JPH10326459A - 同期信号再生装置および方法 - Google Patents

同期信号再生装置および方法

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JPH10326459A
JPH10326459A JP13540497A JP13540497A JPH10326459A JP H10326459 A JPH10326459 A JP H10326459A JP 13540497 A JP13540497 A JP 13540497A JP 13540497 A JP13540497 A JP 13540497A JP H10326459 A JPH10326459 A JP H10326459A
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JP
Japan
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signal
synchronization signal
synchronizing signal
flywheel
synchronization
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JP13540497A
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Hideki Ando
秀樹 安藤
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Sony Corp
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成および簡単な処理で、精度良く同
期信号を再生することができるようにする。 【解決手段】 同期信号再生装置は、再生データ列c0
1から生の同期信号c02を検出する同期信号パターン
検出部11と、それぞれ異なる動作状態で動作可能なフ
ライホイルを有し、生の同期信号c02に対して検出誤
りを修復して修復後の同期信号c021 〜c02N を出
力する複数のフライホイル制御部121 〜12N と、フ
ライホイル制御部121 〜12N からの情報に基づいて
最適な動作状態のフライホイルを判定する最適フライホ
イル判定回路13と、最適フライホイル判定回路13の
制御により、同期信号c02,c021 〜c02N のう
ち最適なものを選択して、再生同期信号c03として出
力する同期信号選択回路14とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタルデータ
を再生する際に同期信号の再生を行う同期信号再生装置
および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタルデータの記録を行う記録装置
では、一般的に、ユーザデータをあるサイズのブロック
に分割し、それらにエラー検出・訂正符号を付加した
後、記録に適した形態に変換するチャネルコーディング
を施し、更に、各ブロックにブロック同期信号(以下、
単に同期信号と言う。)を付加して、記録媒体に記録す
る。なお、このような信号は、例えば、ANSI(Amer
ican National StandardsInstitute )発行の「ANS
I X3.175−1990」に記載されているID−
1フォーマットに基づくものである。
【0003】図6は、上述の記録装置によって記録媒体
に記録される信号の内容を示したものである。この信号
は、同期信号(図ではSyncと記す。)101とデー
タ102を有し、これらで1同期ブロックが構成されて
いる。ここで、データ102は、ブロックに分割された
ユーザデータにエラー検出・訂正符号等を付加し、チャ
ネルコーディングを施したものである。
【0004】図7は、上述のようにして記録媒体に記録
された信号を再生する記録信号再生装置の一般的な構成
を示すブロック図である。この記録信号再生装置は、記
録媒体から読み出された入力信号121より生のデータ
列および必要に応じてデータに対応するクロックを復元
し、データ122およびクロック123を出力するデー
タ・クロック復元部111と、このデータ・クロック復
元部111からのデータ122およびクロック123を
入力し、同期信号を再生し、データ124および同期信
号125を出力する同期信号再生部112と、この同期
信号再生部112からのデータ124および同期信号1
25を入力し、データに対してチャネルデコーディング
を施すチャネルデコーディング部113と、このチャネ
ルデコーディング部113の出力データに対して、エラ
ー検出およびエラー訂正を行うエラー検出・訂正部11
4と、このエラー検出・訂正部114の出力データより
ユーザデータを抽出し、出力データ126として出力す
るユーザデータ抽出部115とを備えている。
【0005】図7に示した記録信号再生装置では、デー
タ・クロック復元部111によって、入力信号121よ
り生のデータ列および必要に応じてデータに対応するク
ロックが復元され、このデータ・クロック復元部111
からのデータ122およびクロック123を入力する同
期信号再生部112によって、同期信号が再生され、こ
の同期信号再生部112からのデータ124および同期
信号125を入力するチャネルデコーディング部113
によって、データに対してチャネルデコーディングが施
され、このチャネルデコーディング部113の出力デー
タに対して、エラー検出・訂正部114によって、エラ
ー検出およびエラー訂正が行われ、ユーザデータ抽出部
115によって、エラー検出・訂正部114の出力デー
タよりユーザデータが抽出され、出力データ126とし
て出力される。
【0006】図8は、図7における同期信号再生部11
2の構成を示すブロック図である。同期信号再生部11
2は、データ・クロック復元部111からのデータ12
2を入力し、同期信号のパターンを検出することによっ
て生の同期信号を検出する同期信号パターン検出部13
1と、この同期信号パターン検出部131によって検出
された生の同期信号を入力し、同期信号が欠落した場合
