JP2554704B2 - タービン制御装置 - Google Patents

タービン制御装置

Info

Publication number
JP2554704B2
JP2554704B2 JP63100160A JP10016088A JP2554704B2 JP 2554704 B2 JP2554704 B2 JP 2554704B2 JP 63100160 A JP63100160 A JP 63100160A JP 10016088 A JP10016088 A JP 10016088A JP 2554704 B2 JP2554704 B2 JP 2554704B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
turbine
load
signal
flow rate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP63100160A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01273806A (ja
Inventor
貞一郎 明石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Shibaura Electric Co Ltd filed Critical Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
Priority to JP63100160A priority Critical patent/JP2554704B2/ja
Publication of JPH01273806A publication Critical patent/JPH01273806A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2554704B2 publication Critical patent/JP2554704B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Turbines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明はタービンバイパス系統を有する発電プラント
に係り、特にタービン起動時、高圧タービンに多量の冷
却蒸気を導くのに好適なタービン制御装置に関する。
(従来の技術) 第5図はタービンバイパス系統を有する発電プラント
の系統図である。
ボイラ1には過熱器2および再熱器8が具備されてい
る。この過熱器2で過熱されて過熱蒸気となった蒸気は
主蒸気ライン3を介し主蒸気止め弁4および加減弁5を
通って高圧タービン6に流入し、膨張して仕事をする。
高圧タービン6で仕事をした蒸気は、逆止弁7を通って
ボイラ1の再熱器8で再熱される。この再熱器8で再熱
された蒸気は、再熱蒸気ライン9を通り、再熱蒸気止め
弁10およびインタセプト弁11を介して中圧タービン12お
よび低圧タービン13へ順次流入し、膨張して仕事をす
る。その後、蒸気は復水器14へ導かれて復水になる。こ
の復水は図示しない復水系統および給水系統を経て再び
ボイラ1に戻される。
主蒸気経路3には主蒸気止め弁4の上流から高圧ター
ビン6を迂回する高圧バイパスライン15が設けられ、こ
の高圧バイパスライン15は再熱器8に連通する。高圧バ
イパスライン15には蒸気変換弁16および冷却水調節弁17
が設置され、この冷却水調節弁17は蒸気変換弁16に付属
して設けられる。蒸気変換弁16は主蒸気圧力検出器18の
検出値に基づき主蒸気経路13内の圧力を適正に制御する
とともに、高圧バイパスライン15における蒸気変換弁16
の下流側の蒸気温度が冷却水調節弁17によって制御され
る。
また、再熱蒸気ライン9には再熱蒸気止め弁10の上流
から中圧タービン12および低圧タービン13を迂回する低
圧バイパスライン19が設けられ、この低圧バイパスライ
ン19は復水器14に直接連通される。低圧バイパスライン
19には減圧弁20、減温器21および再熱蒸気圧力検出器22
が設置されており、減温器21に冷却水調節弁23が付属し
て設けられる。減圧弁20は再熱蒸気圧力検出器22の検出
値に基づき再熱蒸気ライン9内の圧力を適正に制御す
る。また、減温器21および冷却水調節弁23は減温器21下
流側の低圧バイパスライン19内の蒸気温度を適正に制御
する。
さらに、高圧タービン6の排気側における逆止弁7の
