JPH09189204A - 蒸気タービン制御装置 - Google Patents

蒸気タービン制御装置

Info

Publication number
JPH09189204A
JPH09189204A JP1805696A JP1805696A JPH09189204A JP H09189204 A JPH09189204 A JP H09189204A JP 1805696 A JP1805696 A JP 1805696A JP 1805696 A JP1805696 A JP 1805696A JP H09189204 A JPH09189204 A JP H09189204A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
steam
test
steam control
correction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1805696A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Katayama
昭 片山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP1805696A priority Critical patent/JPH09189204A/ja
Publication of JPH09189204A publication Critical patent/JPH09189204A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Turbines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 蒸気加減弁3あるいは主蒸気止め弁2の弁テ
スト時のタービン通過蒸気流量の変動を抑制し発電機7
の出力変動を抑制することができる蒸気タービン制御装
置を提供することにある。 【解決手段】 流量補正回路3a3における複数個の補
正開度指令設定手段10b〜10eは、弁テストを行う
蒸気加減弁3又は主蒸気加減弁2に応じて補正開度指令
を出力し、弁テスト時に該当の蒸気加減弁3又は主蒸気
加減弁2に対応する補正開度指令を選択手段11a〜1
1eで選択して、弁テスト対象外の蒸気加減弁3の開度
要求信号に加算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電プラントの通
常運転時に主蒸気止め弁又は蒸気加減弁の弁テストを行
うようにした蒸気タービン制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】火力発電プラント又は原子力発電プラン
トでは、ボイラあるいは原子炉等の蒸気発生装置で発生
した熱エネルギーを蒸気を介して蒸気タービンに導き、
これに連結された発電機を回転させ電気エネルギーを出
力している。
【0003】図6は、蒸気タービンを有する発電プラン
トの一例として、1台の高圧タービン4と1台の低圧タ
ービン5を備えた原子力発電プラントにおける蒸気系統
の要部を示している。図6において、原子炉1で発生し
た蒸気は主蒸気止め弁2及び蒸気加減弁3を介して高圧
タービン4に入り、ここで仕事をした後、図示を省略し
た湿分分離器及び組合せ中間弁を経て、さらに低圧ター
ビン5に入る。そして、蒸気の持つ熱エネルギーを回転
エネルギーに変換した後、復水器6に導入され復水とな
る。高圧タービン4及び低圧タービン5の回転エネルギ
ーは発電機7に伝達され電気エネルギーに変換され電力
系統に送電される。
【0004】このように構成された蒸気タービンの系統
において、主蒸気止め弁2あるいは蒸気加減弁3等の主
要蒸気弁は定期的に弁の開閉テスト、すなわちサーベラ
ンステストを行い弁の開閉機能の確認を行っている。
【0005】図7は主要蒸気弁の代表的な弁である蒸気
加減弁3の弁開閉テストを行ったときの蒸気加減弁3の
開度及び発電機7の出力Pの特性図である。いま、蒸気
加減弁3は4弁あるものとし、時刻T0 において4弁中
の蒸気加減弁3a、3b、3c、3dのうちの1弁であ
る蒸気加減弁3dが弁テストを開始したとする。
【0006】一般に、原子力タービンの通常運転中にお
いては、各々の蒸気加減弁3の開度は同一開度で運転さ
れている。そして、この通常運転中に、例えば蒸気加減
弁3dに弁テスト信号が入力されたとすると、その蒸気
加減弁3dのみが閉動作を開始する。このため、蒸気加
減弁3を介して高圧タービン4及び低圧タービン5に流
れ込む蒸気エネルギーは低下し、発電機7の出力Pも低
下する。弁テスト完了後の時刻T1 においては、再び蒸
気加減弁3dは元の弁開度に復帰するため発電機7の出
