JPH10329401A - 孔版印刷装置及びその製版装置 - Google Patents

孔版印刷装置及びその製版装置

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JPH10329401A
JPH10329401A JP14142397A JP14142397A JPH10329401A JP H10329401 A JPH10329401 A JP H10329401A JP 14142397 A JP14142397 A JP 14142397A JP 14142397 A JP14142397 A JP 14142397A JP H10329401 A JPH10329401 A JP H10329401A
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JP
Japan
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master
feed roller
sheet
roll
speed
Prior art date
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JP14142397A
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English (en)
Inventor
Kazuyoshi Kobayashi
一喜 小林
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Tohoku Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バックテンションがかけられたマスタシート
を引き出す場合、マスタロールのロール径が小径になる
とマスタシートのバックテンションが増大してその搬送
量が不足し、加熱穿孔画像がその搬送方向に縮むことが
ある。これを防止する。 【解決手段】 フィードローラ10,12の引き出し動
作に伴うマスタロール6の回転速度を検出し、その検出
結果に基づいてフィードローラ10,12によるマスタ
シート5の搬送速度を定速制御する。これにより、マス
タロール6のロール径が変動しても、マスタシート5に
形成される加熱穿孔画像の大きさが変動しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、孔版印刷装置及び
その製版装置に関する。
【0002】
【従来の技術】孔版印刷装置は、熱可塑性樹脂よりなる
マスタを加熱穿孔して所望の穿孔画像を形成し、このマ
スタに形成された穿孔を通してインキを印刷用紙に転移
させて印刷を行なう構造のものである。つまり、孔版印
刷装置は、サーマルヘッドを含む画像形成部を備えてマ
スタを製版する製版装置と、製版装置で製版されたマス
タを受け取ってこのマスタに基づく印刷を行なう印刷部
とを主要な構成要素として構成されている。製版装置で
は、マスタを所定のマスタ案内経路に案内し、その案内
過程で、例えばサーマルヘッドによってマスタに加熱穿
孔し、所望の穿孔画像を形成する。そして、印刷部で
は、インキ供給部を内部に備えた多孔性円筒状の版胴に
マスタを巻き付け、その版胴に印刷用紙をプレスローラ
で連続的に押し付けることで版胴の孔及びマスタの穿孔
からインキを漏れ出させて印刷用紙に転移させ、これに
よって印刷用紙にマスタに基づく印刷を行なう。
【0003】マスタとしては、1〜2μm程度の厚みを
もった熱可塑性の樹脂フィルムに多孔質支持体を貼り合
わせたラミネート構造のものが広く用いられている。多
孔質支持体としては、和紙繊維や合成繊維、あるいは和
紙繊維と合成繊維とを混抄した繊維等が一般に用いられ
ている。このようなマスタは、印刷部における印刷動作
時、多孔質支持体の部分と穿孔部分とにインキの通過を
許容し、印刷用紙へのインキの転移を可能にする。ま
た、近年では、多孔質支持体を取り除いて樹脂フィルム
だけでマスタを構成したり、多孔質支持体を非常に薄く
したマスタの開発も進められている。
【0004】そして、製版装置において、マスタは、実
公平3−10055号公報等に記載されているように、
ロール状に巻回されたマスタロールの状態で回転自在に
保持され、フィードローラ、例えば画像形成部のプラテ
ンローラによって引き出されて使用されるのが一般的で
ある。この場合、フィードローラの駆動源には搬送精度
を維持するためにステッピングモータが一般に使用され
るため、マスタの空搬送時や製版のための搬送時にステ
ッピングモータの振動によって各部が共振し、異音が発
生することがある。また、マスタの搬送時にマスタが撓
み、撓んだマスタが画像形成部のサーマルヘッドとプラ
テンとの間で押し潰されてシワが発生したり、撓んだマ
スタが蛇行してしまうこともある。そこで、マスタの引
出動作に対して負荷となるブレーキをかけるようなこと
が一般に行われている。ブレーキとしては、マスタロー
ルのサイドに設けられたフランジに摩擦部材を接触させ
たり、マスタロールに対してその軸線方向に摩擦部材を
押圧する等の構造のものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、マスタロー
ルにブレーキ力を付与した場合、マスタロールのロール
径が小さくなるにつれてマスタロールから引き出された
マスタシートにかかるテンションが増大してしまうた
め、フィードローラとマスタシートとの滑り量が多くな
ってマスタシートの搬送長さが短くなってしまう。この
ため、図8に例示するように、マスタロールのロール径
が大きい場合には、正規の長さのマスタ101aが形成
されてこのマスタ101aに加熱穿孔形成される画像1
02aも正規の大きさとなる。これに対し、マスタロー
