JP2000095985A - カチオン性水溶性樹脂を含んでなるインク組成物 - Google Patents

カチオン性水溶性樹脂を含んでなるインク組成物

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JP2000095985A
JP2000095985A JP27167598A JP27167598A JP2000095985A JP 2000095985 A JP2000095985 A JP 2000095985A JP 27167598 A JP27167598 A JP 27167598A JP 27167598 A JP27167598 A JP 27167598A JP 2000095985 A JP2000095985 A JP 2000095985A
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ink
ink composition
water
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soluble resin
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JP27167598A
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Kazuhiko Kitamura
和彦 北村
Hitoshi Ota
等 太田
Tadashi Kato
加藤  正
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐水性、耐光性に優れ、かつにじみの少な
い、とりわけ色間にじみの少ない画像が実現できるイン
ク組成物の提供。 【解決手段】 アルカリ可溶性の着色剤と、水溶性有機
溶剤と、水と、カチオン性水溶性樹脂とを少なくとも含
んでなるインク組成物であって、カチオン性水溶性樹脂
として、N,N−ジアルキルアリルアミンと、場合によ
り他のモノマーとを、分子中にアゾ基とカチオン性窒素
を有するラジカル重合開始剤を用いて重合させた下記の
式(I): 【化1】 (式中、R1およびR2は、それぞれ独立して、炭素数1
〜4(or5)のアルキル基を表す)で表される繰り返
し単位を含んでなる樹脂を含むインク組成物を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】発明の分野 本発明は、インクジェット記録に好ましく用いられるイ
ンク組成物に関する。
【0002】背景技術 インク組成物によって得られた印刷画像において、良好
な耐水性、耐光性を有し、さらににじみの少ない画像を
実現できることは重要である。
【0003】良好な耐水性を実現するために、カチオン
性樹脂とアニオン性染料とを組み合わせて用いたインク
組成物がいくつか提案されている。
【0004】例えば、特開昭62−119280号公報
にはヒドロキシエチル化ポリエチレンイミンと染料成分
とからなるインクが開示されており、このような組み合
わせにより耐水性が発現されるとしている。また、特公
平7−91494号公報にはヒドロキシアルキル化ポリ
アリルアミンと染料からなるインクが開示されており、
この組み合わせにより耐水性が発現するとしている。し
かし、これら2つのインク組成物において用いられてい
るポリマーは、親水性の高いヒドロキシアルキル基を有
しているため、画像の充分な耐水性を確保するという点
で、さらに改善が必要とされる。
【0005】また、特開平2−255876号、特開平
2−296878号、および特開平3−188174号
各公報には、分子量300以上の一級アミン基を有する
ポリアミンと、アニオン染料と、安定性付与剤とを含ん
でなるインク組成物が開示されている。そして、一級ア
ミンとアニオン染料との組み合わせにより耐水性が発現
されるとしている。しかし、これら公報において、実施
例として記載されているポリエチレンイミンをカチオン
性樹脂として用いた場合、この樹脂が染料に強くアタッ
クして、例えばインクを高温放置した場合に染料の分解
が生じたり、印刷物の光分解を促進して染料単独のイン
クより耐光性を低下させることがあることを本発明者ら
は確認している。
【0006】さらに、特開平7−305011号公報に
は、塩基性水溶性高分子と、揮発性塩基をカウンターイ
オンとするアニオン染料と、揮発性塩基をカウンターイ
オンとする緩衝剤とからなる水性インクが開示されてい
る。揮発性塩基によりインク中における高分子の解離を
抑制し、紙上では揮発性塩基を蒸発させて高分子と染料
間の造塩反応を進行させて、耐水性を得るとされてい
る。しかし、この公報に記載の技術では、記録媒体によ
っては画像に耐水性が発現しない場合があった。
【0007】また、特開昭62−238783号公報に
は、ジアリルアミン酸塩およびモノアリルアミン酸塩の
ホモポリマーまたは両者のコポリマーを含むインクジェ
ット記録用紙が開示されている。この記録媒体上で、ポ
リマーと染料との不溶化反応を生じさせ、耐水性を得て
いるとされている。しかし、この公報に記載の技術で
は、そもそもインクに耐水性がないため、これ以外の記
録媒体を用いた場合、画像に耐水性が発現しない。
【0008】また、特公昭63−43402号公報に
は、本発明において用いられる式(I)の繰り返し単位
を含むカチオン性水溶性樹脂が開示されており、その合
成方法としてポリアリルアミンにカルボン酸とホルムア
ルデヒドを作用させる方法が示されている。しかし、こ
の方法では一級アミノ基から三級アミノ基への置換が完
全に行われないおそれがあるため、この樹脂をインクに
用いた場合染料そのものの耐水性を若干でも損なうおそ
れがあった。また生成物にその存在を極力削減すること
が好ましいホルムアルデヒドが残存するおそれがあっ
た。
【0009】さらに、インク組成物には、にじみの少な
い画像、とりわけ2色以上のインクを用いた場合その色
間で生じるにじみ(ブリード)の少ない画像を実現でき
る性能が求められる。
【0010】
【発明の概要】本発明者らは、今般、特定構造のカチオ
ン性水溶性樹脂を含んだインク組成物によって、耐水
性、耐光性に優れ、かつにじみの少ない画像が実現でき
るとの知見を得た。本発明は、かかる知見に基づくもの
である。従って、本発明は、耐水性、耐光性に優れ、か
つにじみの少ない、とりわけ色間にじみの少ない画像が
実現できるインク組成物の提供をその目的としている。
特に本発明は、インクジェット記録方法に好ましく用い
られるインク組成物の提供をその目的としている。そし
て本発明によるインク組成物は、アルカリ可溶性の着色
剤と、水溶性有機溶剤と、水と、カチオン性水溶性樹脂
とを少なくとも含んでなるインク組成物であって、前記
カチオン性水溶性樹脂が、下記の式(I):
【化4】 (式中、R1およびR2は、それぞれ独立して、炭素数1
〜4のアルキル基を表す)で表される繰り返し単位を含
んでなるものであり、かつ前記カチオン性水溶性樹脂
は、下記の式(II):