力Pも弁テスト前の値となる。
【0007】蒸気加減弁3の弁テストによる発電機7の
出力変動は、可能ならばその変動幅を小さくすることが
電力系統からみた場合には望ましい。そこで、弁テスト
時の蒸気加減弁3dの閉動作による絞り込み蒸気量を、
弁テスト対象外の蒸気加減弁3a、3b、3cを開する
ことによって補正し、発電機7の出力変動改善したもの
もある。
【0008】図8は、弁テスト時の蒸気加減弁3による
流量補正機能を有した蒸気タービン制御装置にて、弁開
閉テストを行ったときの蒸気加減弁3及び発電機7の出
力Pの特性図である。図7に示した特性図と同様に時刻
T0 に蒸気加減弁3dの弁テストを開始したとすると、
蒸気加減弁3dの絞り込みともない蒸気加減弁3dの減
少した開度相当分を補うように他の蒸気加減弁3a、3
b、3cがその流量要求信号すなわち弁開度を増加させ
る。これにともない発電機7の出力Pは低下することは
ないが、図8から分かるように、逆に出力を増加させる
ことになり、発電機出力変動を発生させる結果となって
いる。
【0009】図9は、従来のタービン制御装置のおける
弁テスト機能を有した弁開度要求信号回路の構成図であ
る。この弁開度要求信号回路は弁テスト時の流量補正機
能を有している。弁開度要求信号回路は蒸気加減弁3の
4弁ごとに設けられ、弁開度要求信号回路の各構成要素
は、共に同一な要素より構成されている。
【0010】蒸気加減弁3の弁開度要求信号3a1〜3
d1は、図示を省略する上位制御機能からそれぞれ供給
される。弁テストの対象となるときに自己の蒸気加減弁
3に閉あるいは開信号を出力する弁テスト回路3a2〜
3d2がそれぞれの蒸気加減弁3に対して設けられてい
る。また、他の蒸気加減弁の弁テスト時に流量補正がで
きるように自己の蒸気加減弁を開方向に動作させる機能
を有する弁テスト時流量補正回路3a3〜3d3が設け
られている。そして、これらからの信号を加算器3a4
〜3d4及び加算器3a5〜3d5を介してそれぞれ加
算し、下流側の弁位置制御回路3a6〜3d6に開度要
求信号3a7〜3d7としてを出力する。
【0011】このように、弁テスト時においては弁テス
ト回路3a2〜3d2よりの閉方向及び開方向信号が弁
開度要求信号3a1〜3d1の信号に加算されるため、
弁テスト対象の蒸気加減弁3が開閉することになり、ま
た一方、弁テスト時に流量補正機能を作用させ、弁テス
ト対象外の蒸気加減弁3の開動作により発電機7の出力
変化を抑制する。すなわち、以下の説明に基づく補正開
度指令が弁テスト対象外の蒸気加減弁の流量補正回路3
a3〜3d3より出力され、弁テスト対象外の蒸気加減
弁の開度要求信号を増加させる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところが、弁テスト時
の蒸気加減弁3による流量補正機能を有した蒸気タービ
ン制御装置にて、弁テスト対象の蒸気加減弁3の絞り込
みともないその弁テスト対象の蒸気加減弁の減少した開
度相当分を補うように他の蒸気加減弁がその流量要求信
号を増加させたときに、図8に示したように、発電機7
の出力を余分に増加させることになり、発電機出力変動
を発生させる結果となっている。このような現象が生じ
るのは以下の理由による。
【0013】図10は、弁開度流量要求信号Rcvと主
蒸気流量Gとの関係を表した特性図である。定格運転状
態における弁開度流量要求信号をRcv0、主蒸気流量
をG0とし、各々の蒸気加減弁3a、3b、3c、3d
を通過する蒸気流量をGa、Gb、Gc、Gdとする。
例えば、蒸気加減弁3aの弁テスト時には弁テスト対象
外である蒸気加減弁3b、3c、3dの流量補正回路3
b3、3c3、3d3からの補正開度指令の値は、弁テ
スト開始と同時に絞り込まれる蒸気加減弁3aの流量を
補正するように徐々に増加する。いま、その補正開度指
令の値をΔRとする。
【0014】そうすると、弁開度要求信号3b1〜3d
1は、各々Rcv0+ΔRに増加する。したがって、弁
通過蒸気もテスト弁である蒸気加減弁3aの減少した蒸
気流量が補正されるように、各々Gb+(1/3)G
a、Gc+(1/3)Ga、Gd+(1/3)Gaとな
り、トータル的にG0=Ga+Gb+Gc+Gdとなる
はずであるが、実際には、弁テスト対象外の蒸気加減弁
3b、3c、3dの3弁が開した状態での弁開度要求信
号Rcvと実際の主蒸気流量Gとの関係は、そのような
特性とならない。これは、蒸気タービン4、5と蒸気加
減弁3との構成、及び蒸気加減弁3そのものの流量特性
により、図10の直線Lにて示す特性となるからであ
る。この結果、蒸気流量がG0+ΔG0、すなわち発電機
7の出力Pが増加する結果となる。
【0015】一方、主蒸気止め弁2の弁テスト時には、
