JP2950871B2 - 文字放送受信機の文字データ再生方法 - Google Patents

文字放送受信機の文字データ再生方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本発明は文字放送受信機に関し、特にその文字信号を
スライスしサンプリングしてデジタルデータとして再生
する方法に関する。
(ロ) 従来の技術 テレビジョン文字多重放送ではTV(テレビジョン)信
号の垂直帰線期間内の1〜数H(水平走査期間)にパケ
ット形式の文字データが挿入されて伝送され、文字信号
受信機では受信したTV信号から文字信号(アナログ波形
となっている)を分離し、その文字信号をスライスしサ
ンプリングして文字データ(デジタルデータ)として再
生するようにしている。
このため、TV信号から分離された文字信号が伝送路の
群遅延歪みを受けて歪んでいたり、ノイズの影響を受け
ている場合でも、上記文字データを正しく再生できるよ
うにするため、スライス回路のスライスレベルやサンプ
リングクロックの位相が適宜変更されるようにしてい
る。
このような文字放送受信機の従来例は、例えば雑誌
「東芝レビュー」36巻9号のP.833〜P.837に紹介されて
おり、特にそのP.836の図7には上記のような文字デー
タ再生回路が“クロック再生システム”として示されて
いる。この公知の回路は、スライスレベルやサンプリン
グパルスの位相を予め切換可能にしておき、文字信号を
或るスライスレベルでスライスし且つ或る位相のサンプ
リングパルスでサンプリングして再生した文字データ中
のFC(フレーミングコード)等の特定のコードの誤り状
態を判定し、その判定結果に応じて最適スライスレベル
と最適位相のサンプリングパルスを選択するようにして
いる。
(ハ) 発明が解決しようとする課題 ところで、上記従来回路では、再生された文字データ
中のFC等の特定コードの判定結果のみによってサンプリ
ングクロックの位相及びスライスレベルを制御している
ため、その特定コード或いはこれと略同一の周波数成分
のデータに対しては位相等化が行なわれ、正しく再生さ
れる。しかし、それ以外の周波数成分のデータに対して
は、現在選択されているスライスレベルやサンプリング
パルスが適切なものである保償は全くなく、従って、そ
のような周波数成分のデータが正しく再生されない虞れ
がある。
また、上記従来回路では、前述の判定結果が或る特定
の状態になると直ちにスライスレベルを変更するように
なっているため、スライスレベルの修正動作が過敏とな
り、弱電解時のノイズによってスライスレベルが必要以
上に変更されてしまう虞れもある。
そこで、本発明は、ノイズによってスライスレベルや
サンプリング位相が簡単に変更されてしまうことがな
く、従って、1パケット分の文字データ全体を常に正確
に再生できる文字データの再生方法を提供することを第
1の目的とする。
また、本発明では、TV映像信号の切換わり時等に於け
る文字信号の中断後の復帰時にも充分短時間のうちに正
常な再生状態に復帰できる文字データの再生方法を提供
することを第2の目的とする。
(ニ) 課題を解決するための手段 前記第1の目的を達成する文字データ再生方法は、 文字信号をスライスして整形するスライス回路の出力
信号を少しづつ位相の異なる数種のサンプリングクロッ
クによって夫々サンプリングし、その各サンプリングに
よって再生された文字信号中のフレーミングコードの誤
りを検出し、その検出結果に基づいて前記数種のサンプ
リングクロック中の使用可能なクロック範囲及びそのク
ロック範囲内から選択した第1の選択クロックを決定す
るサンプリングクロック粗調整を行なう段階と、 前記クロック範囲内の各サンプリングクロックによっ
て前記スライス回路の出力信号を再度サンプリングして
文字データを再生し、その再生された各文字信号中のパ
ケットデータの誤り検出を夫々行ない、その検出結果に
基づいて最適位相の第2の選択クロックを決定するサン
プリングクロック微調整を行なう段階と、 前記第2の選択クロックによって前記スライス回路の
出力信号を再度サンプリングして文字信号の再生を行な