に、過去の同期信号の位相に基づいて同期信号を発生さ
せて、同期信号を出力するフライホイル132と、同期
信号パターン検出部131によって検出された同期信号
を入力し、フライホイル132を制御するフライホイル
制御部133と、データ・クロック復元部111からの
データ122を入力し、所定の時間だけ遅延して出力す
る遅延補償部134とを備えている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図7におけるチャネル
デコーディング部113以降の処理は、全て同期信号再
生部112で再生された同期信号に従って処理される。
よって、同期信号の再生が期待通りに動作しない場合
(例えば、同期信号が再生できない場合や、再生された
同期信号が誤っている場合)には、ユーザデータの復元
が困難、時には不可能になる。
【0008】ところで、図8における同期信号パターン
検出部131によって検出された生の同期信号は、再生
された生のデータ列に対して単純に同期信号パターンの
マッチングを行った結果であり、この信号には、次のよ
うな各モードの誤りが含まれると考えられる。
【0009】 誤りモードM1:同期信号の欠落 誤りモードM2:疑似同期信号の発生 誤りモードM3:誤りモードM1と誤りモードM2の複
【0010】図9は、上記各誤りモードを説明するため
の説明図である。(a)は、誤りがないときの同期信号
を示したものである。(b)は、誤りモードM1発生時
の同期信号の例を示したものであり、図中、符号141
は、欠落した同期信号を表している。(c)は、誤りモ
ードM2発生時の同期信号の例を示したものであり、図
中、符号142は、擬似同期信号を表している。(d)
は、誤りモードM3発生時の同期信号の例を示したもの
であり、この例では、欠落した同期信号141が2つ発
生し、擬似同期信号142が1つ発生している。
【0011】同期信号パターン検出部131によって検
出された生の同期信号には、上述のような誤りが含まれ
ることから、再生系の誤動作を防止するためには、フラ
イホイルの機能が不可欠である。そこで、通常は、図8
に示したようなフライホイル132を設け、同期信号の
検出誤りに対して保護機能を持たるようにしている。
【0012】上述の各動作モードのうち、誤りモードM
1だけが単独で生じた場合と、誤りモードM2が単独で
生じた場合に対しては、ある同期信号から次(あるいは
一つ前)の同期信号までの距離がフォーマットで規定さ
れていることから、フライホイル132を利用して正し
い同期信号を再生することが可能である。
【0013】しかし、誤りモードM2が複数発生した場
合や、誤りモードM3が発生した場合に対して正確に同
期信号を再生することは、なかなか困難である。特に、
図10に示したように、データ・クロック復元部111
において、時間軸の変動、すなわちビットスリップBS
が生じて、生のデータ列において不規則な同期信号10
1の間隔Tirが発生し、その近傍で誤りモードM1〜M
3のいずれかが生じた場合には、その時点では、真の同
期信号と疑似同期信号との区別がつけられない。
【0014】図11は、ビットスリップと同期信号の検
出誤りとが発生した場合について説明するための説明図
である。(a)は、誤りがないときの同期信号を示した
ものである。(b)は、ビットスリップと誤りモードM
1が発生したときの同期信号の例を示したものであり、
この例では、ビットスリップBSの後に真の同期信号1
45が検出され、その後に、欠落した同期信号141が
ある。(c)は、ビットスリップと誤りモードM2が発
生したときの同期信号の例を示したものであり、この例
では、ビットスリップBSの後に真の同期信号145が
検出され、その後、次の真の同期信号145の前に、擬
似同期信号142が発生している。
【0015】従来は、図8におけるフライホイル制御部
133を工夫することで、擬似同期信号の排除や欠落し
た同期信号の補間と、ビットスリップに対する対応を同
時に行っていた。このような方法では、同期信号検出の
能力は、フライホイル制御部133の動作によって決定
されてしまう。
【0016】よって、正確にフライホイル132を動作
させるには、その制御回路133に十分な疑似同期信号
排除能力および欠落同期信号補間能力を持たせる必要が
ある。しかしながら、そのためには、複雑な引き込み制
御を行う必要があり、回路規模も大きくなりがちであ
る。
【0017】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、簡単な構成および簡単な処理で、精
度良く同期信号を再生することができるようにした同期
信号再生装置および方法を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の同期信号
再生装置は、入力データより同期信号を検出する同期信
号検出手段と、それぞれ、同期信号検出手段における同
期信号の検出誤りを修復して修復後の同期信号を出力す
ると共に、互いに異なる動作状態を取り得る複数の同期
信号修復手段と、各同期信号修復手段の動作状態の良否
を判定して、最適な動作状態の同期信号修復手段を判定
する判定手段と、この判定手段によって判定された最適
な動作状態の同期信号修復手段より出力される同期信号
を、再生同期信号として選択的に出力する同期信号選択
手段とを備えたものである。
【0019】請求項6記載の同期信号再生装置は、入力
データより同期信号を検出する同期信号検出手段と、そ
れぞれ、同期信号検出手段における同期信号の検出誤り
を修復して、再生同期信号となるものを含む複数の修復
後の同期信号を出力すると共に、互いに異なる動作状態
を取り得る複数の同期信号修復手段と、各同期信号修復
手段の動作状態の良否を判定して、この判定結果に応じ
て、再生同期信号を出力するための同期信号修復手段の
動作状態をより良好な状態に変更する動作状態変更手段
とを備えたものである。
【0020】請求項8記載の同期信号再生方法は、入力
データより同期信号を検出する同期信号検出手順と、互
いに異なる動作状態を取り得る複数の同期信号修復手段
を用いて、同期信号検出手順における同期信号の検出誤
りを修復して、複数の修復同期信号を生成する修復同期