蒸気加減弁3の弁テスト時のような大きな出力変動は発
生しないものの、主蒸気止め弁2が閉することにより、
蒸気加減弁3の前圧が低下し、その分、主蒸気流量変
化、すなわち発電機7の出力変動が生じる結果となる。
【0016】本発明の目的は、蒸気加減弁あるいは主蒸
気止め弁の弁テスト時のタービン通過蒸気流量の変動を
抑制し発電機の出力変動を抑制することができる蒸気タ
ービン制御装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、蒸気
発生装置から主蒸気止め弁及び複数個の蒸気加減弁を介
して蒸気タービンに蒸気を供給し発電機を駆動するよう
にした発電プラントの複数個の蒸気加減弁に対応して設
けられ自己の蒸気加減弁の弁開度要求信号に弁テスト用
の開閉操作信号を加算出力するための弁テスト回路と、
複数個の蒸気加減弁に対応した設けられ弁テスト対象と
なる他の蒸気加減弁又は主蒸気止め弁の弁テストによる
蒸気流量変動を補償するための補正開度指令を自己の蒸
気加減弁の弁開度要求信号に加算出力するための流量補
正回路とを備え、発電プラントの通常運転時に主蒸気止
め弁又は複数個の蒸気加減弁の弁テストを可能ならしめ
るようにした蒸気タービン制御装置であり、流量補正回
路は、弁テスト対象となる他の蒸気加減弁又は主蒸気止
め弁ごとに設けられ他の蒸気加減弁又は主蒸気止め弁の
弁テストによる蒸気流量変動を補償するための補正開度
指令を出力するための複数個の補正開度指令設定手段
と、弁テスト対象となる他の蒸気加減弁又は主蒸気止め
弁ごとに該当の補正開度指令手段を選択し切換えるため
の選択手段とから構成されるようにしたものである。
【0018】請求項1の発明では、複数個の補正開度指
令設定手段は、弁テストを行う蒸気加減弁又は主蒸気加
減弁に応じて補正開度指令を出力し、弁テスト時に該当
の蒸気加減弁又は主蒸気加減弁に対応する補正開度指令
を選択手段で選択して、弁テスト対象外の蒸気加減弁の
開度要求信号に加算する。
【0019】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、補正開度指令設定手段から出力される補正開度指令
は、蒸気加減弁の弁テスト時における弁テスト対象外の
蒸気加減弁の弁通過蒸気流量特性を考慮して、発電機の
出力変動が生じない弁開度となるような補正開度指令と
したものである。
【0020】請求項2の発明では、各々の補正開度指令
設定手段には、蒸気加減弁の弁テスト時に、弁テスト対
象外の蒸気加減弁の弁通過蒸気流量特性を考慮して、発
電機出力変動が生じない弁開度となるような補正値が予
め設定される。
【0021】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、補正開度指令設定手段から出力される補正開度指令
は、主蒸気止め弁の弁テスト時における発電機の出力変
動を抑制ならしめるような蒸気加減弁の弁開度となるよ
うな補正開度指令としたものである。
【0022】請求項3の発明は、各々の補正開度指令設
定手段には、主蒸気止め弁の弁テスト時に、発電機の出
力変動を抑制ならしめるような蒸気加減弁の弁開度とな
るような補正値が予め設定される。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明の実施の形態を示すブロック構成図
である。蒸気加減弁3aの流量補正回路3a3には、複
数個の補正開度指令設定手段10b、10c、10d、
10eが設けられ、また、それらに対応して複数個の選
択手段11b、11c、11d、11eが設けられてい
る。すなわち、自己の蒸気加減弁3a以外の蒸気加減弁
3b〜3dのいずれかが弁テストの対象となったとき
に、それぞれ補正開度指令信号を出力する複数個の補正
開度指令設定手段10b、10c、10d、10eを設
け、例えば蒸気加減弁3bが弁テストとなる場合には、
補正開度指令設定手段10bからの補正開度指令を選択
手段11bで選択して、加算器3a5で弁開度指令信号
に加算する。
【0024】ここで、補正開度指令設定手段10eは、
主蒸気止め弁2の弁テスト時に補正開度指令を出力する
ものである。また、図1では、蒸気加減弁3a3につい
てのみ示しているが、流量補正回路3b3〜3d3につ
いても同様の構成になっている。
【0025】このように、流量補正回路3a3は、蒸気
加減弁3b、3c、3d、さらには主蒸気止め弁2の弁
テスト時に、自己の蒸気加減弁3aの弁通過蒸気量が一
定となるように、すなわち、各々の蒸気加減弁3b、3
c、3d、主蒸気止め弁2の弁テストに対応して、発電
機7の出力変動が抑制できるような複数個の値を有して
いる。そして、選択手段11b、11c、11d、11
eは実際の弁テスト対象弁により選択されることにな
