JP2000265095A - インク組成物 - Google Patents

インク組成物

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JP2000265095A
JP2000265095A JP6716099A JP6716099A JP2000265095A JP 2000265095 A JP2000265095 A JP 2000265095A JP 6716099 A JP6716099 A JP 6716099A JP 6716099 A JP6716099 A JP 6716099A JP 2000265095 A JP2000265095 A JP 2000265095A
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ink composition
composition according
water
ink
formula
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JP6716099A
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English (en)
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Tetsuya Aoyama
哲也 青山
Kazuhiko Kitamura
和彦 北村
Hitoshi Ota
等 太田
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 本発明のインク組成物は、少なくとも着
色剤、水、カチオン性水溶性樹脂および式(I)で表さ
れる構造の物質から構成されている。 【効果】 印刷物の耐水性と、にじみの少ない印刷品質
および耐プリンタ部材安定性を併せ持つインク組成物を
提供することが可能となる。 【化1】 (上記式中、Rは、C4−10アルキル基あるいは一つ
以上水酸基を有するC4−10ヒドロキシ アルキル基
を表し、EOはエチレンオキシド基、POはプロピレン
オキシド基を表し、nおよびmは、各々の繰り返し単位
数を表す。また、EOとPOの繰り返し単位の順番は入
れ代わっていてもよい。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】<発明の分野>本発明は、インクジェッ
ト記録に好ましく用いられるインク組成物に関する。
【0002】<背景技術>インク組成物に求められる特
性としては、長期間にわたって不具合の発生しない長期
信頼性(例えば印刷安定性)を確保することが重要であ
る。さらに、インク組成物によって得られた印刷画像に
おいて、良好な耐水性とにじみの少ない画像を実現でき
ることも重要である。
【0003】良好な耐水性を実現するためには、以下に
例示するように、従来カチオン性樹脂とアニオン性染料
とが組み合わせて用いられてきた。
【0004】例えば、特開昭62−119280号公報
には、ヒドロキシエチル化ポリエチレンイミンポリマー
と染料成分とからなるインクが開示されており、このよ
うな組み合わせで耐水性が発現されるとしている。ま
た、特公平7−91494号公報には、ヒドロキシアル
キル化ポリアリルアミンポリマーと染料からなるインク
が開示されており、この組み合わせで耐水性が発現する
としている。
【0005】また、特開平2−255876号、特開平
2−296878号、および特開平3−188174号
各公報には、分子量300以上の一級アミノ基を有する
ポリアミンと、アニオン染料と、安定性付与剤とからな
るインク組成物が開示されている。ここでは、一級アミ
ノ基とアニオン染料の組み合わせにおいて耐水性が発現
されるとしている。
【0006】さらに、特開平7−305011号公報に
は、塩基性水溶性高分子と、揮発性塩基をカウンターイ
オンとするアニオン染料と、揮発性塩基をカウンターイ
オンとする緩衝剤とからなる水性インクが開示されてい
る。揮発性塩基によりインク中における高分子の解離を
抑制し、紙上では揮発性塩基を蒸発させて高分子と染料
間の造塩反応を進行させて、耐水性を得るとされてい
る。
【0007】以上挙げた公報に開示されている方法で
は、アニオン性染料を含むインクにカチオン性樹脂を添
加して耐水性を与えており、耐水性は記録媒体上で染料
アニオンと樹脂カチオンが反応することにより発現する
と考えられる。これは、インク中では各々がイオン化し
て溶解しているが、記録媒体上に印刷すると、紙のpH
の影響を受けてインクのpHが低下することにより両者
が水不溶性の塩として析出して、耐水化する。
【0008】さらに、にじみの少ない画像を実現できる
ことも重要となる。その際、インクが記録媒体上で均一
・迅速に浸透すると、にじみの少ない鮮明な画像が得ら
れる。そのために、以下に例示するように、種々の添加
剤が検討されてきた。
【0009】米国特許第5156675号明細書にはジ
エチレングリコールモノブチルエーテルを添加するこ
と、また米国特許第5183502号明細書にはアセチ
レングリコール系の界面活性剤であるサーフィノール4
65(商品名、エア・プロダクツ・アンド・ケミカルズ
社製)を添加すること、さらには米国特許第51960
56号明細書にはジエチレングリコールモノブチルエー
テルとサーフィノール465の両方を添加することなど
が開示されている。あるいは米国特許第2083372
号明細書にはジエチレングリコールのエーテル類をイン
クに用いることなどが開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、以上述べたイ
ンク組成物では、以下に示す問題点があった。
【0011】上述した米国特許第5156675号、米
国特許第5183502号、米国特許第5196056
号および米国特許第2083372号各明細書に開示さ
れている浸透促進剤を用いた場合、特にジエチレングリ
コールモノブチルエーテルなどは、プラスチックやヘッ
ド構成材料などのプリンタ部材に対して親和性があり、
インクの浸透性を向上する目的で多量に加えると、高温
環境下において膨潤・溶解などの悪影響が発生する場合
があった。そのために、インクの浸透性とプリンタ部材
への安定性を確保する目的で、添加量を制限することで
