ポリマー粒子の周りにボイ
ド(気泡)が形成され、これが光の散乱作用を発揮する
ため白色化される。また、フィルムが微細気泡を有する
ため比重が低くなり、クッション性も有するため、鮮明
な画像が得られる。
せ、該気泡で光を散乱させることにより白色化させてい
るものを用いることもできる。この微細な気泡は、フィ
ルム母材、例えばポリエステル中に、非相溶ポリマー、
例えばポリ−3−メチルブテン−1、ポリ−4−メチル
ペンテン−1、ポリプロピレン、ポリビニル−t−ブタ
ン、1,4−トランス−ポリ−2,3−ジメチルブタジ
エン、セルローストリアセテート、セルローストリプロ
ピオネート、ポリクロロトリフルオロエチレンなどを細
かく分散させる、あるいは上記白色化微粒子を添加し
て、それを1軸または2軸に延伸することにより形成さ
れる。延伸に際して、非相溶ポリマー粒子の周りにボイ
ド(気泡)が形成され、これが光の散乱作用を発揮する
ため白色化される。また、フィルムが微細気泡を有する
ため比重が低くなり、クッション性も有するため、鮮明
な画像が得られる。
【0018】このような気泡含有ポリエステルフィルム
を用いる場合、該気泡含有ポリエステルフィルムの見掛
け比重は好ましくは0.4以上1.3以下、より好まし
くは0.6以上1.2以下であるのが望ましい。見掛け
比重が上記範囲より低いと、機械的性質や熱寸法安定性
が劣り好ましくない。
を用いる場合、該気泡含有ポリエステルフィルムの見掛
け比重は好ましくは0.4以上1.3以下、より好まし
くは0.6以上1.2以下であるのが望ましい。見掛け
比重が上記範囲より低いと、機械的性質や熱寸法安定性
が劣り好ましくない。
【0019】また、ポリエステルフィルムには、表面処
理、すなわちコロナ放電処理(空気中、窒素中、炭酸ガ
ス中など)や易接着処理が施されたフィルムである場
合、記録層との密着性、耐水性、耐溶剤性などが改良さ
れるのでより好ましく使用される。易接着処理は、各種
の方法を用いることができ、フィルム製造工程中でアク
リル系、ウレタン系、またはポリエステル系などの各種
接着剤を塗布したもの、あるいは一軸または二軸延伸後
のフィルムに上記のような各種接着剤を塗布したものな
どが好適に用い得る。
理、すなわちコロナ放電処理(空気中、窒素中、炭酸ガ
ス中など)や易接着処理が施されたフィルムである場
合、記録層との密着性、耐水性、耐溶剤性などが改良さ
れるのでより好ましく使用される。易接着処理は、各種
の方法を用いることができ、フィルム製造工程中でアク
リル系、ウレタン系、またはポリエステル系などの各種
接着剤を塗布したもの、あるいは一軸または二軸延伸後
のフィルムに上記のような各種接着剤を塗布したものな
どが好適に用い得る。
【0020】また、基材となるフィルムは、透明フィル
ムでも着色されたフィルムでも良い。 この基材の厚み
は特に限定されないが、通常10μm以上500μm以
下、好ましくは20μm以上300μm以下、更に好ま
しくは30μm以上250μm以下であることが望まし
い。
ムでも着色されたフィルムでも良い。 この基材の厚み
は特に限定されないが、通常10μm以上500μm以
下、好ましくは20μm以上300μm以下、更に好ま
しくは30μm以上250μm以下であることが望まし
い。
【0021】また、基材が紙/プラスチックフィルムの
積層体または布/プラスチックフィルムの積層体の場合
は風合いの点でより好ましく、また、プラスチックフィ
ルムを薄くすることができるため、コスト面で有利にな
り好ましい。
積層体または布/プラスチックフィルムの積層体の場合
は風合いの点でより好ましく、また、プラスチックフィ
ルムを薄くすることができるため、コスト面で有利にな
り好ましい。
【0022】本発明のインク受容層は、ポリエステル樹
脂、エチレンー酢酸ビニル共重合樹脂、アイオノマー樹
脂、ウレタン樹脂、ナイロン樹脂、エチレンーアクリル
酸共重合樹脂、エチレンーアクリル酸エチル共重合樹
脂、エチレンーアクリル酸メチル共重合樹脂、エチレン
ーメタクリル酸共重合樹脂、エチレンービニルアルコー
ル共重合樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニル
ブチラール樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアルキレンオ
キシド樹脂、ポリビニルピロリドン樹脂、カチオン変性
アクリル樹脂、ゼラチン等の親水性樹脂の1種以上から
なり、これに、トレハロース等のが多糖類が含有されて
いる。
脂、エチレンー酢酸ビニル共重合樹脂、アイオノマー樹
脂、ウレタン樹脂、ナイロン樹脂、エチレンーアクリル
酸共重合樹脂、エチレンーアクリル酸エチル共重合樹
脂、エチレンーアクリル酸メチル共重合樹脂、エチレン
ーメタクリル酸共重合樹脂、エチレンービニルアルコー
ル共重合樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニル
ブチラール樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアルキレンオ
キシド樹脂、ポリビニルピロリドン樹脂、カチオン変性
アクリル樹脂、ゼラチン等の親水性樹脂の1種以上から
なり、これに、トレハロース等のが多糖類が含有されて
いる。
【0023】本発明で用いられる多糖類としては、澱
粉、デキストリン、グリコーゲン、セルロース等が挙げ
られるが、中でも澱粉から製造されるトレハロースが好
ましく用いられる。トレハロースは、グルコースが2個
結合した2糖類であり、化学式はC12H22O11・2H2
Oで示される。
粉、デキストリン、グリコーゲン、セルロース等が挙げ
られるが、中でも澱粉から製造されるトレハロースが好
ましく用いられる。トレハロースは、グルコースが2個
結合した2糖類であり、化学式はC12H22O11・2H2
Oで示される。
【0024】多糖類の含有量は、インク受容層中に1〜
30重量部、好ましくは5〜20重量部である。多糖類
の含有量が上記範囲より少ないと、インク吸収性が劣り
好ましくない。多糖類の含有量が上記範囲より多いと、
耐水性が低下したり、高湿下でブロッキングが発生した
りして好ましくない。
30重量部、好ましくは5〜20重量部である。多糖類
の含有量が上記範囲より少ないと、インク吸収性が劣り
好ましくない。多糖類の含有量が上記範囲より多いと、
耐水性が低下したり、高湿下でブロッキングが発生した
りして好ましくない。
【0025】本発明においては、インク受容層の耐水性
を向上させるために、メラミン、エポキシ、イソシアネ
ート、オキサゾリン化合物、ジルコニウム化合物等の硬
化剤を用いることが好ましい。硬化剤の配合割合は、イ
ンク受容層に10部以下が好ましく、よりこのましくは
5部以下である。硬化剤の量が多すぎると、耐水性は向
上するが、インク吸収性が低下する。
を向上させるために、メラミン、エポキシ、イソシアネ
ート、オキサゾリン化合物、ジルコニウム化合物等の硬
化剤を用いることが好ましい。硬化剤の配合割合は、イ
ンク受容層に10部以下が好ましく、よりこのましくは
5部以下である。硬化剤の量が多すぎると、耐水性は向
上するが、インク吸収性が低下する。
【0026】さらに本発明においては、インク受容層の
レベリング性、インクの染着性を向上させるために、フ
ッ素系界面活性剤を用いることが好ましい。フッ素界面
活性剤としては、パーフルオロアルキルスルホン酸塩、
パーフルオロアルキルカルボン酸塩、パーフルオロアル
キルエチレンオキシド付加物、パーフルオロアルキルト
リメチルアンモニウム塩、パーフルオロアルキルアミノ
スルホン酸塩等パーフルオロアルキル基含有フッ素系界
面活性剤等が挙げられるが、これらに限定されない。中
でも、パーフルオロアルキルエチレンオキシド付加物が
各種溶剤に対する溶解性、低起泡性、表面張力低下能等
に優れており好ましい。
レベリング性、インクの染着性を向上させるために、フ
ッ素系界面活性剤を用いることが好ましい。フッ素界面
活性剤としては、パーフルオロアルキルスルホン酸塩、
パーフルオロアルキルカルボン酸塩、パーフルオロアル
キルエチレンオキシド付加物、パーフルオロアルキルト
リメチルアンモニウム塩、パーフルオロアルキルアミノ
スルホン酸塩等パーフルオロアルキル基含有フッ素系界
面活性剤等が挙げられるが、これらに限定されない。中
でも、パーフルオロアルキルエチレンオキシド付加物が
各種溶剤に対する溶解性、低起泡性、表面張力低下能等
に優れており好ましい。
【0027】この界面活性剤の配合割合は、インク受容
層に10部以下が好ましく、よりこのましくは5部以下
である。海面活性剤の量が多すぎると、接着性の低下や
ブロッキングし易くなり、好ましくない。
