JP5143098B2 - 蒸気タービン制御装置および蒸気タービン制御方法 - Google Patents
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図7において、蒸気発生器またはボイラ1からの蒸気は、主蒸気管2に設けた主蒸気止め弁3及び蒸気加減弁4を経て高圧タービン5に流入し、ここで仕事を行なってタービン軸を回転させる。そして、高圧タービン5で仕事を終えた高圧排気蒸気は低温再熱管6により再熱器7に導かれ、ここで再熱されたのち、高温再熱管8に設けられた再熱蒸気止め弁9及びインターセプト弁10を経て中圧タービン11に供給される。
図8に示す従来の蒸気タービン制御装置100Tは、構成要素を大別すると、速度制御回路30と、負荷制御回路40と、パワーロードアンバランス回路50Tと、弁開度制御回路60と、インターセプト弁急閉回路70とを備えている。これらの構成要素はいずれも公知であるが、以下、概要を説明する。
弁開度制御回路60は、蒸気加減弁4の弁開度を制御する蒸気加減弁弁開度制御回路60−1と、インターセプト弁10の弁開度を制御するインターセプト弁弁開度制御回路60−2との2系統から構成されており、このうち、蒸気加減弁弁開度制御回路60−1は、前記負荷制御回路40から蒸気加減弁流量指令信号40sを入力して蒸気加減弁4の「流量−弁開度特性」に従って弁開度指令を決定し、この弁開度指令と弁開度検出器21の実弁開度21sとの偏差に制御ゲインを乗算して得られる値をサーボ指令信号として出力するように構成されている。
パワーロードアンバランス回路50Tは、負荷遮断あるいは系統事故によって発生する発電機負荷とタービン出力との不平衡(アンバランス)状態を検出してタービンの過速状態を解消するように機能するもので、タービン出力と比例関係にある蒸気圧力、例えば、再熱蒸気圧力を検出する再熱蒸気圧力検出器19の出力信号であるタービン出力信号19sと、発電機電流用変流器20で検出した発電機負荷信号20sとを入力し、発電機負荷信号20sの変化率(単位時間あたりの減少量)と、タービン出力信号19Tsと発電機負荷信号20sとの偏差をそれぞれ監視し、発電機負荷20sの変化率が予め定めた設定値(例えば、−40%/10msec)以上で、かつ、タービン出力信号19sと発電機負荷信号20sとの偏差が予め定めた設定値(例えば、+40%)以上となった状態を検知すると、信号50Tsを出力して、蒸気加減弁4の図示していない急速作動電磁弁により蒸気加減弁4を急速に全閉させると同時に、前記負荷制御回路40に内蔵されている負荷設定器の出力を強制的にゼロに設定するように構成されている。
インターセプト弁急閉回路70は、負荷遮断あるいは系統事故によって発生するタービンの過速状態を解消するために、タービン出力19sが所定値(例えば、15%)以上あり、かつ、インターセプト弁の負荷制御信号から計算されるインターセプト弁10の弁開度指令が実弁開度よりも例えば5%以上低い値になった状態、すなわち、インターセプト弁弁開度指令とインターセプト弁の実開度との偏差が−5%以下になった条件を検出して、一定時間インターセプト弁10の急速作動電磁弁を動作させることによりインターセプト弁10を全閉させるように構成されている。
インターセプト弁急閉回路70には、上記の2つの条件に加え、インターセプト弁10の弁開度指令が全開値以下であることもインターロック条件としている。
負荷遮断時あるいは系統事故によって、発電機負荷とタービン出力との不平衡(アンバランス)状態になると、時刻t1でパワーロードアンバランス回路50Tが動作(ON)し、同時にタービン回転数は定格回転数(100%)から急速に上昇する。
インターセプト弁10の弁開度が全閉になると、インターセプト弁急閉回路70は再びOFF状態に戻る。
