JPH10324782A - 耐外傷性の難燃性樹脂組成物および電線・ケーブル - Google Patents

耐外傷性の難燃性樹脂組成物および電線・ケーブル

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JPH10324782A
JPH10324782A JP9133399A JP13339997A JPH10324782A JP H10324782 A JPH10324782 A JP H10324782A JP 9133399 A JP9133399 A JP 9133399A JP 13339997 A JP13339997 A JP 13339997A JP H10324782 A JPH10324782 A JP H10324782A
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勝廣 堀田
Akio Hayashi
昭夫 林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】燃焼時にハロゲンガス等の有毒ガスの発生がな
く、難燃性および耐外傷性に優れ、特に電線・ケーブル
の絶縁層やシース層として適する樹脂組成物、該組成物
を被覆してなる電線・ケーブルの提供。 【解決手段】メルトインデックス0.1〜10g/10
分、密度0.870〜0.930g/cm3 である、シ
ングルサイト触媒を使用して製造されたエチレン−α−
オレフィン共重合体100重量部、官能基含有化合物変
性エチレン系樹脂5〜40重量部、有機過酸化物含有エ
チレン系樹脂1〜10重量部からなる樹脂成分100重
量部、金属水酸化物40〜250重量部、23℃での動
粘度0.06〜2m2 /sのオルガノポリシロキサン
0.1〜40重量部、アゾ系有機顔料0.01〜1重量
部からなる耐外傷性の難燃性樹脂組成物。該組成物を被
覆してなる電線・ケーブル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は耐外傷性の難燃性樹
脂組成物および電線・ケーブルに関し、より詳しくは、
シングルサイト触媒で製造されるエチレン−α−オレフ
ィン共重合体を樹脂主成分とし、燃焼時にハロゲンガス
等の有毒ガスの発生がなく、難燃性に優れると共に、耐
外傷性にも優れ、特に電線・ケーブルの絶縁層やシース
層に好適に使用される樹脂組成物、および該組成物を被
覆してなる電線・ケーブルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電線被覆材等の難燃材料としてポ
リ塩化ビニル樹脂組成物が使用されてきた。しかしなが
ら、ポリ塩化ビニル樹脂組成物は燃焼する際に有毒なハ
ロゲン含有ガスを生じたり、また、安定剤として重金属
や、耐熱性、耐候性、柔軟性、加工性等の付与のために
可塑剤等が配合されているが、これらが樹脂表面にブリ
ードして、成形品の表面がべとついたり、風合いが悪く
なったり、接触している他の樹脂から製造した部品に移
行したり、さらには耐油性、印刷性等に問題を生じるこ
とがあり、改善が求められていた。
【0003】ポリ塩化ビニル樹脂組成物の上記欠点を克
服するため、ポリオレフィン系樹脂に水酸化アルミニウ
ムまたは水酸化マグネシウム等の金属水酸化物を配合し
た樹脂組成物が提案されているが、十分な難燃性を得る
ためには、上記金属水酸化物を大量に配合する必要があ
るため、加工した最終製品の表面に傷がつきやすく(耐
外傷性が低く)、機械的強度、絶縁性、耐アーク性等が
低下したり、外観を損ねたりしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記したポ
リ塩化ビニル樹脂組成物または金属水酸化物を配合した
ポリオレフィン系樹脂組成物の欠点を克服し、難燃性は
もちろんのこと、耐外傷性に優れると共に、要求される
その他の特性である絶縁性、耐アーク性、加工性、耐低
温脆化性、耐熱性、耐油性、柔軟性等も良好で、かつ、
燃焼時に有害ガスの発生がなく、しかも安全性にも優れ
ている、電線・ケーブルの被覆層の成形材料等として好
適に使用できる樹脂組成物および該組成物を被覆してな
る電線・ケーブルの提供を課題する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題を解
