JP2002363459A - インクセットおよびこれを用いた記録方法 - Google Patents

インクセットおよびこれを用いた記録方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 普通紙の記録において、カラー画像における
ブリーディングを防止し、かつ鮮明で均一な高画質像が
得られ、さらに耐水性の向上も図れるインクからなるイ
ンクセットの提供。 【解決手段】 2色以上のインクを用いて、被記録材に
インク滴を吐出させてカラー画像記録を行うインクジェ
ット記録用インクセットにおいて、少なくとも色材、液
媒体、およびカチオン系水系ポリマーを含み、pHが低
下することによりゲル化するインクを2色以上含むイン
クジェット記録用インクセットであって、少なくとも2
色のインクのpHおよびゲル化pHが異なることを特徴
とするインクセット。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、普通紙にカラー画
像を形成するときに生じる、所謂、カラー・ブリーディ
ング(現象)を低減し、かつ耐水性のあるインク画像を
得る技術に関し、とりわけ、インクジェット方式を利用
した画像形成において用いられるインクセット、これを
用いたインクジェット記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方法は、インク小滴
を飛翔させ、紙などの記録媒体上にインクを付着させて
記録を行うものである。特に、特公昭61−59912
号公報および特公昭61−59914号公報において開
示されている、吐出エネルギーの供給手段として電気熱
変換体を用いて熱エネルギーをインクに与えて気泡を発
生させることにより液滴を吐出させる方式のインクジェ
ット記録方法によれば、記録ヘッドの高密度マルチオリ
フィス化を容易に実現することができ、かつ高解像度お
よび高品質の画像の高速記録が可能となる。
【0003】しかしながら、従来のインクジェット記録
に用いられるインクは、水を主成分とし、これに乾燥防
止や目詰まり防止などの目的でグリコールなどの水溶性
高沸点溶剤を含有したものが一般的であるため、このよ
うなインクを用い、記録媒体として普通紙を用いて記録
を行った場合には、十分な画像の定着性が得られなかっ
たり、記録媒体表面における填料やサイズ剤の不均一な
分布によると推定される不均一画像が発生するなどの問
題が生じていた。また、特にカラー画像を得ようとする
場合には、夫々のカラーインクが記録媒体である紙上に
完全に定着される以前に複数の色のインクが次々と重ね
られるため、異色の画像の境界部分では、色が滲んだ
り、不均一に混ざり合い(以下、この現象をブリーディ
ングと呼ぶ)、満足すべき画像が得られないという問題
もあった。
【0004】ブリーディング問題に対する解法の提案と
しては、特開昭55−65269号公報には、インク中
に界面活性剤などの浸透性を高める化合物を添加するこ
とが開示されている。また、特開昭55−66976号
公報には、揮発性溶剤を主体としたインクを用いること
が開示されている。しかし、前者の方法では、インクの
記録紙中への浸透性が高まる結果、定着性および耐ブリ
ーディング性についてはある程度向上させることができ
るものの、インクとともに色材も記録紙の奥深くまで浸
透してしまうため、画像濃度や彩度が低下したりするな
どの不都合が発生する。その他、インクの横方向に対す
る広がりも発生する結果、画像のエッジのシャープさの
低下や解像性の低下などの問題も同時に発生する。一
方、後者の場合には、上記した前者に対する不都合に加
え、記録ヘッドのノズル部での溶剤の蒸発による目詰ま
りが発生し易く好ましくない。
【0005】さらに、上述した種々の問題点を改善する
目的で、形成画像が良好となるような機能を有する液体
組成物をインクの噴射に先だって記録媒体上に付着させ
ておく方法が開示されている。例えば、特開昭63−2
99971号公報には、1分子当たり2個以上のカチオ
ン性基を有する有機化合物が含有された液体組成物を、
インクの噴射に先だって記録媒体上に付着させた後に、
アニオン性染料が含有されたインクで記録する方法が記
載されている。
【0006】また、特開昭63−299970号公報お
よび特開平5−202328号公報には、記録媒体への
インクの付与に先だち、多価金属塩、すなわち、種々の
金属イオンとハロゲン化合物や有機酸などの陰イオンと
の間でのイオン結合により形成された化合物を予め記録
媒体上に付与しておき、その後インクで画像を形成する
方法が開示されている。しかし、これらの技術では、耐
水性の向上、ブリーディングの低減を達成することはで
きるが、印字に必要なインクが1種類多くなることか
ら、印字装置が大きくなり、しかも印字時間が遅くなる
