JP2620124B2 - 抽気タービンの制御方法および装置 - Google Patents

抽気タービンの制御方法および装置

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は抽気タービンの制御方法および装置に係り、
特に、発電および蒸気の供給を行うコージェネレーショ
ンプラント用抽気タービンの抽気運転に柔軟性を持たせ
るとともに、タービンの保護に配慮した抽気タービンの
制御方法および装置に関する。
〔従来の技術〕
発電を行うとともに抽気された蒸気がプロセス系に供
給される従来の産業用抽気タービンにおいて、通常のタ
ービンの運転モード(ガバナーモード)から抽気運転モ
ードへの移行は、タービンの負荷を上昇させていき、タ
ービンの抽気ステージ圧力とプロセス系で要求される蒸
気圧力との偏差が所定の範囲に収ってから行われる。こ
の種のタービンの制御方法については、「火力発電」
(1969,8月)清水正喜、岸上考らによる“二段抽気復水
タービン電子油圧式ガバナ”および「火力発電」(197
0,7月)河竹好一、有江亮介による“電子油圧式ガバナ
の産業用タービンへの応用”と題する文献において論じ
られている。
第4図により、本発明が適用されるコージェネレーシ
ョンプラントの概要を説明する。本プラントは、ガスタ
ービン1及び、ガスタービン1によって駆動される発電
機2がそれぞれ3台、ガスタービン1の排ガス熱を利用
した蒸気発生器3が3台と、高圧タービン4および低圧
タービン5からなる抽気タービン23及び該抽気タービン
23により駆動される蒸気タービン発電機7がそれぞれ1
台からなっている。前記抽気タービン23の主目的は、一
定圧力の蒸気を抽気ライン8を通して図示されない他の
プロセスへ供給すること(抽気タービンの抽気加減弁25
は、抽気ライン8の圧力を一定に制御する)と、蒸気タ
ービン発電機7を駆動して発電することにある。抽気タ
ービン23に供給される主蒸気量は、主蒸気管11に設けら
れた主蒸気止め弁26、抽気タービン入口の主蒸気加減弁
27によって制御される。蒸気発生器3は、高圧蒸気を発
生する高圧蒸気発生器9と中圧蒸気を発生する中圧蒸気
発生器10を備えている。高圧蒸気発生器9の高圧蒸気管
は、抽気タービン23の主蒸気ライン11に接続されてお
り、中圧蒸気発生器10の中圧蒸気管は、ガスタービンの
混焼ライン12に接続されている。本プラントには、前述
のように、蒸気発生器3と同様の設備が他に2台設置さ
れており、それぞれの高圧蒸気管13,14が抽気タービン2
3の主蒸気ライン11に接続されている。又、中圧蒸気管1
5,16についても同様に混焼ライン12に接続されている。
抽気バイパスライン6は、抽気ライン8と主蒸気止め弁
26の上流側の主蒸気管11とを、圧力調整弁18を介して連
通しており、抽気タービン23が停止している際、このラ
インを通して蒸気がプロセスへ供給され、抽気ライン8
の蒸気圧力は、圧力調整弁18によって一定に保たれてい
る。主蒸気バイパスライン29は、主蒸気管11と復水器と
を主蒸気バイパス弁24を介して連通しており、抽気ター
ビン23がトリップの際、主蒸気は、このラインを経て復
水器へバイパスされ、主蒸気バイパス弁24によって制御
されている。中圧蒸気発生器から混焼ライン12へ供給さ
れる蒸気は、ガスタービン1への噴射蒸気として(NOx
対策のため)流量調整弁17を通して、ガスタービン1の
混焼器18へ供給される。前述のように、ガスタービン1
は、蒸気発生器3と同様に他に2台設置されており、混
焼ライン12から各流量調整弁19,20を経て各ガスタービ
ンの混焼器21,22へ供給されている。
つぎに、第2図と第4図を用いて一般的な抽気タービ
ンの制御アルゴリズムについて述べる。第2図は、抽気
タービンのガバナ制御装置の制御ブロック図である。
抽気タービンの負荷あるいは、主蒸気圧力が変化して
も抽気圧力は一定に保つ様に制御されねばならず、か
つ、逆に抽気圧力が変化しても抽気タービンの負荷ある
いは、主蒸気圧力は一定に保つ様に制御されねばならな
い。このためには、主蒸気加減弁27と抽気加減弁25が同
