JPH0677909A - 符号化信号復号化装置 - Google Patents

符号化信号復号化装置

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JPH0677909A
JPH0677909A JP22961192A JP22961192A JPH0677909A JP H0677909 A JPH0677909 A JP H0677909A JP 22961192 A JP22961192 A JP 22961192A JP 22961192 A JP22961192 A JP 22961192A JP H0677909 A JPH0677909 A JP H0677909A
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康志 中嶋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 編集等でフレームが不連続となった際、早く
同期の再引き込みができ、誤復号しない符号化信号復号
化装置を実現する。 【構成】 同期パターン検出部2で符号化信号の同期パ
ターンを検出する。フレーム情報抽出部3で符号化信号
S1からフレーム長情報を抽出する。判定タイミング発
生部4は同期パターンを基準にフレーム周期情報と付加
データ情報で次の同期位置を予測する。同期状態判定部
5は予測同期信号を用いて同期のアンロック,ロックを
判定し同期状態情報を出力する。復号化部6は同期状態
情報を利用して復号化を行う。この構成により、同期状
態情報によって判定タイミング発生部4及び復号化部6
の動作を制御することで、同期抜けによる同期外れを保
護し、不連続な符号化信号の同期の再引き込みを高速に
し、不連続点でノイズを生じないようにすることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、信号をフレーム単位で
符号化した符号化信号を復号化するための符号化信号復
号化装置に関するものであって、特に符号化信号の同期
検出に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高能率符号化技術の進歩,発達に
伴い、音声,画像等のデジタル信号を高能率符号化する
技術が、その適用分野を拡大していく時期を迎えつつあ
る。
【0003】従来、高能率符号化技術では複数のデジタ
ル信号でフレームを構成し、フレームに対して符号化を
行うことによって高能率な符号化を達成する技術が広く
用いられてきた。このような技術を用いて符号化したデ
ータをデジタル記録あるいはデジタル回線によって伝送
する場合、符号化したデータに同期パターンとフレーム
周期等のフレーム情報を付加して符号化フレームを構成
することが広く行われている。同期パターンを付加する
ことにより同期情報がデータと共に伝送あるいは記録で
きるため、同期用の別回線や記録領域が不要となる。ま
た、フレーム周期情報と付加データ情報とを記録するこ
とにより各種フレーム周期に対応することが可能とな
る。
【0004】付加データ情報は、符号化フレームの転送
ビットレートを調整するために用いられる。符号化の圧
縮率や信号のサンプリング周波数によっては符号化前の
信号の転送ビットレートと符号化信号の転送ビットレー
トとが単純な整数比とならない場合も多い。この様な場
合、例えばフレーム周期情報をサンプリング周波数情報
と兼用してビットを節約して近似的にビットレートを合
わせておき、符号化信号に一定ビット数の付加データを
時々加えることで転送ビットレートを正確に合わせるこ
とが行われる。
【0005】このような符号化信号復号化装置として、
例えば特開平3−24834号公報に示されるようなも
のがある。
【0006】以下に、このような技術を用いた従来の符
号化信号復号化装置の一例について説明する。
【0007】図8は従来の符号化信号復号化装置のブロ
ック図を示すものである。図8において、81は符号化
信号再生部、82は同期パターン検出部、83はフレー
ム情報抽出部、84は同期タイミング発生部、85は復
号化部である。
【0008】以上のように構成された符号化信号復号化
装置について、以下その動作を説明する。
【0009】符号化信号再生部81は通信路によって伝
達されてきた信号や記録媒体からの信号を再生する。こ
の場合、記録媒体として例えば磁気テープを用い、符号
化信号を予め記録しておきこれを再生するものとする。
符号化信号再生部81は記録媒体からの信号に誤り訂正
を行い、符号化信号S81と訂正不能信号S82を出力
する。同期パターン検出部82は符号化信号S81から
同期パターンを抽出し、同期パターン検出信号S83を
出力する。訂正不能信号S82が訂正不能であることを
示す場合には同期パターンは検出されない。フレーム情
報抽出部83は符号化信号S81から、同期パターンに
対して予め定められた位置にあるフレーム周期情報S8
4と付加データ情報S85とを抽出し出力する。同期タ
イミング発生部84は同期パターン検出信号S83とフ
レーム周期情報S84と付加データ情報S85とから、
同期パターン検出時刻を基準にしてフレーム周期情報S
84と付加データ情報S85とによって次の同期パター
ンが来るべき時刻に予測同期信号S86を出力する。こ
の予測同期信号S86は同期パターン検出信号S83が
1フレーム抜けたとき、直前のフレーム周期情報S84
と付加データ情報S85と予測同期信号S86とを使っ
て次の予測を行う。同期パターン検出信号S83が2フ
レーム連続して抜けたとき、予測同期信号S86を停止
する。いわゆるフライホイール的な動作をして同期パタ
ーンが訂正不能等により歯抜けとなった場合の保護をす
る。復号化部85は符号化信号S81を予測同期信号S
86で示されるタイミングを基準として、直前の1フレ
ームを復号化し、再生信号S87を出力する。
【0010】図9は符号化信号の符号化フレーム構成の
一例を示したもので、図9(a)は付加データがない場
合で、符号化フレームの先頭に同期パターンS、続いて
フレーム周期を示すフレーム周期情報T、続いて付加デ
ータ情報U、続いて符号化した記録信号Vという構成を
とっている。同図で付加データ情報Uは‘0’が付加デ
ータがない場合、‘1’が付加データがある場合を表
す。図9(b)は付加データがある場合で、図9(a)
の構成に続いて付加データWが2ビット分付加されてい
る。
【0011】同期パターンSは8つの連続した‘1’で
表される。フレーム周期情報Tと付加データ情報Uとは
同期パターンSに対して一定の位置、この例では直後の
位置に符号化して記録する。
【0012】図10は第1の問題点を説明するための従
来の符号化信号復号化装置の動作タイミングを示すもの
である。
【0013】符号化信号S81として図に示すような信
号が出力されるものとする。図の斜線で示した部分は同
期パターンであり、斜線で示す部分から次の斜線で示す