層に10部以下が好ましく、よりこのましくは5部以下
である。海面活性剤の量が多すぎると、接着性の低下や
ブロッキングし易くなり、好ましくない。
【0028】本発明のインク受容層の塗布厚さは特に限
定されないが、好ましくは1〜50μm、より好ましく
は2〜30μmである。インク受容層の塗布厚さがこれ
より薄いと、得られる記録層のインク吸収性が劣り、こ
れより厚いと作業性が悪くなったり、ブロッキングを生
じやすくなり好ましくない。
定されないが、好ましくは1〜50μm、より好ましく
は2〜30μmである。インク受容層の塗布厚さがこれ
より薄いと、得られる記録層のインク吸収性が劣り、こ
れより厚いと作業性が悪くなったり、ブロッキングを生
じやすくなり好ましくない。
【0029】本発明の記録シートにおいては、静電気に
よる塵埃等の付着や走行性の点から帯電防止機能を付与
させることが好ましい。帯電防止性を付与させるには、
基材の一方の面にインク受容層を設け、他方の面に帯電
防止層を設けたり、インク受容層に帯電防止剤を添加す
ることが望ましい。
よる塵埃等の付着や走行性の点から帯電防止機能を付与
させることが好ましい。帯電防止性を付与させるには、
基材の一方の面にインク受容層を設け、他方の面に帯電
防止層を設けたり、インク受容層に帯電防止剤を添加す
ることが望ましい。
【0030】本発明でいう帯電防止層とは、帯電防止剤
からなる被覆層、帯電防止剤を含む樹脂層、金属あるい
は金属酸化物からなる蒸着層等であって、帯電防止剤と
しては界面活性剤、導電性ポリマ、導電性カーボン微粒
子、金属あるいは金属酸化物微粒子等が挙げられる。
からなる被覆層、帯電防止剤を含む樹脂層、金属あるい
は金属酸化物からなる蒸着層等であって、帯電防止剤と
しては界面活性剤、導電性ポリマ、導電性カーボン微粒
子、金属あるいは金属酸化物微粒子等が挙げられる。
【0031】本発明において、記録特性をより高めるた
めに、インク受容層や帯電防止層に、無機粒子/および
または有機粒子を分散させても良い。無機粒子として
は、例えば、シリカ、クレー、タルク、ケイソウ土、炭
酸カルシウム、硫酸バリウム、ケイ酸アルミ、合成ゼオ
ライト、アルミナ、酸化亜鉛、雲母などが挙げられる。
有機粒子としては例えば、ポリメチルメタクリレート、
ポリスチレン、それらの共重合体、ポリ塩化ビニル、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデン、ポ
リカーボネートなどのプラスチックピグメントを好まし
く用いることができるが、これらに限定されるものでは
ない。
めに、インク受容層や帯電防止層に、無機粒子/および
または有機粒子を分散させても良い。無機粒子として
は、例えば、シリカ、クレー、タルク、ケイソウ土、炭
酸カルシウム、硫酸バリウム、ケイ酸アルミ、合成ゼオ
ライト、アルミナ、酸化亜鉛、雲母などが挙げられる。
有機粒子としては例えば、ポリメチルメタクリレート、
ポリスチレン、それらの共重合体、ポリ塩化ビニル、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデン、ポ
リカーボネートなどのプラスチックピグメントを好まし
く用いることができるが、これらに限定されるものでは
ない。
【0032】本発明における記録シートのインク受容層
には、本発明の特性を損なわない範囲で、必要に応じさ
らに各種の添加剤、例えばシリコ−ン系レベリング剤、
消泡剤、増粘剤、帯電防止剤、酸化防止剤、紫外線防止
剤、蛍光増白剤、および染料等を含有せしめてもよい。
には、本発明の特性を損なわない範囲で、必要に応じさ
らに各種の添加剤、例えばシリコ−ン系レベリング剤、
消泡剤、増粘剤、帯電防止剤、酸化防止剤、紫外線防止
剤、蛍光増白剤、および染料等を含有せしめてもよい。
【0033】本発明の基材とインク受容層からなる記録
シートは、フィルム等の基材に、インク受容層を構成す
る樹脂組成物(塗剤)を塗布することにより製造するこ
とができる。インク受容層を構成する塗剤の塗布方法は
特に限定されないが、グラビアコート法、リバースコー
ト法、キスコート法、ダイコート法、バーコート法等の
方法を用いることができる。この際、フィルム上には塗
剤を塗布する前に、必要に応じて空気中あるいはそのほ
かの雰囲気中でのコロナ放電処理や、プライマー処理な
どの表面処理を施すことによって、塗布性が良化するの