時に制御される必要がある。具体的には、主蒸気加減弁
27が開かれて負荷が上昇した場合、抽気部分のタービン
のステージ圧力は上昇する。このため抽気加減弁25が開
かれて低圧タービン5側に蒸気が多く流れ、抽気部分の
ステージ圧力が一定に保たれる、といった制御が必要と
なる。実際に、負荷の変動に対し、どのくらい抽気加減
弁25が開かれるかは、個々のタービンによって異なり、
これらの特性はタービンのスリーアーム特性と呼ばれて
いる。このスリーアーム特性は、第2図のゲインK1 36,
K2 37,K3 38及び上下限リミッター41によって規定され
ている。速度偏差信号ΔS35は、一般的なタービンの制
御アルゴリズムの場合と同様に、ガバナ位置信号(GOV
信号)31,ロードリミッタ位置信号(LLM信号)32,主蒸
気圧力偏差信号(MSP偏差信号)33が低値選択器(LVG)
34に入力され、該LVG34から出力された信号である。こ
のΔS35に前記スリーアーム特性による抽気圧力偏差信
号(プロセスで要求される蒸気圧力と抽気圧力の差)Δ
P40の補正が行われて主蒸気加減弁開度指令39となって
いる。
一方、ΔP40に前記スリーアーム特性によるΔS35の補
正が行われてスリーアームによる抽気加減弁開度信号46
となる。このスリーアームによる抽気加減弁開度信号46
と、アナログメモリAM45から出力される抽気加減弁強制
開閉信号47とが、高値選択器HVG42で比較され、大きい
方が、抽気加減弁開度指令43として出力される。制御装
置の外部に設置された抽気加減弁強制開閉用PB44は、制
御装置内に設けられたアナログメモリAM45を増減させる
ものであり、タービンの起動の際、抽気加減弁25を強制
的に全開位置にするとともに、抽気運転に移行させる場
合に、徐々に抽気加減弁25を閉じて抽気部分のステージ
圧力を上昇させる役割をももつ。以上が一般的な抽気タ
ービンの制御アルゴリズムである。次に本発明で解決す
べき問題について説明する。抽気を行わない通常運転状
態では、抽気加減弁25は全開されており、抽気加減弁強
制開閉信号47は、全開を指示する値であって、HVG42
は、この抽気加減弁強制開閉信号47を、抽気加減弁開度
指令43として出力している。抽気加減弁25が全開されて
いる通常のタービンの運転から抽出運転に移行するため
には、抽気加減弁強制開閉信号47が抽気加減弁強制開閉
用PB44によって徐々に減少させられ、抽気加減弁開度指
令43が減少する。これによって抽気加減弁25が徐々に閉
じ、抽気部分のステージ圧力が上昇する。抽気加減弁強
制開閉信号47が減少していくと、あるポイントで高値選
択器42は、スリーアームによる抽気加減弁開度信号46を
選択する。このためいくら抽気加減弁強制開閉信号47を
減少させても、抽気加減弁25は、それ以上閉じなくな
り、抽気部分のステージ圧力は、上昇しなくなる。抽気
運転に移行するためには、この時点で抽気部分のステー
ジ圧力と蒸気を使用するプロセスで要求される蒸気圧力
との偏差が所定の範囲に収っている必要がある。しか
し、低負荷の領域では、抽気タービンに供給される主蒸
気の量が少く、抽気加減弁25の開度を限界まで下げて抽
気ステージの蒸気圧力を上昇させても、この偏差が所定
の範囲に入っていないために抽気運転に移行できないと
いう問題がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術は、低負荷領域で、タービンの抽気ステ
ージ圧力とプロセス系で要求される蒸気圧力との偏差が
所定の範囲に収まる様な構造の抽気タービンの場合に
は、問題ない。しかし、抽気も行い、出きるだけ多くの
発電もするべく設計されたコージェネレーションプラン
ト用の復水式の抽気タービンにおいては、高負荷(定格
の90%以上)領域にならないと、タービンの抽気ステー
ジ圧力が十分上昇しないため、プロセス系で要求される
圧力との偏差が、所定の範囲に収まらない。このため高
負荷を取るまで抽気運転に移行できないといった問題が
あった。
本発明の課題は、発電とともに抽気した蒸気を他のプ
ロセスに供給する抽気タービンの任意の負荷帯におい