【化5】 (式中、R1およびR2は式(I)において定義したもの
と同義である)で表わされるN,N−ジアルキルアリル
アミンと、場合により他のモノマーとを、 a)水または極性溶媒中で、分子中にアゾ基とカチオン
性窒素を有するラジカル重合開始剤を用いて重合させ、
次いで所望により中和するか、または b)前記重合後、反応液を中和することにより生成する
重合体を遊離状態にし、次いで残存するモノマーを留去
して除いた後、イオン交換膜電気透析に付して精製する
工程を含んでなる方法によって製造されてなるものであ
る。
【0011】
【発明の具体的説明】インク組成物 本発明によるインク組成物は、インク組成物を用いた記
録方式に用いられる。インク組成物を用いた記録方式と
は、例えば、インクジェット記録方式、ペン等による筆
記具による記録方式、その他各種の記録方式が挙げられ
る。特に本発明によるインク組成物は、インクジェット
記録方法に好ましく用いられる。
【0012】本発明によるインク組成物は、基本的に、
アルカリ可溶性の着色剤と、水溶性有機溶剤と、水と、
カチオン性水溶性樹脂とを少なくとも含んでなり、ここ
でカチオン性水溶性樹脂とは、前記の式(I)で表され
る繰り返し単位を含んでなるものである。
【0013】本発明において、このカチオン性水溶性樹
脂は、インク組成物中では安定的に溶解している。この
インクを記録媒体上に付着させると、カチオン性水溶性
樹脂は着色剤と静電的な相互作用を生じ、一方でこの樹
脂は記録媒体とも相互作用を生じ、記録媒体上に安定的
に固定され得る。記録媒体への樹脂の固定化に伴い、着
色剤も樹脂と共に記録媒体に固定され、画像の耐水性が
付与されると考えられる。また、着色剤が記録媒体に良
好に固定される結果、にじみの少ない画像が実現できる
と考えられる。
【0014】本発明に用いるカチオン性水溶性樹脂は、
式(I)において、R1およびR2は同一でも異なってい
てもよく、C1-4アルキル基、好ましくはメチル基、を
表す。
【0015】本発明の好ましい態様によれば、カチオン
性水溶性樹脂の平均分子量は300〜10,000程度
の範囲であるのが好ましく、より好ましくは400〜
5,000程度の範囲であり、最も好ましくは500〜
2,500の範囲である。
【0016】本発明の好ましい態様によれば、上記のカ
チオン性水溶性樹脂は、式(I)で表される以外の単位
を含んでなることができる。このような単位を含むこと
で、カチオン性水溶性樹脂の種々の特性を改善すること
ができる。含むことのできる単位を与えるモノマーとし
ては、エチレン、プロピレン、イソブチレン、スチレ
ン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ビニルアルコール、
酢酸ビニル、アクリル酸またはアクリル酸エステル(例
えば、低級アルキルエステル)、メタクリル酸またはメ
タクリル酸エステル(例えば、低級アルキルエステ
ル)、アクロニトリル、メチルビニルエーテル、ビニル
ピロリドン、ジアリルアルキルアミン、または二酸化硫
黄が挙げられる。これらモノマーに由来する単位のカチ
オン性水溶性樹脂中の存在量は特に限定されないが、モ
ル比で70%以下が好ましく、より好ましくは30%以
下である。また、これら単位のカチオン性水溶性樹脂中
での存在は、ブロックであっても、ランダムであっても
よい。
【0017】本発明の好ましい態様によれば、上記のカ
チオン性水溶性樹脂は、次のような製造法により製造さ
れたものを利用することが好ましい。すなわち、カチオ
ン性水溶性樹脂は、前記の式(II)で表わされるN,N
−ジアルキルアリルアミンの付加塩と、場合により他の
モノマーとを、 a)水または極性溶媒中で、分子中にアゾ基とカチオン
性窒素を有するラジカル重合開始剤を用いて重合させ、
次いで所望により中和するか、または b)前記重合後、反応液を中和することにより生成する
重合体を遊離状態にし、次いで残存するモノマーを留去
して除いた後、イオン交換膜電気透析に付して精製する
工程を含んでなる方法によって製造されてなるものであ
ることが好ましい。式(II)が表すN,N−ジアルキル
アリルアミンの具体例としては、N,N−ジメチルアリ
ルアミン、N,N−ジエチルアリルアミン、N,N−ジ
プロピルアリルアミン、N,N−ジブチルアリルアミン
が挙げられる。このN,N−ジアルキルアリルアミンは
塩、好ましくは付加塩、の形態で反応させることが好ま
しく、これら塩の例としては、塩酸塩、硫酸塩、亜硫酸
塩、リン酸塩等が挙げられる。重合は、水または極性溶
媒中で行われる。具体的な極性溶媒の例としては、無機
酸(例えば、塩酸、硫酸、リン酸、ポリリン酸など)、
有機酸水溶液、ホルムアミド、無機酸塩(例えば、塩化
亜鉛、塩化カルシウム、塩化マグネシウムなど)水溶液
が挙げられる。本発明においては、ラジカル重合開始剤
として、分子中にアゾ基とカチオン性窒素を有するラジ
カル重合開始剤を用いる。その好ましい具体例として
は、特公平2−14984号公報に記載されているもの
が挙げられる。より具体的には、下記の式(III)で表さ
れるアゾ化合物の無機酸または有機酸塩が原料合成の難
易さから、その利用が好ましい。
【化6】 (式中、R11およびR12の少なくとも一方、好ましくは
両者は、アミノアルキル、アミノアリール、アミジニル
アルキル、アミジニルアリール、アミノアルカリール、
アミノアラルキル、アミジニルアラルキル、アミジニル
アルカリール、シアノアミノアルキル、およびシアノア
ミノアルカリールからなる群から選ばれるカチオン化し
得る窒素原子を含む基を表し、R11とR12の一方が上記
カチオン化し得る窒素原子を含む基である場合には、他
方が、アルキル、アリール、アルカリール、アラルキ
ル、シアノアルキル、シアノアリール、シアノアルカリ
ール、およびシアノアラルキルからなる群から選ばれた
基を表すか、あるいはR11とR12とは、これらが一緒に
なって下記一般式(IV)で示される単一のアルキレン基
を形成してもよい。
【化7】 (式中、Rはアルキレン、アルキルアルキレン、および
アリールアルキレン基からなる群から選択される基であ
り、共有結合(a)および(b)は、それぞれアゾ基の
窒素原子と結合してアゾ基を含む環を形成しており、X
はカチオン化し得る窒素原子を含む基である)。本発明
の好ましい態様によれば、式(III)で表されるラジカル
重合開始剤のうち、アゾ基に隣接して第二または第三炭
素を有する化合物の利用が好ましい。これらの代表的な
化合物を列挙すれば次のとおりである:2,2′−ジア
ミジニル−2,2′−アゾプロパン・塩酸塩[別名とし
て2,2′−アゾビス(2−アミジノプロパン)塩酸
塩]、2,2′−ジアミジニル−2,2′−アゾブタン
・塩酸塩、2,2′−ジアミジニル−2,2′−アゾペ
ンタン・塩酸塩、2,2′−ビス(N−フェニルアミジ
ニル)−2,2′−アゾプロパン・塩酸塩、2,2′−
ビス(N−フェニルアミジニル)−2,2′−アゾブタ
ン・塩酸塩、2,2′−ビス(N,N−ジメチルアミジ
ニル)−2,2′−アゾプロパン・塩酸塩、2,2′−