上流から復水器14に連通するダンプライン24が設けられ
る。このダンプライン24には復水器ダンプ25、減温器26
およびこの減温器26に付属する冷却水調節弁27が設置さ
れる。復水器ダンプ弁25は高圧タービン6の排気圧力を
適正に制御する。また、減温器26および冷却水調節弁27
は減温器26の下流側のダンプライン24内の蒸気温度を適
正に制御する。
高圧タービン6、中圧タービン12および低圧タービン
13によって駆動される発電機28からの出力は、電流トラ
ンス29および電圧トランス30によってそれぞれ検出され
た電流値および電圧値に基づき、出力伝送器31で演算さ
れて検出される。また、高圧タービン6、中圧タービン
12および低圧タービン13の回転数は、回転数検出器32に
よって検出される。
第6図は従来のタービン制御装置を示すブロック図で
ある。
回転速度制御回路33は回転数検出器32によって検知さ
れたタービン実回転数を入力し、タービン回転数を設定
する同期装置34からの出力に基づいて演算処理し、加減
弁5およびインタセプト弁11の開度を制御するタービン
回転数信号aを出力する。これらのタービン回転数信号
aは速度調定率(レギュレーション)に見合った第1お
よび第2のゲイン35,36によって増幅された後、それぞ
れ第1および第2の加算器37,38へ出力される。
また、出力伝送器31で検知された実負荷は、負荷設定
回路41において、外部の負荷指令装置40からの負荷指令
信号と比較され、この負荷設定回路41から実負荷が上記
負荷指令信号に追従するようタービン負荷設定信号bが
出力される。このタービン負荷設定信号bは第1の加算
器37へ直接出力されるとともに、速度調定率に応じたゲ
イン42によって増幅されて第2の加算器38へ出力され
る。
さらに、バイアス設定器39から加減弁5とインタセプ
ト弁11の開閉モードを定めるバイアスが第1および第2
の加算器37,38へそれぞれ出力される。
第1の加算器37は第1のゲイン35によって調節された
タービン回転数信号a、負荷設定回路41からのタービン
負荷設定信号bおよびバイアス設定器39からのバイアス
を入力して加減弁負荷要求信号cを出力する。この加減
弁負荷要求信号cに基づいて第1の弁位置決め回路43、
電気・油圧変換器44、弁駆動装置45および弁位置検出器
46を介し加減弁5の開度が調節され、高圧タービン6へ
所定量の蒸気が導かれる。
また、第2の加算器38は第2のゲイン36により調節さ
れたタービン回転数信号a、ゲイン42により調節された
タービン負荷設定信号bおよびバイアス設定器39からの
バイアスを入力してインタセプト弁負荷要求信号dを出
力する。このインタセプト弁負荷要求信号dに基づいて
第2の弁位置決め回路47、電気・油圧変換器48、弁駆動
装置49および弁位置検出器50が作動し、インタセプト弁
11の開度が調節され所定量の蒸気が中圧タービン12およ
び低圧タービン13へ導かれる。
なお、第1および第2の弁駆動装置45,49は、例えば
油圧サーボモータ等である。また、第1および第2の弁
位置決め回路43,47は加減弁5およびインタセプト弁11
のそれぞれの特性を直線化する回路を含む。
通常、タービン起動時および停止時には高圧バイパス
ライン15、低圧バイパスライン19およびダンプライン24
を通して蒸気を流すタービンバイパス系統を用いる運転
操作が実施される。この操作は主としてタービン6,12,1
3が負荷遮断した場合および緊急停止した場合等のボイ
ラ1の保護と、デイリースタートストップ(DSS)やウ
ィークリースタートストップ(WSS)の場合におけるタ
ービン熱疲労寿命の改善とを目的として行なわれる。こ
れは、例えばタービン6,12,13の停止後、残余熱が高い
状態からボイラ1を再起動し、タービンバイパスライン
15,19を用いて蒸気を復水器14へ導きながら、タービン
6,12,13へ流入する蒸気の温度を上げ、この流入蒸気と
タービン6,12,13のメタル部分との温度差を少なくして
タービンの熱応力を低減させるもので、タービン熱疲労
寿命を大幅に向上することが可能である。
(発明が解決しようとする課題) 従来、このようなタービンバイパス系統を用いたター
ビン起動方式には高中圧起動方式と中圧起動方式等とが
あり、これらはバイアス設定器39から第1および第2の
加算器37,38へ出力されるバイアスによっていずれかの
起動方式を選択することが可能である。
高中圧起動方式は当初、第5図に示す加減弁5および
