JPH10324835A - カチオン性水溶性樹脂を含んでなるインク組成物 - Google Patents

カチオン性水溶性樹脂を含んでなるインク組成物

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JPH10324835A
JPH10324835A JP7749398A JP7749398A JPH10324835A JP H10324835 A JPH10324835 A JP H10324835A JP 7749398 A JP7749398 A JP 7749398A JP 7749398 A JP7749398 A JP 7749398A JP H10324835 A JPH10324835 A JP H10324835A
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JP
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ink
ink composition
water
group
soluble
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JP7749398A
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Hitoshi Ota
田 等 太
Kazuhiko Kitamura
村 和 彦 北
Makoto Taniguchi
口 誠 谷
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐水性、耐光性に優れ、かつにじみの少な
い、とりわけ色間にじみの少ない画像が実現できるイン
クジェット記録用インク組成物を提供すること。 【解決手段】 下記の式(I)で表される繰り返し単位
を含んでなるカチオン性水溶性樹脂を含んだインク組成
物によれば、耐水性、耐光性に優れ、かつにじみの少な
い、とりわけ色間にじみの少ない画像が実現できる。 【化1】 (上記式中、R1およびR2は、同一でも異なっていても
よく、水素原子またはC1-5アルキル基を表すが、両者
が同時に水素原子を表すことはなく、nは0、1、また
は2を表す)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】発明の分野 本発明は、インクジェット記録に好ましく用いられるイ
ンク組成物に関する。
【0002】背景技術 インク組成物によって得られた印刷画像において、良好
な耐水性、耐光性を有し、さらににじみの少ない画像を
実現できることは重要である。
【0003】良好な耐水性を実現するためには、以下に
例示するように、従来カチオン性樹脂とアニオン性染料
とが組み合わせて用いられてきた。
【0004】例えば、特開昭62−119280号公報
には、ヒドロキシエチル化ポリエチレンイミンポリマー
と染料成分とからなるインクが開示されており、このよ
うな組み合わせで耐水性が発現されるとしている。
【0005】また、特公平7−91494号公報には、
ヒドロキシアルキル化ポリアリルアミンポリマーと染料
からなるインクが開示されており、この組み合わせで耐
水性が発現するとしている。
【0006】しかし、上記した2つのインクでは、使用
するポリマーに親水性の高いヒドロキシアルキル基が置
換されているため、画像の充分な耐水性を確保するとい
う点で、さらに改善が必要とされる。
【0007】また、特開平2−255876号、特開平
2−296876号、および特開平3−188174号
各公報には、分子量300以上の1級アミン基を有する
ポリアミンと、アニオン染料と、安定性付与剤とからな
るインク組成物が開示されている。ここでは、1級アミ
ンとアニオン染料の組み合わせにおいて耐水性が発現さ
れるとしている。
【0008】さらに、特開平7−305011号公報に
は、塩基性水溶性高分子と、揮発性塩基をカウンターイ
オンとするアニオン染料と、揮発性塩基をカウンターイ
オンとする緩衝剤とからなる水性インクが開示されてい
る。揮発性塩基によりインク中における高分子の解離を
抑制し、紙上では揮発性塩基を蒸発させて高分子と染料
間の造塩反応を進行させて、耐水性を得るとされてい
る。
【0009】また、特開昭62−238783号公報に
は、ジアリルアミン酸塩およびモノアリルアミン酸塩の
ホモポリマーあるいは両者のコポリマーを含むインクジ
ェット記録用紙が開示されている。この記録媒体上で、
ポリマーと染料との不溶化反応を生じさせ、耐水性を得
ているとされている。
【0010】しかし、上記したインク組成物の中には、
耐光性においてさらに改善が必要とされるものがある。
例えば、特開平2−255876号、特開平2−296
876号、および特開平3−188174号各公報の実
施例にカチオン性樹脂として具体的に示されているポリ
エチレンイミンを用いた場合は、この樹脂が染料に強く
アタックして、例えばインクを高温放置した場合に染料
の分解が生じたり、印刷物の光分解を促進して染料単独
のインクより耐光性を低下させることがある。
【0011】また、特開平7−305011号公報に示
されている、カチオン性樹脂を含む記録媒体を用いる記
録方法では、そもそもインクに耐水性がないため、これ
以外の記録媒体を用いた場合、画像に十分な耐水性が発
現しない。
【0012】さらに、にじみの少ない画像、とりわけ2
色以上のインクを用いた場合、その色間で生じるにじみ
(ブリード)を防止することも重要となる。
【0013】
【発明の概要】本発明者らは、今般、特定構造のカチオ
ン性水溶性樹脂を含んだインク組成物によって、耐水
性、耐光性に優れ、かつにじみの少ない画像が実現でき
るとの知見を得た。本発明は、かかる知見に基づくもの
である。従って、本発明は、耐水性、耐光性に優れ、か
つにじみの少ない、とりわけ色間にじみの少ない画像が
実現できるインク組成物の提供をその目的としている。
特に本発明は、インクジェット記録方法に好ましく用い
られるインク組成物の提供をその目的としている。そし
て本発明によるインク組成物は、アルカリ可溶性の着色
剤と、水溶性有機溶剤と、水と、カチオン性水溶性樹脂
とを少なくとも含んでなるインク組成物であって、前記
カチオン性水溶性樹脂が、下記の式(I)で表される繰
り返し単位を含んでなるものである。
【化3】 (上記式中、R1およびR2は、同一でも異なっていても
よく、水素原子またはC1-5アルキル基を表すが、両者
が同時に水素原子を表すことはなく、nは0、1、また
は2を表す)
【0014】
【発明の具体的説明】インク組成物 本発明によるインク組成物は、インク組成物を用いた記
録方式に用いられる。インク組成物を用いた記録方式と
は、例えば、インクジェット記録方式、ペン等による筆
記具による記録方式、その他各種の記録方式が挙げられ
る。特に本発明によるインク組成物は、インクジェット
記録方法に好ましく用いられる。
【0015】本発明によるインク組成物は、基本的に、
アルカリ可溶性の着色剤と、水溶性有機溶剤と、水と、
カチオン性水溶性樹脂とを少なくとも含んでなり、ここ
でカチオン性水溶性樹脂とは、前記の式(I)で表され
る繰り返し単位を含んでなるものである。
【0016】本発明において、このカチオン性水溶性樹
脂は、インク組成物中では安定的に溶解している。この
