JP3509106B2 - カチオン性水溶性樹脂を含んでなるインク組成物 - Google Patents

カチオン性水溶性樹脂を含んでなるインク組成物

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JP3509106B2 JP52239498A JP52239498A JP3509106B2 JP 3509106 B2 JP3509106 B2 JP 3509106B2 JP 52239498 A JP52239498 A JP 52239498A JP 52239498 A JP52239498 A JP 52239498A JP 3509106 B2 JP3509106 B2 JP 3509106B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 発明の分野 本発明は、インクジェット記録に好ましく用いられる
インク組成物に関する。
背景技術 インク組成物によって得られた印刷画像において、良
好な耐水性、耐光性を有し、さらににじみの少ない画像
が実現できることは重要である。
良好な耐水性を実現するため、例えば、従来、水溶性
の塩基性樹脂とアニオン性染料とが組み合わせて用いら
れてきている。
例えば、特開昭62−119280号公報には、ヒドロキシエ
チル化ポリエチレンイミンポリマーと染料成分とからな
るインクが開示されている。ポリエチレンイミンと、直
接染料、酸性染料、または反応性染料とを組み合わせる
ことで耐水性が発現されるとしている。
また、特開平2−255876号、特開平2−296876号、お
よび特開平3−188174号各公報には、分子量300以上の
1級アミン基を有するポリアミンと、アニオン染料と、
安定性付与剤とからなるインク組成物が開示されてい
る。ここでは、1級アミンとアニオン染料の組み合わせ
において耐水性が発現されるとしている。
さらに、特開平7−305011号公報には、塩基性水溶性
高分子と、揮発性塩基をカウンターイオンとするアニオ
ン染料と、揮発性塩基をカウンターイオンとする緩衝剤
とからなる水性インクが開示されている。揮発性塩基に
よりインク中における高分子の解離を抑制し、紙上では
揮発性塩基を蒸発させて高分子と染料間の造塩反応を進
行させて、耐水性を得るとされている。
また、特開昭62−238783号公報には、ジアリルアミン
酸塩およびモノアリルアミン酸塩のホモポリマーあるい
は両者のコポリマーを含むインクジェット記録用紙が開
示されている。この記録媒体上で、ポリマーと染料との
不溶化反応を生じさせ、耐水性を得ているとされてい
る。
一方、上記のような印刷画像の耐光性も重要な要求性
能である。上記したインク組成物の中には、耐光性にお
いてさらに改善が必要とされるものがある。例えばポリ
エチレンイミンの場合は、この樹脂が染料に強くアタッ
クして、例えばインクを高温放置した場合に染料の分解
が生じたり、印刷物の光分解を促進して染料単独のイン
クより耐光性を低下させることがある。
さらに、にじみの少ない画像、とりわけ2色以上のイ
ンクを用いた場合、その色間で生じるにじみ(ブリー
ド)を防止することも重要となる。
発明の概要 本発明者らは、今般、特定構造のカチオン性水溶性樹
脂を含んだインク組成物によって、耐水性、耐光性に優
れ、かつにじみの少ない画像が実現できるとの知見を得
た。本発明は、かかる知見に基づくものである。
従って、本発明は、耐水性、耐光性に優れ、かつにじ
みの少ない、とりわけ色間にじみの少ない画像が実現で
きるインク組成物の提供をその目的としている。
特に本発明は、インクジェット記録方法に好ましく用
いられるインク組成物の提供をその目的としている。
そして、本発明によるインク組成物は、アルカリ可溶
性着色剤と、水溶性有機溶剤と、水と、カチオン性水溶
性樹脂とを少なくとも含んでなるインク組成物であっ
て、前記カチオン性水溶性樹脂が、下記の式(I)で表
される繰り返し単位および/または式(II)で表される
繰り返し単位と、水溶性基を含む繰り返し単位との共重
合体であるか、または下記の式(I)で表される繰り返
し単位および/または式(II)で表される繰り返し単位
を含んでなる重合体と、水溶性基を含む繰り返し単位を
含んでなる重合体との混合物である、インク組成物。
(上記式中、 R1は、水素原子またはC1-3アルキル基を表し、 R2およびR3は、同一でも異なっていてもよく、水素原
子、C1-3アルキル基、ヒドロキシC1-3アルキル基を表
し、 X-は、カウンターイオンを表す。) 発明の具体的説明 インク組成物 本発明によるインク組成物はインク組成物を用いた記
録方式に用いられる。インク組成物を用いた記録方式と
は、例えば、インクジェット記録方式、ペン等による筆
記具による記録方式、その他各種の印字方式が挙げられ
る。特に本発明によるインク組成物は、インクジェット
記録方法に好ましく用いられる。
本発明によるインク組成物は、基本的に、アルカリ可
溶性の着色剤と、水溶性有機溶剤と、水と、カチオン性
水溶性樹脂とを少なくとも含んでなり、ここでカチオン
性水溶性樹脂とは、前記の式(I)で表される繰り返し
単位および/または式(II)で表される繰り返し単位
と、水溶性基を含む繰り返し単位との共重合体である
か、または下記の式(I)で表される繰り返し単位およ
び/または式(II)で表される繰り返し単位を含んでな
る重合体と、水溶性基を含む繰り返し単位を含んでなる
重合体との混合物である。
本発明において、このカチオン性水溶性樹脂は、着色
剤と静電的な相互作用を生じ、一方でこの樹脂は記録媒
体とも相互作用を生じ、記録媒体上に安定的に固定され
得る。記録媒体への樹脂の固定化に伴い、着色剤も樹脂
と共に記録媒体に固定され、画像の耐水性が付与される
と考えられる。また、着色剤が記録媒体に良好に固定さ
れる結果、にじみの少ない画像が実現出来ると考えられ
る。
式(I)において、R1は水素原子またはC1-3アルキル
基を表す。
式(II)において、R2およびR3は、同一でも異なって
いてもよく、水素原子、C1-3アルキル基、ヒドロキシC
1-3アルキル基を表す。
本発明の好ましい態様によれば、水溶性基を含む繰り
返し単位の好ましいモノマーの例としては、アクリルア
ミド;ヒドロキシエチルメタクリレート等のメタクリル
酸ヒドロキシエステル;ビニルピロリドン;加水分解に
よりポリビニルアルコールとなる酢酸ビニル;アクリル
酸;マレイン酸;二酸化硫黄等の酸性基を有するモノマ
ー;アリルアミン等の塩基性基を有するモノマーを挙げ
ることが出来る。
本発明の好ましい態様によれば、カチオン性水溶性樹
脂として、式(I)で表される繰り返し単位および/ま
たは式(II)で表される繰り返し単位と、上述のモノマ
ーとの共重合体を用いるのが好ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、カチオン性水
溶性樹脂の分子量は300〜20,000程度であるのが好まし
く、より好ましくは300〜10,000程度の範囲である。
また、本発明の別の態様によれば、カチオン性水溶性
樹脂は、上記の式(I)で表される繰り返し単位および
/または式(II)で表される繰り返し単位を含んでなる
重合体と、水溶性基を含む繰り返し単位を含んでなる重
合体との混合物であることができる。
水溶性基を含む繰り返し単位を含んでなる重合体とし