インタセプト弁11を全閉し、蒸気変換弁16および減圧弁
20を開けてボイラ1からの蒸気タービン6,12,13へ流さ
ずタービンバイパスライン15,19へ流した状態から始め
る。この状態で、第6図に示す同期装置34の起動操作に
より回転速度制御回路33が作動し、インタセプト弁11お
よび加減弁5の両者を段階的に開いてタービン6,12,13
を昇速する。タービンが定格回転数に達した後、負荷指
令装置40からの負荷指令により負荷設定回路41が働き、
初期負荷が投入される。負荷を徐々に増加させた段階で
蒸気変換弁16および減圧弁20を全閉してタービンバイパ
ス系統を使用したタービン起動を完了する。こうして、
定格負荷運転に移行する。
しかし、このような高中圧起動方式では第5図に示す
ダンプライン24を用いないので、タービン起動から定格
負荷運転に至るまでの間、高圧タービン6は約30%〜約
40%負荷相当の背圧の下で運転されることになり、高圧
タービン6の排気温度が風損によって大きく上昇する。
このため、高圧タービン6の構成部材の熱疲労寿命は改
善されるものの、クリープ寿命の消費が進み、材料寿命
が損なわれるという問題がある。
一方、中圧起動方式ではタービン起動当初加減弁5を
全閉し、蒸気変換弁16、減圧弁20および復水ダンプ弁25
を開く。バイアス設定器39からのバイアスによりタービ
ン起動当初からインタセプト弁11およびインタセプト弁
バイパス弁(図示せず)が開かれる。このためタービン
起動当初、ボイラ1からの蒸気はバイパスライン15,19
およびインタセプト弁11を含む再熱蒸気ライン9に流
れ、中圧タービン12および低圧タービン13によってター
ビンが昇速する。そして、タービン6,12,13が定格回転
数に到達した段階で負荷を投入し、負荷を徐々に増加さ
せて行く。
その後、蒸気変換弁16および減圧弁20の容量点あるい
は約15%〜約20%ボイラMCR(最大連続定格)になった
時点で、復水器ダンプ弁25を閉じ、加減弁5を徐々に開
けて高圧タービン6を負荷運転に移行させる。一定の負
荷運転になった段階で蒸気変換弁16および減圧弁20を全
閉してタービンバイパス系統を使用したタービン起動を
完了する。その後、定格負荷運転に移行させる。
このような中圧起動方式では復水器ダンプ弁25を全開
してダンプライン24が用いられるので、高圧タービン6
はタービン起動当初から復水器14に連通し、高真空の下
で運転される。しかし、高圧タービン6の排気圧力が低
いものの、微少蒸気の流入により風損が生じて高圧ター
ビン6の排気温度が上昇し、高圧タービン6が過熱する
虞がある。このため、中圧起動方式の高圧タービン6に
は排気温度監視装置と冷却用蒸気入口および出口とが設
けられ、冷却蒸気により高圧タービン6の過熱を防止す
るようにしている。しかし、この起動方式は起動操作が
煩雑になる欠点がある。
本発明の目的はタービン起動時、高圧タービンに充分
な量の冷却蒸気を導き、排気温度が上昇するのを防止す
るようにしたタービン制御装置を提供することにある。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために本発明は、高圧タービンの
入口に加減弁、中圧タービンの入口にインタセプト弁を
それぞれ備え、加減弁の開度を加減弁負荷要求を演算す
る第1の演算器の出力信号、インタセプト弁の開度をイ
ンタセプト弁負荷要求を演算する第2の演算器の出力信
号に応じてそれぞれ制御するように構成したタービン制
御装置において、タービン起動時あるいは定格負荷から
部分負荷移行時、第1の演算器から与えられる加減弁負
荷要求信号に予め決められた流量比信号を乗算して切替
流量信号を得る流量比切替回路と、この流量比切替回路
からの切替流量信号と、第2の演算器から出力されるイ
ンタセプト弁負荷要求信号と比較し、低値を優先してイ
ンタセプト弁制御信号として出力する低値優先回路とを
設けたことを特徴とするものである。
(作用) タービン起動時に高圧タービンの構成部材が風損によ
って過熱されるのを防止するには高圧タービンにより多
くの冷却蒸気を導くことが望ましい。本発明は高圧ター
ビンの入口に備えられる加減弁および中圧タービンの入
口に備えられるインタセプト弁の開度を制御するタービ
ン制御装置に加減弁およびインタセプト弁に流れる蒸気
流量比を任意に変えられる機能を持たせる。流量比切替
回路ではこのような働きを得るためにタービン起動時は
加減弁とインタセプト弁に1:1/Nの比率で蒸気が流れる