その後、タービン回転数が時刻t3でブローダウン回転数(102%回転数)まで減少してくると、インターセプト弁10の弁開度が全閉(0%)状態から徐々に開き始める。
時刻t5でインターセプト弁急閉回路70が再び動作(ON)するため、インターセプト弁10の弁開度は再び全閉(0%)状態まで制御される。インターセプト弁10の弁開度が全閉になるので、インターセプト弁急閉回路70は再びOFF状態に戻る(時刻t6)。タービン回転数が102%まで低下すると、インターセプト弁10は関数発生器67の弁開度特性に応じて再び開き始め、時刻t7で101%の回転数になったあと、大きな変化率で開き、時刻t8で全開(100%)状態に戻る。このときのタービン回転数は100%である。
(i) タービン出力と比例関係にある蒸気圧力として、インターセプト弁後の再熱ボウル圧力を使用する場合は、インターセプト弁急閉回路70が動作してインターセプト弁10が全閉(0%)した時点でタービン出力もゼロになってしまうため、オフディレータイマーを追加して一定時間パワーロードアンバランス回路の動作を継続させるようにしている。
前記負荷制御回路から入力した負荷要求指令信号に蒸気加減弁調定率およびインターセプト弁調定率によって決定される値を乗算した後、弁を全開させるためのバイアス値を加算してインターセプト弁流量指令信号を求め、このインターセプト弁流量指令信号を関数発生器に設定した弁の流量−開度特性に入力して弁開度指令を求め、この弁開度指令と実弁開度との偏差から得られる値をサーボ指令信号として出力するインターセプト弁弁開度制御回路と、発電機負荷とタービン出力との不平衡状態を検出したとき、急速作動電磁弁を動作させて前記蒸気加減弁を全閉させ、不平衡状態が解消されるまでこの動作状態を自己保持するパワーロードアンバランス回路と、インターセプト弁弁開度指令が実弁開度よりも所定値以上低い値になった状態を検出したとき、一定時間急速作動電磁弁を動作させてインターセプト弁を全閉させるインターセプト弁急閉回路とを備えて蒸気タービンを制御するようにした蒸気タービン制御方法において、タービン回転数の上昇レートが所定値以下になった条件と、タービン回転数が所定値以下になった条件とが同時に成立したとき、パワーロードアンバランス動作をリセットすることを特徴とする。
図1は本発明の実施形態1に係る蒸気タービン制御装置の制御ブロック図であり、図2は同実施形態1のパワーロードアンバランス発生時のタービン整定過程の動作図である。
図1において、本実施形態1に係る蒸気タービン制御装置100は、従来の蒸気タービン制御装置100Tと同様に、速度制御御回路30、負荷制御回路40、パワーロードアンバランス回路50、弁開度制御回路60およびインターセプト弁急閉回路70によって構成されているが、パワーロードアンバランス回路50に改良が施されている点で従来装置100Tとは異なる。
速度制御御回路30は、タービン定格回転数を設定する定格回転数設定器31と、このタービン定格回転数設定器31の定格回転数設定値31sとタービン回転数検出器18(図7)で検出されたタービン実回転数18sとを突き合せて回転数偏差信号32sを算出する加算部32と、この回転数偏差信号32sに必要な制御ゲインを乗算するゲイン調整器33とから構成されている。そして、このゲイン調整器33の出力30sは速度制御信号として、次段の負荷制御回路40に出力される。
負荷制御回路40は、積分要素によって構成され、出力信号を入力側にフィードバックして一次遅れ回路を構成する負荷設定器43と、この負荷設定器43の入力側でオペレータ等によって設定された出力設定指令80sと前記負荷設定信号43sとの偏差信号41sを算出する加算部41と、負荷設定器43から出力された負荷設定値43sを後述するパワーロードアンバランス回路50の動作によって強制的にゼロに設定する設定切替器42と、前記偏差信号41sを前記負荷設定器43で積分して得られた負荷設定値43sに前述の速度制御御回路30から出力された速度制御信号30sを加算して負荷要求指令信号44sを得る加算部44と、負荷制限設定器45と、前記加算部44から出力された負荷要求指令信号44sおよび前記負荷制限設定器45からの制限信号45sを入力し、何れか低値の信号を選択して蒸気加減弁流量指令40sとして出力する低値選択器46とから構成されている。
