JPH10326877A - 半導体記憶装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体記憶装置及びその製造方法

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JPH10326877A
JPH10326877A JP9150093A JP15009397A JPH10326877A JP H10326877 A JPH10326877 A JP H10326877A JP 9150093 A JP9150093 A JP 9150093A JP 15009397 A JP15009397 A JP 15009397A JP H10326877 A JPH10326877 A JP H10326877A
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JP
Japan
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layer
insulating film
film
semiconductor
forming
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JP9150093A
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English (en)
Inventor
Shigeki Amano
茂樹 天野
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UMC Japan Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel Semiconductor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体記憶素子の更なる微細化に伴ってメモ
リセルの占有し得る面積が減少しても、メモリキャパシ
タの段差を低減させつつ十分な容量を得ることを可能と
する。 【解決手段】 SOI基板6及びシリコン半導体基板1
1を用いて、選択トランジスタを形成したp型ウェル1
4の下部に、シリコン酸化膜12を介してn型埋め込み
層21を形成することにより選択トランジスタのソース
27と導電領域5とを接続し、この導電領域5とシリコ
ン基板部1とが両者間に存するシリコン酸化膜2を誘電
体膜として容量結合するメモリキャパシタが構成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体記憶装置及
びその製造方法に関し、特に、微細化されたDRAM等
の半導体メモリに適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体メモリとして用いられてい
るDRAMは、例えば図10に示すように、そのメモリ
セルが、例えばp型のシリコン半導体基板101のpウ
ェル102上に形成された素子分離構造、ここではフィ
ールド酸化膜103により囲まれて電気的に分離され、
孤立状態とされた各素子活性領域に、選択トランジスタ
及びメモリキャパシタがそれぞれ形成されて構成された
ものである。
【0003】選択トランジスタは、シリコン半導体基板
101上にゲート酸化膜112を介してゲート電極10
4及びそのキャップ絶縁膜105がパターン形成され、
両者の側面にサイドウォール106が形成されるととも
に、ゲート電極104を挟む両側のpウェル102の表
面領域にソース107及びドレイン108が形成されて
構成されている。
【0004】メモリキャパシタは、フィールド酸化膜1
03から隣接するゲート電極104のキャップ絶縁膜1
05上及びサイドウォール106上を跨ぐように形成さ
れてなり、ソース107と接続されたストレージノード
電極109と、ストレージノード電極109上に誘電体
膜110を介して対向するように形成されてなるセルプ
レート電極111とを備えて構成されている。
【0005】一般的に、このDRAMにおいて、メモリ
キャパシタの容量を確保する方法としては、ストレージ
ノード電極109とセルプレート電極111との対向面
積を増加させる手法と、誘電体膜110の誘電率を増加
させる手法とがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】近年においては、半導
体記憶素子の更なる微細化及び高集積化が要求されてお
り、DRAMのメモリセル面積の縮小化に伴って、メモ
リキャパシタの占有面積を十分に確保することが困難と
なりつつある。この問題に対する対策として、ストレー
ジノード電極を段差状の複雑なフィン構造に形成し、横
方向に代わって縦方向に表面積を確保する手法が採用さ
れている。
【0007】しかしながら、ストレージノード電極の段
差を増加させるほど、必然的にメモリキャパシタの高さ
も増加して製造工程が複雑化し、所望のメモリキャパシ
タを形成することが極めて困難となる。
【0008】そこで、本発明の目的は、半導体記憶素子
の更なる微細化に伴ってメモリセルの占有し得る面積が
減少しても、メモリキャパシタの段差を低減させつつ十
分な容量を得ることを可能とし、容易且つ確実に高集積
の信頼性の高い半導体記憶装置及びその製造方法を提供
することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体記憶装置
は、ゲート、ソース及びドレインを有する選択トランジ
スタと、所定電荷が蓄積されるメモリキャパシタとを備
えてメモリセルが構成されてなる半導体記憶装置であっ
て、半導体基板上に第1の絶縁膜を介して形成された半
導体層であり、不純物が導入されて導電領域とされた第
1の層と、前記第1の層上に第2の絶縁膜を介して形成
され、前記選択トランジスタの前記ソース及び前記ドレ
インを有する半導体層である第2の層とを備えて前記メ
モリセルが構成されており、前記第1の層は、前記ソー
スと接続されるとともに、前記半導体基板と前記第1の
絶縁膜を介して対向して容量結合し、前記メモリキャパ
シタの上部電極として機能する。
【0010】本発明の半導体記憶装置の一態様例におい
ては、前記第1の絶縁膜が酸化膜である。
【0011】本発明の半導体記憶装置の一態様例におい
ては、前記第1の絶縁膜が酸化膜、窒化膜及び酸化膜が
順次積層された3層構造膜である。
