JPH0864779A - 半導体記憶装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体記憶装置及びその製造方法

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JPH0864779A
JPH0864779A JP6193280A JP19328094A JPH0864779A JP H0864779 A JPH0864779 A JP H0864779A JP 6193280 A JP6193280 A JP 6193280A JP 19328094 A JP19328094 A JP 19328094A JP H0864779 A JPH0864779 A JP H0864779A
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capacitor
trench
storage electrode
electrode
insulating film
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JP6193280A
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Inventor
Mitsuhiro Noguchi
充宏 野口
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トレンチキャパシタとスタックドキャパシタ
の双方を有するメモリセル構造を有し、製造工程数の減
少をはかり、且つスタックドキャパシタの下地高さの増
大を抑えることのできるDRAMを提供すること。 【構成】 Si基板1上にMOSトランジスタとキャパ
シタからなるメモリセルをマトリックス配置してなるD
RAMにおいて、相互に隣接する第1及び第2のMOS
トランジスタの一方にトレンチキャパシタが、他方にス
タックドキャパシタが接続され、トレンチキャパシタの
蓄積電極6はトレンチ4内にキャパシタ絶縁膜5を介し
て埋め込み形成され、接続電極10により第1のMOS
トランジスタの拡散層9に接続され、スタックドキャパ
シタの蓄積電極17は基板1の主表面より上に形成され
て第2のMOSトランジスタの拡散層9に接続され、蓄
積電極17と接続電極10とは同一層で形成されている
こと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダイナミック型半導体
記憶装置(DRAM)に係わり、特にトレンチキャパシ
タとスタックドキャパシタを有するメモリセル構造の半
導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報記憶用キャパシタの容量を維
持しつつ、より面積の小さな半導体メモリセルを実現す
るために、半導体基板内にトレンチ構造を作成しキャパ
シタとするトレンチキャパシタ構造や、蓄積電極をセル
トランジスタ上に積み上げて作製したスタックドキャパ
シタ構造が提案されている。
【0003】トレンチキャパシタを用いたDRAMセル
構造においては、高集積化が進むにつれ次のような問題
が生じている。図27はトレンチキャパシタを有する従
来のNAND型メモリセル構造を示す平面図であり、3
は素子分離絶縁膜、4はトレンチ、8はゲート電極、9
はソースドレイン拡散層、10はトレンチ内電極とソー
スドレイン拡散層を接続するための導電性パッドを示し
ている。
【0004】図27において、隣接するトレンチ4間の
間隔が狭くなるにつれ、トレンチ断面形状の加工揺らぎ
によってトレンチ間隔x′を確保するのが困難になる。
このため、トレンチ間リークが増大し、電荷の保持時間
が短くなる問題点が生じる。さらに、この加工揺らぎの
ためにセルトランジスタのソース又はドレイン拡散層の
残り幅y′が小さくなり、蓄積電極に蓄えられた電荷を
読み出す場合、MOSトランジスタのソース(或いはド
レイン)の接続抵抗が大きくなり、トレンチキャパシタ
の電荷を読み出すことが難しい。
【0005】一方、スタックドキャパシタを用いたDR
AMセル構造では、投影面積及び蓄積電極の平面パター
ン周辺長が十分大きくないために、DRAMセルに必要
なキャパシタ容量を確保するには蓄積電極の高さを十分
に高くしなければならない。このため、蓄積電極よりも
上の配線から蓄積電極より下の層にコンタクトを取るの
が困難になる。
【0006】これらの問題点を解決するために最近、図
28に断面図を示すように、トレンチキャパシタを有し
たメモリセルとスタックドキャパシタを有したメモリセ
ルとを隣接させ、そのスタックドキャパシタの下部電極
の一部がトレンチキャパシタの上方を覆うように形成
し、両メモリセルの容量値を大きくする構造が提案され
ている(特開平4−343267号公報)。なお、図中
の5,16はキャパシタ絶縁膜、12は層間絶縁膜、1
7は蓄積電極、18,20はプレート電極、22はp型
シリコン基板、23はn型層である。
【0007】しかしながら、この種の構造にあっては次
のような問題があった。即ち、この構造のトレンチ上部
では、トレンチ内プレート電極20とスタックドキャパ
シタ蓄積電極17とを電気的に分離する必要があるた
め、スタックドキャパシタを形成する前に層間絶縁膜1
2を形成する工程が必要である。このため、トレンチキ
ャパシタ作製工程数とスタックドキャパシタ作製工程数
の和よりも、工程数が増加する問題点があった。
【0008】また、トレンチ内に埋め込んだ電極上を完
全に覆うように層間絶縁膜12をトレンチ上に積層する
必要があるため、スタックドキャパシタの蓄積電極の下
