JPH10325897A - タービン制御装置 - Google Patents

タービン制御装置

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Publication number
JPH10325897A
JPH10325897A JP9148493A JP14849397A JPH10325897A JP H10325897 A JPH10325897 A JP H10325897A JP 9148493 A JP9148493 A JP 9148493A JP 14849397 A JP14849397 A JP 14849397A JP H10325897 A JPH10325897 A JP H10325897A
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JP
Japan
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bypass valve
opening
turbine
turbine bypass
gradually
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JP9148493A
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English (en)
Inventor
Masayoshi Tahira
昌祥 田平
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タービンバイパス弁テスト時においてもター
ビン流入蒸気量の急激な変化を避けプラントへの外乱を
抑制できるバイパス弁テスト回路を有したタービン制御
装置を提供することである。 【解決手段】 徐開バイアス信号発生器21により、予
めテスト対象でないタービンバイパス弁をテスト動作よ
り遅い速度で徐々に全開させておく。この状態で、テス
トバイアス信号発生器18は、テスト対象のタービンバ
イパス弁を一定レートで増加して全開にし、テスト完了
で一定レートで減少して全閉にする。この際に、信号反
転器26はテストバイアス信号を反転してテスト対象で
ないタービンバイパス弁の開度を調節する。これによ
り、テスト対象タービンバイアス弁の開度による主蒸気
変動を補償するようにテスト対象でないタービンバイパ
ス弁の開度が調整される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子力発電所のタ
ービンバイパス弁のテスト回路を有したタービン制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、原子力発電所におけるタービン
蒸気系統は、図9に示すように構成されている。すなわ
ち、原子炉1で発生した蒸気は、主蒸気止弁(MSV)
2及び蒸気加減弁(CV)3を経てタービン7に流入
し、タービン7で仕事を終えた後に復水器9で凝縮され
る。また、原子炉1で発生した蒸気のうちタービン7で
消費する以外の余剰蒸気は、タービンバイパス弁(BD
V)4、5を経て復水器9に流入する。
【0003】タービン制御装置は、発電機8による負荷
運転中は主蒸気止弁2を全開とし、蒸気加減弁3とター
ビンバイパス弁4、5との弁開度を調節することでター
ビン入口蒸気圧力が一定になるように制御する。この圧
力制御のために圧力検出器6が設けられている。通常、
負荷運転中においてはタービンバイパス弁4、5は全閉
であるので、タービン制御装置は、蒸気加減弁3により
タービン入口蒸気圧力が一定になるように制御すること
になる。このようなタービン制御装置には、通常、全閉
であるタービンバイパス弁4、5の開閉試験を行うため
のタービンバイパス弁テスト回路が設けられている。
【0004】図10は、タービンバイパス弁のテスト回
路を有したタービン制御装置のブロック構成図である。
圧力検出器6からのタービン入口蒸気圧力Pは、圧力設
定器10に設定された圧力設定値Prと比較され、その
圧力偏差ΔPは乗算器11に入力される。乗算器11で
は、圧力偏差ΔPに圧力調停率の逆数を乗じた圧力制御