【0012】本発明の半導体記憶装置の一態様例におい
ては、前記半導体基板、前記第1の絶縁膜及び前記第1
の層がSOI基板から形成されるものである。
【0013】本発明の半導体記憶装置の一態様例におい
ては、前記第1の層、第2の絶縁膜及び前記第2の層が
SOI基板から形成されるものである。
【0014】本発明の半導体記憶装置の一態様例は、前
記導電領域と前記ソースとを接続する半導体層であっ
て、選択エピタキシャル成長法により形成され不純物が
導入されてなる第3の層を含む。
【0015】本発明の半導体記憶装置の一態様例におい
ては、前記選択トランジスタの前記ソース及び前記ドレ
インが、それぞれ低濃度拡散層と高濃度拡散層とが接合
されてなる。
【0016】本発明の半導体記憶装置の一態様例は、前
記メモリセル間を埋め込み、素子分離構造として機能す
る第3の絶縁膜を含む。
【0017】本発明の半導体記憶装置の製造方法は、基
板部上に第1の絶縁膜を介して半導体層である第1の層
を有してSOI基板とされた第1の半導体基板の、前記
第1の層内のみに不純物を導入して導電領域を形成する
第1の工程と、第2の半導体基板の表面に第2の絶縁膜
を形成する第2の工程と、前記第2の半導体基板を前記
第1の半導体基板上に重ね合わせ、前記第2の半導体基
板の上面を研磨して所定厚の半導体層である第2の層を
形成する第3の工程と、前記第2の層内のみに不純物を
導入する第4の工程と、前記第2の層、前記第2の絶縁
膜及び前記第1の層を加工し、素子分離領域に前記第1
の絶縁膜の表面の一部を露出させる第1の溝を形成する
第5の工程と、前記第1の溝を埋め込み、素子分離構造
として機能する第3の絶縁膜を形成する第6の工程と、
前記第2の層及び前記第2の絶縁膜を加工し、前記第1
の層の表面の一部を露出させる第2の溝を形成する第7
の工程と、不純物が導入された半導体層である第3の層
を前記第2の溝を埋め込むように形成する第8の工程
と、前記第2の層の表面にゲート絶縁膜として機能する
第4の絶縁膜を形成する第9の工程と、前記第4の絶縁
膜上にゲートとして機能する導電膜をパターン形成する
第10の工程と、前記導電膜の両側の前記第2の層に不
純物を導入してソース及びドレインを形成し、前記ソー
スを前記第3の層と接続する第11の工程とを有する。
【0018】本発明の半導体記憶装置の製造方法の一態
様例においては、前記第8の工程において、前記第3の
半導体層を、選択エピタキシャル成長法により形成す
る。
【0019】本発明の半導体記憶装置の製造方法の一態
様例においては、前記第1の絶縁膜を酸化膜とする。
【0020】本発明の半導体記憶装置の製造方法の一態
様例は、前記第1の工程の前に、前記第1の層の表面に
第1の熱酸化膜を形成する第12の工程と、前記第2の
工程の後、前記第3の工程の前に、前記第1の熱酸化膜
を除去する第13の工程を更に有する。
【0021】本発明の半導体記憶装置の製造方法の一態
様例は、前記第3の工程の後、前記第4の工程の前に、
前記第2の層の表面に第2の熱酸化膜を形成する第14
の工程と、前記第9の工程の前までに、前記第2の熱酸
化膜を除去する第15の工程を更に有する。
【0022】本発明の半導体記憶装置の製造方法は、基
板部上に第1の絶縁膜を介して半導体層である第1の層
を有してSOI基板とされた第1の半導体基板の、前記
第1の内のみに不純物を導入して導電領域を形成する第
1の工程と、第2の半導体基板の表面に、酸化膜、窒化
膜及び酸化膜からなる3層構造の第2の絶縁膜を形成す
る第2の工程と、前記第1の半導体基板を前記第2の半
導体基板上に重ね合わせ、前記第1の半導体基板の上面
を研磨して半導体層である第2の層を形成する第3の工
程と、前記第2の層内のみに不純物を導入する第4の工
程と、前記第2の層、前記第2の絶縁膜及び前記第1の
層を加工し、素子分離領域に前記第1の絶縁膜の表面の
一部を露出させる第1の溝を形成する第5の工程と、前
記第1の溝を埋め込み、素子分離構造として機能する第
3の絶縁膜を形成する第6の工程と、前記第2の層及び
前記第2の絶縁膜を加工し、前記第1の層の表面の一部
を露出させる第2の溝を形成する第7の工程と、不純物
が導入された半導体層である第3の層を前記第2の溝を
埋め込むように形成する第8の工程と、前記第2の層の
表面にゲート絶縁膜として機能する第4の絶縁膜を形成
する第9の工程と、前記第4の絶縁膜上にゲートとして
機能する導電膜をパターン形成する第10の工程と、前
記導電膜の両側の前記第2の層に不純物を導入してソー
ス及びドレインを形成し、前記ソースを前記第3の層と
接続する第11の工程とを有する。
【0023】本発明の半導体記憶装置の製造方法の一態
様例においては、前記第8の工程において、前記第3の
層を、選択エピタキシャル成長法により形成する。
【0024】本発明の半導体記憶装置の製造方法の一態
様例は、前記第1の工程の前に、前記第1の半導体層の
表面に第1の熱酸化膜を形成する第12の工程と、前記
第2の工程の後、前記第3の工程の前に、前記第1の熱
酸化膜を除去する第13の工程を更に有する。
【0025】本発明の半導体記憶装置の製造方法の一態
様例は、前記第3の工程の後、前記第4の工程の前に、
前記第2の半導体層の表面に第2の熱酸化膜を形成する
第14の工程と、前記第9の工程の前までに、前記第2
の熱酸化膜を除去する第15の工程を更に有する。
【0026】
【作用】本発明の半導体記憶装置においては、選択トラ
ンジスタが形成された半導体層である第2の層の下部
に、第2の絶縁膜を介して第3の層により選択トランジ
スタのソースと接続された導電領域である第1の層が設
けられており、この第1の層と半導体基板とが両者間に
存する第1の絶縁膜を誘電体膜として容量結合するメモ
リキャパシタが構成される。即ち、メモリキャパシタが
選択トランジスタ下に重なるように形成されているた
め、メモリキャパシタの段差が低く形成されるととも
に、メモリセルの平面積のほぼ全体が容量結合のための
表面積として利用される。従って、メモリキャパシタの
容量が十分に確保されつつも、簡素な構成でメモリキャ
パシタの段差が大幅に低減されることになる。
【0027】また、本発明の半導体記憶装置において
は、メモリキャパシタの下部電極として機能する半導体
基板の裏面から接地電位と所定のウェル電位をとること
により、半導体基板と第2の層との間に容量が発生す
る。ウェル電位は接地電位又は所定の負電位とされる。
ここで、負電位とすることにより、選択トランジスタの