ルのロール径が小さくなってくると、正規の長さよりも
α分だけ短いマスタ101bが形成されてこのマスタ1
01bに加熱穿孔形成される画像102bが正規の大き
さよりも縮んでしまうという問題がある。したがって、
正規の長さよりも縮んだマスタ101bを用いて印刷部
で印刷用紙に印刷を行うと、印刷用紙に印刷される画像
も縮んだ画像となってしまう。この場合、単色印刷の場
合であれば画像が縮むだけで済むが、複数枚のマスタを
版胴に順に巻着させながら多色印刷やフルカラー印刷を
行う場合、画像が徐々に縮むために色ズレが生じやす
い。特に、多色印刷やフルカラー印刷を行う過程でマス
タロール自体が交換されると、マスタロールのロール径
が極端に変動し、この場合には色ズレによる画像品質の
低下が顕著となる。
【0006】ここで、マスタロールのロール径が小さく
なるにつれてマスタロールから引き出されたマスタシー
トにかかるテンションが増大する理由について説明す
る。図9に示すように、半径lのマスタロール103の
回転に負荷Wのブレーキ力がかかっている場合、fの力
でマスタロール103からマスタシート104を引き出
すと、この時のマスタシート104にかかるテンション
は、f11 =f22である。したがって、図9より
明らかなように、f1 <f2 という関係となり、マスタ
ロール103のロール径が小さくなるにつれてマスタロ
ール103から引き出されたマスタシート104にかか
るテンションが増大する。
【0007】特開昭61−197275号公報には、版
胴にマスタシートが巻き付けられる際にマスタシートに
与えられるテンション値を検出し、検出されたテンショ
ン値が所定範囲を外れている場合にはマスタロールに付
与するブレーキ力を自動調節するようにした発明が開示
されている。しかしながら、マスタロールに付与するブ
レーキ力を自動調節するための構造が必要となるため、
構造が複雑化して部品点数が増加してしまうという問題
がある。また、マスタロールに付与するブレーキ力を自
動調節したとしても、フィードローラとマスタシートと
の滑り量を厳密に均一化してマスタシートの正確な定速
搬送を実現することは困難であると思われる。
【0008】本発明の目的は、マスタロールのロール径
が変動しても、マスタに形成される加熱穿孔画像の大き
さが変動しない孔版印刷装置及びその製版装置を得るこ
とである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
回転自在に支持されたマスタロールからフィードローラ
によって引き出された熱可塑性樹脂よりなるマスタシー
トを加熱穿孔して所望の画像を形成し、このマスタシー
トを切断して形成したマスタを回転自在な版胴に巻着
し、押圧部材によって印刷用紙をマスタに押圧して印刷
を行なうようにした孔版印刷装置において、フィードロ
ーラの引き出し動作に伴うマスタロールの回転速度を検
出する検出手段と、この検出手段の検出結果に基づいて
フィードローラによるマスタシートの搬送速度を定速制
御するマスタ搬送速度制御手段とを備える。
【0010】請求項2記載の発明は、回転自在に支持さ
れたマスタロールから熱可塑性樹脂よりなるマスタシー
トを引き出すフィードローラと、引き出されたマスタシ
ートを加熱穿孔して所望の画像を形成する画像形成部
と、マスタシートを切断するカッタと、フィードローラ
の引き出し動作に伴うマスタロールの回転速度を検出す
る検出手段と、この検出手段の検出結果に基づいてフィ
ードローラによるマスタシートの搬送速度を定速制御す
るマスタ搬送速度制御手段とを備える。
【0011】したがって、請求項1又は2記載の発明に
よれば、マスタロールのロール径が小さくなるとフィー
ドローラとマスタシートとの間の滑り量が増大してマス
タロールの回転速度が低下するため、これが検出手段に
検出される。そこで、検出手段の検出結果に基づいてフ
ィードローラによるマスタシートの搬送速度を容易に定
速制御することが可能となる。その結果、マスタロール
のロール径が変動しても、マスタに形成される加熱穿孔
画像の大きさが変動しない。
【0012】請求項3記載の発明は、回転自在に支持さ
れたマスタロールからフィードローラによって引き出さ
れた熱可塑性樹脂よりなるマスタシートを加熱穿孔して
所望の画像を形成し、このマスタシートを切断して形成
したマスタを回転自在な版胴に巻着し、押圧部材によっ
て印刷用紙をマスタに押圧して印刷を行なうようにした
孔版印刷装置において、フィードローラによるマスタシ
ートの搬送速度をセンサの出力に基づき検出する検出手
段と、この検出手段の検出結果に基づいてフィードロー
ラによるマスタシートの搬送速度を定速制御するマスタ
搬送速度制御手段とを備える。
【0013】請求項4記載の発明は、回転自在に支持さ
れたマスタロールから熱可塑性樹脂よりなるマスタシー
トを引き出すフィードローラと、引き出されたマスタシ
ートを加熱穿孔して所望の画像を形成する画像形成部
と、マスタシートを切断するカッタと、フィードローラ
によるマスタシートの搬送速度をセンサの出力に基づき
検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に基づい
てフィードローラによるマスタシートの搬送速度を定速
制御するマスタ搬送速度制御手段とを備える。
【0014】したがって、請求項3又は4記載の発明に
よれば、マスタロールのロール径が小さくなるとフィー
ドローラとマスタシートとの間の滑り量が増大してマス
タシートの搬送速度が低下するため、これが検出手段に
検出される。そこで、検出手段の検出結果に基づいてフ
ィードローラによるマスタシートの搬送速度を容易に定
速制御することが可能となる。その結果、マスタロール
のロール径が変動しても、マスタに形成される加熱穿孔
画像の大きさが変動しない。