い、その再生された文字信号中のフレーミングコード又
はサービス/識別コードの1ビット誤りの有無を検出
し、その検出結果と前記パケットデータの誤り検出結果
に基づいて前記スライス回路のスライスレベルを決定す
るスライスレベル調整を行なう段階と、からなる。
また、第2の目的を達成する文字データ再生方法は、 前記文字信号を前記スライスレベル調整モードで決定
されたスライスレベルでスライスし前記微調整モードで
決定されたサンプリングクロックによってサンプリング
して文字データを再生している定常再生状態に於いて、 前記文字信号中のフレーミングコードの誤検出出力を
得て文字信号の中断を検出する段階と、 前記第2の選択クロックと異なる数種のサンプリング
クロックによる前記文字信号のサンプリングによってフ
レーミングコードの検出を行ない、その検出出力を得て
文字信号の中断後の再送開始を検出する段階と、 前記サンプリングクロック粗調整段階を再度実行し
て、この再度実行されたサンプリングクロック粗調整段
階で選択された第1の選択クロックを第3の選択クロッ
クとして決定する段階と、 前記文字信号の中断前の粗調整モード及び微調整モー
ドで夫々決定された前記第1第2の選択クロック間の位
相差を算出する段階と、 前記第3の選択クロックの位相に前記位相差を加算し
た結果に等しい位相のクロックを前記数種のサンプリン
グクロックの中から選択して最終的に使用するサンプリ
ングクロックとする段階と、 前記スライス回路のスライスレベルを前記文字放送の
中断前の定常再生状態でのレベルに復帰させる段階と、 を更に含む。
(ホ) 作用 前記第1の文字データ再生方法では、先ず位相の異な
るサンプリングクロック群の中から使用可能なサンプリ
ングクロックを選択するサンプリングクロック粗調整が
行なわれ、次にその選択された複数のクロックの中から
最適位相の第2選択クロックを決定するサンプリングク
ロック微調整が行なわれ、最後にその第2選択クロック
を使用してスライスレベル調整が行なわれる。
また、前記第2の文字データ再生方法では、文字信号
の中断後再復帰時のサンプリングクロックとスライスレ
ベルの調整が、その文字信号中断前のサンプリングクロ
ック粗調整及び微調整の結果と、パケットエラーの検出
結果を使用して行なわれる。
(ヘ) 実施例 以下、本発明による文字データ再生方法の一実施例を
図面を参照して説明する。
第1図は本発明を使用した文字放送受信機の文字デー
タ再生部の概略構成を示すブロック図である。同図に於
いて、(1)は図示しないPLL回路によりカラーTV信号
のカラーサブキャリア信号に同期し、その周波数fscの8
/5倍即ち8/5fscの基準クロックパルスが入力されるクロ
ック入力端子、(2)はこのクロックをその1周期の1/
17づつ順次遅延させることによって第3図に示すNo.1〜
No.17のSCK(サンプリングクロック)を作成するディレ
イ回路、(2)はその17種類のSCKの何れか一つを選択
するセレクタ回路であり、これらによってサンプリング
パルス作成部(3)を構成している。
一方、(4)は文字信号が多重された複合ビテオ信号
のペデスタルレベルをクランクパルスによって一定電位
にクランプするクランプ回路、(5)はスライスレベル
作成回路(6)から出力されるデジタル型式のスライス
レベル信号をアナログ変換するA/D変換回路、(7)は
そのA/D変換後の出力信号を反転入力とし前記クランプ
回路(4)の出力ビデオ信号を非反転入力とするレベル
比較器であり、これらによって映像信号スライス部
(8)を構成している。
次に、(9)は上記比較器(7)の出力ビデオ信号か
ら文字信号のみを抜取るゲート回路、(10)はその文字
信号が前記セレクタ回路(2)から出力されるSCKによ
ってシリアルに力されるれるシフトレジスタからなるバ
イト同期回路、(11)はこのバイト同期回路(10)から
8ビットづつパラレルに出力されるデータを得て文字信
号中のフレーミングコード(FC)(第2図参照)を検出
するFC検出回路、(12)は同様にして文字信号中のサー
ビス/識別コード(SI/IN)を検出するSI/INコード検出
回路である。