る。
【0026】例えば、火力プラントの蒸気タービン制御
装置における蒸気加減弁の制御回路に、本発明の実施の
形態を適用した場合を以下に示す。火力プラントの蒸気
加減弁3は、弁口径及び弁開弁順序が必ずしも4弁同一
とは限らない。図2に示すような開弁順序と弁通過蒸気
流量特性を有していることがあり、この場合、本発明に
よる蒸気タービン制御装置は次のように動作する。
【0027】図3に示すように、予め弁テスト対象外の
蒸気加減弁3の組み合わせによる弁通過蒸気流量特性を
求めておく。すなわち、蒸気加減弁3aが弁テストの対
象である場合の蒸気加減弁3b、3c、3dによる弁通
過蒸気流量特性S1、蒸気加減弁3bが弁テストの対象
である場合の蒸気加減弁3a、3c、3dによる弁通過
蒸気流量特性S2、蒸気加減弁3cが弁テストの対象で
ある場合の蒸気加減弁3a、3b、3dによる弁通過蒸
気流量特性S3、蒸気加減弁3dが弁テストの対象であ
る場合の蒸気加減弁3a、3b、3cによる弁通過蒸気
流量特性S4を予め求めておく。そして、これらをそれ
ぞれの補正開度指令設定手段10に記憶させておく。な
お、S0は弁テストを行っていないときの定格運転時の
弁通過蒸気流量特性である。
【0028】いま、図2に示す蒸気加減弁3cの弁テス
トが実施されたとする。そうすると、蒸気加減弁3a、
3b、3dによる弁通過蒸気流量特性S3と、弁テスト
を行う状態での蒸気流量G0とより、弁テスト前の蒸気
流量G0を確保するための弁開度要求信号RT3が求めら
れ、弁テスト前の開度要求信号RO との差分(RT3−R
O)が流量補正回路3a3、3b3、3d3における補
正開度指令値設定手段10cからの補正開度指令値とな
る。そして、選択手段11cをそれぞれ介して弁テスト
の対象外の蒸気加減弁3a、3b、3dの弁開度要求信
号に加算される。
【0029】図4は、本発明の実施の形態によるタービ
ン制御装置で蒸気タービンの弁テスト時の変動を示した
特性図である。時刻TO に蒸気加減弁3bが弁テストを
開始したとする。蒸気加減弁3bの弁テスト開始と同時
に選択手段11bがON状態となり、補正弁開度指令設
定手段10bよりの補正信号が弁開度要求信号3a1に
加算できる状態となる。
【0030】蒸気加減弁3bの閉動作に伴い、弁テスト
対象外の蒸気加減弁3a、3c、3dへの開方向補正信
号も増加するため、主蒸気流量すなわち発電機7の出力
Pの変動は抑制される。蒸気加減弁3bが全閉状態で
は、補正弁開度指令設定手段10bからの補正弁開度指
令の値は図3に示す(RT3−RO)となる。その後、蒸
気加減弁3bの全閉よりの開動作状態においては、補正
開度指令設定手段10bからの補正開度指令の値が蒸気
加減弁3bの開動作にあわせ、徐々に減少する。そし
て、弁テスト完了時には“0”となると同時に選択手段
11bがOFFの状態になる。この間、蒸気タービンに
流量する蒸気量は常に一定となるように弁テスト対象外
の蒸気加減弁によって流量制御される。すなわち、発電
機出力は一定に維持される。
【0031】以上の説明は、蒸気加減弁3の弁テスト時
の挙動に関わるものであるが、主蒸気止め弁2の弁テス
ト時の挙動も、同様に蒸気加減弁3により常に主蒸気流
量が一定となるように制御されるため、発電機7の出力
変動が抑制される。
【0032】次に、原子力プラントのように蒸気加減開
度特性が4弁ともに全く同一な発電プラントにおいて
は、補正開度指令設定手段10a〜10dの補正開度指
令の値として、同一の値を設定することができる。すな
わち、図5に示すように、例えば蒸気加減弁3aが弁テ
ストの対象である場合に、弁テストの対象外の蒸気加減
弁3b、3c、3dの3弁による弁通過蒸気流量が弁テ
スト前と同一となる弁開度要求信号が得られるように、
その増加量すなわち補正値ΔRが決められる。これによ
り、蒸気加減弁3の弁テストにおいても、発電機の出力
変動が生じることはない。
【0033】同様に、蒸気加減弁3の前方に位置する主
蒸気止め弁2の弁テスト時には、流量補正回路10e及
び選択手段11eが作用する。主蒸気止め弁2の弁テス
トにより主蒸気止め弁2より蒸気加減弁3までの圧力損
失が幾分増加するために、蒸気加減弁3の入口圧力の低
下を招くが、この圧力低下を補うように、蒸気加減弁3
の開度を増加させる必要があり、そのために、補正開度
指令設定手段10e及び選択手段11eが設けられてい
る。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、弁
テストを行う蒸気加減弁又は主蒸気加減弁に応じて補正
開度指令を出力し、弁テスト時に該当の蒸気加減弁又は
主蒸気加減弁に対応する補正開度指令を選択手段で選択
して、弁テスト対象外の蒸気加減弁の開度要求信号に加
