JPH07234299A - タービン制御装置 - Google Patents

タービン制御装置

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JPH07234299A
JPH07234299A JP6026767A JP2676794A JPH07234299A JP H07234299 A JPH07234299 A JP H07234299A JP 6026767 A JP6026767 A JP 6026767A JP 2676794 A JP2676794 A JP 2676794A JP H07234299 A JPH07234299 A JP H07234299A
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JP
Japan
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pressure
turbine
control signal
steam
speed
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Application number
JP6026767A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Tsuji
寛 辻
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【目的】プラント起動過程あるいは停止過程で原子炉出
力が変化しても原子炉ドーム圧力を一定に保てること。 【構成】タービン制御装置11の圧力制御回路を構成す
る部分に加算器22を設ける。この加算器22に圧力設
定器23および原子炉ドーム圧力検出器21の出力端を
結び、設定圧力V12と原子炉ドーム実圧力V13との間で
圧力偏差が演算される。この圧力偏差V14は圧力設定器
12に出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は原子力発電プラントのタ
ービン制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】原子力発電プラントの蒸気系統には、図
8に示すように原子炉1で発生した蒸気を導いて動力を
得るタービン2、タービン2内で膨張して仕事を終えた
蒸気を受け入れて凝縮させる復水器3とが備えられ、タ
ービン3で生じた動力により発電機4を駆動し、電気出
力が得られる。タービン2に流れる蒸気はその入口に備
えられる蒸気加減弁5の開度を調節して変えられる。ま
た、運転時全開状態に保たれる主蒸気止め弁6の手前か
ら復水器3にかけてタービンバイパス系統7が結ばれて
おり、一部の蒸気がタービン2を通過することなくター
ビンバイパス系統7を通って復水器3に導かれる。
【0003】このタービンバイパス蒸気を調節するため
に蒸気加減弁5と協働するタービンバイパス弁8が設け
られ、タービン速度およびタービン入口蒸気圧力(以
下、主蒸気圧力と称する)が制御される。この蒸気加減
弁5およびタービンバイパス弁8の制御は、主蒸気止め
弁6の上流側に設けられた主蒸気圧力検出器9により検
出された主蒸気圧力信号およびタービン軸に設けた速度
検出器10により検出されたタービン速度信号をタービ
ン制御装置11に送り、そこで決められた演算を行って
弁開度制御信号を得て蒸気加減弁5およびタービンバイ
パス弁8へ出力して行われる。
【0004】ちなみに、新形式の原子炉によるものでは
主蒸気圧力の代わりに原子炉ドーム圧力を検出し、蒸気
加減弁5およびタービンバイパス弁8の開度を調節して
タービン速度および原子炉ドーム圧力を制御するように
している。
【0005】また、図9はタービン制御装置11の詳細
を示している。
【0006】主蒸気圧力検出器9で検出された主蒸気実
圧力V1 と圧力設定器12で設定された設定圧力V2
が加算器13で減算され、圧力偏差V3 (=V1
2 )が圧力制御機能14に入力され、信号変換されて
圧力制御信号V4 として出力される。
【0007】一方、速度設定器15で設定された設定速
度V5 と速度検出器10で検出された実速度V6 とは加
算器16で減算され、その速度偏差V7 (=V5
6 )が速度制御信号として出力される。さらに、速度
