JPH09242508A - コンバインドサイクルプラントの停止方法およびその停止装置 - Google Patents

コンバインドサイクルプラントの停止方法およびその停止装置

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JPH09242508A
JPH09242508A JP4640596A JP4640596A JPH09242508A JP H09242508 A JPH09242508 A JP H09242508A JP 4640596 A JP4640596 A JP 4640596A JP 4640596 A JP4640596 A JP 4640596A JP H09242508 A JPH09242508 A JP H09242508A
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turbine
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cycle plant
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俊彦 田中
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孝幸 長嶋
Shiro Hino
史郎 日野
Shoichiro Fujioka
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Abstract

(57)【要約】 【課題】蒸気の損失を低減しつつ、安全に排熱回収ボイ
ラを停止すること。 【解決手段】ガスタービンの排気ガスと排熱回収ボイラ
の給水との熱交換により蒸気を発生させ、この蒸気を蒸
気タービンに供給して駆動する一方、前記蒸気タービン
をタービンバイパス管9を通してバイパスするととも
に、このタービンバイパス管9の圧力を圧力調節手段1
0により調節するコンバインドサイクルプラントにおい
て、前記排熱回収ボイラを停止する際、タービンバイパ
ス管9の圧力調節手段10を、決められたプラント条件
が成立した時点の制御設定値として制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスタービンの排
気ガスと排熱回収ボイラの給水との熱交換によって蒸気
を発生させ、この蒸気により蒸気タービンを駆動するコ
ンバインドサイクルプラントにおいて、蒸気タービンで
利用可能な蒸気の損失を抑制しつつ、プラントを安全に
停止するためのコンバインドサイクルプラントの停止方
法およびその停止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図11は従来のコンバインドサイクル発
電プラントの構成を示す系統図である。図11に示すよ
うに、ガスタービンからの高温の排気ガスは、排熱回収
ボイラ(HRB)1に導かれることにより、蒸気ドラム
2内の給水が蒸発器3で蒸気にされた後、さらに過熱器
4で過熱蒸気となる。この過熱蒸気は主蒸気管5を通
り、蒸気加減弁(MCV)6を経て蒸気タービン7に流
入して仕事をした後、復水器8で水に戻される。
【0003】また、主蒸気管5にはタービンバイパス管
9が接続されており、蒸気タービン7をバイパスした蒸
気はタービンバイパス管9を通り、タービンバイパス弁
(TBV)10を経て復水器8に導かれ水に戻される。
そして、主蒸気管5には主蒸気圧力センサ11が取り付
けられている。
【0004】図12は従来のコンバインドサイクルプラ
ントの停止方法による回路構成を示すブロック図であ
る。また、図12はタービンバイパス弁(TBV)10
の制御方法を示し、このタービンバイパス弁10は電気
信号を空気出力に変換する電空変換器12により開度が
調整され、この電空変換器12にはPID演算器13か
らの電気信号が入力される。
【0005】このPID演算器13は、PV(プロセス
値)部へ与えられた入力をプロセス値とし、SV(セッ
ト値)部へ入力された値を圧力制御設定値としてΡID
制御を行うものである。PID演算器13のPV部に
は、主蒸気圧力センサ11の出力である主蒸気圧力aが
入力する一方、SV部には切替器14の出力である圧力
制御設定値bが入力する。
【0006】切替器14は、切替指令cが成立したとき
にMCV閉時圧力dを選択し、切替指令cが未成立のと
きに実圧トラッキング圧力eを選択して出力する。記憶
器15は切替指令cが成立すると、そのときの主蒸気圧
力aの値を記憶し、切替指令cが未成立になるまで保持
する。実圧トラッキング圧力eは、主蒸気圧力aに信号
発生器16から出力されたトラッキングバイアスfを加
算器17で加算した圧力である。
【0007】オア回路18は、切替指令cとMCV(蒸
気加減弁)閉指令gとの論理和をとるものであり、MC
V閉指令gが出力された時だけ切替指令cを出力する。
そして、解列信号hが出力されると、記憶器15で保持
した主蒸気圧力aの値を解除する。
【0008】このような回路により制御された場合の停
止時のタイムチャートを図13(A),(B),(C)
および(D)に示す。プラントに対し停止指令が出力さ
れると、図13(C)に示すようにガスタービン(G
T)が負荷降下を行い、燃料流量を絞っていくため、入
熱量が低下し、(A)に示すように主蒸気圧力aは次第
に低下していく。
【0009】この時、タービンバイパス弁10の圧力制
御設定値(SV)bは、切替器14により実圧トラッキ
ング圧力eが選択されており、主蒸気圧力aよりトラッ
キングバイパスfだけ高い値となっている。ここで、
