JPH10267214A - 排熱回収ボイラ制御装置 - Google Patents

排熱回収ボイラ制御装置

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JPH10267214A
JPH10267214A JP6873797A JP6873797A JPH10267214A JP H10267214 A JPH10267214 A JP H10267214A JP 6873797 A JP6873797 A JP 6873797A JP 6873797 A JP6873797 A JP 6873797A JP H10267214 A JPH10267214 A JP H10267214A
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JP
Japan
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water supply
stage
water
pressure
extraction
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Application number
JP6873797A
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English (en)
Inventor
Shiro Hino
史郎 日野
Shinji Kawamoto
新二 河本
Toshihiko Tanaka
俊彦 田中
Shoichiro Fujioka
昭一郎 藤岡
Toshie Kataoka
敏枝 片岡
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Toshiba Engineering Corp
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Engineering Corp
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Control Of Steam Boilers And Waste-Gas Boilers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】給水ポンプの中段抽水の過流量を防止する。 【解決手段】給水ポンプの中段から抽水された中段抽水
流量S114が所定値以上に増大したときに、その増大
に対して弁開度を絞るために低減する弁開度制限値S2
と、各中段抽水給水系の各中段抽水流量を設定値に制御
するためにこれら中段抽水給水系の各調節弁に与えられ
る弁開度制御値S6,S7,S8とを比較して低値を選
択する第1〜第3低値選択器3,4,5を有し、弁開度
制限値の方が弁開度制御値よりも低値であるときに、こ
の弁開度制限値S2に、各調節弁117,120,12
2の少なくとも2弁の開度を絞る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、火力発電プラント
等の排熱回収ボイラ制御装置に係り、特に給水ポンプの
中段から抽水された中段抽水の過流量の防止を図った排
熱回収ボイラー制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は排熱回収ボイラー制御装置の一般
的構成を示している。この図8に示すように排熱回収ボ
イラ101は高圧節炭器102、中圧節炭器103、低
圧節炭器104を有し、これらには給水配管を介して高
圧ドラム105、中圧ドラム106、低圧ドラム107
がそれぞれ連結されている。
【0003】そして、図示しない復水ポンプによって供
給される給水は、給水管108を通水して給水ポンプ1
09によって昇圧され、さらに、給水ポンプ109の高
圧吐出側110、高圧吐出流量検出器111、高圧節炭
器102、高圧ドラム給水調節弁112を介して高圧ド
ラム105に給水される。
【0004】また、給水ポンプ109の給水の一部は中
段抽水され、この給水ポンプ中段抽水113は、中段抽
水流量検出器114、低圧節炭器104、低圧ドラム給
水管115、低圧ドラム給水流量検出器116、低圧ド
ラム給水調節弁117を介して低圧ドラム107に給水
され、低圧中段抽水給水系が形成される。
【0005】また、中段抽水113は低圧節炭器4の出
口から分岐された中圧ドラム給水管118、中圧節炭器
103、中圧ドラム給水流量検出器119、中圧ドラム
給水調節弁120を介して中圧ドラム106に給水さ
れ、中圧中段抽水給水系が形成される。
【0006】さらに、低圧節炭器104の出口から節炭
器再循環管121が分岐し、低圧節炭器104の排ガス
による低温腐食を防止するため、給水ポンプ109の入
口側へ合流させる再循環中段抽水給水系が形成される。
この再循環中段抽水給水系の中段抽水流量は節炭器再循
環調節弁122の開度制御により制御される。
【0007】しかし、給水ポンプ109は仕様吐出流量
を越えた流量を吐出すると破損する恐れがあるので、給
水ポンプ109の出口流量が過流量とならないようにす
るため、従来は給水ポンプ109の高圧吐出側110の
流量(または吸込み流量)が過流量以下となるように、
高圧吐出側110の流量調節弁である高圧ドラム給水調
節弁112のみを制御する事によって過流量を防止して
いた。
【0008】つまり、図9で示す従来の排熱回収ボイラ
制御装置は高圧吐出流量検出器111(あるいは図示し
ない給水ポンプ109の吸込み側の流量検出器)から出
力された検出信号S111を入力せしめる関数発生器1
23を有する。この関数発生器123は、高圧吐出流量
検出器111が検出した流量が過流量を越える場合は弁
開度制限値(以下MV値という)が全閉となるようなM
V値信号S123を出力するものである。
【0009】一方高圧ドラムレベル制御回路124は高
圧ドラム105内のレベル(水位)が予め設定した設定
値(レベル)になるように制御するための弁開度制御値
信号S124を出力し、この弁開度制御値は上記MV値
と低値選択器125で比較されて低値の方が選択され、
高圧ドラム給水弁制御信号S125が出力される。この
制御信号S125は高圧吐出流量検出器112により検
出された高圧吐出流量が過流量になりそうな時は高圧ド
ラム給水調節弁112を閉方向に絞るように操作し、給
水ポンプ109の高圧吐出流量の過流量を防止するよう
になっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の排熱回収ボイラ制御装置では、給水ポンプ1
09の中段抽水の過流量を防止する手段を設けていない
ので、中段抽水は要求された流量が何の制限もなく流れ
てしまい、過流量を防止する事はできない。
【0011】このために中段抽水のある給水ポンプ10
9で中段抽水が仕様で決められた流量以上の流量が流れ
てしまうと、例え高圧側で過流量を防止していても、給
水ポンプ109の吸込み流量は中段抽水と高圧吐出との
合計であるので、吸込み流量が仕様の範囲を越えてしま
う可能性がある。この場合、給水ポンプ109の入口で
キャビテーションがおこり、気泡が発生して圧力が低下
してしまう可能性があるうえに、キャビテーションによ
りエロージョンが発生する可能性もある。
【0012】また、給水ポンプ109の中段抽水の吐出
側も吐出口の面積の規定流量を越えるため、過流速によ
ってエロージョンが発生する可能性がある。
【0013】そこで本発明はこのような事情を考慮して
なされたもので、その目的は、給水ポンプの中段抽水の
過流量を防止することができる排熱回収ボイラ制御装置
を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、請求項1に対応する排熱回収ボイラ制御装置は、
給水ポンプと、この給水ポンプの最終段吐出水を高圧節
炭器および高圧ドラム給水調節弁を介して高圧ドラムへ
給水する高圧給水系と、上記給水ポンプの中段抽水を低
圧節炭器、中圧節炭器および中圧ドラム給水調節弁を介
して中圧ドラムへ給水する中圧中段抽水給水系と、上記
中段抽水を上記低圧節炭器の出口から低圧ドラム給水調
節弁を介して低圧ドラムへ給水する低圧中段抽水給水系
と、上記中段抽水を低圧節炭器の出口から節炭器再循環
調節弁を介して上記給水ポンプ入口へ再循環させる節炭
器再循環中段抽水給水系と、上記高圧ドラムへ給水され
る高圧吐出流量の過流量を検出したときに上記高圧ドラ
ム給水調節弁の弁開度を絞るように制御してこの過流量
を防止する高圧吐出過流量防止手段と、を有する排熱回
収ボイラ制御装置において、上記給水ポンプの中段から
抽水された中段抽水流量が所定値以上に増大したとき
に、その増大に対して弁開度を絞るために低減する弁開
度制限値と、上記各中段抽水給水系の各中段抽水流量を
設定値に制御するためにこれら中段抽水給水系の各調節
弁に与えられる弁開度制御値とを比較し、上記弁開度制
限値の方が弁開度制御値よりも低値であるときに、この
弁開度制限値に、上記各調節弁の少なくとも2弁の開度
を絞ることを特徴とする。
【0015】請求項2に対応する排熱回収ボイラ制御装
置は、請求項1の排熱回収ボイラ制御装置において、弁
開度制限値を、定格時における各中段抽水給水系間のヒ
ートバランス流量比に対応するように補正して中段抽水
給水系の少なくとも2つの調節弁に振り分ける弁開度制
限値補正手段、を具備していることを特徴とする。
【0016】請求項3に対応する排熱回収ボイラ制御装
置は、請求項1の排熱回収ボイラ制御装置において、各
弁開度制限値を、各中段抽水給水系間における中段抽水
実流量比、または弁開度制御値により要求される中段抽
水要求流量比に対応するように補正する弁開度制限値補
正手段、を具備していることを特徴とする。
【0017】請求項4に対応する排熱回収ボイラ制御装
置は、給水ポンプと、この給水ポンプの最終段吐出水を
高圧節炭器および高圧ドラム給水調節弁を介して高圧ド
ラムへ給水する高圧給水系と、上記給水ポンプの中段抽
水を低圧節炭器、中圧節炭器および中圧ドラム給水調節
弁を介して中圧ドラムへ給水する中圧中段抽水給水系
と、上記中段抽水を上記低圧節炭器の出口から低圧ドラ
ム給水調節弁を介して低圧ドラムへ給水する低圧中段抽
水給水系と、上記中段抽水を低圧節炭器の出口から節炭
器再循環調節弁を介して上記給水ポンプ入口へ再循環さ
せる節炭器再循環中段抽水給水系と、上記高圧ドラムへ
給水される高圧吐出流量の過流量を検出したときに上記
高圧ドラム給水調節弁の弁開度を絞るように制御してこ
の過流量を防止する高圧吐出過流量防止手段と、を有す
る排熱回収ボイラ制御装置において、各中段抽水給水系
における中段抽水の実流量と、定格時における各中段抽
水給水系間のヒートバランス流量比に応じた各中段抽水
給水系の中段抽水設定流量との差に基づく弁開度制限値
が、各中段抽水給水系の流量を設定値に制御するために
上記中段抽水給水系の各調節弁に与えられる弁開度制御
値よりも低値であるときに、この弁開度制限値に、この
中段抽水給水系の少なくとも2つの調節弁の開度を絞る
ことを特徴とする。
【0018】請求項5に対応する排熱回収ボイラ制御装
置は、給水ポンプと、この給水ポンプの最終段吐出水を
高圧節炭器および高圧ドラム給水調節弁を介して高圧ド
ラムへ給水する高圧給水系と、上記給水ポンプの中段抽
水を低圧節炭器、中圧節炭器および中圧ドラム給水調節
弁を介して中圧ドラムへ給水する中圧中段抽水給水系
と、上記中段抽水を上記低圧節炭器の出口から低圧ドラ
ム給水調節弁を介して低圧ドラムへ給水する低圧中段抽
水給水系と、上記中段抽水を低圧節炭器の出口から節炭
器再循環調節弁を介して上記給水ポンプ入口へ再循環さ
せる節炭器再循環中段抽水給水系と、上記高圧ドラムへ
給水される高圧吐出流量の過流量を検出したときに上記
高圧ドラム給水調節弁の弁開度を絞るように制御してこ
の過流量を防止する高圧吐出過流量防止手段と、を有す
る排熱回収ボイラ制御装置において、各中段抽水給水系
における中段抽水の実流量と、定格時における各中段抽
水給水系間のヒートバランス流量比に応じた各中段抽水
の設定流量との差が、各中段抽水給水系の流量を設定値
に制御するための弁開度制御値よりも低値であるとき
に、その際の弁開度制御値を保持して、この弁開度制御
値に、この中段抽水給水系の少なくとも2つの調節弁の
開度を絞ることを特徴とする。
【0019】請求項6に対応する排熱回収ボイラ制御装
置は、給水ポンプと、この給水ポンプの最終段吐出水を
高圧節炭器および高圧ドラム給水調節弁を介して高圧ド
ラムへ給水する高圧給水系と、上記給水ポンプの中段抽
水を低圧節炭器、中圧節炭器および中圧ドラム給水調節
弁を介して中圧ドラムへ給水する中圧中段抽水給水系
と、上記中段抽水を上記低圧節炭器の出口から低圧ドラ
ム給水調節弁を介して低圧ドラムへ給水する低圧中段抽
水給水系と、上記中段抽水を低圧節炭器の出口から節炭
器再循環調節弁を介して上記給水ポンプ入口へ再循環さ
せる節炭器再循環中段抽水給水系と、上記高圧ドラムへ