基板バイアスとメモリキャパシタの蓄積電荷を増加させ
ることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明のいくつかの好適な
実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0029】(第1の実施形態)初めに、第1の実施形
態においては、半導体装置として記憶メモリとして有用
なDRAMを例示する。図1は、第1の実施形態のDR
AMのメモリセルの概略構成を示す断面図であり、図2
〜図4は、第1の実施形態のDRAMのメモリセルの製
造方法を工程順に示す概略断面図である。
【0030】このDRAMは、そのメモリセルが、p型
のシリコン基板部1上の素子活性領域に形成されたp型
ウェル14に設けられてなる選択トランジスタと、p型
ウェル14の下部にシリコン酸化膜12を介して設けら
れてなるメモリキャパシタとを備えて構成されている。
【0031】選択トランジスタは、p型ウェル14上に
ゲート酸化膜22を介してパターン形成されたゲート電
極23と、このゲート電極23の側面を覆うサイドウォ
ール24とを有しており、ゲート電極23及びサイドウ
ォール24を挟む両側のp型ウェル14の表面領域にn
型不純物が導入されてなるソース27及びドレイン28
を備えて構成されている。
【0032】ここで、ソース27及びドレイン28は、
選択トランジスタの耐圧を向上させるために、サイドウ
ォール24の下部に形成された低濃度拡散層25と、こ
の低濃度拡散層25と接合されてなる高濃度拡散層26
とから構成され、いわゆるLDD構造とされている。
【0033】メモリキャパシタは、p型ウェル14下に
シリコン酸化膜12を介して設けられており、半導体層
にn型不純物が導入されてなる導電領域5と、シリコン
基板部1と導電領域5との間にシリコン酸化膜2を備え
て構成されており、シリコン基板部1が下部電極とし
て、導電領域5が上部電極としてそれぞれ機能し、両者
が誘電体膜として機能するシリコン酸化膜2を介して対
向して容量結合するように構成されている。
【0034】ここで、選択トランジスタのソース27と
メモリキャパシタの導電領域5との間に、選択エピタキ
シャル成長法により形成されてn型不純物が導入されて
なるn型埋め込み層21が形成されており、このn型埋
め込み層21を介してソース27と導電領域5とが電気
的に接続されている。
【0035】そして、各メモリセル間にシリコン酸化膜
が埋め込まれて、各メモリセル間を電気的に分離して素
子活性領域を画定する素子分離構造17が形成されてい
る。
【0036】上述のように、第1の実施形態に係るDR
AMにおいては、選択トランジスタが形成されたp型ウ
ェル14の下部に、シリコン酸化膜12を介してn型埋
め込み層21により選択トランジスタのソース27と接
続された導電領域5が設けられており、この導電領域5
とシリコン基板部1とが両者間に存するシリコン酸化膜
2を誘電体膜として容量結合するメモリキャパシタが構
成されている。即ち、メモリキャパシタが選択トランジ
スタ下に重なるように形成されているため、メモリキャ
パシタの段差が低く形成されるとともに、メモリセルの
平面積のほぼ全体が容量結合のための表面積として利用
される。従って、メモリキャパシタの容量が十分に確保
されつつも、簡素な構成でメモリキャパシタの段差が大
幅に低減されることになり、容易且つ確実に高集積の信
頼性の高いDRAMが実現される。
【0037】また、このDRAMにおいては、メモリキ
ャパシタの下部電極として機能するシリコン基板部1の
裏面から接地電位と所定のウェル電位をとることによ
り、シリコン基板部1と導電領域5との間に容量が発生
する。ウェル電位は接地電位又は所定の負電位とされ
る。ここで、負電位とすることにより、選択トランジス
タの基板バイアスとメモリキャパシタの蓄積電荷を増加
させることができる。
【0038】以下、第1の実施形態に係るDRAMの製
造方法について、その工程順に説明する。
【0039】先ず、シリコン基板部間に絶縁膜が形成さ
れてなるSOI(Silicon On Insulator)基板を用意す
る。ここで、SOI基板としては、SIMOX(Separa
tionby IMplanted OXygen)や、SOS(Silicon On S
apphire)、張り合わせSOI、ZMR−SI、固層エ
ピタキシャル成長法によるもの等のいずれでもよい。こ
の第1の実施形態では、図2(a)に示すように、p型
のシリコン基板部1,3間に絶縁膜として膜厚が20n
m程度のシリコン酸化膜2が形成されてなるSOI基板
6を用いる。
【0040】続いて、シリコン基板部3の表面を熱酸化
して、膜厚が40nm程度のシリコン酸化膜4を形成す
る。
【0041】次に、図2(b)に示すように、シリコン
酸化膜4を介してシリコン基板部3内のみにn型不純物
を導入する。具体的には、シリコン酸化膜4を透過し且
つシリコン酸化膜2を透過しない程度の条件、例えば加
速エネルギーを130〜250(keV)、ドーズ量を
3〜8×1015(1/cm2 )程度の条件でリン(P)
をイオン注入して、n+ 型の導電領域5を形成する。し
かる後、シリコン酸化膜4を除去する。
【0042】次に、図2(c)に示すように、SOI基
板6とは別にp型のシリコン半導体基板11を用意し、
このシリコン半導体基板11の表面を熱酸化して、膜厚
が20nm程度のシリコン酸化膜12を形成する。
【0043】次に、図2(d)に示すように、SOI基
板6上にシリコン半導体基板11を重ね合わせる。具体
的には、SOI基板6に形成された導電領域5上に、シ
リコン半導体基板11の表面に形成されたシリコン酸化
膜12を重ね合わせ、これらSOI基板6及びシリコン
半導体基板11を酸素雰囲気下において温度900℃で
60分間熱処理する。
【0044】続いて、シリコン半導体基板11の表面
(即ち、重ね合わせる前には裏面)を機械研磨し、鏡面
処理して膜厚を500nm程度とした後に、表面を熱酸
化してシリコン酸化膜13を形成する。
【0045】次に、図3(a)に示すように、シリコン
酸化膜13を介してシリコン半導体基板11内のみにp
型不純物を導入する。具体的には、加速エネルギーを6
0〜80(keV)、ドーズ量を2〜10×1013(1
/cm2 )の条件でホウ素(B)をイオン注入し、例え
ば温度1100℃で300分間熱処理して不純物を拡散
させてp型ウェル層14を形成する。
【0046】次に、図3(b)に示すように、シリコン
