JPH10323815A - 高比重補強部付き軽量気泡コンクリート板とその製造方法 - Google Patents

高比重補強部付き軽量気泡コンクリート板とその製造方法

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JPH10323815A
JPH10323815A JP13350197A JP13350197A JPH10323815A JP H10323815 A JPH10323815 A JP H10323815A JP 13350197 A JP13350197 A JP 13350197A JP 13350197 A JP13350197 A JP 13350197A JP H10323815 A JPH10323815 A JP H10323815A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 曲げひび割れ荷重の高い軽量気泡コンクリー
ト板を提供する。 【解決手段】 プレス成形により表面部を押圧して表面
に凹凸を形成した軽量気泡コンクリート板の少なくとも
周縁部に沿って表面に高比重部領域を設ける。周縁部及
び表面部に格子状に高比重部領域を設けると更に好まし
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、補強のための高比
重部を有する軽量気泡コンクリートととその製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】軽量気泡コンクリートの内部には、金網
や鉄筋などの補強材が埋設されていて、曲げ破壊強度な
どの強度が低い軽量気泡コンクリートの欠点を補ってい
る。特開昭59ー41217号広報などに記載されてい
る軽量気泡コンクリート用の補強用金網(例えばメタル
ラス)などが、破壊強度アップに用いられている。
【0003】このような補強金網や補強鉄筋を軽量気泡
コンクリートに埋蔵することにより、曲げ破壊強度や、
引っ張り破壊強度の向上に用いられている。しかし、軽
量気泡コンクリートの曲げ強度を評価する場合、曲げひ
び割れ荷重も重要であり、曲がり易い金網や鉄筋などの
補強では、この曲げひび割れ荷重の補強にはならない。
軽量気泡コンクリートの曲げひび割れ荷重は、風耐圧を
得るのに必要である。軽量気泡コンクリートの曲げひび
割れ荷重を向上させるために、軽量気泡コンクリートに
溝を彫り、その溝を重質なコンクリートで埋める方法が
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上に説明した軽量気泡
コンクリートの曲げひび割れ荷重を向上させる方法で
は、製品をさらに切削加工して溝を彫り、その溝を重質
なモルタルまたはコンクリートで埋め養生硬化させて製
品とするため、煩雑な切削加工やコンクリート埋め込み
の操作が必要である。しかも製品になるまで埋め込んだ
モルタルを養生硬化させる必要があるため、製品になる
までの時間がかかるという問題がある。また、一旦硬化
した軽量気泡コンクリートに、モルタルスラリーを流し
こむため、養生硬化時にモルタルスラリーが収縮して、
亀裂の原因にもなり易い。一方特公平5ー34121号
公報で、半硬化状の気泡モルタルを、プレス法で凹凸模
様を付ける方法が提案されている。この方法は、半硬化
状の気泡性モルタルを緊張線材で切断し、平面度が3m
m以下の切断面とし、かつ、モルタルが10〜25ポン
ドの硬度範囲内のときに、凹部の深さが20mm以内の
凹凸模様を有する型を該切断面に押し当て模様を形成す
る方法である。
【0005】本発明では、軽量気泡コンクリートの曲げ
ひび割れ荷重を向上させるために、上記プレス法からヒ
ントを得て、プレス法で、補強のための高比重部を有す
る方法を検討した。プレス法で高比重部を付ける場合、
従来の溝を彫ってモルタルスラリーを埋め込むという煩
雑な操作が不要になり、しかもモルタルスラリー養生硬
化時の収縮による亀裂の問題が無いという特徴がある。
本発明の課題は、軽量気泡コンクリートの曲げひび割れ
荷重を向上させるために、軽量気泡コンクリート板の周
縁部表面に高比重部を有する軽量気泡コンクリート板を
提供することと、その軽量気泡コンクリートを、プレス
法により効率的に生産する方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明は、
プレス成形により表面部を押圧して表面に凹凸を形成し
た軽量気泡コンクリート板において、該該軽量気泡コン
クリート板の周縁部表面に沿って高比重部を有すること
を特徴とする軽量気泡コンクリート板である。本発明に
おいて更に軽量気泡コンクリート板の表面部分に格子状