ては、ポリアクリルアミド、ポリヒドロキシエチルメタ
クリレート等のポリメタクリル酸ヒドロキシエステル、
ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリエ
チレングリコール等が用いられる。これらの水溶性樹脂
の添加によってインク組成物をさらに安定化させること
ができる。
カチオン性水溶性樹脂は、前記の繰り返し単位を与え
るモノマーを共重合されることによって製造することが
できる。式(I)または式(II)で表される繰り返し単
位を与えるモノマーとしては、ジアリルアルキルアミ
ン、ジアリルジアルキルアミン、またはそれらの塩、例
えば、ジアリルアミン、ジアリルジメチルアミン、ジア
リルジエチルアミン、ジアリルジプロピルアミン、ジア
リルメチルアミン、ジアリルメチルエチルアミンなどが
挙げられる。また、それらの塩の具体例としては、塩素
酸、臭素酸、沃素酸、硫酸、燐酸、硝酸等の無機酸から
なる塩、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、n−酪酸、iso−
酪酸、n−吉草酸、グリコール酸、グルコン酸、乳酸、
トルエンスルホン酸等の有機酸からなる塩が挙げられ
る。これら塩に由来するアニオン部分が、上記式(II)
のX-で表されるカウンターイオンとなるのが一般的であ
ろう。
本発明によるインク組成物に含まれるアルカリ可溶性
着色剤は、染料、顔料のいずれであってもよい。ここ
で、アルカリ可溶性とは、アルカリ性の媒体に溶解する
ことを意味し、分子中に含まれる水溶性基が酸性または
塩基性の解離性基、あるいは非解離性の官能基、さらに
それらを複数種含むものであっても良い。また、アルカ
リに溶解するのであれば酸性溶液に溶解する着色剤であ
ってもよい。
着色剤の存在量は適宜決定されてよいが、例えばイン
ク組成物全重量に対して0.5〜20重量%の範囲で添加す
ることが好ましい。この範囲にあることで、十分な光学
濃度の印刷画像が実現でき、またインクジェット記録方
式に適当な粘度に調整しやすいからである。
着色剤は、より好ましくは有機性の染料または有機性
の顔料から選択される。これらは重量当たりの発色濃度
が高く、色彩が鮮やかなため適している。
染料は、水に溶解する有機性有色物質であり、カラー
インデックスにおいて酸性染料、直接染料、反応染料、
可溶性建染染料、または食品用色素に分類されているも
のが有用である。また、中性の水に不溶であってもアル
カリ水に可溶であれば、カラーインデックスにおいて油
溶染料、塩基性染料に分類される着色剤を用いることも
できる。
顔料は、カラーインデックスにおいて顔料に分類され
るものから選ばれ、一般的に水に不溶な有機性有色物質
とされるが、一部にはアルカリ可溶のものもあり、それ
らを利用することができる。
染料および顔料の例としては、黄色系としては、C.I.
アシッドイエロー1、3、11、17、19、23、25、29、3
6、38、40、42、44、49、59、61、70、72、75、76、7
8、79、98、99、110、111、127、131、135、142、162、
164、165、C.I.ダイレクトイエロー1、8、11、12、2
4、26、27、33、39、44、50、58、85、86、87、88、8
9、98、110、142、144、C.I.リアクティブイエロー1、
2、3、4、6、7、11、12、13、14、15、16、17、1
8、22、23、24、25、26、27、37、42、C.I.フードイエ
ロー3、4、C.I.ソルベントイエロー15、19、21、30、
109、C.I.ピグメントイエロー23等が挙げられる。ま
た、赤色系として、C.I.アシッドレッド1、6、8、
9、13、14、18、26、27、32、35、37、42、51、52、5
7、75、77、80、82、85、87、88、89、92、94、97、10
6、111、114、115、117、118、119、129、130、131、13
3、134、138、143、145、154、155、158、168、180、18
3、184、186、194、198、209、211、215、219、249、25
2、254、262、265、274、282、289、303、317、320、32
1、322、C.I.ダイレクトレッド1、2、4、9、11、1
3、17、20、23、24、28、31、33、37、39、44、46、6
2、63、75、79、80、81、83、84、89、95、99、113、19
7、201、218、220、224、225、226、227、228、229、23
0、231、C.I.リアクティブレッド1、2、3、4、5、
6、7、8、11、12、13、15、16、17、19、20、21、2
2、23、24、28、29、31、32、33、34、35、36、37、3
8、39、40、41、42、43、45、46、49、50、58、59、6
3、64、C.I.ソルビライズレッド1、C.I.フードレッド
7、9、14、C.I.ピグメントレッド41、48、54、57、5
7、58、63、68、81等が挙げられる。また、青色系とし
て、C.I.アシッドブルー1、7、9、15、22、23、25、
27、29、40、41、43、45、54、59、60、62、72、74、7
8、80、82、83、90、92、93、100、102、103、104、11
2、113、117、120、126、127、129、130、131、138、14
0、142、143、151、154、158、161、166、167、168、17
0、171、182、183、184、187、192、199、203、204、20
5、229、234、236、249、C.I.ダイレクトブルー1、
2、6、15、22、25、41、71、76、77、78、80、86、8
7、90、98、106、108、120、123、158、160、163、16
5、168、192、193、194、195、196、199、200、201、20
2、203、207、225、226、236、237、246、248、249、C.
I.リアクティブブルー1、2、3、4、5、7、8、
9、13、14、15、17、18、19、20、21、25、26、27、2
8、29、31、32、33、34、37、38、39、40、41、43、4
4、46、C.I.ソルビライズバットブルー1、5、41、C.
I.バットブルー29、C.I.フードブルー1、2、C.I.ベイ
シックブルー9、25、28、29、44、C.I.ピグメントブル
ー1、17等が挙げられる。更に、黒色系として、C.I.ア
シッドブラック1、2、7、24、26、29、31、48、50、
51、52、58、60、62、63、64、67、72、76、77、94、10
7、108、109、110、112、115、118、119、121、122、13
1、132、139、140、155、156、157、158、159、191、C.
I.ダイレクトブラック17、19、22、32、38、51、56、6
2、71、74、75、77、94、105、106、107、108、112、11
3、117、118、132、133、146、154、168、C.I.リアクテ
ィブブラック1、3、4、5、6、8、9、10、12、1
3、14、18、C.I.ソルビライズバットブラック1、C.I.