地高さが高くなり、蓄積電極よりも上の配線から蓄積電
極より下の層にコンタクトを取るのが難しくなる。な
お、これらの問題点は、メモリセルを直列接続したNA
ND型メモリセルに限らず、非NAND型メモリセルの
高集積化でも同様に生じるものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように従来、トレ
ンチキャパシタを用いたメモリセルの電極と、スタック
ドキャパシタの蓄積電極とを別マスクで作成するDRA
Mメモリセル構造では、トレンチキャパシタ作製工程数
とスタックドキャパシタ作製工程数の和よりも工程数が
増加し、スタックドキャパシタの下地高さが増加する問
題があった。
【0010】本発明は、上記問題を解決すべくなされた
もので、その目的とするところは、トレンチキャパシタ
とトレンチ以外のキャパシタ(スタックドキャパシタ
等)の双方を有するメモリセル構造を有し、トレンチキ
ャパシタ作製工程数とスタックドキャパシタ作製工程数
の和よりも工程数を減少させ、かつスタックドキャパシ
タ等の下地高さの増大を抑えることができ、より微細化
が可能な半導体記憶装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の骨子は、トレン
チキャパシタセルとトレンチ以外のキャパシタ(例えば
スタックドキャパシタ)セルを近接して並べ、トレンチ
キャパシタセルとセルトランジスタ拡散層とを接続する
導電性パッド(接続電極)と、スタックドキャパシタの
蓄積電極を積層構造とせずに同一工程で形成することに
ある。この場合、スタックドキャパシタの蓄積電極をト
レンチキャパシタセルとの素子分離領域上まで延在させ
スタックドキャパシタ容量確保と両立させる。つまり、
導電性パッド形成工程とスタックドキャパシタ蓄積電極
形成工程を併合し工程数を減少させ、導電性パッドとス
タックドキャパシタ蓄積電極間の合わせずれを解消し、
スタックドキャパシタ電極の下地高さを低く保ったとこ
ろに本発明の特長がある。
【0012】即ち本発明は、半導体基板上にMOSトラ
ンジスタとキャパシタからなる複数個のメモリセルから
構成される半導体記憶装置において、相互に隣接する第
1及び第2のMOSトランジスタの一方にトレンチキャ
パシタが接続され、他方にトレンチ以外のキャパシタが
接続され、トレンチキャパシタの蓄積電極は、半導体基
板に設けられたトレンチ内に第1のキャパシタ絶縁膜を
介して埋め込み形成され、接続電極により第1のMOS
トランジスタのソース・ドレインの一方に接続され、ト
レンチ以外のキャパシタの蓄積電極は、半導体基板の主
表面より上に形成されて第2のMOSトランジスタのソ
ース・ドレインの一方に接続され、トレンチ以外のキャ
パシタの蓄積電極と接続電極とは積層構造とせずに同一
構成材で形成されてなることを特徴とする。
【0013】ここで、本発明の望ましい実施態様として
は、次のものがあげられる。 (1) トレンチ以外のキャパシタは、スタックドキャパシ
タであること。 (2) トレンチキャパシタの蓄積電極に対向する半導体基
板部分を第1のプレート電極として用い、スタックドキ
ャパシタの蓄積電極及び接続電極の表面に第2のキャパ
シタ絶縁膜を介して第2のプレート電極を形成するこ
と。 (3) トランジスタ及びキャパシタからなるメモリセルを
複数個直列に接続してNAND型のメモリセルを構成す
ること。 (4) 第1のMOSトランジスタ及びトレンチキャパシタ
からなる第1のメモリセル領域と、第2のMOSトラン
ジスタ及びスタックドキャパシタからなる第2のメモリ
セル領域とを有し、ワード線方向に隣接する第1及び第
2のメモリセル領域上に、1本の通過ワード線を有する
こと。 (5) ビット線とワード線が直交するように配置され、第
1のメモリセル領域と第2のメモリセル領域とはビット
線及びワード線方向共に交互に配置されていること。
【0014】また本発明は、上記半導体記憶装置の製造
方法において、半導体基板にキャパシタ形成用のトレン
チを形成する工程と、トレンチ内に第1のキャパシタ絶
縁膜を介して第1の蓄積電極を形成する工程と、半導体
基板上に第1及び第2のMOSトランジスタを形成する
工程と、半導体基板の主平面より上に第2のMOSトラ
ンジスタの拡散領域と接続するよう第2の蓄積電極を形
成すると共に、第1の蓄積電極と第1のMOSトランジ
スタの拡散領域を接続する接続電極を形成する工程と、
第2の蓄積電極,接続電極の上部及び側面に第2のキャ
パシタ絶縁膜を介してプレート電極を形成する工程とを
含むことを特徴とする。また、本発明の望ましい実施態
様としては、第2の蓄積電極及び接続電極と共に、ビッ
ト線コンタクトパッドを形成することを特徴としてい
る。
【0015】
【作用】本発明の構造では、トレンチキャパシタの蓄積
電極とセルトランジスタ拡散層とを接続する導電性パッ
ドが、スタックドキャパシタの蓄積電極と電気的に分離
形成されるため、スタックドキャパシタの蓄積電極形成
前に、トレンチキャパシタの蓄積電極上に層間絶縁膜を
形成する必要がなくなり、これにより工程数を削減する
ことができる。さらに、トレンチキャパシタの蓄積電極
上に層間絶縁膜が無い分、スタックドキャパシタの下地
高さを低く保つことができる。また、導電性パッド上に
もMOSキャパシタを形成することにより、トレンチキ
ャパシタの蓄積容量を更に大きくすることが可能とな
る。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例を
説明する。 (実施例1)図1は本発明の第1の実施例に係わるNA
ND型DRAMのセルアレイを示す平面図、図2,図
3,図4はそれぞれ図1の矢視A−A′,B−B′,C
−C′断面図である。