信号aを演算し出力する。この圧力制御信号aはタービ
ン入口圧力を一定に制御するための制御信号である。
【0005】圧力制御信号aは低値優先回路12に入力
され、一方、低値優先回路11には速度負荷制御信号b
が入力されており、圧力制御信号aと速度負荷制御信号
bとのうちの低値が蒸気加減弁流量指令信号cとして低
値選択器12で選択される。この低値優先回路12で選
択された蒸気加減弁流量指令信号cにより蒸気加減弁3
の開度が制御される。
【0006】加算器13は圧力制御信号aから蒸気加減
弁流量指令信号cを減算した値をタービンバイパス弁流
量指令信号dとして出力する。このタービンバイパス弁
流量指令信号dに対し、複数台のタービンバイパス弁
4、5をシーケンシャルに開するよう関数発生器14、
15が設けられており、関数発生器14からの開度指令
d1により第1のタービンバイパス弁4がまず開き、第
1のタービンバイパス弁4の全開後に関数発生器15か
らの開度指令d2により第2のタービンバイパス弁5が
開くようになっている。
【0007】タービンバイパス弁テスト回路は、通常の
負荷運転中には全閉しているタービンバイパス弁4、5
の全開テストを負荷運転中に行うものであり、テストバ
イアス信号発生器18からテストバイアス信号eが出力
される。すなわち、タービンバイアス弁のテスト開始に
より、テストバイアス信号発生器18は一定レートで増
加してタービンバイパス弁を全開にし、テスト完了で一
定レートで減少してタービンバイパス弁を全閉にするテ
ストバイアス信号eを出力する。
【0008】このテストバイアス信号eは、第1のター
ビンバイパス弁4のテスト時には、第1のテスト接点1
9を介して加算器16に入力され、第1のタービンバイ
パス弁4のテストを行う。同様に、第2のタービンバイ
パス弁5のテスト時には、第2のテスト接点20を介し
て加算器17に入力され、第2のタービンバイパス弁5
のテストを行う。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このテスト
バイアス信号eは、数秒でタービンバイパス弁4、5が
全開/全閉するように設定されているので、タービン制
御にとって大きな外乱となる。図11にタービンバイパ
ス弁のテスト時の動作特性を示す。
【0010】いま、時点t1でテストを開始し、第1の
タービンバイパス弁4の1弁を一旦全開させ、時点t2
でテストを終了したとする。この場合、テスト期間T1
中において、タービン制御装置はタービン入口主蒸気圧
力を一定に保つために、蒸気加減弁3の開度θを第1の
タービンバイパス弁4の開度θ1が開した分だけ絞り込
み、テストの終了で元に戻すことになる。従って、ター
ビン7に流入する蒸気は一旦減少しテスト終了後に回復
することになる。
【0011】この場合、テスト時の第1のタービンバイ
パス弁4の開閉速度は、全閉から全開で数秒と速いた
め、急激にタービン7への流入蒸気量が変化し、発電機
出力の急変やタービン7から蒸気を抽出し給水を加熱す
る給水加熱器内圧力の急変等、プラントにとって大きな
外乱となる。
【0012】本発明の目的は、タービンバイパス弁テス
ト時においてもタービン流入蒸気量の急激な変化を避け
プラントへの外乱を抑制できるバイパス弁テスト回路を
有したタービン制御装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係わる
タービン制御装置は、テスト対象でないタービンバイパ
ス弁をテスト動作より遅い速度で徐々に全開/全閉させ
るための徐開バイアス信号を出力する徐開バイアス信号
発生器と、テスト対象でないタービンバイパス弁が全開
になっている状態でテスト対象のタービンバイパス弁を
一定レートで増加して全開にしテスト完了で一定レート
で減少して全閉にするテストバイアス信号を出力するテ
ストバイアス信号発生器と、テストバイアス信号を反転
し徐開バイアス信号に加算する信号反転器とを備えたも
のである。
【0014】請求項1の発明に係わるタービン制御装置
では、徐開バイアス信号発生器により、予めテスト対象
でないタービンバイパス弁をテスト動作より遅い速度で
徐々に全開させておく。この状態で、テストバイアス信