本実施形態1によるパワーロードアンバランス回路50は、所定時間内におけるタービン回転数の変化量、すなわちタービン回転数変化率を計算し、上昇レートが所定値(例えば0%)以下になったこと(条件1)、およびタービン回転数が所定値(例えば101%)以下になったこと(条件2)を検出して、動作状態をリセット(OFF)させる機能を従来のパワーロードアンバランス回路50Tに付加している。
この弁開度制御回路60は大きく分けて、蒸気加減弁4の弁開度を制御する蒸気加減弁弁開度制御回路60−1と、インターセプト弁10の弁開度を制御するインターセプト弁弁開度制御回路60−2との2系統から構成されている。
このインターセプト弁急閉回路70は、前記インターセプト弁弁開度制御回路60−2の関数発生器67からインターセプト弁弁開度指令67sを入力し、この弁開度指令67sが全開値以下である場合に論理信号「1」なる信号71sを出力する比較器71と、前記インターセプト弁弁開度制御回路60−2の加算部68から出力される偏差68sを入力し、この偏差68sが所定値(例えば、−5%)以下である場合に、論理信号「1」なる信号72sを出力する比較器72と、再熱蒸気圧力検出器19からのタービン出力信号19sを入力し、これが所定値(例えば、15%)以上である場合に論理信号「1」なる信号73sを出力する比較器73と、これら比較器71、72および73の出力信号71s、72s、73sを入力してアンド条件を検出し、アンド条件成立結果をインターセプト弁10に急閉指令70sとして出力するAND演算子74とから構成されている。
次に本実施形態1に係わる蒸気タービン制御装置100の作用を説明する。
(i)定常状態(蒸気タービン出力と発電機出力とが平衡している状態)
速度制御回路30は、定格回転数設定信号31sとタービン回転数信号18sとの偏差信号32sがゲイン調整器33により好ましいゲインに調整されて速度制御信号30sとして負荷制限回路40へ出力する。
系統事故等によって遮断器16が遮断されたり、あるいは図示していない電力系統内で負荷遮断が行われたことに起因して発電機出力20sが急減すると、その発電機出力20sの減少分に応じて原動機である蒸気タービンの回転数は上昇する。
なお、この動作は第2保護回路50−2の比較器59および比較器510がともに動作してNOT演算子512から論理値「0」なる信号512sが出力されるまで継続される。
次に、図3、図4を参照して本実施形態2の蒸気タービン制御装置を説明する。
図3は、本発明の実施形態2に係る蒸気タービン制御装置の制御ブロック図であり、図4は、同実施形態2のパワーロードアンバランス発生時のタービン整定過程の動作図である。
以上述べたように、本実施形態2によれば、インターセプト弁10の開動作がタービン回転数の変動に与える影響を小さくすることができる。
次に、図5、図6を参照して本実施形態3の蒸気タービン制御装置を説明する。
図5は、本発明の実施形態3に係る蒸気タービン制御装置の制御ブロック図であり、図6は、同実施形態3のパワーロードアンバランス発生時のタービン整定過程の動作図である。
Claims (8)
- 目標回転数とタービン実回転数との偏差から得られる速度制御信号を出力する速度制御回路と、
負荷設定器によって設定された負荷設定信号と出力設定指令との偏差に前記速度制御回路から入力される速度制御信号を加算して得られる負荷要求指令信号と、負荷制限設定器によって設定される負荷制限設定信号とのうち、いずれかの低値を選択して蒸気加減弁流量指令信号として出力する負荷制御回路と、