偏差V7 と、負荷設定器17で設定された負荷設定値V
8 とは加算器18で加算され、速度/負荷制御信号V9
(=V7 +V8 )として出力される。
【0008】上記の圧力制御信号V4 と速度/負荷制御
信号V9 とは低値選択器19により低い値が選択されて
蒸気加減弁開度制御信号V10として出力される。なお、
蒸気加減弁5は通常複数個設けられており、全部の蒸気
加減弁5に対して同一の蒸気加減弁開度制御信号V10
出力され、蒸気加減弁5はすべて同一開度に制御され
る。
【0009】一方、上記圧力制御信号V4 と蒸気加減弁
開度制御信号V10とは加算器20で減算され、その差V
11(=V4 ーV10)がタービンバイパス弁開度制御信号
11として出力される。
【0010】通常、上記のタービン制御装置11を用い
て次のような圧力制御運転が行われる。すなわち、圧力
制御運転においては速度/負荷制御信号V9 が圧力制御
信号V4 より少し高くなるように速度設定器15および
負荷設定器17を設定し、低値選択器19で圧力制御信
号V4 が選択されて蒸気加減弁開度制御信号V10となる
ようにしている。したがって、V4 =V10となりタービ
ンバイパス弁開度制御信号V11=V4 ーV10=0とな
る。すなわち、このときタービンバイパス弁8は全閉で
あり、蒸気加減弁5だけで圧力制御による運転が行われ
る。
【0011】圧力制御運転中に実速度V6 が上昇する
と、速度偏差V7 が減少し、速度/負荷制御信号V9
減少する。これにより速度/負荷制御信号V9 が圧力制
御信号V4 よりも小さくなった時点で低値選択器19で
速度/負荷制御信号V9 が選択されて蒸気加減弁開度制
御信号V10となり、蒸気加減弁5の開度は閉方向に制御
され、タービン速度の上昇が抑えられる。
【0012】このとき、圧力制御信号V4 >蒸気加減弁
開度制御信号V10であり、タービンバイパス弁開度制御
信号V11(=V4 ーV10)>0となり、タービンバイパ
ス弁8は開方向に制御される。すなわち、蒸気加減弁5
が閉方向に動作したとき、タービン2に流入する蒸気量
は減少し、この減少分が余剰蒸気としてタービンバイパ
ス弁7に流れることにより原子炉1から流れる蒸気量は
一定に保たれ、タービン2の入口蒸気圧力も変動せず、
一定に保たれる。
【0013】また、圧力制御運転中に主蒸気実圧力V1
が上昇(または下降)した場合は、圧力偏差V3 が増加
(または減少)し、圧力制御信号V4 も増加(または減
少)する。これにより蒸気加減弁開度制御信号V10も増
加(または減少)し、蒸気加減弁5が開方向(または閉
方向)に制御されて主蒸気圧力の上昇(または下降)が
抑えられる。
【0014】圧力の変動が、たとえば圧力制御信号V4
の増加により圧力制御信号V4 >速度/負荷制御信号V
9 となる場合は、低値選択器19で速度/負荷制御信号
9が選択されて蒸気加減弁開度制御信号V10となり、
蒸気加減弁5の開度が決まる。このとき、圧力制御信号
4 >蒸気加減弁開度制御信号V10であり、タービンバ
イパス弁開度制御信号V11(=V4 ーV10)>0とな
り、タービンバイパス弁8は開方向に制御されて主蒸気
圧力の上昇が抑えられる。
【0015】このように通常の圧力制御運転時には実速
度や実圧力が変化しても、蒸気加減弁5およびタービン
バイパス弁8の開度が制御されることによりタービン入
口圧力は一定に保持される。
【0016】一方、プラント起動過程または停止過程に
おいてはこれと異なる次のような制御が行われる。すな
わち、プラント起動時、発電機4の電力系統への併入が
行われる前のプラント状態は、主蒸気実圧力V1 が設定
圧力V2 よりやや高い値となっており、圧力偏差V3
ら信号変換された圧力制御信号V4 は通常10%程度の
値となっている。一方、速度設定値V5 および実速度V
6 はタービン定格速度となっており、速度設定値V5
実速度V6 であるため速度偏差V7 =0%となってい
る。
【0017】したがって、低値選択器19では速度/負
荷制御信号V9 が選択されて蒸気加減弁開度制御信号V
10(=0%)となり、加算器20によりタービンバイパ
ス弁開度制御信号V11=V4 ーV10=10%程度となっ
ている。これにより、蒸気加減弁5の開度は0%、ター
ビンバイパス弁8の開度は10%程度となっている。こ