双方のバランスをとるように従来は対応していた。しか
し、耐水性を付与する目的でこのインクにカチオン性水
溶性樹脂を添加した場合、インクpHが高騰してしま
う。そうすると、これら浸透促進剤の影響が顕著とな
り、特に高温環境下では、浸透性を必要最小限確保でき
る添加量においてもプリンタ部材を劣化させてしまうこ
とを、本発明者らは確認している。
【0012】また、これら浸透剤のみでは、インクの記
録媒体に対する浸透速度が不充分な場合があり、また、
様々な紙の成分が混じっていてその浸透速度が異なるも
のの集合体である再生紙において、それらの浸透速度の
差によって均一に浸透できずににじんでしまう場合があ
った。
【0013】さらに、近年来印刷物の保存性向上の目的
で、紙が中性紙化・アルカリ紙化してきているが、従来
のカチオン性水溶性樹脂を含むインクを用いて、特に高
アルカリ性を示す紙に印刷した場合、その画像に水滴が
付着してそのまま乾燥するような極端な状況下では、画
像上に水滴が局在しているためにそこへ染料アニオンと
樹脂カチオンがイオン化して再溶解する現象が発生し、
カチオン性水溶性樹脂の構造によっては所望の耐水性が
得られない場合があった。
【0014】
【発明の概要】本発明者らは、今般、特定構造の物質と
カチオン性水溶性樹脂を含んだインク組成物によって、
長期信頼性を確保でき、かつ印刷物については耐水性に
優れかつにじみの少ない画像が実現できるとの知見を得
た。本発明は、かかる知見に基づくものである。
【0015】従って、本発明は長期信頼性を確保でき、
かつ印刷物については耐水性に優れかつにじみの少ない
画像が実現できるインク組成物の提供をその目的として
いる。
【0016】特に本発明は、インクジェット記録方法に
好ましく用いられるインク組成物の提供をその目的とし
ている。
【0017】そして本発明によるインク組成物は、着色
剤と、水と、カチオン性水溶性樹脂とを少なくとも含む
インク組成物において、下記の式(I)で表される構造
の物質を含むことを特徴とする。
【0018】
【化2】
【0019】(上記式中、Rは、C4−10アルキル基
あるいは一つ以上水酸基を有するC4−10ヒドロキシ
アルキル基を表し、EOはエチレンオキシド基、PO
はプロピレンオキシド基を表し、nおよびmは、各々の
繰り返し単位数を表す。
【0020】また、EOとPOの繰り返し単位の順番は
入れ代わっていてもよい。)
【0021】
【発明の具体的説明】<インク組成物>本発明によるイ
ンク組成物は、インク組成物を用いた記録方式に用いら
れる。インク組成物を用いた記録方式とは、例えば、イ
ンクジェット記録方式、ペンなどによる筆記具による記
録方式、その他各種の記録方式が挙げられる。特に本発
明によるインク組成物は、インクジェット記録方法に好
ましく用いられる。
【0022】本発明によるインク組成物は、基本的に、
着色剤と、水と、カチオン性水溶性樹脂と、前記の式
(I)で表される構造の物質を含む。
【0023】式(I)の物質をインクに添加すると、従
来用いられてきたジエチレングリコールモノブチルエー
テルなどの浸透促進剤を全く用いずに、あるいは少量の
添加量で、紙種に関らずインクが均一・迅速に浸透する
効果がある。そのため、高温環境下で使用した場合でも
プラスチックやヘッド構成材料などのプリンタ部品に対
する膨潤・溶解などの悪影響が発生せず、さらに再生紙
であってもにじみが少ない鮮明な画像が得られる。ま
た、この画像の耐水性は、水滴が付着してそのまま乾燥
するような極端な状況下においても、画像表面に存在す
る式(I)の物質の寄与により水滴の紙への浸透・拡散
速度が速くなるために、画像上に水滴が局在することが
ない。そのため、高アルカリ性を示す紙に記録した画像
の場合でも、使用するカチオン性水溶性樹脂の構造によ
らず、水滴に染料アニオンと樹脂カチオンがイオン化し
て再溶解する前に水が拡散するため、優れた耐水性を示
す。
【0024】また、式(I)におけるnが1≦n≦10
であり、mが0≦m≦5の範囲であることが好ましい。
nはエチレンオキシド基の数を示すが、1以上であれ
ば、RがCアルキル基の場合でも所望の浸透性が得ら
れ、かつ蒸気圧が低くなるためにヘッドのノズルからの
蒸発が少なく、目詰まりが発生しにくくなる。また、R
がCより炭素数が多いアルキル基であっても水溶性が
低下しない。nが10以下であれば、泡の発生を抑制で
き、泡の発生による印刷の乱れを防止できる。mはプロ
ピレンオキシド基の数を示すが、0≦m≦5の範囲が好
ましい。5以下であれば、親水性が保持できるため、イ
ンク中で安定的に溶解することができる。
【0025】式(I)の物質中には、mおよびnの異な
る分子が混在していてもよく、その場合はmおよびnは
平均値を表す。これらの式(I)の物質はアルコールを
出発原料として、アルカリなどの雰囲気下でエチレンオ
キシドやプロピレンオキシドを目標モル量付加すること
によって形成するので、通常では単一構造の物質になら
ないが、蒸留などのプロセスを経て単一構造の物質にし
て用いることもできる。しかし、残留アルコールはイン
ク中に1wt%以下が好ましい。1wt%以下であれ
ば、ヘッドのノズル面でのぬれの発生を抑制できるため
良好な印刷状態を保持でき、またアルコール臭も防止で
きる。
【0026】また、式(I)におけるnおよびmがn/
m≧0.5であることが好ましい。この範囲であれば、
式(I)中のRがC4−10アルキル基である場合でも
親水性が保持でき、インク中に安定的に溶解できる。
【0027】また、式(I)の物質の平均分子量が2,
000以下であることが好ましい。平均分子量が2,0
00以下であれば、所望の浸透性を示す。より好ましく
は1,000以下、さらに好ましくは500以下であ
る。
【0028】式(I)中のRは、C4−10アルキル基
あるいは一つ以上水酸基を有するC4−10ヒドロキシ
アルキル基が好ましい。Rがアルキル基の場合、C
4−10の範囲であれば、所望の浸透性が得られる。よ
り好ましくは C4−7アルキル基であり、さらに好ま
しくはC4−6アルキル基である。また、同じ炭素数を
示すアルキル基でも分岐構造を含む場合は、直鎖構造と
比較してさらに浸透性向上の度合いが大きいため、画像
のさらなるにじみ低減および耐水性実現に有利である。
【0029】また、Rが水酸基を一つ有するアルコー