部分の直前までが1フレームである。フレームA〜フレ
ームGは説明のために付加したフレーム名である。ま
た、訂正不能信号S82は訂正不能時に‘1’となる。
この例ではフレームCとフレームEの同期パターンの部
分で訂正不能となり、図に示すような信号が出力されて
いる。このような符号化信号S81と訂正不能信号S8
2とが符号化信号再生部81から出力されるときの従来
の符号化信号復号化装置の動作を説明する。
【0014】同期パターン検出部82は符号化信号S8
1の同期パターンを検出したときに‘1’(ハイレベ
ル)となる同期パターン検出信号S83を出力する。訂
正不能信号S82が‘1’の場合は何も出力しない。フ
レーム情報抽出部83は符号化信号S81から同期パタ
ーン検出信号S83が‘1’になった直後のフレーム周
期情報S84と付加データ情報S85とを抽出する。先
ずはじめに、フレームAの同期パターンを検出すると同
期タイミング発生部84はフレーム情報抽出部83の出
力したフレーム周期情報S84と付加データ情報S85
とからフレーム周期TA後に予測同期信号S86=
‘1’を出力する。以後は各フレームのフレーム周期情
報S84と付加データ情報S85の示す周期で予測同期
信号S86を出力する。付加データ情報S85が‘1’
の場合、フレーム周期情報S84の示す周期に対し付加
データWに相当する2ビット分長くする。訂正不能等で
そのフレームのフレーム周期情報S84が抽出できない
場合は直前のフレーム周期情報S84を用いる。例えば
フレームCでフレーム周期情報と付加データ情報とが抽
出できない場合、‘TB’と‘1’とを用いる。これに
よってフレームCの訂正不能による同期抜けの保護をす
る。予測同期信号S86が‘1’のときに同期パターン
検出信号S83=‘1’をチェックし、2回‘0’とな
った場合予測同期信号S86を停止する。フレームDの
先頭の時刻で同期タイミング発生部84によるフレーム
Dの同期パターンの予測が外れたため、フレームC,D
で2回‘0’となり予測同期信号S86が停止する。同
期が外れた後、次の同期パターン検出信号S83を待
ち、フレームFからフレームAの場合と同様の同期引き
込みが行われる。復号化部85は予測同期信号S86を
基準として1フレーム単位で復号化を行う。図で点線の
矢印で示したように、処理遅延によって符号化信号S8
1に対して1フレーム遅れて再生信号S87が出力され
るため、符号化信号S81のフレームB,Cの時刻には
フレームA,Bの再生信号S87が再生される。フレー
ムGについても同様である。フレームBの復号後、予測
同期信号S86が‘1’となるまでは復号化の基準とな
る信号が復号化部85に入力されないためミュートとな
る。
【0015】このように、同期パターンや付加データ情
報に訂正不能な誤りが生じた場合、フレーム同期が外れ
やすい。
【0016】図11は第2の問題点を説明するための従
来の符号化信号復号化装置の動作タイミングを示すもの
である。
【0017】符号化信号S81として図に示すような信
号が出力されるものとする。フレームa〜フレームhは
説明のために付加したフレーム名である。フレームdの
部分のフレーム周期が短くなっているのは、図のXで示
した点で編集を行ったためにフレームが切り替わってい
るためである。また、訂正不能信号S82は、この例で
は訂正不能とならず常に‘0’が出力されるものとす
る。このような符号化信号S81と訂正不能信号S82
とが符号化信号再生部81から出力されるときの従来の
符号化信号復号化装置の動作を説明する。
【0018】同期パターン検出部82は符号化信号S8
1の同期パターンを検出したときに‘1’となる同期パ
ターン検出信号S83を出力する。フレーム情報抽出部
83は符号化信号S81から同期パターン検出信号S8
3が‘1’になった直後のフレーム周期情報S84と付
加データ情報S85とを抽出する。先ずはじめに、フレ
ームaの同期パターンを検出すると同期タイミング発生
部84はフレーム情報抽出部83の出力したフレーム周
期Ta後に予測同期信号S86=‘1’を出力する。以
後は各フレームのフレーム周期情報S84と付加データ
情報S85の示す周期で予測同期信号S86を出力す
る。フレームdの予測点は編集点Xをまたいでいるため
予測が外れるが、同期保護のためフレームeの途中で予
測同期信号S86を1回出力した後停止する。同期が外
れた後、次の同期パターン検出信号S83を待ち、フレ
ームgからフレームaの場合と同様の同期引き込みが行
われる。復号化部85は予測同期信号S86を基準とし
て1フレーム単位で復号化を行う。処理遅延によって符
号化信号S81に対して1フレーム遅れて再生信号S8
7が出力されるため、符号化信号S81のフレームb,
c,dの時刻にはフレームa,b,cの再生信号S87
が再生される。フレームhについても同様である。フレ
ームdは同期パターンが正しく存在しているため復号化
を行うが、フレームの途中に編集点がありデータが不連
続になっているために正しく復号化できない。フレーム
dの復号後、予測同期信号S86が‘1’となるまでは
復号化の基準となる信号が復号化部85に入力されない
ためミュートとなる。
【0019】このように、編集等により不連続になった
符号化信号を復号化した場合、同期パターンが正しいた
め同期保護が働き、誤復号されてしまう。また、同期保
護動作が終了後、次の同期引き込み処理を開始するた
め、同期の再引き込みが遅れる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、上記従来の
符号化信号復号化装置では、付加データ情報に訂正不能
な誤りが生じた場合、フレーム同期が外れやすいという
問題点を有していた。
【0021】また、編集や信号の切り換え等により不連
続になった符号化信号を復号化した場合、同期パターン
の周期が乱れた直後の不連続な符号化信号を正しいデー
タと見なして復号化してしまい、ノイズが出力されると
いう問題点を有していた。
【0022】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、同期を早く引き込み、一度引き込んだ同期が訂正不
能等のエラーによって外れにくく、なおかつ、符号化信
号の不連続があっても誤った復号をしない符号化信号復
号化装置を提供することを目的とするものである。
【0023】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の符号化信号復号化装置は、伝送路や記録媒体
からの信号に誤り訂正を行い、符号化信号と訂正不能信
号を出力する符号化信号再生手段と、符号化信号と訂正
不能信号とから同期パターンを抽出し、同期パターン検
出信号を出力する同期パターン検出手段と、符号化信号
と同期パターン検出信号とを入力して、符号化信号中の
同期パターンに対して予め定められた位置に記録されて