みならず、受容層をより強固にフィルム上に形成するこ
とができる。なお、塗剤の濃度、塗膜乾燥条件は特に限
定されるものではないが、塗膜乾燥条件は基材の諸特性
に悪影響を及ぼさない範囲で行なうことが望ましい。
シートは、フィルム等の基材に、インク受容層を構成す
る樹脂組成物(塗剤)を塗布することにより製造するこ
とができる。インク受容層を構成する塗剤の塗布方法は
特に限定されないが、グラビアコート法、リバースコー
ト法、キスコート法、ダイコート法、バーコート法等の
方法を用いることができる。この際、フィルム上には塗
剤を塗布する前に、必要に応じて空気中あるいはそのほ
かの雰囲気中でのコロナ放電処理や、プライマー処理な
どの表面処理を施すことによって、塗布性が良化するの
みならず、受容層をより強固にフィルム上に形成するこ
とができる。なお、塗剤の濃度、塗膜乾燥条件は特に限
定されるものではないが、塗膜乾燥条件は基材の諸特性
に悪影響を及ぼさない範囲で行なうことが望ましい。
【0034】
【実施例】まず、本発明における各種特性の評価方法に
ついて説明する。
ついて説明する。
【0035】(1)インクジェット記録性 エプソン(株)製インクジェットプリンターPM700
Cを用い、ベタ画像及び写真画像をインクジェット記録
し、画像品質とインク吸収性を評価し、記録性を以下の
ように判定した。なお、画像品質は拡大鏡を用いて肉眼
観察にて評価し、インク吸収性は記録直後記録部分を指
で1回こすった場合のインクによる記録層の汚れ度合い
により評価した。
Cを用い、ベタ画像及び写真画像をインクジェット記録
し、画像品質とインク吸収性を評価し、記録性を以下の
ように判定した。なお、画像品質は拡大鏡を用いて肉眼
観察にて評価し、インク吸収性は記録直後記録部分を指
で1回こすった場合のインクによる記録層の汚れ度合い
により評価した。
【0036】画像品質 ◎:非常に良好(ドットが均一で鮮明) ○:良好 △:やや劣る ×:ドットの流れ、はじき、にじみなどがある インク吸収性 ◎:非常に良好(記録層がまったく汚れない) ○:良好 △:やや劣る ×:インクがとれ、記録層が汚れる。
【0037】(2)記録画像の耐水性 インクジェット記録した記録シ−トを水中に1分間浸漬
し、画像の流れ度合いを評価した。
し、画像の流れ度合いを評価した。
【0038】 ○:画像が全く流れない △:画像が僅かに流れる ×:画像が流れる。
【0039】(3)記録画像の耐湿性 インクジェット記録した記録シ−トを40℃/80%R
Hの雰囲気中に1日間放置し、画像のにじみ度合いを評
価した。
Hの雰囲気中に1日間放置し、画像のにじみ度合いを評
価した。
【0040】 ○:画像が全くにじまない △:画像が僅かににじむ ×:画像がにじむ。
【0041】(4)比重 フィルムを100×100mm角に切り、ダイアルゲー
ジ(三豊製作所製No.2109−10)に直径10m
mの測定子(No.7002)を取り付けたものにて最
低10点の厚みを測定し、厚みの平均値d(μm)を計
算する。また、このフィルムを直示天秤にて秤量し、重
さw(g)を10-4gの単位まで読みとる。このとき、
比重=w/d×100とした。
ジ(三豊製作所製No.2109−10)に直径10m
mの測定子(No.7002)を取り付けたものにて最
低10点の厚みを測定し、厚みの平均値d(μm)を計
算する。また、このフィルムを直示天秤にて秤量し、重
さw(g)を10-4gの単位まで読みとる。このとき、
比重=w/d×100とした。
【0042】次に、本発明を実施例により具体的に説明
するが、本発明はこれに限定されるものではない。
するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0043】(実施例1)常法によって製造されたポリ
エチレンテレフタレートのホモポリマーチップ(固有粘
度:0.62、融点:259℃)を用いて、常法によっ
て厚み100μm、比重1.4の2軸延伸ポリエステル
フィルムを得た。このようにして得られたポリエステル
フィルムの表面に、コロナ放電処理を行なった。次に、
コロナ放電処理面にインク受容層として、ポリエステル
樹脂(高松油脂(株)製NS−141LX)とトレハロ
ース((株)林原商事製 トレハオース)及びジルコニ
ウム系硬化剤(第一希元素化学工業(株)ジルコゾ−ル