【0015】請求項5又は6記載の発明は、原稿を搬送
しながら原稿画像を読み取る光学読取部を備え、この光
学読取部による原稿画像の読み取り過程で回転自在に支
持されたマスタロールからフィードローラによって引き
出された熱可塑性樹脂よりなるマスタシートを加熱穿孔
して原稿画像に基づく画像を形成し、そのマスタシート
を切断して形成したマスタを回転自在な版胴に巻着し、
押圧部材によって印刷用紙をマスタに押圧して印刷を行
なうようにした孔版印刷装置において、請求項5記載の
発明は、フィードローラの引き出し動作に伴うマスタロ
ールの回転速度を検出する検出手段と、この検出手段の
検出結果に基づいて原稿の搬送速度を可変制御する原稿
搬送速度制御手段とを備え、請求項6記載の発明は、フ
ィードローラによるマスタシートの搬送速度をセンサの
出力に基づき検出する検出手段と、この検出手段の検出
結果に基づいて原稿の搬送速度を可変制御する原稿搬送
速度制御手段とを備える。
【0016】したがって、請求項5又は6記載の発明に
よれば、マスタロールのロール径が小さくなるとフィー
ドローラとマスタシートとの間の滑り量が増大してマス
タロールの回転量が減少するため、これが検出手段に検
出される。そこで、検出手段の検出結果に基づいて原稿
の搬送速度を可変、具体的には遅くすることで、マスタ
ロールのロール径が変動しても、マスタに形成される加
熱穿孔画像の大きさを変動させないようにすることが可
能となる。
【0017】請求項7又は8記載の発明は、原稿に対し
て読取部を走査しながら原稿画像を読み取る光学読取部
を備え、この光学読取部による原稿画像の読み取り過程
で回転自在に支持されたマスタロールからフィードロー
ラによって引き出された熱可塑性樹脂よりなるマスタシ
ートを加熱穿孔して原稿画像に基づく画像を形成し、そ
のマスタシートを切断して形成したマスタを回転自在な
版胴に巻着し、押圧部材によって印刷用紙をマスタに押
圧して印刷を行なうようにした孔版印刷装置において、
請求項7記載の発明は、フィードローラの引き出し動作
に伴うマスタロールの回転速度を検出する検出手段と、
この検出手段の検出結果に基づいて読取部の移動速度を
可変制御する原稿搬送速度制御手段とを備え、請求項8
記載の発明は、フィードローラによるマスタシートの搬
送速度をセンサの出力に基づき検出する検出手段と、こ
の検出手段の検出結果に基づいて読取部の移動速度を可
変制御する原稿搬送速度制御手段とを備える。
【0018】したがって、請求項7又は8記載の発明に
よれば、マスタロールのロール径が小さくなるとフィー
ドローラとマスタシートとの間の滑り量が増大してマス
タロールの回転量が減少するため、これが検出手段に検
出される。そこで、検出手段の検出結果に基づいて光学
読取部における読取部の移動速度を可変、具体的には遅
くすることで、マスタロールのロール径が変動しても、
マスタに形成される加熱穿孔画像の大きさを変動させな
いようにすることが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図1ない
し図4に基づいて説明する。本実施の形態における孔版
印刷装置1の基本的な構造は周知の構造なので、基本構
造については簡単に説明する。以下、機構系、制御系及
び制御系により実行される各種手段に分けて構成を説明
する。
【0020】〔機構系〕図1は、全体の概略構造を示す
孔版印刷装置1の縦断正面図である。
【0021】孔版印刷装置1は、概略構造として、図示
しない光学読取部、製版装置2、印刷部3、排版部4、
図示しない給紙部、及び図示しない排紙部から構成され
ている。
【0022】光学読取部は、コンタクトガラス上に載置
された原稿に光源からの光を照射し、その反射光を後述
する読取部としてのCCD41aで受光するデジタルス
キャナとしての構造を有し、ADFを備える(全て図示
せず)。つまり、光学読取部は、原稿定置型としての光
学読み取り構造と原稿搬送型としての光学読み取り構造
とを兼備する。
【0023】製版装置2は、マスタシート5がロール状
に巻回保持されてなるマスタロール6からマスタシート
5をマスタ搬送路7に引き出し、マスタ搬送路7上に位
置するサーマルヘッド8によってマスタシート5に加熱
穿孔し、穿孔後のマスタシート5をカッタ9で切断して
シート状のマスタ(図示せず)を形成し、このマスタを
印刷部3に送り出す構造である。このような構造の製版
装置2は、マスタ搬送路7を介してサーマルヘッド8に
対向配置されたフィードローラとして機能するプラテン
ローラ10を備え、このプラテンローラ10によってマ
スタロール6からマスタシート5を引き出す。このよう
な構成のもと、サーマルヘッド8とプラテンローラ10
とが画像形成部11を構成する。また、マスタ搬送路7
における画像形成部11の下流側には一対のフィードロ
ーラ12が配置され、このフィードローラ12によって
加熱穿孔後のマスタシート5を印刷部3に送り出す。カ
ッタ9は、マスタ搬送路7においてフィードローラ12
の下流側に配置され、その下流側にはガイド板軸13に
支持されたガイド板14が配置され、このガイド板14
によってマスタが印刷部3に案内される。
【0024】製版装置2は、図2に示すように、マスタ
ロール6の回転速度を検出するためのセンサ16を備え
る。このセンサ16は、マスタロール6を支持するマス
タロール支持軸17に対して同軸上に固定された遮蔽板
18と、この遮蔽板18の外周部分に規則的に形成され
た切欠19の有無を検知する透過型光センサ20とによ
って構成されたロータリエンコーダ構造のものである。
図3にはマスタロール支持軸17と遮蔽板18との結合
構造を示す。さらに、マスタロール支持軸17にはブレ
ーキ力がかけられており、これにより、マスタロール6
から引き出されたマスタシート5にはバックテンション
が生ずることになる。