という問題があった。
【0007】最後に、特開平2−255876号、特開
平2−296878号、および特開平3−188174
号公報には、分子量300以上の一級アミノ基を有する
ポリアミンと、アニオン染料と、安定性付与剤とを含ん
でなるインク組成物により耐水性が発現されることが開
示されている。これらの技術は、インクが紙に付着後、
紙中の酸性物質によりインクのpHが低下し、それによ
りアニオン性染料および紙中のアニオンとポリアミン
が、紙上でイオン的に架橋し、耐水性が発現すると推測
されるが、しかし、前記の効果のみではブリーディング
の低減に対する効果が十分ではない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記実情に鑑
みてなされたもので、本発明の目的は、被記録材、特に
普通紙の記録において、カラー画像におけるブリーディ
ングを防止し、かつ鮮明で均一な高画質像が得られ、さ
らに耐水性の向上も図れるインクからなるインクセット
およびこれを用いたインクジェット記録方法を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は以下の本発明
により達成される。すなわち、本発明は、2色以上のイ
ンクを用いて、被記録材にインク滴を吐出させてカラー
画像記録を行うインクジェット記録用インクセットにお
いて、少なくとも色材、液媒体、およびカチオン系水系
ポリマーを含み、pHが低下することによりゲル化する
インクを2色以上含むインクジェット記録用インクセッ
トであって、少なくとも2色のインクのpHおよびゲル
化pHが異なることを特徴とするインクセット、および
該インクセットを用いる記録方法を提供する。
【0010】本発明者らは、カラー画像におけるブリー
ディングを抑制する目的で鋭意検討した結果、色材、液
媒体、およびカチオン系水系ポリマーを含むインクにお
いて、インクのゲル化pHおよびインクのpHの異なる
インクを組み合わせたインクセットを用いることによ
り、ブリーディングが著しく抑制され、さらに印字物の
耐水性が向上することを見いだした。すなわち、前記イ
ンクセットがインク滴として記録ヘッドより飛翔し、普
通紙などの被記録材上でインク同士が接触した場合に
は、pHの高い方のインクのpHが低下し、色材とカチ
オン系水系ポリマー間でイオン的な架橋反応が進み、急
激なゲル化を引き起こすと推測される。また、これらの
インクはいずれも普通紙などの被記録材中の酸性物質に
よりpHが下がり、前記の反応によりゲル化すると推測
される。これらの効果により、カラー画像におけるブリ
ーディングが著しく抑制され、印字物の耐水性も向上す
る。
【0011】
【発明の実施の形態】次に好ましい実施の形態を挙げて
本発明をさらに詳細に説明する。本発明によるインクセ
ットは、基本的に、少なくとも色材、液媒体、およびカ
チオン系水系ポリマーを含み、pHが低下することによ
りゲル化するインクを2色以上含むインクジェット記録
用インクセットであって、少なくとも2色のインクのp
Hおよびゲル化pHが異なることを特徴としている。
【0012】本発明で用いられるカチオン系水系ポリマ
ーとしては、ポリアリルアミン、ポリエチレンイミン、
ポリビニルアミン、ポリビニルピリジン、ポリエチレン
イミン−エピクロルヒドリン反応物、ポリアミド−ポリ
アミン樹脂、ポリアミド−エピクロルヒドリン樹脂、カ
チオンデンプンまたはそれらの酸中和物などを挙げるこ
とができるが、これらに限られたものではない。
【0013】カチオン系水系ポリマーの重量平均分子量
は200〜100,000程度が好ましく、より好まし
くは1,000〜50,000程度である。カチオン系
水系ポリマーは単独または複数種混合して用いることが
できる。カチオン系水系ポリマーの添加量は適宜決定さ
れてよいが、インク組成物全量に対して0.1〜20重
量%の範囲で添加することが好ましい。
【0014】本発明のインクセットを構成するインクの
着色剤のうち、顔料は各種有機、無機顔料が使用可能で
あり、染料は、スルホン基、カルボキシル基などのアニ
オン性官能基を持つものであれば、アニオン性染料、カ
チオン性染料、分散染料などの各種染料が使用可能であ
る。より好ましくは溶解安定性、信頼性の点からアニオ
ン性染料が着色剤としてよく、一般分類としては酸性染
料、直接染料、反応性染料、分散染料、食品用色素、蛍
光増白剤などの中から適宜選択できる。
【0015】具体的には、アニオン性染料のうち、酸性
染料としては、例えば、C.I.アシッドブラック1、
2、7、16、17、24、26、28、31、41、
48、52、58、60、63、94、107、10
9、112、118、119、121、122、13
1、155、156;C.I.アシッドイエロー1、
3、4、7、11、12、13、14、17、18、1