いるフレーム周期情報と付加データ情報とを抽出し出力
するフレーム情報抽出手段と、同期パターン検出信号と
フレーム周期情報と付加データ情報と同期状態情報とか
ら、同期状態情報に従って同期パターン検出時刻を時間
基準にしてフレーム長情報と付加データ情報とによって
次の同期パターンが来るべき時刻に予測同期信号を出力
する判定タイミング発生手段と、訂正不能信号と同期パ
ターン検出信号と予測同期信号とを入力し、これらの信
号によって現在の同期状態情報から次の状態を判定し、
同期アンロック状態及び同期ロック状態及びその遷移状
態とを示す同期状態情報を出力する同期状態判定手段
と、符号化信号と予測同期信号と同期状態情報とを入力
し、符号化信号を予測同期信号で示されるタイミングを
基準として、同期状態情報の示す状態に従ってミュート
あるいは符号化信号1フレームを復号化した再生信号を
出力する復号化手段とを有している。
【0024】また、本発明の符号化信号復号化装置は、
伝送路や記録媒体からの信号に誤り訂正を行い、符号化
信号と訂正不能信号を出力する符号化信号再生手段と、
符号化信号と訂正不能信号とから同期パターンを抽出
し、同期パターン検出信号を出力する同期パターン検出
手段と、符号化信号と同期パターン検出信号とを入力し
て、符号化信号中の同期パターンに対して予め定められ
た位置に記録されているフレーム周期情報と付加データ
情報とを抽出し出力するフレーム情報抽出手段と、同期
パターン検出信号とフレーム周期情報と付加データ情報
と第1の同期状態情報とから、第1の同期状態情報に従
って同期パターン検出時刻を時間基準にしてフレーム周
期情報と付加データ情報とによって次の同期パターンが
来るべき時刻に第1の予測同期信号を出力する第1の判
定タイミング発生手段と、訂正不能信号と同期パターン
検出信号と第1の予測同期信号と第1の状態遷移制御信
号とを入力し、第1の状態遷移制御信号によって状態遷
移が許可されている場合に、現在の第1の同期状態情報
から次の状態を判定し、同期アンロック状態及び同期ロ
ック状態及びその遷移状態とを示す第1の同期状態情報
を出力する第1の同期状態判定手段と、同期パターン検
出信号とフレーム周期情報と付加データ情報と第2の同
期状態情報とから、第2の同期状態情報に従って同期パ
ターン検出時刻を時間基準にしてフレーム周期情報と付
加データ情報とによって次の同期パターンが来るべき時
刻に第2の予測同期信号を出力する第2の判定タイミン
グ発生手段と、訂正不能信号と同期パターン検出信号と
第2の予測同期信号と第2の状態遷移制御信号とを入力
し、第2の状態遷移制御信号によって状態遷移が許可さ
れている場合に、現在の第2の同期状態情報から次の状
態を判定し、同期アンロック状態及び同期ロック状態及
びその遷移状態とを示す第2の同期状態情報を出力する
第2の同期状態判定手段と、第1の予測同期信号と第1
の同期状態情報と第2の予測同期信号と第2の同期状態
情報とを入力し、第1の同期状態情報と第2の同期状態
情報とから第1の同期状態判定手段と第2の同期状態判
定手段とのうちどちらか片方だけの状態遷移を許可する
ための第1の状態遷移制御信号と第2の状態遷移制御信
号とを出力し、遷移が許可されている方の予測同期信号
と同期状態情報をそれぞれ第3の予測同期信号と第3の
同期状態情報として出力する状態遷移制御手段と、符号
化信号と第3の予測同期信号と第3の同期状態情報とを
入力し、符号化信号を第3の予測同期信号で示されるタ
イミングを基準として、第3の同期状態情報の示す状態
に従ってミュートあるいは符号化信号1フレームを復号
化した再生信号を出力する復号化手段とを有している。
【0025】
【作用】本発明の符号化信号復号化装置は上記した構成
により、同期状態判定手段によって同期状態を管理し、
予測同期信号と同期状態情報とによって復号化処理を行
うため、同期信号や付加データ情報に訂正不能誤りがあ
っても同期が外れにくく、編集等によって符号化フレー
ムの周期が乱れたときにも誤って復号化することがな
い。
【0026】また、本発明の符号化信号復号化装置は上
記した構成により、2つの判定タイミング発生手段と2
つの同期状態判定手段とを状態遷移制御手段で管理する
ことにより、符号化信号中の同期パターンチェックを2
つ同時に処理できるため、編集点等で符号化フレームの
周期が乱れたときに同期パターンを見逃すことなく正し
い同期に早く引き込むことができる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。
【0028】図1は本発明の第1の実施例における符号
化信号復号化装置の構成を示すブロック図である。図1
において、1は符号化信号再生部、2は同期パターン検
出部、3はフレーム情報抽出部、4は判定タイミング発
生部、5は同期状態判定部、6は復号化部である。
【0029】以上のように構成された本実施例の符号化
信号復号化装置について、以下その動作を説明する。
【0030】符号化信号再生部1は従来例と同様に記録
媒体からの信号に誤り訂正を行い、符号化信号S1と訂
正不能信号S2を出力する。同期パターン検出部2は符
号化信号S1から同期パターンを抽出し、同期パターン
検出信号S3を出力する。訂正不能信号S2が訂正不能
であることを示す場合には同期パターンは検出されな
い。フレーム情報抽出部3は符号化信号S1から、同期
パターンに対して予め定められた位置にあるフレーム周
期情報S4と付加データ情報S5とを抽出し出力する。
判定タイミング発生部4は同期パターン検出信号S3と
フレーム周期情報S4と付加データ情報S5と同期状態
情報S7とから、同期状態情報S7がC2,C3,C4
のときに直前の予測同期信号S6の立ち下がりエッジを
基準にしてフレーム周期情報S4によって次の同期パタ
ーンが来るべき時刻を予測して予測同期信号S6を出力
する。同期状態情報S7がC1のとき、予測同期信号S
6を停止する。同期状態判定部5は訂正不能信号S2と
同期パターン検出信号S3と予測同期信号S6と同期状
態情報S7とから次の状態を判定し、同期状態情報S7
を出力する。復号化部6は符号化信号S1を予測同期信
号S6で示されるタイミングを基準として、同期状態情
報S7の示す状態に従って直前の1フレームを復号化
し、再生信号S8を出力する。
【0031】図2は同期状態判定部5の同期状態情報S
7の状態遷移の一例を示す図である。同期状態情報S7
にはC1,C2,C3,C4があり、状態C1は同期パ
ターンが未検出の状態、状態C2は最初に同期パターン
が検出された状態、状態C3は同期がロックした状態、
状態C4はロックした後に1回同期パターンが検出され
なかった状態である。すなわち、状態C1は同期が外れ
ているアンロック状態、状態C3は同期がロックしてい
る状態、状態C2と状態C4とはそれらの遷移状態であ
る。また、初期状態は状態C1である。これらの状態間
の遷移条件を図2(a)に、その状態遷移図を図2