【0025】印刷部3は、版胴21を主要な構成要素と
して有する。この版胴21は、0.25〜1.0mm程
度の間隔で直径0.15〜0.5mm程度の孔が外周面
に形成されたもので、後述するインキ供給パイプ22が
兼ねる支軸を中心として回転駆動される。そして、版胴
21は、ステージ部23とクランパ部24とを有し、製
版装置2からステージ部23に送り出されたマスタシー
ト5をクランパ部24で挾持し、駆動されて回転するこ
とでマスタシート5がカッタ9で切断された後のマスタ
を巻回保持する構造である。印刷部3は、そのような版
胴21の内部にインキ供給部ISを備える。このインキ
供給部ISは、インキ供給パイプ22、インキ供給ロー
ラ25、及びドクタローラ26から構成され、インキ供
給パイプ22の外周面に形成された多数の孔からインキ
供給ローラ25とドクタローラ26との間に位置するイ
ンキ溜り27にインキ28を供給し、このインキ28の
量を両ローラ25,26の間の隙間で規制してインキ供
給ローラ25に供給する構造である。そして、印刷部3
は、版胴21の外周面からインキ供給ローラ25に押し
当てられる押圧部材であるプレスローラ29を有し、こ
のプレスローラ29が版胴21に圧力を加えて変形させ
ることにより、版胴21の内周面から外周面にインキ2
8を漏れ出させる構造である。つまり、版胴21からイ
ンキ28が漏れ出ると、版胴21に巻かれたマスタに形
成された孔をインキ28が通り抜けることを利用し、版
胴21とプレスローラ29との間に図示しない印刷用紙
を通過させてこの印刷用紙に画像を形成する、というの
が印刷部3における印刷原理である。
【0026】排版部4は、使用後に不要となったマスタ
を版胴21から受け取り、排版ボックス30に収納する
構造である。
【0027】給紙部は、積層状態で載置された印刷用紙
を分離給紙し、レジストローラ31でタイミングを計っ
て版胴21とプレスローラ29との間に導く構造であ
る。版胴21とプレスローラ29との間に導かれた印刷
用紙は、図示しないベルトコンベアに搬送されて図示し
ないトレイ状の排紙部に至るよう、給紙部と排紙部とが
用紙搬送路PPで結ばれている。
【0028】〔制御系〕図4は、各部の電気的接続を示
すブロック図である。
【0029】制御系は、クロック発生器32を備えて各
種処理を集中的に行うCPU33、ROM34及びRA
M35からなるマイクロコンピュータを主要な構成要素
として備え、概略的には、光学読取制御部36、製版制
御部37、印刷制御部38、画像処理制御部39、及び
操作表示制御部40からなる。CPU33は、クロック
発生器32で発生する基本クロック周期に従い動作し、
このようなCPU33により実行される動作プログラム
はROM34に格納されている。RAM35は、ワーク
エリア等として使用される。
【0030】光学読取制御部36は、光学読取部に含ま
れ、その動作制御を行う。したがって、この光学読取制
御部36は、CCD41aの出力信号を扱う画像読取系
と図示しない光源等を駆動する駆動系とからなる。画像
読取系は、CCD41aの信号出力回路からなるCCD
基板41と、CCD基板41からの出力信号をA/D変
換するA/D変換基板42とからなり、共にCPU33
に接続されて動作制御を受ける。CCD基板41は、C
CD41aの実装基板であり、1主走査ライン毎のCC
D41aの読み取り信号を1画素ずつ連続的にシリアル
出力する。A/D変換基板42は、CCD基板41から
シリアル出力されたアナログ信号を64〜256階調の
多値デジタル信号に変換し、更に、変換された多値デジ
タル信号に対し、周知のシェーディング補正及び地肌補
正を施す。そして、A/D変換基板42によるA/D変
換後の信号は、画像処理制御部39に出力される。駆動
系は、デジタルスキャナ及びADFのそれぞれの駆動源
である二つのモータ43を駆動制御するモータ駆動回路
44よりなる。このモータ駆動回路44は、クロック発
生器32からのクロック信号に同期し、モータ43の各
励磁相に所定のタイミング及び周波数で所定値の電流パ
ルスを印加し、これによってモータ43を所定のタイミ
ング及び速さで回転駆動する。クロック発生器32から
モータ駆動回路44に与えられるクロック信号は、基本
クロック周期から分周された信号である。
【0031】製版制御部37は、製版装置2に含まれ、
その動作制御を行う。したがって、この製版制御部37
は、サーマルヘッド8を駆動制御する画像書込系と、マ
スタシート5を搬送するための搬送系と、マスタロール
6の回転速度を検出する検出系とからなる。画像書込系
は、CPU33に接続されてサーマルヘッド8を駆動制
御するサーマルヘッド発熱制御回路45よりなる。この
サーマルヘッド発熱制御回路45は、後述する画像処理
制御部39から送信された画像データに従い、サーマル
ヘッド8に発熱信号を送信して図示しない発熱素子を選
択的に発熱させる。搬送系は、マスタを搬送するフィー
ド部の駆動源であるモータ46を駆動制御するモータ駆
動回路47よりなる。このモータ駆動回路47は、クロ
ック発生器32からのクロック信号に同期し、モータ4
6の各励磁相に所定のタイミング及び周波数で所定値の
電流パルスを印加し、これによってモータ46を所定の
タイミング及び速さで回転駆動する。クロック発生器3
2からモータ駆動回路47に与えられるクロック信号
は、基本クロック周期から分周された信号である。検出
系は、マスタロール6の回転速度を検出するためのロー
タリエンコーダの一部となる透過型光センサ20の出力
が入力されるセンサ入力回路48よりなる。
【0032】印刷制御部38は、印刷部3、排版部4及
び給紙部に含まれ、その動作制御を行う。つまり、印刷
制御部38は、印刷部3、排版部4及び給紙部において
各部を駆動する複数個のモータ49を駆動制御するモー
タ駆動回路50からなる。ここで、モータ49に駆動さ