算する。したがって、主蒸気止め弁あるいは蒸気加減弁
の弁テスト時に発生する発電機の出力変動及び発電プラ
ントへの外乱を抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すブロック構成図。
【図2】本発明の適用対象である蒸気加減弁の開弁順序
と弁通過蒸気流量特性の説明図。
【図3】本発明の弁テスト時における弁テスト対象外の
蒸気加減弁の組み合わせによる弁通過蒸気流量特性の説
明図。
【図4】本発明の実施の形態における発電機の出力及び
各々の蒸気加減弁開度の特性図。
【図5】本発明の蒸気タービン制御装置を原子力発電プ
ラントの適用した場合の弁開度流量要求信号と主蒸気流
量との関係を表した特性図。
【図6】発電プラントの概略構成図。
【図7】従来の蒸気タービン制御装置で蒸気加減弁の弁
開閉テストを行ったときの蒸気加減弁開度及び発電機出
力の特性図。
【図8】従来の流量補正機能付き蒸気タービン制御装置
で蒸気加減弁の弁開閉テストを行ったときの蒸気加減弁
開度及び発電機出力の特性図。
【図9】従来のタービン制御装置おける弁テスト機能を
有した弁開度要求信号回路の構成図。
【図10】従来のタービン制御装置での弁開度流量要求
信号と主蒸気流量との関係を表した特性図。
【符号の説明】
1 原子炉 2 主蒸気止め弁 3 蒸気加減弁 3a2〜3d2 弁テスト回路 3a3〜3d3 流量補正回路 3a6〜3d6 弁位置制御回路 4 高圧タービン 5 低圧タービン 6 復水器 7 発電機 10 補正開度指令設定手段 11 選択手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸気発生装置から主蒸気止め弁及び複数
    個の蒸気加減弁を介して蒸気タービンに蒸気を供給し発
    電機を駆動するようにした発電プラントの前記複数個の
    蒸気加減弁に対応して設けられ自己の蒸気加減弁の弁開
    度要求信号に弁テスト用の開閉操作信号を加算出力する
    ための弁テスト回路と、前記複数個の蒸気加減弁に対応
    した設けられ弁テスト対象となる他の蒸気加減弁又は前
    記主蒸気止め弁の弁テストによる蒸気流量変動を補償す
    るための補正開度指令を自己の蒸気加減弁の弁開度要求
    信号に加算出力するための流量補正回路とを備え、前記
    発電プラントの通常運転時に前記主蒸気止め弁又は前記
    複数個の蒸気加減弁の弁テストを可能ならしめるように
    した蒸気タービン制御装置において、前記流量補正回路
    は、弁テスト対象となる他の蒸気加減弁又は主蒸気止め
    弁ごとに設けられ前記他の蒸気加減弁又は前記主蒸気止
    め弁の弁テストによる蒸気流量変動を補償するための補
    正開度指令を出力するための複数個の補正開度指令設定
    手段と、前記弁テスト対象となる他の蒸気加減弁又は主
    蒸気止め弁ごとに該当の前記補正開度指令手段を選択し
    切換えるための選択手段とから構成されることを特徴と
    する蒸気タービン制御装置。
  2. 【請求項2】 前記補正開度指令設定手段から出力され
    る補正開度指令は、前記蒸気加減弁の弁テスト時におけ
    る弁テスト対象外の蒸気加減弁の弁通過蒸気流量特性を
    考慮して、前記発電機の出力変動が生じない弁開度とな
    るような補正開度指令としたことを特徴とする請求項1
    に記載の蒸気タービン制御装置。
  3. 【請求項3】 前記補正開度指令設定手段から出力され
    る補正開度指令は、前記主蒸気止め弁の弁テスト時にお
    ける前記発電機の出力変動を抑制ならしめるような蒸気
    加減弁の弁開度となるような補正開度指令としたことを
    特徴とする請求項1に記載の蒸気タービン制御装置。
JP1805696A 1996-01-09 1996-01-09 蒸気タービン制御装置 Pending JPH09189204A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1805696A JPH09189204A (ja) 1996-01-09 1996-01-09 蒸気タービン制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1805696A JPH09189204A (ja) 1996-01-09 1996-01-09 蒸気タービン制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09189204A true JPH09189204A (ja) 1997-07-22

Family

ID=11961050