信号生成手順と、各同期信号修復手段の動作状態の良否
を判定して、最適な動作状態の同期信号修復手段を判定
する判定手順と、修復同期信号生成手順によって生成さ
れた複数の修復同期信号のうち、判定手順によって判定
された最適な動作状態の同期信号修復手段によって生成
された修復同期信号を、再生同期信号として選択的に出
力する同期信号選択手順とを含むものである。
【0021】請求項10記載の同期信号再生方法は、入
力データより同期信号を検出する同期信号検出手順と、
互いに異なる動作状態を取り得る複数の同期信号修復手
段を用いて、同期信号検出手順における同期信号の検出
誤りを修復して、再生同期信号となるものを含む複数の
修復同期信号を生成させる修復同期信号生成手順と、各
同期信号修復手段の動作状態の良否を判定して、この判
定結果に応じて、再生同期信号を出力するための同期信
号修復手段の動作状態をより良好な状態に変更する動作
状態変更手順とを含むものである。
【0022】請求項1記載の同期信号再生装置では、同
期信号検出手段によって、入力データより同期信号が検
出され、複数の同期信号修復手段によって、それぞれ、
同期信号検出手段における同期信号の検出誤りを修復し
た修復後の同期信号が出力される。そして、判定手段に
よって、最適な動作状態の同期信号修復手段が判定さ
れ、同期信号選択手段によって、最適な動作状態の同期
信号修復手段より出力される同期信号が、再生同期信号
として選択的に出力される。
【0023】請求項6記載の同期信号再生装置では、同
期信号検出手段によって、入力データより同期信号が検
出され、複数の同期信号修復手段によって、それぞれ、
同期信号検出手段における同期信号の検出誤りを修復し
た修復後の同期信号が出力される。そして、判定手段に
よって、各同期信号修復手段の動作状態の良否が判定さ
れ、この判定結果に応じて、再生同期信号を出力するた
めの同期信号修復手段の動作状態がより良好な状態に変
更される。
【0024】請求項8記載の同期信号再生方法では、同
期信号検出手順によって、入力データより同期信号が検
出され、修復同期信号生成手順によって、互いに異なる
動作状態を取り得る複数の同期信号修復手段を用いて、
同期信号検出手順における同期信号の検出誤りを修復し
た複数の修復同期信号が生成される。そして、判定手順
によって、最適な動作状態の同期信号修復手段が判定さ
れ、同期信号選択手順によって、最適な動作状態の同期
信号修復手段によって生成された修復同期信号が再生同
期信号として選択的に出力される。
【0025】請求項10記載の同期信号再生方法では、
同期信号検出手順によって、入力データより同期信号が
検出され、修復同期信号生成手順によって、互いに異な
る動作状態を取り得る複数の同期信号修復手段を用い
て、同期信号検出手順における同期信号の検出誤りを修
復した複数の修復同期信号が生成される。そして、判定
手順によって、各同期信号修復手段の動作状態の良否が
判定され、この判定結果に応じて、再生同期信号を出力
するための同期信号修復手段の動作状態がより良好な状
態に変更される。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の第
1の実施の形態に係る同期信号再生装置の構成を示すブ
ロック図である。なお、この同期信号再生装置は、例え
ば、図7に示したような記録信号再生装置において、同
期信号再生部112に置き換えられる装置である。
【0027】本実施の形態に係る同期信号再生装置は、
例えばデータ・クロック復元部からの生の再生データ列
c01を入力し、同期信号のパターンを検出することに
よって生の同期信号c02を検出する同期信号パターン
検出部11と、それぞれ、同期信号パターン検出部11
によって検出された生の同期信号c02に対して、擬似
同期信号の排除や欠落した同期信号の補間等により、同
期信号の検出誤りを修復して修復後の同期信号c021
〜c02N を出力する本発明の同期信号修復手段に対応
する複数のフライホイル制御部121 〜12N (ただ
し、Nは2以上の整数)と、これらのフライホイル制御
部121 〜12N からの情報に基づいて最適な動作状態
のフライホイルを判定する最適フライホイル判定回路1
3と、同期信号パターン検出部11によって検出された
生の同期信号c02と各フライホイル制御部121 〜1
N より出力される同期信号c021 〜c02N とを入
力し、最適フライホイル判定回路13の制御により、同
期信号c02,c021 〜c02N のいずれかを選択し
て、再生同期信号c03として出力する同期信号選択回
路14と、同期信号パターン検出部11,フライホイル
制御部121 〜12N,最適フライホイル判定回路13
および同期信号選択回路14の処理に要する時間を補償
するために、生の再生データ列c01を所定の時間だけ
遅延して、再生信号c04として出力する遅延補償部1
5とを備えている。
【0028】フライホイル制御部121 は、生の同期信
号c02を入力し、同期信号が欠落した場合に、過去の
同期信号の位相に基づいて同期信号を発生させて、同期
信号c021 を出力するフライホイル211 と、生の同
期信号c02を入力し、フライホイル211 を制御する
フライホイル制御回路221 と、生の同期信号c02と
フライホイル211 からの同期信号c021 とを入力
し、フライホイル211の動作状態を判別するフライホ
イル動作状態判別回路231 とを有している。他のフラ
イホイル制御部122 〜12N の構成も、フライホイル
制御部121 と同様である。ただし、各フライホイル制
御部121 〜12N では、フライホイル制御回路による
フライホイルの制御方法が互いに異なっている。なお、
図には示していないが、以下、フライホイル制御部12
2 〜12N のフライホイル、フライホイル制御回路、フ
ライホイル動作状態判別回路を、それぞれ、符号212
〜21N 、222 〜22N 、232 〜23N で表す。フ
ライホイル211 〜21N は、例えば、正常な同期信号
の周期分の時間をカウントするカウンタを有し、生の同
期信号c02が欠落した場合に、過去の同期信号の位相
に基づいて、正常な同期信号の周期で同期信号を発生さ