れる各部は、印刷部3では版胴21、インキ供給ローラ
25、ドクタローラ26、プレスローラ29、及びクラ
ンパ部24であり、排版部4ではマスタを搬送するフィ
ード部や排版ボックス30内のマスタに押圧力を加える
機構であり、給紙部では印刷用紙を給紙搬送するフィー
ド機構である。また、モータ駆動回路50は、クロック
発生器32からのクロック信号に同期し、モータ49の
各励磁相に所定のタイミング及び周波数で所定値の電流
パルスを印加し、これによってモータ49を所定のタイ
ミング及び速さで回転駆動する。クロック発生器32か
らモータ駆動回路50に与えられるクロック信号は、基
本クロック周期から分周された信号である。
【0033】操作表示制御部40は、図示しない操作パ
ネルにおける操作系、表示系及び操作表示系を駆動制御
する。すなわち、操作表示制御部40は、操作系(操作
表示系の操作系を含む)、例えばスタートキー51等が
操作された場合に所定の信号を生成してCPU33に送
信し、表示系(操作表示系の表示系を含む)、例えば図
示しないモニター表示部やLCD表示部を駆動して所定
の表示を行わせる。なお、図4のブロック図中、操作表
示制御部40にはスタートキー51しか示されていない
が、操作表示制御部40には操作パネルにおけるすべて
の操作系、表示系及び操作表示系が含まれている。
【0034】画像処理制御部39は、光学読取制御部3
6で読み取られた原稿の画像データに所定の処理を施
し、製版制御部37に送信する処理を行う。画像データ
に施す所定の処理としては、例えばMTF補正や変倍等
であり、それ自体は周知なのでその説明は省略する。
【0035】〔作用〕ついで、作用について説明する。
孔版印刷装置1は、光学読取部で読み取った原稿の画像
情報に基づき製版装置2でマスタを製版する製版動作
と、製版後のマスタを利用して印刷用紙に原稿の画像を
転写し印刷する印刷動作とを基本的な動作として行う。
これらの製版動作及び印刷動作は、図示しない操作パネ
ル上のスタートキー51が押下されることにより実行さ
れる。
【0036】スタートキー51押下後の製版動作及び印
刷動作を説明する。まず、スタートキー51の押下によ
るスタート信号の入力があると、排版処理、つまり、版
胴21に巻着されている使用済みのマスタを排版部4の
排版ボックス30に廃棄する処理を経た後、クランパ部
24が略真上に来るまで版胴21が回転駆動され、クラ
ンパ部24が開放されて版胴21を待機状態にする版胴
待機処理が行なわれ、続いて製版処理に移る。
【0037】製版処理では、光学読取部で読み取った原
稿の画像情報に基づき、サーマルヘッド8によるマスタ
シート5への加熱穿孔(主走査)とマスタの搬送(副走
査)とが同期的に行なわれ、これによってマスタシート
5に穿孔画像が形成される。この際、マスタロール6の
回転にブレーキ力が作用するため、マスタシート5にシ
ワが寄ったり、マスタシート5が蛇行してしまうような
ことが防止される。その反面、図9を用いて「発明が解
決しようとする課題」の項で既に説明したとおり、マス
タロール6のロール径が小さくなるに従いプラテンロー
ラ10とサーマルヘッド8とのニップ部におけるマスタ
シート5の滑り量が多くなり、マスタロール6の回転速
度が徐々に低下する。これに対し、本実施の形態の孔版
印刷装置1では、マスタロール6と共に回転する遮蔽板
18の切欠19の有無が透過型光センサ20に検出さ
れ、この透過型光センサ20の出力がセンサ入力回路4
8に取り込まれてCPU33に送られ、CPU33の演
算処理によってマスタロール6の回転速度が求められ
る。ここに、検出手段の機能が実行される。そして、求
められたマスタロール6の回転速度に応じて、CPU3
3はモータ駆動回路47に制御信号を付与してプラテン
ローラ10及びフィードローラ12の駆動源であるモー
タ46の回転速度を制御し、マスタシート5の搬送速度
を定速制御する。ここに、マスタ搬送速度制御手段の機
能が実行される。したがって、マスタシート5の搬送速
度が一定になり、マスタロール6のロール径が変動して
もマスタに形成される加熱穿孔画像の副走査方向の大き
さが変わることがない。
【0038】ここで、検出手段及びマスタ搬送速度制御
手段の機能をより詳細に説明する。透過型光センサ20
の出力は、マスタロール6と共に回転する遮蔽板18の
切欠19の有無パターンに従った規則的なパルス信号で
ある。このようなパルス信号がセンサ入力回路48に取
り込まれてCPU33に送られると、CPU33では、
その計時機能に基づいて入力されたパルス信号の周期と
基準周期とを比較し、入力されたパルス信号の遅延量を
検出する。つまり、マスタロール6の回転速度を検出す
る検出手段は、単位時間当たりの距離から求められる狭
義の速度それ自体を求めるわけではなく、基準周期に対
する入力パルス信号の遅延量という形態でマスタロール
6の回転速度を検出する。そこで、基準周期に対する入
力パルス信号の遅延量がある程度以上になったタイミン
グで、CPU33はモータ駆動回路47に制御信号を付
与してモータ46の回転速度を制御し、マスタシート5
を定速搬送させる。つまり、CPU33は、マスタロー
ル6の回転速度の変動に応じてマスタシート5の搬送速
度を定速制御するというフィードバック制御を行う。こ
の意味で、本実施の形態の変形例として、マスタロール
6の回転速度の変動に応じてマスタシート5の搬送速度
を定速制御するというフィードバック制御を実現する回
路構成としては、一般的なアナログ回路からなる電気回
路を用いることも可能である。また、CPU33を主体
とするマイクロコンピュータを用いた他の制御、例え
ば、マスタロール6の回転速度を単位時間当たりの距離
から求められる狭義の速度それ自体として求め、この速
度データに応じてモータ46を定速制御するような制御
も実現可能である。