【0017】メモリセル領域は、p+ 型シリコン基板1
上にエピタキシャル層2が形成されたウェハに作成さ
れ、素子領域はフィールド酸化による素子分離絶縁膜3
によって区切られている。また、トレンチ4内には、第
1のキャパシタ絶縁膜5を介してトレンチ蓄積電極6が
埋め込み形成されている。即ちこの実施例では、p+
シリコン基板1はMOSキャパシタの第1のプレート電
極となり、シリコン基板1,キャパシタ絶縁膜5及び蓄
積電極6からMOSキャパシタが構成されている。さら
に、蓄積電極6とトランジスタ領域との電気的分離のた
めに、トレンチ側面絶縁膜42が形成されている。
【0018】エピタキシャル成長層2の上部には、ゲー
ト絶縁膜7を介してゲート電極8(81 ,82 ,83
4 ,85 ),14が形成されている。これらのゲート
電極8,14は、セルアレイの一方向にパターニングさ
れてそれぞれワード線及びフィールドシールド分離用ゲ
ートとなっている。
【0019】ゲート電極8,14の両側にはn型拡散層
9が形成されている。このn型拡散層9は、平面型MO
Sトランジスタのソース及びドレインであり、一部のn
型拡散層9は、トレンチ蓄積電極6と導電性パッド(接
続電極)10を介して接続されている。さらに、残り一
部のn型拡散層9の上部には、スタック型キャパシタ蓄
積電極17が形成され、拡散層9と接続されている。ま
た、蓄積電極17上には、第2のキャパシタ絶縁膜16
を介して第2のプレート電極18が形成されている。本
実施例の構造上の特徴としては、プレート電極18がキ
ャパシタ絶縁膜16を介して導電性パッド10にも接し
ていることにある。
【0020】上記の平面型MOSトランジスタは複数個
(本実施例では4個)直列に接続され、さらにこれらの
各ソース(或いはドレイン)にそれぞれトレンチ型MO
Sキャパシタ又はスタック型MOSキャパシタが接続さ
れている。これにより、NAND型のメモリセルが構成
されている。より具体的には、ビット線側から順にMO
Sトランジスタ(第2のMOSトランジスタ)及びスタ
ック型MOSキャパシタからなる第2のメモリセル、M
OSトランジスタ(第1のMOSトランジスタ)及びト
レンチ型MOSキャパシタからなる第1のメモリセル、
第2のメモリセル、第1のメモリセルと接続されてい
る。
【0021】上記の各部を形成した基板上には層間絶縁
膜12が設けられ、この層間絶縁膜12にビット線コン
タクト11が形成されている。そして、n型拡散層9の
一部はビット線コンタクト11を介してビット線13に
接続されている。
【0022】次に、図5〜図8を用いて、この実施例の
メモリセルの製造工程を説明する。図5〜図8は、図2
の断面に対応する製造工程断面図である。まず、図5に
トレンチキャパシタ形成後の断面図を示す。例えば、ボ
ロン濃度1019cm-3のp+ 型シリコン基板1に、例え
ばボロン濃度1015cm-3のp型エピタキシャル成長層
2を形成する。エピタキシャル層2の厚みは、例えば
0.7μmとする。次いで、セルアレイ領域にボロンを
イオン注入してウェル拡散し、セルアレイ領域のp型エ
ピタキシャル成長層2の濃度を最適化する。
【0023】続いて、LOCOS法によりフィールド酸
化膜3を形成した後に、リソグラフィーと反応性イオン
エッチング技術により、トレンチ4′を基板1に達する
深さに形成する。トレンチ4′のシリコンエピタキシャ
ル層2とシリコン酸化膜3との界面からの深さは、例え
ば1μmとする。
【0024】続いて、トレンチ4′の内面を酸化し、例
えば膜厚0.1μmの素子分離酸化膜42を形成する。
また、この絶縁膜領域作成工程として、絶縁膜厚さ確保
と厚い酸化による熱応力による劣化を防ぐため、例えば
シリコン酸化膜を堆積し、エッチングによって絶縁膜を
異方性エッチングすることにより素子分離酸化膜42の
側壁にさらなる絶縁膜を堆積する方法を代替、又は後工
程として挿入してもよい。
【0025】次いで、素子分離酸化膜42の底面の酸化
膜を反応性イオンエッチング技術でシリコン基板1が表
面に出るまで取り除き、引き続き反応性イオンエッチン
グ技術によりシリコン基板1中にトレンチ4を形成す
る。このトレンチ4の深さは、例えば5μmとする。こ
の後、トレンチ4内の基板プレート電極の容量を大きく
するために、ボロンなどの不純物をトレンチにイオン注
入してもよい。
【0026】次いで、トレンチ4の内壁にキャパシタ絶
縁膜5を形成した後、蓄積電極6となる第1層多結晶シ
リコン膜を全面堆積する。キャパシタ絶縁膜5は、例え
ばシリコン酸化膜/シリコン窒化膜/シリコン酸化膜の
積層膜(実効膜厚10nm)とする。第1層多結晶シリ
コン膜には、例えばAsをイオン注入して低抵抗化す
る。
【0027】続いて、ケミカルドライエッチング技術に
より第1層多結晶シリコン膜をエッチバックし、蓄積電
極6としてトレンチ4に残置する。その後、p型エピタ
キシャル層2に露出したキャパシタ絶縁膜5をケミカル
ドライエッチング技術により除去する。次いで、シリコ
ン酸化膜を平滑化するまで全面堆積し、ケミカルドライ
エッチング技術により積層したシリコン酸化膜をエッチ
バックし、図5のように表面絶縁膜42''としてトレン
チ4に残置する。
【0028】次に、図6にセルトランジスタ形成後の断
面図を示す。ここで、p型エピタキシャル層2を、例え
ば10nmの厚さ酸化してゲート酸化膜7を形成し、ゲ
ート電極8,14となる第2層多結晶シリコン膜を全面
に堆積し、POCl3 拡散を行ってこれを低抵抗化す
る。さらに、絶縁膜12′となるシリコン窒化膜を全面
堆積した後、リソグラフィーと反応性イオンエッチング
により加工して、ゲート電極8,14を形成する。さら
に、全面に例えばAsをイオン注入してn型拡散層9を