インクを記録媒体上に付着させると、カチオン性水溶性
樹脂は着色剤と静電的な相互作用を生じ、一方でこの樹
脂は記録媒体とも相互作用を生じ、記録媒体上に安定的
に固定され得る。記録媒体への樹脂の固定化に伴い、着
色剤も樹脂と共に記録媒体に固定され、画像の耐水性が
付与されると考えられる。また、着色剤が記録媒体に良
好に固定される結果、にじみの少ない画像が実現できる
と考えられる。
【0017】本発明に用いるカチオン性水溶性樹脂は、
式(I)において、R1およびR2は、同一でも異なって
いてもよく、水素原子またはC1-5アルキル基、好まし
くはメチル基、を表す。但し、このR1およびR2が同時
に水素原子を表すことはない。最も好ましくはR1およ
びR2が同時にメチル基を表す場合である。
【0018】式(I)において、nは0、1、または2
を表すが、好ましくは1を表す場合である。
【0019】本発明の好ましい態様によれば、カチオン
性水溶性樹脂の平均分子量は300〜10,000程度
の範囲であるのが好ましく、より好ましくは400〜
5,000程度の範囲であり、最も好ましくは500〜
2,500の範囲である。
【0020】本発明の好ましい態様によれば、上記のカ
チオン性水溶性樹脂は、式(I)で表される以外の単位
を含んでなることができる。このような単位を含むこと
で、カチオン性水溶性樹脂の種々の特性を改善すること
ができる。含むことのできる単位を与えるモノマーとし
ては、エチレン、プロピレン、イソブチレン、スチレ
ン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ビニルアルコール、
ビニルアミン、酢酸ビニル、アクリル酸またはアクリル
酸エステル(例えば、低級アルキルエステル)、メタク
リル酸またはメタクリル酸エステル(例えば、低級アル
キルエステル)、アクロニトリル、メチルビニルエーテ
ル、ビニルピロリドン、アリルアミン、ジアリルアミ
ン、または二酸化硫黄が挙げられる。これらモノマーに
由来する単位のカチオン性水溶性樹脂中の存在量は特に
限定されないが、モル比で70%以下が好ましく、より
好ましくは30%以下である。また、これら単位のカチ
オン性水溶性樹脂中での存在は、ブロックであっても、
ランダムであってもよい。
【0021】また、本発明の好ましい態様によれば、本
発明によるインク組成物は、上記カチオン性水溶性樹脂
以外の水溶性樹脂を含んでなることができる。そのよう
な水溶性樹脂としては、ノニオン性水溶性樹脂が好まし
く、例えば、ポリアクリルアミド、ポリヒドロキシエチ
ルメタクリレート等のポリメタクリル酸ヒドロキシエス
テル、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、
ポリエチレングリコール等が用いられる。これらの水溶
性樹脂の添加によってインク組成物をさらに安定化させ
ることができる。
【0022】本発明によるインク組成物に含まれるアル
カリ可溶性の着色剤は、染料、顔料のいずれであっても
よい。ここで、アルカリ可溶性とは、アルカリ性の媒体
に溶解することを意味し、分子中に含まれる水溶性基が
酸性または塩基性の解離性基、あるいは非解離性の官能
基、さらにそれらを複数種含むものであっても良い。ま
た、アルカリに溶解するのであれば酸性溶液に溶解する
着色剤であってもよい。
【0023】着色剤の存在量は適宜決定されてよいが、
例えばインク組成物全重量に対して0.5〜20重量%
の範囲で添加することが好ましい。この範囲にあること
で、充分な光学濃度の印刷画像が実現でき、またインク
ジェット記録方式に適当な粘度に調整しやすいからであ
る。
【0024】着色剤は、より好ましくは有機性の染料ま
たは有機性の顔料から選択される。これらは重量当たり
の発色濃度が高く、色彩が鮮やかなため適している。
【0025】染料は、水に溶解する有機性有色物質であ
り、カラーインデックスにおいて酸性染料、直接染料、
反応染料、可溶性建染染料、または食品用色素に分類さ
れているものが有用である。また、中性の水に不溶であ
ってもアルカリ水に可溶であれば、カラーインデックス
において油溶染料、塩基性染料に分類される着色剤を用
いることもできる。
【0026】顔料は、一般にカラーインデックスにおい
て顔料に分類されるものから選ばれてよい。顔料は一般
的に水に不溶の有機性有色物質とされるが、一部にはア
ルカリ可溶のものもあり、それらを利用することができ
る。
【0027】染料および顔料の例としては、黄色系とし
ては、C.I.アシッドイエロー1、3、11、17、
19、23、25、29、36、38、40、42、4
4、49、59、61、70、72、75、76、7
8、79、98、99、110、111、127、13
1、135、142、162、164、165、C.
I.ダイレクトイエロー1、8、11、12、24、2
6、27、33、39、44、50、55、58、8
5、86、87、88、89、98、110、132、
142、144、C.I.リアクティブイエロー1、
2、3、4、6、7、11、12、13、14、15、
16、17、18、22、23、24、25、26、2
7、37、42、C.I.フードイエロー3、4、C.
I.ソルベントイエロー15、19、21、30、10
9、C.I.ピグメントイエロー23等が挙げられる。
また、赤色系として、C.I.アシッドレッド1、6、
8、9、13、14、18、26、27、32、35、
37、42、51、52、57、75、77、80、8
2、85、87、88、89、92、94、97、10
6、111、114、115、117、118、11
9、129、130、131、133、134、13
8、143、145、154、155、158、16
8、180、183、184、186、194、19
8、209、211、215、219、249、25
2、254、262、265、274、282、28
9、303、317、320、321、322、C.
I.ダイレクトレッド1、2、4、9、11、13、1
7、20、23、24、28、31、33、37、3
9、44、46、62、63、75、79、80、8
1、83、84、89、95、99、113、197、
201、218、220、224、225、226、2
27、228、229、230、231、C.I.リア
クティブレッド1、2、3、4、5、6、7、8、1
1、12、13、15、16、17、19、20、2
1、22、23、24、28、29、31、32、3
3、34、35、36、37、38、39、40、4
1、42、43、45、46、49、50、58、5
9、63、64、C.I.ソルビライズレッド1、C.
I.フードレッド7、9、14、C.I.ピグメントレ
ッド41、48、54、57、57、58、63、6
8、81等が挙げられる。また、青色系として、C.
I.アシッドブルー1、7、9、15、22、23、2
5、27、29、40、41、43、45、54、5
9、60、62、72、74、78、80、82、8
3、90、92、93、100、102、103、10
4、112、113、117、120、126、12
7、129、130、131、138、140、14
2、143、151、154、158、161、16
6、167、168、170、171、182、18
3、184、187、192、199、203、20
4、205、229、234、236、249、C.