【0039】製版後のマスタシート5は、カッタ9で切
断されてマスタとして形成され、印刷部3に搬送されて
版胴21に巻着される。つまり、版胴21に搬送された
マスタシート5の先端部がステージ部23でクランパ部
24にクランプされ、この状態で版胴21が回転駆動さ
れ、所定のタイミングでカッタ9によってマスタシート
5が切断されることで、版胴21に製版後のマスタが巻
着される。その後、印刷処理が実行される。つまり、版
胴21の回転に同期して給紙部から印刷用紙が版胴21
に向けて搬送され、印刷用紙がプレスローラ29によっ
てマスタ付きの版胴21に押し付けられる。これによ
り、インキ供給ローラ25によってインキ28が供給さ
れている版胴21の内部から外部にインキ28が漏れ出
し、漏れ出したインキ28がマスタに形成された穿孔を
通過して印刷用紙に転移される。こうして、印刷用紙に
はマスタに形成された穿孔画像が転写されて印刷が行な
われる。この場合、製版装置2においてマスタシート5
の搬送速度が一定で加熱穿孔画像の縮小が生じないた
め、印刷用紙にも正確な画像形成が行なわれる。
【0040】本発明の第二の実施の形態を図5に基づい
て説明する。図5は、全体の概略構造を示す孔版印刷装
置の縦断正面図である。なお、第一の実施の形態と同一
部分は同一符号で示し説明も省略する。本実施の形態で
は、マスタロール6の回転速度を求めるための構造、つ
まり、遮蔽板18及び透過型光センサ20が設けられて
いない。これに対し、マスタロール6と画像形成部11
との間に位置させてマスタシート5を引き出すためのフ
ィードローラとして機能する検出ローラ61が設けら
れ、この検出ローラ61に連結されたエンコーダ62が
製版制御部37のセンサ入力回路48に接続されてい
る。エンコーダ62は、アブソリュートエンコーダであ
り、検出ローラ61の軸に取り付けられている。
【0041】したがって、検出ローラ61に連結された
エンコーダ62の出力がセンサ入力回路48に入力され
てCPU33に送られると、CPU33の演算処理によ
ってマスタロール6の搬送速度が求められる。ここに、
検出手段の機能が実行される。そして、求められたマス
タロール6の搬送速度に応じて、CPU33はモータ駆
動回路47に制御信号を付与してプラテンローラ10及
びフィードローラ12の駆動源であるモータ46の回転
速度を制御し、マスタシート5の搬送速度を定速制御す
る。ここに、マスタ搬送速度制御手段の機能が実行され
る。したがって、マスタシート5の搬送速度が一定にな
り、マスタロール6のロール径が変動してもマスタに形
成される加熱穿孔画像の副走査方向の大きさが変わるこ
とがない。
【0042】なお、検出手段及びマスタ搬送速度制御手
段の機能の詳細については、第一の実施の形態と実質的
に同様である。
【0043】本発明の第三の実施の形態を図6に基づい
て説明する。図6は、光学読取部に設けられた原稿搬送
型(ADF:Auto Document Feeder)の光学読み取り構
造の模式図である。なお、第一又は第二の実施の形態と
同一部分は同一符号で示し、説明も省略する。光学読取
部におけるADF機能としては、図6に示すように、原
稿71は二つのフィードローラ72によって搬送され、
その過程で原稿71の画像がCCD41aによって読み
取られる。そして、本実施の形態では、第一の実施の形
態又は第二の実施の形態のいずれかの検出手段が設けら
れているが、マスタ搬送速度制御手段は設けられておら
ず、これに代え、原稿71の搬送速度を可変制御する原
稿搬送速度制御手段が設けられている。つまり、本実施
の形態では、マスタロール6のロール径が小さくなるに
従いプラテンローラ10とサーマルヘッド8とのニップ
部におけるマスタシート5の滑り量が多くなり、マスタ
ロール6の回転速度が徐々に低下すること自体は許容す
る。そして、マスタロール6の回転速度が徐々に低下す
ることに伴う不都合、つまり、マスタシート5に加熱穿
孔されて形成される画像の副走査方向の縮みを防止する
ため、原稿搬送速度制御手段によって原稿71の搬送速
度を可変制御する。
【0044】より詳細には、第一の実施の形態の検出手
段が設けられている場合には透過型光センサ20の出力
に基づくパルス信号、第二の実施の形態の検出手段が設
けられている場合にはエンコーダ62の出力に基づくパ
ルス信号がセンサ入力回路48に取り込まれてCPU3
3に送られると、CPU33では、その計時機能に基づ
いて入力されたパルス信号の周期と基準周期とを比較
し、入力されたパルス信号の遅延量を検出する。そし
て、この遅延量に応じて、CPU33は光学読取制御部
36のモータ駆動回路44に制御信号を付与し、ADF
の駆動源であるモータ43を駆動制御する。これによ
り、フィードローラ72による原稿71の搬送速度がマ
スタロール6の回転速度の低下に対応して低下する。し
たがって、マスタロール6のロール径が変動してもマス
タに形成される加熱穿孔画像の大きさが変わることがな
い。
【0045】本発明の第四の実施の形態を図7に基づい
て説明する。図7は、光学読取部に設けられた原稿定置
型の光学読み取り構造(デジタルスキャナ)の模式図で
ある。なお、第一又は第二の実施の形態と同一部分は同
一符号で示し、説明も省略する。光学読取部におけるデ
ジタルスキャナ機能としては、図7に示すように、図示
しないコンタクトガラスに載置された原稿81に沿っ
て、一対のローラ82の間に掛け渡されたベルト83に
固定されたCCD41aが原稿81を走査し、これによ
って原稿81の画像が読み取られる。そして、本実施の
形態では、第一の実施の形態又は第二の実施の形態のい
ずれかの検出手段が設けられているが、マスタ搬送速度
制御手段は設けられておらず、これに代え、CCD41
aの移動速度を可変制御する原稿搬送速度制御手段が設
けられている。つまり、本実施の形態では、マスタロー