号発生器は、テスト対象のタービンバイパス弁を一定レ
ートで増加して全開にし、テスト完了で一定レートで減
少して全閉にする。この際に、信号反転器はテストバイ
アス信号を反転してテスト対象でないタービンバイパス
弁の開度を調節する。これにより、テスト対象タービン
バイアス弁の開度による主蒸気変動を補償するようにテ
スト対象でないタービンバイパス弁の開度が調整され
る。
【0015】請求項2の発明に係わるタービン制御装置
は、請求項1の発明において、徐開バイアス信号発生器
は、徐開動作開始条件として徐開が選択されかつ徐開対
象のタービンバイパス弁が選択されたときは、その徐開
対象のタービンバイパス弁が全開となるまで開動作を継
続し、その後に徐開動作終了条件として徐開解除が選択
されたときは、その徐開対象のタービンバイパス弁が全
閉となるまで閉動作を継続するようにしたものである。
【0016】請求項2の発明に係わるタービン制御装置
では、請求項1の発明の作用に加え、徐開動作開始条件
が成立したときに、徐開バイアス信号発生器はその徐開
対象のタービンバイパス弁の徐開動作を開始する。つま
り、徐開が選択されたこと、及び徐開対象のタービンバ
イパス弁が選択されたことの条件が成立したときに、徐
開バイアス信号発生器は、その徐開対象のタービンバイ
パス弁が全開となるまで開動作を継続する。そして、そ
の後に徐開動作終了条件としての徐開解除選択があった
ときは、その徐開対象のタービンバイパス弁が全閉とな
るまで閉動作を継続する。
【0017】請求項3の発明に係わるタービン制御装置
は、請求項2の発明において、徐開動作開始条件に、タ
ービン負荷が所定の値以上であること及び徐開対象のタ
ービンバイパス弁が全閉中であることの条件をAND条
件で加えたものである。
【0018】請求項3の発明に係わるタービン制御装置
では、請求項2の発明の作用に加え、徐開動作開始条件
として、徐開が選択されたこと、徐開対象のタービンバ
イパス弁が選択されたこと、タービン負荷が所定の値以
上であること、及び徐開対象のタービンバイパス弁が全
閉中であることの条件が全て成立したときに、徐開対象
のタービンバイパス弁の徐開動作を開始する。
【0019】請求項4の発明に係わるタービン制御装置
は、請求項2の発明において、徐開動作終了条件に、負
荷遮断が発生したこと又はタービンがトリップしたこと
をOR条件で加えたものである。
【0020】請求項4の発明に係わるタービン制御装置
では、請求項2の発明の作用に加え、徐開動作終了条件
として、徐開解除が選択された状態で、負荷遮断が発生
したこと又はタービンがトリップしたことのいずれかが
成立したときに、徐開対象のタービンバイパス弁の徐開
動作を開始する。
【0021】請求項5の発明に係わるタービン制御装置
は、請求項1の発明において、徐開バイアス信号発生器
からの徐開バイアス信号が0%以上であるときは、徐開
対象のタービンバイパス弁が徐開中であることを報知す
るようにしたものである。
【0022】請求項5の発明に係わるタービン制御装置
では、請求項1の発明の作用に加え、徐開対象のタービ
ンバイパス弁が徐開中であることを、徐開バイアス信号
発生器からの徐開バイアス信号が0%以上であることで
検出し、その旨を報知する。
【0023】請求項6の発明に係わるタービン制御装置
は、請求項1の発明において、徐開バイアス信号発生器
からの徐開バイアス信号が0%以上であるときは、復水
器上部スプレー弁又はタービンバイパス弁減温水スプレ
ー弁を自動開するようにしたものである。
【0024】請求項6の発明に係わるタービン制御装置
では、請求項1の発明の作用に加え、徐開対象のタービ
ンバイパス弁が徐開中であることを、徐開バイアス信号
発生器からの徐開バイアス信号が0%以上であることで
検出し、復水器上部スプレー弁又はタービンバイパス弁
減温水スプレー弁を自動で開する。
【0025】請求項7の発明に係わるタービン制御装置
は、請求項1の発明において、徐開バイアス信号発生器
は、一方のタービンバイパス弁がテスト対象として選択
されたときは、他方のタービンバイパス弁の徐開動作を
開始させ、他方のタービンバイパス弁の全開後に一方の
タービンバイパス弁の全開テストを行い、そのテスト完
了後に他方のタービンバイパス弁を全閉とするようにし