(13)は前記ゲート回路(9)からの文字信号を前記
セレクタ回路(2)からのSCKによってサンプリングし
て取り込み、且つ、その文字信号中のチェック符号を使
用して1パケット分の文字データ(以下、単にパケット
データと言う)の8ビット以内の誤り訂正を行なうサン
プリング兼誤り訂正回路であり、この回路(13)には、
水平同期パルス(HD)及び垂直同期パルス(VD)の他
に、前記FC検出回路(11)の各検出パルス(Pf0)(P
f+)(Pf-)がオアゲート(14)及びフライホイール回
路(15)を介して与えられるようになっている。なお、
このフライホイール回路(15)は、ノイズ等の影響によ
って上記各検出パルスが1〜数回連続して欠落してもこ
れを補完して出力するものである。
(16)は電源投入やチャンネル切換の検出出力やサン
プリング兼誤り訂正回路(13)でのパケットエラーの検
出出力等を入力として、上記誤り訂正回路(13)、フラ
イホイール回路(15)、サンプリングクロック選択制御
回路(19)、スライスレベル制御回路(24)の制御を行
なう主制御回路である。また、(18)は前記オアゲート
(14)の出力をインバータ(17)で反転して得た出力を
FCエラーの検出出力として、その検出出力の回数をカウ
ントする計数回路であり、その出力が前記主制御回路
(16)に与えられる。(20)(21)は前記FC検出回路
(11)の出力(Pf+)(Pf-)及びSI/IN検出回路(12)
の出力(Ps+)(Ps-)を導出するオアゲートであり、そ
の各オアゲート(20)(21)の出力が前記主制御回路
(16)の出力によって開かれるアンドゲート(22)(2
3)を通ってスライスレベル制御回路(24)に与えられ
るようになっている。また、(25)は主制御回路(16)
の出力によってオン、オフ制御される発光ダイオードで
あり、文字データの受信表示を行なう。(26)は前記サ
ンプリング兼誤り訂正回路(13)から誤り訂正されて出
力されたパケットデータを格納するバッファRAMであ
る。
第1図の文字データ再生部は概ね以上の如く構成され
ているが、その個々の回路は夫々がディスクリートの回
路として構成されている訳ではなく、マイクロコンピュ
ータの機能によって実現されている。そして、本発明で
重要なのは、そのような構成事体ではなく、この文字デ
ータ再生部に於いて最適位相のSCK(サンプリングクロ
ック)と最適レベルのスライスレベルとを(i)SCKの
粗調整→(ii)SCKの微調整→(ii)スライスレベルの
調整の順序で決定して行く手順である。
以下、上記(i)(ii)(iii)の手順を第4図〜第
6図に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
(i) SCK粗調整モード この調整モードは文字放送受信機の電源投入直後やチ
ャンネル切換直後に行なわれるモードであって、第4図
のフローチャートに従って説明される。
先ず、電源の投入またはチャンネル切換が主制御回路
(16)で検出されると、この制御回路(16)は、粗調整
開始信号(ST1)をフライホイール回路(15)、SCK選択
制御回路(19)及びスライスレベル制御回路(24)に与
えると共に、ゲート回路(9)にゲート信号(GS)を与
えてこれを文字信号期間のみ開く。
前記スライスレベル制御回路(24)は、粗調整開始信
号(ST1)が与えられると、比較的高めのレベルに設定
された初期スライスレベルをスライスレベル作成回路
(6)から発生させる。そして、そのデジタル値の初期
スライスレベルがD/A変換回路(5)でアナログ値に変
換されて比較器(7)に与えられる。
一方、SCK選択制御回路(19)は第3図に示すNo.1〜N
o.17の17種類のSCKのうちのNo.1のSCKを導出するようセ
レクタ回路(2)を制御する。
このようにして前述の初期スライスレベルでスライス
されて整形された文字信号がNo.1のSCKによってバイト
同期回路(10)に順次取り込まれ、この回路でパレレル
変換された8ビットの信号を得てFC検出回路(11)がFC
(フレーミングコード)の一致・不一致の検出を行な