ル6のロール径が小さくなるに従いプラテンローラ10
とサーマルヘッド8とのニップ部におけるマスタシート
5の滑り量が多くなり、マスタロール6の回転速度が徐
々に低下すること自体は許容する。そして、マスタロー
ル6の回転速度が徐々に低下することに伴う不都合、つ
まり、マスタシート5に加熱穿孔されて形成される画像
の副走査方向の縮みを防止するため、原稿搬送速度制御
手段によってCCD41aの搬送速度を可変制御する。
【0046】より詳細には、第一の実施の形態の検出手
段が設けられている場合には透過型光センサ20の出力
に基づくパルス信号、第二の実施の形態の検出手段が設
けられている場合にはエンコーダ62の出力に基づくパ
ルス信号がセンサ入力回路48に取り込まれてCPU3
3に送られると、CPU33では、その計時機能に基づ
いて入力されたパルス信号の周期と基準周期とを比較
し、入力されたパルス信号の遅延量を検出する。そし
て、この遅延量に応じて、CPU33は光学読取制御部
36のモータ駆動回路44に制御信号を付与し、デジタ
ルスキャナの駆動源であるモータ43を駆動制御する。
これにより、ローラ82による原稿81の搬送速度がマ
スタロール6の回転速度の低下に対応して低下する。し
たがって、マスタロール6のロール径が変動してもマス
タに形成される加熱穿孔画像の大きさが変わることがな
い。
【0047】
【発明の効果】本発明は、フィードローラの引き出し動
作に伴うマスタロールの回転速度を検出し、その検出結
果に基づいてフィードローラによるマスタの搬送速度を
定速制御し(請求項1,2)、又は、フィードローラに
よるマスタシートの搬送速度をセンサの出力に基づき検
出し、その検出結果に基づいてフィードローラによるマ
スタシートの搬送速度を定速制御し(請求項3,4)、
又は、フィードローラの引き出し動作に伴うマスタロー
ルの回転速度を検出し、その検出結果に基づいて原稿の
搬送速度を可変制御し(請求項5)、又は、フィードロ
ーラの引き出し動作に伴うマスタシートの搬送速度を検
出し、その検出結果に基づいて原稿の搬送速度を可変制
御し(請求項6)、又は、フィードローラの引き出し動
作に伴うマスタロールの回転速度を検出し、その検出結
果に基づいて原稿画像を読み取る読取部の移動速度を可
変制御し(請求項7)、又は、フィードローラの引き出
し動作に伴うマスタシートの搬送速度を検出し、その検
出結果に基づいて原稿画像を読み取る読取部の移動速度
を可変制御する(請求項7)ようにしたので、マスタロ
ールのロール径が変動しても、マスタに形成される加熱
穿孔画像の大きさを変動させないようにすることがで
き、したがって、マスタロールのロール径の変動に拘ら
ず、印刷用紙に正確な画像を印刷することができる。特
に、他色印刷やフルカラー印刷を行う場合には、マスタ
ロールのロール径の変動に拘らず、色ズレがない鮮明な
カラー画像を印刷用紙に印刷することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態として全体の概略構
造を示す縦断正面図である。
【図2】センサの構造を示す正面図である。
【図3】マスタロール支軸に対する遮蔽板の固定構造を
示す斜視図である。
【図4】各部の電気的接続を示すブロック図である。
【図5】本発明の第二の実施の形態として全体の概略構
造を示す縦断正面図である。
【図6】本発明の第三の実施の形態として光学読取部に
設けられた原稿搬送型(ADF)の光学読み取り構造の
模式図である。
【図7】本発明の第四の実施の形態として光学読取部に
設けられた原稿定置型の光学読み取り構造(デジタルス
キャナ)の模式図である。
【図8】マスタロールのロール径が大きい場合に形成さ
れたマスタと、マスタロールのロール径が小さい場合に
形成されたマスタとを比較して示すマスタの平面図であ
る。
【図9】マスタロールのロール径とマスタロールから引
き出されたマスタシートにかかるバックテンションとの
関係を説明するための模式図である。
【符号の説明】
5 マスタシート 6 マスタロール 9 カッタ 10,12,61 フィードローラ 11 画像形成部 16 センサ 21 版胴 29 押圧部材 41a 読取部(CCD) 71,81 原稿

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転自在に支持されたマスタロールから
    フィードローラによって引き出された熱可塑性樹脂より
    なるマスタシートを加熱穿孔して所望の画像を形成し、
    このマスタシートを切断して形成したマスタを回転自在
    な版胴に巻着し、押圧部材によって印刷用紙を前記マス
    タに押圧して印刷を行なうようにした孔版印刷装置にお
    いて、 前記フィードローラの引き出し動作に伴う前記マスタロ
    ールの回転速度をセンサの出力に基づき検出する検出手
    段と、 この検出手段の検出結果に基づいて前記フィードローラ
    によるマスタシートの搬送速度を定速制御するマスタ搬
    送速度制御手段と、を備えることを特徴とする孔版印刷
    装置。
  2. 【請求項2】 回転自在に支持されたマスタロールから
    熱可塑性樹脂よりなるマスタシートを引き出すフィード
    ローラと、 引き出された前記マスタシートを加熱穿孔して所望の画
    像を形成する画像形成部と、 前記マスタシートを切断するカッタと、 前記フィードローラの引き出し動作に伴う前記マスタロ
    ールの回転速度をセンサの出力に基づき検出する検出手
    段と、 この検出手段の検出結果に基づいて前記フィードローラ
    によるマスタシートの搬送速度を定速制御するマスタ搬
    送速度制御手段と、を備えることを特徴とする孔版印刷
    装置の製版装置。
  3. 【請求項3】 回転自在に支持されたマスタロールから