酸化膜13上にフォトレジストを塗布し、フォトリソグ
ラフィーにより素子活性領域となる部位に残るようにフ
ォトレジストを加工して、レジストパターン15を形成
する。続いて、このレジストパターン15をマスクとし
て、シリコン酸化膜13、p型ウェル層14、シリコン
酸化膜12及び導電領域5をドライエッチングして、シ
リコン酸化膜2の表面の一部を露出させる溝部16を形
成する。
【0047】次に、レジストパターン15を灰化処理等
により除去した後、例えば温度900℃で熱処理を施
す。続いて、図3(c)に示すように、低圧CVD法等
により、溝部16を埋め込むように全面にシリコン酸化
膜を堆積形成し、p型ウェル層14をストッパーとして
エッチバックして、溝部16を充填し、素子活性領域を
画定する素子分離構造17を形成する。その後、露出し
たp型ウェル層14の表面を熱酸化して、膜厚が30n
m程度のシリコン酸化膜18を形成する。
【0048】次に、図3(d)に示すように、全面にフ
ォトレジストを塗布し、フォトリソグラフィーにより各
p型ウェル層14上の所定部位を開口するようにフォト
レジストを加工し、レジストパターン19を形成する。
続いて、このレジストパターン19をマスクとして、シ
リコン酸化膜18、p型ウェル層14及びシリコン酸化
膜12をドライエッチングして、導電領域5の表面の一
部を露出させる溝部20を形成する。
【0049】次に、図4(a)に示すように、レジスト
パターン19を灰化処理等により除去した後、選択エピ
タキシャル成長法により溝部20内を埋め込むようにn
型埋め込み層21を形成する。具体的には、選択エピタ
キシャル成長時に、導電領域5とp型ウェル層14との
オートドーピングの発生を防止するため、初期の段階で
はアンドープレイヤを例えば温度650℃で多結晶シリ
コンとして膜厚30nm程度まで成長させ、続いて、例
えば温度900℃で例えば砒素(As)をドープさせな
がら溝部20を十分に埋め込むまでエピタキシャル成長
させる。これによりアンドープレイヤが再結晶化し、導
電領域5とp型ウェル層14とを電気的に接続するn型
埋め込み層21が形成される。
【0050】続いて、p型ウェル層14の表面に形成さ
れたシリコン酸化膜(不図示)を除去し、p型ウェル層
14の表面を例えば温度850で再び熱酸化して、膜厚
が5〜12nm程度の犠牲酸化膜(不図示)を形成す
る。その後、しきい値電圧を制御するため、p型ウェル
層14にp型不純物を導入する。具体的には、加速エネ
ルギーを50(keV)、ドーズ量を6×1011(1/
cm2 )程度の条件でBF2 を犠牲酸化膜を介してp型
ウェル層14の表面領域にイオン注入する。その後、犠
牲酸化膜を除去し、p型ウェル層14の表面を例えば温
度800℃で熱酸化してゲート酸化膜22を形成する。
【0051】次に、図4(b)に示すように、低圧CV
D法等により、全面に多結晶シリコン膜を膜厚100n
m〜200nm程度に形成し、この多結晶シリコン膜を
パターニングすることにより、ゲート酸化膜22上に帯
状のゲート電極23を形成する。このとき、多結晶シリ
コン膜の成膜中にPH3 ガスを流し、多結晶シリコン膜
の形成と共に当該多結晶シリコン膜内にn型の不純物、
ここではリン(P)を2〜6×1020(atoms /c
3 )程度の不純物濃度となるように添加する。なお、
成膜中にリンを添加する代わりに、ノンドープの多結晶
シリコン膜を形成後、この多結晶シリコン膜にリンをイ
オン注入して添加してもよい。なお、多結晶シリコン膜
の成膜に続いて、この多結晶シリコン膜上にゲート電極
23のキャップ絶縁膜となるシリコン酸化膜を形成して
もよい。
【0052】続いて、ゲート電極23を形成した際のレ
ジストパターン(不図示)をマスクとして、ゲート電極
23を挟んだ両側のp型ウェル層14にn型不純物を比
較的低濃度に導入する。具体的には、加速エネルギーを
40〜80(keV)、ドーズ量を1〜5×1013(1
/cm2 )程度の条件でリン(P)をゲート酸化膜22
を介してp型ウェル層14の表面領域にイオン注入す
る。
【0053】次に、図4(c)に示すように、低圧CV
D法等により、ゲート電極23を覆うように全面にシリ
コン酸化膜を堆積形成し、このシリコン酸化膜の全面を
異方性ドライエッチングして、ゲート電極23の側面の
みにシリコン酸化膜を残して、サイドウォール24を形
成する。
【0054】続いて、ゲート電極23及びサイドウォー
ル24をマスクとして、ゲート電極23及びサイドウォ
ール24を挟んだ両側のp型ウェル層14にn型不純物
を比較的高濃度に導入する。具体的には、加速エネルギ
ーを40〜80(keV)、ドーズ量を5×1015〜2
×1016(1/cm2 )程度の条件で砒素(As)をゲ
ート酸化膜22を介してp型ウェル層14の表面領域に
イオン注入する。そして、サイドウォール24の下部の
みに低濃度拡散層25と、この低濃度拡散層25と接合
された高濃度拡散層26とが形成され、いわゆるLDD
構造のソース27及びドレイン28が完成する。ここ
で、ソース27がn型埋め込み層21を介して導電領域
5と電気的に接続される。
【0055】しかる後、上層の層間絶縁膜や各種配線層
等を形成する諸工程を経て、DRAMのメモリセルを完
成させる。
【0056】以上説明したように、第1の実施形態に係
るDRAMの製造方法においては、SOI基板6とシリ
コン半導体基板11を用いて、選択トランジスタを形成
したp型ウェル14の下部に、シリコン酸化膜12を介
してn型埋め込み層21を形成することにより選択トラ
ンジスタのソース27と導電領域5とを接続し、この導
電領域5とシリコン基板部1とが両者間に存するシリコ
ン酸化膜2を誘電体膜として容量結合するメモリキャパ
シタが構成される。即ち、メモリキャパシタを選択トラ
ンジスタ下に重なるように形成するため、メモリキャパ
シタの段差を低く形成することが可能となるとともに、
メモリセルの平面積のほぼ全体を容量結合のための表面
積として利用することができる。従って、メモリキャパ
シタの容量を十分に確保しつつも、比較的簡易な製造工
程でメモリキャパシタの段差を大幅に低減することが可
能となり、容易且つ確実に高集積の信頼性の高いDRA
Mが実現される。
【0057】具体例として、第1の実施形態によるDR
AM(サンプル1)のメモリセル容量及びメモリキャパ
シタの段差高さを、従来のDRAMとの比較に基づいて
調べた結果を図5に示す。比較例としては、図10に示