ように決めておいて流量比切替回路から切替流量信号と
して出力させるようにする。この切替流量信号を低値優
先回路を介してインタセプト弁負荷要求信号に優先させ
てインタセプト弁制御信号として出力することで加減弁
およびインタセプト弁に流れる蒸気流量を予め決められ
た比率に従い変えることができる。このため加減弁へ多
量の冷却蒸気を導くことが可能になり、高圧タービン内
を多量の冷却蒸気が流動し、これにより排気温度が下げ
られる。
タービン起動時以外にも定格負荷運転時に、たとえば
負荷遮断が行なわれた場合も、同様に流量比切替回路に
よってインタセプト弁負荷要求信号に代えて切替流量信
号が出力されるように構成することでタービン起動時と
同様な働きを得ることができる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
第1図は本発明に係るタービン制御装置の一実施例を
示すブロック図である。本実施例において前記従来例と
同様な部分は、同一の符号を付すことにより説明を省略
する。
第2の加算器38と第2の弁位置決め回路47との間に低
値優先回路52を介して流量比切替回路53が設けられる。
流量比切替回路3は加減弁5およびインタセプト弁11
へ流れる蒸気の流量比を変えるための回路である。この
流量比切替回路53は第1の加算器37からの加減弁負荷要
求信号cを分岐して入力し、主蒸気圧力検出器17および
再熱蒸気圧力検出器22からそれぞれ主蒸気圧力信号およ
び再熱蒸気圧力信号を入力し、さらに負荷設定回路41に
て選択された負荷変化率選択信号eを入力して演算し、
切替流量信号fを低値優先回路52へ出力する。低値優先
回路52は切替流量信号fと第2の加算器38からのインタ
セプト弁負荷要求信号dとを比較し、低値を第2の位置
決め回路47へ出力する。
第2図は流量比切替回路53の構成を示すブロック図で
ある。
加減弁負荷要求信号cが第1の加算器37から分岐して
流量比切替回路53に入ると、この加減弁負荷要求信号c
はゲイン57によって増幅されて加算器58へ出力される。
加算器58に入力された加減弁負荷要求信号cはインタセ
プト弁バイアスgと加算されて掛算器60へ出力され、こ
の掛算器60で流量比信号hと掛算されて切替流量信号f
がつくられる。この切替流量信号fは低値優先回路52へ
出力される。
上記インタセプト弁バイアスgはゼロバイアス62また
は全開バイアス63のいずれかがリレーa64のA接点65と
B接点66で切り替えられてランプゼネレータ67を通り出
力されたものである。このインタセプト弁バイアスgは
比較器68によって検知される。
また、上記流量比信号hは(加減弁5への流入蒸気
量):(インタセプト弁11への流入蒸気量)の流量比を
示す信号のことであり、流量比1:1/Nまたは流量比1:1の
いずれかがリレーb71のA接点72とB接点73で切替えら
れ、ランプゼネレータ74を通して出力される。この流量
比は比較器75によって検知される。
一般に、負荷設定回路41では加減弁5やインタセプト
弁11の開度が急変してタービンの負荷が急激に変化しな
いような負荷変化率が選択され、この負荷変化率選択信
号eの下でタービン負荷設定信号bを出力している。上
記ランプゼネレータ67,74は負荷設定回路41で選択され
る負荷変化率選択信号eに連動する、たとえば緩やかに
変化する一定比率の変化率でインタセプト弁バイパスg
および流量比信号hを出力するよう構成される。
また、ゲイン57は主蒸気圧力検出器17および再熱蒸気
圧力検出器22で検出される主蒸気圧力および再熱蒸気圧
力が変化した場合に、これらの変化した圧力信号によっ
てゲインを自動的に調節するように設けられる。
さらに、第1の加算器37と第1の弁位置決め回路43と
の間に第3の加算器77が設置され、この第3の加算器77
にバイアス回路78が接続される。
バイアス回路78は復水器ダンプ弁位置検出器79の検出
信号、主蒸気圧力検出器17および再熱蒸気圧力検出器22
からの主蒸気圧力および再熱蒸気圧力の各信号、第1の
加算器37からの加減弁負荷要求信号c、ならびに負荷設
定回路41からの負荷変化率選択信号eを入力して演算
し、加減弁開閉バイアスiを第3の加算器77へ出力す
る。第3の加算器77は加減弁負荷要求信号cに上記加減
弁開閉バイアスiを加算して第1の弁位置決め回路43へ
加減弁負荷要求加算信号jを出力する。
第1図、第2図および第3図に示す流量比切替回路53
の論理回路図を参照して本実施例の作用を説明する。