(b)に示す。訂正不能信号S2は‘0’のとき符号化
信号S1が正しいことを示し、‘1’のとき訂正不能で
あることを示す。同期パターン検出信号S3は‘0’の
とき符号化信号S1が同期パターンでないことを示し、
‘1’のとき同期パターンであることを示す。状態判定
のタイミングとしては、状態C1では常に状態遷移の判
定を行い、状態C2,C3,C4では予測同期信号S6
の立ち下がりエッジで遷移状態の判定を行う。いま、状
態C1であったとすると、図から同期パターン検出信号
S3が‘1’の場合にのみ状態C2に遷移する。状態C
2のとき、同期パターン検出信号S3が‘1’の場合に
限り状態C3に遷移し、それ以外では状態C1に戻る。
状態C3のとき、同期パターン検出信号S3が‘0’の
とき状態C1へ遷移し、‘1’のとき状態C3に留ま
り、訂正不能信号S2が‘1’のとき状態C4へ遷移す
る。状態C4のとき、同期パターン検出信号S3が
‘1’の場合に状態C3に戻り、それ以外では状態C1
に遷移する。
【0032】図3は第1の実施例の同期保護動作を説明
するためのタイミング図である。符号化信号S1として
図に示すような信号が出力されるものとする。A〜Fは
説明のために付加したフレーム名である。また、訂正不
能信号S2はこの例ではフレームCとフレームEの同期
パターンの部分で訂正不能となっている。このような符
号化信号S1と訂正不能信号S2とが符号化信号再生部
1から出力されるときの動作を説明する。
【0033】同期パターン検出部2は符号化信号S1の
同期パターンを検出したときに‘1’となる同期パター
ン検出信号S3を出力する。訂正不能信号S2が‘1’
の場合は何も出力しない。フレーム情報抽出部3は符号
化信号S1から同期パターン検出信号S3が‘1’にな
った直後のフレーム周期情報S4と付加データ情報S5
を抽出する。まずはじめに、フレームAの同期パターン
を検出すると、判定タイミング発生部4は同期パターン
検出信号S3を基準としてフレーム情報抽出部3の出力
したフレーム周期情報S4と付加データ情報S5とから
TA後に予測同期信号S6=‘1’を出力する。以後は
各フレームのフレーム周期情報S4と付加データ情報S
5の示す周期で予測を行い、予測同期信号S6を出力す
る。予測は、同期状態情報S7が状態C1の場合は行わ
ず、状態C2,C3の場合は各フレームのフレーム周期
情報S4と付加データ情報S5とで予測を行う。状態C
4の場合は直前の訂正不能でないフレーム周期情報S4
を用いて付加データ情報S5としては付加データの有り
と無しの両方の期間‘1’となるような予測同期信号S
6を出力する。この期間中に同期パターン検出信号S3
の‘1’が検出された場合は予測同期信号S6を‘0’
にする。図3でフレームCは期間中に同期パターン検出
信号S3の‘1’が検出された例で、‘TB’後に同期
パターン検出信号S3が‘1’となるため同期パターン
検出信号S3の立ち下がりと同時に予測同期信号S6も
‘0’となっている。フレームEは‘TD’の予測時刻
に同期パターン検出信号S3が‘0’のため付加データ
有りの予測を続いて行う。このとき同期パターン検出信
号S3が‘1’となるため同期パターン検出信号S3の
立ち下がりと同時に予測同期信号S6が‘0’となる。
同期状態判定部5は訂正不能信号S2と同期パターン検
出信号S3と直前の同期状態情報S7とから図2で説明
したように遷移状態を判定し、同期状態情報S7を出力
する。復号化部6は予測同期信号S6をフレーム基準と
して、同期状態情報S7が状態C1,C2のとき、すな
わち、アンロック状態及びアンロック状態からロック状
態への遷移状態のときに再生信号S8をミュートし、状
態C3,C4のとき、すなわち、ロック状態及びロック
状態からアンロック状態への遷移状態のときに符号化信
号S1を復号化し、再生信号S8を出力する。再生信号
S8は従来例と同様、処理遅延によって1フレーム遅れ
るため、符号化信号S1のフレームBの時刻にフレーム
Aが出力される。
【0034】図4は第1の実施例の同期の再引き込み動
作を説明するためのタイミング図である。
【0035】符号化信号S1として図に示すような信号
が出力されるものとする。a〜gは説明のために付加し
たフレーム名である。フレームdの部分のフレーム周期
が短くなっているのは、図のXで示した点で編集を行っ
たためにフレームが切り替わっているためである。ま
た、訂正不能信号S2はこの例では訂正不能とならず
‘0’が出力されている。このような符号化信号S1と
訂正不能信号S2とが符号化信号再生部1から出力され
るときの動作を説明する。
【0036】同期パターン検出部2は符号化信号S1の
同期パターンを検出したときに‘1’となる同期パター
ン検出信号S3を出力する。フレーム情報抽出部3は符
号化信号S1から同期パターン検出信号S3が‘1’に
なった直後のフレーム周期情報S4と付加データ情報S
5とを抽出する。まずはじめに、フレームaの同期パタ
ーンを検出すると、判定タイミング発生部4は同期パタ
ーン検出信号S3を基準としてフレーム情報抽出部3の
出力したフレーム周期情報S4と付加データ情報S5に
基づいて、フレーム周期Ta後に予測同期信号S6=
‘1’を出力する。以後は各フレームのフレーム周期情
報S4と付加データ情報S5の示す周期で予測を行い、
予測同期信号S6を出力する。この動作は同期状態情報
S7が状態C1になるまで続けられる。すなわち、図の
例のフレームdを基準としたフレームeの予測のよう
に、符号化信号S1が訂正不能でないにも拘らず同期パ
ターンが検出されないか、または、2フレーム連続して
同期パターンが訂正不能となった場合停止する。その
後、次の同期パターン検出信号S3が‘1’になるのを
待ち、フレームaと同様の処理がフレームfから行われ
る。同期状態判定部5は訂正不能信号S2と同期パター
ン検出信号S3と直前の同期状態情報S7とから図2で
説明したように遷移状態を判定し、同期状態情報S7を
出力する。復号化部6は予測同期信号S6をフレーム基
準として、同期状態情報S7が状態C1,C2のときに
再生信号S8をミュートし、状態C3,C4のときに符
号化信号S1を復号化し、再生信号S8を出力する。再
生信号S8は従来例と同様、処理遅延によって1フレー
ム遅れるため、符号化信号S1のフレームb,c,dの
時刻にフレームa,b,cが、フレームgの時刻にフレ
ームfが出力される。
【0037】なお、復号化部6で同期状態情報S7が同
期ロック状態から同期アンロック状態への遷移状態、す
なわち状態C3の時に、フレームリピート等の補間処理
を行ってもよい。以上のように、第1の実施例によれ
ば、同期状態判定部5によって同期状態情報S7を管理
し、同期パターンに訂正不能誤りが生じても、状態C4
のときに判定タイミング発生部4によって付加データ有
りと無しの両方の可能性で予測を行うため、誤りによっ
て同期が外れにくい。また、同期状態情報S7によって
復号化処理のミュート制御を行うため、編集等によって