ビス(N,N−ジメチルアミジニル)−2,2′−アゾ
ブタン・塩酸塩、2,2′−ビス(N,N−ジエチルア
ミジニル)−2,2′−アゾプロパン・塩酸塩、2,
2′−ビス(N,N−ジエチルアミジニル)−2,2′
−アゾブタン・塩酸塩、2,2′−ビス(N,N−ジn
−ブチルアミジニル)−2,2′−アゾプロパン・塩酸
塩、2,2′−ビス(N,N−ジn−ブチルアミジニ
ル)−2,2′−アゾブタン・塩酸塩、3,3′−ビス
(N,N−ジn−ブチルアミジニル)−3,3′−アゾ
ペンタン・塩酸塩、アゾ−ビス−N,N′−ジメチレン
イソブチルアミジン・塩酸塩。さらに、これらの塩酸塩
は、二塩酸塩であることが好ましい。ラジカル重合開始
剤の量は、用いるN,N−ジアルキルアリルアミンの付
加塩に対して、5〜100モル%程度であることが好ま
しく、より好ましくは7〜50モル%、さらに好ましく
は10〜40モル%である。ラジカル重合開始剤は、時
間をおいて、複数回に分けて添加しても良い。重合温度
(内温)は、用いる反応溶媒等を勘案して適宜決定され
てよいが、通常、55℃〜還流温度程度であり、好まし
くは55〜100℃である。出発単量体の濃度はその溶
解度の範囲内で高いほうが望ましいが、通常30重量%
以上、好ましくは50〜90重量%である。本発明にお
いて製造されたN,N−ジアルキルアリルアミン塩酸塩
重合体は、重合反応終了後、水溶性である。遊離型の
N,N−ジアルキルアリルアミン重合体を所望する場合
には、例えば、重合終了後の反応混合物を、適当なアル
カリ、例えば水酸化ナトリウムを用いて中和処理するこ
とにより、遊離型のN,N−ジアルキルアリルアミン重
合体を得ることができる。このようにして得られたN,
N−ジアルキルアリルアミン重合体またはその付加塩の
水溶液は、多少着色されている。本発明において、特に
精製されかつ着色度の改善された遊離型のN,N−ジア
ルキルアリルアミン重合体を所望する場合には、重合終
了後に得られる液を中和することにより生成する重合体
を遊離状態にし、次いで残存するモノマーを好ましくは
減圧下に留去して除去した後、イオン交換膜電気透析に
付して精製することが好ましい。上記の製造法によれ
ば、比較的低重合度のN,N−ジアルキルアリルアミン
重合体またはその付加塩が製造できる。得られる重合体
の重合度は、反応条件により異なるが、好ましい態様に
よれば、ポリエチレンオキシドを標準としてGFCで求
めた重量平均分子量が250〜3000のものを得るこ
とができる。
【0018】また、本発明の好ましい態様によれば、本
発明によるインク組成物は、上記カチオン性水溶性樹脂
以外の水溶性樹脂を含んでなることができる。そのよう
な水溶性樹脂としては、ノニオン性水溶性樹脂が好まし
く、例えば、ポリアクリルアミド、ポリヒドロキシエチ
ルメタクリレート等のポリメタクリル酸ヒドロキシエス
テル、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、
ポリエチレングリコール等が用いられる。これらの水溶
性樹脂の添加によってインク組成物をさらに安定化させ
ることができる。
【0019】本発明によるインク組成物に含まれるアル
カリ可溶性の着色剤は、染料、顔料のいずれであっても
よい。ここで、アルカリ可溶性とは、アルカリ性の媒体
に溶解することを意味し、分子中に含まれる水溶性基が
酸性または塩基性の解離性基、あるいは非解離性の官能
基、さらにそれらを複数種含むものであっても良い。ま
た、アルカリに溶解するのであれば酸性溶液に溶解する
着色剤であってもよい。
【0020】着色剤の存在量は適宜決定されてよいが、
例えばインク組成物全重量に対して0.5〜20重量%
の範囲で添加することが好ましい。この範囲にあること
で、充分な光学濃度の印刷画像が実現でき、またインク
ジェット記録方式に適当な粘度に調整しやすいからであ
る。
【0021】着色剤は、より好ましくは有機性の染料ま
たは有機性の顔料から選択される。これらは重量当たり
の発色濃度が高く、色彩が鮮やかなため適している。
【0022】染料は、水に溶解する有機性有色物質であ
り、カラーインデックスにおいて酸性染料、直接染料、
反応染料、可溶性建染染料、または食品用色素に分類さ
れているものが有用である。また、中性の水に不溶であ
ってもアルカリ水に可溶であれば、カラーインデックス
において油溶染料、塩基性染料に分類される着色剤を用
いることもできる。
【0023】顔料は、一般にカラーインデックスにおい
て顔料に分類されるものから選ばれてよい。顔料は一般
的に水に不溶の有機性有色物質とされるが、一部にはア
ルカリ可溶のものもあり、それらを利用することができ
る。
【0024】染料および顔料の例としては、黄色系とし
ては、C.I.アシッドイエロー1、3、11、17、
19、23、25、29、36、38、40、42、4
4、49、59、61、70、72、75、76、7
8、79、98、99、110、111、127、13
1、135、142、162、164、165、C.
I.ダイレクトイエロー1、8、11、12、24、2
6、27、33、39、44、50、55、58、8
5、86、87、88、89、98、110、132、
142、144、C.I.リアクティブイエロー1、
2、3、4、6、7、11、12、13、14、15、
16、17、18、22、23、24、25、26、2
7、37、42、C.I.フードイエロー3、4、C.
I.ソルベントイエロー15、19、21、30、10
9、C.I.ピグメントイエロー23等が挙げられる。
また、赤色系として、C.I.アシッドレッド1、6、
8、9、13、14、18、26、27、32、35、
37、42、51、52、57、75、77、80、8
2、85、87、88、89、92、94、97、10
6、111、114、115、117、118、11
9、129、130、131、133、134、13
8、143、145、154、155、158、16
8、180、183、184、186、194、19
8、209、211、215、219、249、25
2、254、262、265、274、282、28
9、303、317、320、321、322、C.
I.ダイレクトレッド1、2、4、9、11、13、1
7、20、23、24、28、31、33、37、3
9、44、46、62、63、75、79、80、8
1、83、84、89、95、99、113、197、
201、218、220、224、225、226、2
27、228、229、230、231、C.I.リア
クティブレッド1、2、3、4、5、6、7、8、1
1、12、13、15、16、17、19、20、2
1、22、23、24、28、29、31、32、3
3、34、35、36、37、38、39、40、4
1、42、43、45、46、49、50、58、5
9、63、64、C. I.ソルビライズレッド1、
C.I.フードレッド7、9、14、C.I.ピグメン
トレッド41、48、54、57、57、58、63、
68、81等が挙げられる。また、青色系として、C.