〔I〕タービン起動時 タービン起動には第5図に示す加減弁5およびインタ
セプト弁11が閉状態にある。タービン起動にあたり、蒸
気変換弁16および減圧弁20が開かれ、第3図に示す減圧
弁位置検出器80および蒸気変換弁位置検出器81から開信
号が出力され、OR回路82が成立する。したがって、復水
器ダンプ弁25が開き、第5図に示す高圧タービン6はダ
ンプライン24を介して復水器14に連通する。また、第3
図に示すOR回路83が成立し、リレーa64が励磁して第2
図に示すA接点65が閉じるので、流量比切替回路53の加
算器58にゼロバイアスが印加される。通常は、第1図に
示すバイアス設定器39から第2の加算器38にインタセプ
ト弁全開バイアスが印加され、第1の加算器37にゼロバ
イアスが印加されている。タービン起動時には上述のご
とく加算器58にゼロバイアスが印加されるので、後記の
ように第2図に示す低値優先回路52は流量比切替回路53
からの信号を優先して第2の弁位置決め回路47へ出力す
る。なお、第3図の符号84はワイプアウト回路であり、
OR回路83を自己保持させる。
第2図に示す加算器58へゼロバイアスが印加される
と、このゼロバイアスは比較器68により検知され、第3
図に示すAND回路85が成立して、リレーb71が励磁する。
したがって、このリレーb71のA接点72が閉じ、第2図
に示すように加減弁5とインタセプト弁11へ流れる蒸気
の流量比が1:1/Nとなり、この流量比信号hが掛算器60
へ出力される。
このように、タービン起動時においてはこの流量比1:
1/Nが流量比切替回路53から切替流量信号fとして低値
優先回路52を介して第2の弁位置決め回路47へ出力され
る。
さらに、タービン起動操作では第1図に示す回転速度
制御回路33によって上記流量比の下で加減弁5およびイ
ンタセプト弁11が徐々に開き、各タービン6,12,13が昇
速する。このとき、加減弁5とインタセプト弁11へ流れ
る蒸気の流量比が1:1/Nであるため、加減弁5へ多量の
冷却蒸気が流れ、この冷却蒸気により高圧タービン6の
排気温度が低下する。また、このタービン起動操作中、
第5図に示す高圧タービン6の排気側に結ばれたダンプ
ライン24により高圧タービン6が復水器14に連通されて
いるので、高圧タービン6の排気圧力が低下し、蒸気の
膨張により高圧タービン6の仕事が増大して高圧タービ
ン6の排気温度を一層低下させることができる。
タービン6,12,13が昇速し、やがて定格回転数に至る
と、負荷設定回路41の制御によって負荷が投入され負荷
運転に移行させる。約10%の部分負荷運転に入ったと
き、蒸気変換弁16および減圧弁20を閉じ、タービン起動
が完了する。
〔II〕タービン定格負荷運転移行時 タービンバイパス系統を用いてタービ起動が完了する
と、第3図に示す減圧弁位置検出器80および蒸気変換弁
位置検出器81のいずれもが全閉位置を示すので、OR回路
82が成立せず、ノット回路86が作用して復水器ダンプ弁
25が閉じる。また、AND回路85が不成立となり、リレーb
71が無励磁となって、第2図に示すB接点73が閉じ、流
量比1:1が選択される。このとき、ランプゼネレータ74
は流量比信号hを負荷設定回路41で選択された負荷変化
選択信号eと連動する、たとえば緩やかな一定比率の変
化率で流量比1:1/Nから流量比1:1まで変化させ、掛算器
60へ出力する。
流量比が1:1になると、比較器75がこれを検知する。
このとき、第3図に示すノット回路87が成立しているの
で、アンド回路88が成立してワイプアウト回路84を解除
し、リレーa64が無励磁となる。リレーa64が無励磁にな
ると、第2図に示すB接点66が閉じて全開バイアス63が
選択される。このとき、ランプゼネレータ67はインタセ
プト弁バイアスgを負荷設定回路41で選択される負荷変
化率選択信号eと連動する、たとえば緩やかな一定比率
の変化率で、ゼロバイアスから全開バイアスまで変化さ
せ、加算器58へ出力する。加算器58が全開バイアスを入
力すると、低値優先回路52では流量比切替回路53からの
切替流量信号fの出力が第2の加算器38からのインタセ
プト弁負荷要求信号dの出力よりも大きくなるので、イ
ンタセプト弁負荷要求信号dが優先され、このインタセ
プト弁負荷要求信号dが第2の弁位置決め回路47へ出力
されてタービンの定格負荷運転への移行が始まる。
ここで、流量比切替回路53からの切替流量信号fの出
力が第2の加算器38からインタセプト弁負荷要求信号d
の出力よりも大きくなる理由を述べる。インタセプト弁