作成する。
【0029】次いで、絶縁膜12′となるシリコン窒化
膜をさらに全面堆積し、異方性エッチングによって切り
立ったゲート電極8,14の側壁に絶縁膜12′を残す
ことによりゲートの側壁絶縁膜を形成する。この側壁膜
と、リソグラフィーの直前に堆積したシリコン窒化膜が
ゲート電極8,14を取り囲む形になり、トレンチ接続
のための導電性パッド10やビット線13と電気的絶縁
を保つことが容易になる。この後、導電性パッド10及
びビット線13とn型拡散層9との接続抵抗を下げるた
め、例えば砒素などを拡散層9にイオン注入してもよ
い。
【0030】次に、図7にスタックドキャパシタ蓄積電
極17の形成後及びパッド電極10の形成後の断面図を
示す。まず、リソグラフィーと絶縁膜42''をエッチン
グすることによってトレンチ接続コンタクト15を形成
する。次いで、例えば多結晶シリコンを全面に厚く堆積
し、リソグラフィーとエッチングによってトレンチ接続
導電性パッド10及びスタックドキャパシタ蓄積電極1
7を同時にパターニングする。
【0031】これにより、蓄積電極6とn型拡散層9と
が電気的に接続される。この際に位相シフト法を用いれ
ば、導電性パッド10とキャパシタ蓄積電極17との間
隔を、位相シフト法を用いないリソグラフィーでの最小
加工寸法よりも狭めることが可能であり、蓄積電極の平
面積を大きく確保でき、望ましい。この後、例えばAs
イオン打ち込みを行ってこれを低抵抗化する。
【0032】次に、図8にスタックドキャパシタプレー
ト電極18形成後の断面図を示す。スタックドキャパシ
タ用キャパシタ絶縁膜16、スタックドキャパシタ用プ
レート電極18を全面堆積した後、例えばPOCl3
散を行ってこれを低抵抗化する。さらに、リソグラフィ
ーとエッチングによって、ビット線コンタクト部分のプ
レート電極18及びキャパシタ絶縁膜16を取り除く。
【0033】これ以降は図示しないが、層間絶縁膜12
を全面堆積した後、リソグラフィーと反応性イオンエッ
チングによりビット線コンタクト11を作成する。その
後、ビット線材、例えば多結晶シリコン膜を全面堆積
し、ビット線13を加工し、さらに上層の配線層を加工
して完成する。
【0034】このように本実施例によれば、トレンチキ
ャパシタの蓄積電極6とセルトランジスタ拡散層9とを
接続する導電性パッド10が、スタックドキャパシタの
蓄積電極17と同一工程で電気的に分離形成されるた
め、スタックドキャパシタの蓄積電極17の形成前に層
間絶縁膜12を形成する必要がなくなり、これにより工
程数を削減することができる。また、スタックドキャパ
シタの下に層間絶縁膜12が無い分だけ、スタックドキ
ャパシタの下地高さを低く保つことができる。さらに、
導電性パッド10上にもMOSキャパシタを形成してい
るので、トレンチキャパシタの蓄積容量を更に大きくす
ることができる。
【0035】また本実施例では、トレンチメモリセル同
士が隣接しないようにトレンチメモリセルとスタックド
メモリセルとを交互に配置しているため、トレンチメモ
リセルのみで構成したメモリセルアレイよりもトレンチ
中心間隔を1.4倍以上に拡大でき、微細化が進んでも
トレンチ間リークを低減でき電荷の保持時間を確保でき
る。
【0036】さらに本実施例では、スタックドキャパシ
タを有したメモリセルとトレンチキャパシタを有したメ
モリセルとが直列接続した構造を有している。このた
め、トレンチ断面寸法の加工揺らぎによって拡散層の残
り幅が減少する問題が生じても、トランジスタのもう一
方のスタックドキャパシタ側の拡散層ではトランジスタ
の拡散層幅が確保できるため、拡散層の接続抵抗をトレ
ンチキャパシタのみのメモリセルよりも小さくできる。 (実施例2)図9は本発明の第2の実施例に係わるNA
ND型DRAMのセルアレイの平面図、図10は図9の
矢視A−A′断面図である。なお、図1,図2と同一部
分には同一符号を付して、その詳しい説明は省略する。
【0037】本実施例は、基本的には第1の実施例と同
様であるが、ビット線コンタクト11の形成法が第1の
実施例と異なっている。図11,12にスタックドキャ
パシタ蓄積電極形成後の製造工程断面図を示す。本実施
例では、スタックドキャパシタ蓄積電極17の形成前ま
では第1の実施例と同様に形成し、スタックドキャパシ
タ蓄積電極17の形成のために多結晶シリコンを堆積し
た後のエッチング時に、多結晶シリコンをビット線コン
タクトの拡散層9上部に同時に残置する。
【0038】ここでのポイントは、多結晶シリコンのエ
ッチング膜厚Te のコントロールである。エピタキシャ
ル層2上の多結晶シリコンの厚さをTa 、フィールド酸
化素子分離膜上の多結晶シリコンの厚さをTb 、ゲート
上部絶縁膜12′上の多結晶シリコンの厚さをTc とし
て、 Tb ,Tc < Te < Ta で表す範囲に制御する。
【0039】図12(a)(b)(c)に、図11の矢
視B−B′ビット線コンタクト部分の製造工程断面図を
示す。スタックドキャパシタ蓄積電極形成後の断面を図
12(a)に示すが、このようにスタックドキャパシタ
用キャパシタ絶縁膜16とスタックドキャパシタ用プレ
ート電極18を全面堆積し、例えばPOCl3 拡散を行
ってこれを低抵抗化する。さらに、図12(b)のよう
にリソグラフィーとエッチングによって、ビット線コン
タクト部分のプレート電極18及びキャパシタ絶縁膜1
6を取り除く。続いて、図12(c)に示すように、層
間絶縁膜12を全面堆積した後、リソグラフィーと反応
性イオンエッチングによりビット線コンタクト11を作
成する。その後、ビット線材、例えば多結晶シリコン膜
を全面堆積し、ビット線13を加工し、さらに上層の配
線層を加工して完成する。