I.ダイレクトブルー1、2、6、15、22、25、
41、71、76、77、78、80、86、87、9
0、98、106、108、120、123、158、
160、163、165、168、192、193、1
94、195、196、199、200、201、20
2、203、207、225、226、236、23
7、246、248、249、C.I.リアクティブブ
ルー1、2、3、4、5、7、8、9、13、14、1
5、17、18、19、20、21、25、26、2
7、28、29、31、32、33、34、37、3
8、39、40、41、43、44、46、C.I.ソ
ルビライズバットブルー1、5、41、C.I.バット
ブルー29、C.I.フードブルー1、2、C.I.ベ
イシックブルー9、25、28、29、44、C.I.
ピグメントブルー1、17等が挙げられる。更に、黒色
系として、C.I.アシッドブラック1、2、7、2
4、26、29、31、48、50、51、52、5
8、60、62、63、64、67、72、76、7
7、94、107、108、109、110、112、
115、118、119、121、122、131、1
32、139、140、155、156、157、15
8、159、191、C.I.ダイレクトブラック1
7、19、22、32、35、38、51、56、6
2、71、74、75、77、94、105、106、
107、108、112、113、117、118、1
32、133、146、154、168、171、19
5、C.I.リアクティブブラック1、3、4、5、
6、8、9、10、12、13、14、18、C.I.
ソルビライズバットブラック1、C.I.フードブラッ
ク2等が挙げられる。これらの着色剤は単独、あるいは
複数種混合して用いることができる。
【0028】本発明によるインク組成物において、水は
主溶媒である。水は、イオン交換水、限外濾過水、逆浸
透水、蒸留水等の純水、または超純水を用いることがで
きる。また、紫外線照射、または過酸化水素添加などに
より滅菌した水を用いることにより、インク組成物を長
期保存する場合にカビやバクテリアの発生を防止するこ
とができるので好適である。
【0029】さらに本発明によるインク組成物は、塩基
性物質を含んでなることができる。塩基性物質として
は、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸
化リチウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウム、水酸
化ストロンチウム、水酸化ラジウム、水酸化ベリリウ
ム、水酸化マグネシウム、アンモニア等の無機塩基、エ
チルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、プロ
ピルアミン、ジプロピルアミン、ジイソプロピルアミ
ン、tert−ブチルアミン、ジブチルアミン、ジイソ
ブチルアミン、イソプロピルアミン、sec−ブチルア
ミン、ペンチルアミン等のモノ−、ジ−あるいはトリ−
低級アルキルアミン類、3−エトキシプロピルアミン、
または3−メトキシプロピルアミン等の低級アルキル低
級ヒドロキシアルコキシアミン類、3−エトキシプロピ
ルアミン、または3−メトキシプロピルアミン等の低級
アルキル低級アルコキシアミン類、2−アミノエタノー
ル、2−(ジメチルアミノ)エタノール、2−(ジエチ
ルアミノ)エタノール、ジエタノールアミン、N−ブチ
ルジエタノールアミン、トリエタノールアミン、アミノ
メチルプロパノール、またはトリイソプロパノールアミ
ン等のモノ−、ジ−あるいはトリ−低級ヒドロキシアル
キルアミン類、イミノビスプロピルアミン、3−ジエチ
ルアミノプロピルアミン、ジブチルアミノプロピルアミ
ン、メチルアミノプロピルアミン、ジメチルアミノプロ
パンジアミン、メチルイミノビスプロピルアミン等の有
機アミンを挙げることができる。これら塩基性物質は、
インク組成物中において、どのような組み合わせにおい
ても、カチオン性水溶性樹脂と着色剤を安定的に溶解さ
せ、それを保持する作用を示す。例えば、カチオン性水
溶性樹脂として酸付加塩物を用いた場合、アルカリ可溶
性の着色剤が溶解しない場合があるが、これら塩基性物
質を加えると、安定的に溶解できるようになる。
【0030】本発明によるインク組成物において、水溶
性有機溶剤は溶質を溶解する能力を持つ媒体を意味し、
蒸気圧が水より小さい水溶性の溶媒から選ばれるのが好
ましい。その例としては、エチレングリコール、プロピ
レングリコール、ブタンジオール、ペンタンジオール、
2−ブテン−1,4−ジオール、2−メチル−2,4−
ペンタンジオール、グリセリン、1,2,6−ヘキサン
トリオール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリ
コール等の多価アルコール類、アセトニルアセトン等の
ケトン類、γ−ブチロラクトン、ジアセチン、リン酸ト
リエチル等のエステル類、2−メトキシエタノール、2
−エトキシエタノール等の低級アルコキシ低級アルコー
ル類、フルフリルアルコール、テトラヒドロフルフリル
アルコール、チオジグリコール等が挙げられる。また、
室温での形態が液体のもののみでなく、室温では固体で
あるが加熱溶融時に溶剤として機能するもの、水溶液あ
るいは他の溶剤と併用したときに溶剤として機能するも
のも含まれる。有機溶剤の蒸気圧が純水のそれよりも小
さいことにより、インクジェットヘッド先端でインクの
乾燥が進んでも、インク中の有機溶剤比率は低下するこ
とがなく溶解力は低下しないため、インクを安定に保持
することができるので好ましい。
【0031】水溶性有機溶剤の量は適宜決定されてよい
が、例えばインク全量に対して5〜50重量%の範囲で
添加されることがより好ましい。
【0032】さらに本発明の好ましい態様によれば、本
発明によるインク組成物は、次のような有機溶剤をさら
に含んでなることができる。すなわち、本発明によるイ
ンク組成物は、イミダゾール、メチルイミダゾール、ヒ
ドロキシイミダゾール、トリアゾール、ニコチンアミ
ド、ジメチルアミノピリジン、ε−カプロラクタム、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、乳酸アミ