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1805696A Pending JPH09189204A (ja) 1996-01-09 1996-01-09 蒸気タービン制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09189204A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2418708A (en) * 2004-09-30 2006-04-05 Gen Electric Flow compensation for turbine control valve test
JP2009008000A (ja) * 2007-06-27 2009-01-15 Hitachi Ltd 蒸気加減弁動作テスト方法
JP2016003581A (ja) * 2014-06-13 2016-01-12 三菱日立パワーシステムズ株式会社 蒸気弁のテスト方法、蒸気弁の制御装置、及び蒸気タービン設備

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2418708A (en) * 2004-09-30 2006-04-05 Gen Electric Flow compensation for turbine control valve test
JP2006105135A (ja) * 2004-09-30 2006-04-20 General Electric Co <Ge> タービン制御弁試験のための流量補償
US7134834B2 (en) 2004-09-30 2006-11-14 General Electric Company Flow compensation for turbine control valve test
JP2009008000A (ja) * 2007-06-27 2009-01-15 Hitachi Ltd 蒸気加減弁動作テスト方法
JP4657259B2 (ja) * 2007-06-27 2011-03-23 株式会社日立製作所 蒸気加減弁動作テスト方法
JP2016003581A (ja) * 2014-06-13 2016-01-12 三菱日立パワーシステムズ株式会社 蒸気弁のテスト方法、蒸気弁の制御装置、及び蒸気タービン設備

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1182522A (en) Coordinated control technique and arrangement for steam power generating system
US6938584B2 (en) Feedwater control system considering pressure drop of feedwater control valve in nuclear power plant and control method therefor
CA2353255C (en) Gas turbine plant and method of controlling gas turbine plant
JPH09189204A (ja) 蒸気タービン制御装置
JPH0222203B2 (ja)
JPH08200016A (ja) 複合サイクル発電プラント負荷制御システム
JPH0849505A (ja) 蒸気弁試験装置
JPS61106903A (ja) 調速方式切換装置
JPS61215404A (ja) 蒸気タ−ビン制御装置
JP2549195B2 (ja) 複合サイクル発電プラントの補助蒸気供給方法
JP2009180188A (ja) 多重化蒸気タービン制御装置
JPS61167102A (ja) タービン制御装置の制御方法
JPH07332021A (ja) コンバインドサイクル発電設備の周波数制御装置
JPS6180095A (ja) 原子炉の水位制御装置
JP2656363B2 (ja) 蒸気タービン制御装置
JP3272843B2 (ja) タービン制御装置
JPS6158903A (ja) 原子炉のタ−ビン制御装置
JP4657259B2 (ja) 蒸気加減弁動作テスト方法
JPS63279199A (ja) 沸騰水型原子力発電プラントの負荷追従制御方法
JPH06117202A (ja) 蒸気タ−ビン入口圧力制御装置
JPH08189993A (ja) タービン速度制御装置
JPH0666405A (ja) ボイラの主蒸気圧力設定制御回路
JPH05288304A (ja) 給水制御装置
JPH07234299A (ja) タービン制御装置
JPS59170410A (ja) タ−ビンバイパス弁のスタンバイ方法