ル、二つ有するグリコール、三つ有するトリオール、四
つ有するテトラオールなどの、C4−10ヒドロキシア
ルキル基である場合も好ましい。
【0030】本発明において用いられるカチオン性水溶
性樹脂は、インク中では溶解しており、印刷した後は記
録媒体上に着色剤を固定して耐水性を与えるものであ
る。
【0031】カチオン性水溶性樹脂は、分子中に少なく
ともエチレンイミン、ビニルアミン、アリルアミン、N
−置換アルキルアリルアミン、ジアリルアミンから選ば
れる構造を有していることが好ましい。分子中にカチオ
ン性の構造があるために、アルカリ可溶の着色剤と相互
作用をする事ができ、印刷後に耐水性を発現できるもの
と推定される。
【0032】カチオン性水溶性樹脂は、上述の構造のみ
を単独で有しているポリエチレンイミン、ポリビニルア
ミン、ポリアリルアミン、 ポリ(N−置換アルキルア
リルアミン)、ポリジアリルアミンのホモポリマーであ
れば、何れも用いることが可能である。また、他の一
級、二級、三級、四級アミンの官能基を含む樹脂であっ
てもよい。さらに少なくとも上述の構造を含む共重合体
であっても用いることができる。例えば、アクリルアミ
ド、ヒドロキシエチルメタクリレートなどのメタクリル
酸ヒドロキシエステル、ビニルピロリドン、酢酸ビニ
ル、アクリル酸、マレイン酸、二酸化硫黄などとの共重
合体を用いることができる。
【0033】カチオン性水溶性樹脂は具体的には、ポリ
エチレンイミン誘導体としてエポミンSP―003、S
P−006、SP−012、SP−018、SP−10
3、SP−110、SP−200、P−1000(以上
いずれも商品名、株式会社日本触媒製)、ポリビニルア
ミン誘導体(三菱化学株式会社製)、ポリアリルアミン
誘導体としてPAA−L、PAA−HCl−L、PAA
−10C、PAA−CHCOOH−S、PAA−D1
1−HCl、ポリジアリルアミン誘導体としてPAS−
A−1、PAS−A−5、PAS−H−5L、PAS−
J−81、PAS−880、PAS−92、PAS−M
−1、PAS−410、ポリアリルアミン塩酸塩誘導体
としてダンフィックス723、ダンフィックス202、
ダンフィックス303、ダンフィックスNK、ダンフィ
ックスF、ダンフィックス707、ダンフィックス80
8、ダンフィックスT、ダンフィックス505RE、ダ
ンフィックス5000、ダンフィックス7000、ダン
フィックスPAA、ダンフィックスHC(以上いずれも
商品名、日東紡績株式会社製)、ポリ(N−置換アルキ
ルアリルアミン)誘導体(日東紡績株式会社製)などが
挙げられる。
【0034】これらのカチオン性水溶性樹脂は単独、あ
るいは複数種混合して用いることができるが、インク組
成物全量に対して0.1〜20wt%の範囲で添加する
ことが望ましい。0.1wt%以上であれば、インクジ
ェット記録方式により印刷した印刷物は耐水性が得られ
る。20wt%以下であれば、インクジェット記録方式
に適当な粘度に調整しやすい。
【0035】本発明によるインク組成物に含まれるアル
カリ可溶性の着色剤は、染料、顔料のいずれであっても
よい。ここで、アルカリ可溶性とは、アルカリ性の媒体
に溶解することを意味し、分子中に含まれる水溶性基が
酸性または塩基性の解離性基、あるいは非解離性の官能
基、さらにそれらを複数種含むものであっても良い。ま
た、アルカリに溶解するのであれば酸性溶液に溶解する
着色剤であってもよい。
【0036】着色剤の存在量は適宜決定されてよいが、
例えばインク組成物全重量に対して0.5〜20wt%
の範囲で添加することが好ましい。この範囲にあること
で、充分な光学濃度の画像が実現でき、またインクジェ
ット記録方式に適当な粘度に調整しやすいからである。
【0037】着色剤は、より好ましくは有機性の染料ま
たは有機性の顔料から選択される。これらは重量当たり
の発色濃度が高く、色彩が鮮やかなため適している。
【0038】染料は、水に溶解する有機性有色物質であ
り、カラーインデックスにおいて酸性染料、直接染料、
反応染料、可溶性建染染料、または食品用色素に分類さ
れているものが有用である。また、中性の水に不溶であ
ってもアルカリ水に可溶であれば、カラーインデックス
において油溶染料、塩基性染料に分類される着色剤を用
いることもできる。
【0039】顔料は、一般にカラーインデックスにおい
て顔料に分類されるものから選ばれてよい。顔料は一般
的に水に不溶の有機性有色物質とされるが、一部にはア
ルカリ可溶のものもあり、それらを利用することができ
る。
【0040】染料および顔料の例としては、黄色系とし
ては、C.I.アシッドイエロー1、3、11、17、
19、23、25、29、36、38、40、42、4
4、49、59、61、70、72、75、76、7
8、79、98、99、110、111、127、13
1、135、142、162、164、165、C.
I.ダイレクトイエロー1、8、11、12、24、2
6、27、33、39、44、50、55、58、8
5、86、87、88、89、98、110、132、
142、144、C.I.リアクティブイエロー1、
2、3、4、6、7、11、12、13、14、15、
16、17、18、22、23、24、25、26、2
7、37、42、C.I.フードイエロー3、4、C.
I.ソルベントイエロー15、19、21、30、10
9、C.I.ピグメントイエロー23などが挙げられ
る。
【0041】また、赤色系として、C.I.アシッドレ
ッド1、6、8、9、13、14、18、26、27、
32、35、37、42、51、52、57、75、7
7、80、82、85、87、88、89、92、9
4、97、106、111、114、115、117、
118、119、129、130、131、133、1
34、138、143、145、154、155、15
8、168、180、183、184、186、19
4、198、209、211、215、219、24
9、252、254、262、265、274、28
2、289、303、317、320、321、32
2、C.I.ダイレクトレッド1、2、4、9、11、
13、17、20、23、24、28、31、33、3
7、39、44、46、62、63、75、79、8
0、81、83、84、89、95、99、113、1
97、201、218、220、224、225、22
6、227、228、229、230、231、C.