I.アシッドブルー1、7、9、15、22、23、2
5、27、29、40、41、43、45、54、5
9、60、62、72、74、78、80、82、8
3、90、92、93、100、102、103、10
4、112、113、117、120、126、12
7、129、130、131、138、140、14
2、143、151、154、158、161、16
6、167、168、170、171、182、18
3、184、187、192、199、203、20
4、205、229、234、236、249、C.
I.ダイレクトブルー1、2、6、15、22、25、
41、71、76、77、78、80、86、87、9
0、98、106、108、120、123、158、
160、163、165、168、192、193、1
94、195、196、199、200、201、20
2、203、207、225、226、236、23
7、246、248、249、C.I.リアクティブブ
ルー1、2、3、4、5、7、8、9、13、14、1
5、17、18、19、20、21、25、26、2
7、28、29、31、32、33、34、37、3
8、39、40、41、43、44、46、C.I.ソ
ルビライズバットブルー1、5、41、C.I.バット
ブルー29、C.I.フードブルー1、2、C.I.ベ
イシックブルー9、25、28、29、44、C.I.
ピグメントブルー1、17等が挙げられる。更に、黒色
系として、C.I.アシッドブラック1、2、7、2
4、26、29、31、48、50、51、52、5
8、60、62、63、64、67、72、76、7
7、94、107、108、109、110、112、
115、118、119、121、122、131、1
32、139、140、155、156、157、15
8、159、191、C.I.ダイレクトブラック1
7、19、22、32、35、38、51、56、6
2、71、74、75、77、94、105、106、
107、108、112、113、117、118、1
32、133、146、154、168、171、19
5、C.I.リアクティブブラック1、3、4、5、
6、8、9、10、12、13、14、18、C.I.
ソルビライズバットブラック1、C.I.フードブラッ
ク2等が挙げられる。これらの着色剤は単独、あるいは
複数種混合して用いることができる。
【0025】本発明によるインク組成物において、水は
主溶媒である。水は、イオン交換水、限外濾過水、逆浸
透水、蒸留水等の純水、または超純水を用いることがで
きる。また、紫外線照射、または過酸化水素添加などに
より滅菌した水を用いることにより、インク組成物を長
期保存する場合にカビやバクテリアの発生を防止するこ
とができるので好適である。
【0026】さらに本発明によるインク組成物は、塩基
性物質を含んでなることができる。塩基性物質として
は、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸
化リチウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウム、水酸
化ストロンチウム、水酸化ラジウム、水酸化ベリリウ
ム、水酸化マグネシウム、アンモニア等の無機塩基、エ
チルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、プロ
ピルアミン、ジプロピルアミン、ジイソプロピルアミ
ン、tert−ブチルアミン、ジブチルアミン、ジイソ
ブチルアミン、イソプロピルアミン、sec−ブチルア
ミン、ペンチルアミン等のモノ−、ジ−あるいはトリ−
低級アルキルアミン類、3−エトキシプロピルアミン、
または3−メトキシプロピルアミン等の低級アルキル低
級ヒドロキシアルコキシアミン類、3−エトキシプロピ
ルアミン、または3−メトキシプロピルアミン等の低級
アルキル低級アルコキシアミン類、2−アミノエタノー
ル、2−(ジメチルアミノ)エタノール、2−(ジエチ
ルアミノ)エタノール、ジエタノールアミン、N−ブチ
ルジエタノールアミン、トリエタノールアミン、アミノ
メチルプロパノール、またはトリイソプロパノールアミ
ン等のモノ−、ジ−あるいはトリ−低級ヒドロキシアル
キルアミン類、イミノビスプロピルアミン、3−ジエチ
ルアミノプロピルアミン、ジブチルアミノプロピルアミ
ン、メチルアミノプロピルアミン、ジメチルアミノプロ
パンジアミン、メチルイミノビスプロピルアミン等の有
機アミンを挙げることができる。これら塩基性物質は、
インク組成物中において、どのような組み合わせにおい
ても、カチオン性水溶性樹脂と着色剤を安定的に溶解さ
せ、それを保持する作用を示す。例えば、本発明のカチ
オン性水溶性樹脂と特定の着色剤とを組み合わせてイン
クとする場合、単純に混合しただけでは溶解しない場合
があるが、これら塩基性物質を加えると、安定的に溶解
できるようになる。
【0027】本発明によるインク組成物において、水溶
性有機溶剤は溶質を溶解する能力を持つ媒体を意味し、
蒸気圧が水より小さい水溶性の溶媒から選ばれるのが好
ましい。その例としては、エチレングリコール、プロピ
レングリコール、ブタンジオール、ペンタンジオール、
2−ブテン−1,4−ジオール、2−メチル−2,4−
ペンタンジオール、グリセリン、1,2,6−ヘキサン
トリオール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリ
コール等の多価アルコール類、アセトニルアセトン等の
ケトン類、γ−ブチロラクトン、ジアセチン、リン酸ト
リエチル等のエステル類、2−メトキシエタノール、2
−エトキシエタノール等の低級アルコキシ低級アルコー
ル類、フルフリルアルコール、テトラヒドロフルフリル
アルコール、チオジグリコール等が挙げられる。また、
室温での形態が液体のもののみでなく、室温では固体で
あるが加熱溶融時に溶剤として機能するもの、水溶液あ
るいは他の溶剤と併用したときに溶剤として機能するも
のも含まれる。有機溶剤の蒸気圧が純水のそれよりも小
さいことにより、インクジェットヘッド先端でインクの
乾燥が進んでも、インク中の有機溶剤比率は低下するこ
とがなく溶解力は低下しないため、インクを安定に保持
することができるので好ましい。
【0028】水溶性有機溶剤の量は適宜決定されてよい
が、例えばインク全量に対して5〜50重量%の範囲で
添加されることがより好ましい。
【0029】さらに本発明の好ましい態様によれば、本
発明によるインク組成物は、次のような有機溶剤をさら
に含んでなることができる。すなわち、本発明によるイ
ンク組成物は、イミダゾール、メチルイミダゾール、ヒ
ドロキシイミダゾール、トリアゾール、ニコチンアミ
ド、ジメチルアミノピリジン、ε−カプロラクタム、
1, 3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、乳酸アミ
ド、スルホラン、ジメチルスルホキシド、1,3−プロ
パンスルトン、カルバミン酸メチル、カルバミン酸エチ