11の開度を100%とする出力においては、切替流量信号
fとインタセプト弁負荷要求信号dとの出力が同じであ
るように、第1図に示すバイアス設定器39からバイアス
が印加され、全開バイアス63が設定されている。しか
し、それ以下の出力では第1のゲイン35の方が第2のゲ
イン36よりも勾配が緩やかに設定されているので、この
第1のゲシン35と第2のゲイン36の逆数である速度調定
率がそれぞれ5%と2%になる。切替流量信号fは第1
のゲイン35によって調節された加減弁負荷要求信号cに
基づく信号であるため、第2のゲイン36により調節され
たインタセプト弁負荷要求信号dより出力が大きくなる
のである。
上述のように、本実施例においてはタービン定格負荷
運転移行時には流量比切替回路53で流量比を変えるにあ
たり、ランプゼネレータ67,74の変化率を負荷設定回路4
1で選択された負荷変化率選択信号eと連動させたの
で、流量比およびインタセプト弁バイアスを負荷設定回
路41の負荷追従速度を超えない変化速度で切替えること
ができる。したがって、流量比およびインタセプト弁バ
イアスの切替えに伴うタービン負荷の急激な変動を防止
できる。
一方、タービン定格負荷運転移行時には、前述のよう
に復水器ダンプ25が閉じるので、第1図に示す復水器ダ
ンプ弁位置検出器79がこれを検知し、この信号が主蒸気
圧力検出器17および再熱蒸気圧力検出器22からの検出信
号および第1の加算器37からの加減弁負荷要求信号cと
ともにバイアス回路78へ出力される。このバイアス回路
78はこれらの信号に基づき開方向の加減弁開閉バイアス
iを第3の加算器77に印加した後、負荷設定回路41で選
択された負荷変化率選択信号eに連動する、たとえば緩
やかな一定比率を変化率で加減弁開閉バイアスiをゼロ
まで落とす。
このように復水ダンプ弁25の急閉によって高圧タービ
ン6の排気圧力が変動し、これに伴いタービン負荷が減
少しても、バイアス回路78から出力される開方向のバイ
アスで加減弁5を急開して流入蒸気量を増し、高圧ター
ビン6の負荷が変動しないようにし、その後負荷設定回
路41が追従できる速度で開方向のバイアスを落すので、
タービン負荷の急激な変動を防止できる。
〔III〕タービ定格負荷運転から部分負荷運転への移行
時 通常運転時には第5図に示す加減弁5およびインタセ
プト弁11はタービン負荷に見合う開度に保たれ、このと
き、蒸気変換弁16、減圧弁20および復水ダンプ弁25は閉
じている。この状態から部分負荷運転へ移行するにはタ
ービン負荷を約10%負荷に下げた後、蒸気変換弁16およ
び減圧弁20を開く。すると、第3図に示すOR回路82が成
立し、復水器ダンプ弁25が開いて高圧タービン6の排気
側が復水器14に連通する。これにより、高圧タービン6
の排気圧力が低下し、蒸気の膨張による仕事が増大して
高圧タービン6の排気温度が下がる。
第3図に示すOR回路82の成立によりOR回路83が成立
し、リレーa64が励磁されて第2図に示すA接点65が閉
じ、ランプゼネレータ67から加算器58へゼロバイアスが
印加される。加算器58へゼロバイアスが印加されると、
第3図に示すリレーb71が励磁され、第2図に示すA接
点72が閉じてランプゼネレータ74から、流量比1:1/Nの
流量比信号hが掛算器60へ出力される。かくして〔I〕
のタービン起動時と同様、流量比1:1/Nが流量比切替回
路53から切替流量信号fとして低値優先回路52を介して
第2の弁位置決め回路47へ出力される。このように、加
減弁5とインタセプト弁11への蒸気流量比が1:1/Nに切
替わるので、加減弁5へ多量の冷却蒸気が流入し、高圧
タービン6の排気温度を低下させることができる。
ゼロバイアス62への切替えおよび流量比1:1/Nへの切
替えはランプゼネレータ67,74によって負荷設定回路41
で選択された負荷変化率選択信号eと連動する、たとえ
ば緩やかな一定比率の変化率で変化するので、負荷設定
回路41の制御が追従可能であり、タービン負荷の急激な
変動を防止できる。
また、復水器ダンプ弁25の開放時には第1図に示す復
水器ダンプ弁位置検出器79がこれを検知し、バイアス回
路78は閉方向の加減弁開閉バイアスiを第3の加算器77
へ印加し、その後負荷設定回路41からの負荷変化率選択
信号eと連動する、たとえば緩やかな一定比率の変化率
で加減弁開閉バイアスiをゼロまで落とす。したがっ
て、復水器ダンプ弁25が開いて高圧タービン6の排気圧