9、23、25、29、34、36、38、40、4
1、42、44、49、53、55、59、61、7
1、72、76、78、79、99、111、114、
116、122、135、142、161、172;
C.I.アシッドオレンジ7、8、10、19、20、
24、28、33、41、45、51、56、64;
C.I.アシッドレッド1、4、6、8、13、14、
15、18、19、21、26、27、30、32、3
4、35、37、40、42、51、52、54、5
7、80、82、83、85、87、88、89、9
2、94、97、106、108、110、111、1
14、115、119、129、131、133、13
4、135、143、144、152、154、15
5、172、176、180、184、186、18
7、249、254、256、289、317、31
8;C.I.アシッドバイオレット7、11、15、3
4、35、41、43、49、51、75;C.I.ア
シッドブルー1、7、9、15、22、23、25、2
7、29、40、41、43、45、49、51、5
3、55、56、59、62、78、80、81、8
3、90、92、93、102、104、111、11
3、117、120、124、126、138、14
5、167、171、175、183、229、23
4、236、249;C.I.アシッドグリーン3、
9、12、16、19、20、25、27、41、4
4;C.I.アシッドブラウン4、14などが挙げられ
るが、これらに限定されるものではない。
【0016】直接染料としては、例えば、C.I.ダイ
レクトブラック2、4、9、11、14、17、19、
22、27、32、36、38、41、48、49、5
1、56、62、71、74、75、77、78、8
0、105、106、107、108、112、11
3、117、132、146、154、168、17
1、194;C.I.ダイレクトイエロー1、2、4、
8、11、12、24、26、27、28、33、3
4、39、41、42、44、48、502、51、5
8、72、85、86、87、88、98、100、1
10、127、135、141、142、144;C.
I.ダイレクトオレンジ6、8、10、26、29、4
1、49、51、102;C.I.ダイレクトレッド
1、2、4、8、9、11、13、15、17、20、
23、24、28、31、33、37、39、44、4
6、47、48、51、59、62、63、73、7
5、77、80、81、83、84、85、87、8
9、90、94、95、99、101、108、11
0、145、189、197、220、224、22
5、226、227、230、250、254、25
6、257;C.I.ダイレクトバイオレット1、7、
9、12、35、48、51、90、94;C.I.ダ
イレクトブルー1、2、6、8、15、22、25、3
4、69、70、71、72、75、76、78、8
0、81、82、83、86、90、98、106、1
08、110、120、123、158、163、16
5、192、193、194、195、196、19
9、200、201、202、203、207、21
8、236、237、239、246、258、28
7;C.I.ダイレクトグリーン1、6、8、28、3
3、37、63、64;C.I.ダイレクトブラウン1
A、2、6、25、27、44、58、95、100、
101、106、112、173、194、195、2
09、210、211などが挙げられるが、これらに限
定されるものではない。
【0017】反応性染料としては、例えば、C.I.リ
アクティブブラック1、3、5、6、8、12、14;
C.I.リアクティブイエロー1、2、3、13、1
4、15、17;C.I.リアクティブオレンジ2、
5、7、16、20、24;C.I.リアクティブレッ
ド6、7、11、12、15、17、21、23、2
4、35、36、42、63、66、84、184;
C.I.リアクティブバイオレット2、4、5、8、
9;C.I.リアクティブブルー2、5、7、12、1
3、14、15、17、18、19、20、21、2
5、27、28、37、38、40、41;C.I.リ
アクティブグリーン5、7;C.I.リアクティブブラ
ウン1、7、16などが挙げられるが、これらに限定さ
れるものではない。
【0018】食用色素としては、例えば、C.I.フー
ドブラック1、2;C.I.フードイエロー2、4、
5;C.I.フードレッド2、3、7、9、14、5
2、87、92、94、102、104、105、10
6;C.I.フードバイオレット2;C.I.フードブ
ルー1、2;C.I.フードグリーン2、3などが挙げ
られるが、これらに限定されるものではない。
【0019】一方、塩基性染料としては、例えば、C.