う。そして、FCが正規のコードに一致したときは一致検
出出力(Pf0)が出力され、この出力によって主制御回
路(16)に内蔵した一致カウンタ及びフィールドカウン
タをそれぞれ1ステップづつカウントアップする。ま
た、一致検出出力が出力されなかった場合でも、上記フ
ィールドカウンタは1ステップだけカウントアップされ
る。
このようにしてNo.1のSCKについて2または3フィー
ルドに渡ってFCの一致・不一致の検出が終了すると、主
制御回路(16)は前述の一致カウンタのカウント結果を
チェックし、そのカウント値2以上のときは先のNo.1の
SCKをOK(可)とするが、そのカウンタ値が2フィード
測定した時点で0のとき及び3フィールド測定した時点
で2未満のときはそのNo.1のSCKをNG(不可)とし、更
に2フィールド測定した時点で1のときは上記の検出動
作をし直す。そして、最終的にNo.1のクロックがOKかNG
かの判定結果をSCK選択制御回路(19)内のクロック判
定レジスタに格納したのち、セレクタ回路(10)から次
のNo.2のSCKを導出させて同様にFCの一致・不一致の検
出を行ない、以下、最後のNo.17のSCKまで同様の検出動
作を行なって、その各SCKの判定結果を前記レジスタに
格納する。
次に、主制御回路(16)はSCK選択制御回(19)内の
前記レジスタの内容をチェックし、OKと判定されたSCK
のうち中央の位相に対応するSC(例えば、No.4〜No.10
のSCKがOKのときは、No.7)を第1選択クロックとして
決定し、且つ、粗調整終了信号(EN1)を発生させたの
ちSCKの粗調整が終了する。また、上記レジスタがOKと
なるSCKが一つもないことを示しているときは、主制御
回路(16)は初期スライスレベルが高過ぎたためである
と判断して、スライスレベル制御回路(24)に指示を与
えて、スライスレベル作成回路(6)から発生されるス
ライスレベルを1ステップダウンさせて、これまでのSC
K調整動作を繰り返すのである。
なお、このSCK粗調整モードでは、フライホイール回
路(15)は前述の粗調整開始信号(ST1)によって強制
的に不動作状態にされるが、この点は第4図のフローチ
ャート中では省略している。
(ii) SCK微調整モード この調整モードは前述の粗調整モードに引続いて行な
われるモードであって、第5図のフローチャートに従い
説明される。
前述の粗調整終了信号(EN1)が主制御回路(16)か
ら発生されると、この信号はフライホイール回路(1
5)、SCK選択制御回路(19)及びスライスレベル制御回
路(24)に与えられる。これによりスライスレベル制御
回路(24)は前述の粗調整モードで設定されたスライス
レベルを続けて出力させるようスライスレベル作成回路
(6)を制御し、且つ、フライホイール回路(15)は非
ロック状態にされる。一方、SCK選択制御回路(19)は
前記粗調整によってOKと判定された範囲のSCKを導出す
るようセレクタ回路(2)を制御する。
このようにしてスライスレベル及びSCKが選択され設
定されると、SCK粗調整時と同様にスライス整形されて
ゲート回路(9)で抜取られた文字信号が前記SCKによ
ってバイト同期回路(10)に順次取り込まれると共に、
サンプリング兼誤り訂正回路(13)にも順次取り込まれ
る。
ここで、上記バイト同期回路(10)及びFC検出回路
(11)はSCK粗調整時と同様に動作するが、その際、FC
検出回路(11)は上記文字信号中のFCが完全に正常なと
きは前述した一致検出出力(Pf0)を発生し、そのFC
(8ビット)のうち本来“0"となるべき1ビットが“1"
となっているときは1ビット増検出出力(Pf+)を発生
し、逆に本来“1"となるべき1ビットが“0"となってい
るときは1ビット欠検出出力(Pf-)を発生する。
そして、周知のようにFCはそれ自体に1ビットの誤り
許容機能を有しているので、上記各検出出力(Pf0)(P
f+)(Pf-)は何れもオアゲート(14)を通って非ロッ
ク状態のフライホイール回路(15)に入力され、この回
路(15)をそのまゝ通ってFC検出パルス(バイト同期パ
ルス)としてサンプリング兼誤り訂正回路(13)に与え