フードブラック2等が挙げられる。これらの着色剤は単
独、あるいは複数種混合して用いることができる。
本発明によるインク組成物において、水は主溶媒であ
る。水は、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、蒸留
水等の純水、または超純水を用いることができる。ま
た、紫外線照射、または過酸化水素添加などにより滅菌
した水を用いることにより、インク組成物を長期保存す
る場合にカビやバクテリアの発生を防止することができ
るので好適である。
本発明によるインク組成物において、水溶性有機溶剤
は溶質を溶解する能力を持つ媒体を意味し、蒸気圧が水
より小さい水溶性の溶媒から選ばれるのが好ましい。そ
の例としては、エチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ブタンジオール、ペンタンジオール、2−ブテン
−1,4−ジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオー
ル、グリセリン、1,2,6−ヘキサントリオール、ジエチ
レングリコール、ジプロピレングリコール等の多価アル
コール類、アセトニルアセトン等のケント類、γ−ブチ
ロラクトン、ジアセチン、リン酸トリエチル等のエステ
ル類、2−メトキシエタノール、2−エトキシエタノー
ル等の低級アルコキシ低級アルコール類、フルフリルア
ルコール、テトラヒドロフルフリルアルコール、チオジ
グリコール等が挙げられる。また、室温での形態が液体
のもののみでなく、室温では固体であるが加熱溶融時に
溶剤として機能するもの、水溶液あるいは他の溶剤と併
用したときに溶剤として機能するものも含まれる。有機
溶剤の蒸気圧が純水のそれよりも小さいことにより、イ
ンクジェットヘッド先端でインクの乾燥が進んでも、イ
ンク中の有機溶剤比率は低下することがなく溶解力は低
下しないため、インクを安定に保持することができるの
で好ましい。
水溶性有機溶剤の量は適宜決定されてよいが、例えば
インク全量に対して5〜50重量%の範囲で添加されるこ
とがより好ましい。
さらに本発明の好ましい態様によれば、本発明による
インク組成物は、次のような有機溶剤をさらに含んでな
ることができる。すなわち、本発明によるインク組成物
は、イミダゾール、メチルイミダゾール、ヒドロキシイ
ミダゾール、トリアゾール、ニコチンアミド、ジメチル
アミノピリジン、ε−カプロラクタム、1,3−ジメチル
−2−イミダゾリジノン、乳酸アミド、スルホラン、ジ
メチルスルホキシド、1,3−プロパンスルトン、カルバ
ミン酸メチル、カルバミン酸エチル、1−メチロール−
5,5−ジメチルヒダントイン、ヒドロキシエチルピペラ
ジン、ピペラジン、エチレン尿素、プロピレン尿素、炭
酸エチレン、炭酸プロピレン、ジメチルスルホキシド、
N−メチル−2−ピロリジノン、2−ピロリジノン、ア
セトアミド、ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、N
−メチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等を含ん
でなることができる。これら有機溶剤の添加によって、
例えばインクを冷却した際にも析出が生じることがな
く、またそのような環境下でも安定して印刷が実施でき
る。
本発明によるインク組成物には、さらに必要に応じて
インクジェット記録用インクに一般的に用いられている
助剤を添加することもできる。例えば、浸透促進剤、粘
度調整剤、表面張力調整剤、ヒドロトロピー剤、保湿
剤、pH調整剤、防カビ剤、キレート剤、防腐剤、防錆剤
等を添加することができる。また、インクを帯電するイ
ンクジェット記録方式に使用する場合は、塩化リチウ
ム、塩化ナトリウム、塩化アンモニウム等の無機塩類か
ら選ばれる比抵抗調製剤を添加することができる。
浸透促進剤としては、エタノール、イソプロパノー
ル、ブタノール、ペンタノール等の低級アルコール類、
エチレングリコールモノブチルエーテル等のセロソルブ
ル類、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリ
エチレングリコールモノブチルエーテルグリコールエー
テル等のカルビトール類、界面活性剤等を挙げることが
できる。
また、表面張力調整剤としては、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、グリセリン、ジエチレング
リコール等のアルコール類、ノニオン、カチオン、アニ
オン、あるいは両性界面活性剤を挙げることができる。
また、ヒドロトロピー剤としては、尿素、アルキル尿
素、エチレン尿素、プロピレン尿素、チオ尿素、グアニ
ジン酸塩、ハロゲン化テトラアルキルアンモニウム等が
好ましい。
保湿剤としては、グリセリン、ジエチレングリコール
等を水溶性有機溶剤と兼ねるものとして添加することも
できる。更に、マルチトール、ソルビトール、グルコノ
ラクトン、マルトース等の糖類を添加することもでき
る。
pH調整剤としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化リチウム、アンモニア等の無機塩基、エチル
アミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、プロピル
アミン、ジプロピルアミン、ジイソプロピルアミン、te
rt−ブチルアミン、ジブチルアミン、ジイソブチルアミ
ン、イソプロピルアミン、sec−ブチルアミン、ペンチ
ルアミン等のモノ−、ジ−あるいはトリ−低級アルキル
アミン類、3−エトキシプロピルアミン、または3−メ
トキシプロピルアミン等の低級アルキル低級ヒドロキシ
アルコキシアミン類、3−エトキシプロピルアミン、ま
たは3−メトキシプロピルアミン等の低級アルキル低級
アルコキシアミン類、2−アミノエタノール、2−(ジ
メチルアミノ)エタノール、2−(ジエチルアミノ)エ
タノール、ジエタノールアミン、N−ブチルジエタノー
ルアミン、トリエタノールアミン、アミノメチルプロパ
ノール、またはトリイソプロパノールアミン等のモノ
−、ジ−あるいはトリ−低級ヒドロキシアルキルアミン
類、イミノビスプロピルアミン、3−ジエチルアミノプ
ロピルアミン、ジブチルアミノプロピルアミン、メチル
アミノプロピルアミン、ジメチルアミノプロパンジアミ
ン、メチルイミノビスプロピルアミン等の有機アミンを
挙げることができる。
インクセット 本発明によるインク組成物は、上記の通りカチオン性
水溶性樹脂を含んでなる。一方、本発明によるインク組
成物と、アニオン性物質を含んだインク組成物とを組み
合わせて用いることによって、二つのインク間の色間に
じみの少ない画像を実現することができる。記録媒体上
でこの二つのインク組成物が接触したとき、本発明によ
るインク組成物中のカチオン性水溶性樹脂と、アニオン
性物質とが反応して析出物を生じ、それ以上の記録媒体
上でのインク組成物の広がりを阻止するものと思われ
る。その結果、色間にじみの少ない画像が実現できるも
のと考えられる。
従って、本発明の別の態様によれば、第一のインク組
成物として本発明によるインク組成物を、そして第二の
インク組成物としてアニオン性物質を含んでなるインク
組成物を含んでなるインクセットが提供される。
インクセットは、イエローインク、マゼンタインク、
シアンインク、およびブラックインクとからなるのが一
般的である。本発明の好ましい態様によれば、本発明に
よるインク組成物をイエローインク、マゼンタインク、
およびシアンインクとし、アニオン性物質を含んだイン