(D)に示すように発電機出力が所定の値まで低下する
と、蒸気加減弁(MCV)6は蒸気タービン7への蒸気
の流入を遮断するため、(B)に示すように閉動作を開
始する。
【0010】−方、タービンバイパス弁10の圧力制御
設定値bは、この瞬間の主蒸気圧力aを記憶した値であ
るMCV閉時圧力dに固定される。ここで、蒸気加減弁
(MCV)6が閉止するため、蒸気ドラム2から発生し
た蒸気は圧力が上昇し、(A)に示すように圧力制御設
定値bを超えようとするため、タービンバイパス弁10
が開いて主蒸気を復水器8に逃がし、主蒸気圧力を圧力
制御設定値bに保持する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように従来技術による停止方法では、蒸気ドラム2のド
ラム圧力を逃がしながら停止しているため、次回起動す
る際に、時間がかかるという問題があった。また、停止
の際にタービンバイパス弁10が開いて蒸気タービン7
で利用可能な蒸気を捨てることとなるため、熱エネルギ
ーが損失し、不経済である問題があった。
【0012】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、蒸気の損失を低減しつつ、安全に排熱回収ボイ
ラを停止するコンバインドサイクルプラントの停止方法
およびその装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明の請求項1の停止方法は、ガスタービン
の排気ガスと排熱回収ボイラの給水との熱交換により蒸
気を発生させ、この蒸気を蒸気タービンに供給して駆動
する一方、前記蒸気タービンをタービンバイパス管を通
してバイパスするとともに、このタービンバイパス管の
圧力を圧力調節手段により調節するコンバインドサイク
ルプラントにおいて、前記排熱回収ボイラを停止する
際、前記タービンバイパス管の圧力調節手段を、決めら
れたプラント条件が成立した時点の制御設定値として制
御することを特徴とする。
【0014】請求項2の停止装置は、ガスタービンの排
気ガスと熱交換を行い蒸気を発生させる排熱回収ボイラ
と、この排熱回収ボイラで発生した蒸気を蒸気タービン
に供給する主蒸気管と、この主蒸気管に接続され前記蒸
気タービンをバイパスするタービンバイパス管と、この
タービンバイパス管に設けた圧力調節手段とを備えたコ
ンバインドサイクルプラントにおいて、前記排熱回収ボ
イラを停止する際の前記タービンバイパス管の圧力調節
手段を、決められたプラント条件が成立した時点の制御
設定値として制御する制御手段を設けたことを特徴とす
る。
【0015】請求項3の停止方法は、請求項1記載のコ
ンバインドサイクルプラントの停止方法において、ター
ビンバイパス管の圧力調節手段の制御設定値として制御
を開始するプラント条件として、プラントおよびガスタ
ービンのいずれかの停止指令の成立を使用することを特
徴とする。
【0016】請求項4の停止装置は、請求項2記載のコ
ンバインドサイクルプラントの停止装置において、制御
手段は、プラントおよびガスタービンのいずれかの停止
指令の成立にてタービンバイパス管の圧力調節手段の制
御を開始することを特徴とする。
【0017】請求項5の停止方法は、請求項1記載のコ
ンバインドサイクルプラントの停止方法において、圧力
調節手段の制御設定値の制限値を複数有し、これらを蒸
気タービンに蒸気を供給する主蒸気管に設けた蒸気加減
弁の閉指令を用いて切り替えることを特徴とする。
【0018】請求項6の停止装置は、請求項2記載のコ
ンバインドサイクルプラントの停止装置において、圧力
調節手段の制御設定値の制限値が異なる複数の制限器を
設け、これらの制限器を主蒸気管に設けた蒸気加減弁の
閉指令に基づいて切替可能に構成したことを特徴とす
る。
【0019】請求項7の停止方法は、請求項1または3
記載のコンバインドサイクルプラントの停止方法におい
て、停止時の圧力調整手段の制御設定値を、ガスタービ
ン排気ガス温度,蒸気温度,蒸気圧力,蒸気タービンメ
タル温度,ドラム圧力の少なくとも一つを用いて設定す
ることを特徴とする。
【0020】請求項8停止装置は、請求項2または4記
載のコンバインドサイクルプラントの停止装置におい
て、停止時の圧力調整手段の制御設定値を、ガスタービ
ン排気ガス温度,蒸気温度,蒸気圧力,蒸気タービンメ
タル温度,ドラム圧力の少なくとも一つを用いて設定可
能に構成したことを特徴とする。
【0021】請求項9の停止方法は、ガスタービンの排
気ガスと排熱回収ボイラの給水との熱交換により蒸気を
発生させ、この蒸気を蒸気タービンに供給して駆動する
一方、前記蒸気タービンをタービンバイパス管を通して
バイパスするとともに、このタービンバイパス管の圧力
を圧力調節手段により調節するコンバインドサイクルプ
ラントにおいて、前記排熱回収ボイラを停止する際、前
記タ一ビンバイパス管の圧力調節手段を、主蒸気圧力に
バイアス値を加算した値を設定値として制御することを
特徴とする。
【0022】請求項10の停止装置は、ガスタービンの
排気ガスと熱交換を行い蒸気を発生させる排熱回収ボイ
ラと、この排熱回収ボイラで発生した蒸気を蒸気タービ
ンに供給する主蒸気管と、この主蒸気管に接続され前記
蒸気タービンをバイパスするタービンバイパス管と、こ
のタービンバイパス管に設けた圧力調節手段とを備えた
コンバインドサイクルプラントにおいて、前記排熱回収
ボイラを停止する際の前記タービンバイパス管の圧力調
節手段を、主蒸気圧力にバイアス値を加算した値を設定
値として制御する制御手段を設けたことを特徴とする。
【0023】請求項11の停止方法は、請求項9記載の