すような通常のスタック型のDRAM(サンプル2)
と、ストレージノード電極が2段のフィン構造とされた
DRAM(サンプル3)、及び3段のフィン構造とされ
たDRAM(サンプル4)を例示する。図示のように、
サンプル1は、サンプル2以上のメモリセル容量を有す
るにも係わらず、その段差高さがサンプル3のほぼ1/
4程度に低減されている。また、サンプル1は、サンプ
ル4と比べてもメモリセル容量はさほど劣らず、段差高
さはほぼ1/5程度に低減されている。このように、第
1の実施形態によるDRAMによれば、大きなメモリセ
ル容量の確保と段差高さの低減という一般的に相反する
と考えられる2つの要請を共に十分満たすことが分か
る。
【0058】(第2の実施形態)次いで、第2の実施形
態について説明する。この第2の実施形態においては、
半導体装置として記憶メモリとして有用なDRAMを例
示する。この第2の実施形態に係るDRAMは、第1の
実施形態のDRAMとほぼ同様の構成を有するが、メモ
リキャパシタの誘電体膜が異なる点で相違する。図6
は、第2の実施形態のDRAMのメモリセルの概略構成
を示す断面図であり、図7〜図9は、第2の実施形態の
DRAMのメモリセルの製造方法を工程順に示す概略断
面図である。なお、第1の実施形態のDRAMと対応す
る構成部材等については同符号を記す。
【0059】このDRAMは、そのメモリセルが、p型
のシリコン半導体基板11上の素子活性領域に形成され
たp型ウェル14上に設けられてなる選択トランジスタ
と、p型ウェル14の下部にシリコン酸化膜2を介して
設けられてなるメモリキャパシタとを備えて構成されて
いる。
【0060】選択トランジスタは、p型ウェル14上に
ゲート酸化膜22を介してパターン形成されたゲート電
極23と、このゲート電極23の側面を覆うサイドウォ
ール24とを有しており、ゲート電極23及びサイドウ
ォール24を挟む両側のp型ウェル14の表面領域にn
型不純物が導入されてなるソース27及びドレイン28
を備えて構成されている。
【0061】ここで、ソース27及びドレイン28は、
選択トランジスタの耐圧を向上させるために、サイドウ
ォール24の下部に形成された低濃度拡散層25と、こ
の低濃度拡散層25と接合されてなる高濃度拡散層26
とから構成され、いわゆるLDD構造とされている。
【0062】メモリキャパシタは、p型ウェル14下に
シリコン酸化膜2を介して存しており、半導体層にn型
不純物が導入されてなる導電領域5と、シリコン基板部
1と導電領域5との間に、シリコン酸化膜32、シリコ
ン窒化膜33及びシリコン酸化膜33が順次積層された
3層構造のONO膜31を備えて構成されており、シリ
コン基板部1が下部電極として、導電領域5が上部電極
としてそれぞれ機能し、両者が誘電体膜として機能する
ONO膜31を対して対向して容量結合するように構成
されている。
【0063】ここで、選択トランジスタのソース27と
メモリキャパシタの導電領域5との間に、選択エピタキ
シャル成長法により形成されてn型不純物が導入されて
なるn型埋め込み層21が形成されており、このn型埋
め込み層21を介してソース27と導電領域5とが電気
的に接続されている。
【0064】そして、各メモリセル間にシリコン酸化膜
が埋め込まれて、各メモリセル間を電気的に分離して素
子活性領域を画定する素子分離構造17が形成されてい
る。
【0065】上述のように、第2の実施形態に係るDR
AMにおいては、選択トランジスタが形成されたp型ウ
ェル14の下部に、シリコン酸化膜2を介してn型埋め
込み層21により選択トランジスタのソース27と接続
された導電領域5が設けられており、この導電領域5と
シリコン基板部1とが両者間に存するONO膜31を誘
電体膜として容量結合するメモリキャパシタが構成され
る。即ち、メモリキャパシタが選択トランジスタ下に重
なるように形成されているため、メモリキャパシタの段
差が低く形成されるとともに、メモリセルの平面積のほ
ぼ全体が容量結合のための表面積として利用される。し
かも、誘電体膜にONO膜31を用いるため、メモリキ
ャパシタの容量が十分に確保されつつも、簡素な構成で
メモリキャパシタの段差が大幅に低減されることにな
り、容易且つ確実に高集積の信頼性の高いDRAMが実
現される。
【0066】また、このDRAMにおいては、メモリキ
ャパシタの下部電極として機能するシリコン半導体基板
11の裏面から接地電位と所定のウェル電位をとること
により、シリコン半導体基板11と導電領域5との間に
容量が発生する。ウェル電位は接地電位又は所定の負電
位とされる。ここで、負電位とすることにより、選択ト
ランジスタの基板バイアスとメモリキャパシタの蓄積電
荷を増加させることができる。
【0067】以下、第2の実施形態に係るDRAMの製
造方法について、その工程順に説明する。
【0068】先ず、シリコン基板部間に絶縁膜が形成さ
れてなるSOI(Silicon On Insulator)基板を用意す
る。ここで、SOI基板としては、SIMOX(Separa
tionby IMplanted OXygen)や、SOS(Silicon On S
apphire)、張り合わせSOI、ZMR−SI、固層エ
ピタキシャル成長法によるもの等のいずれでもよい。こ
の第1の実施形態では、図7(a)に示すように、p型
のシリコン基板部1,3間に絶縁膜として膜厚が20n
m程度のシリコン酸化膜2が形成されてなるSOI基板
6を用いる。
【0069】続いて、シリコン基板部3の表面を熱酸化
して、膜厚が40nm程度のシリコン酸化膜4を形成す
る。
【0070】次に、図7(b)に示すように、シリコン
酸化膜4を介してシリコン基板部3内のみにn型不純物
を導入する。具体的には、シリコン酸化膜4を透過し且
つシリコン酸化膜2を透過しない程度の条件、例えば加
速エネルギーを130〜250(keV)、ドーズ量を
3〜8×1015(1/cm2 )程度の条件でリン(P)
或いは砒素(As)をイオン注入して、n+ 型の導電領
域5を形成する。しかる後、シリコン酸化膜4を除去す
る。
【0071】次に、図7(c)に示すように、SOI基
板6とは別にp型のシリコン半導体基板11を用意し、
このシリコン半導体基板11の表面を熱酸化してシリコ
ン酸化膜32を形成する。続いて、このシリコン酸化膜
32上にシリコン窒化膜33を形成し、更にこのシリコ
ン窒化膜33の表面を熱酸化して、シリコン酸化膜34
を形成する。このとき、膜厚が20nm程度のシリコン