ル、1−メチロール−5,5−ジメチルヒダントイン、
ヒドロキシエチルピペラジン、ピペラジン、エチレン尿
素、プロピレン尿素、炭酸エチレン、炭酸プロピレン、
ジメチルスルホキシド、N−メチル−2−ピロリジノ
ン、2−ピロリジノン、アセトアミド、ホルムアミド、
ジメチルホルムアミド、N−メチルホルムアミド、ジメ
チルアセトアミド等を含んでなることができる。これら
有機溶剤の添加によって、例えばインクを冷却した際に
も析出が生じることがなく、またそのような環境下でも
安定して印刷が実施できる。
【0030】本発明によるインク組成物には、さらに必
要に応じてインクジェット記録用インクに一般的に用い
られている助剤を添加することもできる。例えば、浸透
促進剤、粘度調整剤、表面張力調整剤、ヒドロトロピー
剤、保湿剤、pH調整剤、防カビ剤、キレート剤、防腐
剤、防錆剤等を添加することができる。また、インクを
帯電するインクジェット記録方式に使用する場合は、塩
化リチウム、塩化ナトリウム、塩化アンモニウム等の無
機塩類から選ばれる比抵抗調製剤を添加することができ
る。
【0031】浸透促進剤としては、エタノール、イソプ
ロパノール、ブタノール、ペンタノール等の低級アルコ
ール類、エチレングリコールモノブチルエーテル等のセ
ロソルブル類、ジエチレングリコールモノブチルエーテ
ル、トリエチレングリコールモノブチルエーテルグリコ
ールエーテル等のカルビトール類、界面活性剤等を挙げ
ることができる。
【0032】また、表面張力調整剤としては、ジエタノ
ールアミン、トリエタノールアミン、グリセリン、ジエ
チレングリコール等のアルコール類、ノニオン、カチオ
ン、アニオン、あるいは両性界面活性剤を挙げることが
できる。
【0033】また、ヒドロトロピー剤としては、尿素、
アルキル尿素、エチレン尿素、プロピレン尿素、チオ尿
素、グアニジン酸塩、ハロゲン化テトラアルキルアンモ
ニウム等が好ましい。
【0034】保湿剤としては、グリセリン、ジエチレン
グリコール等を水溶性有機溶剤と兼ねるものとして添加
することもできる。更に、マルチトール、ソルビトー
ル、グルコノラクトン、マルトース等の糖類を添加する
こともできる。
【0035】pH調整剤としては、上記の塩基性物質を
兼ねて用いることができる。
【0036】インクセット 本発明によるインク組成物は、上記の通りカチオン性水
溶性樹脂を含んでなる。一方、本発明の別の態様によれ
ば、特にブラックインクに用いるアルカリ可溶性の着色
剤がC.I.ダイレクトブラック19、35、154、
168、171、195、C.I.フードブラック2の
染料群から、イエローインクの着色剤がC.I.ダイレ
クトイエロー50、55、86、132、142、14
4、C.I.アシッドイエロー23の染料群から、シア
ンインクの着色剤がC.I.ダイレクトブルー86、8
7、199、C.I.アシッドブルー9、249の染料
群から、さらにマゼンタインクの着色剤がC.I.ダイ
レクトレッド9、227、C.I.アシッドレッド5
2、289および構造式(a)で表される染料群から少
なくとも一種類ずつ選ばれているインクセットが提供さ
れる。このインクセットを用いた場合、記録媒体によら
ずに耐水性に優れたフルカラー画像が得られる。この理
由は定かではないが、ここに挙げた染料群は式(I)の
繰り返し単位を含んでなるカチオン性水溶性樹脂との静
電的な相互作用が強く、耐水性が特に優れるものと思わ
れる。
【化8】 (上記式中、R3およびR4は、水素原子、C1-5アルキ
ル基、アリール基、C1-5アルコキシ基、フェノキシ基
若しくはその誘導体、トリアジン環若しくはその誘導
体、カルボキシル基若しくはその塩、またはスルホニル
基若しくはその誘導体を表し、Xは水素原子、ハロゲン
原子を表し、Y1およびY2は、同一でも異なっていても
よく、アルカリ金属原子、アンモニウム、またはC1-5
アルキルアンモニウムを表す。)
【0037】また、構造式(a)で表される染料群のう
ち、好適には下記構造式(b)で表される染料があり、
これはカラーインデックスにおいてC.I.アシッドレ
ッド249に分類される染料である。
【化9】
【0038】また、その他に下記構造式(c)で表され
る染料も好適に用いられる。
【化10】
【0039】一方、また、本発明によるインク組成物
と、アニオン性物質を含んだインク組成物とを組み合わ
せて用いることによって、二つのインク間の色間にじみ
の少ない画像を実現することができる。記録媒体上でこ
の二つのインク組成物が接触したとき、本発明によるイ
ンク組成物中のカチオン性水溶性樹脂と、アニオン性物
質とが反応して析出物を生じ、それ以上の記録媒体上で
のインク組成物の広がりを阻止するものと思われる。そ
の結果、色間にじみの少ない画像が実現できるものと考
えられる。
【0040】従って、本発明の別の態様によれば、第一
のインク組成物として本発明によるインク組成物を、そ
して第二のインク組成物としてアニオン性物質を含んで
なるインク組成物を含んでなるインクセットが提供され
る。
【0041】インクセットは、イエローインク、マゼン
タインク、シアンインク、およびブラックインクとから
なるのが一般的である。本発明の好ましい態様によれ
ば、本発明によるインク組成物をイエローインク、マゼ
ンタインク、およびシアンインクとし、アニオン性物質
を含んだインク組成物をブラックインクとするか、また
は本発明によるインク組成物をブラックインクとし、ア
ニオン性物質を含んだインク組成物をイエローインク、
マゼンタインク、およびシアンインクとするのが好まし
い。
【0042】ここで、第二のインク組成物、すなわちア
ニオン性物質を含んでなるインク組成物は、基本的に、
着色剤と、水溶性有機溶剤と、水と、アニオン性物質
と、塩基性物質とを含んでなる。
【0043】本発明の好ましい態様によれば、アニオン
性物質はアニオン性樹脂であることができる。アニオン
性樹脂の好ましい例としては、スルホン酸基、カルボン
酸基、リン酸基、水酸基等のアニオン基を官能基として
持ち、塩基性物質と塩を形成して水溶性となるものが挙
げられる。具体的には、カルボキシメチルセルロース、
ビスコースなどのセルロース誘導体、アルギン酸、アラ
ビアゴム、トラガントゴム、リグニンスルホン酸などの
天然高分子類、リン酸でんぷん、カルボキシメチルでん
ぷん塩などのでんぷん誘導体、ポリアクリル酸、ポリメ
タクリル酸、ポリビニル硫酸、ポリビニルスルホン酸、
縮合ナフタレンスルホン酸、エチレン−アクリル酸共重
合体、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−メタ
クリル酸共重合体、アクリル酸エステル−アクリル酸共
重合体、アクリル酸エステル−メタクリル酸共重合体、
メタクリル酸エステル−アクリル酸共重合体、メタクリ
ル酸エステル−メタクリル酸共重合体、スチレン−イタ
コン酸共重合体、イタコン酸エステル−イタコン酸共重
合体、ビニルナフタレン−アクリル酸共重合体、ビニル