前記負荷制御回路からの蒸気加減弁流量指令信号に基づいて弁開度指令を決定し、弁開度指令と実弁開度との偏差に基づくサーボ指令信号として出力する蒸気加減弁弁開度制御回路と、
前記負荷制御回路から入力した負荷要求指令信号に蒸気加減弁調定率およびインターセプト弁調定率によって決定される値を乗算した後、弁を全開させるためのバイアス値を加算してインターセプト弁流量指令信号を求め、このインターセプト弁流量指令信号を関数発生器に設定した弁の流量−開度特性に入力して弁開度指令を求め、この弁開度指令と実弁開度との偏差から得られる値をサーボ指令信号として出力するインターセプト弁弁開度制御回路と、
発電機負荷とタービン出力との不平衡状態を検出したとき、急速作動電磁弁を動作させて前記蒸気加減弁を全閉させ、不平衡状態が解消されるまでこの動作状態を自己保持するパワーロードアンバランス回路と、
インターセプト弁弁開度指令が実弁開度よりも所定値以上低い値になった状態を検出したとき、一定時間急速作動電磁弁を動作させてインターセプト弁を全閉させるインターセプト弁急閉回路と、
からなる蒸気タービン制御装置において、
前記パワーロードアンバランス回路は、
タービン回転数の上昇レートが所定値以下になったことを検出するタービン回転数上昇レート判定手段と、タービン回転数が所定値以下になったことを検出するタービン回転数検出手段とを付加し、これらタービン回転数上昇レート判定手段およびタービン回転数検出手段が共に動作した条件でリセットすることを特徴とする蒸気タービン制御装置。 - 目標回転数とタービン実回転数との偏差から得られる速度制御信号を出力する速度制御回路と、
負荷設定器によって設定された負荷設定信号と出力設定指令との偏差に前記速度制御回路から入力される速度制御信号を加算して得られる負荷要求指令信号と、負荷制限設定器によって設定される負荷制限設定信号とのうち、いずれかの低値を選択して蒸気加減弁流量指令信号として出力する負荷制御回路と、
前記負荷制御回路からの蒸気加減弁流量指令信号に基づいて弁開度指令を決定し、弁開度指令と実弁開度との偏差に基づくサーボ指令信号として出力する蒸気加減弁弁開度制御回路と、
前記負荷制御回路から入力した負荷要求指令信号に蒸気加減弁調定率およびインターセプト弁調定率によって決定される値を乗算した後、弁を全開させるためのバイアス値を加算してインターセプト弁流量指令信号を求め、このインターセプト弁流量指令信号を関数発生器に設定した弁の流量−開度特性に入力して弁開度指令を求め、この弁開度指令と実弁開度との偏差から得られる値をサーボ指令信号として出力するインターセプト弁弁開度制御回路と、
発電機負荷とタービン出力との不平衡状態を検出したとき、急速作動電磁弁を動作させて前記蒸気加減弁を全閉させ、不平衡状態が解消されるまでこの動作状態を自己保持するパワーロードアンバランス回路と、
インターセプト弁弁開度指令が実弁開度よりも所定値以上低い値になった状態を検出したとき、一定時間急速作動電磁弁を動作させてインターセプト弁を全閉させるインターセプト弁急閉回路と、
からなる蒸気タービン制御装置において、
前記インターセプト弁弁開度制御回路は、インターセプト弁の急閉動作のリセットによってインターセプト弁が開動作する際に、インターセプト弁の動作速度を制限する開動作速度制限手段を有することを特徴とする蒸気タービン制御装置。 - 前記インターセプト弁の動作速度を制限する開動作速度制限手段は、前記関数発生器の出力である弁開度指令の増加方向の変化率を制限する変化率制限器と、前記パワーロードアンバランス回路およびインターセプト急閉回路が動作してからタービンが整定するまでの間、前記関数発生器からの出力信号を前記変化率制限器からの出力信号に切り替えて出力する信号切替器と、から構成したことを特徴とする請求項2記載の蒸気タービン制御装置。