酸化膜32と、膜厚が40nm程度のシリコン窒化膜3
3と、膜厚が20nm程度のシリコン酸化膜34との3
層構造を有するONO膜31がシリコン半導体基板11
上に形成されることになる。
【0072】次に、図7(d)に示すように、第1の実
施形態の場合とは逆に、シリコン半導体基板11上にS
OI基板6を重ね合わせる。具体的には、シリコン半導
体基板11の表面に形成されたONO膜31上に、SO
I基板6に形成された導電領域5を重ね合わせ、これら
シリコン半導体基板11及びSOI基板6を酸素雰囲気
下において温度900℃で60分間熱処理する。
【0073】続いて、SOI基板6のシリコン基板部1
の表面(即ち、重ね合わせる前には裏面)を機械研磨
し、鏡面処理して膜厚を500nm程度とした後に、表
面を熱酸化してシリコン酸化膜13を形成する。
【0074】次に、図8(a)に示すように、シリコン
酸化膜13を介してシリコン基板部1内のみにp型不純
物を導入する。具体的には、加速エネルギーを60〜8
0(keV)、ドーズ量を2×1012〜1×1013(1
/cm2 )程度の条件でホウ素(B)をイオン注入し、
例えば温度1100℃で300分間熱処理して不純物を
拡散させてp型ウェル層14を形成する。
【0075】次に、図8(b)に示すように、シリコン
酸化膜13上にフォトレジストを塗布し、フォトリソグ
ラフィーにより素子活性領域となる部位に残るようにフ
ォトレジストを加工して、レジストパターン15を形成
する。続いて、このレジストパターン15をマスクとし
て、シリコン酸化膜13、p型ウェル層14、シリコン
酸化膜2及び導電領域5をドライエッチングして、ON
O膜31の表面の一部を露出させる溝部16を形成す
る。
【0076】次に、レジストパターン15を灰化処理等
により除去した後、例えば温度900℃で熱処理を施
す。続いて、図8(c)に示すように、低圧CVD法等
により、溝部16を埋め込むように全面にシリコン酸化
膜を堆積形成し、p型ウェル層14をストッパーとして
エッチバックして、溝部16を充填し、素子活性領域を
画定する素子分離構造17を形成する。その後、露出し
たp型ウェル層14の表面を熱酸化して、膜厚が30n
m程度のシリコン酸化膜18を形成する。
【0077】次に、図8(d)に示すように、全面にフ
ォトレジストを塗布し、フォトリソグラフィーにより各
p型ウェル層14上の部位を開口するようにフォトレジ
ストを加工し、レジストパターン19を形成する。続い
て、このレジストパターン19をマスクとして、シリコ
ン酸化膜18、p型ウェル層14及びシリコン酸化膜2
をドライエッチングして、導電領域5の表面の一部を露
出させる溝部20を形成する。
【0078】次に、図9(a)に示すように、レジスト
パターン19を灰化処理等により除去した後、選択エピ
タキシャル成長法により溝部20内を埋め込むようにシ
リコン結晶膜21を形成する。具体的には、選択エピタ
キシャル成長時に、導電領域5とp型ウェル層14との
オートドーピングの発生を防止するため、初期の段階で
はアンドープレイヤを例えば温度650℃で多結晶シリ
コンとして膜厚30nm程度まで成長させ、続いて、例
えば温度900℃で例えば砒素(As)をドープさせな
がら溝部20を十分に埋め込むまでエピタキシャル成長
させる。これによりアンドープレイヤが再結晶化し、導
電領域5とp型ウェル層14とを接合するn型埋め込み
層21が形成される。
【0079】続いて、p型ウェル層14の表面に形成さ
れたシリコン酸化膜(不図示)を除去し、p型ウェル層
14の表面を例えば温度850で再び熱酸化して、膜厚
が5〜12nm程度の犠牲酸化膜(不図示)を形成す
る。その後、しきい値電圧を制御するため、p型ウェル
層14にp型不純物を導入する。具体的には、加速エネ
ルギーを50(keV)、ドーズ量を6×1011(1/
cm2 )の条件でBF2を犠牲酸化膜を介してp型ウェ
ル層14の表面領域にイオン注入する。その後、犠牲酸
化膜を除去し、p型ウェル層14の表面を例えば温度8
00で再び熱酸化して、ゲート酸化膜22を形成する。
【0080】次に、図9(b)に示すように、低圧CV
D法等により、全面に多結晶シリコン膜を膜厚100n
m〜200nm程度に形成し、この多結晶シリコン膜を
パターニングすることにより、ゲート酸化膜22上に帯
状のゲート電極23を形成する。このとき、多結晶シリ
コン膜の成膜中にPH3 ガスを流し、多結晶シリコン膜
の形成と共に当該多結晶シリコン膜内にn型の不純物、
ここではリン(P)を2〜6×1020(atoms /c
3 )程度の不純物濃度となるように添加する。なお、
成膜中にリンを添加する代わりに、ノンドープの多結晶
シリコン膜を形成後、この多結晶シリコン膜にリンをイ
オン注入して添加してもよい。なお、多結晶シリコン膜
の成膜に続いて、この多結晶シリコン膜上にゲート電極
23のキャップ絶縁膜となるシリコン酸化膜を形成して
もよい。
【0081】続いて、ゲート電極23を形成した際のレ
ジストパターン(不図示)をマスクとして、ゲート電極
23を挟んだ両側のp型ウェル層14にn型不純物を比
較的低濃度に導入する。具体的には、加速エネルギーを
40〜80(keV)、ドーズ量を1〜5×1013(1
/cm2 )程度の条件でリン(P)をゲート酸化膜22
を介してp型ウェル層14の表面領域にイオン注入す
る。
【0082】次に、図9(c)に示すように、低圧CV
D法等により、ゲート電極23を覆うように全面にシリ
コン酸化膜を堆積形成し、このシリコン酸化膜の全面を
異方性ドライエッチングして、ゲート電極23の側面の
みにシリコン酸化膜を残して、サイドウォール24を形
成する。
【0083】続いて、ゲート電極23及びサイドウォー
ル24をマスクとして、ゲート電極23及びサイドウォ
ール24を挟んだ両側のp型ウェル層14にn型不純物
を比較的高濃度に導入する。具体的には、加速エネルギ
ーを40〜80(keV)、ドーズ量を2×1016(1
/cm2 )程度の条件で砒素(As)をゲート酸化膜2
2を介してp型ウェル層14の表面領域にイオン注入す
る。そして、サイドウォール24の下部のみに低濃度拡
散層25と、この低濃度拡散層25と接合された高濃度
拡散層26とが形成され、いわゆるLDD構造のソース
27及びドレイン28が完成する。ここで、ソース27
がn型埋め込み層21を介して導電領域5と電気的に接
続される。
【0084】しかる後、上層の層間絶縁膜や各種配線層
等を形成する諸工程を経て、DRAMのメモリセルを完