ド、スルホラン、ジメチルスルホキシド、1,3−プロ
パンスルトン、カルバミン酸メチル、カルバミン酸エチ
ル、1−メチロール−5,5−ジメチルヒダントイン、
ヒドロキシエチルピペラジン、ピペラジン、エチレン尿
素、プロピレン尿素、炭酸エチレン、炭酸プロピレン、
ジメチルスルホキシド、N−メチル−2−ピロリジノ
ン、2−ピロリジノン、アセトアミド、ホルムアミド、
ジメチルホルムアミド、N−メチルホルムアミド、ジメ
チルアセトアミド等を含んでなることができる。これら
有機溶剤の添加によって、例えばインクを冷却した際に
も析出が生じることがなく、またそのような環境下でも
安定して印刷が実施できる。
【0033】本発明によるインク組成物には、さらに必
要に応じてインクジェット記録用インクに一般的に用い
られている助剤を添加することもできる。例えば、浸透
促進剤、粘度調整剤、表面張力調整剤、ヒドロトロピー
剤、保湿剤、pH調整剤、防カビ剤、キレート剤、防腐
剤、防錆剤等を添加することができる。また、インクを
帯電するインクジェット記録方式に使用する場合は、塩
化リチウム、塩化ナトリウム、塩化アンモニウム等の無
機塩類から選ばれる比抵抗調製剤を添加することができ
る。
【0034】浸透促進剤としては、エタノール、イソプ
ロパノール、ブタノール、ペンタノール等の低級アルコ
ール類、エチレングリコールモノブチルエーテル等のセ
ロソルブル類、ジエチレングリコールモノブチルエーテ
ル、トリエチレングリコールモノブチルエーテルグリコ
ールエーテル等のカルビトール類、界面活性剤等を挙げ
ることができる。
【0035】また、表面張力調整剤としては、ジエタノ
ールアミン、トリエタノールアミン、グリセリン、ジエ
チレングリコール等のアルコール類、ノニオン、カチオ
ン、アニオン、あるいは両性界面活性剤を挙げることが
できる。
【0036】また、ヒドロトロピー剤としては、尿素、
アルキル尿素、エチレン尿素、プロピレン尿素、チオ尿
素、グアニジン酸塩、ハロゲン化テトラアルキルアンモ
ニウム等が好ましい。
【0037】保湿剤としては、グリセリン、ジエチレン
グリコール等を水溶性有機溶剤と兼ねるものとして添加
することもできる。更に、マルチトール、ソルビトー
ル、グルコノラクトン、マルトース等の糖類を添加する
こともできる。
【0038】pH調整剤としては、上記の塩基性物質を
兼ねて用いることができる。
【0039】インクセット 本発明によるインク組成物は、上記の通りカチオン性水
溶性樹脂を含んでなる。一方、本発明の別の態様によれ
ば、特にブラックインクに用いるアルカリ可溶性の着色
剤がC.I.ダイレクトブラック19、35、154、
168、171、195、C.I.フードブラック2の
染料群から、イエローインクの着色剤がC.I.ダイレ
クトイエロー50、55、86、132、142、14
4、C.I.アシッドイエロー23の染料群から、シア
ンインクの着色剤がC.I.ダイレクトブルー86、8
7、199、C.I.アシッドブルー9、249の染料
群から、さらにマゼンタインクの着色剤がC.I.ダイ
レクトレッド9、227、C.I.アシッドレッド5
2、289および構造式(II)で表される染料群から少
なくとも一種類ずつ選ばれているインクセットが提供さ
れる。このインクセットを用いた場合、記録媒体によら
ずに耐水性に優れたフルカラー画像が得られる。この理
由は定かではないが、ここに挙げた染料群は式(I)の
繰り返し単位を含んでなるカチオン性水溶性樹脂との静
電的な相互作用が強く、耐水性が特に優れるものと思わ
れる。
【化4】 (上記式中、R3およびR4は、水素原子、C1-5アルキ
ル基、アリール基、C1-5アルコキシ基、フェノキシ基
もしくはその誘導体、トリアジン環もしくはその誘導
体、カルボキシル基もしくはその塩、またはスルホニル
基もしくはその誘導体を表し、Xは水素原子またはハロ
ゲン原子を表し、Y1およびY2は、同一でも異なってい
てもよく、アルカリ金属原子、アンモニウム、またはC
1-5アルキルアンモニウムを表す。)
【0040】また、構造式(II)で表される染料群のう
ち、好適には下記構造式(III)で表される染料があ
り、これはカラーインデックスにおいてC.I.アシッ
ドレッド249に分類される染料である。
【化5】
【0041】また、その他に下記構造式(IV)で表され
る染料も好適に用いられる。
【化6】
【0042】また、本発明によるインク組成物と、アニ
オン性物質を含んだインク組成物とを組み合わせて用い
ることによって、二つのインク間の色間にじみの少ない
画像を実現することができる。記録媒体上でこの二つの
インク組成物が接触したとき、本発明によるインク組成
物中のカチオン性水溶性樹脂と、アニオン性物質とが反
応して析出物を生じ、それ以上の記録媒体上でのインク
組成物の広がりを阻止するものと思われる。その結果、
色間にじみの少ない画像が実現できるものと考えられ
る。
【0043】従って、本発明の別の態様によれば、第一
のインク組成物として本発明によるインク組成物を、そ
して第二のインク組成物としてアニオン性物質を含んで
なるインク組成物を含んでなるインクセットが提供され
る。
【0044】インクセットは、イエローインク、マゼン
タインク、シアンインク、およびブラックインクとから
なるのが一般的である。本発明の好ましい態様によれ
ば、本発明によるインク組成物をイエローインク、マゼ
ンタインク、およびシアンインクとし、アニオン性物質
を含んだインク組成物をブラックインクとするか、また
は本発明によるインク組成物をブラックインクとし、ア
ニオン性物質を含んだインク組成物をイエローインク、
マゼンタインク、およびシアンインクとするのが好まし
い。
【0045】ここで、第二のインク組成物、すなわちア
ニオン性物質を含んでなるインク組成物は、基本的に、
着色剤と、水溶性有機溶剤と、水と、アニオン性物質
と、塩基性物質とを含んでなる。
【0046】本発明の好ましい態様によれば、アニオン
性物質はアニオン性樹脂であることができる。アニオン
性樹脂の好ましい例としては、スルホン酸基、カルボン
酸基、リン酸基、水酸基等のアニオン基を官能基として