【0040】この第2の実施例では、第1の実施例より
も拡散層9に接する電極材10′の面積を一定に確保で
き、コンタクト抵抗の分散を小さくできる。また、ビッ
ト線13に対するビット線コンタクト段差をスタックド
キャパシタの蓄積電極高さだけ減らすことができる。こ
のため、スタックドキャパシタの蓄積電極17の高さに
依らず、蓄積電極17よりも上の配線からビット線コン
タクトを取るのが容易になる。 (実施例3)図13は本発明の第3の実施例に係わるN
AND型DRAMのセルアレイの平面図、図14は図1
3の矢視A−A′断面図である。なお、図1,図2と同
一部分には同一符号を付して、その詳しい説明は省略す
る。
【0041】本実施例は、基本的には第2の実施例と同
様であるが、導電性パッド10及びスタックドキャパシ
タの蓄積電極17の形成法が第2の実施例と異なってい
る。本実施例では、スタックドキャパシタ蓄積電極17
の形成前までは、第2の実施例と同様に形成し、スタッ
クドキャパシタ蓄積電極形成エッチング時に、多結晶シ
リコンを、図13の導電性パッド10、スタックドキャ
パシタ17と拡散層9とのコンタクト27、及びビット
線コンタクトの拡散層9上部に、同時に残置する。
【0042】ここで、多結晶シリコンのエッチング膜厚
Te のコントロールを次のようにする。エピタキシャル
層2上の多結晶シリコンの厚さをTa 、トレンチ4上の
多結晶シリコンの厚さをTd 、フィールド酸化素子分離
膜上の多結晶シリコンの厚さをTb 、ゲート上部絶縁膜
12′上の多結晶シリコンの厚さをTc として、 Tb ,Tc < Te < Ta ,Td で表す範囲に制御する。スタックドキャパシタ蓄積電極
17の形成後の工程は第2の実施例と同一である。
【0043】この第3の実施例では、導電性パッド1
0、スタックドキャパシタコンタクト27、ビット線コ
ンタクト導電性パッド10′が、拡散層9上及びトレン
チ4上の領域に合わせずれなく形成される。従って、微
細化が進んでも拡散層9とのコンタクト抵抗の均一性を
確保できる。
【0044】また、スタックドキャパシタ蓄積電極17
の形成時のリソグラフィーパターンは、トレンチ導電性
パッド10を含む必要はなく、電極の高さが必要な部
分、例えばスタックドキャパシタ蓄積電極17及びビッ
ト線コンタクト11でよい。そこで、図13のハッチン
グを施した部分で示すように、トレンチ導電性パッド1
0のパターンを形成するよりもパターン間隔の広いリソ
グラフィーパターンでスタックドキャパシタ容量を確保
できる。
【0045】また、ビット線回りの断面構造を第1の実
施例と同じくすることも可能で、この場合、キャパシタ
に対するコンタクトの抵抗の均一性が確保される。さら
に、スタックドキャパシタの形成工程では、パターン間
隔の広いリソグラフィーパターンでスタックドキャパシ
タ容量を確保できる。 (実施例4)図15は本発明の第4の実施例に係わるメ
モリセルで、スタックドキャパシタを有するメモリセル
領域上と、そのメモリセルに隣接するトレンチキャパシ
タを有するメモリセル領域上で、1本の通過ワード線を
有するDRAMセルアレイの平面図である。また、図1
6は図15の矢視A−A′断面図である。なお、図1,
図2と同一部分には同一符号を付して、その詳しい説明
は省略する。
【0046】この構造では、NAND型セルに比べビッ
ト線コンタクトが多いためセル面積が多くなるが、全ビ
ットに対し高速なランダムアクセスが可能である。この
実施例のメモリセルの製造工程は、第1の実施例と同じ
なので省略するが、平面構造を図15と同様のDRAM
セル配置にし、ビット線回りの構造を第2の実施例と同
じくすることも可能である。また、平面構造を図15と
同様のDRAMセル配置にし、スタックドキャパシタの
蓄積電極17と拡散層9とのコンタクト27及び導電性
パッド10を第3の実施例と同じくすることも可能であ
る。
【0047】また、さらに、図17の断面図で示すよう
に、図16のトレンチ内壁の素子分離酸化膜42の代わ
りに、絶縁膜25を用いて上部シリコン領域26と基板
1とを分離する、いわゆるSOI構造も可能である。こ
の場合、絶縁膜25を形成するには、例えばシリコン基
板への酸素イオン打ち込みや、表面に酸化膜を形成した
基板を2枚張り合わせて、一方の面を研磨しシリコン基
板を例えば0.5μmの厚さに薄膜化する方法が可能で
あり、作成工程は、素子分離酸化膜42を作成しない点
を除いて第1の実施例と同じである。
【0048】この構造では、例えば絶縁膜25にシリコ
ン酸化膜を用いて、絶縁膜25の領域に例えばシリコン
酸化膜を用い、その誘電率を基板1のシリコンの誘電率
よりも小さくすることにより、拡散領域9と基板1との
容量を小さくすることができる。このため、ビット線1
3の容量も小さくすることができ、ビット線信号幅を向
上できる。 (実施例5)図18は本発明の第5の実施例に係わる折
り返しビット線方式のメモリセルの平面図、図19は図
18の矢視A−A′断面図である。なお、図1,図2と
同一部分には同一符号を付して、その詳しい説明は省略
する。
【0049】この構造では、全ビットに対し高速なラン
ダムアクセスが可能で、折り返しビット線をとっている
ため2つのワード線に発生する同相ノイズを大きく低減
できる。この実施例のメモリセルの製造工程は、第1の
実施例と同じなので省略するが、平面構造を図18と同
様のDRAMセル配置にし、ビット線回りの構造を第2
の実施例と同じくすることも可能である。
【0050】また、平面構造を図18と同様のDRAM
セル配置にし、スタックドキャパシタの蓄積電極17と
拡散層9とのコンタクト27及び導電性パッド10を第
3の実施例と同じくすることも可能である。また、第4