給水される高圧吐出流量の過流量を検出したときに上記
高圧ドラム給水調節弁の弁開度を絞るように制御してこ
の過流量を防止する高圧吐出過流量防止手段と、を有す
る排熱回収ボイラ制御装置において、上記各中段抽水給
水系にそれぞれ分流される各中段抽水流量と、その分流
前の中段抽水流量全量との比に基づいて弁開度制限値を
求め、この弁開度制限値の方が、各中段抽水給水系の流
量を設定値に制御するために上記中段抽水給水系の各調
節弁に与えられる弁開度制御値よりも低値であるとき
に、この弁開度制限値に、この中段抽水給水系の少なく
とも2つの調節弁の開度を絞ることを特徴とする。
【0020】請求項7に対応する排熱回収ボイラ制御装
置は、給水ポンプと、この給水ポンプの最終段吐出水を
高圧節炭器および高圧ドラム給水調節弁を介して高圧ド
ラムへ給水する高圧給水系と、上記給水ポンプの中段抽
水を低圧節炭器、中圧節炭器および中圧ドラム給水調節
弁を介して中圧ドラムへ給水する中圧中段抽水給水系
と、上記中段抽水を上記低圧節炭器の出口から低圧ドラ
ム給水調節弁を介して低圧ドラムへ給水する低圧中段抽
水給水系と、上記中段抽水を低圧節炭器の出口から節炭
器再循環調節弁を介して上記給水ポンプ入口へ再循環さ
せる節炭器再循環中段抽水給水系と、上記高圧ドラムへ
給水される高圧吐出流量の過流量を検出したときに上記
高圧ドラム給水調節弁の弁開度を絞るように制御してこ
の過流量を防止する高圧吐出過流量防止手段と、を有す
る排熱回収ボイラ制御装置において、プラント負荷に基
づいて上記各中段抽水給水系の過流量を防止するための
弁開度制限値をそれぞれ求め、この弁開度制限値の方
が、各中段抽水給水系の流量を設定値に制御するために
上記中段抽水給水系の各調節弁に与えられる弁開度制御
値よりも低値であるときに、この弁開度制限値に、この
中段抽水給水系の少なくとも2つの調節弁の開度を絞る
ことを特徴とする。
【0021】請求項8に対応する排熱回収ボイラ制御装
置は、給水ポンプと、この給水ポンプの最終段吐出水を
高圧節炭器および高圧ドラム給水調節弁を介して高圧ド
ラムへ給水する高圧給水系と、上記給水ポンプの中段抽
水を低圧節炭器、中圧節炭器および中圧ドラム給水調節
弁を介して中圧ドラムへ給水する中圧中段抽水給水系
と、上記中段抽水を上記低圧節炭器の出口から低圧ドラ
ム給水調節弁を介して低圧ドラムへ給水する低圧中段抽
水給水系と、上記中段抽水を低圧節炭器の出口から節炭
器再循環調節弁を介して上記給水ポンプ入口へ再循環さ
せる節炭器再循環中段抽水給水系と、上記高圧ドラムへ
給水される高圧吐出流量の過流量を検出したときに上記
高圧ドラム給水調節弁の弁開度を絞るように制御してこ
の過流量を防止する高圧吐出過流量防止手段と、を有す
る排熱回収ボイラ制御装置において、プラント負荷しゃ
断が発生したときに、各中段抽水給水系の少なくとも2
つの調節弁の開度を、各中段抽水の過流量を防止するた
めに予め設定された弁開度制限値に絞ることを特徴とす
る。
【0022】
【作用】請求項1の排熱回収ボイラ制御装置によれば、
給水ポンプの中段抽水流量が所定値を越えて過流量に達
すると、弁開度制限値が弁開度制御値よりも低値とな
る。
【0023】すると、各中段抽水給水系の中段抽水を設
定値で一定させるための中段抽水流量の制御が中断され
る一方、各中段抽水給水系の節炭器再循環調節弁、低圧
ドラム給水調節弁および中圧ドラム給水調節弁の少なく
とも2弁の弁開度が上記弁開度制限値に絞られる。
【0024】これにより、給水ポンプの中段抽水流量の
過流量を有効に防止することができるので、高圧吐出過
流量防止手段による高圧吐出水の過流量の防止と相俟っ
て過流量による給水ポンプの故障を未然に防止すること
ができる。
【0025】請求項2の排熱回収ボイラ制御装置によれ
ば、請求項1記載の排熱回収ボイラ制御装置において、
中段抽水給水系の調節弁の少なくとも2弁が制御される
各弁開度制限値を、弁開度制限値補正手段により各中段
抽水給水系間のヒートバランス流量比に対応させるの
で、各中段抽水給水系間のヒートバランス流量比を保持
しつつ、給水ポンプの中段抽水の過流量を防止すること
ができる。
【0026】請求項3の排熱回収ボイラ制御装置によれ
ば、請求項1記載の排熱回収ボイラ制御装置における弁
開度制限値を、弁開度制限値補正手段により、各中段抽
水給水系間における中段抽水実流量比、または中段抽水
要求流量比に対応するように補正するので、各中段抽水
給水系の中段抽水を、これら給水系間における中段抽水
実流量比、または中段抽水要求流量比に対応させつつ、
中段抽水流量の過流量を防止することができる。
【0027】請求項4の排熱回収ボイラ制御装置によれ
ば、例えば各中段抽水給水系における中段抽水の実流量
が増大して各中段抽水給水系の中段抽水設定流量との差
が小さくなり、この差に基づく弁開度制限値が弁開度制
御値よりも低値になると、この弁開度制限値に、各中段
抽水給水系の少なくとも2つの調節弁の弁開度が絞られ
る。
【0028】これにより、給水ポンプの中段抽水流量の
過流量を有効に防止することができる。
【0029】請求項5の排熱回収ボイラ制御装置によれ
ば、例えば各中段抽水給水系における中段抽水の実流量
が増大して各中段抽水給水系の中段抽水設定流量との差
が弁開度制御値よりも小さくなると、この際の弁開度制
限値に保持され、この弁開度制限値に、各中段抽水給水
系の少なくとも2弁の弁開度が絞られる。
【0030】したがって、中段抽水設定流量を過流量以
下に設定することにより、給水ポンプの中段抽水実流量
がその設定流量に近づくと、それ以上の過流量を有効に
防止することができる。
【0031】請求項6の排熱回収ボイラ制御装置によれ
ば、例えば各中段抽水給水系にそれぞれ分流される各中
段抽水流量が増大して、その分流前の中段抽水流量全量
との比に基づく弁開度制限値が、弁開度制御値よりも低
値になると、この弁開度制限値に、各中段抽水給水系の
少なくとも2つの調節弁の開度が絞られる。
【0032】これにより給水ポンプの中段抽水流量の過
流量を有効に防止することができる。
【0033】請求項7の排熱回収ボイラ制御装置によれ
ば、プラント負荷に基づく弁開度制限値が弁開度制御値
よりも低値になると、この弁開度制限値に、各中段抽水
給水系の少なくとも2つの調節弁の開度がなるように絞
られる。
【0034】このために、プラント負荷に応じた各中段
抽水給水系の流量比を保持しつつ中段抽水の過流量を防
止することができる。
【0035】請求項8の排熱回収ボイラ制御装置によれ
ば、例えばプラント負荷しゃ断が発生すると、各中段抽