られる。
このようにしてサンプリング兼誤り訂正回路(13)で
サンプリングされ且つバイト同期された各1パケット分
の文字データ(パケットデータ)は、そのデータ中のチ
ェック符号を使用したBEST方式の誤り訂正が行なわれ
る。即ち、この回路(13)は、上記データ中のビットエ
ラーが8ビット(方式によっては9ビット)以内の場合
はそのビットエラーの数を検出し且つそれらを訂正し、
ビットエラーが9ビット(同10ビット)以上で訂正不可
能な場合(この場合をパケットエラー有りの場合と言
う)にはその旨を示すパケットエラー検出出力を発生す
るようになっている。従って、フローチャート(第5
図)に示すように、1フィールド内の1〜数パケットに
ついて上記のエラー処理を行ない、パケットエラー有り
のときはそのパケットエラーの数の累積和を誤り訂正回
路(13)内のエラーカウンタで計数する。そして、この
動作が1フィールド分について終了すると、主制御回路
(16)内のフィールドカウンタが1ステップだけカウン
トアップされる。
このような動作を16フィールドに亘って繰り返し、そ
れが終了すると、主制御回路(16)内のパケットエラー
数格納レジスタにパケットエラー数の累積値が格納され
ると共に、現在使用しているSCKのNo.が上記制御回路
(16)内のSCK番号格納レジスタに格納される。そし
て、その後に主制御回路(16)は切換信号をSCK選択制
御回路(19)に与え、それによりこの制御回路(19)は
SCK粗調整モードで選択された範囲内の次のSCKを導出す
るようセレクタ回路(2)を制御する。
次に、その新しく選択されたSCKに対して上記の動作
を行ない、その結果検出されたパケットエラー数(新し
い16フィールド分の累積値)を主制御回路(16)内の前
記レジスタに格納された以前のパケットエラー数と比較
する。そして、その新しいパケットエラー数(En)が以
前のパケットエラー数(Eo)よりも現象(En<Eo)して
おれば、主制御回路(16)は、EnをEoに代えて前記パケ
ットエラー数格納レジスタに格納し直し、且つ、新しい
SCKのNo.をSCK番号格納レジスタに格納し直したのち、
次のSCKを出力するようSCK選択制御回路(19)を制御す
る。
また、En>Eoのときは、主制御回路(16)はそのとき
のSCKのNo.を前記SCK番号格納レジスタ内のSCKのNo.と
比較することによって、既に一度チェックしたSCKか否
かを判定し、未チェックであればSCK選択制御回路(1
9)によってセレクタ回路(2)を今までとは逆方向に
選択動作させるよう切換える。
一方、En>Eoで且つ既にチェック済みのSCKの場合
は、主制御回路(16)は前述のSCK番号格納レジスタに
格納されているNo.のSCKをサンプリングに最適なクロッ
クとして決定し、このSCKをセレクタ回路(2)から以
後引続いて出力させるようSCK選択制御回路(19)によ
って制御される。
また、En=Eoのときは、主制御回路(16)は前述の粗
調整モードで決定された範囲内の全てのSCKについて上
記の微調整動作を終了したか否かをチェックし、全て終
了しているときは、前述と同様にSCK番号格納レジスタ
内のSCKを最適なクロックとして決定し、未だチェック
していないSCKが残っているときは、次のSCKを選択して
微調整動作を続行するのである。
そして、このようにしてサンプリングに最適な位相の
SCK(以下、これを第2選択クロックと云う)が決まる
と、主制御回路(16)は微調整終了信号(EN2)を発生
して微調整終了状態となる。
なお、このSCK微調整モードでは、前述のようにフラ
イホイール回路(15)は粗調整終了信号(EN1)によっ
て強制的に非ロック状態にされるが、この点は第5図の
フローチャートでは省略している。
(iii) スライスレベル調整モード この調整モードは前述の両モードのように電源投入直
後やチャンネル切換直後の一定時間のみ行なわれる前段
階の調整モードではなく、文字信号の受信再生中継続し
て行なわれる調整モードであって、第6図のフローチャ
ートに従って説明される。
前述の微調整終了信号(EN2)が主制御回路(16)か