ク組成物をブラックインクとするか、または本発明によ
るインク組成物をブラックインクとし、アニオン性物質
を含んだインク組成物をイエローインク、マゼンタイン
ク、およびシアンインクとするのが好ましい。
ここで、第二のインク組成物、すなわちアニオン性物
質を含んでなるインク組成物は、基本的に、着色剤と、
水溶性有機溶剤と、水と、アニオン性物質と、塩基とを
含んでなる。
本発明の好ましい態様によれば、アニオン性物質はア
ニオン性樹脂であることができる。アニオン性樹脂の好
ましい例としては、スルホン酸基、カルボン酸基、リン
酸基、水酸基等のアニオン基を官能基として持ち、塩基
と塩を形成して水溶性となるものが挙げられる。具体的
には、カルボキシメチルセルロース、ビスコースなどの
セルロース誘導体、アルギン酸、アラビアゴム、トラガ
ントゴム、リグニンスルホン酸などの天然高分子類、リ
ン酸でんぷん、カルボキシメチルでんぷん塩などのでん
ぷん誘導体、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリ
ビニル硫酸、ポリビニルスルホン酸、縮合ナフタレンス
ルホン酸、エチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−
アクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合
体、アクリル酸エステル−アクリル酸共重合体、アクリ
ル酸エステル−メタクリル酸共重合体、メタクリル酸エ
ステル−アクリル酸共重合体、メタクリル酸エステル−
メタクリル酸共重合体、スチレン−イタコン酸共重合
体、イタコン酸エステル−イタコン酸共重合体、ビニル
ナフタレン−アクリル酸共重合体、ビニルナフタレン−
メタクリル酸共重合体、ビニルナフタレン−イタコン酸
共重合体、フェノール樹脂およびこれらの共重合体等の
合成高分子類等が挙げられる。
また、本発明の好ましい態様によれば、第2のインク
の着色剤として上述のアニオン樹脂により分散した顔料
を用いることもできる。
また、本発明の別の好ましい態様によれば、アニオン
性物質として、アニオン性の官能基を表面に有する顔料
を用いることができる。アニオン基が塩基と塩を形成す
ることにより、顔料粒子を水に分散させることができ
る。ここで、アニオン性の官能基とは、例えばスルホン
酸基、カルボン酸基、リン酸基等が挙げられる。アニオ
ン性の官能基を表面に有する顔料はこれら官能基を顔料
表面にグラフトさせることにより得ることができる。こ
のような顔料として市販品を利用することも可能であ
り、その例としてはマイクロジェットCW−1、マイクロ
ジェットCW−2(商品名、オリエント化学工業株式会社
製)を挙げることができる。
塩基は、本発明によるインク組成物のpH調整剤として
列挙したものを利用することができる。
さらに、本発明によるインクセットを構成するアニオ
ン性物質を含むインク組成物の他の成分は、上記した本
発明によるインク組成物と基本的に同様であってよい。
製造例1:ジアリルジメチルアミン塩酸塩・二酸化硫黄コ
ポリマーの合成 ジアリルジメチルアミン塩酸塩/ジメチルスルホキシ
ド1モル濃度溶液100mlと二酸化硫黄/ジメチルスルホ
キシド1モル濃度溶液100mlとを混合し、重合開始剤と
してアゾビスイソブチロニトリル0.82gを加えて、40℃
で24時間重合した。反応溶液をメタノールに滴下してポ
リマーを沈殿させ、ガラスフィルターにて濾過し、減圧
乾燥して18gの塩共重合ポリマーを得た。ポリエチレン
グリコールを標準にしたゲルパーミネーションクロマト
グラフィによる分子量は、約3,000であった。
製造例2:ジアリルジメチルアミン塩酸塩・二酸化硫黄コ
ポリマーの脱塩酸 製造例1で調製したジアリルジメチルアミン塩酸塩・
二酸化硫黄コポリマーを、あらかじめ水酸化ナトリウム
でイオン交換したイオン交換樹脂(商品名:IRA900、オ
ルガノ社製)を用いて塩酸を除去した。
製造例3:ジアリルアミン塩酸塩・アリルアミン塩酸塩コ
ポリマーの合成 50%ジアリルアミン塩酸塩水溶液100g(0.38モル)と
50%アリルアミン塩酸塩70g(0.38モル)とを混合し、
これに重合開始剤としてアゾビス(2−アミジノプロパ
ン)塩酸塩5.6g(0.02モル)を加えて、30℃で4日間重
合した。反応溶液をアセトンに滴下してポリマーを沈殿
させ、ガラスフィルターにて濾過し、減圧乾燥した。83
gのジアリルアミン塩酸塩・アリルアミン塩酸塩コポリ
マーを得た。ポリエチレングリコールを標準にしたゲル
パーミネーションクロマトグラフィによる分子量は、約
4,000であった。
製造例4:ジアリルアミン塩酸塩・アリルアミン塩酸塩コ
ポリマーの脱塩酸 製造例3で調製したジアリルアミン塩酸塩・アリルア
ミン塩酸塩コポリマーを、あらかじめ水酸化ナトリウム
でイオン交換したイオン交換樹脂(商品名:IRA900、オ
ルガノ社製)を用いて塩酸を除去した。
製造例5:ジアリルアミン塩酸塩・アリルアミン塩酸塩コ
ポリマーの合成 50%ジアリルアミン塩酸塩水溶液100g(0.38モル)と
50%アリルアミン塩酸塩70g(0.38モル)とを混合し、
これに重合開始剤としてアゾビス(2−アミジノプロパ
ン)塩酸塩5.6g(0.08モル)を加えて、40℃で2日間重
合した。反応溶液をアセトンに滴下してポリマーを沈殿
させ、ガラスフィルターにて濾過し、減圧乾燥した。80
gのジアリルアミン塩酸塩・アリルアミン塩酸塩コポリ
マーを得た。ポリエチレングリコールを標準にしたゲル
パーミネーションクロマトグラフィによる分子量は、約
1,500であった。
製造例6:ジアリルアミン塩酸塩・アリルアミン塩酸塩コ
ポリマーの脱塩酸 製造例4で調製したジアリルアミン塩酸塩・アリルア
ミン塩酸塩コポリマーを、あらかじめ水酸化ナトリウム
でイオン交換したイオン交換樹脂(商品名:IRA900、オ
ルガノ社製)を用いて塩酸を除去した。
実施例1 超純水67gに有機溶剤としてグリセリン15gを溶解し
た。さらに、着色剤としてダイレクトファストイエロー
R(商品名、住友化学工業株式会社製、C.I.ダイレクト
イエロー50)3gを溶解して、染料溶液を調製した。攪拌
している染料溶液にカチオン樹脂として製造例2で調製
したジアリルジメチルアミン・二酸化硫黄コポリマーの
10%水溶液15gを10分間で添加して、さらに2時間攪拌
を行った。続いて孔径約5μmの金属メッシュフィルタ
ーにて濾過して、インクを調製した。
実施例2 超純水61gに有機溶剤としてジエチレングリコール20g
を溶解した。さらに、着色剤としてニッポンファストレ
ッドBB(商品名、住友化学工業株式会社製、C.I.ダイレ
クトレッド31)4gを溶解して、染料溶液を調製した。攪
拌している染料溶液にカチオン樹脂として製造例4で調
製したジアリルアミン・アリルアミンコポリマーの10%
水溶液15gを10分間で添加して、さらに2時間攪拌を行
った。続いて孔径約5μmの金属メッシュフィルターに
て濾過して、インクを調製した。
実施例3 超純水61gに有機溶剤としてジエチレングリコール20g
を溶解した。さらに、着色剤としてニッポンファストレ
ッドBB(商品名、住友化学工業株式会社製、C.I.ダイレ
クトレッド31)4gを溶解して、染料溶液を調製した。攪
拌している染料溶液にカチオン樹脂として製造例3で調
製したジアリルアミン塩酸塩・アリルアミン塩酸塩コポ
リマーの10%水溶液15gを添加し、続いてpH調整剤とし
て50%水酸化カリウム水溶液を溶液のpHが9.5になるま
で添加し、さらに2時間攪拌を行った。続いて孔径約5
μmの金属メッシュフィルターにて濾過して、インクを