水給水系の中段抽水流量が増大し、過流量が発生する。
しかし、プラント負荷しゃ断が発生すると、各中段抽水
給水系の少なくとも2つの調節弁の開度が、その中段抽
水の過流量を防止するために予め設定された弁開度制限
値に絞られる。
【0036】このために、フィードフォワードにより各
中段抽水給水系の過流量を未然に防止することができ
る。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図1〜
図8に基づいて説明する。なお、これらの図中、同一又
は相当部分には同一符号を付している。
【0038】図1は図8で示す排熱回収ボイラ101に
適用される本発明の第1の実施形態に係る排熱回収ボイ
ラ制御装置1の要部ブロック図であり、中段抽水流量検
出器114により検出された中段抽水流量の検出信号S
114を入力とする関数発生器2を有する。
【0039】関数発生器2は中段抽水検出流量が所定量
を超えて増大したときに、弁開度を全閉に絞る方向の弁
開度制限値(以下MV値という)信号S2を出力するも
のであり、このMV値信号S2は3つに分岐して第1、
2、3低値選択器3,4,5にそれぞれ入力される。ま
た、各低値選択器3,4,5には低圧ドラムレベル制御
回路6、中圧ドラムレベル制御回路7、節炭器再循環制
御回路8からの各弁開度制御値信号S6,S7,S8が
それぞれ入力される。
【0040】節炭器再循環制御回路8は図8で示す給水
ポンプ109の入口において、低圧節炭器104が低温
腐食しないための温度となるように節炭器再循環調節弁
122の弁開度制御値を算出して再循環流量を制御する
回路である。
【0041】低圧ドラムレベル制御回路6は低圧ドラム
107のレベル(水位)が設定値(レベル)になるよう
な低圧ドラム給水調節弁117の弁開度制御値を算出し
ている回路である。
【0042】中圧ドラムレベル制御回路7は中圧ドラム
106のレベル(水位)が設定値になるような中圧ドラ
ム給水調節弁120の弁開度制御値を算出している回路
である。
【0043】したがって、中段抽水流量検出器114に
より検出された中段抽水流量が所定流を超えて増大する
と、その中段抽水流量検出信号S114が入力される関
数発生器2から弁開度を全閉にする方向の低値のMV値
信号S2が出力され、各低値選択器3,4,5にそれぞ
れ入力される。
【0044】これら各低値選択器3,4,5ではこれら
の各MV値信号S2と、各制御回路6,7,8からの弁
開度制御値信号S6,S7,S8とが各々比較され、低
値のMV値信号S2が選択されて、中、低圧ドラム給水
調節弁120,117と節炭器再循環調節弁122に各
々与えられ、これらの弁開度が各MV値S2に絞られ
る。
【0045】これにより、中、低圧ドラム106,10
7のレベルを設定値に制御する制御と、節炭器再循環管
121の再循環流量を設定値に制御する制御とが中断さ
れて、これらの中段抽水流量の過流量が優先的に防止さ
れる。
【0046】なお、MV値信号S2は中圧ドラム給水調
節弁120、低圧ドラム給水調節弁117、節炭器再循
環調節弁122の全てに与えず、そのうちのいずれか2
弁だけに与えてもよい。これは残りの弁を備えた中段抽
水給水系の中段抽水流量が相対的に少量になり、過流量
防止効果に与える影響が低いためである。
【0047】図2は本発明の第2の実施形態に係る排熱
回収ボイラ制御装置1Aのブロック図である。これは上
記第1の実施形態に係る関数発生器2から出力されるM
V値信号S2を、プラント定格時または定格回転数無負
荷運転(以下FSNLという)時の各中段抽水給水系間
のヒートバランス流量比に応じて補正し、かつこのMV
値補正信号を各中段抽水給水系の各調節弁117,12
0,122の少なくとも2弁に振り分ける補正手段9を
追加した点に特徴がある。
【0048】すなわち、補正手段9は、プラント定格時
またはFSNL時における各中段抽水給水系間のヒート
バランス流量比を設定する節炭器再循環流量ヒートバラ
ンス比設定器10、中圧ドラム給水流量ヒートバランス
比設定器11、低圧ドラム給水流量ヒートバランス比設
定器12と、これら各ヒートバランス比を弁開度制限値
S2にそれぞれ乗算して補正する乗算器13,14,1
5とをそれぞれ有する。
【0049】したがって、FSNLや部分負荷等中段抽
水の過流量が懸念される場合等において、中段抽水流量
検出器114により検出された中段抽水流量が過流量に
なると、関数発生器2から、中段抽水給水系の各調節弁
117,120,122を全閉にする方向の低いMV値
信号S2が出力されるが、このMV値信号S2は補正手
段9により、各中段抽水給水系間のヒートバランス流量
比に対応するように補正され、MV値補正信号S13,
S14,S15として各調節弁117,120,122
に振り分けられるので、各中段抽水給水系間のヒートバ
ランス流量比を保持しつつ中段抽水の過流量を有効に防
止することができる。
【0050】なお、この実施形態においても、MV値補
正信号S13,S14,S15を、中圧ドラム給水調節
弁120、低圧ドラム給水調節弁117、節炭器再循環
調節弁122(以下、中段抽水給水系の各調節弁とい
う)のうちの任意のいずれか2弁だけに与えて制御する
場合や、高圧系、低圧系のみの2圧式のプラントでも本
実施形態を適用することが可能である。
【0051】また、高圧吐出側110が2つの給水管に
分岐して、それぞれのラインに調節弁を有する系統のプ
ラントにおいても、本実施形態を適用することができ
る。
【0052】図3は本発明の第3の実施形態に係る排熱
回収ボイラ制御装置1Bのブロック図である。これは、
中段抽水給水系の各中段抽水実流量と、各中段抽水給水
系間のヒートバランス流量比に対応した中段抽水設定流
量との差に基づいて、これら中段抽水給水系の各調節弁
117,120,122のMV値を求める点に特徴があ
る。
【0053】つまり、中段抽水流量検出器114により
検出された、給水ポンプ109から中段抽水された直後
の中段抽水の全流量S114から、低、中圧ドラム給水
流量検出器116,119によりそれぞれ検出された
低、中圧ドラム給水流量S116,S119を第1、第
2減算器21,22でそれぞれ差し引いて節炭器再循環
管121に流れる中段抽水の再循環実流量S22を求め
る。
【0054】一方、給水ポンプ109の仕様等から予め
中段抽水流量設定器23で設定された中段抽水設定流量
S23は、上記補正手段9により各中段抽水給水系間の
ヒートバランス流量比に応じて補正される。そして、こ
の補正された中段抽水設定流量S23aと、上記中段抽