決するために鋭意研究した結果、シングルサイト触媒を
使用して製造されたエチレン−α−オレフィン共重合体
が機械的強度に優れ、官能基含有化合物変性エチレン系
樹脂が金属水酸化物を多量に配合しても機械的強度の低
下を防止し、さらに、有機過酸化物含有エチレン系樹脂
が燃焼時に火垂れ(ドリップ)現象防止の作用を示すこ
とを見出し、これら樹脂によりポリ塩化ビニル樹脂を置
き換え、ノンハロゲン系難燃剤である金属水酸化物を配
合し、さらにオルガノポリシロキサンおよびアゾ系有機
顔料を配合した場合に、耐外傷性が改善できることを見
出し、そして上記3種類のエチレン系樹脂と特定の難燃
剤等の添加剤とを、特定の配合割合で組み合わせた場合
に、上記課題が全て解決できることを実験で実証し、さ
らに検討を加えて本発明を完成させた。
【0006】すなわち、本発明は、メルトインデックス
0.1〜10g/10分、密度0.870〜0.930
g/cm3 である、シングルサイト触媒を使用して製造
されたエチレン−α−オレフィン共重合体100重量
部、官能基含有化合物変性エチレン系樹脂5〜40重量
部および有機過酸化物含有エチレン系樹脂1〜10重量
部からなる樹脂成分100重量部、金属水酸化物40〜
250重量部、23℃での動粘度が0.06〜2m2
sのオルガノポリシロキサン0.1〜40重量部および
アゾ系有機顔料0.01〜1重量部からなることを特徴
とする耐外傷性の難燃性樹脂組成物に関する。本発明は
また、上記本発明の難燃性樹脂組成物を被覆してなる電
線・ケーブルに関する。
【0007】本発明において使用されるシングルサイト
触媒を使用して製造されたエチレン−α−オレフィン共
重合体は、下で詳細に説明するシングルサイト触媒によ
り、エチレンとα−オレフィン、例えば炭素原子数3な
いし12のα−オレフィンとの共重合体である。α−オ
レフィンの具体例としては、プロピレン、ブテン−1、
ヘキセン−1、4−メチルペンテン−1、オクテン−
1、デセン−1、ドデセン−1等を挙げることができ
る。
【0008】また、本発明において使用されるエチレン
−α−オレフィン共重合体は以下の物性:メルトインデ
ックス0.1〜10g/10分、密度0.870〜0.
930g/cm3 を有するものである。ここで、メルト
インデックスはJIS K7210に準拠して測定さ
れ、0.1g/10分未満であると加工性が劣り、10
g/10分を越えると機械的特性が劣り、望ましくな
い。また、密度はJIS K7112に準拠して測定さ
れ、0.870g/cm3未満であると耐熱性や耐油性
が劣り、0.930g/cm3 を越えると、柔軟性、伸
び、加工性が劣り、また、樹脂成分中に難燃剤を均一に
分散し保持することができず、望ましくない。
【0009】本発明において、上記エチレン−α−オレ
フィン共重合体の製造の際に使用されるシングルサイト
触媒は、活性点が同種(シングルサイト)であり、エチ
レンに対して高い重合活性を有するものである。当該触
媒で製造されたエチレン−α−オレフィン共重合体は従
来のチーグラー系触媒やフィリップス系触媒で製造され
たものに比べて組成分布および分子量分布が狭く、それ
故に機械的特性に優れている。このシングルサイト触媒
はメタロセン触媒、また、発明者の名前からカミンスキ
ー触媒とも呼ばれている。この触媒成分としては下記式
(1)〜(3)で表されるものを例示できる。
【0010】次式(1): (Cp)m MRn R’p (1) 〔式中、Cpは未置換または置換シクロペンタジエニル
基であり、Mは周期表第4〜10族の遷移金属であり、
RおよびR’は互いに独立してハロゲン原子または炭素
原子数1ないし20の炭化水素基またはヒドロカルボキ
シル基であり、mは1〜3、nは0〜3、pは0〜3の
数であるが、m+n+pはMの酸化状態(価数)に等し
い〕で表される遷移金属化合物。
【0011】次式(2)または(2’): (C5 R’m p R”s (C5 R’m )MQ3-p-s (2) R”3 (C5 R’m 2 MQ’ (2’) (式中、C5 R’m は未置換または置換シクロペンタジ
エニル基であり、その中のR’は互いに独立して水素原
子または炭素原子数1ないし20のアルキル基、アルケ
ニル基、アリール基、アルキルアリール基、アリールア