符号化フレームの周期が乱れたときに誤って復号化し、
再生信号S8にノイズを生じてしまうことがない。ま
た、判定タイミング発生部4によって予測したポイント
に同期パターンが来ないときに状態C1にすることで次
の予測を止めるため、同期の再引き込みも早くなり、従
来例に比べて1フレーム前から復号化可能となってい
る。
【0038】図5は本発明の第2の実施例における符号
化信号復号化装置の構成を示すブロック図である。図5
において、1は符号化信号再生部、2は同期パターン検
出部、3はフレーム情報抽出部、51は第1の判定タイ
ミング発生部、52は第1の同期状態判定部、53は第
2の判定タイミング発生部、54は第2の同期状態判定
部、55は状態遷移制御部、6は復号化部である。
【0039】符号化信号再生部1,同期パターン検出部
2,フレーム情報抽出部3,復号化部6は第1の実施例
と同じものである。また、第1の判定タイミング発生部
51と第2の判定タイミング発生部53とはそれぞれ第
1の実施例の判定タイミング発生部4と同じものであ
る。また、第1の同期状態判定部52と第2の同期状態
判定部54とは第1の実施例の同期状態判定部5と状態
遷移を一時的に止める制御が行えることを除いて同様で
ある。
【0040】以上のように構成された第2の実施例の符
号化信号復号化装置について、以下その動作を説明す
る。
【0041】符号化信号再生部1は第1の実施例と同様
に符号化信号S1と訂正不能信号S2を出力する。同期
パターン検出部2は符号化信号S1から同期パターンを
抽出し、同期パターン検出信号S3を出力する。フレー
ム情報抽出部3は符号化信号S1から、同期パターンに
対して予め定められた位置にあるフレーム周期情報S4
と付加データ情報S5とを抽出し出力する。第1の判定
タイミング発生部51は同期パターン検出信号S3とフ
レーム周期情報S4と付加データ情報S5と第1の同期
状態情報S52とから、第1の同期状態情報S52が状
態C2,C3,C4のときに同期パターン検出時刻を基
準にしてフレーム周期情報S4と付加データ情報S5に
よって次の同期パターンが来るべき時刻を予測して第1
の予測同期信号S51を出力する。すなわち、このとき
第1の実施例の判定タイミング発生部4と同じ動作をす
る。状態C1のときは第1の予測同期信号S51は停止
する。第1の同期状態判定部52は訂正不能信号S2と
同期パターン検出信号S3と予測同期信号S51と第1
の状態遷移制御信号S55と直前の第1の同期状態情報
S52から次の状態を判定し、第1の同期状態情報S5
2を出力する。また、第2の判定タイミング発生部53
は同期パターン検出信号S3とフレーム周期情報S4と
付加データ情報S5と第2の同期状態情報S54とか
ら、第2の同期状態情報S54が状態C2,C3,C4
のときに同期パターン検出時刻を基準にしてフレーム周
期情報S4と付加データ情報S5とによって次の同期パ
ターンが来るべき時刻に第2の予測同期信号S53を出
力する。すなわち、このとき第1の実施例の判定タイミ
ング発生部4と同じ動作をする。状態C1のときは第2
の予測同期信号S53は停止する。第2の同期状態判定
部54は訂正不能信号S2と同期パターン検出信号S3
と第2の予測同期信号S53と第2の状態遷移制御信号
S56と直前の第2の同期状態情報54から次の状態を
判定し、第2の同期状態情報S54を出力する。状態遷
移制御部55は第1の予測同期信号S51と第1の同期
状態情報S52と第2の予測同期信号S53と第2の同
期状態情報S54とから、第1の状態遷移制御信号S5
5と第2の状態遷移制御信号S56とによって、それぞ
れ第1の同期状態判定部52と第2の同期状態判定部5
4との状態遷移のどちらか片方だけを許可する。すなわ
ち、1つの同期パターン検出信号が、どちらか一方の優
先度の高い同期状態判定にだけに作用するように働く。
また、第1の同期状態情報S52と第2の同期状態情報
S54のうち遷移が許可されている方の同期状態情報を
第3の同期状態情報S58として出力する。また、第1
の予測同期信号S51と第2の予測同期信号S53のう
ち遷移が許可されている方の予測同期信号を第3の予測
同期信号S57として出力する。復号化部6は符号化信
号S1を第3の予測同期信号S57で示されるタイミン
グを基準として、第3の同期状態情報S58の示す状態
に従って直前の1フレームを復号化し、再生信号S8を
出力する。
【0042】第1の同期状態判定部52と第2の同期状
態判定部54との同期状態判定条件は、第1の状態遷移
制御信号S55と第2の状態遷移制御信号S56によっ
て状態の遷移を止めることがあることを除いて第1の実
施例の中で図2によって説明したものと同様であるので
この説明は省略する。
【0043】図6は状態遷移制御部55の動作を説明す
るための図である。図は状態遷移制御部55が第1の同
期状態情報S52と第2の同期状態情報S54とから第
1の同期状態判定部52か第2の同期状態判定部54か
のどちらの状態遷移を許可するかを‘1’,‘2’で示
したものである。図中の×印は発生しない組み合わせで
ある。この許可制御は第1の同期状態判定部52と第2
の同期状態判定部54の両方が同時に状態遷移をする条
件となった場合にのみ行われ、どちらか片方が状態遷移
できる条件の時は、そちらが状態遷移し、制御動作は行
わない。例えば、第1の同期状態情報S52が状態C3
で、第2の同期状態情報S54が状態C1の場合、第1
の予測同期信号S51と同期パターン検出信号S3が時
間的に一致していると、両方の状態遷移の判定タイミン
グが同時となるので、図から第1の同期状態判定部52
のみの状態遷移が許可され、第2の同期状態情報はC1
のままとなる。
【0044】図7は第2の実施例の動作を説明するため
のタイミング図である。符号化信号S1と訂正不能信号
S2は図に示すような信号が出力されるものとする。こ
のような符号化信号S1と訂正不能信号S2とが符号化
信号再生部1から出力されるときの動作を説明する。
【0045】同期パターン検出部2とフレーム情報抽出
部3の動作は第1の実施例と全く同じであるので説明は
省略する。状態遷移制御部55は、はじめ第1の同期状
態情報S52と第2の同期状態情報S54が共に状態C
1であるため第1の状態遷移制御信号S55だけを
‘1’にして、第1の同期状態判定部52のみを状態遷
移可能にする。最初、フレームaの同期パターンによっ
て第1の同期状態情報が状態C2となると、第1の同期
状態判定部52の判定タイミングは第1の予測同期信号
S51の立ち下がりだけとなるので、第2の状態遷移制
御信号S56は第1の予測同期信号が‘1’の期間だけ
図5の優先順位により第2の状態遷移制御信号S56を
‘0’にして、このときの第2の同期状態判定部54の
状態遷移を止める。従って、図のXで示された符号化信
号S1の切り替わり点までの第1の判定タイミング発生
部51と第1の同期状態判定部52の動作はそれぞれ第