せることができるようになっている。
【0029】また、最適フライホイル判定回路13は、
必要に応じて、各フライホイル制御部121 〜12N
フライホイル制御回路221 〜22N に対して、フライ
ホイル211 〜21N の動作状態の切り換えを指示する
制御信号16を与えるようになっている。
【0030】次に、本実施の形態に係る同期信号再生装
置の動作について説明する。なお、以下の説明は、本実
施の形態に係る同期信号再生方法の説明を兼ねている。
【0031】同期信号パターン検出器11は、生の再生
データ列c01が入力されると、この信号に対して同期
信号パターンのマッチングを行い、生の同期信号c02
を出力する。この生の同期信号c02は、既に述べたよ
うに誤りを含んでいる可能性がある。
【0032】生の同期信号c02は、同期信号選択回路
14に入力されると共に、各フライホイル制御部121
〜12N のフライホイル211 〜21N とフライホイル
制御回路221 〜22N とフライホイル動作状態判別回
路232 〜23N とに入力される。そして、各フライホ
イル制御回路221 〜22N によって、各フライホイル
211 〜21N の動作が制御される。また、フライホイ
ル制御回路221 〜22N は、最適フライホイル判定回
路13からの制御信号16により、必要に応じて、他の
フライホイル制御部におけるフライホイルの動作状態に
より、自身の動作状態を切り換える。この動作状態の切
り換えとは、例えば、自身の制御するフライホイルがア
ンロック(動作が同期信号に同期していない状態)、他
のフライホイルがロック(動作が同期信号に同期してい
る状態)と判定されたときに、動作を生の同期信号c0
2に同期させる引き込みモードに遷移する等である。
【0033】フライホイル動作状態判別回路232 〜2
N は、その内部情報として、対応するフライホイル制
御回路221 〜22N に依存するパラメータやフライホ
イル211 〜21N の過去の動作状態等の情報を持ち、
これらおよび生の同期信号c02やフライホイル211
〜21N のフライホイル動作の位相等を基に、現在のフ
ライホイル211 〜21N の動作状態(正常動作してい
る可能性)を判別し、その動作状態の情報を最適フライ
ホイル判定回路13に送る。
【0034】最適フライホイル判定回路13は、各フラ
イホイル動作状態判別回路232 〜23N から送られて
くる各フライホイル211 〜21N の動作状態の情報を
相互比較して、最適な動作状態のフライホイル211
21N を判定し、判定結果の情報を同期信号選択回路1
4に送る。同期信号選択回路14は、最適フライホイル
判定回路13から送られてくる比較結果の情報に基づい
て、生の同期信号c02と各フライホイル211 〜21
N から出力される同期信号c021 〜c02Nの中から
最も状態がよいと考えられる同期信号を選択し、同期信
号c03として出力する。同期信号c03は、次段(チ
ャネルデコーディング部や誤り検出・訂正部等)に送ら
れる。なお、同期信号選択回路14の選択肢の中に、生
の同期信号c02が含まれない形態もあり得る。
【0035】遅延補償部15は、同期信号パターン検出
部11,フライホイル制御部121〜12N ,最適フラ
イホイル判定回路13および同期信号選択回路14の処
理に要する時間を補償するために、生の再生データ列c
01を所定の時間だけ遅延して、再生信号c04として
出力する。この再生信号c04は、次段(チャネルデコ
ーディング部や誤り検出・訂正部等)に送られる。
【0036】本実施の形態に係る同期信号再生装置によ
れば、フライホイル制御回路221〜22N を、フライ
ホイル211 〜21N 毎に別々に用意しているので、各
フライホイル211 〜21N をN通りの異なるアルゴリ
ズムによって、異なる動作状態で動作させることができ
る。ここで、各フライホイル211 〜21N の動作状態
を判定するフライホイル動作状態判別回路232 〜23
N および最適フライホイル判定回路13は、各フライホ
イル211 〜21N を実際に動作させた後でその状態を
判断すればよいため、複雑な判定機構は不要である。す
なわち、予測制御の必要性がない。
【0037】さて、Nの数については、生例えば、の同
期信号検出において生起する可能性のある誤りモードを
列挙し、それらを各フライホイル211 〜21N および
フライホイル制御回路221 〜22N の動作状態に対応
させることができるように設定する。ただし、Nとして
は、必ずしも全ての状態に対応できる数を用意する必要
はなく、起こる可能性の高い状態や、記録信号再生装置
全体の動作に影響の大きい状態に対処できるように、N
を決定すればよい。または、フライホイル211 〜21
N の制御に有効なアルゴリズムの数に応じてNを決定し
てもよい。
【0038】このような構成の同期信号再生装置によれ
ば、実動作時に生の同期検出に誤りが生じても、単一の
アルゴリズムで制御されているフライホイルに比較し
て、いずれかのフライホイルが正常に動作していること
が期待できる。従って、正常動作しているフライホイル
が判明した時点で、同期信号出力を適切に切り換えてや
ればよい。また、正常動作しているフライホイルを判定
できるまでの期間については、再生信号を遅延補償部1
5で遅らせることで、矛盾なく次段の処理を行うことが
できる。
【0039】ここで、本実施の形態に係る同期信号再生
装置の動作の具体例について説明する。この例では、N
=2とする。また、フライホイル制御回路221 の制御
アルゴリズムを、フライホイル211 がアンロックし、
且つフライホイル212 がロックした場合以外は現状を
維持するというアルゴリズムとし、フライホイル制御回
路222 の制御アルゴリズムを、生の同期信号c02が
入力される毎に、引き込み動作(フライホイル212
動作状態の変化)を行うというアルゴリズムとする。
【0040】更に、フライホイル動作状態判別回路23
1 ,232 および最適フライホイル判定回路13の動作
について詳しく説明する。フライホイル動作状態判別回
路231 は、生の同期信号c02とフライホイル211
の出力同期信号c021 とを比較し、一致していれば、