て、抽気タービンの抽気ステージ圧力と他のプロセスで
要求される蒸気圧力との偏差を所定の範囲内に収め、抽
気運転に移行できる様にするにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記の課題は、蒸気によって駆動されるとともに抽気
された該蒸気を他のプロセスに供給する抽気タービンの
通常運転から抽気運転に移行する際の制御方法におい
て、該抽気タービンの任意の負荷帯で抽気加減弁を任意
の開度に制限して、抽気開始前に、抽気ステージの蒸気
圧力と前記他のプロセスで要求される圧力の偏差を、予
め定められた範囲内とする手順を備えている抽気タービ
ンの制御方法によって達成される。
また、蒸気によって駆動されるとともに抽気された該
蒸気を他のプロセスに供給する抽気タービンの抽気加減
弁の開度の下限値が、通常運転から抽気運転に移行する
際に、抽気ステージ圧力と前記他のプロセスに供給され
る蒸気に要求される圧力の偏差に基づいて設定され、か
つ、該偏差が大きいほど前記下限値が低く設定される抽
気タービンの制御方法において、該偏差に該偏差が拡大
する方向のバイアスを加える手順を備えている抽気ター
ビンの制御方法によっても達成される。
さらに、上記の課題は、蒸気によって駆動されるとと
もに抽気された該蒸気を他のプロセスに供給する抽気タ
ービンの抽気加減弁の開度の下限値を、抽気ステージ圧
力と前記他のプロセスに供給される蒸気に要求される圧
力の偏差に基づいて設定し、かつ、該偏差が大きいほど
前記下限値を低く設定するようにした抽気タービンの制
御装置において、該偏差に該偏差が拡大する方向のバイ
アスを加える手段を備えている抽気タービンの制御装置
によっても達成される。
蒸気によって駆動されるとともに抽気された該蒸気を
他のプロセスに供給する抽気タービンの制御装置におい
て、通常運転から抽気運転に移行する際に、該抽気ター
ビンの任意の負荷帯で抽気加減弁を任意の開度に制限し
て、抽気開始前に抽気ステージの蒸気圧力と前記プロセ
スで要求される圧力の偏差を、予め定められた範囲内と
する手段を備えてなり、該手段が、抽気圧力とプロセス
で要求される圧力の偏差である抽気圧力偏差信号に対す
るバイアス信号を生成するバイアス発生手段と、該バイ
アス信号と前記抽気圧力偏差信号とを加算する加算器と
を備えている抽気タービンの制御装置としてもよい。
バイアス発生手段は、0%信号発生器と、主蒸気加減
弁開度に基づいてバイアス信号を生成するバイアス関数
発生器と、前記0%信号発生器の出力側と前記バイアス
関数発生器の出力側とに1次側を接続され2次側出力を
前記0%信号発生器の出力と前記バイアス関数発生器の
出力のいづれかに切り換える切換えスイッチとを含んで
いるものとしても、バイアス設定用入力手段に接続され
た、出力手段をそなえた記憶手段としてもよい。
バイアス関数発生器は、主蒸気加減弁開度のかわりに
抽気ステージ圧力に基づいてバイアス信号を生成するも
のであってもよい。
〔作用〕
抽気しないで運転されている抽気タービンの任意の負
荷帯で、抽気加減弁の開度が任意の開度に制限される
と、抽気ステージの蒸気圧力は、抽気加減弁の開度に従
って変化する。抽気加減弁の開度が絞られるにつれて、
抽気ステージの圧力は上昇してプロセスで要求される蒸
気圧力に接近する。
抽気加減弁の開度の下限値が、抽気圧力とプロセスで
要求される圧力の偏差に基いて設定されるときは、この
偏差に負のバイアスが加えられると、見かけ上、前記偏
差が大きくなり、抽気加減弁開度の下限値が低下する。
抽気加減弁の開度下限値が低下すると、抽気加減弁をさ
らに絞りこむことができ、これに伴って抽気ステージの
蒸気圧力を上昇させることができて、抽気圧力とプロセ
スで要求される圧力の偏差を抽気タービンの任意の負荷
で所定の値に収めることが可能となる。
バイアス発生手段でバイアスが生成され、生成された
バイアスが、加算器で抽気圧力偏差信号に加算される
と、抽気圧力偏差信号は、見かけ上、抽気圧力とプロセ
スで要求される圧力の偏差を実際より大きく伝達し、こ
れに伴って抽気加減弁開度信号も低下し、小さい開度を
指示する。抽気加減弁開度信号が低下すると、高値選択