1の実施例の判定タイミング発生部4と同期状態判定部
5の動作と同様となる。次に、図のXで示された符号化
信号S1の切り替わり点の直後でフレームeの同期パタ
ーン検出信号S3が入力されるが、第1の同期状態判定
部52は状態C3であるので状態判定タイミングは第1
の予測同期信号S51の立ち下がりのみであり、状態遷
移は起こらず、状態遷移の許可されている第2の同期状
態判定部54が状態C2になる。この直後、第1の同期
状態判定部52は訂正不能信号S2が‘0’にも拘らず
同期パターン検出信号S3が‘0’なため状態C1とな
る。次のフレームfの同期パターン検出信号S3が
‘1’となったとき、第1の同期状態情報S52は状態
C1であるが第2の同期状態情報が状態C2であるため
第2の同期状態判定部54の優先度が高く、第2の同期
状態情報S44が状態C3となる。以後は、第2の状態
遷移制御信号S56が第2の予測同期信号S53の
‘1’のときに‘1’となり、第2の同期状態判定部5
4のロック状態が続く。第3の同期状態情報S58は図
5に従って第1の同期状態情報S52と第2の同期状態
情報S54のうち優先度の高い方の状態が出力されるた
め、図7に示すようになる。復号化部6は第3の予測同
期信号S57をフレーム基準として、同期状態情報S7
が状態C1,C2の時に再生信号S8をミュートし、状
態C3,C4の時に符号化信号S1を復号化し再生信号
S8を出力する。再生信号S8は第1の実施例と同様処
理遅延によって符号化信号S1に対して1フレーム遅れ
る。
【0046】なお、復号化部6で同期状態情報S7が同
期ロック状態から同期アンロック状態への遷移状態、す
なわち状態C3の時に、フレームリピート等の補間処理
を行ってもよい。
【0047】以上のように、第2の実施例によれば、第
1の同期状態判定部52と第2の同期状態判定部54と
の同期状態の遷移を状態遷移制御部55によって選択
し、一方が同期ロック中の時に、もう一方が同期ロック
していない同期パターンをチェックするように動作する
ため、編集等によって符号化フレームの周期が乱れたと
きに早く同期の再引き込みを行うことができる。本実施
例では、従来例に対し2フレーム前から再引き込みが可
能となっている。
【0048】
【発明の効果】以上のように本発明の符号化信号復号化
装置は、符号化信号中の正しいフレーム同期を早く確実
に検出することができ、伝送信号の切り換えや、記録媒
体上での編集等によるオーバーライトによって符号化信
号が不連続になった場合にも、誤った復号化によってノ
イズを生ずることがなく、復号化開始時の同期引き込み
やフレーム切り替わり時の追従を早く確実にすることが
できる。
【0049】特に、ディスクやテープ媒体に記録された
信号を早送り再生等の特殊再生をするときのように符号
化信号の不連続が頻繁に発生する場合にその効果は大き
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における符号化信号復号
化装置の構成を示すブロック図
【図2】(a)は同第1の実施例における同期状態判定
部5の状態遷移条件の一例を示す説明図 (b)は同第1の実施例における同期状態判定部5の状
態遷移図
【図3】同第1の実施例における符号化信号復号化装置
の同期保護動作を説明するためのタイミング図
【図4】同第1の実施例における符号化信号復号化装置
の同期の再引き込み動作を説明するためのタイミング図
【図5】本発明の第2の実施例における符号化信号復号
化装置の構成を示すブロック図
【図6】同第2の実施例における状態遷移制御部55の
状態遷移制御動作を説明する説明図
【図7】同第2の実施例における符号化信号復号化装置
の動作を説明するためのタイミング図
【図8】従来の圧縮符号化信号記録再生装置の構成を示
すブロック図
【図9】(a)は付加データのない符号化信号のフレー
ム構成の一例を示した模式図 (b)は付加データのある符号化信号のフレーム構成の
一例を示した模式図
【図10】従来の圧縮符号化信号記録再生装置の同期保
護に関する動作上の問題点を説明するためのタイミング
【図11】従来の圧縮符号化信号記録再生装置の同期の
再引き込みに関する動作上の問題点を説明するためのタ
イミング図
【符号の説明】
1 符号化信号再生部 2 同期パターン検出部 3 フレーム情報抽出部 4 判定タイミング発生部 5 同期状態判定部 6 復号化部 51 第1の判定タイミング発生部 52 第1の同期状態判定部 53 第2の判定タイミング発生部 54 第2の同期状態判定部 55 状態遷移制御部
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 5/04 A 9070−5C 5/08 Z 9070−5C 7/13 A

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声等の信号をフレーム単位で符号化
    し、これにフレーム同期のためのフレーム同期パターン
    と、フレーム周期を示すフレーム周期情報と、転送ビッ
    トレートを調整する付加データの有無を示す付加データ
    情報とを付加した符号化信号の復号化に用いられる符号
    化信号復号化装置であって、 伝送路や記録媒体からの信号に誤り訂正を行い、符号化
    信号と訂正不能信号を出力する符号化信号再生手段と、 前記符号化信号と前記訂正不能信号とから同期パターン
    を抽出し、同期パターン検出信号を出力する同期パター
    ン検出手段と、 前記符号化信号と同期パターン検出信号とを入力して、
    符号化信号中の同期パターンに対して予め定められた位
    置に記録されている前記フレーム周期情報と前記付加デ
    ータ情報とを抽出し出力するフレーム情報抽出手段と、 前記同期パターン検出信号と前記フレーム周期情報と前
    記付加データ情報と同期状態情報とから、前記同期状態
    情報に従って同期パターン検出時刻を時間基準にして前
    記フレーム長情報と前記付加データ情報とによって次の
    同期パターンが来るべき時刻に予測同期信号を出力する
    判定タイミング発生手段と、 前記訂正不能信号と前記同期パターン検出信号と前記予
    測同期信号とを入力し、これらの信号によって現在の同
    期状態情報から次の状態を判定し、同期アンロック状態
    及び同期ロック状態及びその遷移状態とを示す同期状態
    情報を出力する同期状態判定手段と、 前記符号化信号と前記予測同期信号と前記同期状態情報
    とを入力し、前記符号化信号を前記予測同期信号で示さ
    れるタイミングを基準として、前記同期状態情報の示す
    状態に従って再生信号を出力する復号化手段とを有する
    ことを特徴とする符号化信号復号化装置。
  2. 【請求項2】 判定タイミング発生手段が同期パターン
    検出信号とフレーム周期情報と付加データ情報と同期状