ルキル基、または互いに結合してC4 〜C6 環の一部を
形成する2個の炭素原子であり、R”は1個またはそれ
以上の炭素、ゲルマニウム、ケイ素、リンもしくは窒素
原子またはそれらの組合せであり、これらは2個のC5
R’m 環上を置換してそれらを橋渡しする基または1個
のC5 R’m 環上を置換してMに橋渡しする基を含有
し、pが0である場合にはxは1であり、その他の場合
にはxは常に0であり、各Qは互いに独立して炭素原子
数1ないし20のアルキル基、アルケニル基、アリール
基、アルキルアリール基、アリールアルキル基またはハ
ロゲン原子であり、Q’は炭素原子数1ないし20のア
ルキリデン基であり、sは0または1であり、sが0で
ある場合にはmは5であり、かつpが0、1または2で
あり、sが1である場合にはmは4であり、かつpが1
である)で表される遷移金属化合物。なお、上記式
(1)、(2)および(2’)で表される遷移金属化合
物に関しては特開平8−134121号公報、特表平8
−509773号公報、特表平8−510290号公報
等に記載されている。この参照により上記特許公報の開
示内容を本明細書に編入する。
【0012】次式(3): (式中、Mは周期表第3〜10族またはランタノイドの
金属原子であり、CpはMにη5 結合様式で結合してい
る未置換または置換シクロペンタジエニル基であり、Z
はホウ素または周期表第14族の元素、そして場合に応
じて硫黄原子または酸素原子を含有する原子団であり、
該原子団は20個までの水素原子以外の原子を有する
か、またはCpおよびZは一緒になって縮合環系を形成
し、Xは互いに独立してアニオン性配位子または30個
までの水素原子以外の原子を有する中性ルイス塩基配位
子であり、nは0、1、2、3または4であり、かつ、
Mの原子価より2少ない数であり、そしてYは、Zおよ
びMと結合するアニオン性または非アニオン性配位子
で、窒素原子、リン原子、酸素原子または硫黄原子を含
んでおり、そして20個までの水素原子以外の原子を有
するか、または必要に応じてYとZは一緒になって縮合
環系を形成する)で表される遷移金属化合物。上記式
(3)で表される遷移金属化合物に関しては特開平6−
306121号公報、特表平7−500622号公報等
に記載されている。この参照により上記特許公報の開示
内容を本明細書に編入する。
【0013】上記触媒は、さらに活性化共触媒を含有す
る。該共触媒としては、高重合度または低重合度のアル
ミノオキサン、特にメチルアルミノオキサンが適当であ
る。いわゆる変性アルミノオキサンもまた上記共触媒と
しての使用に適している。
【0014】上記エチレン−α−オレフィン共重合体の
重合は、好ましくは溶液重合法、懸濁重合法、気相重合
法等の方法を使用することができる。一般的に、重合の
際の温度は0〜250℃であり、圧力は高圧(50MP
a以上)、中圧(10〜50MPa)または低圧(常圧
〜10MPa)である。
【0015】本発明において使用される官能基含有化合
物変性エチレン系樹脂とは、エチレン系樹脂をある種の
官能基含有化合物でグラフト変性させることにより得ら
れるものである。官能基含有化合物としては、不飽和カ
ルボン酸、例えばフマル酸、アクリル酸、マレイン酸、
イタコン酸、メタクリル酸、ソルビン酸、クロトン酸ま
たはシトラコン酸等、酸無水物、例えば無水マレイン
酸、イタコン酸無水物、シトラコン酸無水物、5−ノル
ボルネン−2,3−ジカルボン酸無水物、4−メチルシ
クロヘキセン−1,2−ジカルボン酸無水物または4−
シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸無水物等、エポ
キシ化合物、例えばアクリル酸グリシジル、メタクリル
酸グリシジルまたはアリルグリシジルエーテル等、ヒド
ロキシ化合物、例えばアクリル酸2−ヒドロキシエチ
ル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチルまたはポリエチ
レングリコールモノアクリレート等、金属塩、例えばア
クリル酸ナトリウム、メタクリル酸ナトリウムまたはア
クリル酸亜鉛等、またはシラン化合物、例えばビニルト
リクロロシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルト
リメトキシシランまたはγ−メタクリロキシプロピルト
リメトキシシラン等を例示することができる。
【0016】上記の官能基含有化合物で変性されるエチ
レン系樹脂は特に制限されるものではなく、あらゆるエ
チレン系樹脂を使用でき、例えばエチレン−酢酸ビニル
共重合体(EVA)、エチレン−アクリル酸エチル共重
合体(EEA)、高圧法低密度ポリエチレン(LDP
E)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエ
チレン(HDPE)、直鎖状低密度エチレン−α−オレ
フィン共重合体(LLDPE)、超低密度直鎖状エチレ
ン−α−オレフィン共重合体(VLDPE)および上記
のシングルサイト触媒で製造されるエチレン−α−オレ
フィン共重合体(SSC−PE)等が挙げられる。
【0017】エチレン系樹脂にグラフト変性させる官能
基含有化合物の量は、該樹脂に対して0.05〜10重
量%の範囲が好ましい。このグラフト変性方法としては
公知方法、例えば溶液法、懸濁法、溶融法等を採用でき
る。上記方法のうち、溶液法によりエチレン系樹脂に官
能基含有化合物をグラフトさせる場合は、無極性有機溶
媒中にエチレン系樹脂と官能基含有化合物を投入し、さ
らにラジカル開始剤を添加して100〜160℃の高温
に加熱することにより行われ得る。この際に使用される
無極性有機溶媒としてはヘキサン、ヘプタン、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、クロルベンゼンおよびテトラ
クロルエタン等が挙げられる。また、ラジカル開始剤と
しては2,5−ジメチル−2,5−ジ第三ブチルパーオ
キシヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ第三ブチ
ルパーオキシヘキシン−3およびジクミルパーオキサイ
ド等の有機過酸化物等が挙げられる。また、懸濁法によ
ってグラフト変性する場合、水等の極性溶媒中にエチレ
ン系樹脂と官能基含有化合物を投入し、さらに、ラジカ
ル開始剤を添加し、高圧下で100℃以上の高温に加熱
することにより変性されたエチレン系樹脂を得ることが
できる。さらに、溶融法によってグラフト変性する場
合、合成樹脂の分野において慣用の溶融混練機、例えば
押出機、バンバリーミキサー、ニーダーまたはロールミ
ル等を用いて、エチレン系樹脂、官能基含有化合物およ
びラジカル開始剤を溶融混練することにより変性された
エチレン系樹脂を得ることができる。
【0018】有機過酸化物含有エチレン系樹脂とは、
1,1−ビス第三ブチルパーオキシベンゾエート、2,
2−ビス第三ブチルパーオキシブタン、第三ブチルパー
オキシベンゾエート、ジクミルパーオキサイド、第三ブ
チルクミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5
−ジ第三ブチルパーオキシヘキサン、2,5−ジメチル
−2,5−ジ第三ブチルパーオキシヘキシン−3等の1
分間半減期を得るための分解温度が150〜200℃の
有機過酸化物を上記EVA、EEA、LDPE、MDP
E、HDPE、LLDPE、VLDPEまたはSSC−
PE等のエチレン系樹脂に含有させたものである。上記
有機過酸化物の含有量は、エチレン系樹脂100重量部
に対して0.5〜5重量部の範囲が好ましい。また、エ
チレン系樹脂へ有機過酸化物を含有させる方法として
は、エチレン系樹脂の融点以上で、かつ、有機過酸化物
の分解温度以下の温度で、所定量のエチレン系樹脂と有
機過酸化物とを慣用の溶融混練機、例えば押出機、バン
バリーミキサー、ニーダーまたはロールミル等を用いて
溶融混練する方法、または有機過酸化物を加熱して液体
とし、該液体の有機過酸化物とエチレン系樹脂を慣用の
混合機、例えばリボンブレンダー、ヘンシェルミキサー
等を用いて混合した後、50℃前後の温度で3〜48時
間保温することにより有機過酸化物をエチレン系樹脂中
に含浸させる方法等がある。
【0019】樹脂成分の配合割合は、シングルサイト触
媒を使用して製造されたエチレン−α−オレフィン共重
合体100重量部に対して、官能基含有化合物変性エチ
レン系樹脂5〜40重量部および有機過酸化物含有エチ
レン系樹脂1〜10重量部である。官能基含有化合物変
性エチレン系樹脂の配合量が5重量部未満であると、機