持ち、塩基性物質と塩を形成して水溶性となるものが挙
げられる。具体的には、カルボキシメチルセルロース、
ビスコースなどのセルロース誘導体、アルギン酸、アラ
ビアゴム、トラガントゴム、リグニンスルホン酸などの
天然高分子類、リン酸でんぷん、カルボキシメチルでん
ぷん塩などのでんぷん誘導体、ポリアクリル酸、ポリメ
タクリル酸、ポリビニル硫酸、ポリビニルスルホン酸、
縮合ナフタレンスルホン酸、エチレン−アクリル酸共重
合体、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−メタ
クリル酸共重合体、アクリル酸エステル−アクリル酸共
重合体、アクリル酸エステル−メタクリル酸共重合体、
メタクリル酸エステル−アクリル酸共重合体、メタクリ
ル酸エステル−メタクリル酸共重合体、スチレン−イタ
コン酸共重合体、イタコン酸エステル−イタコン酸共重
合体、ビニルナフタレン−アクリル酸共重合体、ビニル
ナフタレン−メタクリル酸共重合体、ビニルナフタレン
−イタコン酸共重合体、フェノール樹脂およびこれらの
共重合体等の合成高分子類等が挙げられる。
【0047】本発明において、この第二のインク組成物
の着色剤は、上記のアニオン性樹脂で分散された顔料で
あることができる。
【0048】また、本発明の別の好ましい態様によれ
ば、アニオン性物質として、アニオン性の官能基を表面
に有する顔料を用いることができる。アニオン基が塩基
性物質と塩を形成することにより、顔料粒子を水に分散
させることができる。ここで、アニオン性の官能基と
は、例えばスルホン酸基、カルボン酸基、リン酸基等が
挙げられる。アニオン性の官能基を表面に有する顔料は
これら官能基を顔料表面にグラフトさせることにより得
ることができる。このような顔料として市販品を利用す
ることも可能であり、その例としてはマイクロジェット
CW−1、マイクロジェットCW−2(商品名、オリエ
ント化学工業株式会社製)を挙げることができる。
【0049】塩基性物質は、本発明によるインク組成物
の塩基性物質として列挙したものを利用することができ
る。
【0050】さらに、本発明によるインクセットを構成
するアニオン性物質を含むインク組成物の他の成分は、
上記した本発明によるインク組成物と基本的に同様であ
ってよい。
【0051】
【実施例】以下の実施例において、特に断らないかぎり
%は重量%である。
【0052】実施例1:ポリアリルアミン(PAA)塩
酸塩の調製 モノアリルアミン57.1g(1モル)に36%塩酸1
01.4g(1モル)を加え、59%のモノアリルアミ
ン塩酸塩水溶液を得た。ロータリーエバポレーターで6
7%まで濃縮し、ここへ2,2’−アゾビス−(2−ア
ミジノプロパン)・2塩酸塩を0.01モル加え、50
℃にて24時間重合した。重合終了後、精製し、乾燥し
て、PAAの塩酸塩を得た。収率は、90%であった。
【0053】実施例2:PAA塩酸塩の脱塩酸調製 実施例1で得たPAAの塩酸塩10gを超純水90gに
溶解し、あらかじめ水酸化ナトリウムでイオン交換した
イオン交換樹脂(IRA900:オルガノ製)を用い
て、酸部を除去した。得られた樹脂の平均分子量は5,
000であった。
【0054】実施例3:低分子量PAAの調製 35%塩酸550g(5.3モル)中に、氷冷下5〜1
0℃で攪拌しながらモノアリルアミン286g(5モ
ル)を滴下した。滴下後、ロータリーエバポレータによ
り、減圧下・60℃にて水および塩化水素を除去し、白
色結晶を得た。この結晶を、減圧下にて80℃で乾燥さ
せ、モノアリルアミン塩酸塩485gを得た。この塩酸
塩を熱分析(TG)で測定したところ、4.8%の水分
を含んでいた。得られたモノアリルアミン塩酸塩から7
0%水溶液を調製し、この水溶液50gに、ラジカル開
始剤2,2’−アゾビス−(2−アミジノプロパン)・
2塩酸塩を0.01モル加え、さらに35%塩酸を25
g追加した。その後、60℃下で40時間静置重合させ
た。重合終了後、系をアセトン(1900g)/メタノ
ール(100g)の混合液に注入し、生じた沈殿を濾過
した。このろ過ケーキを超純水に溶解し、あらかじめ水
酸化ナトリウムでイオン交換したイオン交換樹脂(IR
A900:オルガノ製)を用いて、酸部を除去し、平均
分子量2,000のPAAを得た。
【0055】実施例4 ラジカル開始剤を倍量にしたこと以外は、実施例3と同
様の操作を繰り返し、PAAを調製した。得られたPA
Aの平均分子量は900であった。
【0056】実施例5 ラジカル開始剤を3倍量とし、モノアリルアミン塩酸塩
水溶液濃度を50%とした他は、実施例3と同様の操作
を繰り返し、PAAを調製した。得られたPAAの平均
分子量は600であった。
【0057】実施例6 ラジカル開始剤の添加量を4倍量とし、重合時間を80
時間にした以外は、実施例3と同様の操作を繰り返し、
PAAを調製した。得られたPAAの平均分子量は35
0であった。
【0058】さらに、同様の重合方法を繰り返し、種々
の平均分子量の樹脂を得た。また、モノマーの塩として
他の酸を使うことも可能であった。なお、以下の記載
で、例えば、「PAA(Mw1,500)」は平均分子
量1,500のフリータイプのポリアリルアミンを意味
する。また、「PAA−R(Mw1,500)」はPA
A(Mw1,500)のN位にRを置換したフリータイ
プの樹脂を、「PAA−R,R’(Mw1,500)」
はPAA(Mw1,500)のN位にRおよびR’を置
換したフリータイプの樹脂を意味する。また、「PAA
(Mw1,500)の塩酸塩」はフリータイプのPAA
(Mw1,500)に塩酸が塩として付加されているこ
とを意味する。さらに、以下の記載において、メチル基
を「Me」、エチル基を「Et」、プロピル基を「P
r」と略記する。
【0059】実施例7 実施例2で調製したPAA(Mw5,000)の25%
水溶液100gを30℃に保ちながら、この水溶液に9
0%蟻酸を90g滴下し、次いで35%ホルムアルデヒ
ドを83g滴下した。滴下終了後、系を80℃になるま
で徐々に昇温した。炭酸ガスが発生してきた。同温度で
6時間放置し、気体の発生が止まったことを確認した。
反応液をアセトン中に注ぎ、反応物を沈殿させた。沈殿
を濾別し、乾燥させて、白色粉末を得た。収量は51.