のときの蒸気加減弁5の開度=0%とは、発電機出力=
0%に相当する値で、実際の蒸気加減弁5の開度は発電
機出力0%の状態でタービン2が定格速度となるような
開度となっている。
【0018】その後、発電機4の電力系統への併入を行
ない発電機出力を上昇させるには上記の負荷設定値V8
を0%から徐々に増加させる操作を行う。これにより速
度/負荷制御信号V9 が上昇して行き、蒸気加減弁開度
制御信号V10(=V9 )も0%から上昇することにより
蒸気加減弁5の開度が0%から上昇し、蒸気加減弁5か
らタービン2へ流入する蒸気が増加してタービン2の駆
動力が増加し、発電機出力が増加して行く。一方、蒸気
加減弁開度制御信号V10の増加により、タービンバイパ
ス弁開度制御信号V11(=V4 ーV10)は減少し、ター
ビンバイパス弁8の開度は蒸気加減弁5の開度とは逆に
閉方向への動作が始まる。
【0019】上記の負荷設定値V8 の増加操作により速
度/負荷制御信号V9 が増加して速度/負荷制御信号V
9 >圧力制御信号V4 となると、低値選択器19で圧力
制御信号V4 が選択されて蒸気加減弁開度制御信号V10
となり、またタービンバイパス弁開度制御信号V11
(圧力制御信号V4 ーCV開度制御信号V10)なので、
これ以上負荷設定値V8 が増加しても負荷設定値V8
よる蒸気加減弁5およびタービンバイパス弁8の開度変
化はなくなる。
【0020】その後、発電機定格出力までの出力上昇
は、原子炉出力上昇に伴う原子炉ドーム圧力上昇により
次のように行われる。すなわち、原子炉出力上昇に伴い
原子炉ドーム圧力が上昇すると、主蒸気実圧力V1 も上
昇し、圧力偏差V3 (=主蒸気圧力V1 ー設定圧力
2 )が増加する。圧力偏差V3 の増加により圧力制御
機能14で信号変換された圧力制御信号V4 も増加し、
このとき低値選択器19で圧力制御信号V4 が選択され
る結果、蒸気加減弁開度制御信号V10も増加する。これ
により蒸気加減弁5の開度が増加し、蒸気加減弁5から
タービン2へ流入する蒸気量の増加によりその駆動力が
増して発電機出力が増加して行く。
【0021】一方、圧力制御信号V4 =CV開度制御信
号V10であるためタービンバイパス弁開度制御信号V11
(=V4 ーV10)=0で、タービンバイパス弁8の開度
は全閉の状態になっている。なお、この間、原子炉ドー
ム圧力上昇による圧力制御信号V4 の増加過程におい
て、常に速度/負荷制御信号V9 >圧力制御信号V4
なるように負荷設定値V8 の増加操作が行われている。
【0022】図10に以上に述べた発電機出力上昇に伴
う主蒸気実圧力V1 、設定圧力V2および原子炉ドーム
実圧力V12の変化を示す。ここで、設定圧力V2 は増減
操作は行わず、一定であると仮定している。圧力制御機
能14による圧力偏差V3 から圧力制御信号V4 への信
号変換は通常比例関係であるので、主蒸気実圧力V1
発電機出力に対して比例曲線となる。原子炉ドーム実圧
力V12は主蒸気実圧力V1 に対して原子炉1から主蒸気
圧力検出器9による検出部までに生じる圧力損失分だけ
高くなる。このとき発生する圧力損失は主蒸気流量に対
して2次曲線であり、主蒸気流量と発電機出力とは比例
関係であるため原子炉ドーム実圧力V12は発電機出力に
対して2次曲線となる。また、プラント停止過程におい
ては上記の起動過程とは逆関係となる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、通常
の圧力制御運転時にはタービン実速度や原子炉ドーム実
圧力または主蒸気実圧力が変化しても、蒸気加減弁5お
よびタービンバイパス弁8の開度が制御されることによ
り原子炉ドーム実圧力および主蒸気実圧力の変動が抑え
られ、一定に圧力が保たれる。しかし、プラント起動過
程または停止過程においては図10に示すように発電機
出力の変化に伴い、原子炉ドーム実圧力が変化し、圧力
が一定に保てない。上記したタービン制御装置11を用
いて原子炉ドーム実圧力を一定に保つには原子炉出力の
変化に伴い原子炉ドーム実圧力が変化するたびに圧力設
定器12を操作し、変化した原子炉ドーム実圧力を元の
値に戻す必要がある。図11に圧力設定器12をこのよ
うに操作した場合の発電機出力と圧力との関係を示して
いる。原子炉ドーム実圧力V12をより一定させるには設
定圧力の引上げ操作を頻繁に行わなければならず、これ