の実施例の図17のように、トレンチ内壁の素子分離酸
化膜42の代わりに、絶縁膜25を用いてトランジスタ
領域26と基板1とを分離する、いわゆるSOI構造を
用いることも可能である。 (実施例6)図20は本発明の第6の実施例に係わる2
メモリセル1ビット線コンタクト型DRAMのセルアレ
イを示す平面図で、図21,22,23はそれぞれ図2
0の矢視A−A′,B−B′,C−C′断面図である。
なお、図1,図2と同一部分には同一符号を付して、そ
の詳しい説明は省略する。
【0051】本実施例は、基本的には第4の実施例と同
様であるが、ビット線13をスタックドキャパシタの下
に形成している部分が異なっている。本実施例では、図
24に示すように、拡散層9の形成までは第1の実施例
と同様に形成する。次いで、図25に示すように、例え
ばエッチングストッパシリコン窒化膜12''' を積層
後、例えばシリコン酸化膜からなる層間絶縁膜12を堆
積し、リフローにより平坦化する。続いて、ビット線コ
ンタクト11をパターニングし異方性イオンエッチング
によって形成後、例えばビット線13となる多結晶シリ
コンを全面堆積し、例えばAs打ち込みを行ってこれを
低抵抗化する。
【0052】次いで、図26に示すように、多結晶シリ
コンをリソグラフィーとエッチングによってパターニン
グし、ビット線13を形成する。さらに、ビット線13
とスタックドキャパシタ蓄積電極17との絶縁を保持す
る層間絶縁膜12''を全面堆積した後、導電性パッド1
0、スタックドキャパシタ蓄積電極17と拡散層9との
コンタクト27を、リソグラフィーと異方性エッチング
により形成する。
【0053】この際、例えばエッチングストッパシリコ
ン窒化膜12''' とシリコン酸化膜からなる層間膜12
との選択比が良好なエッチング法を選択することによ
り、12''' でエッチングを止め、次いで窒化膜1
2''' をエッチングすることにより、厚い絶縁膜12の
エッチングでもゲートの回りの絶縁膜をオーバーエッチ
ングすることを防ぐことができ、ゲート8に対する絶縁
を良好に保ちつつコンタクトを取ることができる。
【0054】勿論、絶縁膜12と、シリコン基板1、側
壁絶縁膜12′との異方性エッチングの選択比が確保で
きれば、エッチングストッパシリコン窒化膜12''' は
必要ない。また、12''' として12と選択比が大きな
物質、例えば多結晶シリコンを用い、絶縁膜12をエッ
チングした後多結晶シリコンも引き続きエッチングし、
残りの多結晶シリコンを酸化して絶縁膜に変換し絶縁性
を確保してもよい。
【0055】この後の工程は図示しないが、絶縁膜1
2''' をエッチングし、次いで、トレンチ上部絶縁膜4
2''を異方性エッチングする。次に、例えば多結晶シリ
コンを全面に厚く堆積し、リソグラフィーとエッチング
によってトレンチ接続導電性パッド10及びスタックド
キャパシタ蓄積電極17を同時にパターニングする。こ
れにより、蓄積電極6とn型拡散層9とが電気的に接続
される。この後、例えばAsイオン打ち込みを行ってこ
れを低抵抗化する。さらに、スタックドキャパシタ用キ
ャパシタ絶縁膜16、スタックドキャパシタ用プレート
電極18を全面堆積した後、例えばPOCl3 拡散を行
ってこれを低抵抗化して完成する。
【0056】この第6の実施例では、ビット線コンタク
ト11がスタックドキャパシタ蓄積電極17よりも下に
形成されるので、スタックドキャパシタの高さにかかわ
らず、ビット線13の基板1からの高さを低く保つこと
ができる。従って、微細化が進んで容量確保のためスタ
ックドキャパシタの高さが高くなっても、ビット線13
のコンタクトを容易に取ることができ、周辺回路とメモ
リセル部とのビット線段差を小さく保つことができる。
【0057】また、本実施例としては、第1のメモリセ
ル領域及び第2のメモリセル領域上で1本の通過ワード
線を有する半導体記憶装置を例示したが、メモリセルを
複数個直列に接続した第1の実施例の構造や、折り返し
ビット線方式の第5の実施例の構造でも可能であること
はいうまでもない。
【0058】なお、本発明は上述した各実施例に限定さ
れるものではない。実施例では、素子分離絶縁膜の作成
法として、熱酸化による酸化膜形成法を示したが、30
keV程度の低加速エネルギーで酸素を注入し酸化膜を
形成してもよいし、絶縁膜を堆積する方法を用いてもよ
い。また、素子分離絶縁膜形成法自身は、シリコンをシ
リコン酸化膜やシリコン窒化膜に変換するこれら以外の
方法を用いてもかまわない。さらに、トレンチ側壁絶縁
膜領域作成の後の工程として、十分な耐圧を有する絶縁
膜厚さ確保と厚い酸化の応力による劣化を防ぐため、シ
リコン酸化膜を堆積し、異方性エッチングによってシリ
コン酸化膜をエッチングすることにより側壁にさらなる
シリコン酸化膜を堆積する方法を挿入してもよい。勿
論、この絶縁膜にシリコン窒化膜その他強誘電体膜、常
誘電体膜の単層膜又はそれらの複合膜を用いることもで
きる。また、絶縁膜12′としてシリコン窒化膜を用い
たが、シリコン酸化膜など常誘電体膜の単層膜又はそれ
らの複合膜を用いることができる。
【0059】実施例1〜3としては、ゲート電極14を
有するフィールドシールド分離を用いたが、この素子分
離の一部には素子分離絶縁膜3を用いてもよい。実施例
1〜3としては、それぞれのビット線コンタクト11の
位置がワード線方向に揃った構造を示したが、必ずしも
揃える必要性は存在しない。また、実施例1〜3での縦
続接続するトレンチの個数は複数個であればよく、8メ
モリセル当たり1ビット線コンタクトである必要はな
い。
【0060】実施例では、基板1全体がp+ 型であって
これがプレート電極となっているが、基板の少なくとも