ナフタレン−メタクリル酸共重合体、ビニルナフタレン
−イタコン酸共重合体、フェノール樹脂およびこれらの
共重合体等の合成高分子類等が挙げられる。
【0044】本発明において、この第二のインク組成物
の着色剤は、上記のアニオン性樹脂で分散された顔料で
あることができる。
【0045】また、本発明の別の好ましい態様によれ
ば、アニオン性物質として、アニオン性の官能基を表面
に有する顔料を用いることができる。アニオン基が塩基
性物質と塩を形成することにより、顔料粒子を水に分散
させることができる。ここで、アニオン性の官能基と
は、例えばスルホン酸基、カルボン酸基、リン酸基等が
挙げられる。アニオン性の官能基を表面に有する顔料は
これら官能基を顔料表面にグラフトさせることにより得
ることができる。このような顔料として市販品を利用す
ることも可能であり、その例としてはマイクロジェット
CW−1、マイクロジェットCW−2(商品名、オリエ
ント化学工業株式会社製)を挙げることができる。
【0046】塩基性物質は、本発明によるインク組成物
の塩基性物質として列挙したものを利用することができ
る。
【0047】さらに、本発明によるインクセットを構成
するアニオン性物質を含むインク組成物の他の成分は、
上記した本発明によるインク組成物と基本的に同様であ
ってよい。
【0048】
【実施例】以下の実施例において、特に断らないかぎり
%は重量%である。
【0049】例1:カチオン性水溶性樹脂1の合成ラジカル重合開始剤として2,2′−アゾビス(2−ア
ミジノプロパン)二塩酸塩を用いたN,N−ジメチルア
リルアミン塩酸塩重合体の製造 撹拌機、温度計、および還流冷却器を備えた100ml
の三口フラスコに、濃度80.21%のN,N−ジメチ
ルアリルアミン塩酸塩水溶液50.50g(0.25モ
ル)を入れ、それを60℃に加温し、温度が一定になっ
てから、ラジカル重合開始剤として、2,2′−アゾビ
ス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩4.34g(モノ
マーに対して6.4モル%)を添加し重合を開始した。
重合を開始して、24時間、48時間、および72時間
経過した後にも、それぞれ2.17g(モノマーに対し
て3.2モル%)の2,2′−アゾビス(2−アミジノ
プロパン)二塩酸塩を添加した。その後、重合反応をさ
らに24時間続けた。得られた淡黄色の反応溶液を3リ
ットルのアセトン−イソプロパノール混合溶媒(重量比
1対1)中に入れ、重合体を再沈させて、ガラス濾過器
に濾過し、十分に洗浄した後、60℃で48時間真空乾
燥してカチオン性水溶性樹脂1、22.3gを得た。得
られたカチオン性水溶性樹脂1の重量平均分子量は90
0であり、重合率は73%であった。
【0050】例2:カチオン性水溶性樹脂2の合成 ラジカル重合開始剤として2,2′−アゾビス(2−ア
ミジノプロパン)二塩酸塩に代えて、2,2′−アゾビ
ス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン)]
二塩酸塩を用いた以外は、上記例1と同様にしてカチオ
ン性水溶性樹脂2を得た。得られたカチオン性水溶性樹
脂2の重量平均分子量は1,000であり、重合率は6
0%であった。
【0051】例3:カチオン性水溶性樹脂3の合成 ラジカル重合開始剤である、2,2′−アゾビス(2−
アミジノプロパン)二塩酸塩の添加総量を5.34g
(モノマーも対して8モル%)とした以外は、上記例1
と同様にしてカチオン性水溶性樹脂3を得た。得られた
カチオン性水溶性樹脂3の重量平均分子量は2,000
であった。
【0052】例4:カチオン性水溶性樹脂4の合成 ラジカル重合開始剤である、2,2′−アゾビス(2−
アミジノプロパン)二塩酸塩の添加総量を3.62g
(モノマーも対して5.3モル%)とした以外は、上記
例1と同様にしてカチオン性水溶性樹脂4を得た。得ら
れたカチオン性水溶性樹脂4の重量平均分子量は3,0
00であった。
【0053】例5:カラーインクセット1の調製 例1で合成したカチオン性水溶性樹脂1の15%水溶液
15gに、C.I.アシッドイエロー23を3g、グリ
セリンを8g、およびジエチレングリコールモノブチル
エーテルを10g加え、さらに超純水を加えて総量を1
00gとし、イエローインク1を得た。また、前記染料
をC.I.アシッドレッド13としてこれを2gに、ま
たはC.I.アシッドブルー9としてこれを2gに変更
した以外は上記と同様にして、マゼンタインク1および
シアンインク1を得た。これら三種のインクを合わせて
カラーインクセット1とする。
【0054】例6:カラーインクセット2の調製 例2で合成したカチオン性水溶性樹脂2の15%水溶液
30gに、C.I.アシッドイエロー17を3.5g、
ジエチレングリコールを3g、およびトリエチレングリ
コールモノブチルエーテルを7g加え、超純水を加えて
総量を100gとし、イエローインク2を得た。また、
前記染料をC.I.アシッドレッド1としてこれを3.
5gに、またはC.I.ダイレクトブルー86としてこ
れを3.5gに変更した以外は上記と同様にして、マゼ
ンタインク2およびシアンインク2を得た。これら三種
のインクを合わせてカラーインクセット2とする。
【0055】例7:カラーインクセット3の調製 例3で合成したカチオン性水溶性樹脂3の20%水溶液
25gに、ダイワIJイエロー214HL(商品名、ダ
イワ化成株式会社製、C.I.ダイレクトイエロー8
6)を2g、チオグリコールを5g、ジエチレングリコ
ールモノブチルエーテルを5g、N−メチルイミダゾー
ルを15g、およびサーフィノール465(商品名、エ
ア・プロダクツ・アンド・ケミカルズ社製)を1gを加
え、超純水を加えて総量を100gとし、イエローイン
ク3を得た。また、前記染料を、パラチンファーストピ
ンク−BNIとしてこれを6gに、またはプロジェット
ファーストシアン1としてこれを3gに変更した以外は
上記と同様にして、マゼンタインク3およびシアンイン
ク3を得た。これら三種のインクを合わせてカラーイン
クセット3とする。
【0056】例8:カラーインクセット4の調製 カチオン性水溶性樹脂として例4で合成したカチオン性
水溶性樹脂4の20%水溶液を用いてこれを15gに、
グリセリンをマルチトールに変更した以外は、例18と
同様にして、イエローインク4、マゼンタインク4、お
よびシアンインク4を調製した。これら三種のインクを
合わせてカラーインクセット4とする。
【0057】例9:カラーインクセット5の調製 例1で合成したカチオン性水溶性樹脂1の20%水溶液
25gに、MY123(商品名、有本化学製)を3g溶
解し、カチオン性水溶性樹脂−染料水溶液を調製した。
この水溶液に、チオジグリコールおよびジエチレングリ
コールモノエチルエーテルを各々10gずつ加え、さら
に超純水を加えて総量を100gとし、イエローインク
5を得た。また、前記染料を、サビニルピンク6BLS
(商品名、クラリアントジャパン製)としてこれを3.