を操作する運転員の負担が増している。
【0024】そこで、本発明の目的はプラント起動過程
あるいは停止過程で原子炉出力が変化しても原子炉ドー
ム圧力を一定に保てるようにしたタービン制御装置を提
供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明はタービン実速度
信号と速度設定値とから演算する速度偏差に負荷設定値
を加算して速度/負荷制御信号を得る制御部と、タービ
ン入口実蒸気圧力信号と圧力設定値とから演算する圧力
偏差に基づいて圧力制御信号を得る圧力制御部とを備
え、制御部からの速度/負荷制御信号および圧力制御部
からの圧力制御信号のいずれか定値を選び蒸気加減弁に
開度制御信号として出力するように構成すると共に、圧
力制御部からの圧力制御信号と制御部からの蒸気加減弁
開度制御信号とから演算する偏差をタービンバイパス弁
への開度制御信号として出力するように構成したタービ
ン制御装置において、原子炉実圧力信号と圧力設定値と
から演算する圧力偏差を圧力制御部の設定器に設定値と
して出力する手段を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0026】
【作用】原子炉ドーム実圧力が上昇する場合、原子炉ド
ーム実圧力と圧力設定値との間で演算する圧力偏差が負
方向に偏ってこれを受けるタービン入口蒸気圧力を設定
する圧力設定器での設定値が減少する。この設定値の減
少により主蒸気実圧力と設定値との間で演算する圧力偏
差が増加し、圧力制御信号は増加し、蒸気加減弁開度制
御信号が大きくなって蒸気加減弁は開方向に動作する。
この結果、タービンに流入する蒸気量は増加し、原子炉
ドーム実圧力は下降して行く。この圧力変化は原子炉ド
ーム実圧力=設定値となったときに停止する。
【0027】一方、原子炉ドーム実圧力が下降する場合
は、原子炉ドーム実圧力と圧力設定値との間で演算する
圧力偏差が正方向に偏ってこれを受ける圧力設定器での
設定値が増加する。この設定値の増加により主蒸気実圧
力と設定値との間で演算する圧力偏差が減少し、圧力制
御信号は減少し、蒸気加減弁開度制御信号が小さくなっ
て蒸気加減弁は閉方向に動作する。このため、タービン
に流入する蒸気量は減少して原子炉ドーム実圧力は上昇
して行く。この圧力変化も原子炉ドーム実圧力=設定値
となって停止する。こうして発電機出力の上昇あるいは
下降につれて主蒸気圧力が変化するときも、原子炉ドー
ム圧力を一定に保つことができる。
【0028】
【実施例】本発明の一実施例を図1および図2を参照し
て説明する。
【0029】図2において、蒸気加減弁5およびタービ
ンバイパス弁8を制御するための主蒸気圧力信号および
タービン速度信号が主蒸気圧力検出器9および速度検出
器10からタービン制御装置11に入力されている。こ
れと共に本実施例においては原子炉ドーム圧力信号が原
子炉ドーム圧力検出器21によってタービン制御装置1
1に入力されている。
【0030】一方、図1に本実施例に係るタービン制御
装置11の詳細を示す。これらの構成の多くは従来技術
により説明されたものと同じであり、図9に用いた符号
と同一の符号を付して説明を省略する。
【0031】本実施例は圧力制御回路を構成する部分に
加算器22を設けている。この加算器22に圧力設定器
23および原子炉ドーム圧力検出器21の出力端がそれ
ぞれ接続され、設定圧力V12と原子炉ドーム実圧力V13
との間で圧力偏差が演算される。得られた圧力偏差V14
は圧力設定器12に出力されてそこで設定される設定圧
力V2 を変えられるようになっている。
【0032】次に、上記構成によるところの作用を説明
する。圧力設定器23で設定された設定圧力V12と原子
炉ドーム実圧力V13とが加算器22で減算され、圧力偏
差V14(=V12ーV13)が圧力設定器12に入力され
る。原子炉ドーム実圧力V13=設定圧力V12の状態から
原子炉ドーム実圧力V13が上昇した場合、圧力偏差V14
<0であり、圧力設定器12で設定される設定圧力V2
が減少する。この設定圧力V2 の減少により主蒸気実圧
力V1 と設定圧力V2 との差である圧力偏差V3(=V
1 ーV2 )は増加し、圧力制御機能14で信号変換され
た圧力制御信号V4 も増加する。
【0033】この圧力制御信号V4 が増加すると、圧力