ZC−2)が、固形分比で82/17/1となるように
水/メタノ−ル=2/1溶媒に溶解し、固形分15%の
溶液(塗剤)とし、乾燥後の厚みが15μmになるよう
にリバ−スコーターにて塗剤を塗布し、120℃で1分
間乾燥させ、本発明の記録シートを得た。
エチレンテレフタレートのホモポリマーチップ(固有粘
度:0.62、融点:259℃)を用いて、常法によっ
て厚み100μm、比重1.4の2軸延伸ポリエステル
フィルムを得た。このようにして得られたポリエステル
フィルムの表面に、コロナ放電処理を行なった。次に、
コロナ放電処理面にインク受容層として、ポリエステル
樹脂(高松油脂(株)製NS−141LX)とトレハロ
ース((株)林原商事製 トレハオース)及びジルコニ
ウム系硬化剤(第一希元素化学工業(株)ジルコゾ−ル
ZC−2)が、固形分比で82/17/1となるように
水/メタノ−ル=2/1溶媒に溶解し、固形分15%の
溶液(塗剤)とし、乾燥後の厚みが15μmになるよう
にリバ−スコーターにて塗剤を塗布し、120℃で1分
間乾燥させ、本発明の記録シートを得た。
【0044】かくして得られた記録シートの記録特性
は、表1に示したとおりであり、記録性が良好で、耐水
性と耐湿性も優れているものであった。また、オーバー
ヘッドプロジェクターで投影した場合、画像が鮮明でオ
ーバーヘッドプロジェクター用シートとして良好であっ
た。
は、表1に示したとおりであり、記録性が良好で、耐水
性と耐湿性も優れているものであった。また、オーバー
ヘッドプロジェクターで投影した場合、画像が鮮明でオ
ーバーヘッドプロジェクター用シートとして良好であっ
た。
【0045】(実施例2)実施例1においてインク受容
層として、ポリエステル樹脂(高松油脂(株)製NS−
141LX)とトレハロース((株)林原商事製 トレ
ハオース)及びジルコニウム系硬化剤(第一希元素化学
工業(株) ジルコゾ−ルZC−2)が、固形分比で9
4/5/1となるように水/メタノ−ル=2/1溶媒に
溶解し、固形分15%の溶液(塗剤)として塗布した以
外は、実施例1と同様にして本発明の記録シートを得
た。
層として、ポリエステル樹脂(高松油脂(株)製NS−
141LX)とトレハロース((株)林原商事製 トレ
ハオース)及びジルコニウム系硬化剤(第一希元素化学
工業(株) ジルコゾ−ルZC−2)が、固形分比で9
4/5/1となるように水/メタノ−ル=2/1溶媒に
溶解し、固形分15%の溶液(塗剤)として塗布した以
外は、実施例1と同様にして本発明の記録シートを得
た。
【0046】かくして得られた記録シートの記録特性は
表1に示しとおりであり、記録性が良好で、耐水性、耐
湿性も優れているものであった。また、オーバーヘッド
プロジェクターで投影した場合、画像が鮮明でオーバー
ヘッドプロジェクター用シートとして良好であった。
表1に示しとおりであり、記録性が良好で、耐水性、耐
湿性も優れているものであった。また、オーバーヘッド
プロジェクターで投影した場合、画像が鮮明でオーバー
ヘッドプロジェクター用シートとして良好であった。
【0047】(実施例3)ポリエテレンテレフタレート
のチップおよび分子量4000のポリエチレングリコー
ルをポリエチレンテレフタレートの重合時に添加したマ
スターチップを180℃で真空乾燥した後に、ポリエチ
レンテレフタレート89重量%、ポリエチレングリコー
ル1重量%、ポリメチルペンテン10重量%となるよう
に混合し、270〜300℃に加熱された押出機Bに供
給した。また、平均粒子径1.0μmの炭酸カルシウム
を10重量%含有したポリエチレンテレフタレートを上
記のように乾燥した後に、押出機Aに供給した。押出機
AとBから押出されたポリマーを、A/B/Aの3層構
成となるように積層し、Tダイを用いてシート状フィル
ムに成形した。
のチップおよび分子量4000のポリエチレングリコー
ルをポリエチレンテレフタレートの重合時に添加したマ
スターチップを180℃で真空乾燥した後に、ポリエチ
レンテレフタレート89重量%、ポリエチレングリコー
ル1重量%、ポリメチルペンテン10重量%となるよう
に混合し、270〜300℃に加熱された押出機Bに供
給した。また、平均粒子径1.0μmの炭酸カルシウム
を10重量%含有したポリエチレンテレフタレートを上
記のように乾燥した後に、押出機Aに供給した。押出機
AとBから押出されたポリマーを、A/B/Aの3層構