2gに、またはバリファーストブルー1605としてこ
れを3gに変更した以外は上記と同様にして、マゼンタ
インク5およびシアンインク5を調製した。これら三種
のインクを合わせてカラーインクセット5とする。
【0058】例10:ブラックインク1およびカラーイ
ンクセット6の調製 例2で合成したカチオン性水溶性樹脂2の25%水溶液
12gに、C.I.ダイレクトブラック195を6g、
さらに水酸化カリウムを0.7g、グリセリンを10
g、ジエチレングリコールモノブチルエーテルを10
g、およびノニオン性界面活性剤サーフィノール465
を0.8g混合し、超純水を加えて総量を100gとし
て、ブラックインク1を得た。また、前記染料をC.
I.ダイレクトイエロー132としてこれを2.5g
に、またはC.I.アシッドレッド249としてこれを
2gに、またはC.I.ダイレクトブルー199として
これを4gに変更した以外は上記と同様にして、イエロ
ーインク6、マゼンタインク6、およびシアンインク6
を調製した。これら三種のインクを合わせてカラーイン
クセット6とする。
【0059】例11:ブラックインク2の調製 スチレン−アクリル酸共重合体(商品名:ジョンクリル
679、Mw7,000、酸価200、ジョンソンポリ
マー株式会社製)8gを、超純水1,200gにトリエ
タノールアミンを22g、水酸化カリウムを1.7g溶
解させた水溶液に配合し、70℃下で撹拌溶解させた。
この混合物に着色剤としてカーボンブラックのファーネ
スブラックを50g加え、プレミキシング後、アイガー
ミルで10時間分散して分散液を調製した。分散ボール
としてはジルコニアを使用した。得られた分散液に、グ
リセリンを120g添加して、ブラックインク2を得
た。インク中のカーボンブラックの平均粒径は160n
mであった。
【0060】例12:ブラックインク3の調製 酸性基処理カーボンブラック(商品名:マイクロジェッ
トCW−1、オリエント化学製)100gを、撹拌下で
超純水400gに添加して分散液を得た。この分散液
に、最終のインク組成が、カーボンブラックが8%、グ
リセリンが10%、トリエチレングリコールモノブチル
エーテルが10%、サーフィノール465が1%、2−
ジメチルアミノエタノールが1%および残余水となるよ
う各成分を添加して、ブラックインク3を得た。インク
中のカーボンブラックの平均粒径は75nmであった。
【0061】比較例1:カラーインクセット7の調製 カチオン性水溶性樹脂1を使用しないこと以外は例5と
同様にして、イエローインク7、マゼンタインク7、お
よびシアンインク7を得た。これら三種のインクを合わ
せてカラーインクセット7とする。
【0062】比較例2:カチオン性水溶性樹脂5の合成
及びカラーインクセット8の調製 特公昭63−43402号公報に示されている材料と方
法を用い、重量平均分子量2,500のカチオン性水溶
性樹脂5を合成した。そして、これを用いた以外は例5
と同様にして、イエローインク8、マゼンタインク8、
およびシアンインク8を得た。これら三種のインクを合
わせてカラーインクセット8とする。このインクセット
は、カチオン性水溶性樹脂5に残存するホルムアルデヒ
ドの臭気が強く、人体や環境への悪影響が懸念された。
【0063】インク組成物の性能評価試験 上記で調製したインク組成物を以下の方法で評価した。
なお、プリンタとして、インクジェット記録方式プリン
タ(セイコーエプソン株式会社製;カラープリンタMJ
−5000C)を改良したものを用いた。また、インク
は、5μmフィルターで濾過してから評価に用いた。
【0064】評価試験1:耐水性 記録媒体としてA4サイズの普通紙(商品名:ゼロック
ス−P、富士ゼロックス株式会社製)上に3.5cm
(非記録部分)おきに1.5cm幅のブラック、イエロ
ー、マゼンタ、シアン、レッド、グリーンおよびブルー
のフルベタ印刷を行なった。記録物を1時間自然放置し
た後に、水500mlに1時間浸漬した。浸漬後、24
時間自然乾燥し、非記録部のインク移り濃度および記録
部のインク残りを目視で評価した。その結果を次の基準
で評価した。 評価A:非記録部は全く着色していない。記録部にも変
化はない。 評価B:非記録部がわずかに着色しているインクがあ
る。 評価C:被記録部にインクの付着が目立つ。記録部に濃
度低下がある。
【0065】評価試験2:耐光性 評価試験1と同様の記録媒体とプリンタを用い、例およ
び比較例で調製したブラックインクとカラーインクセッ
トを各々組み合わせてフルカラー画像を印刷した。印刷
物をJIS0841の日光試験の昼夜法にて耐光性を評
価した。その結果を次の基準で評価した。 評価AA:ブルースケールを基準として、カチオン性水
溶性樹脂を添加しないインクに対して等級変化が全くな
い。 評価A:等級変化が1級未満である。 評価B:等級変化が1あるいは2級である。 評価C:等級変化が2級を超える。
【0066】評価試験3:ブリード 評価試験1と同様の記録媒体とプリンタを用い、例およ
び比較例で調製したブラックインクとカラーインクセッ
トを各々組み合わせてフルカラー画像を印刷した。そし
て、画像のブラックインクで印刷した部分のにじみ具合
を目視で観察した。その結果を次の基準で評価した。 評価A:紙上とカラー印刷上とのいずれにもにじみが認
められない。 評価B:紙上でにじみは認められないが、カラー印刷上
でわずかににじみが認められる。 評価C:紙上とカラー印刷上とのいずれかにおいてやや
にじみが認められる。 評価D:紙上とカラー印刷上とのいずれかまたは双方に
おいてにじみが目立つ。
【0067】評価試験4:環境安定性 インクを封入した容器を、60℃で1日放置、その後−
30℃で1日放置を繰り返すサイクルに10回曝露し
た。その後、析出物の発生、インクの変色の発生を目視
で観察した。その結果を次の基準で評価した。 評価A:変化なし。 評価B:析出物または変色が観察された。 評価C:顕著な析出物または変色が観察された。
【0068】以上の結果は、次の表に記載の通りであっ
た。カラーインクセット ブラックインク 耐水性 耐光性 ブリード 環境安定性 1 2 A AA A A 2 2 A AA A A 3 3 A AA A A 4 3 A AA A A 5 3 A AA A A 6 1 A AA C A 7 2 C AA B A 8 2 A A A A
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA13 FC02 4J039 AB01 AB02 AB07 AD01 AD03 AD05 AD06 AD08 AD09 AD11 AD17 AE02 BA14 BA29 BA30 BC05 BC07 BC09 BC10 BC12 BC16 BC19 BC31 BC34 BC35 BC40 BC52 BC54 BC65 BC73 BC77 BC79 BE01 BE02 BE04 BE06 BE12 CA03 DA01 EA15 EA16 EA17 EA19 EA35 EA38 EA44 EA47 GA24

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルカリ可溶性の着色剤と、水溶性有機溶
    剤と、水と、カチオン性水溶性樹脂とを少なくとも含ん