成させる。
【0085】以上説明したように、第2の実施形態に係
るDRAMの製造方法においては、シリコン半導体基板
11とSOI基板6を用いて、選択トランジスタを形成
したp型ウェル14の下部に、シリコン酸化膜2を介し
てn型埋め込み層21を形成することにより選択トラン
ジスタのソース27と導電領域5とを接続し、この導電
領域5とシリコン半導体基板11とが両者間に存するO
NO膜31を誘電体膜として容量結合するメモリキャパ
シタが構成される。即ち、メモリキャパシタを選択トラ
ンジスタ下に重なるように形成するため、メモリキャパ
シタの段差を低く形成することが可能となるとともに、
メモリセルの平面積のほぼ全体を容量結合のための表面
積として利用することができる。しかも、誘電体膜にO
NO膜31を用いるため、メモリキャパシタの容量を十
分に確保しつつも、比較的簡易な製造工程でメモリキャ
パシタの段差を大幅に低減することが可能となり、容易
且つ確実に高集積の信頼性の高い半導体装置が実現され
る。
【0086】
【発明の効果】本発明によれば、半導体記憶素子の更な
る微細化に伴ってメモリセルの占有し得る面積が減少し
ても、メモリキャパシタの段差を低減させつつ十分な容
量を得ることが可能となり、容易且つ確実に高集積の信
頼性の高い半導体記憶装置が実現させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のDRAMの主要構成
を示す概略断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態のDRAMの製造方法
を工程順に示す概略断面図である。
【図3】図2に引き続き、本発明の第1の実施形態のD
RAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図4】図3に引き続き、本発明の第1の実施形態のD
RAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図5】第1の実施形態によるDRAMのメモリセル容
量及びメモリキャパシタの段差高さを、従来のDRAM
との比較に基づいて示す特性図である。
【図6】本発明の第2の実施形態のDRAMの主要構成
を示す概略断面図である。
【図7】本発明の第2の実施形態のDRAMの製造方法
を工程順に示す概略断面図である。
【図8】図7に引き続き、本発明の第2の実施形態のD
RAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図9】図8に引き続き、本発明の第2の実施形態のD
RAMの製造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図10】従来のスタック型のDRAMの主要構成を示
す概略断面図である。
【符号の説明】
1 シリコン半導体基板 2,4,13,14,18 シリコン酸化膜 3 シリコン基板部 5 導電領域 6 SOI基板 11 シリコン半導体基板 14 p型ウェル層 15,19 レジストパターン 16,20 溝部 17 素子分離構造 21 n型埋め込み層21 22 ゲート酸化膜 23 ゲート電極 24 サイドウォール 25 低濃度拡散層 26 高濃度拡散層 27 ソース 28 ドレイン 31 ONO膜 32,34 (ONO膜を構成する)シリコン酸化膜 33 (ONO膜を構成する)シリコン窒化膜

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲート、ソース及びドレインを有する選
    択トランジスタと、所定電荷が蓄積されるメモリキャパ
    シタとを備えてメモリセルが構成されてなる半導体記憶
    装置において、 半導体基板上に第1の絶縁膜を介して形成された半導体
    層であり、不純物が導入されて導電領域とされた第1の
    層と、 前記第1の層上に第2の絶縁膜を介して形成され、前記
    選択トランジスタの前記ソース及び前記ドレインを有す
    る半導体層である第2の層とを備えて前記メモリセルが
    構成されており、 前記第1の層は、前記ソースと接続されるとともに、前
    記半導体基板と前記第1の絶縁膜を介して対向して容量
    結合し、前記メモリキャパシタの上部電極として機能す
    ることを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の絶縁膜が酸化膜であることを
    特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の絶縁膜が酸化膜、窒化膜及び
    酸化膜が順次積層された3層構造膜であることを特徴と
    する請求項1に記載の半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記半導体基板、前記第1の絶縁膜及び
    前記第1の層がSOI基板から形成されるものであるこ
    とを特徴とする請求項2に記載の半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の層、第2の絶縁膜及び前記第
    2の層がSOI基板から形成されるものであることを特
    徴とする請求項3に記載の半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 前記導電領域と前記ソースとを接続する
    半導体層であって、選択エピタキシャル成長法により形
    成され不純物が導入されてなる第3の層を含むことを特
    徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の半導体記
    憶装置。
  7. 【請求項7】 前記選択トランジスタの前記ソース及び
    前記ドレインが、それぞれ低濃度拡散層と高濃度拡散層
    とが接合されてなることを特徴とする請求項1〜6のい
    ずれか1項に記載の半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 前記メモリセル間を埋め込み、素子分離
    構造として機能する第3の絶縁膜を含むことを特徴とす
    る請求項1〜7のいずれか1項に記載の半導体記憶装
    置。
  9. 【請求項9】 基板部上に第1の絶縁膜を介して半導体
    層である第1の層を有してSOI基板とされた第1の半