械的特性および耐外傷性が劣り、40重量部を越えると
可撓性および加工性が劣るので、望ましくない。また、
有機過酸化物含有エチレン系樹脂が1重量部未満である
と、燃焼時に火垂れが起こり、また機械的特性、耐外傷
性が劣り、10重量部を越えると加工性が劣り、また臭
いが強くなるので、望ましくない。
【0020】本発明において使用される金属水酸化物と
しては、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水
酸化カルシウム、水酸化バリウム、塩基性炭酸マグネシ
ウム、ハイドロタルサイト、水酸化ジルコニウム、酸化
スズの水和物、ホウ砂、カオリン、クレー、ホウ酸亜
鉛、ホウ酸バリウム、ミョウバン石等を挙げることがで
きる。これらの平均粒径は分散性、機械的特性および難
燃性の点から、0.1〜20μmのものが望ましい。ま
た、金属水酸化物をステアリン酸、オレイン酸、パルミ
チン酸等の脂肪酸またはその金属塩、パラフィン、ワッ
クスまたはそれらの変性物、有機シラン、有機チタネー
ト等の化合物で被覆する等の表面処理を施したものを使
用することができ、難燃性向上のためにも表面処理をし
たものの使用が望ましく、異なった処理剤で処理したも
のとの混合物の使用がなお一層好ましい。
【0021】シングルサイト触媒を使用して製造された
エチレン−α−オレフィン共重合体100重量部、官能
基含有化合物変性エチレン系樹脂5〜40重量部および
有機過酸化物含有エチレン系樹脂1〜10重量部からな
る樹脂成分100重量部に対し、金属水酸化物は40〜
250重量部配合する。この量が40重量部未満である
と難燃性が劣り、250重量部を越えると機械的特性が
劣り望ましくない。
【0022】本発明において使用されるオルガノポリシ
ロキサンとは、分子構造が直鎖状、分岐鎖状、環状、網
状、立体網状等のいずれものであってよいが、直鎖状の
ものが好適である。直鎖状のオルガノポリシロキサンは
例えば次式: (式中、Rは代表的には水素原子、アルキル基、アリー
ル基であり、具体的には水素原子、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、
イソブチル基、第三ブチル基、フェニル基であり、Rの
全てが同一であっても、一部のRが別の基であってもよ
く、また、Rの一部がビニル基、水酸基であってもよ
く、そしてnは動粘度等により規定される任意の数であ
る)で表される。
【0023】上記オルガノポリシロキサンの23℃での
動粘度は0.06〜2m2 /sである。これが0.06
2 /s未満であると、エチレン系樹脂との混練が困難
であり、また、成形品の表面からオルガノポリシロキサ
ンが滲み出す恐れもあり、2m2 /sを越えると成形が
困難となり望ましくない。
【0024】上記オルガノポリシロキサンの配合量は、
上記3種類の成分からなる樹脂成分100重量部に対し
て0.1〜40重量部である。この量が0.1重量部未
満であると難燃性、耐外傷性が劣り、40重量部を越え
ると機械的特性が劣るので、望ましくない。
【0025】本発明において使用されるアゾ系有機顔料
としては、ジスアゾイエロー顔料、アゾキレート顔料、
不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料等が挙げられる。アゾ系
有機顔料の配合量は、上記3種類の成分からなる樹脂成
分100重量部に対して0.01〜1重量部である。こ
の量が0.01重量部未満であると耐外傷性が劣り、1
重量部を越えると機械的特性が劣るので、望ましくな
い。
【0026】本発明の難燃性樹脂組成物は、本発明の特
性を損なわない範囲で、その使用目的に応じて、各種添
加剤や補助資材を配合することができる。それら各種添
加剤や補助資材としては、安定剤、酸化防止剤、紫外線
吸収剤、光安定剤、帯電防止剤、滑剤、加工性改良剤、
充填剤、分散剤、銅害防止剤、中和剤、発泡剤、気泡防
止剤、着色剤、カーボンブラック等を挙げることができ
る。また、本発明の難燃性樹脂組成物には、その使用目
的に応じて、本発明に使用するエチレン系以外のエチレ
ン系樹脂や他のポリオレフィン系樹脂を、本発明の特性
を損なわない範囲で少量配合することもできる。これら
の各種添加剤や補助資材およびその他の樹脂は本発明に