コンバインドサイクルプラントの停止方法において、タ
ービンバイパス管の圧力調節手段の制御設定値に異なる
複数の変化率制限を設け、これらを停止指令に基づいて
切り替えることを特徴とする。
【0024】請求項12の停止装置は、請求項10記載
のコンバインドサイクルプラントの停止装置において、
タービンバイパス管の圧力調節手段に対して変化率制限
の異なる複数の変化率制限器を設け、これらを停止指令
に基づいて切替可能に構成したことを特徴とする。
【0025】請求項13の停止方法は、請求項9記載の
コンバインドサイクルプラントの停止方法において、圧
力調整手段の制御設定値を停止指令またはプラント条件
を用いてタービンバイパス管の圧力に一旦設定し、その
後この値にバイアス値を加算した値に変化率の制限をか
けて設定値として出力することを特徴とする。
【0026】請求項14の停止装置は、請求項10記載
のコンバインドサイクルプラントの停止装置において、
圧力調整手段の制御設定値を停止指令またはプラント条
件を用いてタービンバイパス管の圧力に一旦設定し、そ
の後この値にバイアス値を加算した値に変化率の制限を
かけて設定値として出力する設定値出力手段を設けたこ
とを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0028】図1は本発明の第1実施形態に係るコンバ
インドサイクルプラントの停止方法およびその停止装置
による回路構成を示すブロック図である。なお、従来と
同一または対応する部分には図12と同一の符号を用い
て説明する。
【0029】この第1実施形態において、タービンバイ
パス管9の圧力調整手段としてのタービンバイパス弁1
0は、従来例と同様に電気信号を空気出力に変換する電
空変換器12により開度が調整され、この電空変換器1
2にはPID演算器13からの電気信号が入力される。
【0030】このPID演算器13は、PV部へ与えら
れた入力をプロセス値とし、SV部へ入力された値を圧
力制御設定値としてΡID制御を行うものである。PI
D演算器13のPV部は主蒸気圧力センサ11の出力で
ある主蒸気圧力aが入力する一方、SV部は切替器14
の出力である圧力制御設定値bが入力する。
【0031】切替器14は、切替指令cが成立したとき
に停止時圧力iを選択し、切替指令cが未成立のときに
実圧トラッキング圧力eを選択して出力する。記憶器1
5は切替指令cが成立すると、そのときの主蒸気圧力a
の値を記憶し、切替指令cが未成立になるまで保持す
る。実圧トラッキング圧力eは、信号発生器16から出
力されたトラッキングバイアスfを加算器17で主蒸気
圧力aに加算した圧力である。
【0032】オア回路18は、切替指令cと停止指令j
との論理和をとるものであり、停止指令jが出力された
時だけ切替指令cを出力する。そして、解列信号hが出
力されると、記憶器15で保持した主蒸気圧力aの値を
解除する。
【0033】すなわち、第1実施形態では、従来例の回
路構成を示す図12に対し、記憶器15からの出力を選
択する切替指令cのタイミングを与える条件として停止
指令jを使用するように変更したものである。この停止
指令jとしては、プラント停止指令またはガスタービン
の停止指令が挙げられる。
【0034】そして、PID演算器13,切替器14,
記憶器15,信号発生器16,加算器17,オア回路1
8,停止指令jおよび解列信号hにより制御手段19が
構成され、この制御手段19は停止指令jの成立にてタ
ービンバイパス管9のタービンバイパス弁10の開度制
御を開始する。
【0035】したがって、停止指令jが成立した瞬間の
主蒸気圧力がタービンバイパス弁10の圧力制御設定値
bとなるため、蒸気加減弁6の閉開始時点の主蒸気圧力
がタービンバイパス弁10の圧力制御設定値となる従来
の停止方法に比して、蒸気加減弁6の閉動作中に主蒸気
圧力aの上昇が発生してもタービンバイパス弁10が開
くことなく制御を継続できる。
【0036】次に、第1実施形態の作用について説明す
る。
【0037】第1実施形態による停止時のタイムチャー
トを図2(A)〜(D)に示す。従来と同様に、プラン
トの停止指令jが成立すると、ガスタービン(GT)が
負荷降下を開始し、入熱が減少するため、主蒸気圧力a
が下がり始める。
【0038】しかし、この時点で既にタービンバイパス
弁10の圧力制御設定値bは、停止指令時の主蒸気圧力
aにトラッキングバイアスfを加算した値に固定されて
いる。このため、蒸気加減弁6が閉動作を開始し、主蒸
気圧力aが上昇しても、直ちにタービンバイパス弁10
の圧力制御設定値bを超えることはなく、タービンバイ
パス弁10が全閉のままプラントは停止する。これによ
り、蒸気タービン7で利用可能な蒸気の捨てる量をなく
し、安全にプラントを停止させることができる。
【0039】なお、本実施形態では、タービンバイパス
管9のタービンバイパス弁10を、その時点の蒸気ドラ
ム2の圧力または蒸気管圧力を設定値として制御を開始
するプラント条件に、停止指令jの成立を使用したが、
MCV閉指令より時間的に前であれば、その他、決めら
れたプラント条件が成立した時点の信号であってもほぼ
同様の効果が得られる。また、上記停止指令としては、
プラント停止指令やガスタービンの停止指令が挙げられ
る。
【0040】図3は本発明の第2実施形態に係るコンバ
インドサイクルプラントの停止方法およびその停止装置
による回路構成を示すブロック図、図4(A)〜(D)
は第2実施形態による停止時のタイムチャートである。
なお、前記第1実施形態と同一の部分には同一の符号を
付して説明する。以下の各実施形態についても同様であ
る。
【0041】図3において、本実施形態では前記第1実