    導体基板の、前記第1の層内のみに不純物を導入して導
    電領域を形成する第1の工程と、 第2の半導体基板の表面に第2の絶縁膜を形成する第2
    の工程と、 前記第2の半導体基板を前記第1の半導体基板上に重ね
    合わせ、前記第2の半導体基板の上面を研磨して所定厚
    の半導体層である第2の層を形成する第3の工程と、 前記第2の層内のみに不純物を導入する第4の工程と、 前記第2の層、前記第2の絶縁膜及び前記第1の層を加
    工し、素子分離領域に前記第1の絶縁膜の表面の一部を
    露出させる第1の溝を形成する第5の工程と、 前記第1の溝を埋め込み、素子分離構造として機能する
    第3の絶縁膜を形成する第6の工程と、 前記第2の層及び前記第2の絶縁膜を加工し、前記第1
    の層の表面の一部を露出させる第2の溝を形成する第7
    の工程と、 不純物が導入された半導体層である第3の層を前記第2
    の溝を埋め込むように形成する第8の工程と、 前記第2の層の表面にゲート絶縁膜として機能する第4
    の絶縁膜を形成する第9の工程と、 前記第4の絶縁膜上にゲートとして機能する導電膜をパ
    ターン形成する第10の工程と、 前記導電膜の両側の前記第2の層に不純物を導入してソ
    ース及びドレインを形成し、前記ソースを前記第3の層
    と接続する第11の工程とを有することを特徴とする半
    導体記憶装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記第8の工程において、前記第3の
    半導体層を、選択エピタキシャル成長法により形成する
    ことを特徴とする請求項9に記載の半導体記憶装置の製
    造方法。
  11. 【請求項11】 前記第1の絶縁膜を酸化膜とすること
    を特徴とする請求項9又は10に記載の半導体記憶装置
    の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記第1の工程の前に、前記第1の層
    の表面に第1の熱酸化膜を形成する第12の工程と、 前記第2の工程の後、前記第3の工程の前に、前記第1
    の熱酸化膜を除去する第13の工程を更に有することを
    特徴とする請求項9〜11のいずれか1項に記載の半導
    体記憶装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記第3の工程の後、前記第4の工程
    の前に、前記第2の層の表面に第2の熱酸化膜を形成す
    る第14の工程と、 前記第9の工程の前までに、前記第2の熱酸化膜を除去
    する第15の工程を更に有することを特徴とする請求項
    9〜12のいずれか1項に記載の半導体記憶装置の製造
    方法。
  14. 【請求項14】 基板部上に第1の絶縁膜を介して半導
    体層である第1の層を有してSOI基板とされた第1の
    半導体基板の、前記第1の内のみに不純物を導入して導
    電領域を形成する第1の工程と、 第2の半導体基板の表面に、酸化膜、窒化膜及び酸化膜
    からなる3層構造の第2の絶縁膜を形成する第2の工程
    と、 前記第1の半導体基板を前記第2の半導体基板上に重ね
    合わせ、前記第1の半導体基板の上面を研磨して半導体
    層である第2の層を形成する第3の工程と、 前記第2の層内のみに不純物を導入する第4の工程と、 前記第2の層、前記第2の絶縁膜及び前記第1の層を加
    工し、素子分離領域に前記第1の絶縁膜の表面の一部を
    露出させる第1の溝を形成する第5の工程と、 前記第1の溝を埋め込み、素子分離構造として機能する
    第3の絶縁膜を形成する第6の工程と、 前記第2の層及び前記第2の絶縁膜を加工し、前記第1
    の層の表面の一部を露出させる第2の溝を形成する第7
    の工程と、 不純物が導入された半導体層である第3の層を前記第2
    の溝を埋め込むように形成する第8の工程と、 前記第2の層の表面にゲート絶縁膜として機能する第4
    の絶縁膜を形成する第9の工程と、 前記第4の絶縁膜上にゲートとして機能する導電膜をパ
    ターン形成する第10の工程と、 前記導電膜の両側の前記第2の層に不純物を導入してソ
    ース及びドレインを形成し、前記ソースを前記第3の層
    と接続する第11の工程とを有することを特徴とする半
    導体記憶装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記第8の工程において、前記第3の
    層を、選択エピタキシャル成長法により形成することを
    特徴とする請求項14に記載の半導体記憶装置の製造方
    法。
  16. 【請求項16】 前記第1の工程の前に、前記第1の半
    導体層の表面に第1の熱酸化膜を形成する第12の工程
    と、 前記第2の工程の後、前記第3の工程の前に、前記第1
    の熱酸化膜を除去する第13の工程を更に有することを
    特徴とする請求項14又は15に記載の半導体記憶装置
    の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記第3の工程の後、前記第4の工程
    の前に、前記第2の半導体層の表面に第2の熱酸化膜を
    形成する第14の工程と、 前記第9の工程の前までに、前記第2の熱酸化膜を除去
    する第15の工程を更に有することを特徴とする請求項
    14〜16のいずれか1項に記載の半導体記憶装置の製
    造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007179602A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Hitachi Ltd 半導体装置
KR101017809B1 (ko) * 2008-03-13 2011-02-28 주식회사 하이닉스반도체 반도체 소자 및 그 제조 방법

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JP2007179602A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Hitachi Ltd 半導体装置
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