おいて使用される上記3種類の樹脂に各々配合してもよ
いし、また、本発明の難燃性樹脂組成物に配合してもよ
い。さらに、架橋のための架橋剤、例えば有機過酸化
物、硫黄またはシラン系架橋剤や架橋助剤を添加するこ
とにより架橋させたり、電離性放射線を照射する等とし
て架橋させたりすることもできる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の難燃性樹脂組成物は、各
々所定量の、シングルサイト触媒を用いて製造されるエ
チレン−α−オレフィン共重合体、官能基含有化合物変
性エチレン系樹脂および有機過酸化物含有エチレン系樹
脂、金属水酸化物、オルガノポリシロキサンおよびアゾ
系有機顔料、必要に応じて上記各種添加剤や補助資材、
架橋剤やその他の樹脂等を、任意の順序で個々に、もし
くはいくつかの成分を予備的に混合し、または全ての成
分を一時に配合し、一般的な方法、例えばニーダー、バ
ンバリーミキサー、コンティニュアスミキサーまたは押
出機等を用いて均一に混合混練することにより製造され
得る。
【0028】また、本発明の電線・ケーブルは、上記難
燃性樹脂組成物を電線・ケーブルの絶縁層やシース層と
して押出して被覆することにより製造され得る。
【0029】
【実施例】次に実施例に基づいて本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。
【0030】実施例1 下記の原材料を使用して、表1に示す組成物をバンバリ
ーミキサーにて180℃で10分間混練した後、造粒し
てペレットを得た。このようにして作成したペレットを
用いて、熱プレス成形機より160℃、150kg/c
2 、3分間成形することにより得られたシートを使用
して下記の条件下で各種物性を評価した。評価結果も表
1にまとめて示した。
【0031】原材料 (1)シングルサイト触媒を使用して製造されたエチレ
ン−α−オレフィン共重合体:密度0.900g/cm
3 ,メルトインデックス0.8g/10分のエチレン−
オクテン−1共重合体(ザ・ダウケミカル社製)(以
下、成分Aと記載する)。 (2)マルチサイト触媒(チーグラー系触媒)を使用し
て製造されたエチレン−α−オレフィン共重合体:密度
0.910g/cm3 ,メルトインデックス0.5g/
10分のエチレン−ブテン−1共重合体(日本ユニカー
社製)(以下、成分A’と記載する)。 (3)官能基含有化合物変性エチレン系樹脂:密度0.
900g/cm3 ,メルトインデックス0.8g/10
分のエチレン−ブテン−1共重合体の無水マレイン酸
0.5重量%変性物(日本ユニカー社製)(以下、成分
Bと記載する)。 (4)有機過酸化物含有エチレン系樹脂:密度0.92
5g/cm3 ,メルトインデックス2.3g/10分の
高圧法低密度ポリエチレンのジクミルパーオキサイド
1.5重量%含浸物(以下、成分Cと記載する)。 (5)金属水酸化物:ステアリン酸で表面処理した水酸
化マグネシウムとシランで表面処理した水酸化マグネシ
ウムとの1:1混合物(以下、成分Dと記載する)。 (6)オルガノポリシロキサン:23℃での動粘度が
1.0m2 /sのジメチルポリシロキサン(以下、成分
Eと記載する)。 (7)アゾ系有機顔料:クロモフタールスカーレットR
とクロモフタールイエローGRとの1:1混合物(以
下、成分Fと記載する)。
【0032】評価方法 (1)メルトインデックス JIS K7210に準拠して行い、測定条件は荷重
2.16kg、測定温度190℃。 (2)フローレイシオ この値は分子量分布の目安となるもので、数値が高い方
が加工性が良いとされる。 (フローレイシオ)=(フローインデックス)÷(メル
トインデックス) フローインデックスの評価は、JIS K7210に準
拠して行い、測定条件は荷重21.6kg、測定温度1
90℃。 (3)引張強さおよび伸び シートは厚さ1mmのものを使用し、JIS K676
0に準拠して行う。 (4)難燃性試験 (4)−1 酸素指数:シートは厚さ3mmのものを使
用し、JIS K7201に準拠して行う。結果は酸素
指数で表されるが、この値は、大きい程、難燃性がより
優れていることを意味する。 (4)−2 火垂れ性:シートは厚さ2.5mmのもの
を使用し、JIS K6911の耐燃性B法に準拠して