調製した。
実施例4 超純水57gに有機溶剤としてチオジグリコール30gを溶
解した。さらに、着色剤としてカヤラスターコイズブル
ーGL(商品名、日本化薬株式会社、C.I.ダイレクトブル
ー86)3gを溶解して、染料溶液を調製した。攪拌してい
る染料溶液にカチオン樹脂として製造例6で調製したジ
アリルアミン・アリルアミンコポリマーの10%水溶液10
gを10分間で添加し、さらに2時間攪拌を行った。続い
て孔径約5μmの金属メッシュフィルターにて濾過し
て、インクを調製した。
実施例5 超純水57gに有機溶剤としてチオジグリコール20g、浸
透促進剤としてジエチレングリコールモノブチルエーテ
ル10gを溶解した。さらに、着色剤としてカヤラスター
コイズブルーGL(商品名、日本化薬株式会社、C.I.ダイ
レクトブルー86)3gを溶解して、染料溶液を調製した。
攪拌している染料溶液にカチオン樹脂として製造例6で
調製したジアリルアミン・アリルアミンコポリマーの10
%水溶液10gを10分間で添加し、さらに2時間攪拌を行
った。続いて孔径約5μmの金属メッシュフィルターに
て濾過して、インクを調製した。
実施例6 超純水83.2gに有機溶剤としてチオジグリコール5g
(インク全量に対して5%相当)を溶解した。さらに、
着色剤としてダイレクトファストブラックAB(商品名、
住友化学工業株式会社製、C.I.ダイレクトブラック32)
1.8gを溶解して、染料溶液を調製した。攪拌している染
料溶液にカチオン樹脂として製造例6で調製したジアリ
ルアミン・アリルアミンコポリマーの10%水溶液10gを1
0分間で添加し、さらに2時間攪拌を行った。続いて孔
径約5μmの金属メッシュフィルターにて濾過して、イ
ンクを調製した。
実施例7 超純水を63.2gとし、有機溶剤をチオジグリコール25g
(インク全量に対して25%相当)とした以外は実施例6
と同様の方法によりインクを調製した。
実施例8 超純水を38.2gとし、有機溶剤をチオジグリコール50g
(インク全量に対して50%相当)とした以外は実施例6
と同様の方法によりインクを調製した。
実施例9 超純水64.5gに水溶性のポリマー溶剤としてジメチル
スルホキシド17.5gを溶解した。さらに、着色剤として
カヤラスターコイズブルーGL(商品名、日本化薬株式会
社、C.I.ダイレクトブルー86)3gを溶解して、染料溶液
を調製した。攪拌している染料溶液にカチオン樹脂とし
て製造例6で調製したジアリルアミン・アリルアミンコ
ポリマーの10%水溶液15gを10分間で添加し、さらに2
時間攪拌を行った。続いて孔径約5μmの金属メッシュ
フィルターにて濾過し、インクを調製した。
実施例10 水溶性のポリマー溶剤をイミダゾール17.5gとした以
外は実施例9と同様の方法によりインクを調製した。
実施例11 超純水を57gとし、水溶性のポリマー溶剤をイミダゾ
ール15gとし、さらに有機溶剤としてエチレングリコー
ル10gを加えた以外は実施例9と同様の方法によりイン
クを調製した。
実施例12 超純水67gに有機溶剤としてエチレングリコール20gを
溶解した。さらに、着色剤としてミケスレンソルブルブ
ルーO(商品名、三井東圧化学工業株式会社製、C.I.ソ
ルビライズバットブルー1)3gを溶解して、染料溶液を
調製した。攪拌している染料溶液にカチオン樹脂として
製造例6で調製したジアリルアミン・アリルアミンコポ
リマーの10%水溶液10gを10分間で添加し、さらに2時
間攪拌を行った。続いて孔径約5μmの金属メッシュフ
ィルターにて濾過して、インクを調製した。
実施例13 超純水67gに有機溶剤としてエチレングリコール20gを
溶解した。さらに、着色剤としてスミフィックスブリリ
アントブルーR(商品名、住友化学工業株式会社製、C.
I.リアクティブブルー19)3gを溶解して、染料溶液を調
製した。攪拌している染料溶液にカチオン樹脂として製
造例6で調製したジアリルアミン・アリルコポリマーの
10%水溶液10gを10分間で添加し、さらに2時間攪拌を
行った。続いて孔径約5μmの金属メッシュフィルター
にて濾過して、インクを調製した。
実施例14 超純水61gに有機溶剤としてエチレングリコール20gを
溶解した。さらに、着色剤として食品用黄色5号(商品
名、保土谷化学工業株式会社製、C.I.フードイエロー
3)4gを溶解して、染料溶液を調製した。攪拌している
染料溶液にカチオン樹脂として製造例6で調製したジア
リルアミン・アリルアミンコポリマーの10%水溶液15g
を10分間で添加し、さらに2時間攪拌を行った。続いて
孔径約5μmの金属メッシュフィルターにて濾過し、イ
ンクを調製した。
実施例15 超純水77gに水溶性のポリマー溶剤としてN−メチル
−2−ピロリジノン10gを溶解した。さらに、着色剤と
してアイゼンメチレンブルーFZ(商品名、保土谷化学工
業株式会社製、C.I.ベイシックブルー9)3gを溶解し
て、染料溶液を調製した。攪拌している染料溶液にカチ
オン樹脂として製造例6で調製したジアリルアミン・ア
リルアミンコポリマーの10%水溶液10gを10分間で添加
して、さらに2時間攪拌を行った。続いて孔径約5μm
の金属メッシュフィルターにて濾過して、インクを調製
した。
実施例16 超純水72gに有機溶剤としてテトラヒドロフルフリル
アルコール15gを溶解した。さらに、着色剤としてアイ
ゼンメチレンブルーFZ(商品名、保土谷化学工業株式会
社製、C.I.ベイシックブルー9)3gを溶解して、染料溶
液を調製した。攪拌している染料溶液にカチオン樹脂と
して製造例6で調製したジアリルアミン・アリルアミン
コポリマーの10%水溶液10gを10分間で添加し、さらに
2時間攪拌を行った。続いて孔径約5μmの金属メッシ
ュフィルターにて濾過して、インクを調製した。
実施例17 有機溶剤としてジエチレングリコール10gと水溶性の
ポリマー溶剤としてジメチルスルホキシド15gの混合溶
剤に、着色剤としてザボンファストイエローCGG(商品
名、BASF社製、C.I.ソルベントイエロー15)3gと水酸化
カリウム0.5gを溶解して染料溶液を調製した。カチオン
樹脂として製造例5で調製したジアリルアミン塩酸塩・
アリルアミン塩酸塩コポリマー1gを溶解した超純水溶液
71.5gに染料溶液全量を10分間で添加し、50%水酸化カ
リウム水溶液にてpH11.5に調製して、さらに5時間攪拌
を行った。続いて孔径約5μmの金属メッシュフィルタ
ーにて濾過して、インクを調製した。
実施例18 有機溶剤としてメトキシエタノール15gと水溶性のポ
リマー溶剤としてジメチルスルホキシド10gの混合溶剤
に、着色剤としてピンク6G(商品名、野間化学工業株式
会社製、C.I.ピグメントレッド81)3gと水酸化カリウム
0.5gを溶解して染料溶液を調製した。カチオン樹脂とし
て製造例5で調製したジアリルアミン塩酸塩・アリルア
ミン塩酸塩コポリマー1gを溶解した超純水溶液71.5gに
染料溶液全量を10分間で添加し、50%水酸化カリウム水
溶液にてpH11.5に調製して、さらに5時間攪拌を行っ
た。続いて孔径約5μmの金属メッシュフィルターにて
濾過して、インクを調製した。
実施例19 超純水76gに有機溶剤としてメトキシエタノール20gを
溶解した。さらに、着色剤としてダイレクトファストイ
エローR(商品名、住友化学工業株式会社製、C.I.ダイ
レクトイエロー50)3gを溶解して、染料溶液を調製し
た。攪拌している染料溶液にカチオン樹脂としてジアリ
ルアミン塩酸塩と二酸化硫黄とのコポリマーであるPAS
−92(商品名、東洋紡績株式会社製)20%水溶液1gを30
分間で添加し、50%水酸化カリウム水溶液でインクpH6.