フライホイル211 の動作状態の情報として、正常動作
状態である旨の情報を出力し、一致していなけれれば、
フライホイル211 の動作状態の情報として、正常か否
かが不明な状態である旨の情報を出力する。フライホイ
ル動作状態判別回路232 は、生の同期信号c02とフ
ライホイル212 の出力同期信号c022 とを比較し、
一致していれば、フライホイル212 の動作状態の情報
として、正常動作状態である旨の情報を出力し、一致し
ていなけれれば、フライホイル212 の動作状態の情報
として、正常か否かが不明な状態である旨の情報を出力
する。
【0041】最適フライホイル判定回路13は、フライ
ホイル動作状態判別回路231 の出力情報とフライホイ
ル動作状態判別回路232 の出力情報とを入力し、両情
報を比較して、以下のような制御を行う。すなわち、最
適フライホイル判定回路13は、両情報とも、正常動作
状態である旨の情報である場合には、同期信号選択回路
14の状態をそのまま維持させる(または、フライホイ
ル211 ,212 の出力同期信号c021 ,c022
いずれを選択可能としてもよい。)。
【0042】また、最適フライホイル判定回路13は、
フライホイル動作状態判別回路231 の出力情報が正常
動作状態である旨の情報、フライホイル動作状態判別回
路232 の出力情報が正常か否かが不明な状態である旨
の情報である場合には、フライホイル211 を最適な動
作状態のフライホイルと判定し、フライホイル212
誤動作状態のフライホイルと判定し、フライホイル21
1 の出力同期信号c021 を選択するように同期信号選
択回路14を制御すると共に、フライホイル制御回路2
2 に対して、フライホイル212 の動作状態の切り換
えを指示する制御信号16を与える。これにより、フラ
イホイル制御回路222 は、フライホイル212 の動作
状態を誤動作状態として、次に検出された生の同期信号
c02で、フライホイル212 を強制的に初期化して、
引き込み動作を行う。
【0043】また、最適フライホイル判定回路13は、
フライホイル動作状態判別回路232 の出力情報が正常
動作状態である旨の情報、フライホイル動作状態判別回
路231 の出力情報が正常か否かが不明な状態である旨
の情報である場合には、フライホイル212 を最適な動
作状態のフライホイルと判定し、フライホイル211
誤動作状態のフライホイルと判定し、フライホイル21
2 の出力同期信号c022 を選択するように同期信号選
択回路14を制御すると共に、フライホイル制御回路2
1 に対して、フライホイル211 の動作状態の切り換
えを指示する制御信号16を与える。これにより、フラ
イホイル制御回路221 は、フライホイル211 の動作
状態を誤動作状態として、次に検出された生の同期信号
c02で、フライホイル211 を強制的に初期化して、
引き込み動作を行う。
【0044】最適フライホイル判定回路13は、入力さ
れる両情報とも、正常か否かが不明な状態である旨の情
報である場合には、判断を保留し、過去の状態を維持す
る。
【0045】この例の場合、フライホイル制御部121
は、極めて簡単なアルゴリズムに従ってフライホイル制
御回路221 によって制御されている。このアルゴリズ
ムは、非常に単純であるものの、図9を参照して説明し
た誤りモードM1の誤り、およびほとんどの誤りモード
M2の誤りを取り除くことができる。ただし、ビットス
リップには全く対処できず、このままでは、従来の構成
をもつ同期信号再生装置に用いることはできない。
【0046】次に、図2を参照して、本例における同期
信号再生装置に入力される生の同期信号c02にビット
スリップが発生し、且つその近傍に同期信号の欠落(誤
りモードM1)が発生したときの本具体例における同期
信号再生装置の動作について説明する。(a)は、生の
同期信号c02の例を示している。図中、符号S1〜S
3,S5〜S7は実際の同期信号を示し、S4は欠落し
た同期信号を示している。また、(b)は、フライホイ
ル211 の出力同期信号c021 を示し、図中、符号S
11〜S15が各同期信号c021 を示している。ま
た、(c)は、フライホイル動作状態判別回路231
よって判別されるフライホイル211 の動作状態を示し
ている。また、(d)は、フライホイル212 の出力同
期信号c022 を示し、図中、符号S21〜S27が各
同期信号c022 を示している。(e)は、フライホイ
ル動作状態判別回路232 によって判別されるフライホ
イル212 の動作状態を示している。また、(f)は、
同期信号S5後にフライホイル動作状態判別回路232
によって判定されるフライホイル212 の動作状態を示
し、(g)は、同期信号選択回路14の出力同期信号c
03を示している。なお、この例では、同期信号S1以
前の時点では、フライホイル211 ,212 のいずれも
がロック状態にあったものとする。
【0047】図2(c),(e),(f)において、
“good”は正常動作状態、“NG”は誤動作状態、
“?”は正常か否かが不明な状態、“PG”は略正しい
動作状態を表している。
【0048】図2に示した例では、(a)に示したよう
に、同期信号S2,S3の間でビットスリップBSが発
生している。そのため、同期信号S2,S3の間は不規
則な間隔Tirとなっており、その他の同期信号の間は正
常な間隔Tnoになっている。この場合、同期信号S3単
体では、これが疑似同期信号なのか、それともビットス
リップにより本来の同期信号の位置がずれたものなのか
を判断することができない。
【0049】この場合、図2(b),(c)に示したよ
うに、フライホイル211 は、当面、現状を維持するよ
うに動作する。これに対し、図2(d),(e)に示し
たように、フライホイル212 は、疑似同期信号に対す
る耐性はないものの、同期信号S3については素早く反
応し、同期信号S23以降一連の同期信号を出力する。
よって、同期信号S3以降、フライホイル211 とフラ
イホイル212 は、相異なる状態で動作することにな
る。
【0050】図2に示した例では、同期信号S13,S
14および同期信号S25,S26の各時点では、フラ
イホイル211 ,212 の動作状態は、正常か否かが不