I.リアクティブレッド1、2、3、4、5、6、7、
8、11、12、13、15、16、17、19、2
0、21、22、23、24、28、29、31、3
2、33、34、35、36、37、38、39、4
0、41、42、43、45、46、49、50、5
8、59、63、64、C. I.ソルビライズレッド
1、C.I.フードレッド7、9、14、C.I.ピグ
メントレッド41、48、54、57、57、58、6
3、68、81などが挙げられる。
【0042】また、青色系として、C.I.アシッドブ
ルー1、7、9、15、22、23、25、27、2
9、40、41、43、45、54、59、60、6
2、72、74、78、80、82、83、90、9
2、93、100、102、103、104、112、
113、117、120、126、127、129、1
30、131、138、140、142、143、15
1、154、158、161、166、167、16
8、170、171、182、183、184、18
7、192、199、203、204、205、22
9、234、236、249、C.I.ダイレクトブル
ー1、2、6、15、22、25、41、71、76、
77、78、80、86、87、90、98、106、
108、120、123、158、160、163、1
65、168、192、193、194、195、19
6、199、200、201、202、203、20
7、225、226、236、237、246、24
8、249、C.I.リアクティブブルー1、2、3、
4、5、7、8、9、13、14、15、17、18、
19、20、21、25、26、27、28、29、3
1、32、33、34、37、38、39、40、4
1、43、44、46、C.I.ソルビライズバットブ
ルー1、5、41、C.I.バットブルー29、C.
I.フードブルー1、2、C.I.ベイシックブルー
9、25、28、29、44、C.I.ピグメントブル
ー1、17などが挙げられる。
【0043】更に、黒色系として、C.I.アシッドブ
ラック1、2、7、24、26、29、31、48、5
0、51、52、58、60、62、63、64、6
7、72、76、77、94、107、108、10
9、110、112、115、118、119、12
1、122、131、132、139、140、15
5、156、157、158、159、191、C.
I.ダイレクトブラック17、19、22、32、3
5、38、51、56、62、71、74、75、7
7、94、105、106、107、108、112、
113、117、118、132、133、146、1
54、168、171、195、C.I.リアクティブ
ブラック1、3、4、5、6、8、9、10、12、1
3、14、18、C.I.ソルビライズバットブラック
1、C.I.フードブラック2などが挙げられる。これ
らの着色剤は単独、あるいは複数種混合して用いること
ができる。
【0044】本発明によるインク組成物において、水は
主溶媒である。水は、イオン交換水、限外濾過水、逆浸
透水、蒸留水などの純水、または超純水を用いることが
できる。また、紫外線照射、または過酸化水素添加など
により滅菌した水を用いることにより、インク組成物を
長期保存する場合にカビやバクテリアの発生を防止する
ことができるので好適である。
【0045】また、本発明のインクには、さらに酸性物
質を含んでなることができる。酸性物質を加えることに
より、インクのpHをより広範囲に調製できる。酸性物
質は、インクに直接添加、あるいはカチオン性水溶性樹
脂と酸性物質とからなる塩としてインクに添加するいず
れも方法であっても良い。具体的には、塩酸、臭素酸、
フッ酸、硫酸、リン酸、硝酸などの無機酸、あるいは蟻
酸、酢酸、プロピオン酸、n−酪酸、iso−酪酸、n
−吉草酸、グリコール酸、グルコン酸、乳酸、トルエン
スルホン酸などの有機酸が好ましい。
【0046】さらに本発明によるインク組成物は、塩基
性物質を含んでなることができる。
【0047】塩基性物質としては、例えば、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化カル
シウム、水酸化バリウム、水酸化ストロンチウム、水酸
化ラジウム、水酸化ベリリウム、水酸化マグネシウム、
アンモニアなどの無機塩基、エチルアミン、ジエチルア
ミン、トリエチルアミン、プロピルアミン、ジプロピル
アミン、ジイソプロピルアミン、tert−ブチルアミ
ン、ジブチルアミン、ジイソブチルアミン、イソプロピ
ルアミン、sec−ブチルアミン、ペンチルアミンなど
のモノ−、ジ−あるいはトリ−低級アルキルアミン類、
3−エトキシプロピルアミン、または3−メトキシプロ
ピルアミンなどの低級アルキル低級ヒドロキシアルコキ
シアミン類、3−エトキシプロピルアミン、または3−
メトキシプロピルアミンなどの低級アルキル低級アルコ
キシアミン類、2−アミノエタノール、2−(ジメチル
アミノ)エタノール、2−(ジエチルアミノ)エタノー
ル、ジエタノールアミン、N−ブチルジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、アミノメチルプロパノー
ル、またはトリイソプロパノールアミンなどのモノ−、
ジ−あるいはトリ−低級ヒドロキシアルキルアミン類、
イミノビスプロピルアミン、3−ジエチルアミノプロピ
ルアミン、ジブチルアミノプロピルアミン、メチルアミ
ノプロピルアミン、ジメチルアミノプロパンジアミン、
メチルイミノビスプロピルアミンなどの有機アミンを挙
げることができる。
【0048】これら塩基性物質は、インク組成物中にお
いて、どのような組み合わせにおいても、カチオン性水
溶性樹脂と着色剤を安定的に溶解させ、それを保持する
作用を示す。例えば、本発明のインク組成物に用いるこ
とのできるカチオン性水溶性樹脂と特定の着色剤とを組
み合わせてインクとする場合、単純に混合しただけでは
溶解しない場合があるが、これら塩基性物質を加える
と、安定的に溶解できるようになる。
【0049】本発明によるインク組成物において、さら