ら発生されると、この信号はスライスレベル制御回路
(24)及びフライホイール回路(15)に与えられる。こ
れによりスライスレベル制御回路(24)は粗調整モード
で設定されたスライスレベルを続けて出力させるようス
ライスレベル作成回路(6)を制御し、且つ、フライホ
イール回路(15)はロック状態になる。一方、SCK選択
制御回路(19)は前記の微調整モードによって決定され
た第2選択クロックを導出するようセレクタ回路(2)
を制御している。
このような状態でスライスされて整形されゲート回路
(9)から出力された文字信号が微調整モードと同様に
第2選択クロックによってバイト同期回路(10)及びサ
ンプリング兼誤り訂正回路(13)に夫々取り込まれる。
そして、FC検出回路(11)はそのバイト同期回路(10)
の出力を得て前述したFCの一致検出を行ない、オアゲー
ト(14)の出力が生じると、SI/IN(サービス/識別)
コード検出回路(12)は上記バイト同期回路(10)の8
ビットの出力を得てそのSI/INコードの誤り検出を行な
う。この誤り検出はFCの検出と同様に行なわれ、そのエ
ラーに応じて1ビット増検出出力(Ps+)又は1ビット
欠検出力(Ps-)を発生する。また、上記サンプリング
兼誤り訂正回路(13)は前述したパケットデータの誤り
検出及び誤り訂正を行なう。
そして、今、FC検出回路(11)から一致検出出力(Pf
0)が出力され、且つ、SI/INコード検出回路(12)から
検出出力(Ps+)(Ps-)の何れもが出力されていないと
きは、ビットエラーなしとして、スライスレベル制御回
路(24)は新たな制御を何等受けない。このため、スラ
イスレベル作成回路(6)はSCKの微調整モードで設定
されたスライスレベルを引続いて出力しながら、以上の
動作を繰り返す。
一方、FC検出回路(11)から出力(Pf+)又は(Pf-
が出力されたとき、或いは、SI/IN検出回路(12)から
出力(Pf+)又は(Ps-)が出力されたときは、主制御回
路(16)は誤り訂正回路(13)からパケットエラーの有
無を示すパケットエラー検出出力が与えられる。それに
より主制御回路(16)は、パケットエラー有りの場合、
アンドゲート(22)(23)を開く。このため、前記検出
回路(11)(12)から1ビット増出力(Pf+)又は(P
s+)が出力されているときは、その出力がスライスレベ
ル制御回路(24)に与えられ、この回路(24)がスライ
スレベル作成回路(6)からのスライスレベルを1ステ
ップだけ高くするよう制御する。また、上記検出回路
(11)(12)から1ビット欠出力(Pf-)又は(Ps-)が
出力されているときは、スライスレベル制御回路(24)
はスライスレベル作成回路(6)からのスライスレベル
を1ステップだけ低くするよう制御する。なお、上記各
検出出力(Pf+)(Ps+)と(Pf-)(Ps-)とに応じて上
記のように制御する理由は、第7図から容易に理解され
るであろう。
更に、FC検出回路(11)から出力(Pf0)(Pf+)(Pf
-)の何れもが出力されずオアゲート(14)の出力が
“0"のとき即ちFCのビットエラーが2ビット以上のとき
は、主制御回路(16)は上記オアゲート(14)出力のイ
ンバータ(17)による反転出力を計数回路(18)でカウ
ントすることその2ビット以上のFCのエラーが連続して
5回検出された否かをチェックし、4回目までで上記エ
ラーが解消されると、これまで動作を繰り返す。しか
し、5回目が検出されると、主制御回路(16)は同様に
して、その5回目の検出時点から一定時間(数フィール
ド)後に再びFC検出出力即ちオアゲート(14)の出力が
“1"になるか否かを検出する。その際、このFCの検出は
No.1〜No.17のSCKの中で互いに位相が180゜又は120゜づ
つ異なる任意の二つ又は三つのSCKを順次切換えて行な
う。そして、その何れのSCKに対しても上記FC検出出力
が得られなければ、粗調整開始信号(ST1)を発生して
粗調整モードに戻るのである。
(iv) 再調整モード このモードは、TV放送の映像信号が切換わった時な