器が出力する抽気加減弁開度指令は、抽気加減弁開度信
号よりも大きい範囲内で、該高値選択器に入力される抽
気加減弁強制開閉信号の値となり、抽気加減弁の開度下
限値は、生成されるバイアス値に従って低下する。抽気
加減弁の開度下限値が低下すると、抽気タービンへ供給
される主蒸気量がすくない場合でも抽気加減弁開度を、
抽気ステージ圧力が充分上昇するまで大きく絞りこむこ
とができ、抽気ステージ圧力とプロセスで要求される圧
力の偏差を小さくできる。
プロセスで要求される圧力と抽気ステージ圧力との偏
差を所定の範囲に収めるために維持すべき抽気加減弁の
開度は、前述のように抽気タービンに供給される主蒸気
流量すなわち主蒸気加減弁開度に影響される。バイアス
発生手段に主蒸気加減弁開度が入力され、バイアスがこ
の主蒸気加減弁開度に基いて生成されると、そのときの
主蒸気流量に見合った抽気加減弁開度下限値が得られ
る。
上述の主蒸気加減弁開度のかわりに直接、抽気ステー
ジ圧力に基いてバイアス量を定めても抽気加減弁開度下
限値は低下させられる。
また、バイアス量を直接手動操作により、抽気タービ
ンの負荷状態に応じて設定してもよい。
〔実施例〕
第1図は、本発明による制御を行う制御系統ブロック
図の1例であり、第2図の制御系統に自動バイアス回路
50が付加されたものであって、その他の部分は、第2図
と同じである。自動バイアス回路50は、主蒸気加減弁開
度に基いてバイアス量を出力するバイアス関数発生器49
と、0%信号発生器52と、バイアス関数発生器49と0%
信号発生器52のうちいずれかを、加減算器53に接続する
切換スイッチ51とを備えている。
この自動バイアス回路50は、抽気運転に移行の際に、
スリーアーム回路の加減算器53に負のバイアスを加え、
スリーアームによる抽気加減弁開度信号46を減少させ
る。加えるべきバイアス量は、抽気タービン23の負荷帯
(供給される主蒸気量)によって異なるため、バイアス
関数発生器49は、主蒸気加減弁27の開度信号48に基いて
バイアス量を出力する。また、通常運転時はバイアスを
加える必要がないので、切換スイッチ51は抽気運転移行
時のみ、バイアス関数発生器49の出力を加減算器53に伝
達し、通常運転時は0%信号を加減算器53に伝達する。
上述の手順によってHVG42に入力される抽気加減弁開度
信号46の値が減少するので、抽気加減弁強制開閉信号47
の値を下げてHVG42から出力される抽気加減弁開度指令4
3の値をさらに減少させることが可能となり、抽気加減
弁25の開度は抽気加減弁強制開閉信号47によってさらに
低下させることが可能になる。
抽気加減弁の開度が低下すると抽気部分のステージ圧
力は上昇し、蒸気を使用するプロセス(以下、プロセス
という)で要求される圧力との偏差が少くなって所定の
範囲に収まり、抽気運転への移行が可能となる。
第3図は、スリーアーム回路の加減算器53に加えられ
るバイアスの設定が手動にて行われる場合の回路構成を
示す。手動バイアス回路62においては、バイアス量を設
定するバイアス設定用PB60が制御装置の外部に設けられ
ており、前記バイアス設定用PB60によって制御装置のア
ナログメモリ(AM)61が増減されてバイアス量が調整さ
れる。前記手動バイアス回路62によれば、抽気運転に移
行するための条件である抽気部分のステージ圧力とプロ
セス系で要求される圧力との偏差が手動操作により所定
の範囲に収められる。
第5図は、スリーアーム回路に加えるバイアスの設定
値を抽気部分のステージ圧力から求め設定する回路構成
を示す。このバイアス回路50は、抽気部分のステージ圧
力に基いてバイアス分を出力するバイアス関数発生器49
を除き、回路構成は、第1図のバイアス回路50と同様と
なる。バイアス関数発生器49は、現状の抽気部分のステ
ージ圧力信号63を入力とし、前記抽気部分のステージ圧
力信号とプロセス系で要求される圧力との偏差に応じて
バイアス分を出力する。このため前記バイアス回路50に
よれば抽気運転に移行するための条件である抽気部分の
ステージ圧力とプロセス系で要求される圧力との偏差が
所定の範囲に収められる。