力が低下し、タービン負荷が増加しようとしても、バイ
アス回路78からの加減弁5への閉方向のバイアスによっ
て加減弁5が一次的に締まるので、高圧タービン6の負
荷が変動せず、しかもその後、印加した閉方向のバイア
スを負荷設定回路41が追従できる速度でゼロに落すの
で、タービン負荷の急激な変動を防止できる。
次に、他の実施例を説明する。
上記実施例では、加減弁5とインタセプト弁11へ流れ
る蒸気の流量比1:1/Nが一定の場合、たとえばN=2の
場合につき述べたが、このNの値を流量比切替回路53内
に数種類用意し、高圧タービン6に排気温度検出器を設
け、この排気温度検出器からの温度信号により上記Nの
値を選択し、ランプゼネレータ74から選択されたNの値
に基づく流量比信号hを出力するようにしてもよい。
また、流量比切替回路53内に流量比1:1/Nの各種Nの
値を内蔵する代りに、第4図に示すように、高圧タービ
ン6の排気温度を検出する温度検出器89と温度・流量比
関数器90とを組み合せてリレーb71のA接点72に接続す
るようにしてもよい。この場合、温度・流量比関数器90
には、流量比1:1/Nの数値1/Nと温度との関係が内蔵さ
れ、高圧タービン6の排気室温度に見合った1/Nの値を
自動的に選択して設定し、選択された1/Nの値に基づく
流量比をA接点72に出力するようにしてもよい。
〔発明の効果〕
以上の説明から明らかなように、本発明はタービン起
動時流量比切替回路で加減弁負荷要求信号に予め決めら
れた流量比信号を乗算して切替流量信号を得て、この信
号を低値優先回路を介してインタセプト弁負荷要求信号
に優先してインタセプト弁制御信号として出力するよう
にしたので、高圧タービンの入口にある加加減弁と中圧
タービンの入口にあるインタセプト弁とに流れる蒸気流
量を決められた流量比に従い変えることができ、加減弁
へ多量の冷却蒸気を導くことで高圧タービンの排気温度
を下げることが可能になる。
したがって、本発明によれば、高圧タービンの構成部
材が過熱されて材料寿命が損なわれるのを防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係わるタービン制御装置の一実施例を
示すブロック図、第2図は第1図における流量比切替回
路の構成を示すブロック図、第3図は第2図の切替回路
の論理回路図、第4図は第2図の流量比切替回路の一部
を変形した要部ブロック図、第5図はタービンバイパス
系統を有する発電プラントの系統図、第6図は従来のタ
ービン制御装置を示すブロック図である。 1……ボイラ、5……加減弁、6……高圧タービン、11
……インタセプト弁、12……中圧タービン、13……低圧
タービン、14……復水器、15……高圧バイパスライン、
19……低圧バイパスライン、33……回転速度制御回路、
37,38,77……加算器、41……負荷設定回路、43,47……
弁位置決め回路、44,48……電気・油圧変換器、45,49…
…弁駆動装置、46,50……弁位置検出器、52……低値優
先回路、53……流量比切替回路、67,74……ランプゼネ
レータ。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高圧タービンの入口に加減弁、中圧タービ
    ンの入口にインタセプト弁をそれぞれ備え、前記加減弁
    の開度を加減弁負荷要求を演算する第1の演算器の出力
    信号、前記インタセプト弁の開度をインタセプト弁負荷
    要求を演算する第2の演算器の出力信号に応じてそれぞ
    れ制御するように構成したタービン制御装置において、
    タービン起動時あるいは定格負荷から部分負荷移行時、
    前記第1の演算器から与えられる加減弁負荷要求信号に
    予め決められた流量比信号を乗算して切替流量信号を得
    る流量比切替回路と、この流量比切替回路からの切替流
    量信号と、前記第2の演算器から出力されるインタセプ
    ト弁負荷要求信号と比較し、低値を優先してインタセプ
    ト弁制御信号として出力する低値優先回路とを設けたこ
    とを特徴とするタービン制御装置。
  2. 【請求項2】前記流量比切替回路に負荷設定回路で選択
    される負荷変化率選択信号に連動させて一定した変化率
    の切替流量信号を得るランプゼネレータを備えることを
    特徴とする請求項1記載のタービン制御装置。
  3. 【請求項3】前記流量比切替回路に定格負荷運転移行
    時、インタセプト弁負荷要求信号に負荷設定回路で選択