成となるように積層し、Tダイを用いてシート状フィル
ムに成形した。
【0048】さらにこのフィルムを、表面温度25℃の
冷却ドラムで冷却固化し、得られたた未延伸フィルムを
85〜95℃に加熱したロール群に導き、長手方向に
3.4倍縦延伸し、25℃のロール群で冷却した。続い
て縦延伸したフィルムの両端をクリップで把持しながら
テンターに導き、130℃に加熱された雰囲気中で長手
に垂直な方向に3.6倍延伸した。その後、テンター内
で230℃の熱固定を行ない、均一冷却後、室温まで冷
やして巻き取り、厚み100μm、比重1.0の白色フ
ィルムを得た。得られたフィルムの積層構成A/B/A
は、5/90/5μmであった。上記方法によって得ら
れた3層構造のポリエステルフィルムの上に、インク受
容層として実施例2と同じ塗剤を同様に塗布して、本発
明の記録シートを得た。かくして得られた記録シートの
記録特性は表1に示したとおりであり、記録性が良好
で、耐水性と耐湿性も優れているものであった。
冷却ドラムで冷却固化し、得られたた未延伸フィルムを
85〜95℃に加熱したロール群に導き、長手方向に
3.4倍縦延伸し、25℃のロール群で冷却した。続い
て縦延伸したフィルムの両端をクリップで把持しながら
テンターに導き、130℃に加熱された雰囲気中で長手
に垂直な方向に3.6倍延伸した。その後、テンター内
で230℃の熱固定を行ない、均一冷却後、室温まで冷
やして巻き取り、厚み100μm、比重1.0の白色フ
ィルムを得た。得られたフィルムの積層構成A/B/A
は、5/90/5μmであった。上記方法によって得ら
れた3層構造のポリエステルフィルムの上に、インク受
容層として実施例2と同じ塗剤を同様に塗布して、本発
明の記録シートを得た。かくして得られた記録シートの
記録特性は表1に示したとおりであり、記録性が良好
で、耐水性と耐湿性も優れているものであった。
【0049】(比較例1)実施例1において、インク受
容層として、ポリエステル樹脂(高松油脂(株)製 N
S−141LX)とトレハロース((株)林原商事製
トレハオース)及びジルコニウム系硬化剤(第一希元素
化学工業(株)ジルコゾ−ルZC−2)を固形分比で6
4/35/1とした以外は、実施例1と同様にして記録
シートを得た。かくして得られた記録シートの記録特性
は表1に示したとおりであり、耐水性と耐湿性に劣るも
のであった。
容層として、ポリエステル樹脂(高松油脂(株)製 N
S−141LX)とトレハロース((株)林原商事製
トレハオース)及びジルコニウム系硬化剤(第一希元素
化学工業(株)ジルコゾ−ルZC−2)を固形分比で6
4/35/1とした以外は、実施例1と同様にして記録
シートを得た。かくして得られた記録シートの記録特性
は表1に示したとおりであり、耐水性と耐湿性に劣るも
のであった。
【0050】(比較例2)実施例1において、インク受
容層として、トレハロース((株)林原商事製トレハオ
ース)を含まない以外は、実施例1と同様にして記録シ
ートを得た。かくして得られた記録シートの記録特性は
表1に示したとおりであり、画像品質、インク吸収性お
よび耐湿性に劣るものであった。
容層として、トレハロース((株)林原商事製トレハオ
ース)を含まない以外は、実施例1と同様にして記録シ
ートを得た。かくして得られた記録シートの記録特性は
表1に示したとおりであり、画像品質、インク吸収性お
よび耐湿性に劣るものであった。
【0051】(比較例3)実施例1において、インク受
容層として、ポリビニルブチラール樹脂(積水化学
(株)製“エスレック”)を用いた以外は、実施例1と
同様にして記録シートを得た。かくして得られた親水性
樹脂を用いた記録シートの記録特性は表1に示したとお
りであり、画像品質、インク吸収性および耐水性に劣る
ものであった。
容層として、ポリビニルブチラール樹脂(積水化学
(株)製“エスレック”)を用いた以外は、実施例1と
同様にして記録シートを得た。かくして得られた親水性
樹脂を用いた記録シートの記録特性は表1に示したとお
りであり、画像品質、インク吸収性および耐水性に劣る
ものであった。
【0052】
【表1】
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、インク吸収性、印字
性、画像品質、耐水性、耐湿性が非常に優れた記録シー
トが得られ、この記録シートは、特にカラーインクジェ