    フィードローラによって引き出された熱可塑性樹脂より
    なるマスタシートを加熱穿孔して所望の画像を形成し、
    このマスタシートを切断して形成したマスタを回転自在
    な版胴に巻着し、押圧部材によって印刷用紙を前記マス
    タに押圧して印刷を行なうようにした孔版印刷装置にお
    いて、 前記フィードローラによる前記マスタシートの搬送速度
    をセンサの出力に基づき検出する検出手段と、 この検出手段の検出結果に基づいて前記フィードローラ
    によるマスタシートの搬送速度を定速制御するマスタ搬
    送速度制御手段と、を備えることを特徴とする孔版印刷
    装置。
  4. 【請求項4】 回転自在に支持されたマスタロールから
    熱可塑性樹脂よりなるマスタシートを引き出すフィード
    ローラと、 引き出された前記マスタシートを加熱穿孔して所望の画
    像を形成する画像形成部と、 前記マスタシートを切断するカッタと、 前記フィードローラによる前記マスタシートの搬送速度
    をセンサの出力に基づき検出する検出手段と、 この検出手段の検出結果に基づいて前記フィードローラ
    によるマスタシートの搬送速度を定速制御するマスタ搬
    送速度制御手段と、を備えることを特徴とする孔版印刷
    装置の製版装置。
  5. 【請求項5】 原稿を搬送しながら原稿画像を読み取る
    光学読取部を備え、この光学読取部による原稿画像の読
    み取り過程で回転自在に支持されたマスタロールからフ
    ィードローラによって引き出された熱可塑性樹脂よりな
    るマスタシートを加熱穿孔して原稿画像に基づく画像を
    形成し、そのマスタシートを切断して形成したマスタを
    回転自在な版胴に巻着し、押圧部材によって印刷用紙を
    前記マスタに押圧して印刷を行なうようにした孔版印刷
    装置において、 前記フィードローラの引き出し動作に伴う前記マスタロ
    ールの回転速度を検出する検出手段と、 この検出手段の検出結果に基づいて前記原稿の搬送速度
    を可変制御する原稿搬送速度制御手段と、を備えること
    を特徴とする孔版印刷装置。
  6. 【請求項6】 原稿を搬送しながら原稿画像を読み取る
    光学読取部を備え、この光学読取部による原稿画像の読
    み取り過程で回転自在に支持されたマスタロールからフ
    ィードローラによって引き出された熱可塑性樹脂よりな
    るマスタシートを加熱穿孔して原稿画像に基づく画像を
    形成し、そのマスタシートを切断して形成したマスタを
    回転自在な版胴に巻着し、押圧部材によって印刷用紙を
    前記マスタに押圧して印刷を行なうようにした孔版印刷
    装置において、 前記フィードローラによる前記マスタシートの搬送速度
    をセンサの出力に基づき検出する検出手段と、 この検出手段の検出結果に基づいて前記原稿の搬送速度
    を可変制御する原稿搬送速度制御手段と、を備えること
    を特徴とする孔版印刷装置。
  7. 【請求項7】 原稿に対して読取部を走査しながら原稿
    画像を読み取る光学読取部を備え、この光学読取部によ
    る原稿画像の読み取り過程で回転自在に支持されたマス
    タロールからフィードローラによって引き出された熱可
    塑性樹脂よりなるマスタシートを加熱穿孔して原稿画像
    に基づく画像を形成し、そのマスタシートを切断して形
    成したマスタを回転自在な版胴に巻着し、押圧部材によ
    って印刷用紙を前記マスタに押圧して印刷を行なうよう
    にした孔版印刷装置において、 前記フィードローラの引き出し動作に伴う前記マスタロ
    ールの回転速度を検出する検出手段と、 この検出手段の検出結果に基づいて前記読取部の移動速
    度を可変制御する原稿搬送速度制御手段と、を備えるこ
    とを特徴とする孔版印刷装置。
  8. 【請求項8】 原稿に対して読取部を走査しながら原稿
    画像を読み取る光学読取部を備え、この光学読取部によ
    る原稿画像の読み取り過程で回転自在に支持されたマス
    タロールからフィードローラによって引き出された熱可
    塑性樹脂よりなるマスタシートを加熱穿孔して原稿画像
    に基づく画像を形成し、そのマスタシートを切断して形
    成したマスタを回転自在な版胴に巻着し、押圧部材によ
    って印刷用紙を前記マスタに押圧して印刷を行なうよう
    にした孔版印刷装置において、 前記フィードローラによる前記マスタシートの搬送速度
    をセンサの出力に基づき検出する検出手段と、 この検出手段の検出結果に基づいて前記読取部の移動速
    度を可変制御する原稿搬送速度制御手段と、を備えるこ
    とを特徴とする孔版印刷装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1060900A1 (en) * 1999-06-17 2000-12-20 Riso Kagaku Corporation Stencil printing machine and the method thereof
WO2004062933A1 (ja) * 2003-01-16 2004-07-29 Riso Kagaku Corporation 孔版原紙搬送方法および装置並びに孔版原紙ロール
US7523702B2 (en) * 2003-01-10 2009-04-28 Riso Kagaku Corporation Method and system for controlling thermal head and stencil material roll

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