1gであった。CHNおよびプロトン−NMRより、P
AA−Me,Me(Mw7,400)の蟻酸塩であるこ
とを確認した。
【0060】実施例8 実施例7で得た白色粉末20gを超純水80gに溶解
し、あらかじめ水酸化ナトリウムでイオン交換したイオ
ン交換樹脂(IRA900:オルガノ製)を用いて、蟻
酸を除去し、PAA−Me,Me(Mw7,400)を
得た。
【0061】実施例9 実施例5で調製したPAA(Mw600)の25%水溶
液を100g用いた他は、実施例7と同様な組成と操作
を繰り返し、白色粉末を得た。収量は33.2gであっ
た。CHNおよびプロトン−NMRより、PAA−M
e,Me(Mw890)の蟻酸塩であることを確認し
た。
【0062】実施例10 実施例9で得た白色粉末20gを超純水80gに溶解
し、あらかじめ水酸化ナトリウムでイオン交換したイオ
ン交換樹脂(IRA900:オルガノ製)を用いて、蟻
酸を除去し、PAA−Me,Me(Mw890)を得
た。
【0063】実施例11 実施例3で調製したPAA(Mw2,000)の25%
水溶液100gを30℃に保ちながら、90%蟻酸を4
5g滴下した。滴下終了後、35%ホルムアルデヒドを
41.5g滴下した。滴下終了後、系を80℃になるま
で徐々に昇温した。炭酸ガスが発生してきた。同温度で
6時間放置し、気体の発生が止まったことを確認した。
反応液をアセトン中に注ぎ反応物を沈殿させた。沈殿を
濾別し、乾燥させて、白色粉末を得た。収量は42.5
gであった。CHNおよびプロトン−NMRよリ、PA
A−Me(Mw2,500)の蟻酸塩であることを確認
した。
【0064】実施例12 実施例11で得た白色粉末20gを超純水80gに溶解
し、あらかじめ水酸化ナトリウムでイオン交換したイオ
ン交換樹脂(IRA900:オルガノ製)を用いて、蟻
酸を除去し、PAA−Me(Mw2,500)を得た。
【0065】実施例13 実施例4で調製したPAA(Mw900)の25%水溶
液100gを30℃に保ちながら、50%酢酸水溶液を
112g滴下した。滴下終了後、35%ホルムアルデヒ
ドを83g滴下した。滴下終了後、系を80℃になるま
で徐々に昇温した。炭酸ガスが発生してきた。同温度で
6時間放置し、気体の発生が止まったことを確認した。
反応液をアセトン中に注ぎ反応物を沈殿させた。沈殿を
濾別し、乾燥させて、白色粉末を得た。収量は40.1
gであった。CHNおよびプロトン−NMRよリ、PA
A−Et,Et(Mw1,750)の酢酸塩であること
を確認した。
【0066】実施例14 実施例13で得た白色粉末20gを超純水80gに溶解
し、あらかじめ水酸化ナトリウムでイオン交換したイオ
ン交換樹脂(IRA900:オルガノ製)を用いて、酢
酸を除去し、PAA−Et,Et(Mw2,100)を
得た。
【0067】実施例15 実施例5で調製したPAA(Mw600)の25%水溶
液100gを30℃に保ちながら、50%酢酸水溶液
56g滴下した。滴下終了後、35%ホルムアルデヒド
を41.5g滴下した。滴下終了後、系を80℃になる
まで徐々に昇温した。炭酸ガスが発生してきた。同温度
で6時間放置し、気体の発生が止まったことを確認し
た。反応液をアセトン中に注ぎ反応物を沈殿させた。沈
殿を濾別し、乾燥させて、白色粉末を得た。収量は4
0.5gであった。CHNおよびプロトン−NMRよ
リ、PAA−Et(Mw760)の酢酸塩であることを
確認した。
【0068】実施例16 実施例13で得た白色粉末20gを超純水80gに溶解
し、あらかじめ水酸化ナトリウムでイオン交換したイオ
ン交換樹脂(IRA900:オルガノ製)を用いて、酢
酸を除去し、PAA−Et(Mw760)を得た。
【0069】実施例17 実施例6で調製したPAA(Mw350)の25%水溶
液100gを30℃に保ちながら、90%蟻酸を45
g、および50%酢酸水溶液を56g滴下した。滴下終
了後、35%ホルムアルデヒドを93g滴下した。その
後、さらに35%酢酸を96g滴下した。滴下終了後、
系を80℃になるまで徐々に昇温した。炭酸ガスが発生
してきた。同温度で6時間放置し、気体の発生が止まっ
たことを確認した。反応液をアセトン中に注ぎ、反応物
を沈殿させた。沈殿を濾別し、乾燥させて、白色粉末を
得た。収量は38.0gであった。得た白色粉末全量を
超純水150gに溶解し、あらかじめ水酸化ナトリウム
でイオン交換したイオン交換樹脂(IRA900:オル
ガノ製)を用いて、酢酸および蟻酸を除去した。CHN
およびプロトン−NMRよリ、PAA−Me,Et(M
w610)であることを確認した。
【0070】実施例1〜6で合成したポリアリルアミン
に、カルボン酸を適宜選択し、実施例7〜17の手法に
準じて反応させることによって、所望の分子量を有する
ポリ−(N−アルキルアリルアミン)またはポリ−
(N,N−ジアルキルアリルアミン)を合成することが
できた。
【0071】実施例18:カラーインクセット1 実施例8で調製したPAA−Me,Me(Mw7,40
0)の15%水溶液15gに、C.I.アシッドイエロ
ー23を3g、グリセリンを8g、およびジエチレング
リコールモノブチルエーテルを10g加え、さらに超純
水を加えて総量を100gとし、イエローインク1を得
た。また、前記染料をC.I.アシッドレッド13とし
てこれを2gに、またはC.I.アシッドブルー9とし
てこれを2gに変更した以外は上記と同様にして、マゼ
ンタインク1およびシアンインク1を得た。これら三種
のインクを合わせてカラーインクセット1とする。
【0072】実施例19:カラーインクセット2 実施例12で調製したPAA−Me(Mw2,500)
の15%水溶液30gに、C.I.アシッドイエロー1
7を3.5g、ジエチレングリコールを3g、およびト
リエチレングリコールモノブチルエーテルを7g加え、
超純水を加えて総量を100gとし、イエローインク2
を得た。また、前記染料をC.I.アシッドレッド1と
してこれを3.5gに、またはC.I.ダイレクトブル
ー86としてこれを3.5gに変更した以外は上記と同
様にして、マゼンタインク2およびシアンインク2を得
た。これら三種のインクを合わせてカラーインクセット
2とする。
【0073】実施例20:カラーインクセット3 実施例14で調製したPAA−Et,Et(Mw1,7
50)の20%水溶液25gに、ダイワIJイエロー2
14HL(商品名、ダイワ化成株式会社製、C.I.ダ
イレクトイエロー86)を2g、チオグリコールを5
g、ジエチレングリコールモノブチルエーテルを5g、
N−メチルイミダゾールを15g、およびサーフィノー
ル465(商品名、エア・プロダクツ・アンド・ケミカ
ルズ社製)を1gを加え、超純水を加えて総量を100
gとし、イエローインク3を得た。また、前記染料を、
パラチンファーストピンク−BNIとしてこれを6g
に、またはプロジェクトファーストシアン1としてこれ
を3gに変更した以外は上記と同様にして、マゼンタイ
ンク3およびシアンインク3を得た。これら三種のイン
クを合わせてカラーインクセット3とする。
【0074】実施例21:カラーインクセット4 カチオン性水溶性樹脂としてPAA−Me,Me(Mw
890)の20%水溶液を用いてこれを15gに、グリ
セリンをマルチトールに変更した以外は、実施例18と
同様にして、イエローインク4、マゼンタインク4、お
よびシアンインク4を調製した。これら三種のインクを
合わせてカラーインクセット4とする。
【0075】実施例22:カラーインクセット5 実施例16で調製したPAA−Et(Mw760)の2
0%水溶液25gに、MY123(商品名、有本化学
製)を3g溶解し、カチオン性水溶性樹脂−染料水溶液
を調製した。この水溶液に、チオジグリコールおよびジ
エチレングリコールモノエチルエーテルを各々10gず
つ加え、さらに超純水を加えて総量を100gとし、イ
エローインク5を得た。また、前記染料を、サビニルピ
ンク6BLS(商品名、クラリアントジャパン製)とし
てこれを3.2gに、またはバリファーストブルー16
05としてこれを3gに変更した以外は上記と同様にし
て、マゼンタインク5およびシアンインク5を調製し
た。これら三種のインクを合わせてカラーインクセット
5とする。
【0076】実施例23:ブラックインク1およびカラ
ーインクセット6 実施例9で調製したPAA−Me,Me(Mw890)
の蟻酸塩を用い、これの25%水溶液12gに、C.