たものである。
【0026】請求項7の発明に係わるタービン制御装置
では、請求項1の発明の作用に加え、一方のタービンバ
イパス弁がテスト対象として選択されたときは、他方の
タービンバイパス弁の徐開動作を開始させ、他方のター
ビンバイパス弁の全開後に一方のタービンバイパス弁の
全開テストを行う。つまり、タービンバイパス弁の1弁
の徐開操作と他方のタービンバイパス弁のテスト全開操
作を連動化する。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明の第1の実施の形態のタービン制御
装置のブロック図である。この第1の実施の形態は、図
10に示した従来例に対し、テスト対象でないタービン
バイパス弁をテスト動作より遅い速度で徐々に全開/全
閉させるための徐開バイアス信号を出力する徐開バイア
ス信号発生器21と、テストバイアス信号を反転し徐開
バイアス信号に加算する信号反転器26と、徐開動作時
にオンする第1の徐開接点22、27及び第2の徐開接
点23、28と、徐開バイアス信号を開度指令d1、d
2にそれぞれ加算するための加算器24、25を追加し
て設けたものである。
【0028】徐開バイアス信号発生器21は、タービン
バイパス弁の1弁を徐々に全開又は徐々に全閉させるた
めの徐開バイアス信号fを出力するものであり、加算器
24、25により、その徐開バイアス信号fを第1のタ
ービンバイパス弁4の開度指令信号d1又は第2のター
ビンバイパス弁5の開度指令信号d2に加える。この徐
開バイアス信号fは徐開バイアス信号発生器21への増
指令入力により、一定レートでタービンバイパス弁の全
開相当の値まで増加し、一方、減指令入力で一定レート
で全閉相当の値になるまで減少する。
【0029】第1のタービンバイパス弁4の徐開時には
第1の徐開接点22、27がオンし、一方第2のタービ
ンバイパス弁5の徐開時には第2の徐開接点23、28
がオンする。つまり、徐開対象のタービンバイパス弁が
選択されたときは、その徐開接点がオンし、徐開対象と
なったタービンバイパス弁に徐開バイアス信号fを加え
るように構成されている。
【0030】タービンバイパス弁の全開テストのための
テストバイアス信号eは、テストバイアス信号発生器1
8から出力され、このテストバイアス信号eは、第1の
テスト接点19又は第2のテスト接点20を介して加算
器16又は加算器17に入力される。一方、テストバイ
アス信号eは信号反転器26に入力され、テストバイア
ス信号eの極性が+から−に反転した反転テストバイア
ス信号gを出力する。この反転テストバイアス信号g
は、第1の徐開接点27又は第2の徐開接点28を介
し、加算器16、17にて徐開バイアス信号fに加算さ
れる。つまり、徐開バイアス信号fにより全開している
徐開対象のタービンバイパス弁に対し、テストバイアス
信号eを反転した反転テストバイアス信号を加算するの
で、徐開対象のタービンバイパス弁の開度は、全開から
反転テストバイアス信号で定まる開度に調整される。
【0031】図2は、第1の実施の形態に係わるタービ
ン制御装置の動作特性図である。図2では、第2のター
ビンバイパス弁5を徐開させた後に第1のタービンバイ
パス弁4をテスト全開させた場合の特性図を示してい
る。まず、時点t1で徐開バイアス信号発生器21によ
り第2のタービンバイパス弁5の徐開動作を開始したと
すると、第2のタービンバイパス弁5の開度θ2は全閉
状態から徐々に開いていき、時点t2で全開状態とな
る。この時点t1から時点t2の間では、第2のタービ
ンバイパス弁5が全開したことに伴い蒸気加減弁3の開
度θが絞られる。この場合、第2のタービンバイパス弁
5の開方向の動作は徐開であるので、主蒸気変動に大き
な外乱を与えることはない。
【0032】時点t2で第2のタービンバイパス弁5が
全開すると、続いて時点t3で第1のタービンバイパス
弁4の全開テストが開始され、時点t4でその全開テス
トは終了する。すなわち、テストバイアス信号発生器1
8からのテストバイアス信号eにより、第1のタービン
バイパス弁4の開度θ1は、全閉から全開まで数秒の速
さでを行われる。
【0033】この時点t3から時点t4までの間(テス