5に調製して、さらに4時間攪拌を行った。続いて孔径
約5μmの金属メッシュフィルターにて濾過して、イン
クを調製した。
実施例20 カチオン樹脂をジアリルジメチルアンモニウムクロラ
イドと二酸化硫黄とのコポリマーであるPAS−A−5
(商品名、東洋紡績株式会社製)40%水溶液2.5gに変更
した以外は実施例19と同様な方法によりインクを調製し
た。
実施例21 カチオン樹脂をジアリルジメチルアンモニウムクロラ
イドとジアリルモノ(2−ヒドロキシ−クロロプロピ
ル)アンモニウムクロライドとのコポリマーであるPAS
−880(商品名、東洋紡績株式会社製)35%水溶液1gに
変更し、かつ濃アンモニア水でインクpH6.5に調製した
以外は実施例19と同様な方法によりインクを調製した。
実施例22 カチオン樹脂を非解離性の水溶性モノマーであるアク
リルアミドとジアリルジメチルアンモニウムクロライド
とのコポリマーであるPAS−J−81(商品名、東洋紡績
株式会社製)25%水溶液1g、着色剤の添加量を1.5gと
し、超純水の量をインク全量が100gになるように変更
し、かつ濃アンモニア水でインクpH7に調製した以外は
実施例1と同様な方法によりインクを調製した。
実施例23 カチオン樹脂を非解離性の水溶性モノマーであるアク
リルアミドとジアリルジメチルアンモニウムクロライド
とのコポリマーであるPAS−J−81(商品名、東洋紡績
株式会社製)25%水溶液1g、着色剤の添加量を1.5g、超
純水の量をインク全量が100gになるようにし、かつ50%
水酸化カリウム水溶液でインクpH7に調製した以外は実
施例3と同様の方法によりインクを調製した。
実施例24 カチオン樹脂を非解離性の水溶性モノマーであるアク
リルアミドとジアリルジメチルアンモニウムクロライド
とのコポリマーであるPAS−J−81(商品名、東洋紡績
株式会社製)25%水溶液1g、着色剤の添加量を1.5g、超
純水の量をインク全量が100gになるように変更し、かつ
水酸化カリウム水溶液でインクpH7に調製した以外は実
施例4と同様の方法によりインクを調製した。
実施例25 超純水63.2gに有機溶剤としてグリセリン10gと水溶性
のポリマー溶剤としてイミダゾール15gとを溶解した。
さらに、着色剤としてニグロシンNB(商品名、住友化学
工業株式会社製、C.I.アシッドブラック2)1.8gを溶解
して、染料溶液を調製した。攪拌している染料溶液にカ
チオン樹脂として製造例2で調製したジアリルジメチル
アミンと二酸化硫黄とのコポリマーの10%水溶液10gを1
0分間で添加して、さらに2時間攪拌を行った。続いて
孔径約5μmの金属メッシュフィルターにて濾過して、
インクを調製した。
実施例26 カチオン樹脂を製造例4で調製したジアリルアミンと
アリルアミンとのコポリマーに変更した以外は実施例25
と同様の方法によりインクを調製した。
実施例27 カチオン樹脂を製造例6で調製したジアリルアミンと
アリルアミンとのコポリマーの10%水溶液15gとし、超
純水58.2と変更した以外は実施例25と同様の方法により
インクを調製した。
実施例28 超純水68.2gに有機溶剤としてグリセリン10gと水溶性
のポリマー溶剤としてイミダゾール15gを溶解した。さ
らに、着色剤としてニグロシンNB(商品名、住友化学工
業株式会社製、C.I.アシッドブラック2)1.8gを溶解し
て、染料溶液を調製した。攪拌している染料溶液にカチ
オン樹脂としてPAS−A−1(商品名、日東紡績株式会
社製、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド・二酸
化硫黄コポリマー)24%水溶液5gを10分間で添加し、50
%水酸化カリウム水溶液にてインクpH7.5に調製し、さ
らに3時間攪拌を行った。続いて孔径約5μmの金属メ
ッシュフィルターにて濾過して、インクを調製した。
実施例29 超純水71.2gに有機溶剤としてグリセリン10gと水溶性
のポリマー溶剤としてイミダゾール15gを溶解した。さ
らに、着色剤としてニグロシンNB(商品名、住友化学工
業株式会社製、C.I.アシッドブラック2)1.8gを溶解し
て、染料溶液を調製した。攪拌している染料溶液にバイ
ンダーとしてPAS−410(商品名、日東紡績株式会社製、
アミン・カルボン酸コポリマー)25%水溶液2gを10分間
で添加し、50%水酸化カリウム水溶液にてインクpH7.5
に調製し、さらに3時間攪拌を行った。続いて孔径約5
μmの金属メッシュフィルターにて濾過して、インクを
調製した。
実施例30 超純水73gに有機溶剤としてジエチレングリコール15g
を溶解した。さらに、着色剤としてダイレクトファスト
イエローR(商品名、住友化学工業株式会社製、C.I.ダ
イレクトイエロー50)2gを溶解して、染料溶液を調製し
た。攪拌している染料溶液に、カチオン樹脂としてジア
リルメチルアミン塩酸塩ポリマーPAS−M−1(商品
名、東洋紡績株式会社製)5%と非解離性の水溶性ポリ
マーであるポリビニルピロリドンK−15(東京化成工業
株式会社製)5%とを溶解して調製したカチオン樹脂水
溶液10gを、30分間かけて添加し、50%水酸化カリウム
水溶液でインクpH7に調製して、さらに4時間攪拌を行
った。続いて孔径約5μmの金属メッシュフィルターに
て濾過して、インクを調製した。
実施例31 カチオン樹脂をジアリルメチルアミン塩酸塩ポリマー
PAS−M−1(商品名、東洋紡績株式会社製)5%と非
解離性の水溶性ポリマーであるポリビニルピロリドンK
−15(東京化成工業株式会社製)10%とを溶解して調製
したカチオン樹脂水溶液15gに変更した以外は実施例30
と同様の方法によりインクを調製した。