第6図は、本発明の制御装置の実例例を示す系統図で
ある。制御装置100は、実速度信号SE201および定格速度
信号112が入力されその偏差が出力される加減算器101
と、負荷設定器202の出力側に接続されたアナログメモ
リAM104と、負荷制限器203の出力側に接続されLLM信号3
2を出力するアナログメモリAM105と、主蒸気圧力設定器
204の出力側に接続されたアナログメモリAM106と、抽気
圧力設定器205の出力側に接続されたアナログメモリAM1
07と、加減算器101の出力側に接続され調定率を乗ずる
演算器102と、該演算器102の出力側と前記AM104の出力
側に接続され両者の出力値を加算してGOV信号31を出力
する加算器103と、前記AM106の出力側に接続されかつ実
主蒸気圧力信号206が入力されその偏差を出力する加減
算器109と、該加減算器109の出力線を接続され調定率を
乗算してMSP偏差信号33を出力する演算器110と、AM107
の出力側に接続され、かつ実抽気圧力信号207が入力さ
れその偏差を出力する加減算器108と、該加減算器108の
出力側に接続され調定率を乗算して抽気圧力偏差信号Δ
P40を出力する演算器111と、抽気加減弁強制開閉開度を
設定する抽気加減弁強制開閉器44の出力側に接続され抽
気加減弁強制開閉信号47を出力するアナログメモリAM45
と、主蒸気加減弁実開度信号208が入力され、バイアス
量を出力するバイアス関数発生器49と、0%信号発生器
52と、該0%信号発生器52の出力側およびバイアス関数
発生器49の出力側に一次側を接続され、0%信号発生器
52もしくはバイアス関数発生器49から入力される信号を
出力する切換スイッチ51と、加算器103、AM105、演算器
110のそれぞれ出力側に接続され、速度偏差信号ΔSを
出力する低値選択器LVG34と、LVG34の出力側に接続され
たゲインK1 36,K2 37と、演算器111の出力側、切換スイ
ッチ51の出力側、ゲインK2 37の出力側に接続された加
減算器53と、該加減算器53の出力側に接続され、最高
値、最低値を制限して、抽気加減弁開度信号46を出力す
るリミッタ41と、リミッタ41の出力側に接続されたゲイ
ンK3 38と、抽気加減弁開度信号46および抽気加減弁強
制開閉信号47を入力され、抽気加減弁開度指令43を出力
する高値選択器HVG42と、ゲインK1,K3の出力側に接続さ
れ、主蒸気加減弁開度指令39を出力する加減算器54とを
備えている。
上記制御装置から出力されるアナログ信号である主蒸
気加減弁開度指令39は、主蒸気加減弁サーボモータ301
に入力されて、主蒸気加減弁27の開閉を制御し、同じく
アナログ信号である抽気加減弁開度指令43は抽気加減弁
サーボモータ302に入力されて抽気加減弁25の開閉を制
御する。
本実施例によれば、抽気タービンの抽気していない運
転状態から抽気運転に移行する際に、抽気加減弁の開度
を強制的に小さくすることができるので抽気ステージの
圧力をプロセス側で要求する蒸気圧力の近くまで高くす
ることができる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、抽気タービンの任意の負荷帯で抽気
運転への移行が可能となり、操作性及びプラント全体の
運用面での柔軟性が向上する。
従来、低負荷で抽気運転する場合、一旦、負荷を高負
荷まであげて運転し、高負荷状態で抽気運転に移行して
から負荷を低負荷まで下げるといった運用が必要であっ
たが、本発明によれば低負荷の領域ですぐに抽気運転に
入ることが可能となった。
また、抽気タービンの抽気部分のステージ圧力とプロ
セス系で要求する圧力との偏差をかなり小さくできるた
め、抽気運転移行の際に抽気タービンに与える外乱を小
さくでき、タービン本体の疲労を軽減する効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の1実施例を示す制御系統のブロック
図、第2図は従来技術の例を示す制御系統のブロック
図、第3図は本発明の他の実施例を示す制御系統のブロ
ック図、第4図はコージェネレーションプラントの系統