施形態のように切替器14,記憶器15およびオア回路
18を設置せず、また停止指令j,解列信号hおよび切
替指令cも用いることなく、PID演算器13と加算器
17との間に、変化率制限器20が配置されている。そ
して、PID演算器13,信号発生器16,加算器17
および変化率制限器20により制御手段21が構成さ
れ、この制御手段21は排熱回収ボイラ1を停止する際
のタービンバイパス管9のタービンバイパス弁10を、
主蒸気圧力aにトラッキングバイアスf値を加算した値
を設定値として制御する。
【0042】このように本実施形態によれば、図4に示
すようにタービンバイパス弁10の圧力制御設定値b
は、常に主蒸気圧力aにトラッキングバイアスf値を加
算した実圧トラッキング圧力eの値に制御されることか
ら、停止時に蒸気加減弁6が閉動作し、主蒸気圧力aが
上昇しても、タービンバイパス弁10は全閉のままとな
り、蒸気タービン7で利用可能な蒸気の捨てる量をなく
し、安全にプラントを停止させることができる。
【0043】但し、プラントの異常などによる急激な主
蒸気圧力aの上昇に対しては、実圧トラッキング圧力e
に対して変化率制限器20を設けたことから、タービン
バイパス弁10が開となって蒸気圧力を逃がすことがで
きる。
【0044】なお、第2実施形態において、変化率制限
の設定値が異なる変化率制限器を追加して複数配置し、
主蒸気圧力値が比較的一定のままとなる通常運転時は、
変化率制眼値を小さく設定した変化率制限器を使用し、
停止時は変化率制限値を大きく設定した変化率制限器に
停止指令を用いて切り替え、停止時のタービンバイパス
弁10の開動作を少なくするようにしてもよい。
【0045】また、排熱回収ボイラ1や蒸気タービン7
などの機器の損耗を防ぐためには、そのメタル温度の変
化率を一定以下とする必要があるが、プラント停止時に
蒸気圧が急激に上昇すると、蒸気の飽和温度が急激に上
昇し、これに伴い蒸気温度が急激に変化し、機器のメタ
ル温度を急変させ、機器の寿命消費を早める不具合が生
じる。このため、変化率制限の設定値が異なる変化率制
限器を追加し、停止時は変化率制限の設定値を大きいも
のに停止指令を用いて切り替え、前記の急激なメタル温
度変化を防ぐようにしてもよい。
【0046】さらに、本実施形態においては、排熱回収
ボイラ1を停止する際にタービンバイパス弁10の制御
設定値とするために加算するバイアス値を、停止時は通
常運転中の値とは別の値に切り替えるようにしてもよ
い。
【0047】図5は本発明の第3実施形態に係るコンバ
インドサイクルプラントの停止方法およびその停止装置
による回路構成を示すブロック図、図6(A)〜(D)
は第3実施形態による停止時のタイムチャートである。
【0048】図5に示すように、本実施形態では、従来
の回路構成を示す図12において、PID演算器13と
切替器14との間に、通常用制限器22と停止用制限器
23とを並列に設けるとともに、これらと切替器24を
直列に接続している。
【0049】したがって、通常用制限器22と停止用制
限器23とを並列に設けたことにより、圧力制限値の上
下限が設定され、通常用制限器22は第2実施形態のよ
うに機器のメタル温度に合わせて設定された変化率の制
限器である一方、停止用制限器23の圧力制限値は、ガ
スタービンの排気ガス温度に対応して求められた値に設
定される。そして、MCV閉指令gにより蒸気加減弁6
が閉まり始めた時点で、切替器24によって通常用制限
器22から停止用制限器23に切り替える。
【0050】そして、PID演算器13,切替器14,
記憶器15,信号発生器16,加算器17,オア回路1
8,通常用制限器22,停止用制限器23,切替器2
4,MCV閉指令gおよび解列信号hにより制御手段2
5が構成される。
【0051】ところで、プラント停止時に蒸気ドラム2
の圧力が上昇し過ぎると、発生蒸気の飽和温度が上昇す
る。ここで、プラント停止中はガスタービンの排気ガス
温度が徐々に低下していくため、この排気ガス温度が過
熱器4内の蒸気の飽和温度より低くなると、過熱器4内
の蒸気の冷却現象が発生し、最悪の場合はドレンが発生
するなどの不具合が生じる。過熱器4でドレンが生成さ
れると蒸気加減弁6が開いている状態では、このドレン
が蒸気タービン7に流入し、蒸気タービン翼を損傷させ
る可能性がある。
【0052】また、過熱器4でのドレン発生はドレンア
タックによる過熱器4の損傷、また停止後の再起動にて
発生したドレンを捨てる必要があるため、起動時間が延
びてしまうなどの問題がある。
【0053】これに対し本実施形態によれば、通常用制
限器20と停止用制限器21を並列に設けたことによ
り、図6に示すように停止時に主蒸気圧力aがこの停止
用制限器21の圧力制限値を超えた時点で、タービンバ
イパス弁10が開き、蒸気圧力が上昇し過ぎないように
制御することができ、上述した不具合を解消することが
できる。
【0054】図7は本発明の第4実施形態に係るコンバ
インドサイクルプラントの停止方法およびその停止装置
による回路構成を示すブロック図、図8(A)〜(E)
は第4実施形態による停止時のタイムチャートである。
第3実施形態の説明で述べたドレン発生の問題に対して
の別の解決方法として第4実施形態がある。
【0055】コンバインドサイクルプラントでは、蒸気
ドラム2圧力の変圧運転を行う場合が多いため、過熱器
4での冷却現象が発生する圧力を一定の値として設定す
ることが困難である。このため第4実施形態では、過熱
器4などでの冷却現象が発生するための指標として、ガ
スタービン排気ガス温度(EXHT)lを用い、圧力調
整手段としてのタービンバイパス弁10の停止時圧力制