ト期間T1)には、反転テストバイアス信号gが第2の
タービンバイパス弁5に印加されるので、この反転テス
トバイアス信号gにより同一の速度で第2のタービンバ
イパス弁5が閉開動作する。従って、第1のタービンバ
イパス弁4のテスト中にタービンバイパス弁4、5のト
ータルの開度は変化しないため、蒸気加減弁3の開度θ
の急変は避けることができ、タービン出力の急変を回避
できる。そして、第1のタービンバイパス弁5のテスト
が終了すると、徐開対象の第2のタービンバイパス弁5
は時点t5から徐々に閉じられ時点t6で全閉となり、
第1のタービンバイパス弁4の全開テストは完了する。
従って、徐開対象の第2のタービンバイパス弁5の徐開
期間はT2となる。
【0034】このように、第1の実施の形態によれば、
タービンバイパス弁の全開テストを行うにあたっては、
テスト対象でないタービンバイパス弁を予め徐開で全開
にしておき、その状態でテスト対象のタービンバイパス
弁の全開テストを行う。その際には、テスト対象である
タービンバイパス弁の開度変化を補償するように、テス
ト対象でないタービンバイパス弁の開度を調整する。従
って、全開テストに伴う主蒸気変動の外乱を抑制するこ
とができ、タービン出力の急変を回避できる。
【0035】次に、図3は、本発明の第1の実施の形態
における徐開バイアス信号発生器21の駆動ロジック構
成図である。図3(a)は徐開対象のタービンバイパス
弁への増方向の徐開バイアス信号f1を出力するための
駆動ロジック図であり、図3(b)は徐開対象のタービ
ンバイパス弁への減方向の徐開バイアス信号f2を出力
するための駆動ロジック図であり、図3(c)は徐開対
象のタービンバイパス弁の徐開接点(第1の徐開接点2
2、28又は第2の徐開接点23、28)をオンするた
めの駆動ロジック図である。
【0036】図3(a)において、徐開バイアス信号発
生器21は、徐開動作開始条件C1として、徐開選択S
1及び徐開対象タービンバイパス弁選択S2が成立した
ときに徐開動作を開始する。つまり、運転員により徐開
が選択され、かつ徐開対象のタービンバイパス弁が選択
されたときは、その徐開対象のタービンバイパス弁が開
方向に開くための徐開バイアス信号f1を出力する。そ
して、その徐開対象のタービンバイパス弁が全開S3と
なると増方向の徐開バイアス信号f1の出力を停止す
る。
【0037】すなわち、徐開選択S1と徐開対象弁選択
S2との成立により動作する自己保持回路C2により、
増方向の徐開バイアス信号f1を出力し、徐開対象弁全
開S3を検出すると全開となったと判定し、否定回路C
3により自己保持回路C2を解除して増方向の徐開バイ
アス信号f1の出力を停止する。
【0038】また、図3(b)において、徐開動作終了
条件C4として、徐開解除選択S5が成立すると、その
徐開解除選択S5を自己保持回路C2で保持する。この
自己保持回路C2の成立により減方向の徐開バイアス信
号f2を出力する。そして、徐開バイアス信号fが零と
なるS4と、否定回路C3により自己保持回路C2を解
除する。つまり、徐開動作終了条件C4として徐開解除
が選択されたときは、その徐開対象のタービンバイパス
弁が全閉となるまで閉動作を継続する。
【0039】図3(c)において、徐開バイアス信号発
生器21は、徐開動作開始条件C1として、徐開選択S
1及び徐開対象タービンバイパス弁選択S2を有してお
り、これら成立したときに徐開動作を開始する。いま、
運転員により徐開が選択され、かつ徐開対象のタービン
バイパス弁が選択されたとすると、徐開対象のタービン
バイパス弁の徐開接点(第1の徐開接点22、28又は
第2の徐開接点23、28)をオン指令信号hを出力す
る。
【0040】すなわち、徐開バイアス選択S1と徐開対
象弁選択S2との両者の成立により動作する自己保持保
持回路C2により、徐開対象のタービンバイパス弁の徐
開接点のオン指令信号hを出力し、徐開バイアス信号f
が零になるS4と否定回路C3により自己保持回路C2
を解除する。つまり、徐開対象のタービンバイパス弁の
徐開動作が行えるように回路を形成する。
【0041】このように、徐開バイアス信号発生器21
は徐開選択S1と徐開対象弁選択S2の両者が成立した
場合、自己保持回路C2が成立し連続して増方向の徐開