に蒸気圧が純水よりも小さい水溶性有機溶剤および/ま
たは糖類から選ばれる保湿剤を含むことができる。
【0050】保湿剤を含むことにより、インクジェット
記録方式において、水分の蒸発を抑制してインクを保湿
することができる。また、水溶性有機溶剤であれば吐出
安定性を向上させたり、インク特性を変化させることな
く粘度を容易に変更することができる。
【0051】水溶性有機溶剤は溶質を溶解する能力を持
つ媒体を指しており、有機性で蒸気圧が水より小さい水
溶性の溶媒から選ばれる。具体的には、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、ブタンジオール、1,5
−ペンタンジオール、2−ブテン−1,4−ジオール、
2−メチル−2,4−ペンタンジオール、グリセリン、
1,2,6−ヘキサントリオール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール
などの多価アルコール類、アセトニルアセトンなどのケ
トン類、γ−ブチロラクトン、リン酸トリエチルなどの
エステル類、フルフリルアルコール、テトラヒドロフル
フリルアルコール、チオジグリコールなどが望ましい。
【0052】また糖類は、マルチトール、ソルビトー
ル、グルコノラクトン、マルトースなどが好ましい。
【0053】保湿剤の量は適宜決定されてよいが、例え
ばインク全量に対して5〜50wt%の範囲で添加され
ることがより好ましい。
【0054】さらに本発明の好ましい態様によれば、本
発明によるインク組成物は、次のような有機溶剤をさら
に含んでなることができる。すなわち、本発明によるイ
ンク組成物は、イミダゾール、メチルイミダゾール、ヒ
ドロキシイミダゾール、トリアゾール、ニコチンアミ
ド、ジメチルアミノピリジン、ε−カプロラクタム、
1, 3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、乳酸アミ
ド、スルホラン、ジメチルスルホキシド、1,3−プロ
パンスルトン、カルバミン酸メチル、カルバミン酸エチ
ル、1−メチロール−5,5−ジメチルヒダントイン、
ヒドロキシエチルピペラジン、ピペラジン、エチレン尿
素、プロピレン尿素、炭酸エチレン、炭酸プロピレン、
ジメチルスルホキシド、N−メチル−2−ピロリジノ
ン、2−ピロリジノン、アセトアミド、ホルムアミド、
ジメチルホルムアミド、N−メチルホルムアミド、ジメ
チルアセトアミド、グアニジン、グアニジノ酢酸、グア
ニチジン、アミノグアニジン、カナバニン、アルギニノ
コハク酸、アルギニン、ビグアニド、ピラジン、ヘキサ
ヒドロピラジン、トリアジン、ピリダジン、シトシン、
1,2,3−トリアゾール、1,2,4−トリアゾー
ル、ピラゾール、テトラゾール、チアゾール、1,2,
3−チアジアゾール、プリン、グアニン、グアノシン、
メチルグアニン、カフェイン、キサンチンなどを含んで
なることができる。これら有機溶剤の添加によって、例
えばインクを冷却した際にも析出が生じることがなく、
またそのような環境下でも安定して印刷が実施できる。
【0055】本発明によるインク組成物には、さらに低
級アルコール類、セロソルブ類、カルビトール類、ノニ
オン性界面活性剤のいずれから選ばれる浸透促進剤を含
んでなることができる。これら浸透促進剤は、本発明に
よる式(I)で表される構造の物質を用いれば基本的に
は用いる必要はないが、さらなる浸透速度の向上の目的
で、少量用いることも可能である。
【0056】具体的には、低級アルコール類としてエタ
ノール、イソプロパノール、ブタノール、ペンタノール
など、セロソルブ類としてエチレングリコールモノエチ
ルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテルな
ど、カルビトール類としてジエチレングリコールモノブ
チルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエー
テルなど、ノニオン性界面活性剤としてサーフィノール
61、82、104、440、465、485(以上い
ずれも商品名、エア・プロダクツ・アンド・ケミカルズ
社製)、ニッサンノニオンK−211、K−220、P
−213、E−215、E−220、S−215、S−
220、HS−220、NS−212、NS−220
(以上いずれも商品名、日本油脂株式会社製)などが好
ましい。このうち、セロソルブ類および/またはカルビ
トール類を用いる場合、インク全量に対して0〜5wt
%の範囲であれば含むことが可能である。この範囲であ
れば、高温環境下においても、プリンタ部材が劣化しな
い。
【0057】本発明のインク組成物には、さらに必要に
応じてインクジェット記録用水性インクに一般的に用い
られている助剤を添加することもできる。
【0058】必要に応じて加える助剤としては、ヒドロ
トロピー剤、pH調整剤、防カビ剤、キレート剤、防腐
剤、防錆剤などが挙げられる。インクを帯電するインク
ジェット記録方式に使用する場合は、塩化リチウム、塩
化ナトリウム、塩化アンモニウムなどの無機塩類から選
ばれる比抵抗調製剤を添加する。
【0059】必要に応じて添加し得るヒドロトロピー剤
としては、尿素、アルキル尿素、エチレン尿素、プロピ
レン尿素、チオ尿素、グアニジン酸塩、ハロゲン化テト
ラアルキルアンモニウムなどを添加することができる。
【0060】pH調整剤としては、上記の塩基性物質を
兼ねて用いることができる。
【0061】
【実施例】<カチオン性水溶性樹脂の調製> <合成例1>:ポリビニルアミン塩酸塩の調製 撹拌器、冷却管、窒素ガス導入管、試薬導入口を備えた
1,000mlの4つ口フラスコに、N−ビニルホルム
アミド21.3gと超純水300gを入れ撹拌溶解し
た。窒素ガスを導入しつつ50℃に昇温した後、2,
2’−アゾビス−(2−アミジノプロパン)・2塩酸塩
10wt%水溶液を100g入れ、窒素ガス気流下で撹
拌しつつ50℃にて8時間保持した後、精製・乾燥し
て、ポリ(N−ビニルホルムアミド)を得た。