I.ベイシックブラック2、8;C.I.ベイシックイ
エロー1、2、11、12、14、21、32、36;
C.I.ベイシックオレンジ2、15、21、22;
C.I.ベイシックレッド1、2、9、12、13、3
7;C.I.ベイシックバイオレット1、3、7、1
0、14;C.I.ベイシックブルー1、3、5、7、
9、24、25、26、28、29;C.I.ベイシッ
クグリーン1、4;C.I.ベイシックブラウン1、1
2などが挙げられるが、これらに限定されるものではな
い。
【0020】顔料としては、例えば、カ−ボンブラッ
ク、酸化チタン、亜鉛華、硫化亜鉛などの無機顔料、モ
ノアゾ系、ジスアゾ系、フタロシアニン系、キナクリド
ン系などの有機顔料が挙げられるが、これらに限られた
ものではない。顔料を本発明に使用する場合には、アニ
オン性ポリマーまたはアニオン性界面活性剤で分散して
使用するか、アニオン性基が直接または他の原子団を介
して顔料表面に結合された自己分散型の顔料を分散して
使用するのが好ましい。
【0021】着色剤は単独または複数種混合して用いる
ことができる。着色剤の添加量は適宜決定されてよい
が、インク組成物全量に対して0.1〜20重量%の範
囲で添加することが好ましい。
【0022】以上の様な本発明のインクセットを構成す
るインクに、信頼性、保存安定性或いはインクの浸透性
の調節など、よりインクジェット適性を付与するため
に、次に挙げるような保湿剤や溶解助剤を含有させても
よい。そのような材料としては、1,2−エタンジオー
ル、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオ
ール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオー
ル、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオー
ル、1,5−ペンタンジオール、1,7−ヘプタンジオ
ール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、2−エ
チル−1,3−ヘキサンジオール、グリセリン、ジエチ
レングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチ
レングリコール、ポリエチレングリコール200、ジプ
ロピレングリコール、チオジグリコール、1,2,6−
ヘキサントリオールなどのアルキレングリコール類、モ
ノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノ
ールアミンなどのアルコールアミン類、ジメチルホルム
アミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシ
ド、スルホラン、1,3−プロパンスルホンなどの非プ
ロトン性極性溶媒、1,2−ジメトキシエタン、1,2
−ジエトキシエタン、1,2−ジブトキシエタン、ジエ
チレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコ
ールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチル
エーテル、2−メトキシエタノール、2−エトキシエタ
ノール、2−(メトキシメトキシ)エタノール、2−ブ
トキシエタノール、ジエチレングリコールモノメチルエ
ーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジ
エチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレン
グリコールモノメチルエチルエーテル、1−メトキシ−
2−プロパノール、1−エトキシ−2−プロパノール、
ジプロピレングリコール、ジプロピレングリコールモノ
メチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエ
ーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル
などの多価アルコールの低級アルキルエーテル類;ホル
ムアミド、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリド
ン、1,3−ジメチルイミダゾリジノン、ソルビット、
ウレアおよび1,3−ビス(β−ヒドロキシエチル)ウ
レアなどが挙げられるが、これらに限定されるものでは
ない。これらのインク中の含有量は、インク全重量の1
〜30%の範囲が好ましい。
【0023】また、インクジェット記録に本発明のイン
クセットを使用する際に、メタノール、エタノール、プ
ロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−
ブタノールなどのアルキルアルコールを含有させると吐
出性が向上し効果的である。さらに必要に応じて、本発
明のインク中に界面活性剤、防錆剤、防かび剤、酸化防
止剤、pH調整剤などの添加剤を含有させることも可能
である。
【0024】本発明のインクセットを構成するインクの
内、ゲル化pHをもつインク間のpH差は1以上が好ま
しく、より好ましくは2以上である。pHの差が1未満
では、ブリーディングの低減に対する効果が十分でな
い。
【0025】本発明のインクセットを構成するインクの
pHは、8以上が好ましく、より好ましくは9以上であ
る。pHが8未満では、印字物の耐水性が十分に発現し
ない。
【0026】本発明のインクセットを構成するインクの
pHを調整する場合には、色材を加える以前、かつカチ
オン系水系ポリマーが加えられた状態でpHを調整する
ことが好ましい。色材を加えてからpHを調整すると、
不溶物が生じ、色材を再溶解させることができない場合
がある。
【0027】本発明のインクセットを構成するインクの
ゲル化pHの調整は、カチオン系水系ポリマー、色材、
アミン添加物の選択、それらの組み合わせにより行う。
前記アミン添加物とは、分子量200以下のアミンが挙
げられ、具体的には、尿素、チオ尿素、エチレン尿素、
2−ピロリドンなどが挙げられるが、これらに限定され
るものではない。
【0028】カチオン系水系ポリマー、色材、アミン添
加物の選択によるゲル化pHへの影響を次に述べるが、
本発明は、記述される関係で限定されるものではない。
カチオン系水系ポリマーがポリアミンである場合には、
ポリアミンのアミノ基が1級、2級、3級、4級の順に
ゲル化pHは低くなり、色材に含まれるアニオン性官能
基は、スルホン酸基、カルボン酸基の順にゲル化pHは
低くなる。また、前記アミン添加物が加わるとゲル化p
Hは低くなる。ただし、上記の記述は、一般的な傾向を
述べたものであって、当然、立体構造、他の官能基、分
子量の影響により、これらの順序は逆転する場合もあ
る。
【0029】本発明のインクセットを用いインクジェッ
ト記録を行う場合、pHの高いインクと低いインクのど
ちらを先に印字してもブリーディングの低減には効果的
であるが、特にpHの低いインクを印字し、次にpHの
高いインクを印字することにより、ブリーディングの低
減により効果的である。
【0030】また、本発明で使用するインクジェット記
録方式は、本発明のインクセットが用いられる限り、従
来公知の何れの方式でもよいが、例えば、好ましい方式
として記録ヘッドの室内のインクに記録信号に対応した
熱エネルギーを与え、該エネルギーにより液滴を発生さ
せるインクジェット記録方式が挙げられる。
【0031】
【実施例】次に、実施例および比較例を挙げて本発明を
具体的に説明する。なお、文中の組成比は、特に断りが
ない限り重量%である。先ず、実施例および比較例のイ
ンクの作成方法について説明する。下記の実施例1〜5
および比較例1〜2の各インク成分を混合し、十分攪拌
して溶解した。このとき必要ならば夫々のインクpHを
以下に示した値に調整した。なお、インクのpHを調整
する場合には、色材を加える以前、かつカチオン系水系
ポリマーが加えられた状態でpHを調整した。
【0032】
【0033】 上記第2のインクは酢酸を用いてpH11に調整した。
【0034】
【0035】 上記第2のインクは酢酸を用いてpH10.4に調整し
た。
【0036】
【0037】 上記第2のインクは酢酸を用いてpH10に調整した。
【0038】
【0039】 上記第2のインクは酢酸を用いてpH9に調整した。
【0040】
【0041】
【0042】 上記第2のインクは酢酸を用いてpH11に、第3のイ