ど、文字信号が一時中断した時のみ行なわれる調整モー
ドであって、第6図及び第7図のフローチャートを参照
して説明される。
前述の定常再生状態(スライスレベル調整モード〜第
6図のフローチャート)に於いて、主制御回路(16)に
よって2ビット以上のFCのエラーが連続して5回検出さ
れたのち、前述のようにして一定時間後にFCの再一致が
検出されると、主制御回路(16)は文字信号の一時中段
であると判断して、第7図のフローチャートに示す再調
整モードに移る。この再調整モードでは、主制御回路
(16)は先ず前述の(i)の粗調整の場合と同様にして
初期スライスレベルを設定し、且つ、No.1のSCKを選択
してSCKの粗調整動作に入る。ここで、この粗調整動作
は、上記(i)の場合とは異なりNo.1〜No.17の各SCKに
対して、2〜3フィールドづつではなく1フィールドづ
つFCの一致検出を行なって使用可能なSCKの範囲を求
め、その範囲の中心のSCKのNo.を第3選択クロックとし
て選択する(第7図のA第4図の右側部分A参照)。
その後、主制御回路(16)は、文字信号中断前の定常再
生状態で使用していた第2選択クロックのNo.とそれ以
前の粗調整モードで求めた第1選択クロックのNo.とを
記憶しているので、その両者の位相差を算出する。そし
て、今回選択された第3選択クロックを上記位相差分だ
け移相せしめたSCKのNo.の最適クロックとして選択し、
そのNo.のSCKがセレクト回路(2)から出力されるよう
SCK選択制御回路(19)を制御する。その後、主制御回
路(16)は、スライスレベル作成回路(9)から上記文
字信号中断前の定常再生状態で設定されていたスライス
レベルが再び出力されるようスライスレベル制御回路
(24)を制御し、再調整モードを終了するのである。
ここで、上記再調整モードに於いて、No.1〜No.17の
各SCKについてのFC一致検出時間を2〜3フィールドづ
つではなく1フィールドとしたのは、電源投入時やチャ
ンネル切換時よりも、調整時間を短縮するため調整精度
を若干犠牲にしても問題ないからである。また、再調整
モードで求めた第3選択クロックを前述の位相差分だけ
移相せしめたSCKを最適クロックとして決定したのは、
上記位相差分が伝送路の低域群遅延歪みに起因してお
り、この群遅延歪みは文字信号の中断の前後で変化しな
いからである。更にスライスレベルとして文字信号中断
前のレベルを設定するようにしたのも、同様の理由によ
る。
さて、以上は電源投入時やチャンネル切換時から定常
再生状態までの調整動作及び文字信号中断時の再調整動
作について説明したが、第1図の受信機では、文字信号
の受信中であるか否かを示す受信表示機能を、次のよう
にして実現している。即ち、この表示機能については特
にフローチャートに示さないが、主制御回路(16)は、
前述の微調整モードや定常再生状態に於いてサンプリン
グ兼誤り訂正回路(13)がパケットデータを始めてパケ
ットエラーなく再生した時点で、受信表示用の発行ダイ
オード(25)のカソード側にロウレベル信号を出力する
ことによって、この発行ダイオードを点灯せしめる。そ
して、前述した粗調整開始信号(ST1)が発生するま
で、上記ロウレベル信号を接続せしめることによって、
上記発光ダイオード(25)を文字信号中断時やチャンネ
ル切換時まで点灯させ続けるのである。
(ト) 発明の効果 本発明の文字データ再生方法に依れば、、FCやSI/IN
コード等の再生された特定のコードの判定結果だけでな
く、パケットエラーの有無の検出結果をも使用して、サ
ンプリングクロックの位相及びスライスレベルを調整す
るようにしているので、伝送路の群遅延特性(特に低域
の)に拘わらず、パケットエラーが最小とようにサンプ
リングクロック及びスライスレベルを設定することがで
きる。しかも、上記パケットエラーの検出の際、一定ビ
ット数以下のビット誤りは訂正されてパケットエラーと
ならないので、ノイズの影響を極力抑えた状態で上記調
整を行なうことができる。
また、本発明の文字データ再生方法では、文字信号の
一時中断後の再調整の際は、その中断後の調整によって
得られた結果を利用して効率よく調整を行なっているの