    態情報とから、 前記同期状態情報が同期アンロック状態から同期ロック
    状態への遷移状態または同期ロック状態の場合は、同期
    パターン検出時刻を時間基準にして前記フレーム周期情
    報と前記付加データ情報とから次の同期パターンが来る
    べき時刻に予測同期信号を出力し、前記同期状態情報が
    同期ロック状態から同期アンロック状態への遷移状態の
    場合は、同期パターン検出時刻を時間基準にして直前の
    訂正不能でないフレームのフレーム周期情報から付加デ
    ータがない時に次の同期パターンが来るべき時刻と、付
    加データがある時に次の同期パターンが来るべき時刻と
    に予測同期信号を出力するようにしたことを特徴とする
    請求項1記載の符号化信号復号化装置。
  3. 【請求項3】 同期状態判定手段が訂正不能信号と同期
    パターン検出信号と予測同期信号とを入力し、前記予測
    同期信号が入力された時に同期状態情報が同期アンロッ
    ク状態の場合は、前記訂正不能信号が訂正不能でなく前
    記同期パターン検出信号が同期パターンであることを示
    す時に同期アンロック状態から同期ロック状態への遷移
    状態に遷移し、また前記予測同期信号が入力された時に
    前記同期状態情報が同期アンロック状態から同期ロック
    状態への遷移状態の場合は、前記訂正不能信号が訂正不
    能でなく前記同期パターン検出信号が同期パターンであ
    ることを示す時には同期ロック状態に遷移し、それ以外
    では同期アンロック状態に遷移し、また前記予測同期信
    号が入力された時に前記同期状態情報が同期ロック状態
    の場合は、前記訂正不能信号が訂正不能でなく前記同期
    パターン検出信号が同期パターンでないことを示す時に
    は同期アンロック状態に遷移し、前記訂正不能信号が訂
    正不能の時には同期ロック状態から同期アンロック状態
    への遷移状態に遷移し、また前記予測同期信号が入力さ
    れた時に前記同期状態情報が同期ロック状態から同期ア
    ンロック状態への遷移状態の場合は、前記訂正不能信号
    が訂正不能でなく前記同期パターン検出信号が同期パタ
    ーンであることを示す時には同期ロック状態に遷移し、
    それ以外では同期アンロック状態に遷移した同期状態情
    報を出力するようにしたことを特徴とする請求項1記載
    の符号化信号復号化装置。
  4. 【請求項4】 復号化手段が符号化信号と予測同期信号
    と同期状態情報とを入力して、前記同期状態情報が同期
    アンロック状態または同期アンロック状態から同期ロッ
    ク状態への遷移状態の場合は、ミュート信号を再生信号
    として出力し、また前記同期状態情報が同期ロック状態
    または同期ロック状態から同期アンロック状態への遷移
    状態の場合は、前記符号化信号を前記予測同期信号で示
    されるタイミングを基準として、符号化信号1フレーム
    を復号化した再生信号を出力するようにしたことを特徴
    とする請求項1記載の符号化信号復号化装置。
  5. 【請求項5】 音声等の信号をフレーム単位で符号化
    し、これにフレーム同期のためのフレーム同期パターン
    と、フレーム周期を示すフレーム周期情報と、転送ビッ
    トレートを調整する付加データの有無を示す付加データ
    情報とを付加した符号化信号の復号化に用いられる符号
    化信号復号化装置であって、 伝送路や記録媒体からの信号に誤り訂正を行い、符号化
    信号と訂正不能信号を出力する符号化信号再生手段と、 前記符号化信号と前記訂正不能信号とから同期パターン
    を抽出し、同期パターン検出信号を出力する同期パター
    ン検出手段と、 前記符号化信号と前記同期パターン検出信号とを入力し
    て、前記符号化信号中の同期パターンに対して予め定め
    られた位置に記録されている前記フレーム周期情報と前
    記付加データ情報とを抽出し出力するフレーム情報抽出
    手段と、 前記同期パターン検出信号と前記フレーム周期情報と前
    記付加データ情報と第1の同期状態情報とから、前記第
    1の同期状態情報に従って同期パターン検出時刻を時間
    基準にして前記フレーム周期情報と前記付加データ情報
    とによって次の同期パターンが来るべき時刻に第1の予
    測同期信号を出力する第1の判定タイミング発生手段
    と、 前記訂正不能信号と前記同期パターン検出信号と前記第
    1の予測同期信号と第1の状態遷移制御信号とを入力
    し、前記第1の状態遷移制御信号によって状態遷移が許
    可されている場合に、現在の第1の同期状態情報から次
    の状態を判定し、同期アンロック状態及び同期ロック状
    態及びその遷移状態とを示す第1の同期状態情報を出力
    する第1の同期状態判定手段と、 前記同期パターン検出信号と前記フレーム周期情報と前
    記付加データ情報と第2の同期状態情報とから、前記第
    2の同期状態情報に従って同期パターン検出時刻を時間
    基準にして前記フレーム周期情報と前記付加データ情報
    とによって次の同期パターンが来るべき時刻に第2の予
    測同期信号を出力する第2の判定タイミング発生手段
    と、 前記訂正不能信号と前記同期パターン検出信号と前記第
    2の予測同期信号と第2の状態遷移制御信号とを入力
    し、前記第2の状態遷移制御信号によって状態遷移が許
    可されている場合に、現在の第2の同期状態情報から次
    の状態を判定し、同期アンロック状態及び同期ロック状
    態及びその遷移状態とを示す第2の同期状態情報を出力
    する第2の同期状態判定手段と、 前記第1の予測同期信号と前記第1の同期状態情報と前
    記第2の予測同期信号と前記第2の同期状態情報とを入
    力し、前記第1の同期状態情報と前記第2の同期状態情
    報とから前記第1の同期状態判定手段と前記第2の同期
    状態判定手段とのうちどちらか片方だけの状態遷移を許
    可するための前記第1の状態遷移制御信号と前記第2の
    状態遷移制御信号とを出力し、遷移が許可されている方
    の予測同期信号と同期状態情報をそれぞれ第3の予測同
    期信号と第3の同期状態情報として出力する状態遷移制
    御手段と、 前記符号化信号と前記第3の予測同期信号と前記第3の
    同期状態情報とを入力し、前記符号化信号を前記第3の
    予測同期信号で示されるタイミングを基準として、前記
    第3の同期状態情報の示す状態に従ってミュートあるい
    は前記符号化信号1フレームを復号化した再生信号を出
    力する復号化手段とを有することを特徴とする符号化信
    号復号化装置。