制御信号V4 =蒸気加減弁開度制御信号V10であるため
蒸気加減弁開度制御信号V10も増加し、蒸気加減弁5が
開方向に動作する。蒸気加減弁5の開度が大きくなる
と、タービン2に流入する蒸気量が増加するので、原子
炉ドーム実圧力V13は降下し、原子炉ドーム実圧力V13
=設定圧力V12となったとき、設定圧力V2 の減少が停
止する。
【0034】以上の説明は原子炉ドーム実圧力V13が上
昇する場合のものであるが、下降する場合は上記と逆の
動作となり、この場合も原子炉ドーム実圧力V13=設定
圧力V12に戻って行く。信号の入出力に伴なう動作は以
上のように順次進むが、実際の動きとしては制御ループ
内で連結的に行われ、プラント起動過程で原子炉出力が
上昇するに従って発電機出力が上昇したときの原子炉ド
ーム実圧力V13、主蒸気実圧力V1 と設定圧力V2 の変
化は図3に示すようになる。すなわち、発電機出力の上
昇に伴い主蒸気実圧力V1 および設定圧力V2 は下降す
るが、原子炉ドーム実圧力V13および設定圧力V12は一
定の値を保つことができる。
【0035】一方、プラント停止過程においても、図3
と逆の関係となるが、発電機出力の下降があっても原子
炉ドーム実圧力V13および設定圧力V12は一定の値を保
つことができる。
【0036】このように、上記構成によればプラント起
動および停止過程を通して発電機出力の変化に対して原
子炉ドーム実圧力を一定に保つことが可能になる。
【0037】さらに、他の実施例を図4を参照して説明
する。
【0038】本実施例は圧力設定器12の内部に変化率
上限および下限制限器24、25を設け、設定圧力V2
の増加方向および減少方向の変化率を制限する。
【0039】たとえば、図1に示す実施例では主蒸気圧
力検出器9と圧力設定器12とによる主蒸気圧力用制御
回路と、原子炉ドーム圧力検出器21と圧力設定器23
とによる原子炉ドーム圧力用制御回路との2つの圧力制
御回路が存在し、圧力制御同士の干渉が起こる可能性が
あり、本実施例はこれを防止するものである。
【0040】すなわち、設定圧力V2 の出力においては
充分緩やかに変化するように変化率上限および下限制限
器24、25で制限が加えられる。これにより本来の圧
力制御回路である主蒸気圧力用制御回路に対して原子炉
ドーム圧力用制御回路の制御速度は充分緩やかに変化す
るので、圧力制御同士の干渉を防止することができる。
また、上記実施例は次のように構成してもよい。すな
わち、図4に示した変化率上限および下限制限器24、
25に代えて、図5(a)に示すように時定数の充分に
大きい積分器26を設ける。さらに、この積分器26に
代えて、図5(b)に示すように一次遅れ回路27を設
ける。
【0041】図5の(a)(b)のいずれの実施例にお
いても主蒸気圧力用制御回路に対して原子炉ドーム圧力
用制御回路の制御速度は充分緩やかに変化するので、圧
力制御同士の干渉を防止することが可能になる。
【0042】さらに、上記と同様な働きを得るために原
子炉ドーム圧力検出器21と加算器22とを結ぶ信号経
路内に更新周期の充分長い入出力装置を設けてもよい。
本実施例も原子炉ドーム圧力用制御回路の制御速度が遅
くなり、2つの圧力制御が干渉し合うのを防止すること
ができる。
【0043】一方、図1に示す実施例は図6に示すよう
に、圧力設定器12と加算器13とを上限制限器28を
介して接続するようにしてもよい。
【0044】通常、圧力設定器12により設定される設
定圧力V2 は、原子炉ドーム実圧力V13の変動に伴い自
動的に変化する。したがって、圧力設定器23または加
算器22に万一故障が発生し、設定圧力V2 が増加する
ような信号が出力されると、タービン2が受け入れ可能
な入口蒸気圧力を超えてしまう可能性がある。こうした
場合に上限制限器28は設定圧力V2 が予め決められた
値以上になるのを制限し、タービン2の許容する入口蒸
気圧力を超えないように制御する。これにより図1に示
す制御装置11の信頼性を大きく向上させることが可能
になる。
【0045】また、本発明の各実施例が適用されるのは
プラント起動過程での発電機出力上昇中、またはプラン
ト停止過程での発電機出力下降中である。すなわち、プ
ラント起動過程での発電機併入前の原子炉出力上昇中、
発電機定格出力到達後、およびプラント停止過程での発
電機解列後の原子炉出力下降中には本発明の適用はな