バイアス信号f1が出力され、徐開対象弁が全開S3し
た場合には、自己保持回路C2は解除され増方向の徐開
バイアス信号f1はオフする。
【0042】また、徐開解除選択S5を自己保持し、減
方向の徐開バイアス信号f2を連続して出力し徐開バイ
アス信号fが零になった場合、自己保持回路を解除し減
方向の徐開バイアス信号f2はオフする。
【0043】また、徐開選択S1と徐開対象弁選択S2
との両者が成立した場合、自己保持回路C2が成立し、
徐開対象弁へ徐開バイアス信号を加えるための第1の徐
開接点22又は第2の徐開接点23をオンし、また、徐
開対象弁へのテストバイアス反転信号gを加えるための
第1の徐開接点27又は第2の徐開28をオンする。そ
して、徐開バイアス信号fが零となったら自己保持回路
C2は解除され各接点がオフする。
【0044】以上の説明では、徐開選択S1及び徐開対
象タービンバイパス弁選択S2の双方が成立したとき
に、徐開動作開始条件C1が成立するようにしている
が、その徐開動作開始条件C1に、タービン負荷が所定
の値以上であることS6及び徐開対象のタービンバイパ
ス弁が全閉中であることS7の条件をAND条件で加え
るようにしても良い。
【0045】図4は、徐開バイアス信号発生器21の徐
開動作開始条件C1に、負荷が所定の値以上であること
S6と、タービンバイパス弁が全閉中であることS7と
を加えたものである。すなわち、負荷が所定のx%以上
であることの条件S6及びタービンバイパス弁が全閉中
であることの条件S7を加え、タービンバイパス弁のテ
ストを実施することのできない低負荷運転中やタービン
バイパス弁による圧力制御中に不用意に徐開選択するこ
とを防止する。
【0046】また、以上の説明では、徐開動作終了条件
C4として徐開解除選択S5が成立したことを条件とし
たが、この徐開動作終了条件C4に、負荷遮断が発生し
たことS8又はタービンがトリップしたことS9をOR
条件で加えるようにしても良い。
【0047】図5は、徐開バイアス信号発生器21の徐
開動作終了条件C4として、徐開解除選択S5の出力に
OR条件で負荷遮断が発生したことS8又はタービント
リップしたことS9を加えたものである。タービンバイ
パス弁のテスト中に負荷遮断又はタービントリップが発
生した場合には、蒸気加減弁3が全閉するためタービン
バイパス弁による圧力制御を開始させる。そのためター
ビンバイパス弁テストを中断する必要があるが、このテ
スト中断のため自動的に徐開状態を解除する。
【0048】また、徐開対象のタービンバイパス弁が徐
開中であることを報知するようにすることも可能であ
る。図6は、徐開対象のタービンバイパス弁が徐開中で
あることを報知する場合のロジック構成図である。図6
に示すように、徐開バイアス信号fが0%以上S10が
検出されたときは、その検出信号によりタービンバイパ
ス弁が徐開中表示S11を表示装置に出力する。このよ
うにして、徐開対象のタービンバイパス弁が徐開中であ
ることを報知する。
【0049】すなわち、徐開バイアス0%以上S10で
あることを検出し、タービンバイパス弁徐開中表示S1
1でタービンバイパス弁徐開中であることを表示し、運
転員に注意を喚起する。この場合の表示装置としては、
状態表示灯ANN(アナンシェータ)等を用いる。
【0050】また、徐開バイアス信号発生器21からの
徐開バイアス信号fが0%以上であるときは、冷却のた
めに復水器上部スプレー弁又はタービンバイパス弁減温
水スプレー弁を自動開する。
【0051】図7は、その場合のロジック構成図であ
る。徐開バイアス信号0%以上S10を検出すると、こ
の検出信号により復水器9にスプレー水を供給する復水
器上部スプレー弁自動開S12、及びタービンバイパス
蒸気が復水器に流入するラインにスプレー水を供給する
タービンバイパス弁減温水スプレー弁自動開S13を行
う。
【0052】すなわち、タービンバイパス弁を開した場
合、主蒸気が直接復水器9に導かれるが、この蒸気の冷
却あるいは復水器9の冷却のためにバイパス蒸気が復水
器9へ流入するラインへのスプレー水あるいは復水器へ
のスプレー水を供給する必要がある。従って、図7のよ
うに徐開バイアス0%以上S10でスプレー弁を自動開