明な状態となる。
【0051】その後、同期信号S5が検出された時点
で、フライホイル動作状態判別回路232 によって、フ
ライホイル212 の出力同期信号c022 が正しいこと
が分かると、図2(f)に示したように、フライホイル
212 の出力同期信号S23以降がほぼ正しいというこ
とが判明する。そこで、最適フライホイル判定回路13
は、図2(g)に示したように、始めは出力同期信号c
03として、フライホイル211 の出力同期信号c02
1 を選択しているが、同期信号S5以降の出力同期信号
c03として、フライホイル212 の出力同期信号c0
2 を選択する。また、最適フライホイル判定回路13
は、後ほど、フライホイル212 の引き込み動作が完了
した時点で、同期信号c03として、フライホイル21
1 の出力同期信号c021 を選択するように、同期信号
選択回路14を切り換える。
【0052】このような動作を行った場合、同期信号c
03は、生の同期信号c02に対して、図2に示した判
定遅延量Td だけ遅延された形となる。そのため、遅延
補償部15による遅延量をこの期間と等しく設定してお
くことによって、次段以降で正常に処理可能な同期信号
を供給することができる。
【0053】以上のように、本実施の形態に係る同期信
号再生装置によれば、複数のフライホイル211 〜21
N を動作させてみた結果の動作状態を判定し、その各フ
ライホイル211 〜21N の出力同期信号の取捨を行っ
ているため、あるフライホイルの誤動作が同期信号再生
装置全体の誤動作につながる可能性が低い。すなわち、
いずれか一つのフライホイルが正常に動作し、動作させ
てみた結果を後から判定しさえすればよい。よって、フ
ライホイル制御部121 〜12N のアルゴリズムの組み
合わせとその数Nを適切に設定することにより、個々の
フライホイル211 〜21N の制御に簡単な回路および
アルゴリズムを使用して、簡単な処理によっても、実用
的な精度の同期信号検出を行うことができ、更に、従来
の構成では、実現が困難な高精度の同期信号検出を行う
ことも可能となる。
【0054】図3は、本発明の第2の実施の形態に係る
同期信号再生装置の構成を示すブロック図である。本実
施の形態に係る同期信号再生装置では、最適フライホイ
ル判定回路13は、最適な動作状態のフライホイルと誤
動作状態のフライホイルを判定し、その判定結果を通知
するための通知信号31を、各フライホイル制御部12
1 〜12N のフライホイル制御回路221 〜22N に送
るようになっている。また、各フライホイル制御回路2
1 〜22N は、自身の制御するフライホイルの位相の
情報32を相互に送受信できるようになっている。
【0055】本実施の形態に係る同期信号再生装置で
は、通知信号31によって最適な動作状態のフライホイ
ルと判定されたフライホイル制御回路は、通知信号31
によって誤動作状態のフライホイルと判定されたフライ
ホイル制御回路に対して、自身の制御するフライホイ
ル、すなわち最適な動作状態のフライホイルの位相の情
報32を送る。このとき、誤動作状態のフライホイルと
判定されたフライホイル制御回路は、最適な動作状態の
フライホイルと判定されたフライホイル制御回路からの
情報32を受信して、この情報32に基づいて、自身の
制御するフライホイルの位相を、最適な動作状態のフラ
イホイルの位相に合わせる。
【0056】本実施の形態に係る同期信号再生装置で
は、任意の個数(ただし複数)のフライホイルを排他的
に動作(相互に異なった状態で動作)させるという条件
を付加すれば、複数のフライホイルの制御に同一のアル
ゴリズムを適用することもできる。この場合には、各フ
ライホイルは同一アルゴリスムながら位相違いで動作す
ることになる。本実施の形態に係る同期信号再生装置で
は、従来の装置に比較して、いずれかのフライホイルが
正常動作している可能性が高いと考えられる。
【0057】なお、複数のフライホイルを排他的に動作
させるには、各フライホイル制御回路221 〜22
N が、それぞれ情報32に基づいて他のフライホイルの
位相を認識し、意図的に他のフライホイルの位相と異な
るように、自身の制御するフライホイルの位相を制御す
るようにすればよい。
【0058】このように、本実施の形態に係る同期信号
再生装置では、各フライホイルの中から最適なものを選
択的に使用するため、制御アルゴリズムが単一且つ従来
の引き込み制御と同等であっても、性能の改善が期待で
きる。本実施の形態におけるその他の構成、動作および
効果は、第1の実施の形態と同様である。
【0059】図4は、本発明の第3の実施の形態に係る
同期信号再生装置の構成を示すブロック図である。本実
施の形態に係る同期信号再生装置では、第1の実施の形
態に係る同期信号再生装置におけるフライホイル制御部
121 〜12N の代わりに、主となるメインフライホイ
ル制御部421 と、副となるサブフライホイル制御部4
2 〜42N とを備えている。各フライホイル制御部4
1 〜42N は、それぞれ、生の同期信号c02を入力
して、修復後の同期信号c021 〜c02N を出力する
フライホイル511 〜51N と、生の同期信号c02を
入力し、フライホイル511 〜51N を制御するフライ
ホイル制御回路521 〜52N と、生の同期信号c02
とフライホイル511 〜51N からの同期信号c021
〜c02N とを入力し、フライホイル511 〜51N
動作状態を判別し、その情報を出力するフライホイル動
作状態判別回路531 〜51N とを有している。なお、
図4では、フライホイル513 〜51N 、フライホイル
制御回路523 〜52N およびフライホイル動作状態判
別回路533 〜51N は図示していない。
【0060】また、本実施の形態に係る同期信号再生装
置では、第1の実施の形態に係る同期信号再生装置にお
ける最適フライホイル判定回路13の代わりに、本発明
における動作状態変更手段としての最適フライホイル判
定回路43を備えている。この最適フライホイル判定回
路43は、最適な動作状態のフライホイルと誤動作状態
のフライホイルを判定し、最も状態がよいと考えられる
同期信号が選択されるように同期信号選択回路14を制