【0062】得られたポリ(N−ビニルホルムアミド)
全量と超純水400mlを撹拌器、冷却管、窒素ガス導
入管、試薬導入口を備えた2,000mlの4つ口フラ
スコに入れ、撹拌溶解した。ここへ1規定塩酸水溶液を
400ml徐々に滴下しながら加え、1時間撹拌混合し
た。そしてフラスコを100℃に昇温しこれを保持しつ
つ、10時間撹拌混合した。反応後、冷却して精製・乾
燥して、ポリビニルアミン塩酸塩を得た。ポリエチレン
グリコールを標準にしたゲルパーミネーションクロマト
グラフィによる分子量は、約3,800であった。
【0063】<合成例2>:フリータイプポリビニルア
ミンの調製 合成例1で調製したポリビニルアミン塩酸塩を超純水に
溶解して10wt%水溶液を調製して、あらかじめ水酸
化ナトリウムでイオン交換したイオン交換樹脂IRA9
00(商品名、オルガノ製)を用いて塩酸を除去し、乾
燥させてフリータイプのポリビニルアミンを調製した。
ポリエチレングリコールを標準にしたゲルパーミネーシ
ョンクロマトグラフィによる分子量は、約2,000で
あった。
【0064】<合成例3>:ポリジメチルアリルアミン
蟻酸塩の調製 35%塩酸550g(5.3モル)中に、氷冷下5〜1
0℃で攪拌しながらモノアリルアミン286g(5モ
ル)を滴下した。滴下後、ロータリーエバポレータによ
り、減圧下・60℃にて水および塩酸を除去し、白色結
晶を得た。この結晶を、減圧下にて80℃で乾燥させ、
モノアリルアミン塩酸塩を得た。
【0065】得られたモノアリルアミン塩酸塩から70
wt%水溶液を調製し、この水溶液50gに、ラジカル
開始剤2,2’−アゾビス−(2−アミジノプロパン)
・2塩酸塩を0.03モル加え、さらに35%塩酸を2
5g追加した。その後、60℃下で40時間静置重合さ
せた。重合終了後、系をアセトン(1900g)/メタ
ノール(100g)の混合液に注入し、生じた沈殿を濾
過した。このろ過ケーキを超純水に溶解し、あらかじめ
水酸化ナトリウムでイオン交換したイオン交換樹脂(I
RA900:オルガノ製)を用いて塩酸を除去し、ポリ
アリルアミンを得た。ポリエチレングリコールを標準に
したゲルパーミネーションクロマトグラフィによる分子
量は、約600であった。
【0066】このポリアリルアミンの25wt%水溶液
100gを30℃に保ちながら、この水溶液に90wt
%蟻酸を90g滴下し、次いで35wt%ホルムアルデ
ヒドを83g滴下した。滴下終了後、系を80℃になる
まで徐々に昇温した。炭酸ガスが発生してきた。同温度
で6時間放置し、気体の発生が止まったことを確認し
た。反応液をアセトン中に注ぎ、反応物を沈殿させた。
沈殿を濾別し、乾燥させて、白色粉末を得た。CHNお
よびプロトン−NMRより、ポリジメチルアリルアミン
の蟻酸塩であることを確認した。また、ポリエチレング
リコールを標準にしたゲルパーミネーションクロマトグ
ラフィによる分子量は、約1,400であった。
【0067】<合成例4>:フリータイプポリジメチル
アリルアミンの調製 合成例3で得たポリジメチルアリルアミン蟻酸塩の白色
粉末20gを超純水80gに溶解し、あらかじめ水酸化
ナトリウムでイオン交換したイオン交換樹脂(IRA9
00:オルガノ製)を用いて蟻酸を除去し、フリータイ
プのポリジメチルアリルアミンを得た。また、ポリエチ
レングリコールを標準にしたゲルパーミネーションクロ
マトグラフィによる分子量は、約900であった。
【0068】<インク組成物の性能評価試験>実施例お
よび比較例に示すインク組成物を、以下の方法で評価し
た。
【0069】なお、プリンタとして、インクジェット記
録方式プリンタ(セイコーエプソン株式会社製;カラー
プリンタMJ−5000C)を改良したものを用いた。
また、インクは、5μmフィルターで濾過してから評価
に用いた。
【0070】<評価試験1>:耐水性 記録媒体としてA4サイズの酸性普通紙(商品名:ゼロ
ックス−P 、富士ゼロックス株式会社製)およびアル
カリ性普通紙(商品名:ハンマーミルコピープラス、イ
ンターナショナルペーパー社製)上に3.5cm(非記
録部)おきに1.5cm幅のフルベタ印刷と文字印刷を
行なった。記録物を1時間自然放置した後に、JISL
0853水滴下試験にて耐水性を評価した。そして、水
滴を滴下した部分の変化を目視で評価した。その結果を
次の基準で評価した。 ・評価A(特に良好):記録部に変化が全くない。非記
録部にも着色が全くない。 ・評価B(良好):非記録部がわずかに着色している場
合があるが、記録部には変化がない。 ・評価C(限度内):非記録部への着色、あるいは記録
部の濃度低下を示す場合がある。 ・評価NG(不可):非記録部への着色と記録部の濃度
低下が著しく、特に文字が消えてしまって判読できない
場合がある。
【0071】<評価試験2>:印刷品質 再生紙(商品名:ゼロックス−R 、富士ゼロックス株
式会社製)上に評価試験1と同様な方法で印刷したもの
を用い、にじみ具合を目視で観察した。その結果を次の
基準で評価した。 ・評価A(良好):にじみが認められない。 ・評価B(限度内):ややにじみが認められる。 ・評価NG(不可):にじみが著しい。
【0072】<評価試験3>:部材安定性 実施例および比較例で調製したインクをカラープリンタ
MJ−5000Cに充填し、それを40℃の環境下で一
ヶ月間連続して評価試験1と同様な印刷を行なった。そ
の後室温にして同様な印刷を行ない、印刷物の乱れ状態
を連続印刷前の印字物を基準として目視で評価した。そ
の結果を次の基準で評価した。 ・評価A(良好):乱れが認められない。 ・評価B(限度内):わずかに乱れが認められる。 ・評価NG(不可):乱れが著しい。
【0073】<実施例1>超純水50gにRが1,1−
ジメチルブチル基、nが4、mが1である式(I)の物
質3gと、保湿剤としてグリセリン10gを溶解した。
さらに、着色剤としてダイレクトファストブラックAB
(商品名、住友化学工業株式会社製、C.I.ダイレク
トブラック32)5gを溶解して、染料溶液を調製し