し、タービンバイパス弁徐開中自動でスプレー水を供給
する。
【0053】図8は、一方のタービンバイパス弁の徐開
操作と他方のタービンバイパス弁のテスト全開操作を連
動化するよう構成した場合のロジック構成図である。
【0054】いま、第1のタービンバイパス弁4がテス
ト対象とし、徐開対象は第2のタービンバイアス弁5で
あるとする。いま、第1のタービンバイパス弁テスト選
択S14があったとすると、第2のタービンバイアス弁
5への徐開バイアス信号10%以下S21が成立するま
で、自己保持回路C2で自己保持される。テスト選択に
より、徐開選択S15及び徐開対象タービンバイパス弁
選択S16が行われる。
【0055】すなわち、徐開対象として第2のタービン
バイパス弁5が選択され、第2のタービンバイパス弁5
の徐開動作を開始させる。そして、徐開バイアス信号1
00%以上S17(第2のタービンバイパス弁5が全
開)となると、第1のタービンバイアス弁テスト開始S
18(第1のタービンバイパス弁4の全開テスト開始)
を行い、その第1のタービンバイアス弁テスト完了S1
9の後に、徐開解除選択S20(第2のタービンバイパ
ス弁5を全閉)とする。
【0056】つまり、第1のタービンバイパス弁4のテ
スト選択S14の出力を自己保持回路C2で自己保持
し、その自己保持信号により徐開選択S15と第2のタ
ービンバイパス弁5の徐開対象弁選択S16とを動作さ
せ、第2のタービンバイパス弁5を徐開バイアス信号f
により全開する。徐開バイアス信号100%以上で第2
のタービンバイパス弁5が全開になった後に第1のター
ビンバイパス弁4のテストを実行し、テスト完了後に徐
開解除選択S20を動作させ、第2のタービンバイパス
弁5を徐々に全閉し、徐開バイアス信号0%以下S21
を検出し、自己保持回路C2の自己保持信号を解除す
る。
【0057】このように、任意の1弁のタービンバイパ
ス弁のテスト選択に連動して他のタービンバイパス弁開
度指令として徐開バイアス信号fを加え、他のタービン
バイパス弁全開後、当該タービンバイパス弁の全開テス
トを行い、当該タービンバイパス弁のテスト完了後に他
のタービンバイパス弁の徐開バイアス信号の印加を解除
することで、タービンバイパス弁1弁の徐開操作と他の
タービンバイパス弁のテスト全開操作を連動化する。こ
れにより、タービンバイパス弁徐開動作とテスト開動作
を連動して行うことができる。
【0058】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、タ
ービンバイパス弁テスト時に数秒のオーダでタービンバ
イパス弁を全開/全閉動作させる場合に、テストのため
タービンバイパス弁を開/閉しても急激にタービン流入
蒸気量が変化することはなくプラントへの外乱を抑える
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係わるタービン制
御装置のブロック図。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係わるタービン制
御装置の動作特性図。
【図3】本発明の第1の実施の形態における徐開バイア
ス信号発生器の駆動ロジック構成図。
【図4】本発明の第1の実施の形態における徐開バイア
ス信号発生器の徐開動作開始条件の他の一例を示すロジ
ック構成図。
【図5】本発明の第1の実施の形態における徐開バイア
ス信号発生器の徐開動作終了条件の他の一例を示すロジ
ック構成図。
【図6】本発明の第1の実施の形態における徐開対象の
タービンバイパス弁が徐開中であることを報知する場合
のロジック構成図。
【図7】本発明の第1の実施の形態における徐開対象の
タービンバイパス弁が徐開中であるときに復水器上部ス
プレー弁又はタービンバイパス弁減温水スプレー弁を自
動開する場合のロジック構成図。
【図8】本発明の第1の実施の形態における一方のター
ビンバイパス弁の徐開操作と他方のタービンバイパス弁
のテスト全開操作を連動化するよう構成した場合のロジ
ック構成図。
【図9】原子力発電所におけるタービン蒸気系統の系統
構成図。
【図10】従来例におけるタービンバイパス弁のテスト
回路を有したタービン制御装置のブロック構成図。