御設定値kを設定する。なお、上記のようにガスタービ
ン排気ガス温度に限らず、蒸気温度,蒸気圧力,蒸気タ
ービンメタル温度,ドラム圧力の少なくとも1つを使用
してもよい。
【0056】すなわち、第4実施形態では、例えば図7
に示すようなガスタービン排気ガス温度lと停止時圧力
設定演算器26を用いてタービンバイパス弁10の圧力
制御を行う。この停止時圧力設定演算器26は、ガスタ
ービン排ガス温度lを飽和温度とする圧力を演算により
求めて出力する演算器である。
【0057】そして、PID演算器13,切替器14,
信号発生器16,加算器17,オア回路18,停止時圧
力設定演算器26,MCV閉指令g,解列信号hおよび
ガスタービン排ガス温度lにより制御手段27が構成さ
れる。
【0058】したがって、図8(A)に示すように、タ
ービンバイパス弁10の圧力制御設定値bは、MCV閉
指令gが出力されるまで主蒸気圧力aにトラッキングバ
イアスfを加算した値に固定されており、MCV閉指令
gが出力されると、切替器14は停止時圧力制御設定値
kに切り替えられる。そして、解列信号hが出力された
場合、圧力制御設定値bは切替器14によりトラッキン
グバイアスfを加算した値となる。
【0059】また、ガスタービン(GT)トリップ時
は、ガスタービン排ガス温度lが急激に低下すること
で、停止時圧力制御設定値kも急激に低下するが、この
時には既に解列しているので、圧力制御設定値bはトラ
ッキングバイアスfを加算した値となっており、プラン
ト動作に影響を与えない。
【0060】このように本実施形態によれば、タービン
バイパス弁10の圧力制御設定値bをガスタービン排ガ
ス温度lに基づいて停止時圧力設定演算器26により設
定することで、過熱器4などでの冷却現象が発生する圧
力以上に蒸気圧力を制御し、どのような運転状態からの
停止でも、上記の不具合を解消することができる。
【0061】図9は本発明の第5実施形態に係るコンバ
インドサイクルプラントの停止方法およびその停止装置
による回路構成を示すブロック図、図10(A)〜
(D)は第5実施形態による停止時のタイムチャートで
ある。
【0062】排熱回収ボイラ1や蒸気タービン7などの
機器の損耗を防ぐためには、そのメタル温度の変化率を
一定以下とする必要があるが、プラント停止時に蒸気圧
力が急激に上昇すると、蒸気の飽和温度が急激に上昇
し、これに伴い蒸気温度が急激に変化し、機器のメタル
温度を急変させ、機器の寿命消費を早める不具合が生じ
る。
【0063】この不具合を防止するため、本実施形態で
は図9および図10に示すように、圧力調整手段として
のタービンバイパス弁10の圧力制御設定値bをMCV
閉指令を用いてタービンバイパス管9の圧力までステッ
プダウンするものである。
【0064】すなわち、本実施形態では、図9に示すよ
うに図3の第2実施形態の構成に加え、加算器17と変
化率制限器19との間に切替器28が配置され、この切
替器28にはMCV閉指令gがワンショット回路29を
介して入力される一方、変化率制限器19にはMCV閉
指令gがワンショット回路29およびノット回路30を
介して入力される。
【0065】また、信号発生器16から出力されたトラ
ッキングバイアスfは、減算器31にも入力され、この
減算器31において変化率制限器19の出力信号からト
ラッキングバイアスf分を減算し、この減算した信号が
切替器28に入力される。
【0066】そして、信号発生器16,加算器17,変
化率制限器19,切替器28,ワンショット回路29,
ノット回路30,減算器31およびMCV閉指令gによ
り設定値出力手段32が構成されている。
【0067】この設定値出力手段32は、タービンバイ
パス弁10の圧力制御設定値bを停止指令またはプラン
ト条件を用いてタービンバイパス管9の圧力に一旦設定
し、その後この値にトラッキングバイアスf値を加算し
た値に変化率制限器19で変化率の制限をかけて設定値
として出力する。
【0068】ここで、切替器28は、ワンショット回路
29の出力が0の時、実圧トラッキング圧力eを選択す
る一方、ワンショット回路29の出力が1の時、減算器
31によりトラッキングバイアスf値が減算された主蒸
気圧力aを選択する。
【0069】また、変化率制限器19は、ノット回路2
8の出力が0の時、その出力側には入力側の信号に変化
率制限をかけていない信号が出力される一方、ノット回
路28の出力が1の時には、出力側に入力側の信号に変
化率制限をかけている信号が出力される。
【0070】次に、第5実施形態の作用について説明す
る。
【0071】プラントの停止指令jが成立すると、ガス
タービン(GT)が負荷降下を開始し、入熱が減少する
ため、主蒸気圧力が下がり始める。すなわち、MCV閉
指令gが入力されないと、切替器26は切り替えられる
ことなく、主蒸気圧力aにトラッキングバイアスf値を
加算した実圧トラッキング圧力eに変化率の制限をかけ
た圧力制御設定値として出力される。
【0072】また、MCV閉指令gが入力されると、ワ
ンショット回路27が作動して切替器28を減算器31
からの信号に切り替え、トラッキングバイアスf値が減
算された主蒸気圧力aに変化率の制限をかけない圧力制
御設定値として出力される。
【0073】このように本実施形態によれば、タービン
バイパス弁10の圧力制御設定値bをMCV閉指令gを
用いてタービンバイパス管10の圧力までステップダウ
ンすることより、MCV閉止開始時のドラム圧力上昇時
に、第2実施形態に比べて、先行的にタービンバイパス
管10を開くことができるので、上述した不具合を解消
することができる。その後、蒸気ドラム2の圧力にバイ