水の再循環実流量S22との差が第3減算器24で求め
られる。さらに、この差から第1関数発生器2aでこの
差に対応するMV値S2aが求められる。これ以降は図
2で示す第2の実施形態と同様に節炭器再循環制御回路
8と、第1低値選択器5とを具備している。
【0055】したがって、発電プラントの部分負荷運転
等により節炭器再循環管121に実際に流れている中段
抽水実流量が増大して、ヒートバランス流量比に応じて
補正された中段抽水設定流量との差が縮小し、この差に
基づくMV値S2aが節炭器再循環制御回路8からの弁
開度制御値S8よりも低値になると、第1低値選択器5
によりMV値S2aが選択されて節炭器再循環調節弁1
22に与えられ、その弁開度がMV値S2aに絞られ
る。
【0056】これにより、節炭器再循環給水系を流れる
中段抽水の過流量が防止される。
【0057】これと同様に、中圧ドラム106に中段抽
水を給水する中圧中段抽水給水系においても、中圧ドラ
ム給水流量検出器119により検出された中段抽水実流
量と、中段抽水流量設定器23により設定された中段抽
水設定流量S23を中圧ドラム給水流量ヒートバランス
比設定器11と乗算器14とにより補正した設定流量
と、の差を求める第4減算器25と、この差から中圧ド
ラム給水調節弁120のMV値を求める第2関数発生器
2bと、中圧ドラムレベル制御回路7と、第2低値選択
器4とを具備している。
【0058】さらにこれと同様に、低圧ドラム107に
中段抽水を給水する低圧中段抽水給水系においても、低
圧ドラム給水流量検出器116により検出された中段抽
水実流量S116と、中段抽水流量設定器23により設
定された中段抽水設定流量S23を低圧ドラム給水流量
ヒートバランス比設定器12と乗算器15とにより補正
した設定流量と、の差を求める第5減算器26と、この
差から低圧ドラム給水調節弁117のMV値を求める第
3関数発生器2cと、低圧ドラムレベル制御回路6と、
第3低値選択器3とを具備している。
【0059】これにより、中、低圧中段抽水給水系にお
いても中段抽水の過流量を有効に防止することができ
る。
【0060】図4は本発明の第4の実施形態に係る排熱
回収ボイラ制御装置1Cのブロック図である。これは各
中段抽水給水系の中段抽水実流量が過流量にある程度近
づいたときに、その際の各中段抽水給水系の各調節弁1
17,120,122の弁開度制御値を保持して、それ
以上中段抽水実流量が増大するのを防止して、その過流
量の防止を図った点に特徴がある。
【0061】したがって、この排熱回収ボイラ制御装置
1Cは上記第3実施形態における第1〜3関数発生器2
a〜2c以下、つまり、これら2a〜2cと第1〜3低
値選択器3〜5、節炭器再循環制御回路8、中、低圧ド
ラムレベル制御回路6〜8を、第1、第2、第3比較器
27,28,29、第1、第2、第3切替器30,3
1,32、節炭器再循環制御回路8、中、低圧ドラムレ
ベル制御回路7,6に置換している。
【0062】このために、再循環管121を有する再循
環中段抽水給水系では、この給水系の中段抽水実流量と
その設定流量との差が第3減算器24で求められ、さら
に、この差が第1比較器27において、所定値と比較さ
れ、その差が所定値よりも大きいときに、第1の切替器
30は節炭器再循環制御回路8からの弁開度制御値S8
を節炭器再循環調節弁122に与えるように切換えるよ
うになっている。
【0063】しかし、プラント負荷軽減等により中段抽
水実流量が増大して、第1比較器27における中段抽水
実流量とその設定流量との差が所定値よりも小さくなっ
たときには、第1の切替器30はその際の節炭器再循環
制御回路8からの弁開度制御値信号S8を第1切替器3
0の自己保持回路30aにより保持して、この弁開度制
御値がこれ以上増大(拡開)するのを防止して節炭器再
循環調節弁122に与えるようになっている。
【0064】したがって、第1比較器27で設定される
所定値を過流量よりも若干少ない流量に設定することに
より、中段抽水実流量がその所定値に近づいたときに、
それ以上増大するのを有効に防止することができる。こ
のために過流量を有効に防止することができる。
【0065】これと同様に、例えば中圧ドラム給水流量
検出器119により検出された中段抽水実流量S119
とその設定流量との差が第4減算器25で求められ、そ
の差が第2比較器28で所定値と比較され、その差が所
定値を超えたときには、その時に中圧ドラムレベル制御
回路7から出力されている弁開度制御値信号S7が第2
切替器31の自己保持回路31aにより保持されて、中
圧ドラム給水調節弁120に与えられ、その弁開度が保
持される。これにより、中圧抽水給水系の中段抽水実流
量が保持され、それ以上の増大は未然に防止される。
【0066】これと同様に、例えば低圧ドラム給水流量
検出器116により検出された中段抽水実流量S116
とその設定流量との差が第5減算器26で求められ、そ
の差が第3比較器29で所定値と比較され、その差が所
定値を超えたときには、その時に低圧ドラムレベル制御
回路6から出力されている弁開度制御値S6が第3切替
器32の自己保持回路32aにより保持されて、低圧ド
ラム給水調節弁117に与えられて、その弁開度が保持
される。これにより、中段抽水実流量が保持され、それ
以上の増大は未然に防止される。
【0067】図5は本発明の第5の実施形態に係る排熱
回収ボイラ制御装置1Dの要部ブロック図である。これ
は図2等で示す補正手段9を第2の補正手段9Aに置換
した点に特徴がある。
【0068】第2の補正手段9Aは図2で示す関数発生
器2からのMV値信号S2を、各中段抽水給水系にそれ
ぞれ分流された各中段抽水実流量S116,S119,
S122と、その分流前の給水ポンプ109から中段抽
水された直後の中段抽水実流量S114の全流量との
比、つまり各実流量比により補正して、各調節弁11
7,120,122に振り分けるものである。
【0069】つまり、中、低圧ドラム給水流量検出器1
19,116により検出された中、低圧中段抽水給水系
の各中段抽水検出流量S119,S116と、これら両
中段抽水検出流量との差である再循環中段抽水給水系の
中段抽水検出信号S122とを、中段抽水全実流量S1
14により除算して中段抽水実流量比を求める第1、
2、3割算器33,34,35と、これら割算器33〜
35で求めた中段抽水実流量比S33,S34,S35
を関数発生器2からのMV値S2に乗算する第1、第
2、第3乗算器36,37,38とを有し、これら乗算
器36〜38で求めたMV値補正信号S36,S37,