た。撹拌している染料溶液にカチオン性水溶性樹脂とし
て合成例2で調製したフリータイプのポリビニルアミン
3gと超純水を総量が100gになるまで添加・撹拌
し、インク組成物を調製した。
【0074】<実施例2>超純水50gにRが1,3−
ジメチルブチル基、nが3およびmが1である式(I)
の物質3gと、 Rがn−ヘプチル基、nが3.5およ
びmが1である式(I)の物質3gと、保湿剤としてジ
エチレングリコール10gおよびグリセリン5gを溶解
した。さらに、着色剤としてダイレクトファストイエロ
ーR(商品名、住友化学工業株式会社製、C.I.ダイ
レクトイエロー50)2.5gを溶解して、染料溶液を
調製した。撹拌している染料溶液にカチオン性水溶性樹
脂としてポリアリルアミンであるPAA−10C(商品
名、日東紡績株式会社製)を固形分換算で1.5wt%
と超純水を総量が100gになるまで添加・撹拌し、イ
ンク組成物を調製した。
【0075】<実施例3>超純水50gに実施例1で用
いた式(I)の物質5gと、保湿剤としてトリエチレン
グリコール20g、ジプロピレングリコール8gおよび
マルチトール2gを溶解した。さらに、着色剤としてニ
ッポンファストレッドBB(商品名、住友化学工業株式
会社製、C.I.ダイレクトレッド31)2gを溶解し
て、染料溶液を調製した。撹拌している染料溶液にカチ
オン性水溶性樹脂としてポリエチレンイミンであるSP
−012(商品名、株式会社日本触媒製)4gと超純水
を総量が100gになるまで添加・撹拌し、インク組成
物を調製した。
【0076】<実施例4>超純水50gにRがn−ヘプ
チル基、nが3.5およびmが1である式(I)の物質
6gと、保湿剤としてチオジグリコール10gおよびジ
エチレングリコール10gを溶解した。さらに、着色剤
としてカヤラスターコイズブルーGL(商品名、日本化
薬株式会社、C.I.ダイレクトブルー86)4gを溶
解して、染料溶液を調製した。撹拌している染料溶液
に、カチオン性水溶性樹脂として合成例4で調製したフ
リータイプポリジメチルアリルアミンを3gと超純水を
総量が100gになるまで添加・撹拌し、インク組成物
を調製した。
【0077】実施例1から4のインク組成物について、
耐水性、印刷品質、部材安定性について評価を行なっ
た。結果は、表1に示した通りである。また、実施例1
から4のインク組成物を組み合わせて、評価試験1と同
様の記録媒体とプリンタを用いてフルカラー画像を印刷
し、にじみ具合を目視で観察したところ、二色以上イン
クが重なる部分においてもにじみが認められなかった。
【0078】<実施例5>実施例4に対して、着色剤を
ニグロシンNB(商品名、住友化学工業株式会社製、
C.I.アシッドブラック2)3g、Rが3−メチル−
2−オールブチル基、nが3およびmが1である式
(I)の物質10gに変更する以外は同様な方法で、イ
ンク組成物を調製した。
【0079】<実施例6>実施例4に対して、着色剤を
食品用黄色5号(商品名、保土谷化学工業株式会社製、
C.I.フードイエロー3)2.5gに変更する以外は
同様な方法で、インク組成物を調製した。
【0080】<実施例7>実施例4に対して、初期に仕
込む超純水を20g、着色剤としてC.I.ダイレクト
ブルー199を2g、カチオン性水溶性樹脂としてジア
リルアミンと二酸化硫黄のコポリマーであるPAS−A
−1(商品名、日東紡績株式会社製)を固形分換算で5
wt%に変更して、さらに2−(ジメチルアミノ)エタ
ノール5gを添加する以外は同様な方法で、インク組成
物を調製した。
【0081】<実施例8>実施例4に対して、着色剤と
してC.I.ダイレクトレッド249を2.5g、カチ
オン性水溶性樹脂としてポリアリルアミン塩酸塩である
ダンフィックス723(商品名、日東紡績株式会社製)
を固形分換算で2.5wt%に変更して、さらに水酸化
ナトリウム1.2gを追加する以外は同様な方法で、イ
ンク組成物を調製した。
【0082】実施例5から8のインク組成物について、
耐水性、印刷品質、部材安定性について評価を行なっ
た。結果は、表1に示した通りである。また、実施例5
から8のインク組成物を組み合わせて、評価試験1と同
様の記録媒体とプリンタを用いてフルカラー画像を印刷
し、にじみ具合を目視で観察したところ、二色以上イン
クが重なる部分においてもにじみが認められなかった。
【0083】<実施例9>実施例1に対して、ダイレク
トファストブラックABを4g、カチオン性水溶性樹脂
として合成例4で調製したフリータイプポリジメチルア
リルアミン5gに変更して、保湿剤としてさらに1,5
−ペンタンジオール5gとトリエチレングリコール5
g、浸透促進剤としてジエチレングリコールモノブチル
エーテル5gを加える以外は同様な方法でインク組成物
を調製した。
【0084】<実施例10>実施例2に対して、ダイレ
クトファストイエローRを4g、カチオン性水溶性樹脂
として合成例3で調製したポリジメチルアリルアミン塩
酸塩2gに変更して、さらに2−(ジメチルアミノ)エ
タノール4g、浸透促進剤としてノニオン性界面活性剤
のサーフィノール465(商品名、エア・プロダクツ・
アンド・ケミカルズ社製)1gを加える以外は同様な方
法で、インク組成物を調製した。
【0085】<実施例11>実施例3に対して、初期に
仕込む超純水を30g、ニッポンファストレッドBBを
6g、カチオン性水溶性樹脂としてポリジアリルアミン
であるPAS−M−1(商品名、日東紡績株式会社製)
を固形分換算で3wt%に変更して、さらに水酸化カリ
ウム0.9g、浸透促進剤としてジエチレングリコール
モノブチルエーテル3gとノニオン性界面活性剤のサー
フィノール465(商品名、エア・プロダクツ・アンド
・ケミカルズ社製)0.2gを加える以外は同様な方法
で、インク組成物を調製した。
【0086】<実施例12>実施例4に対して、初期に
仕込む超純水を30g、カヤラスターコイズブルーGL
を5g、カチオン性水溶性樹脂をポリジアリルアミンP
AS−A−5(商品名、日東紡績株式会社製)を固形分
換算で3wt%に変更して、さらに水酸化カリウム0.