御すると共に、必要に応じて、各フライホイル制御部4
1 〜42N のフライホイル制御回路521 〜52
N に、動作状態の切り換えを指示する制御信号55を与
え、更に、必要に応じて、メインフライホイル制御部4
1 のフライホイル制御回路521 およびフライホイル
動作状態判別回路531 に対して、フライホイル5
1 、フライホイル制御回路521 およびフライホイル
動作状態判別回路531 の制御アルゴリズムや動作状態
判別のパラメータや内部状態(フライホイルの位相等)
のうちの少なくとも一つを切り換えて、メインフライホ
イル制御部421 の動作状態を、より良好な状態に切り
換えるための制御信号56を与えるようになっている。
【0061】本実施の形態に係る同期信号再生装置で
は、最適フライホイル判定回路43は、フライホイル5
1 〜51N のうち最も動作状態のよいフライホイルを
判定し選択する。最適フライホイル判定回路43は、最
も動作状態のよいフライホイルがフライホイル511
あるときには、フライホイル511 からの出力同期信号
c021 が選択されるように同期信号選択回路14を制
御する。最適フライホイル判定回路43は、最も動作状
態のよいフライホイルがフライホイル511 以外である
ときには、選択したフライホイルとそれに対応するフラ
イホイル制御回路およびフライホイル動作状態判別回路
の状態に応じて、制御信号56によって、フライホイル
511 、フライホイル制御回路521 およびフライホイ
ル動作状態判別回路531 の制御アルゴリズムや動作状
態判別のパラメータや内部状態のうちの少なくとも一つ
を切り換えて、メインフライホイル制御部421 の動作
状態を、より良好な状態に切り換えると共に、最も動作
状態のよいフライホイルからの出力同期信号が選択され
るように同期信号選択回路14を制御する。なお、最適
フライホイル判定回路43は、各フライホイル制御部4
1 〜42N の制御アルゴリズムや動作状態判別のパラ
メータや内部状態の情報を、予め保持していたり、各フ
ライホイル制御部421 〜42N より通知を受ける等し
て、認識している。
【0062】制御信号56によって、メインフライホイ
ル制御部421 の動作が、フライホイル制御部421
42N の中で最もよい状態に移行した後は、再び、最も
動作状態のよいフライホイルとしてフライホイル511
が選択される。
【0063】このように、本実施の形態に係る同期信号
再生装置は、第1または第2の実施の形態のように最適
なフライホイルを選択する代わりに、主にメインフライ
ホイル制御部421 のフライホイル511 からの出力同
期信号c021 を、次段に送られる同期信号c03とす
ると共に、メインフライホイル制御部421 の動作をよ
い状態に保つようにしたものである。本実施の形態に係
る同期信号再生装置によっても、第1の実施の形態に係
る同期信号再生装置と同様の効果を得ることができる。
本実施の形態におけるその他の構成および動作は、第1
の実施の形態と同様である。
【0064】図5は、本発明の第4の実施の形態に係る
同期信号再生装置の構成を示すブロック図である。本実
施の形態に係る同期信号再生装置は、第3の実施の形態
に係る同期信号再生装置において、メインフライホイル
制御部421 の状態切り換えに要する時間が同期信号再
生装置全体の動作に大きな影響を及ぼさない場合に適用
されるものであり、同期信号選択回路14を省略して、
常に、メインフライホイル制御部421 のフライホイル
511 の出力同期信号を、次段に送られる同期信号c0
3としたものである。
【0065】本実施の形態におけるその他の構成、動作
および効果は、第3の実施の形態と同様である。
【0066】なお、本発明は、上記各実施の形態に限定
されず、例えば、フライホイル制御回路における制御ア
ルゴリズムや、フライホイル動作状態判別回路、最適フ
ライホイル判定回路における判別、判定のアルゴリズム
は、実施の形態で挙げた例に限らず、適宜に設定可能で
ある。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし5
のいずれかに記載の同期信号再生装置または請求項8ま
たは9記載の同期信号再生装置によれば、複数の同期信
号修復手段のうちの最適な動作状態の同期信号修復手段
を判定し、最適な動作状態の同期信号修復手段より出力
される同期信号を、再生同期信号として選択的に出力す
るようにしたので、簡単な構成および簡単な処理で、精
度良く同期信号を再生することが可能となるという効果
を奏する。
【0068】また、請求項6または7記載の同期信号再
生装置または請求項10記載の同期信号再生装置によれ
ば、複数の同期信号修復手段の動作状態の良否を判定
し、この判定結果に応じて、再生同期信号を出力するた
めの同期信号修復手段の動作状態をより良好な状態に変
更するようにしたので、簡単な構成および簡単な処理
で、精度良く同期信号を再生することが可能となるとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る同期信号再生
装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る同期信号再生
装置の動作の一例を説明するための説明図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る同期信号再生
装置の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る同期信号再生
装置の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態に係る同期信号再生
装置の構成を示すブロック図である。
【図6】ディジタルデータの記録を行う記録装置によっ
て記録媒体に記録される信号の内容を示す説明図であ
る。
【図7】記録信号再生装置の一般的な構成を示すブロッ
ク図である。
【図8】図7における同期信号再生部の構成を示すブロ
ック図である。
【図9】同期信号検出における誤りモードを説明するた
めの説明図である。
【図10】不規則な同期信号の間隔が発生した信号を示
す説明図である。