    でなるインク組成物であって、 前記カチオン性水溶性樹脂が、下記の式(I): 【化1】 (式中、R1およびR2は、それぞれ独立して、炭素数1
    〜4のアルキル基を表す)で表される繰り返し単位を含
    んでなるものであり、かつ前記カチオン性水溶性樹脂
    は、下記の式(II): 【化2】 (式中、R1およびR2は式(I)において定義したもの
    と同義である)で表わされるN,N−ジアルキルアリル
    アミンと、場合により他のモノマーとを、 a)水または極性溶媒中で、分子中にアゾ基とカチオン
    性窒素を有するラジカル重合開始剤を用いて重合させ、
    次いで所望により中和するか、または b)前記重合後、反応液を中和することにより生成する
    重合体を遊離状態にし、次いで残存するモノマーを留去
    して除いた後、イオン交換膜電気透析に付して精製する
    工程を含んでなる方法によって製造されてなるものであ
    る、インク組成物。
  2. 【請求項2】前記カチオン性水溶性樹脂が、前記ラジカ
    ル重合開始剤を式(II)で表されるモノマーに対し5〜
    100モル%存在させて製造されたものである、請求項
    1に記載のインク組成物。
  3. 【請求項3】前記カチオン性水溶性樹脂の重量平均分子
    量が300〜10,000の範囲である、請求項1また
    は2に記載のインク組成物。
  4. 【請求項4】前記カチオン性水溶性樹脂が酸付加塩であ
    る、請求項1〜3のいずれか一項に記載のインク組成
    物。
  5. 【請求項5】塩基性物質をさらに含んでなる、請求項1
    〜4のいずれか一項に記載のインク組成物。
  6. 【請求項6】前記塩基性物質が、アルカリ金属類あるい
    はアルカリ土類金属類の水酸化物である、請求項1〜5
    のいずれか一項に記載のインク組成物。
  7. 【請求項7】前記水溶性有機溶剤が、水よりも蒸気圧の
    小さなものである、請求項1〜6のいずれか一項に記載
    のインク組成物。
  8. 【請求項8】前記水溶性有機溶剤を、インク全量に対し
    て5〜50重量%の範囲で含んでなる、請求項1〜7の
    いずれか一項に記載のインク組成物。
  9. 【請求項9】前記着色剤が、染料または顔料である、請
    求項1〜8のいずれか一項に記載のインク組成物。
  10. 【請求項10】前記カチオン性水溶性樹脂以外の水溶性
    樹脂をさらに含んでなる、請求項1〜9のいずれか一項
    に記載のインク組成物。
  11. 【請求項11】少なくともブラックインク、イエローイ
    ンク、シアンインクおよびマゼンタインクからなるイン
    クセットであって、請求項1〜10のいずれか一項に記
    載のインク組成物であり、 ブラックインクは、少なくとも、C.I.ダイレクトブ
    ラック19、35、154、168、171、195、
    C.I.フードブラック2からなる染料群から選ばれる
    着色剤を含み、 イエローインクは、少なくとも、C.I.ダイレクトイ
    エロー50、55、86、132、142、144、
    C.I.アシッドイエロー23からなる染料群から選ば
    れる着色剤を含み、 シアンインクは、少なくとも、C.I.ダイレクトブル
    ー86、87、199、C.I.アシッドブルー9、2
    49からなる染料群から選ばれる着色剤を含み、 さらにマゼンタインクは、少なくとも、C.I.ダイレ
    クトレッド9、227、C.I.アシッドレッド52、
    289および下記構造式(a)で表される染料群から選
    ばれる着色剤を含む、インクセット。 【化3】 (上構造式中、 R3およびR4は、水素原子、C1-5アルキル基、アリー
    ル基、C1-5アルコキシ基、フェノキシ基若しくはその
    誘導体、トリアジン環若しくはその誘導体、カルボキシ
    ル基若しくはその塩、またはスルホニル基若しくはその
    誘導体を表し、 Xは水素原子、ハロゲン原子を表し、 Y1およびY2は、同一でも異なっていてもよく、アルカ
    リ金属原子、アンモニウム、C1-5アルキルアンモニウ
    ムを表す。)
  12. 【請求項12】第一のインク組成物または第一のインク
    組成物群と第二のインク組成物または第二のインク組成
    物群とを含んでなるインクセットであって、 第一のインク組成物が請求項1〜10のいずれか一項に
    記載のインク組成物であり、 第二のインク組成物が、アニオン性物質を少なくとも含
    んでなるインク組成物である、インクセット。
  13. 【請求項13】前記第一のインク組成物群がイエローイ
    ンク、マゼンタインク、およびシアンインクであり、 前記第二のインク組成物がブラックインクである、請求
    項12に記載のインクセット。
  14. 【請求項14】前記第一のインク組成物がブラックイン
    クであり、 前記第二のインク組成物群がイエローインク、マゼンタ
    インク、およびシアンインクである、請求項12に記載
    のインクセット。
  15. 【請求項15】前記第二のインク組成物のアニオン性物
    質がアニオン性水溶性樹脂である、請求項12〜14の
    いずれか一項に記載のインクセット。
  16. 【請求項16】前記第二のインク組成物の着色剤が顔料
    である、請求項15に記載のインクセット。
  17. 【請求項17】前記第二のインク組成物のアニオン性物
    質が、アニオン性の官能基をその表面に有する顔料であ
    る、請求項12〜14のいずれか一項に記載のインクセ
    ット。
  18. 【請求項18】インク組成物を付着させて記録媒体に画
    像形成を行う記録方法であって、インク組成物として請
    求項1〜10のいずれか一項に記載の記載のインク組成
    物または請求項10〜16のいずれか一項に記載のイン
    クセットのインク組成物を用いる、記録方法。
  19. 【請求項19】インク組成物の液滴を吐出し、該液滴を
    記録媒体に付着させて画像形成を行うインクジェット記
    録方法であって、インク組成物として請求項1〜10の
    いずれか一項に記載のインク組成物または請求項11〜
    17のいずれか一項に記載のインクセットのインク組成
    物を用いる、記録方法。
  20. 【請求項20】請求項18または19に記載の記録方法
    によって記録が行われた、記録物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002309140A (ja) * 2000-09-04 2002-10-23 Canon Inc インクセット、インクジェット記録方法、記録ユニット、インクカートリッジ、インクジェット記録装置、ブリード抑制方法、及び、黒色画像の定着性向上方法
JP2012172106A (ja) * 2011-02-23 2012-09-10 Toyo Ink Sc Holdings Co Ltd インクジェットインキ

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