S38を図2で示す第1〜第3低値選択器5〜3に与
え、ここで低値を選択させるようになっている。
【0070】したがって、この排熱回収ボイラ制御装置
1Dによれば、各中段抽水給水系の実流量S116,S
119,S122と、中段抽水全実流量S114との実
流量比を保持しつつ各中段抽水給水系の過流量を有効に
防止することができる。
【0071】なお、この応用例として節炭器再循環流量
信号S122、中圧ドラム給水流量検出信号S119、
低圧ドラム給水流量検出信号S116の代りに、節炭器
再循環制御回路8と中、低圧ドラムレベル制御回路7,
6からの各弁開度制御指令値を使用する事も可能であ
る。
【0072】本発明の第6の実施形態に係る排熱回収ボ
イラ制御装置は図5で示す第2の補正手段9Aを図3と
図4で示す補正手段9にそれぞれ置換することにより、
図3、図4で示す中段抽水流量設定器23で設定された
中段抽水設定流量を、図2で示す第2の実施形態のよう
に各中段抽水給水系間のヒートバランス比により分流せ
ずに、第5の実施形態に係る実流量比により分流する点
に特徴があり、これ以外の構成は図3で示す第3の実施
形態または図4で示す第4の実施形態と同様である。
【0073】すなわち、図5で示す第2の補正手段9A
により、各中段抽水給水系に各々分流した各中段抽水実
流量と、その分流前の中段抽水全実流量との比を求め、
この実流量比により、図3と図4で示す中段抽水流量設
定器23で設定された中段抽水設定流量を各中段抽水給
水系の設定流量にそれぞれ設定する点に特徴がある。
【0074】したがってこの実施形態によっても、中段
抽水流量検出器114により検出された中段抽水全実流
量が増大して、この全実流量と、各中段抽水給水系間の
実流量比により設定された各設定流量との差を、図3又
は図4で示す第1〜3減算器24〜26により求め、こ
れ以後の作用は図3又は図4で示す各実施形態と同一の
作用により各中段抽水給水系の過流量を有効に防止する
ことができる。
【0075】図6は本発明の第7の実施形態に係る排熱
回収ボイラ制御装置1Eの要部ブロック図であり、この
実施形態は図6で示す補正手段9Bに図2で示す第2の
実施形態等の補正手段9を置換する点に特徴がある。
【0076】補正手段9Bはこの排熱回収ボイラ制御装
置1Eが組み込まれる例えば火力発電プラント等のプラ
ント負荷信号S39を受けて、そのときのプラント負荷
に対応した各中段抽水給水系の各調節弁117,12
0,122間のMV値比をそれぞれ求める第1、第2、
第3関数発生器40,41,42と、これらで求めたM
V値比を、図2で示す関数発生器2から出力されるMV
値信号S2に乗算して第1〜第3低値選択器5,4,3
に与える第1、2、3乗算器43,44,45とを有す
る。
【0077】したがって、第1〜第3関数発生器40〜
42はプラント負荷信号S39を受けて、そのときの中
段抽水給水系の各調節弁112,120,122間のM
V値比をそれぞれ求め、これらの各MV値比を関数発生
器2からのMV値S2に乗算する。このために、各調節
弁112,120,122のMV値S2をプラント負荷
にそれぞれ対応させることができる。
【0078】したがって、この実施形態によれば、各中
段抽水給水系の各調節弁122,120,117のMV
値にプラント負荷をそれぞれ対応させつつ中段抽水の過
流量を有効に防止することができる。
【0079】また、この補正手段9Bを、図3で示す第
3の実施形態または図4で示す第4の実施形態の補正手
段9に置換してもよい。
【0080】これによれば、図3又は図4で示す中段抽
水流量設定器23で設定された中段抽水設定流量S23
を、プラント負荷に対応した各調節弁112,120,
122間のMV値比に基づいてそれぞれ設定することが
できるので、上記第7の実施形態と同様に各中段抽水給
水系の各調節弁122,120,117のMV値にプラ
ント負荷をそれぞれ対応させつつ中段抽水の過流量を有
効に防止することができる。
【0081】図7は本発明の第8の実施形態に係る排熱
回収ボイラ制御装置1Fの要部ブロック図があり、これ
は図7で示す第3の補正手段9Cに、図2で示す第2の
実施形態等の補正手段9を置換すると共に、図2で示す
関数発生器2を省略することにより、プラントのFCB
(ファーストカットバック〔負荷しゃ断〕)時のように
給水ポンプ109の中段抽水の過流量が予め予測される
ような場合に、予め設定されたMV値に中段抽水給水系
の各調節弁117,120,122の開度を制限するこ
とにより中段抽水の過流量の防止を図った点に特徴があ
る。
【0082】すなわち第3の補正手段9CはFCBの発
生を示すFCBON信号S46と、中段抽水実流量検出
器114により検出された中段抽水実流量S114を所
定の中段抽水設定流量と比較して、この中段抽水実流量
S114の方が多いときにON信号S47を出力する比
較器47と、このON信号S47とFCBON信号S4
6の両方または一方が入力されたとき論理信号1を出力
するORゲート48と、このORゲート48の出力信号
S48を反転させるNotゲート49と、このNotゲ
ート49からの出力を受けて、入力を切替える第1、第
2、第3切替器50,51,52とを有する。
【0083】各切替器50〜52はその入力側に、図2
等で示す節炭器再循環制御回路8および中、低圧ドラム
レベル制御回路7,6と、各中段抽水給水系の実流量が
過流量のときに、その過流量を防止するための中段抽水
給水系の各調節弁122,120,117のMV値を予
め設定している第1、第2、第3定数設定器53,5
4,55とを有し、各切替器50〜52の出力側には変
化率制限器56,57,58をそれぞれ設けている。
【0084】したがって、FCB時のように給水ポンプ
109の中段抽水の過流量が予測されるような場合、そ
のFCBON信号S46、または中段抽水検出流量(実
流量)S114が設定流量を超えたときには、各切替器
50,51,52が各定数設定器53〜55で予め設定
されている設定MV値を選択し、この設定MV値に中段
抽水給水系の各調節弁122,120,117の弁開度
を絞る。このために、実際に中段抽水の過流量が発生す
る前に各調節弁122,120,117の開度を先行的
に絞るので、中段抽水の過流量を未然に防止することが
できる。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、給
水ポンプの中段抽水の過流量を有効に防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る排熱回収ボイラ