セルアレイ領域の表面部(例えば6μm程度)が、ボロ
ンのイオン注入等によりp+ 型とされた基板を用いるこ
ともできる。また、BPSG等を用いた固相拡散、BN
を用いた気相拡散によりp+ 型層を形成した基板を用い
ることもできる。また、基板の少なくともセルアレイ領
域の表面部(例えば6μm程度)が、燐もしくは砒素の
イオン注入によりn+ 型とされた基板を用いることもで
きる。また、このn+ 領域の形成には、PSGやAsS
Gによる固相拡散、POCl3 による気相拡散を用いる
こともできる。
【0061】実施例では、トレンチキャパシタのプレー
ト電極を基板プレートにしたものを示したが、プレート
電極もトレンチ内に埋め込んだ、いわゆるスタックド・
トレンチキャパシタで代替してもよい。また、蓄積電極
17と絶縁膜12′との間にプレート電極18及びキャ
パシタ絶縁膜16を形成してもよい。また、スタックド
キャパシタの代わりにはプレーナ型のキャパシタを用い
ることも可能であり、要するに基板よりも上に形成する
キャパシタであればよい。
【0062】実施例では、p型エピタキシャル層を作製
したが、エピタキシャル層2を形成せず、Si基板1に
プレート電極となる高濃度p+ 型層又はn+ 型層を、例
えば3MeV程度の加速電圧でボロン又は燐等をイオン
注入して形成してもよい。また、p+ Si基板1の代わ
りにn型Si基板を用い、エピタキシャル層2を形成せ
ずに、セルアレイ領域にはp型ウェルを形成しても良
い。また、基板1とエピタキシャル層2との境界は、素
子分離絶縁膜42だけでなく、トレンチ4のどの部分を
通過していてもよい。
【0063】トレンチ4の平面形状は、長方形,正方
形,楕円形,円形状,その他多角形の平面形状でも良
い。また、実施例では、それぞれスタックドキャパシタ
蓄積電極17の平面形状も長方形,正方形,楕円形,円
形状,その他多角形の平面形状でも良い。もちろん個々
のトレンチ及びスタックドキャパシタの蓄積電極の形状
が異なっても、容量確保ができればよい。
【0064】実施例では、蓄積電極6、17及びプレー
ト電極18に砒素をイオン注入した多結晶Si膜を用い
たが、砒素をAsSG等により固相拡散してもよいし、
膜形成時に同時に砒素をドープした、いわゆるドープド
多結晶シリコン膜を用いてもよい。また、砒素の代わり
に燐を同様な手法でドーピングしてもよい。蓄積電極
6,17及びプレート電極18にボロン等をドープした
p型とすることもできる。さらに、蓄積電極6,17及
びプレート電極18の材料として、多結晶シリコン以外
の単結晶シリコン,ポーラスシリコン,アモルファスシ
リコン,W,Ta,Ti,Hf,Co,Pt,Pd等の
金属、或いはそのシリサイドを用いることもできる。ま
た、これらの積層構造にしてもよい。
【0065】実施例としては、nチャネルMOSトラン
ジスタを用いたがpチャネルMOSトランジスタを用い
てもよい。つまり、拡散層9をp型にし、エピタキシャ
ルSi層2をn型にすることも可能である。その他、本
発明の要旨を逸脱しない範囲で、様々に変形して実施す
ることができる。
【0066】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、ト
レンチキャパシタの蓄積電極とセルトランジスタ拡散層
とを接続する導電性パッドが、スタックドキャパシタの
蓄積電極と同一工程で電気的に分離形成されるため、ス
タックドキャパシタ蓄積電極形成前に、トレンチキャパ
シタの蓄積電極上に層間絶縁膜を形成する必要がなく、
トレンチキャパシタとスタックドキャパシタを続いて形
成した場合に比べ、工程数を削減することができる。し
かも、トレンチキャパシタの蓄積電極上に層間絶縁膜が
無い分だけ、スタックドキャパシタの下地高さを低く保
つことができる。このため、蓄積電極よりも上の配線か
ら蓄積電極より下の層にコンタクトを取るのが容易にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例に係わるNAND型DRAMのセ
ルアレイを示す平面図。
【図2】図1の矢視A−A′断面図。
【図3】図1の矢視B−B′断面図。
【図4】図1の矢視C−C′断面図。
【図5】第1の実施例の製造工程を示す断面図。
【図6】第1の実施例の製造工程を示す断面図。
【図7】第1の実施例の製造工程を示す断面図。
【図8】第1の実施例の製造工程を示す断面図。
【図9】第2の実施例に係わるNAND型DRAMのセ
ルアレイを示す平面図。
【図10】図9の矢視A−A′断面図。
【図11】第2の実施例の製造工程を示す断面図。
【図12】第2の実施例の製造工程を示す断面図。
【図13】第3の実施例に係わるNAND型DRAMの
セルアレイを示す平面図。
【図14】図13の矢視A−A′断面図。
【図15】第4の実施例に係わるDRAMセルアレイを
示す平面図。
【図16】図15の矢視A−A′断面図。
【図17】図15の矢視A−A′断面図。
【図18】第5の実施例に係わる折り返しビット線方式
のメモリセルを示す平面図。
【図19】図18の矢視A−A′断面図。
【図20】第6の実施例に係わる2メモリセル1ビット
線コンタクト型DRAMのセルアレイを示す平面図。
【図21】図20の矢視A−A′断面図。
【図22】図20の矢視B−B′断面図。
【図23】図20の矢視C−C′断面図。
【図24】第6の実施例の製造工程を示す断面図。
【図25】第6の実施例の製造工程を示す断面図。
【図26】第6の実施例の製造工程を示す断面図。
【図27】トレンチキャパシタを用いた従来のNAND
型メモリセルを示す平面図。
【図28】スタックドキャパシタとトレンチキャパシタ
の両方を用いた従来のメモリセルを示す断面図。
【符号の説明】