【図11】ビットスリップと同期信号の検出誤りとが発
生した場合の同期信号を示す説明図である。
【符号の説明】
11…同期信号パターン検出器、121 〜12N …フラ
イホイル制御部、13…最適フライホイル判定回路、1
4…同期信号選択回路、15…遅延補償部、211 〜2
N …フライホイル、221 〜22N …フライホイル制
御回路、231〜23N …フライホイル動作状態判別回
路。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力データより同期信号の再生を行う同
    期信号再生装置であって、 入力データより同期信号を検出する同期信号検出手段
    と、 それぞれ、前記同期信号検出手段における同期信号の検
    出誤りを修復して修復後の同期信号を出力すると共に、
    互いに異なる動作状態を取り得る複数の同期信号修復手
    段と、 各同期信号修復手段の動作状態の良否を判定して、最適
    な動作状態の同期信号修復手段を判定する判定手段と、 この判定手段によって判定された最適な動作状態の同期
    信号修復手段より出力される同期信号を、再生同期信号
    として選択的に出力する同期信号選択手段とを備えたこ
    とを特徴とする同期信号再生装置。
  2. 【請求項2】 各同期信号修復手段は、それぞれ、前記
    同期信号検出手段における同期信号の検出誤りが発生し
    た場合に、過去の同期信号の位相に基づいて同期信号を
    発生可能なフライホイルと、このフライホイルの動作を
    制御する制御手段とを有することを特徴とする請求項1
    記載の同期信号再生装置。
  3. 【請求項3】 各同期信号修復手段毎の前記制御手段
    は、互いに前記フライホイルの制御方法が異なることを
    特徴とする請求項2記載の同期信号再生装置。
  4. 【請求項4】 各同期信号修復手段毎の前記フライホイ
    ルは、前記同期信号検出手段における同期信号の検出誤
    りが発生した場合に、互いに異なる位相で同期信号を発
    生可能であることを特徴とする請求項2記載の同期信号
    再生装置。
  5. 【請求項5】 前記判定手段は、最適な動作状態の同期
    信号修復手段以外の同期信号修復手段の動作状態を修正
    することを特徴とする請求項1記載の同期信号再生装
    置。
  6. 【請求項6】 入力データより同期信号の再生を行う同
    期信号再生装置であって、 入力データより同期信号を検出する同期信号検出手段
    と、 それぞれ、前記同期信号検出手段における同期信号の検
    出誤りを修復して、再生同期信号となるものを含む複数
    の修復後の同期信号を出力すると共に、互いに異なる動
    作状態を取り得る複数の同期信号修復手段と、 各同期信号修復手段の動作状態の良否を判定して、この
    判定結果に応じて、再生同期信号を出力するための同期
    信号修復手段の動作状態をより良好な状態に変更する動
    作状態変更手段とを備えたことを特徴とする同期信号再
    生装置。
  7. 【請求項7】 前記動作状態変更手段は、最適な動作状
    態の同期信号修復手段を判定し、更に、前記動作状態変
    更手段によって判定された最適な動作状態の同期信号修
    復手段より出力される同期信号を、再生同期信号として
    選択的に出力する同期信号選択手段を備えたことを特徴
    とする請求項6記載の同期信号再生装置。
  8. 【請求項8】 入力データより同期信号の再生を行う同
    期信号再生方法であって、 入力データより同期信号を検出する同期信号検出手順
    と、 互いに異なる動作状態を取り得る複数の同期信号修復手
    段を用いて、前記同期信号検出手順における同期信号の
    検出誤りを修復して、複数の修復同期信号を生成する修
    復同期信号生成手順と、 各同期信号修復手段の動作状態の良否を判定して、最適
    な動作状態の同期信号修復手段を判定する判定手順と、 前記修復同期信号生成手順によって生成された複数の修
    復同期信号のうち、前記判定手順によって判定された最
    適な動作状態の同期信号修復手段によって生成された修
    復同期信号を、再生同期信号として選択的に出力する同
    期信号選択手順とを含むことを特徴とする同期信号再生
    方法。
  9. 【請求項9】 前記判定手順によって判定された最適な
    動作状態の同期信号修復手段以外の同期信号修復手段の
    動作状態を修正する修正手順を含むことを特徴とする請
    求項8記載の同期信号再生方法。
  10. 【請求項10】 入力データより同期信号の再生を行う
    同期信号再生方法であって、 入力データより同期信号を検出する同期信号検出手順
    と、 互いに異なる動作状態を取り得る複数の同期信号修復手
    段を用いて、前記同期信号検出手順における同期信号の
    検出誤りを修復して、再生同期信号となるものを含む複
    数の修復同期信号を生成する修復同期信号生成手順と、 各同期信号修復手段の動作状態の良否を判定して、この
    判定結果に応じて、再生同期信号を出力するための同期
    信号修復手段の動作状態をより良好な状態に変更する動
    作状態変更手順とを含むことを特徴とする同期信号再生
    方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014165723A (ja) * 2013-02-26 2014-09-08 Nec Engineering Ltd フレーム同期装置、フレーム同期方法及びフレーム同期装置の制御プログラム

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JP2014165723A (ja) * 2013-02-26 2014-09-08 Nec Engineering Ltd フレーム同期装置、フレーム同期方法及びフレーム同期装置の制御プログラム

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