実施例32 超純水73gに有機溶剤としてジエチレングリコール15g
を溶解した。さらに、着色剤としてニッポンファストレ
ッドBB(商品名、住友化学工業株式会社製、C.I.ダイレ
クトレッド31)2gを溶解して、染料溶液を調製した。攪
拌している染料溶液に、カチオン樹脂としてジアリルメ
チルアミン塩酸塩ポリマーPAS−M−1(商品名、東洋
紡績株式会社製)5%と非解離性である水溶性ポリマー
のポリエチレングリコール4000(関東化学株式会社製)
5%とを溶解して調製したカチオン樹脂水溶液10gを、3
0分間かけて添加し、50%水酸化カリウム水溶液でイン
クpH7に調製して、さらに4時間攪拌を行った。続いて
孔径約5μmの金属メッシュフィルターにて濾過して、
インクを調製した。
実施例33 カチオン樹脂をジアリルメチルアミン塩酸塩ポリマー
PAS−M−1(商品名、東洋紡績株式会社製)5%と非
解離性の水溶性ポリマーであるポリエチレングリコール
4000(関東化学株式会社製)10%とを溶解して調製した
カチオン樹脂水溶液15gに変更した以外は実施例32と同
様の方法によりインクを調製した。
実施例34 超純水72.8gに有機溶剤としてグリセリン10g、2−ピ
ロリドン2g、アニオン系ポリマーとしてジョンクリル67
9(商品名、ジョンソンポリマー株式会社製、スチレン
−アクリル酸共重合体、Mw:7.000、酸価:200、)1g、塩
基としてトリエタノールアミン1g、水酸化ナトリウム0.
2g、浸透促進剤としてジエチレングリコールモノブチル
エーテル10gを溶解した。さらに、着色剤としてダイレ
クトファストブラックD(商品名、日本化薬株式会社
製、C.I.ダイレクトブラック17)3gを溶解して、染料溶
液を調製した。続いて孔径約5μmの金属メッシュフィ
ルターにて濾過して、インクを調製した。
実施例35 着色剤をダイレクトファストイエローR(商品名、住
友化学工業株式会社製、C.I.ダイレクトイエロー50)に
変更した以外は実施例34と同様の方法によりインクを調
製した。
実施例36 着色剤をニッポンファストレッドBB(商品名、住友化
学工業株式会社製、C.I.ダイレクトレッド31)に変更し
た以外は実施例34と同様の方法によりインクを調製し
た。
実施例37 着色剤をカヤラスターコイズブルーGL(商品名、日本
化薬株式会社、C.I.ダイレクトブルー86)に変更した以
外は実施例34と同様の方法によりインクを調製した。
実施例38 超純水82.3gに有機溶剤としてグリセリン10g、2−ピ
ロリドン2g、アニオン系樹脂としてジョンクリル679
(商品名、ジョンソンポリマー株式会社製、スチレン−
アクリル酸共重合体、Mw:7,000、酸価:200、)0.6g、塩
基としてトリエタノールアミン1.3g、水酸化カリウム0.
1g、浸透促進剤として2−プロパノール0.7gを溶解し
た。さらに、着色剤としてファーネスブラック(C.I.ピ
グメントブラック7)3gを添加し、プレミキシングを約
30分間行った後、アイガーミル(アイガージャパン社
製)を用いて、ビーズ充填率70%、メディア径0.7mmの
条件で、顔料の平均粒子径が100nmになるまで分散を行
った。分散後、孔径約5μmの金属メッシュフィルター
にて濾過して、ブラックのアニオン系樹脂含有ブラック
インクを調製した。
実施例39 着色剤をベンジジンイエロー1316(商品名、野間化学
工業株式会社製、C.I.ピグメント12)に変更した以外は
実施例38と同様の方法によりインクを調製した。
実施例40 着色剤をエオシンレーキ(商品名:有本化学工業株式
会社製、C.I.ピグメントレッド90)に変更した以外は実
施例38と同様の方法によりインクを調製した。
実施例41 着色剤をフタロシアニンブルーRB(商品名、山本化学
合成株式会社、C.I.ピグメントブルー15)に変更した以
外は実施例38と同様の方法によりインクを調製した。
実施例42 超純水60.5gに有機溶剤としてグリセリン10g、ジエチ
レングリコール10g、塩基としてアミノメチルプロパノ
ール1.5g、浸透促進剤としてジエチレングリコールモノ
ブチルエーテル10gを溶解した。さらに、着色剤として
マイクロジェットCW−1(商品名、オリエント化学工業
株式会社製、酸化型カーボンブラック)8gを添加し、プ
レミキシングを約30分間行った後、アイガーミル(アイ
ガージャパン社製)を用いて、ビーズ充填率70%、メデ
ィア径0.7mmの条件で、顔料の平均粒子径が75nmになる
まで分散を行った。分散後、孔径約5μmの金属メッシ
ュフィルターにて濾過して、アニオン系顔料インクを調
製した。
比較例1 カチオン樹脂をポリエチレンイミンのエポミンSP−00
6(商品名、株式会社日本触媒)に変更した以外は実施
例1と同様の方法によりインクを調製した。
比較例2 カチオン樹脂をポリエチレンイミンのエポミンSP−00
6(商品名、株式会社日本触媒)に変更した以外は実施
例29と同様の方法によりインクを調製した。
比較例3 有機溶剤とポリマー溶剤との全量を超純水に変更した
以外は実施例29と同様の方法によりインクの調製を試み
た。しかし、バインダー添加後1日攪拌しても沈殿物は
溶解せず、インクは調製できなかった。
比較例4 製造例3で合成したジアリルアミン塩酸塩とアリルア
ミン塩酸塩とのコポリマー10%水溶液からなるカチオン
樹脂液を調製した。中性普通紙であるゼロックス−P
(商品名、富士ゼロックス株式会社製)、酸性普通紙で
あるEPP(商品名、セイコーエプソン株式会社製)、再
生紙であるゼロックス−R(商品名、富士ゼロックス株
式会社製)の各用紙に対して、平方メートル当たり25g
の量で塗布し、乾燥してカチオン樹脂塗布紙を作成し
た。
ニグロシンNB(商品名、住友化学工業株式会社製、C.