I.ダイレクトブラック195を6g、さらに水酸化カ
リウムを0.7g、グリセリンを10g、ジエチレング
リコールモノブチルエーテルを10g、およびノニオン
性界面活性剤サーフィノール465を0.8g混合し、
超純水を加えて総量を100gとして、ブラックインク
1を得た。また、前記染料をC.I.ダイレクトイエロ
ー132としてこれを2.5gに、またはC.I.アシ
ッドレッド249としてこれを2gに、またはC.I.
ダイレクトブルー199としてこれを4gに変更した以
外は上記と同様にして、イエローインク6、マゼンタイ
ンク6、およびシアンインク6を調製した。これら三種
のインクを合わせてカラーインクセット6とする。
【0077】実施例24:ブラックインク2 スチレン−アクリル酸共重合体(商品名:ジョンクリル
679、Mw7,000、酸価200、ジョンソンポリ
マー株式会社製)8gを、超純水1,200gにトリエ
タノールアミンを22g、水酸化カリウムを1.7g溶
解させた水溶液に配合し、70℃下で攪拌溶解させた。
この混合物に着色剤としてカーボンブラックのファーネ
スブラックを50g加え、プレミキシング後、アイガー
ミルで10時間分散して分散液を調製した。分散ボール
としてはジルコニアを使用した。得られた分散液に、グ
リセリンを120g添加して、ブラックインク2を得
た。インク中のカーボンブラックの平均粒径は160n
mであった。
【0078】実施例25:ブラックインク3 酸性基処理カーボンブラック(商品名:マイクロジェッ
トCW−1、オリエント化学製)100gを、攪拌下で
超純水400gに添加して分散液を得た。この分散液
に、最終のインク組成が、カーボンブラックが8%、グ
リセリンが10%、トリエチレングリコールモノブチル
エーテルが10%、サーフィノール465が1%、2−
ジメチルアミノエタノールが1%および残余水となるよ
う各成分を添加して、ブラックインク3を得た。インク
中のカーボンブラックの平均粒径は75nmであった。
【0079】比較例1:カラーインクセット7 PAA−Me,Me(Mw7,400)を使用しないこ
と以外は実施例18と同様にして、イエローインク7、
マゼンタインク7、およびシアンインク7を得た。これ
ら三種のインクを合わせてカラーインクセット7とす
る。
【0080】比較例2:カラーインクセット8 PAA−Et,Et(Mw1,750)をPAA−H
(商品名、フリータイプのポリアリルアミン、Mw10
0,000、日東紡績株式会社製)に変更した以外は実
施例20と同様にして、イエローインク8、マゼンタイ
ンク8、およびシアンインク108を得た。このインク
の粘度は全て10mPa・sであった。これら三種のイ
ンクを合わせてカラーインクセット8とする。
【0081】比較例3:カラーインクセット9 PAA−Et(Mw760)をSP−200(商品名、
ポリエチレンイミン、株式会社日本触媒製)に変更した
以外は実施例22と同様にして、イエローインク9、マ
ゼンタインク9、およびシアンインク9を得た。これら
三種のインクを合わせてカラーインクセット9とする。
【0082】インク組成物の性能評価試験 上記で調製したインク組成物を以下の方法で評価した。
なお、プリンタとして、インクジェット記録方式プリン
タ(セイコーエプソン株式会社製;カラープリンタMJ
−5000C)を改良したものを用いた。また、インク
は、5μmフィルターで濾過してから評価に用いた。
【0083】評価試験1:耐水性 記録媒体としてA4サイズの普通紙(商品名:ゼロック
ス−P、富士ゼロックス株式会社製)上に3.5cm
(非記録部分)おきに1.5cm幅のブラック、イエロ
ー、マゼンタ、シアン、レッド、グリーンおよびブルー
のフルベタ印刷を行なった。記録物を1時間自然放置し
た後に、水500mlに1時間浸漬した。浸漬後、24
時間自然乾燥し、非記録部のインク移り濃度および記録
部のインク残りを目視で評価した。その結果を次の基準
で評価した。 評価A:非記録部は全く着色していない。記録部にも変
化はない。 評価B:非記録部がわずかに着色しているインクがあ
る。 評価C:被記録部にインクの付着が目立つ。記録部に濃
度低下がある。
【0084】評価試験2:ブリード 評価試験1と同様の記録媒体とプリンタを用い、実施例
および比較例で調製したブラックインクとカラーインク
セットを各々組み合わせてフルカラー画像を印刷した。
そして、画像のブラックインクで印刷した部分のにじみ
具合を目視で観察した。その結果を次の基準で評価し
た。 評価A:紙上とカラー印刷上とのいずれにもにじみが認
められない。 評価B:紙上でにじみは認められないが、カラー印刷上
でわずかににじみが認められる。 評価C:紙上とカラー印刷上とのいずれかにおいてやや
にじみが認められる。 評価D:紙上とカラー印刷上とのいずれかまたは双方に
おいてにじみが目立つ。
【0085】評価試験3:環境安定性 インクを封入した容器を、60℃で1日放置、その後−
30℃で1日放置を繰り返すサイクルに10回曝露し
た。その後、析出物の発生、インクの変色の発生を目視
で観察した。その結果を次の基準で評価した。 評価A:変化なし。 評価B:析出物または変色が観察された。 評価C:顕著な析出物または変色が観察された。
【0086】以上の結果は、次の表に記載の通りであっ
た。カラーインクセット ブラックインク 耐水性 ブリード 環境安定性 1 2 A A A 2 2 A A A 3 3 A A A 4 3 A A A 5 3 A A A 6 1 A C A 7 2 C B A 8 − −(*1) −(*1) A 9 3 A A C 表中、 *1:約50%のノズルからインクが吐出せず、30%のノズルからは飛行曲が りが発生し、良好な印刷物が得られなかった。従って、耐水性評価およびブリー ド評価を行なえなかった。

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルカリ可溶性の着色剤と、水溶性有機溶
    剤と、水と、カチオン性水溶性樹脂とを少なくとも含ん
    でなるインク組成物であって、 前記カチオン性水溶性樹脂が下記の式(I)で表される