アス値を加算した値を設定値として制御することによ
り、第2実施形態と同様の運転を行うことが可能とな
る。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
の停止方法によれば、ガスタービンの排気ガスと排熱回
収ボイラの給水との熱交換により蒸気を発生させ、この
蒸気を蒸気タービンに供給して駆動する一方、前記蒸気
タービンをタービンバイパス管を通してバイパスすると
ともに、このタービンバイパス管の圧力を圧力調節手段
により調節するコンバインドサイクルプラントにおい
て、前記排熱回収ボイラを停止する際、前記タービンバ
イパス管の圧力調節手段を、決められたプラント条件が
成立した時点の制御設定値として制御することにより、
プラントの停止過程において、タ一ビンバイパス管を通
じて蒸気タービンをバイパスして復水器に捨てられる蒸
気量を低減しつつ、安全にプラントを停止することがで
きる。その結果、次回の起動時間を短縮することができ
る。
【0075】請求項2の停止装置によれば、ガスタービ
ンの排気ガスと熱交換を行い蒸気を発生させる排熱回収
ボイラと、この排熱回収ボイラで発生した蒸気を蒸気タ
ービンに供給する主蒸気管と、この主蒸気管に接続され
前記蒸気タービンをバイパスするタービンバイパス管
と、このタービンバイパス管に設けた圧力調節手段とを
備えたコンバインドサイクルプラントにおいて、前記排
熱回収ボイラを停止する際の前記タービンバイパス管の
圧力調節手段を、決められたプラント条件が成立した時
点の制御設定値として制御する制御手段を設けたことに
より、請求項1と同様の効果が得られる。
【0076】請求項3の停止方法によれば、請求項1記
載のコンバインドサイクルプラントの停止方法におい
て、タービンバイパス管の圧力調節手段の制御設定値と
して制御を開始するプラント条件として、プラントおよ
びガスタービンのいずれかの停止指令の成立を使用する
ことにより、請求項1と同様の効果が得られる。
【0077】請求項4の停止装置によれば、請求項2記
載のコンバインドサイクルプラントの停止装置におい
て、制御手段は、プラントおよびガスタービンのいずれ
かの停止指令の成立にてタービンバイパス管の圧力調節
手段の制御を開始することにより、請求項1と同様の効
果が得られる。
【0078】請求項5の停止方法によれば、請求項1記
載のコンバインドサイクルプラントの停止方法におい
て、圧力調節手段の制御設定値の制限値を複数有し、こ
れらを蒸気タービンに蒸気を供給する主蒸気管に設けた
蒸気加減弁の閉指令を用いて切り替えることにより、請
求項1の効果に加え、過熱器などでのドレンの発生を防
止することができる。その結果、蒸気タービン翼や過熱
器の損傷を未然に防ぎ、また起動時間を短縮することが
できる。
【0079】請求項6の停止装置によれば、請求項2記
載のコンバインドサイクルプラントの停止装置におい
て、圧力調節手段の制御設定値の制限値が異なる複数の
制限器を設け、これらの制限器を主蒸気管に設けた蒸気
加減弁の閉指令に基づいて切替可能に構成したことによ
り、請求項5と同様の効果が得られる。
【0080】請求項7の停止方法によれば、請求項1ま
たは3記載のコンバインドサイクルプラントの停止方法
において、停止時の圧力調整手段の制御設定値を、ガス
タービン排気ガス温度,蒸気温度,蒸気圧力,蒸気ター
ビンメタル温度,ドラム圧力の少なくとも一つを用いて
設定することにより、過熱器などでの冷却現象が発生す
る圧力以上に蒸気圧力を制御することで、請求項5と同
様の効果が得られる。
【0081】請求項8停止装置によれば、請求項2また
は4記載のコンバインドサイクルプラントの停止装置に
おいて、停止時の圧力調整手段の制御設定値を、ガスタ
ービン排気ガス温度,蒸気温度,蒸気圧力,蒸気タービ
ンメタル温度,ドラム圧力の少なくとも一つを用いて設
定可能に構成したことにより、請求項5と同様の効果が
得られる。
【0082】請求項9の停止方法によれば、ガスタービ
ンの排気ガスと排熱回収ボイラの給水との熱交換により
蒸気を発生させ、この蒸気を蒸気タービンに供給して駆
動する一方、前記蒸気タービンをタービンバイパス管を
通してバイパスするとともに、このタービンバイパス管
の圧力を圧力調節手段により調節するコンバインドサイ
クルプラントにおいて、前記排熱回収ボイラを停止する
際、前記タービンバイパス管の圧力調節手段を、主蒸気
圧力にバイアス値を加算した値を設定値として制御する
ことにより、請求項1と同様の効果が得られる。
【0083】請求項10の停止装置によれば、ガスター
ビンの排気ガスと熱交換を行い蒸気を発生させる排熱回
収ボイラと、この排熱回収ボイラで発生した蒸気を蒸気
タービンに供給する主蒸気管と、この主蒸気管に接続さ
れ前記蒸気タービンをバイパスするタービンバイパス管
と、このタービンバイパス管に設けた圧力調節手段とを
備えたコンバインドサイクルプラントにおいて、前記排
熱回収ボイラを停止する際の前記タービンバイパス管の
圧力調節手段を、主蒸気圧力にバイアス値を加算した値
を設定値として制御する制御手段を設けたことにより、
請求項1と同様の効果が得られる。
【0084】請求項11の停止方法によれば、請求項9
記載のコンバインドサイクルプラントの停止方法におい
て、タービンバイパス管の圧力調節手段の制御設定値に
異なる複数の変化率制限を設け、これらを停止指令に基
づいて切り替えることにより、請求項1の効果に加え、
機器の急激なメタル温度変化を防止することができる。
これにより、機器の長寿命化を図ることができる。
【0085】請求項12の停止装置によれば、請求項1
0記載のコンバインドサイクルプラントの停止装置にお