ンクは酢酸を用いてpH9調整した。
【0043】<比較例1>実施例1において、第1のイ
ンクのポリアリルアミン、第2のインクのポリエチレン
イミンを夫々除いて各インクを作成し、水酸化リチウム
水溶液を用いて第1のインクをpH12、第2のインク
をpH11に調整し、比較例1のインクセットとした。
【0044】<比較例2>実施例1において、第2のイ
ンクを酢酸を用いてpH調整せずに、水酸化リチウム水
溶液を加えpH12に調整し、比較例2のインクセット
とした。
【0045】[記録]実施例1〜3、および比較例1〜
2で得られた各インクを用いて、市販のコピー紙にイン
クジェットプリンターを用い、第2のインク、第1のイ
ンクの順に記録した。また、実施例4で得られたインク
については、第1のインク、第2のインクの順に記録し
た。実施例5で得られたインクについては、第3のイン
ク、第2のインク、第1のインクの順に記録した。
【0046】[測定]実施例1〜5、および比較例1〜
2において、(1)各インクのpH、(2)各インクの
ゲル化pHを測定し、その結果を表1に示した。なお、
各測定の方法は以下の方法で行った。
【0047】(1)インクのpH HORIBA製pHメーター、pH電極を用い、20℃
での各インクのpHを測定した。 (2)インクのゲル化pH 各インク20μlをpH6〜13の緩衝液10mlに加
え、よく攪拌し、孔径0.2μmのメンブレンフィルタ
ー(親水性PTFE製)で濾過しゲルを取り除いた。次
に、濾液の吸光度を測定し、pH13の緩衝液を用いた
ときの、濾液の波長360nm〜800nm間の最大吸
収波長での吸光度を1とし、他の緩衝溶液の同波長での
相対吸光度を求めた。この用いた緩衝液のpHと相対吸
光度の関係をグラフにプロットし、相対吸光度が0.4
になるpHをインクのゲル化pHとした。このとき用い
たグラフは図1〜7に示す。
【0048】
【0049】[評価]実施例1〜5、および比較例1〜
2の記録物について、(1)ブリーディングおよび
(2)耐水性の評価を行い、その結果を表2に示した。
なお、各評価の方法は以下の方法で行った。
【0050】(1)ブリーディング 市販のコピー用紙に各インクのベタ部を隣接して記録
し、境界部で色が滲んだり、不均一に混じりあっていな
いかを観察した。評価は以下の基準とした。 ○:色が滲んだり、不均一に混じりあった部分がなかっ
た。 △:色が滲んだり、不均一に混じりあった部分が多少あ
ったが、実用上問題ない。 ×:色が滲んだり、不均一に混じりあっており、実用上
問題がある。
【0051】(2)耐水性 市販のコピー用紙に各インクのベタ部を記録して1時間
放置後、印字濃度をマクベスRD915にて測定する。
その後、印字物を水に満たした容器に5分間浸漬した
後、放置乾燥して、再度印字濃度を測定し、印字濃度の
残存率を下記式(I)より求め、耐水性の評価とした。
評価は以下の基準とした。 ○:各インクの印字濃度の残存率が75%以上 △:各インクの印字濃度の残存率が60%以上75%未
満 ×:各インクの印字濃度の残存率が60%未満
【0052】
【0053】表1および表2に示す結果から明らかなよ
うに、実施例1〜5のインクセット(本発明品)を用い
ることにより、ブリーディングが低減され、かつ鮮明で
均一な高画質像が得られ、さらに優れた耐水性が得られ
た。一方、インクにカチオン系水系ポリマーが含まれて
いない比較例1では、ブリーディング、耐水性ともに不
十分であった。また、第1のインクのゲル化pHが第2
のインクのpHより低い比較例2では、耐水性は良好で
あったものの、ブリーディングの低減に対しては効果が
なかった。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のインクセ
ットによれば、普通紙に対するインクジェット記録にお
いて、ブリーディングが低減され、また、耐水性のある
高画質な画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の各インクのゲル化pHを求めるとき
に使用したグラフである。なお、実線は第1のインク、
点線は第2のインクを示す。
【図2】実施例2の各インクのゲル化pHを求めるとき
に使用したグラフである。なお、実線は第1のインク、
点線は第2のインクを示す。