ットプリンター用記録シートとして好ましく用いられ
る。さらに、この記録シートは、電子写真プリンターや
ファブリックインク受容体やカーボンインク受容体、昇
華型を含む感熱インク受容体およびオフセット印刷、フ
レキソ印刷などの用途において好ましく用いることがで
きる。
性、画像品質、耐水性、耐湿性が非常に優れた記録シー
トが得られ、この記録シートは、特にカラーインクジェ
ットプリンター用記録シートとして好ましく用いられ
る。さらに、この記録シートは、電子写真プリンターや
ファブリックインク受容体やカーボンインク受容体、昇
華型を含む感熱インク受容体およびオフセット印刷、フ
レキソ印刷などの用途において好ましく用いることがで
きる。
Claims (9)
- 【請求項1】 基材の少なくとも片面にインク受容層が
設けられてなる記録シ−トにおいて、該インク受容層が
多糖類を1〜30部含有することを特徴とする記録シ−
ト。 - 【請求項2】 多糖類が澱粉であることを特徴とする請
求項1に記載の記録シート。 - 【請求項3】 多糖類がトレハロースであることを特徴
とする請求項1に記載の記録シート。 - 【請求項4】 基材がポリエステルフィルムであること
を特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の記録
シート。 - 【請求項5】 基材が白色ポリエステルフィルムである
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の
記録シート。 - 【請求項6】 基材が見かけ比重0.4以上1.3以下
の白色ポリエステルフィルムであることを特徴とする請
求項1ないし5のいずれかに記載の記録シート。 - 【請求項7】 基材がポリエチレン2、6ーナフタレー
トフィルムであることを特徴とする請求項1ないし6の
いずれかに記載の記録シート。 - 【請求項8】 基材が紙/プラスチックフィルムの積層
体または布/プラスチックフィルムの積層体であること
を特徴とする請求項1に記載の記録シート。 - 【請求項9】 記録シ−トがインクジェット記録用であ
ることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載
の記録シ−ト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34843099A JP2001162922A (ja) | 1999-12-08 | 1999-12-08 | 記録シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34843099A JP2001162922A (ja) | 1999-12-08 | 1999-12-08 | 記録シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001162922A true JP2001162922A (ja) | 2001-06-19 |
Family
ID=18396963
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34843099A Pending JP2001162922A (ja) | 1999-12-08 | 1999-12-08 | 記録シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001162922A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001214130A (ja) * | 2000-02-02 | 2001-08-07 | Shinto Fine Co Ltd | 抗アレルゲン塗料及びつや出し剤 |
-
1999
- 1999-12-08 JP JP34843099A patent/JP2001162922A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001214130A (ja) * | 2000-02-02 | 2001-08-07 | Shinto Fine Co Ltd | 抗アレルゲン塗料及びつや出し剤 |
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