5g、保湿剤としてさらに1,2,6−ヘキサントリオ
ール5g、浸透促進剤としてトリエチレングリコールモ
ノブチルエーテル5gとノニオン性界面活性剤のサーフ
ィノール465(商品名、エア・プロダクツ・アンド・
ケミカルズ社製)0.8gを加える以外は同様な方法
で、インク組成物を調製した。
【0087】実施例9から12のインク組成物につい
て、耐水性、印刷品質、部材安定性について評価を行な
った。結果は、表1に示した通りである。また、実施例
9から12のインク組成物を組み合わせて、評価試験1
と同様の記録媒体とプリンタを用いてフルカラー画像を
印刷し、にじみ具合を目視で観察したところ、二色以上
インクが重なる部分においてもにじみが認められなかっ
た。
【0088】<比較例1>カチオン性水溶性樹脂として
合成例2で調製したフリータイプのポリビニルアミンを
使用しないこと以外は実施例1と同様にして、インク組
成物を調製した。
【0089】比較例1のインク組成物は、カチオン性水
溶性樹脂が添加されておらず、染料、式(I)の物質、
保湿剤、水からなるインク組成物である。このインクに
ついて、耐水性、印刷品質、部材安定性について評価を
行なった。結果は、表1に示した通り、印刷品質および
部材安定性は問題ないが、耐水性は得られなかった。
【0090】<比較例2>式(I)の物質を添加しない
以外は実施例9と同様にして、インク組成物を調製し
た。
【0091】比較例2のインク組成物は、式(I)の物
質が添加されておらず、染料、カチオン性水溶性樹脂、
保湿剤、浸透促進剤、水からなるインク組成物である。
このインクについて、耐水性、印刷品質、インクの保存
安定性について評価を行なった。結果は、表1に示した
通り、部材安定性は問題ないが、耐水性はアルカリ紙上
での印刷物において限度内であり、印刷品質は不可であ
った。
【0092】<比較例3>式(I)の物質を添加せず、
浸透促進剤であるジエチレングリコールモノブチルエー
テルを20gにした以外は実施例9と同様にして、イン
ク組成物を調製した。
【0093】比較例3のインク組成物は、式(I)の物
質が添加されておらず、染料、カチオン性水溶性樹脂、
保湿剤、浸透促進剤、水からなるインク組成物である。
このインクについて、耐水性、印刷品質、部材安定性に
ついて評価を行なった。結果は、表1に示した通り、印
刷品質は問題ないが、耐水性はアルカリ紙上での印刷物
において限度内であり、部材安定性は不可であった。
【0094】
【表1】
【0095】
【発明の効果】以上述べた様に本発明によれば、水、着
色剤、カチオン性水溶性樹脂、式(I)で表される構造
の物質から構成されることにより、印刷物の耐水性とに
じみの少ない印刷品質と耐プリンタ部材安定性を併せ持
つインクジェット記録用のインク組成物を提供すること
が可能になった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 等 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA13 FC02 2H086 BA55 BA59 BA60 BA62 4J039 AB01 AD23 AE07 AE09 BA10 BA14 BA17 BA18 BA19 BA29 BA30 BB00 BC06 BC07 BC09 BC10 BC14 BC15 BC16 BC19 BC31 BC34 BC35 BC54 BC56 BE01 BE02 BE06 BE12 BE22 BE30 EA38 EA44 EA47 GA24

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着色剤と、水と、カチオン性水溶性樹脂
    とを少なくとも含むインク組成物において、下記の式
    (I)で表される構造の物質を含むことを特徴とする、
    インク組成物。 【化1】 (上記式中、 Rは、C4−10アルキル基あるいは一つ以上水酸基を
    有するC4−10ヒドロキシ アルキル基を表し、 EOはエチレンオキシド基、POはプロピレンオキシド
    基を表し、 nおよびmは、各々の繰り返し単位数を表す。また、E
    OとPOの繰り返し単位の順番は入れ代わっていてもよ
    い。)
  2. 【請求項2】 前記式(I)中のnとmが、各々 1≦n≦10、0≦m≦5 の範囲であることを特徴とする、請求項1に記載のイン
    ク組成物。
  3. 【請求項3】 前記式(I)中のnとmが、 n/m≧0.5 であることを特徴とする、請求項1〜2のいずれか一項
    に記載のインク組成物。
  4. 【請求項4】 前記式(I)で表される構造の物質の平
    均分子量が2,000以下であることを特徴とする、請
    求項1〜3のいずれか一項に記載のインク組成物。
  5. 【請求項5】 前記着色剤がアルカリ可溶性であり、有
    機性染料または顔料であることを特徴とする、請求項1
    〜4のいずれか一項に記載のインク組成物。
  6. 【請求項6】 前記着色剤を0.5〜20wt%の範囲
    で含むことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項
    に記載のインク組成物。
  7. 【請求項7】 前記カチオン性水溶性樹脂が、分子中に
    少なくともエチレンイミン、ビニルアミン、アリルアミ
    ン、N−置換アルキルアリルアミン、およびジアリルア
    ミンからなる群から選択される構造を有していることを
    特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載のイン
    ク組成物。
  8. 【請求項8】 さらに酸性物質を含むことを特徴とす
    る、請求項1〜7のいずれか一項に記載のインク組成
    物。
  9. 【請求項9】 さらに塩基性物質を含むことを特徴とす
    る、請求項1〜8のいずれか一項に記載のインク組成
    物。
  10. 【請求項10】 前記塩基性物質が、アルカリ金属類あ
    るいはアルカリ土類金属類の水酸化物であることを特徴
    とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載のインク組
    成物。
  11. 【請求項11】 前記カチオン性水溶性樹脂を0.1〜
    20wt%の範囲で含むことを特徴とする、請求項1〜
    10のいずれか一項に記載のインク組成物。
  12. 【請求項12】 さらに蒸気圧が純水よりも小さい水溶
    性有機溶剤および/または糖類から選ばれる保湿剤を含
    むことを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記
    載のインク組成物。
  13. 【請求項13】 前記保湿剤を、インク全量に対して5
    〜50wt%の範囲で含むことを特徴とする、請求項1
    〜12のいずれか一項に記載のインク組成物。
  14. 【請求項14】 低級アルコール類、セロソルブ類、カ
    ルビトール類、ノニオン性界面活性剤のいずれから選ば
    れる浸透促進剤をさらに含むことを特徴とする、請求項
    1〜13のいずれか一項に記載のインク組成物。
  15. 【請求項15】 前記浸透促進剤のうち、セロソルブ類
    および/またはカルビトール類を、インク全量に対して
    0〜5wt%の範囲で含むことを特徴とする、請求項1
    〜14のいずれか一項に記載のインク組成物。
  16. 【請求項16】 インク組成物を付着させて記録媒体に
    画像形成を行う記録方法であって、インク組成物として
    請求項1〜15のいずれか一項に記載の記載のインク組
    成物を用いることを特徴とする、記録方法。
  17. 【請求項17】 インク組成物の液滴を吐出し、該液滴
    を記録媒体に付着させて画像形成を行うインクジェット
    記録方法であって、インク組成物として請求項1〜15
    のいずれか一項に記載のインク組成物を用いることを特
    徴とする、記録方法。
  18. 【請求項18】 請求項16または17に記載の記録方
    法によって記録が行われたことを特徴とする、記録物。
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