行う。 (5)耐外傷性試験 シートは厚さ1mmのものを使用し、JIS K671
8に準拠して行う。円錐型引掻針に垂直荷重200g組
分銅を使用して荷重を与えて引掻き、その荷重抵抗値を
測定する(単位:g)。数値が小さい程、耐外傷性に優
れていることを意味する。
【0033】実施例2〜6,比較例1〜5 表1に示す組成からなる組成物を用いて、実施例1と同
様の操作を繰り返した。それぞれの評価結果もまた表1
にまとめて示した。
【0034】
【表1】 (脚注)*1 原材料の各成分A〜Fは実施例1に記載したもの。*2 評価結果の項目および単位等は以下のとおりである。 MI:メルトインデックス(単位g/10分) FR:フローレイシオ(単位なし) 引張強さ:単位MPa 伸び:単位% 難燃性:酸素指数,火垂れ性ともに単位なし。drはドリップの発生を意味 する。 耐外傷性:単位g
【0035】表1に示す結果から以下のことが明らかで
ある。まず、本発明の実施例は全ての評価結果において
優れている。これに対し、比較例1〜5はいずれも実施
例1〜3に比べて複数の評価項目において劣っている。
比較例1は樹脂主成分としてシングルサイト触媒で製造
されたエチレン−α−オレフィン共重合体(成分A)の
代わりにマルチサイト触媒(チーグラー系触媒)で製造
されたエチレン−α−オレフィン共重合体(成分A’)
を使用したものであるが、機械的強度および難燃性が劣
る。比較例2は官能基含有化合物変性エチレン系樹脂
(成分B)を配合しないものであるが、機械的強度、酸
素指数および耐外傷性が劣る。比較例3は有機過酸化物
含有エチレン系樹脂(成分C)を配合しないものである
が、機械的強度、酸素指数、火垂れ性および耐外傷性が
劣る。比較例4はオルガノポリシロキサン(成分E)を
配合しないものであるが、酸素指数、火垂れ性および耐
外傷性が劣る。比較例5はアゾ系有機顔料(成分F)を
配合しないものであるが、酸素指数および耐外傷性が劣
る。
【0036】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の耐
外傷性の難燃性樹脂組成物は、シングルサイト触媒を用
いて製造されるエチレン−α−オレフィン共重合体を主
成分とし、その他に官能基含有化合物変性エチレン系樹
脂および有機過酸化物含有エチレン系樹脂を樹脂成分と
し、これに金属水酸化物、特定のオルガノポリシロキサ
ンおよびアゾ系有機顔料をそれぞれ特定量配合したもの
であり、耐外傷性および難燃性が共に優れ、しかも、機
械的特性、加工性、絶縁性、耐アーク性、耐低温脆化
性、耐熱性、耐油性、柔軟性が良好であり、燃焼する際
にハロゲンガス等の有害ガスが発生することもない。ま
た、このような優れた諸特性を併せもつ本発明の難燃性
樹脂組成物を被覆してなる電線・ケーブルは、耐外傷
性、難燃性、機械的特性、絶縁性、耐アーク性、耐低温
脆化性、耐熱性、耐油性、柔軟性に優れ、その加工性も
また良好であり、しかも燃焼時有毒ガスを発生すること
なく環境保護の点でも好ましい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 83/04 C08L 83/04 H01B 3/44 H01B 3/44 P 7/34 7/34 B

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メルトインデックス0.1〜10g/1
    0分、密度0.870〜0.930g/cm3 である、
    シングルサイト触媒を使用して製造されたエチレン−α
    −オレフィン共重合体100重量部、官能基含有化合物
    変性エチレン系樹脂5〜40重量部および有機過酸化物
    含有エチレン系樹脂1〜10重量部からなる樹脂成分1
    00重量部、金属水酸化物40〜250重量部、23℃
    での動粘度が0.06〜2m2 /sのオルガノポリシロ
    キサン0.1〜40重量部およびアゾ系有機顔料0.0
    1〜1重量部からなることを特徴とする耐外傷性の難燃
    性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の難燃性樹脂組成物を被覆
    してなる電線・ケーブル。
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