I.アシッドブラック2)2%水溶液からなる染料溶液を
調製した。
カラーインクジェットプリンタMJ−5000Cに前記の染
料溶液を充填して、前記のカチオン樹脂塗布紙およびカ
チオン樹脂を塗布しないゼロックス−P、EPP、ゼロッ
クス−Rの各用紙に印刷を行った。
評価試験 上で得られたインク組成物の性能を以下のようにして
評価した。
評価1:耐水性 インクジェット記録方式のプリンタ(カラープリンタ
MJ−5000C、セイコーエプソン株式会社製)にインクを
充填して、中性普通紙ゼロックス−P(商品名、富士ゼ
ロックス株式会社製)、酸性普通紙EPP(商品名、セイ
コーエプソン株式会社製)、再生紙ゼロックス−R(商
品名、富士ゼロックス株式会社製)に印刷を行った。1
時間放置してから、JISL0853水滴下試験にて耐水性を評
価した。評価基準は、以下に示される通りとした。
A:変退色(濃度低下)が15%未満の変化 B:変退色が15〜30%変化 NG:変退色が30%を超える変化 評価2:耐光性 評価1と同様のプリンタを用い、同様の記録紙に印刷
を行った。印刷物をJISL0841の日光試験の昼夜法にて耐
光性を評価した。評価基準は、以下に示される通りとし
た。
A:カチオン樹脂を添加しないインクに対してブルース
ケールの等級変化が1級未満 B:等級変化が1または2級である NG:等級変化が2級を超える 評価3:インクの保存安定性 インクをガラス製のサンプルビンに入れ、これを60℃
/1週間および−30℃/1週間放置した。その爾後のインク
の吸光度、粘度、および表面張力の変化を観察した。評
価基準は、以下に示される通りとした。
A:三種の物性の変化がいずれも10%未満である B:いずれかの物性が10以上15%以下変化した NG:いずれかの物性が15%を超え変化した 評価4:耐目詰まり性 カラープリンターMJ−5000Cにインクを充填し、印字
ヘッドをホームポジションからはずした状態で40℃/25
%RHの条件下で2週間放置した。放置後、正常に印刷が
行えるまでクリーニング操作を行った。その回数を次で
評価した。
A:0〜3回のクリーニング操作で復帰した B:4〜10回のクリーニング操作で復帰した C:11回以上行っても正常に復帰しない 以上の結果は以下の表に示される通りであった。
評価5:ブリード カラーインクジェットプリンタMJ−5000Cにインクを
充填して、中性普通紙ゼロックス−P(商品名、富士ゼ
ロックス株式会社製)、酸性普通紙EPP(商品名、セイ
コーエプソン株式会社製)、再生紙ゼロックス−R(商
品名、富士ゼロックス株式会社製)に印刷を行った。評
価は、イエロー、マゼンタ、シアンインクのいずれか、
あるいは二種のインクを混色したレッド、グリーン、ブ
ルーのカラーのベタ印刷上に、ブラックインクの1ドッ
トラインを印刷した。各用紙上にブラックインク単独で
形成した1ドットライン幅に対するカラー印刷部分上の
ブラックインクの1ドットライン幅の比を変化率(ΔW
(%)として計測した。評価基準は、以下の通りとし
た。
評価A:全てのカラー印刷上のブラックライン関して、
|ΔW|≦5% 評価B:少なくとも一つのカラー印刷上のブラックライ
ン関して、5%<|ΔW|≦10% 評価NG:少なくとも一つのカラー印刷上のブラックラ
イン関して、|ΔW|>10% なお、評価を用いたインクセットの組み合せは以下の
通りとした。
以上の結果は以下の表に示される通りであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−269375(JP,A) 特開 平8−193175(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09D 11/00 B41J 2/01

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルカリ可溶性着色剤と、水溶性有機溶剤
    と、水と、カチオン性水溶性樹脂とを少なくとも含んで
    なるインク組成物であって、前記カチオン性水溶性樹脂
    が、下記の式(I)で表される繰り返し単位および/ま
    たは式(II)で表される繰り返し単位と、水溶性基を含
    む繰り返し単位との共重合体であるか、または下記の式
    (I)で表される繰り返し単位および/または式(II)
    で表される繰り返し単位を含んでなる重合体と、水溶性
    基を含む繰り返し単位を含んでなる重合体との混合物で
    あり、 (上記式中、 R1は、水素原子またはC1-3アルキル基を表し、 R2およびR3は、同一でも異なっていてもよく、水素原
    子、C1-3アルキル基、ヒドロキシC1-3アルキル基を表
    し、 X-は、カウンター イオンを表す。) かつ、そのカチオン性水溶性樹脂の分子量が300〜20,00
    0であり、 前記水溶性有機溶剤を、インク全量に対して5〜50重量
    %の範囲で含んでなる、インク組成物。
  2. 【請求項2】前記水溶性有機溶剤が、水よりも蒸気圧の
    小さなものである、請求項1に記載のインク組成物。
  3. 【請求項3】前記水溶性有機溶剤が、水溶性のポリマー
    溶剤を少なくとも1種含有する、請求項1または2に記
    載のインク組成物。
  4. 【請求項4】前記アルカリ可溶性着色剤が、染料または
    顔料である、請求項1〜3のいずれか一項に記載のイン
    ク組成物。
  5. 【請求項5】第一のインク組成物または第一のインク組
    成物群と第二のインク組成物または第二のインク組成物
    群とを含んでなるインクセットであって、 第一のインク組成物が請求項1〜4のいずれか一項に記
    載のインク組成物であり、 第二のインク組成物が、アニオン性物質を少なくとも含
    んでなるインク組成物である、インクセット。
  6. 【請求項6】前記第一のインク組成物群がイエローイン
    ク、マゼンタインク、およびシアンインクであり、 前記第二のインク組成物がブラックインクである、請求
    項5に記載のインクセット。
  7. 【請求項7】前記第一のインク組成物がブラックインク
    であり、 前記第二のインク組成物群がイエローインク、マゼンタ
    インク、およびシアンインクである、請求項5に記載の
    インクセット。
  8. 【請求項8】第二のインク組成物のアニオン性物質が、
    アニオン性水溶性樹脂である、請求項5〜7のいずれか
    一項に記載のインクセット。
  9. 【請求項9】第二のインク組成物が着色剤として顔料を
    含むものである、請求項8に記載のインクセット。
  10. 【請求項10】第二のインク組成物のアニオン性物質
    が、アニオン系の官能基をその表面に有する顔料であ
    る、請求項5〜7のいずれか一項に記載のインクセッ
    ト。
  11. 【請求項11】インク組成物を付着させて記録媒体に印
    字を行う記録方法であって、インク組成物として請求項
    1〜4のいずれか一項に記載のインク組成物または請求
    項5〜10のいずれか一項に記載のインクセットのインク
    組成物を用いる、方法。
  12. 【請求項12】インク組成物の液滴を吐出し、該液滴を
    記録媒体に付着させて印字を行うインクジェット記録方
    法であって、インク組成物として請求項1〜4のいずれ
    か一項に記載のインク組成物または請求項5〜10のいず
    れか一項に記載のインクセットのインク組成物を用い
    る、方法。
  13. 【請求項13】請求項11または12に記載の記録方法によ
    って記録が行われた、記録物。
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