- 目標回転数とタービン実回転数との偏差から得られる速度制御信号を出力する速度制御回路と、
負荷設定器によって設定された負荷設定信号と出力設定指令との偏差に前記速度制御回路から入力される速度制御信号を加算して得られる負荷要求指令信号と、負荷制限設定器によって設定される負荷制限設定信号とのうち、いずれかの低値を選択して蒸気加減弁流量指令信号として出力する負荷制御回路と、
前記負荷制御回路からの蒸気加減弁流量指令信号に基づいて弁開度指令を決定し、弁開度指令と実弁開度との偏差に基づくサーボ指令信号として出力する蒸気加減弁弁開度制御回路と、
前記負荷制御回路から入力した負荷要求指令信号に蒸気加減弁調定率およびインターセプト弁調定率によって決定される値を乗算した後、弁を全開させるためのバイアス値を加算してインターセプト弁流量指令信号を求め、このインターセプト弁流量指令信号を関数発生器に設定した弁の流量−開度特性に入力して弁開度指令を求め、この弁開度指令と実弁開度との偏差から得られる値をサーボ指令信号として出力するインターセプト弁弁開度制御回路と、
発電機負荷とタービン出力との不平衡状態を検出したとき、急速作動電磁弁を動作させて前記蒸気加減弁を全閉させ、不平衡状態が解消されるまでこの動作状態を自己保持するパワーロードアンバランス回路と、
インターセプト弁弁開度指令が実弁開度よりも所定値以上低い値になった状態を検出したとき、一定時間急速作動電磁弁を動作させてインターセプト弁を全閉させるインターセプト弁急閉回路と、
からなる蒸気タービン制御装置において、
前記負荷制御回路は、
前記パワーロードアンバランス回路の動作のリセット後の整定回転数を定格回転数に一致させるように前記負荷設定器の出力を変化させる負荷設定器出力制御手段を有することを特徴とする蒸気タービン制御装置。 - 前記負荷設定器出力制御手段は、タービン回転数と定格回転数との偏差をゲイン調整して出力するゲイン調整器と、前記負荷設定器への入力を前記出力設定指令と負荷設定器の出力との偏差から、ゲイン調整器の出力に切り替える信号切替器と、から構成したことを特徴とする請求項4記載の蒸気タービン制御装置。
- 目標回転数とタービン実回転数との偏差から得られる速度制御信号を出力する速度制御回路と、
負荷設定器によって設定された負荷設定信号と出力設定指令との偏差に前記速度制御回路から入力される速度制御信号を加算して得られる負荷要求指令信号と、負荷制限設定器によって設定される負荷制限設定信号とのうち、いずれかの低値を選択して蒸気加減弁流量指令信号として出力する負荷制御回路と、
前記負荷制御回路からの蒸気加減弁流量指令信号に基づいて弁開度指令を決定し、弁開度指令と実弁開度との偏差に基づくサーボ指令信号として出力する蒸気加減弁弁開度制御回路と、
前記負荷制御回路から入力した負荷要求指令信号に蒸気加減弁調定率およびインターセプト弁調定率によって決定される値を乗算した後、弁を全開させるためのバイアス値を加算してインターセプト弁流量指令信号を求め、このインターセプト弁流量指令信号を関数発生器に設定した弁の流量−開度特性に入力して弁開度指令を求め、この弁開度指令と実弁開度との偏差から得られる値をサーボ指令信号として出力するインターセプト弁弁開度制御回路と、
発電機負荷とタービン出力との不平衡状態を検出したとき、急速作動電磁弁を動作させて前記蒸気加減弁を全閉させ、不平衡状態が解消されるまでこの動作状態を自己保持するパワーロードアンバランス回路と、
インターセプト弁弁開度指令が実弁開度よりも所定値以上低い値になった状態を検出したとき、一定時間急速作動電磁弁を動作させてインターセプト弁を全閉させるインターセプト弁急閉回路とを備えて蒸気タービンを制御するようにした蒸気タービン制御方法において、