で、調整精度が殆んど犠牲にすることなく調整時間を大
幅に短縮でき、文字信号の中断時に放送局側で割り当て
られる運用期間内に調整動作を充分に完了することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の文字データ再生方法を使用した文字放
送受信機の文字データ再生部の一実施例を示すブロック
図、第2図は1パケット分の文字データの構成を示す
図、第3図はセレクタ回路から出力される17種類のサン
プリングクロックを示す図、第4図、第5図、第6図、
第7図は第1図の文字データ再生部の動作を説明するた
めのタイムチャート、第8図は文字信号とスライスレベ
ルとの関係を示す図である。 (3):サンプリングパルス作成部、(8):映像信号
スライス部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テレビジョン信号の垂直帰線期間内に挿入
    されて伝送された文字信号をスライス回路で整形したの
    ちサンプリングして再生する文字放送受信機に於いて、 前記スライス回路の出力信号を少しずつ位相の異なる数
    種のサンプリングクロックによって夫々サンプリング
    し、その各サンプリングによって再生された文字信号中
    のフレーミングコードの誤りを検出し、その検出結果に
    基づいて前記数種のサンプリングクロック中の使用可能
    なクロック範囲及びそのクロック範囲内から選択した第
    1の選択クロックを決定するサンプリングクロック粗調
    整を行なう段階と、 前記クロック範囲内の各サンプリングクロックによって
    前記スライス回路の出力信号を再度サンプリングして文
    字データを再生し、その再生された各文字信号中のパケ
    ットデータの誤り検出を夫々行ない、その検出結果に基
    づいて最適位相の第2の選択クロックを決定するサンプ
    リングクロック微調整を行なう段階と、 前記第2の選択クロックによって前記スライス回路の出
    力信号を再度サンプリングして文字信号の再生を行な
    い、その再生された文字信号中のフレーミングコード又
    はサービス/識別コードの1ビット誤りの有無を検出
    し、その検出結果と前記パケットデータの誤り検出結果
    に基づいて前記スライス回路のスライスレベルを決定す
    るスライスレベル調整を行なう段階と、 からなる文字放送受信機の文字データ再生方法。
  2. 【請求項2】前記文字信号を前記スライスレベル調整モ
    ードで決定されたスライスレベルでスライスし前記微調
    整モードで決定されたサンプリングクロックによってサ
    ンプリングして文字データを再生している定常再生状態
    に於いて、 前記文字信号中のフレーミングコードの誤検出出力を得
    て文字信号の中断を検出する段階と、 前記第2の選択クロックと異なる数種のサンプリングク
    ロックによる前記文字信号のサンプリングによってフレ
    ーミングコードの検出を行ない、その検出結果を得て文
    字信号の中断後の再送開始を検出する段階と、 前記サンプリングクロック粗調整段階を再度実行して、
    この再度実行されたサンプリングクロック粗調整段階で
    選択された第1の選択クロックを第3の選択クロックと
    して決定する段階と、 前記文字信号の中断前の粗調整モード及び微調整モード
    で夫々決定された前記第1、第2の選択クロック間の位
    相差を算出する段階と、 前記第3の選択クロックの位相に前記位相差を加算した
    結果に等しい位相のクロックを前記数種のサンプリング
    クロックの中から選択して最終的に使用するサンプリン
    グクロックとする段階と、 前記スライス回路のスライスレベルを前記文字放送の中
    断前の定常再生状態でのレベルに復帰させる段階と、 を更に行なう請求項1記載の文字放送受信機の文字デー
    タ再生方法。
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