【図3】実施例3の各インクのゲル化pHを求めるとき
に使用したグラフである。なお、実線は第1のインク、
点線は第2のインクを示す。
【図4】実施例4の各インクのゲル化pHを求めるとき
に使用したグラフである。なお、実線は第1のインク、
点線は第2のインクを示す。
【図5】実施例5の各インクのゲル化pHを求めるとき
に使用したグラフである。なお、実線は第1のインク、
点線は第2のインク、破線は第3のインクを示す。
【図6】比較例1の各インクのゲル化pHを求めるとき
に使用したグラフである。なお、実線は第1のインク、
点線は第2のインクを示す。
【図7】比較例2の各インクのゲル化pHを求めるとき
に使用したグラフである。なお、実線は第1のインク、
点線は第2のインクを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA05 EA13 FC01 FC02 2H086 BA54 BA56 BA59 BA60 4J039 AB01 AD02 AD12 AE09 BC33 BE01 BE02 BE03 BE04 BE08 BE30 EA38 EA46 EA47 GA24

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも色材、液媒体、およびカチオ
    ン系水系ポリマーを含み、pHが低下することによりゲ
    ル化するインクを2色以上含むインクジェット記録用イ
    ンクセットであって、少なくとも2色のインクのpHお
    よびゲル化pHが異なることを特徴とするインクセッ
    ト。
  2. 【請求項2】 ゲル化pHを持つインク(A)と、イン
    ク(A)より低いゲル化pHを持つインク(B)におい
    て、インク(B)のpHが、インク(A)のゲル化pH
    より低いという関係が少なくとも2色以上のインク間で
    成り立つ請求項1に記載のインクセット。
  3. 【請求項3】 ゲル化pHを持つインク(A)と、イン
    ク(A)より低いゲル化pHを持つインク(B)におい
    て、インク(B)のpHが、インク(A)のpHより1
    以上低いという関係が少なくとも2色以上のインク間で
    成り立つ請求項1に記載のインクセット。
  4. 【請求項4】 前記色材がアニオン性染料である請求項
    1に記載のインクセット。
  5. 【請求項5】 前記色材がアニオン性ポリマーまたはア
    ニオン性界面活性剤で分散された顔料分散液、またはア
    ニオン性基が直接または他の原子団を介して顔料表面に
    結合された自己分散型の顔料である請求項1に記載のイ
    ンクセット。
  6. 【請求項6】 前記カチオン系水系ポリマーが、分子中
    にエチレンイミン、アリルアミン、ジアリルアミン、お
    よびジメチルアリルアミンからなる群から選択される少
    なくとも一つの構造を有してなるものである請求項1に
    記載のインクセット。
  7. 【請求項7】 前記インクが分子量200以下のアミン
    を含む請求項1に記載のインクセット。
  8. 【請求項8】 前記インクのpHが8以上である請求項
    1に記載のインクセット。
  9. 【請求項9】 前記インクの夫々においてインクのpH
    とインクのゲル化pHとの差が、4以下である請求項1
    に記載のインクセット。
  10. 【請求項10】 インクジェット記録方法に用いられる
    請求項1に記載のインクセット。
  11. 【請求項11】 インクを付着させて被記録材に印字を
    行う記録方法であって、インクセットとして請求項1に
    記載のインクセットを用いることを特徴とする記録方
    法。
  12. 【請求項12】 インク滴を吐出し、該液滴を被記録材
    に付着させて印字を行うインクジェット記録方法であっ
    て、インクセットとして請求項1に記載のインクセット
    を用いることを特徴とする記録方法。
  13. 【請求項13】 請求項11または12に記載の記録方
    法によって記録が行われたことを特徴とする記録物。
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