タービン回転数の上昇レートが所定値以下になった条件と、タービン回転数が所定値以下になった条件とが同時に成立したとき、パワーロードアンバランス動作をリセットすることを特徴とする蒸気タービン制御方法。 - 目標回転数とタービン実回転数との偏差から得られる速度制御信号を出力する速度制御回路と、
負荷設定器によって設定された負荷設定信号と出力設定指令との偏差に前記速度制御回路から入力される速度制御信号を加算して得られる負荷要求指令信号と、負荷制限設定器によって設定される負荷制限設定信号とのうち、いずれかの低値を選択して蒸気加減弁流量指令信号として出力する負荷制御回路と、
前記負荷制御回路からの蒸気加減弁流量指令信号に基づいて弁開度指令を決定し、弁開度指令と実弁開度との偏差に基づくサーボ指令信号として出力する蒸気加減弁弁開度制御回路と、
前記負荷制御回路から入力した負荷要求指令信号に蒸気加減弁調定率およびインターセプト弁調定率によって決定される値を乗算した後、弁を全開させるためのバイアス値を加算してインターセプト弁流量指令信号を求め、このインターセプト弁流量指令信号を関数発生器に設定した弁の流量−開度特性に入力して弁開度指令を求め、この弁開度指令と実弁開度との偏差から得られる値をサーボ指令信号として出力するインターセプト弁弁開度制御回路と、
発電機負荷とタービン出力との不平衡状態を検出したとき、急速作動電磁弁を動作させて前記蒸気加減弁を全閉させ、不平衡状態が解消されるまでこの動作状態を自己保持するパワーロードアンバランス回路と、
インターセプト弁弁開度指令が実弁開度よりも所定値以上低い値になった状態を検出したとき、一定時間急速作動電磁弁を動作させてインターセプト弁を全閉させるインターセプト弁急閉回路とを備えて蒸気タービンを制御するようにした蒸気タービン制御方法において、
インターセプト弁の急閉動作のリセットによってインターセプト弁が開動作していく際に、インターセプト弁の弁開度指令の増加レートを制限することを特徴とする蒸気タービン制御方法。 - 目標回転数とタービン実回転数との偏差から得られる速度制御信号を出力する速度制御回路と、
負荷設定器によって設定された負荷設定信号と出力設定指令との偏差に前記速度制御回路から入力される速度制御信号を加算して得られる負荷要求指令信号と、負荷制限設定器によって設定される負荷制限設定信号とのうち、いずれかの低値を選択して蒸気加減弁流量指令信号として出力する負荷制御回路と、
前記負荷制御回路からの蒸気加減弁流量指令信号に基づいて弁開度指令を決定し、弁開度指令と実弁開度との偏差に基づくサーボ指令信号として出力する蒸気加減弁弁開度制御回路と、
前記負荷制御回路から入力した負荷要求指令信号に蒸気加減弁調定率およびインターセプト弁調定率によって決定される値を乗算した後、弁を全開させるためのバイアス値を加算してインターセプト弁流量指令信号を求め、このインターセプト弁流量指令信号を関数発生器に設定した弁の流量−開度特性に入力して弁開度指令を求め、この弁開度指令と実弁開度との偏差から得られる値をサーボ指令信号として出力するインターセプト弁弁開度制御回路と、
発電機負荷とタービン出力との不平衡状態を検出したとき、急速作動電磁弁を動作させて前記蒸気加減弁を全閉させ、不平衡状態が解消されるまでこの動作状態を自己保持するパワーロードアンバランス回路と、
インターセプト弁弁開度指令が実弁開度よりも所定値以上低い値になった状態を検出したとき、一定時間急速作動電磁弁を動作させてインターセプト弁を全閉させるインターセプト弁急閉回路とを備えて蒸気タービンを制御するようにした蒸気タービン制御方法において、
パワーロードアンバランス回路の動作のリセット後の整定回転数を定格回転数に一致させるように制御することを特徴とする蒸気タービン制御方法。
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