    繰り返し単位を含んでなるものである、インク組成物。 【化1】 (上記式中、 R1およびR2は、同一でも異なっていてもよく、水素原
    子またはC1-5アルキル基を表すが、両者が同時に水素
    原子を表すことはなく、 nは0、1、または2を表す)
  2. 【請求項2】前記カチオン性水溶性樹脂の平均分子量が
    300〜10,000の範囲である、請求項1に記載の
    インク組成物。
  3. 【請求項3】前記カチオン性水溶性樹脂が酸付加塩であ
    る、請求項1あるいは2のいずれか一項に記載のインク
    組成物。
  4. 【請求項4】さらに塩基性物質を含んでなる、請求項1
    〜3のいずれか一項に記載のインク組成物。
  5. 【請求項5】前記塩基性物質が、アルカリ金属類あるい
    はアルカリ土類金属類の水酸化物である、請求項1〜4
    のいずれか一項に記載のインク組成物。
  6. 【請求項6】前記式(I)で表される繰り返し単位にお
    いて、R1およびR2が共にメチル基を表す、請求項1〜
    5のいずれか一項に記載のインク組成物。
  7. 【請求項7】前記式(I)で表される繰り返し単位にお
    いて、nが1を表す、請求項1〜6のいずれか一項に記
    載のインク組成物。
  8. 【請求項8】前記水溶性有機溶剤が、水よりも蒸気圧の
    小さなものである、請求項1〜7のいずれか一項に記載
    のインク組成物。
  9. 【請求項9】前記水溶性有機溶剤を、インク全量に対し
    て5〜50重量%の範囲で含んでなる、請求項1〜8の
    いずれか一項に記載のインク組成物。
  10. 【請求項10】前記着色剤が、染料または顔料である、
    請求項1〜9のいずれか一項に記載のインク組成物。
  11. 【請求項11】前記カチオン性水溶性樹脂以外の水溶性
    樹脂をさらに含んでなる、請求項1〜10のいずれか一
    項に記載のインク組成物。
  12. 【請求項12】ブラックインク、イエローインク、シア
    ンインクおよびマゼンタインクを少なくとも含んでなる
    インクセットであって、インク組成物が請求項1〜11
    のいずれか一項に記載のインク組成物であり、かつブラ
    ックインクがC.I.ダイレクトブラック19、35、
    154、168、171、195、C.I.フードブラ
    ック2からなる染料群から選ばれる着色剤を含んでな
    り、 イエローインクがC.I.ダイレクトイエロー50、5
    5、86、132、142、144、C.I.アシッド
    イエロー23からなる染料群から選ばれる着色剤を含ん
    でなり、 シアンインクがC.I.ダイレクトブルー86、87、
    199、C.I.アシッドブルー9、249からなる染
    料群から選ばれる着色剤を含んでなり、 さらにマゼンタインクがC.I.ダイレクトレッド9、
    227、C.I.アシッドレッド52、289および下
    記構造式(II)で表される染料群から選ばれる着色剤を
    含んでなるものである、インクセット。 【化2】 (上記式中、 R3およびR4は、水素原子、C1-5アルキル基、アリー
    ル基、C1-5アルコキシ基、フェノキシ基もしくはその
    誘導体、トリアジン環もしくはその誘導体、カルボキシ
    ル基もしくはその塩、またはスルホニル基もしくはその
    誘導体を表し、 Xは水素原子またはハロゲン原子を表し、 Y1およびY2は、同一でも異なっていてもよく、アルカ
    リ金属原子、アンモニウム、またはC1-5アルキルアン
    モニウムを表す。)
  13. 【請求項13】第一のインク組成物または第一のインク
    組成物群と第二のインク組成物または第二のインク組成
    物群とを含んでなるインクセットであって、 第一のインク組成物が請求項1〜11のいずれか一項に
    記載のインク組成物であり、 第二のインク組成物が、アニオン性物質を少なくとも含
    んでなるインク組成物である、インクセット。
  14. 【請求項14】前記第一のインク組成物群がイエローイ
    ンク、マゼンタインク、およびシアンインクであり、 前記第二のインク組成物がブラックインクである、請求
    項13に記載のインクセット。
  15. 【請求項15】前記第一のインク組成物がブラックイン
    クであり、 前記第二のインク組成物群がイエローインク、マゼンタ
    インク、およびシアンインクである、請求項13に記載
    のインクセット。
  16. 【請求項16】前記第二のインク組成物のアニオン性物
    質がアニオン性水溶性樹脂である、請求項13〜15の
    いずれか一項に記載のインクセット。
  17. 【請求項17】前記第二のインク組成物の着色剤が顔料
    である、請求項16に記載のインクセット。
  18. 【請求項18】前記第二のインク組成物のアニオン性物
    質が、アニオン性の官能基をその表面に有する顔料であ
    る、請求項13〜15のいずれか一項に記載のインクセ
    ット。
  19. 【請求項19】インク組成物を付着させて記録媒体に画
    像形成を行う記録方法であって、インク組成物として請
    求項1〜11のいずれか一項に記載の記載のインク組成
    物または請求項12〜18のいずれか一項に記載のイン
    クセットのインク組成物を用いる、記録方法。
  20. 【請求項20】インク組成物の液滴を吐出し、該液滴を
    記録媒体に付着させて画像形成を行うインクジェット記
    録方法であって、インク組成物として請求項1〜11の
    いずれか一項に記載のインク組成物または請求項12〜
    18のいずれか一項に記載のインクセットのインク組成
    物を用いる、記録方法。
  21. 【請求項21】請求項19または20に記載の記録方法
    によって記録が行われた、記録物。
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