1…p+ 型シリコン基板 2…p型エピタキシャル成長層 3…素子分離絶縁膜 4…トレンチ 5…キャパシタ絶縁膜(第1のキャパシタ絶縁膜) 6…トレンチキャパシタ用蓄積電極(第1の蓄積電極) 7…ゲート絶縁膜 8…ゲート電極(ワード線) 9…n型拡散層 10…導電性パッド(接続電極) 11…ビット線コンタクト 12…層間絶縁膜 13…ビット線 14…ゲート電極(フィールドシールド分離) 15…トレンチパッド電極接続コンタクト 16…キャパシタ絶縁膜(第2のキャパシタ絶縁膜) 17…スタックドキャパシタ用蓄積電極(第2の蓄積電
極) 18…スタックドキャパシタ用プレート電極(第2のプ
レート電極) 19…ストレージノードコンタクト 20…トレンチ内プレート電極 25…SOI絶縁膜 26…SOI Si層 27…スタックドキャパシタ及び拡散層間コンタクト 42…素子分離絶縁膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/822 7735−4M H01L 27/10 625 A

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板上にMOSトランジスタとキャ
    パシタからなる複数個のメモリセルから構成される半導
    体記憶装置において、 相互に隣接する第1及び第2のMOSトランジスタの一
    方にトレンチキャパシタが接続され、他方にトレンチ以
    外のキャパシタが接続され、 前記トレンチキャパシタの蓄積電極は、前記半導体基板
    に設けられたトレンチ内に第1のキャパシタ絶縁膜を介
    して埋め込み形成され、接続電極により第1のMOSト
    ランジスタのソース・ドレインの一方に接続され、 前記トレンチ以外のキャパシタの蓄積電極は、前記半導
    体基板の主表面より上に形成されて第2のMOSトラン
    ジスタのソース・ドレインの一方に接続され、 前記トレンチ以外のキャパシタの蓄積電極と前記接続電
    極とは互いに重なり合わずに同一構成材で形成されてな
    ることを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】前記トレンチキャパシタの蓄積電極に対向
    する半導体基板部分を第1のプレート電極として用い、
    前記トレンチ以外のキャパシタの蓄積電極及び前記接続
    電極の表面に第2のキャパシタ絶縁膜を介して第2のプ
    レート電極を形成してなることを特徴とする請求項1記
    載の半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】前記トランジスタ及びキャパシタからなる
    メモリセルを複数個直列に接続してNAND型のメモリ
    セルを構成したことを特徴とする請求項1記載の半導体
    記憶装置。
  4. 【請求項4】第1のMOSトランジスタ及びトレンチキ
    ャパシタからなる第1のメモリセル領域と、第2のMO
    Sトランジスタ及びトレンチ以外のキャパシタからなる
    第2のメモリセル領域とを有し、ワード線方向に隣接す
    る第1及び第2のメモリセル領域上に、1本の通過ワー
    ド線を有することを特徴とする請求項1記載の半導体記
    憶装置。
  5. 【請求項5】半導体基板の主平面に隣接して設けられた
    第1及び第2のMOSトランジスタと、第1のMOSト
    ランジスタに隣接して前記半導体基板に設けられたキャ
    パシタ形成用トレンチと、このトレンチ内に第1のキャ
    パシタ絶縁膜を介して埋め込み形成された第1の蓄積電
    極と、第1のMOSトランジスタのソース・ドレインの
    一方と第1の蓄積電極とを接続する接続電極と、第2の
    MOSトランジスタのソース・ドレインの一方に接続さ
    れ前記半導体基板の主平面より上に形成された第2の蓄
    積電極と、第2の蓄積電極及び接続電極の表面に第2の
    キャパシタ絶縁膜を介して形成されたプレート電極とを
    具備してなり、 前記接続電極と第2の蓄積電極とは互いに重なり合わず
    に同一構成材で形成されていることを特徴とする半導体
    記憶装置。
  6. 【請求項6】半導体基板にキャパシタ形成用のトレンチ
    を形成する工程と、前記トレンチ内に第1のキャパシタ
    絶縁膜を介して第1の蓄積電極を形成する工程と、前記
    半導体基板上に第1及び第2のMOSトランジスタを形
    成する工程と、前記半導体基板の主平面より上に第2の
    MOSトランジスタの拡散領域と接続するよう第2の蓄
    積電極を形成すると共に、第1の蓄積電極と第1のMO
    Sトランジスタの拡散領域を接続する接続電極を形成す
    る工程と、第2の蓄積電極,接続電極の上部及び側面に
    第2のキャパシタ絶縁膜を介してプレート電極を形成す
    る工程とを含むことを特徴とする半導体記憶装置の製造
    方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6720606B1 (en) 1997-12-02 2004-04-13 Kabushiki Kaisha Toshiba Dynamic semiconductor memory device having a trench capacitor
JP2005005465A (ja) * 2003-06-11 2005-01-06 Toshiba Corp 半導体記憶装置及びその製造方法

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