制御装置のブロック図。
【図2】本発明の第2の実施形態に係る排熱回収ボイラ
制御装置のブロック図。
【図3】本発明の第3の実施形態に係る排熱回収ボイラ
制御装置のブロック図。
【図4】本発明の第4の実施形態に係る排熱回収ボイラ
制御装置のブロック図。
【図5】本発明の第5の実施形態に係る排熱回収ボイラ
制御装置の要部ブロック図。
【図6】本発明の第7の実施形態に係る排熱回収ボイラ
制御装置の要部ブロック図。
【図7】本発明の第8の実施形態に係る排熱回収ボイラ
制御装置の要部ブロック図。
【図8】一般的な排熱回収ボイラの系統図。
【図9】従来の排熱回収ボイラ制御装置のブロック図。
【符号の説明】
1,1A,1B,1C,1D,1E 排熱回収ボイラ制
御装置 2,2a〜2c 関数発生器 3,4,5 第1、第2、第3低値選択器 6 低圧ドラムレベル制御回路 7 中圧ドラムレベル制御回路 8 節炭器再循環制御回路 9 補正手段 9A 第2の補正手段 9B 第3の補正手段 10 節炭器再循環流量ヒートバランス比設定器 11 中圧ドラム給水流量ヒートバランス比設定器 12 低圧ドラム給水流量ヒートバランス比設定器 13,14,15 乗算器 21 第1減算器 22 第2減算器 23 中段抽水流量設定器 24,25,26 第3,第4,第5減算器 27,28,29 第1,第2,第3比較器 30,31,32 第1,第2,第3切替器 33,34,35 第1,第2,第3割算器 36,37,38 第1,第2,第3乗算器 40,41,42 第1,第2,第3関数発生器 S46 FCBON信号 47 比較器 48 ORゲート 53,54,55,56 第1,第2,第3定数設定器 101 排熱回収ボイラ 102 高圧節炭器 103 中圧節炭器 104 低圧節炭器 105 高圧ドラム 106 中圧ドラム 107 低圧ドラム 109 給水ポンプ 111 高圧吐出流量検出器 114 中段抽水流量検出器 116 低圧ドラム給水流量検出器 119 中圧ドラム給水流量検出器 121 節炭器再循環管 112 高圧ドラム給水調節弁 120 中圧ドラム給水調節弁 117 低圧ドラム給水調節弁 122 節炭器再循環調節弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 俊彦 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 藤岡 昭一郎 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 片岡 敏枝 神奈川県川崎市幸区堀川町66番2 東芝エ ンジニアリング株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給水ポンプと、 この給水ポンプの最終段吐出水を高圧節炭器および高圧
    ドラム給水調節弁を介して高圧ドラムへ給水する高圧給
    水系と、 上記給水ポンプの中段抽水を低圧節炭器、中圧節炭器お
    よび中圧ドラム給水調節弁を介して中圧ドラムへ給水す
    る中圧中段抽水給水系と、 上記中段抽水を上記低圧節炭器の出口から低圧ドラム給
    水調節弁を介して低圧ドラムへ給水する低圧中段抽水給
    水系と、 上記中段抽水を低圧節炭器の出口から節炭器再循環調節
    弁を介して上記給水ポンプ入口へ再循環させる節炭器再
    循環中段抽水給水系と、 上記高圧ドラムへ給水される高圧吐出流量の過流量を検
    出したときに上記高圧ドラム給水調節弁の弁開度を絞る
    ように制御してこの過流量を防止する高圧吐出過流量防
    止手段と、 を有する排熱回収ボイラ制御装置において、 上記給水ポンプの中段から抽水された中段抽水流量が所
    定値以上に増大したときに、その増大に対して弁開度を
    絞るために低減する弁開度制限値と、上記各中段抽水給
    水系の各中段抽水流量を設定値に制御するためにこれら
    中段抽水給水系の各調節弁に与えられる弁開度制御値と
    を比較し、上記弁開度制限値の方が弁開度制御値よりも
    低値であるときに、この弁開度制限値に、上記各調節弁
    の少なくとも2弁の開度を絞ることを特徴とする排熱回
    収ボイラ制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の排熱回収ボイラ制御装置
    において、 弁開度制限値を、定格時における各中段抽水給水系間の
    ヒートバランス流量比に対応するように補正して中段抽
    水給水系の少なくとも2つの調節弁に振り分ける弁開度
    制限値補正手段、 を具備していることを特徴とする排熱回収ボイラ制御装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の排熱回収ボイラ制御装置
    において、 各弁開度制限値を、各中段抽水給水系間における中段抽
    水実流量比、または弁開度制御値により要求される中段
    抽水要求流量比に対応するように補正する弁開度制限値
    補正手段、 を具備していることを特徴とする排熱回収ボイラ制御装
    置。
  4. 【請求項4】 給水ポンプと、 この給水ポンプの最終段吐出水を高圧節炭器および高圧
    ドラム給水調節弁を介して高圧ドラムへ給水する高圧給
    水系と、 上記給水ポンプの中段抽水を低圧節炭器、中圧節炭器お
    よび中圧ドラム給水調節弁を介して中圧ドラムへ給水す
    る中圧中段抽水給水系と、 上記中段抽水を上記低圧節炭器の出口から低圧ドラム給
    水調節弁を介して低圧ドラムへ給水する低圧中段抽水給
    水系と、 上記中段抽水を低圧節炭器の出口から節炭器再循環調節
    弁を介して上記給水ポンプ入口へ再循環させる節炭器再
    循環中段抽水給水系と、 上記高圧ドラムへ給水される高圧吐出流量の過流量を検
    出したときに上記高圧ドラム給水調節弁の弁開度を絞る
    ように制御してこの過流量を防止する高圧吐出過流量防
    止手段と、 を有する排熱回収ボイラ制御装置において、 各中段抽水給水系における中段抽水の実流量と、定格時
    における各中段抽水給水系間のヒートバランス流量比に
    応じた各中段抽水給水系の中段抽水設定流量との差に基
    づく弁開度制限値が、各中段抽水給水系の流量を設定値
    に制御するために上記中段抽水給水系の各調節弁に与え
    られる弁開度制御値よりも低値であるときに、この弁開