  6. 【請求項6】 第1の判定タイミング発生手段が同期パ
    ターン検出信号とフレーム周期情報と付加データ情報と
    第1の同期状態情報とから、前記第1の同期状態情報が
    同期アンロック状態から同期ロック状態への遷移状態ま
    たは同期ロック状態の場合は、同期パターン検出時刻を
    時間基準にして前記フレーム周期情報と前記付加データ
    情報とから次の同期パターンが来るべき時刻に第1の予
    測同期信号を出力し、前記第1の同期状態情報が同期ロ
    ック状態から同期アンロック状態への遷移状態の場合
    は、同期パターン検出時刻を時間基準にして直前の訂正
    不能でないフレームのフレーム周期情報から付加データ
    がない時に次の同期パターンが来るべき時刻と、付加デ
    ータがある時に次の同期パターンが来るべき時刻とに前
    記第1の予測同期信号を出力するようにし、また、前記
    第2の判定タイミング発生手段が前記同期パターン検出
    信号と前記フレーム周期情報と前記付加データ情報と第
    2の同期状態情報とから、前記第2の同期状態情報が同
    期アンロック状態から同期ロック状態への遷移状態また
    は同期ロック状態の場合は、同期パターン検出時刻を時
    間基準にして前記フレーム周期情報と前記付加データ情
    報とから次の同期パターンが来るべき時刻に前記第1の
    予測同期信号を出力し、前記第2の同期状態情報が同期
    ロック状態から同期アンロック状態への遷移状態の場合
    は、同期パターン検出時刻を時間基準にして直前の訂正
    不能でないフレームのフレーム周期情報から付加データ
    がない時に次の同期パターンが来るべき時刻と、付加デ
    ータがある時に次の同期パターンが来るべき時刻とに前
    記第2の予測同期信号を出力するようにしたことを特徴
    とする請求項5記載の符号化信号復号化装置。
  7. 【請求項7】 第1の同期状態判定手段が訂正不能信号
    と同期パターン検出信号と第1の予測同期信号と第1の
    状態遷移制御信号とを入力し、前記第1の予測同期信号
    が入力されなおかつ前記第1の状態遷移制御信号によっ
    て状態遷移が許可されている場合で、第1の同期状態情
    報が同期アンロック状態の場合は、前記訂正不能信号が
    訂正不能でなく前記同期パターン検出信号が同期パター
    ンであることを示す時に同期アンロック状態から同期ロ
    ック状態への遷移状態に遷移し、また前記第1の同期状
    態情報が同期アンロック状態から同期ロック状態への遷
    移状態の場合は、前記訂正不能信号が訂正不能でなく前
    記同期パターン検出信号が同期パターンであることを示
    す時には同期ロック状態に遷移し、それ以外では同期ア
    ンロック状態に遷移し、また前記第1の同期状態情報が
    同期ロック状態の場合は、前記訂正不能信号が訂正不能
    でなく前記同期パターン検出信号が同期パターンでない
    ことを示す時には同期アンロック状態に遷移し、前記訂
    正不能信号が訂正不能の時には同期ロック状態から同期
    アンロック状態への遷移状態に遷移し、また前記第1の
    同期状態情報が同期ロック状態から同期アンロック状態
    への遷移状態の場合は、前記訂正不能信号が訂正不能で
    なく前記同期パターン検出信号が同期パターンであるこ
    とを示す時には同期ロック状態に遷移し、それ以外では
    同期アンロック状態に遷移した前記第1の同期状態情報
    を出力し、また、前記第2の同期状態判定手段が前記訂
    正不能信号と前記同期パターン検出信号と前記第2の予
    測同期信号と第2の状態遷移制御信号とを入力し、前記
    第2の予測同期信号が入力されなおかつ前記第2の状態
    遷移制御信号によって状態遷移が許可されている場合
    で、前記第2の同期状態情報が同期アンロック状態の場
    合は、前記訂正不能信号が訂正不能でなく前記同期パタ
    ーン検出信号が同期パターンであることを示す時に同期
    アンロック状態から同期ロック状態への遷移状態に遷移
    し、また前記第2の同期状態情報が同期アンロック状態
    から同期ロック状態への遷移状態の場合は、前記訂正不
    能信号が訂正不能でなく前記同期パターン検出信号が同
    期パターンであることを示す時には同期ロック状態に遷
    移し、それ以外では同期アンロック状態に遷移し、また
    前記第2の同期状態情報が同期ロック状態の場合は、前
    記訂正不能信号が訂正不能でなく前記同期パターン検出
    信号が同期パターンでないことを示す時には同期アンロ
    ック状態に遷移し、前記訂正不能信号が訂正不能の時に
    は同期ロック状態から同期アンロック状態への遷移状態
    に遷移し、また前記第2の同期状態情報が同期ロック状
    態から同期アンロック状態への遷移状態の場合は、前記
    訂正不能信号が訂正不能でなく前記同期パターン検出信
    号が同期パターンであることを示す時には同期ロック状
    態に遷移し、それ以外では同期アンロック状態に遷移し
    た前記第2の同期状態情報を出力するようにしたことを
    特徴とする請求項5記載の符号化信号復号化装置。
  8. 【請求項8】 復号化手段が符号化信号と第3の予測同
    期信号と第3の同期状態情報とを入力して、前記第3の
    同期状態情報が同期アンロック状態または同期アンロッ
    ク状態から同期ロック状態への遷移状態の場合は、ミュ
    ート信号を再生信号として出力し、また前記第3の同期
    状態情報が同期ロック状態または同期ロック状態から同
    期アンロック状態への遷移状態の場合は、前記符号化信
    号を前記第3の予測同期信号で示されるタイミングを基
    準として、前記符号化信号1フレームを復号化した再生
    信号を出力するようにしたことを特徴とする請求項5記
    載の符号化信号復号化装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08274768A (ja) * 1995-03-30 1996-10-18 Nec Corp 同期回路
JPH098794A (ja) * 1995-06-23 1997-01-10 Nec Corp 同期信号検出回路およびその検出方法
US6006352A (en) * 1996-06-27 1999-12-21 Nec Corporation Bitstream decoding apparatus with reduced error correction processing and decoding method

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