    される負荷変化率選択信号に連動させて一定した変化率
    のバイアスを加算するランプゼネレータを備えることを
    特徴とする請求項1記載のタービン制御装置。
JP63100160A 1988-04-25 1988-04-25 タービン制御装置 Expired - Lifetime JP2554704B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63100160A JP2554704B2 (ja) 1988-04-25 1988-04-25 タービン制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63100160A JP2554704B2 (ja) 1988-04-25 1988-04-25 タービン制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01273806A JPH01273806A (ja) 1989-11-01
JP2554704B2 true JP2554704B2 (ja) 1996-11-13

Family

ID=14266565

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63100160A Expired - Lifetime JP2554704B2 (ja) 1988-04-25 1988-04-25 タービン制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2554704B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20110061255A (ko) * 2009-12-01 2011-06-09 주식회사 포스코 터빈밸브 개도 제어방법

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20110061255A (ko) * 2009-12-01 2011-06-09 주식회사 포스코 터빈밸브 개도 제어방법

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01273806A (ja) 1989-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3197578B2 (ja) 複合サイクル・タ―ビンの超過速度を予想及び制限する方法と装置
US4578944A (en) Heat recovery steam generator outlet temperature control system for a combined cycle power plant
JPS6158644B2 (ja)
JP4698860B2 (ja) タービンの蒸気制御装置
JP2554704B2 (ja) タービン制御装置
JPS61101608A (ja) 複合サイクル発電プラントにおける蒸気タービンの負荷制御
JP4183653B2 (ja) 火力発電プラントおよび運転方法
JP2918743B2 (ja) 蒸気サイクル制御装置
JP2000297608A (ja) 発電所の給水ポンプ制御装置
JP2765637B2 (ja) 蒸気タービン発電設備
GB2176248A (en) Turbine control
JPH0232442B2 (ja) Jokitaabinnokidohoho
JP2523493B2 (ja) タ―ビンバイパス系統
JP3641518B2 (ja) コンバインドサイクルプラントの蒸気温度制御方法及び装置
JPS60228711A (ja) コンバインドサイクル発電プラントのタ−ビンバイパス制御装置
JPS6246681B2 (ja)
JPH09242508A (ja) コンバインドサイクルプラントの停止方法およびその停止装置
JP2620124B2 (ja) 抽気タービンの制御方法および装置
JPH0759883B2 (ja) 低圧タービンバイパス弁制御装置
JPS6239657B2 (ja)
JPS6155303A (ja) 蒸気タ−ビンの制御装置
JP2000064810A (ja) ボイラ設備の高低圧タービンバイパス弁制御方法
JP2645129B2 (ja) 復水再循環流量制御装置
JPH02130202A (ja) コンバインドプラント
JPH11343812A (ja) タービン制御装置