【図11】従来例におけるタービンバイパス弁のテスト
時の動作特性図。
【符号の説明】
1 原子炉 2 主蒸気止弁 3 蒸気加減弁 4、5 タービンバイパス弁 6 圧力検出器 7 タービン 8 発電機 9 復水器 10 圧力設定器 11 乗算器 12 低値優先回路 13 加算器 14、15 関数発生器 16、17 加算器 18 テストバイアス信号発生器 19 第1のテスト接点 20 第2のテスト接点 21 徐開バイアス信号発生器 22、27 第1の徐開接点 23、28 第2の徐開接点 24、25 加算器 26 信号反転器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子力発電所のタービンバイパス弁の開
    閉動作の健全性を確認するために負荷運転中に前記ター
    ビンバイパス弁のテストを行うタービンバイパス弁テス
    ト回路を有したタービン制御装置において、テスト対象
    でないタービンバイパス弁をテスト動作より遅い速度で
    徐々に全開/全閉させるための徐開バイアス信号を出力
    する徐開バイアス信号発生器と、テスト対象でないター
    ビンバイパス弁が全開になっている状態でテスト対象の
    タービンバイパス弁を一定レートで増加して全開にしテ
    スト完了で一定レートで減少して全閉にするテストバイ
    アス信号を出力するテストバイアス信号発生器と、前記
    テストバイアス信号を反転し前記徐開バイアス信号に加
    算する信号反転器とを備えたことを特徴とするタービン
    制御装置。
  2. 【請求項2】 前記徐開バイアス信号発生器は、徐開動
    作開始条件として徐開が選択されかつ徐開対象のタービ
    ンバイパス弁が選択されたときは、その徐開対象のター
    ビンバイパス弁が全開となるまで開動作を継続し、その
    後に徐開動作終了条件として徐開解除が選択されたとき
    は、その徐開対象のタービンバイパス弁が全閉となるま
    で閉動作を継続するようにしたことを特徴とする請求項
    1に記載のタービン制御装置。
  3. 【請求項3】 前記徐開動作開始条件に、タービン負荷
    が所定の値以上であること及び徐開対象のタービンバイ
    パス弁が全閉中であることの条件をAND条件で加えた
    ことを特徴とする請求項2に記載のタービン制御装置。
  4. 【請求項4】 前記徐開動作終了条件に、負荷遮断が発
    生したこと又はタービンがトリップしたことをOR条件
    で加えたことを特徴とする請求項2に記載のタービン制
    御装置。
  5. 【請求項5】 前記徐開バイアス信号発生器からの徐開
    バイアス信号が0%以上であるときは、徐開対象のター
    ビンバイパス弁が徐開中であることを報知するようにし
    たことを特徴とする請求項1に記載のタービン制御装
    置。
  6. 【請求項6】 前記徐開バイアス信号発生器からの徐開
    バイアス信号が0%以上であるときは、復水器上部スプ
    レー弁又はタービンバイパス弁減温水スプレー弁を自動
    開するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のタ
    ービン制御装置。
  7. 【請求項7】 前記徐開バイアス信号発生器は、一方の
    タービンバイパス弁がテスト対象として選択されたとき
    は、他方のタービンバイパス弁の徐開動作を開始させ、
    他方のタービンバイパス弁の全開後に前記一方のタービ
    ンバイパス弁の全開テストを行い、そのテスト完了後に
    他方のタービンバイパス弁を全閉とするようにしたこと
    を特徴とする請求項1に記載のタービン制御装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011226783A (ja) * 2010-04-15 2011-11-10 Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd 原子力発電プラント

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