図、第5図は第1図に示す実施例の変形例を示す制御系
統のブロック図であり、第6図は本発明を適用した制御
装置の例を示す系統図である。 40……抽気圧力偏差信号、 49……バイアス関数発生器、 50……バイアス発生手段(自動バイアス回路) 51……切り換えスイッチ、 52……0%信号発生器、53……加算器、 61……バイアス設定用入力手段に接続された、出力手段
を備えた記憶手段、 62……バイアス発生手段(手動バイアス回路)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】蒸気によって駆動されるとともに抽気され
    た該蒸気を他のプロセスに供給する抽気タービンの通常
    運転から抽気運転に移行する際の制御方法において、該
    抽気タービンの任意の負荷帯で抽気加減弁を任意の開度
    に制限して、抽気開始前に、抽気ステージの蒸気圧力と
    前記他のプロセスで要求される圧力の偏差を、予め定め
    られた範囲内とする手順を備えていることを特徴とする
    抽気タービンの制御方法。
  2. 【請求項2】蒸気によって駆動されるとともに抽気され
    た該蒸気を他のプロセスに供給する抽気タービンの抽気
    加減弁の開度の下限値が、通常運転から抽気運転に移行
    する際に、抽気ステージ圧力と前記他のプロセスに供給
    される蒸気に要求される圧力の偏差に基づいて設定さ
    れ、かつ、該偏差が大きいほど前記下限値が低く設定さ
    れる抽気タービンの制御方法において、該偏差に該偏差
    が拡大する方向のバイアスを加える手順を備えているこ
    とを特徴とする抽気タービンの制御方法。
  3. 【請求項3】蒸気によって駆動されるとともに抽気され
    た該蒸気を他のプロセスに供給する抽気タービンの抽気
    加減弁の開度の下限値を、抽気ステージ圧力と前記他の
    プロセスに供給される蒸気に要求される圧力の偏差に基
    づいて設定し、かつ、該偏差が大きいほど前記下限値を
    低く設定するようにした抽気タービンの制御装置におい
    て、該偏差に該偏差が拡大する方向のバイアスを加える
    手段を備えていることを特徴とする抽気タービンの制御
    装置。
  4. 【請求項4】蒸気によって駆動されるとともに抽気され
    た該蒸気を他のプロセスに供給する抽気タービンの制御
    装置において、通常運転から抽気運転に移行する際に、
    該抽気タービンの任意の負荷帯で抽気加減弁を任意の開
    度に制限して、抽気開始前に抽気ステージの蒸気圧力と
    前記プロセスで要求される圧力の偏差を、予め定められ
    た範囲内とする手段を備えてなり、該手段が、抽気圧力
    とプロセスで要求される圧力の偏差である抽気圧力偏差
    信号に対するバイアス信号を生成するバイアス発生手段
    と、該バイアス信号と前記抽気圧力偏差信号とを加算す
    る加算器とを備えていることを特徴とする抽気タービン
    の制御装置。
  5. 【請求項5】バイアス発生手段が、0%信号発生器と、
    主蒸気加減弁開度に基づいてバイアス信号を生成するバ
    イアス関数発生器と、前記0%信号発生器の出力側と前
    記バイアス関数発生器の出力側とに1次側を接続され2
    次側出力を前記0%信号発生器の出力と前記バイアス関
    数発生器の出力のいずれかに切り換える切換えスイッチ
    とを含んでいることを特徴とする請求項4に記載の抽気
    タービンの制御装置。
  6. 【請求項6】バイアス発生手段が、バイアス設定用入力
    手段に接続された、出力手段を備えた記憶手段であるこ
    とを特徴とする請求項4に記載の抽気タービンの制御装
    置。
  7. 【請求項7】バイアス関数発生器が、主蒸気加減弁開度
    の代りに抽気ステージ圧力に基づいてバイアス信号を生
    成するものであることを特徴とする請求項5に記載の抽
    気タービンの制御装置。
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