    度制限値に、この中段抽水給水系の少なくとも2つの調
    節弁の開度を絞ることを特徴とする排熱回収ボイラ制御
    装置。
  5. 【請求項5】 給水ポンプと、 この給水ポンプの最終段吐出水を高圧節炭器および高圧
    ドラム給水調節弁を介して高圧ドラムへ給水する高圧給
    水系と、 上記給水ポンプの中段抽水を低圧節炭器、中圧節炭器お
    よび中圧ドラム給水調節弁を介して中圧ドラムへ給水す
    る中圧中段抽水給水系と、 上記中段抽水を上記低圧節炭器の出口から低圧ドラム給
    水調節弁を介して低圧ドラムへ給水する低圧中段抽水給
    水系と、上記中段抽水を低圧節炭器の出口から節炭器再
    循環調節弁を介して上記給水ポンプ入口へ再循環させる
    節炭器再循環中段抽水給水系と、 上記高圧ドラムへ給水される高圧吐出流量の過流量を検
    出したときに上記高圧ドラム給水調節弁の弁開度を絞る
    ように制御してこの過流量を防止する高圧吐出過流量防
    止手段と、 を有する排熱回収ボイラ制御装置において、 各中段抽水給水系における中段抽水の実流量と、定格時
    における各中段抽水給水系間のヒートバランス流量比に
    応じた各中段抽水の設定流量との差が、各中段抽水給水
    系の流量を設定値に制御するための弁開度制御値よりも
    低値であるときに、その際の弁開度制御値を保持して、
    この弁開度制御値に、この中段抽水給水系の少なくとも
    2つの調節弁の開度を絞ることを特徴とする排熱回収ボ
    イラ制御装置。
  6. 【請求項6】 給水ポンプと、 この給水ポンプの最終段吐出水を高圧節炭器および高圧
    ドラム給水調節弁を介して高圧ドラムへ給水する高圧給
    水系と、 上記給水ポンプの中段抽水を低圧節炭器、中圧節炭器お
    よび中圧ドラム給水調節弁を介して中圧ドラムへ給水す
    る中圧中段抽水給水系と、 上記中段抽水を上記低圧節炭器の出口から低圧ドラム給
    水調節弁を介して低圧ドラムへ給水する低圧中段抽水給
    水系と、上記中段抽水を低圧節炭器の出口から節炭器再
    循環調節弁を介して上記給水ポンプ入口へ再循環させる
    節炭器再循環中段抽水給水系と、 上記高圧ドラムへ給水される高圧吐出流量の過流量を検
    出したときに上記高圧ドラム給水調節弁の弁開度を絞る
    ように制御してこの過流量を防止する高圧吐出過流量防
    止手段と、 を有する排熱回収ボイラ制御装置において、 上記各中段抽水給水系にそれぞれ分流される各中段抽水
    流量と、その分流前の中段抽水流量全量との比に基づい
    て弁開度制限値を求め、この弁開度制限値の方が、各中
    段抽水給水系の流量を設定値に制御するために上記中段
    抽水給水系の各調節弁に与えられる弁開度制御値よりも
    低値であるときに、この弁開度制限値に、この中段抽水
    給水系の少なくとも2つの調節弁の開度を絞ることを特
    徴とする排熱回収ボイラ制御装置。
  7. 【請求項7】 給水ポンプと、 この給水ポンプの最終段吐出水を高圧節炭器および高圧
    ドラム給水調節弁を介して高圧ドラムへ給水する高圧給
    水系と、 上記給水ポンプの中段抽水を低圧節炭器、中圧節炭器お
    よび中圧ドラム給水調節弁を介して中圧ドラムへ給水す
    る中圧中段抽水給水系と、 上記中段抽水を上記低圧節炭器の出口から低圧ドラム給
    水調節弁を介して低圧ドラムへ給水する低圧中段抽水給
    水系と、上記中段抽水を低圧節炭器の出口から節炭器再
    循環調節弁を介して上記給水ポンプ入口へ再循環させる
    節炭器再循環中段抽水給水系と、 上記高圧ドラムへ給水される高圧吐出流量の過流量を検
    出したときに上記高圧ドラム給水調節弁の弁開度を絞る
    ように制御してこの過流量を防止する高圧吐出過流量防
    止手段と、 を有する排熱回収ボイラ制御装置において、 プラント負荷に基づいて上記各中段抽水給水系の過流量
    を防止するための弁開度制限値をそれぞれ求め、この弁
    開度制限値の方が、各中段抽水給水系の流量を設定値に
    制御するために上記中段抽水給水系の各調節弁に与えら
    れる弁開度制御値よりも低値であるときに、この弁開度
    制限値に、この中段抽水給水系の少なくとも2つの調節
    弁の開度を絞ることを特徴とする排熱回収ボイラ制御装
    置。
  8. 【請求項8】 給水ポンプと、 この給水ポンプの最終段吐出水を高圧節炭器および高圧
    ドラム給水調節弁を介して高圧ドラムへ給水する高圧給
    水系と、 上記給水ポンプの中段抽水を低圧節炭器、中圧節炭器お
    よび中圧ドラム給水調節弁を介して中圧ドラムへ給水す
    る中圧中段抽水給水系と、 上記中段抽水を上記低圧節炭器の出口から低圧ドラム給
    水調節弁を介して低圧ドラムへ給水する低圧中段抽水給
    水系と、上記中段抽水を低圧節炭器の出口から節炭器再
    循環調節弁を介して上記給水ポンプ入口へ再循環させる
    節炭器再循環中段抽水給水系と、 上記高圧ドラムへ給水される高圧吐出流量の過流量を検
    出したときに上記高圧ドラム給水調節弁の弁開度を絞る
    ように制御してこの過流量を防止する高圧吐出過流量防
    止手段と、 を有する排熱回収ボイラ制御装置において、 プラント負荷しゃ断が発生したときに、各中段抽水給水
    系の少なくとも2つの調節弁の開度を、各中段抽水の過
    流量を防止するために予め設定された弁開度制限値に絞
    ることを特徴とする排熱回収ボイラ制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112944322A (zh) * 2021-03-03 2021-06-11 宝钢湛江钢铁有限公司 一种火力发电机组fcb过程中给水系统控制方法
CN115013800A (zh) * 2022-06-16 2022-09-06 国网湖北省电力有限公司电力科学研究院 一种无旁路循环流化床机组fcb工况下汽包水位自动控制方法

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CN115013800B (zh) * 2022-06-16 2024-04-09 国网湖北省电力有限公司电力科学研究院 一种无旁路循环流化床机组fcb工况下汽包水位自动控制方法

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