く、それに合わせた使い方も可能である。
【0046】そこで、図7に示すように加算機22と圧
力設定機12とを結ぶ信号経路に開閉器29を設け、圧
力設定器12からの設定圧力V2 で変化させる回路は、
プラント起動過程での発電機出力上昇中、またはプラン
ト停止過程での発電機出力下降中だけ働くように構成し
てもよい。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明は圧力制御の
設定器に原子炉実圧力信号と圧力設定値とから演算する
圧力偏差をタービン入口蒸気圧力の設定値として出力す
るようにしたからプラント起動過程あるいは停止過程で
発電機出力の上昇あるいは下降につれて主蒸気圧力が変
化するときも圧力制御部の設定圧力を変化させることが
でき、原子炉ドーム圧力を一定に保つことが可能であ
る。
【0048】したがって、本発明によれば運転員が設定
圧力の引き上げ操作を行う必要がなく、運転員の労力を
軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるタービン制御装置を備えた蒸気系
統を示す系統図。
【図2】本発明によるタービン制御装置を示すブロック
図。
【図3】本発明による発電機出力と圧力との関係を示す
特性図。
【図4】本発明の他の実施例を示すブロック図。
【図5】本発明の他の実施例を示すブロック図。
【図6】本発明の他の実施例を示すブロック図。
【図7】本発明の他の実施例を示すブロック図。
【図8】従来のタービン制御装置を備えた蒸気系統を示
す系統図。
【図9】従来のタービン制御装置の一例を示すブロック
図。
【図10】従来技術による発電機出力と圧力との関係を
示す特性図。
【図11】運転員のマニュアル操作が行われた場合の発
電機出力と圧力との関係を示す線図。
【符号の説明】
5…蒸気加減弁 8…タービンバイパス弁 9…主蒸気圧力検出器 10…速度検出器 13、16、18、20、22、…加算器 19…低値選択器 21…原子炉ドーム圧力検出器 24…変化率上限制限器 25…変化率下限制限器 26…積分器 27…一次遅れ回路 28…上限制限器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タービン実速度信号と速度設定値とから
    演算する速度偏差に負荷設定値を加算して速度/負荷制
    御信号を得る制御部と、タービン入口実蒸気圧力信号と
    圧力設定値とから演算する圧力偏差に基づいて圧力制御
    信号を得る圧力制御部とを備え、前記制御部からの速度
    /負荷制御信号および前記圧力制御部からの圧力制御信
    号のいずれか低値を選び蒸気加減弁に開度制御信号とし
    て出力するように構成すると共に、前記圧力制御部から
    の圧力制御信号と前記制御部からの蒸気加減弁開度制御
    信号とから演算する偏差をタービンバイパス弁への開度
    制御信号として出力するように構成したタービン制御装
    置において、原子炉実圧力信号と圧力設定値とから演算
    する圧力偏差を前記圧力制御部の設定器に設定値として
    出力する手段を設けたことを特徴とするタービン制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記圧力制御部の設定器に変化率制限器
    を設けたことを特徴とする請求項1記載のタービン制御
    装置。
  3. 【請求項3】 前記変化率制限器に代えて積分器を設け
    たことを特徴とする請求項2記載のタービン制御装置。
  4. 【請求項4】 前記変化率制限器に代えて一次遅れ回路
    を設けたことを特徴とする請求項2記載のタービン制御
    装置。
  5. 【請求項5】 前記圧力制御部の設定器と、圧力制御信
    号を得るための偏差を演算する加算器との間に上限制限
    器を設けたことを特徴とする請求項1記載のタービン制
    御装置。
  6. 【請求項6】 タービン入口蒸気圧力を設定するための
    圧力偏差を演算する加算器と、前記圧力制御部の設定器
    との間に開閉手段を設けたことを特徴とする請求項1記
    載のタービン制御装置。
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