いて、タービンバイパス管の圧力調節手段に対して変化
率制限の異なる複数の変化率制限器を設け、これらの変
化率制限器を停止指令に基づいて切替可能に構成したこ
とにより、請求項11と同様の効果が得られる。
【0086】請求項13の停止方法によれば、請求項9
記載のコンバインドサイクルプラントの停止方法におい
て、圧力調整手段の制御設定値を停止指令またはプラン
ト条件を用いてタービンバイパス管の圧力に一旦設定
し、その後この値にバイアス値を加算した値に変化率の
制限をかけて設定値として出力することにより、請求項
11と同様の効果が得られる。
【0087】請求項14の停止装置によれば、請求項1
0記載のコンバインドサイクルプラントの停止装置にお
いて、圧力調整手段の制御設定値を停止指令またはプラ
ント条件を用いてタービンバイパス管の圧力に一旦設定
し、その後この値にバイアス値を加算した値に変化率の
制限をかけて設定値として出力する設定値出力手段を設
けたことにより、請求項12と同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るコンバインドサイ
クルプラントの停止方法およびその停止装置による回路
構成を示すブロック図。
【図2】(A),(B),(C),(D)は第1実施形
態による停止時のタイムチャート。
【図3】本発明の第2実施形態に係るコンバインドサイ
クルプラントの停止方法およびその停止装置による回路
構成を示すブロック図。
【図4】(A),(B),(C),(D)は第2実施形
態による停止時のタイムチャート。
【図5】本発明の第3実施形態に係るコンバインドサイ
クルプラントの停止方法およびその停止装置による回路
構成を示すブロック図。
【図6】(A),(B),(C),(D)は第3実施形
態による停止時のタイムチャート。
【図7】本発明の第4実施形態に係るコンバインドサイ
クルプラントの停止方法およびその停止装置による回路
構成を示すブロック図。
【図8】(A),(B),(C),(D),(E)は第
4実施形態による停止時のタイムチャート。
【図9】本発明の第5実施形態に係るコンバインドサイ
クルプラントの停止方法およびその停止装置による回路
構成を示すブロック図。
【図10】(A),(B),(C),(D)は第5実施
形態による停止時のタイムチャート。
【図11】従来のコンバインドサイクル発電プラントの
構成を示す系統図。
【図12】従来のコンバインドサイクルプラントの停止
方法および装置による回路構成を示すブロック図。
【図13】(A),(B),(C),(D)は従来のコ
ンバインドサイクルプラントの停止時のタイムチャー
ト。
【符号の説明】
1 排熱回収ボイラ 2 蒸気ドラム 3 蒸発器 4 過熱器 5 主蒸気管 6 蒸気加減弁 7 蒸気タービン 8 復水器 9 タービンバイパス管 10 タービンバイパス弁 11 主蒸気圧力センサ 12 電空変換器 13 PID演算器 14 切替器 15 記憶器 16 信号発生器 17 加算器 18 オア回路 19 制御手段 20 変化率制限器 21 制御手段 22 通常用制限器 23 停止用制限器 24 切替器 25 制御手段 26 停止時圧力設定演算器 27 制御手段 28 切替器 29 ワンショット回路 30 ノット回路 31 減算器 32 設定値出力手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤岡 昭一郎 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスタービンの排気ガスと排熱回収ボイ
    ラの給水との熱交換により蒸気を発生させ、この蒸気を
    蒸気タービンに供給して駆動する一方、前記蒸気タービ
    ンをタービンバイパス管を通してバイパスするととも
    に、このタービンバイパス管の圧力を圧力調節手段によ
    り調節するコンバインドサイクルプラントにおいて、前
    記排熱回収ボイラを停止する際、前記タービンバイパス
    管の圧力調節手段を、決められたプラント条件が成立し
    た時点の制御設定値として制御することを特徴とするコ
    ンバインドサイクルプラントの停止方法。
  2. 【請求項2】 ガスタービンの排気ガスと熱交換を行い
    蒸気を発生させる排熱回収ボイラと、この排熱回収ボイ
    ラで発生した蒸気を蒸気タービンに供給する主蒸気管
    と、この主蒸気管に接続され前記蒸気タービンをバイパ
    スするタービンバイパス管と、このタービンバイパス管
    に設けた圧力調節手段とを備えたコンバインドサイクル
    プラントにおいて、前記排熱回収ボイラを停止する際の
    前記タービンバイパス管の圧力調節手段を、決められた
    プラント条件が成立した時点の制御設定値として制御す
    る制御手段を設けたことを特徴とするコンバインドサイ
    クルプラントの停止装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のコンバインドサイクルプ
    ラントの停止方法において、タービンバイパス管の圧力
    調節手段の制御設定値として制御を開始するプラント条
    件として、プラントおよびガスタービンのいずれかの停
    止指令の成立を使用することを特徴とするコンバインド
    サイクルプラントの停止方法。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のコンバインドサイクルプ
    ラントの停止装置において、制御手段は、プラントおよ
    びガスタービンのいずれかの停止指令の成立にてタービ
    ンバイパス管の圧力調節手段の制御を開始することを特
    徴とするコンバインドサイクルプラントの停止装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のコンバインドサイクルプ
    ラントの停止方法において、圧力調節手段の制御設定値
    の制限値を複数有し、これらを蒸気タービンに蒸気を供
    給する主蒸気管に設けた蒸気加減弁の閉指令を用いて切
    り替えることを特徴とするコンバインドサイクルプラン
    トの停止方法。
  6. 【請求項6】 請求項2記載のコンバインドサイクルプ
    ラントの停止装置において、圧力調節手段の制御設定値
    の制限値が異なる複数の制限器を設け、これらの制限器
    を主蒸気管に設けた蒸気加減弁の閉指令に基づいて切替
    可能に構成したことを特徴とするコンバインドサイクル
    プラントの停止装置。
  7. 【請求項7】 請求項1または3記載のコンバインドサ
    イクルプラントの停止方法において、停止時の圧力調整
    手段の制御設定値を、ガスタービン排気ガス温度,蒸気
    温度,蒸気圧力,蒸気タービンメタル温度,ドラム圧力
    の少なくとも一つを用いて設定することを特徴とするコ
    ンバインドサイクルプラントの停止方法。
  8. 【請求項8】 請求項2または4記載のコンバインドサ
    イクルプラントの停止装置において、停止時の圧力調整
    手段の制御設定値を、ガスタービン排気ガス温度,蒸気
    温度,蒸気圧力,蒸気タービンメタル温度,ドラム圧力
    の少なくとも一つを用いて設定可能に構成したことを特
    徴とするコンバインドサイクルプラントの停止装置。
  9. 【請求項9】 ガスタービンの排気ガスと排熱回収ボイ
    ラの給水との熱交換により蒸気を発生させ、この蒸気を
    蒸気タービンに供給して駆動する一方、前記蒸気タービ
    ンをタービンバイパス管を通してバイパスするととも
    に、このタービンバイパス管の圧力を圧力調節手段によ
    り調節するコンバインドサイクルプラントにおいて、前
    記排熱回収ボイラを停止する際、前記タ一ビンバイパス
    管の圧力調節手段を、主蒸気圧力にバイアス値を加算し
    た値を設定値として制御することを特徴とするコンバイ
    ンドサイクルプラントの停止方法。
  10. 【請求項10】 ガスタービンの排気ガスと熱交換を行
    い蒸気を発生させる排熱回収ボイラと、この排熱回収ボ
    イラで発生した蒸気を蒸気タービンに供給する主蒸気管
    と、この主蒸気管に接続され前記蒸気タービンをバイパ
    スするタービンバイパス管と、このタービンバイパス管
    に設けた圧力調節手段とを備えたコンバインドサイクル
    プラントにおいて、前記排熱回収ボイラを停止する際の
    前記タービンバイパス管の圧力調節手段を、主蒸気圧力
    にバイアス値を加算した値を設定値として制御する制御
    手段を設けたことを特徴とするコンバインドサイクルプ
    ラントの停止装置。
  11. 【請求項11】 請求項9記載のコンバインドサイクル
    プラントの停止方法において、タービンバイパス管の圧
    力調節手段の制御設定値に異なる複数の変化率制限を設
    け、これらを停止指令に基づいて切り替えることを特徴
    とするコンバインドサイクルプラントの停止方法。
  12. 【請求項12】 請求項10記載のコンバインドサイク
    ルプラントの停止装置において、タービンバイパス管の
    圧力調節手段に対して変化率制限の異なる複数の変化率
    制限器を設け、これらを停止指令に基づいて切替可能に
    構成したことを特徴とするコンバインドサイクルプラン
    トの停止装置。
  13. 【請求項13】 請求項9記載のコンバインドサイクル
    プラントの停止方法において、圧力調整手段の制御設定
    値を停止指令またはプラント条件を用いてタービンバイ
    パス管の圧力に一旦設定し、その後この値にバイアス値
    を加算した値に変化率の制限をかけて設定値として出力
    することを特徴とするコンバインドサイクルプラントの
    停止方法。
  14. 【請求項14】 請求項10記載のコンバインドサイク
    ルプラントの停止装置において、圧力調整手段の制御設
    定値を停止指令またはプラント条件を用いてタービンバ
    イパス管の圧力に一旦設定し、その後この値にバイアス
    値を加算した値に変化率の制限をかけて設定値として出
    力する設定値出力手段を設けたことを特徴とするコンバ
    インドサイクルプラントの停止装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003518220A (ja) * 1999-12-21 2003-06-03 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト 蒸気タービン設備の運転方法およびこの方法で運転される蒸気タービン設備
JP2012041823A (ja) * 2010-08-12 2012-03-01 Hitachi Ltd 蒸気タービンの弁装置及びその操作方法
JP2021095908A (ja) * 2019-12-18 2021-06-24 三菱パワー株式会社 加圧空気供給システム、及び、加圧空気供給システムの起動方法

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