の高比重部を有するものはより好ましい。本発明の第2
の発明は、半硬化状気泡コンクリート板に凹凸の付いた
押し付け型を押し付けて表面凹凸付き軽量気泡コンクリ
ート板を製造する方法において、該押し付け型の周縁部
表面に凸形最大厚み領域がある押し付け型を、該半硬化
状気泡コンクリート板に押圧して請求項1の軽量気泡コ
ンクリート板を製造する方法である。本発明において、
押し付け型の周縁部分及び表面に格子状の凸型の最大厚
み領域がある押し付け型を用いることはより好ましい。
【0007】本発明における軽量気泡コンクリートは、
気泡を含むことによりセメント系材料を軽量化している
ものをいい、例えばオートクレーブ養生軽量気泡コンク
リートが挙げられる。本発明の高比重補強部付き軽量気
泡コンクリート板は、図1および図2に示すように、半
硬化状気泡コンクリート板に押し付け型を押圧して気泡
が潰れた部分が、高比重部となり、押圧されない部分が
軽量の気泡部となる。高比重部は、気泡が少ないため気
泡部よりも強度が高く、補強材として働く。補強材とし
て効率的に働くためには、図1に示すように、軽量気泡
コンクリート製品の周縁部に沿って表面に高比重部を有
する構造が良い。またさらに補強効果を高めるために
は、図1に示すように、軽量気泡コンクリート製品の周
縁部表面部に高比重部を有し、かつ表面面部分に格子状
の高比重部を有する構造が良い。
【0008】軽量気泡コンクリート板は、特に端部が欠
け易く、運搬や施工作業時に問題になるが、本発明の高
比重補強部付き軽量気泡コンクリート板は、欠けやすい
周縁部にも高比重部分を設けているため、欠け防止の効
果もある。さらに本発明では、プレスにより半硬化状気
泡コンクリート板の気泡部のみを潰すため、高比重部と
気泡部は、ほぼ同様の組成である。そのため、熱膨張性
や水の浸入など環境変化に対する影響も高比重部と気泡
部は同様であるため、環境変化による亀裂が起こりにく
い。本発明の軽量気泡コンクリートとしては、気泡を含
む軽量セメント系材料であれば特に限定されず、例えば
ALC(オートクレーブ養生軽量気泡コンクリート)、
軽量モルタル、軽量コンクリートなどを用いることがで
きる。また、この軽量気泡コンクリートにラス網や鉄筋
を埋め込み、補強した物を用いることもできる。
【0009】本発明に使用する軽量気泡コンクリート
は、たとえば、珪石、セメント、生石灰、水を主原料と
し、石膏、解砕屑等を必用に応じて添加し、更に気泡を
混入させたコンクリートスラリーから作ることができ
る。気泡コンクリートに気泡を混入させる方法として
は、コンクリートスラリーにアルミニウム粉などの起泡
剤を混入させて発泡させる方法を用いてもよく、あらか
じめ発泡させた気泡をコンクリートスラリーに混入する
方法を用いてもよい。こうして得た気泡コンクリートス
ラリーをあらかじめラス網や鉄筋などの補強筋を並べて
型枠に注入、養生し、切断するのに適した硬度になった
時、型枠から外し半硬化状のコンクリートブロックを得
る。半硬化状のコンクリートブロックを適当な大きさに
切断して補強筋を埋め込んだ半硬化状気泡コンクリート
板を得る。
【0010】半硬化状気泡コンクリートはその圧縮強度
が0.2〜4kgf/cm2になるようにコンクリート
ブロックまたは切断後の半硬化状気泡コンクリート板の
養生時間を調整して使用することが好ましく、0.5〜
2kgf/cm2に調整して用いることがより好まし
い。半硬化状気泡コンクリート板の圧縮強度が0.2k
gf/cm2より小さい場合は、押し付け型にコンクリ
ートがくっつき、欠損ができ易く、4kgf/cm2
り大きい場合は、凹凸の付いた押し付け型面を押しつけ
たとき、亀裂が入り易い。ここで言う圧縮強度とは、J
IS A 5416に準じて測定した圧縮強度である。
【0011】本発明における押し付け型は、半硬化状気
泡コンクリートに凹凸の押し付け型を押し付けて、半硬
化状気泡コンクリートの周縁部表面に高比重部を付ける
ための型である。この押し付け型の材質は、押圧して凹
凸を半硬化状気泡コンクリートに転写できる強度を有す
るものであれば特に限定しないが、たとえばウレタン樹
脂、エポキシ樹脂、スチレン樹脂プラスチック、鉄鋼、
ステンレス、アルミニウム、チタン等を用いることがで
きる。凹凸の精度、耐久性の点から硬質ウレタン樹脂、
エポキシ樹脂、金属が特に好ましい。また、押し付け型
に、たとえば、石調、レンガ調、タイル調等の凹凸模様
があっても良い。
【0012】半硬化状気泡コンクリート板の上または下
に凹凸の付いた押し付け型を置き、側面を半硬化状気泡
コンクリートに密着させ動かないように固定し、凹凸面
を半硬化状気泡コンクリート板に押し付けることによ
り、凹凸の付いた半硬化状コンクリート板を得る。図3
に、凹凸模様のついた化粧型を半硬化状軽量気泡コンク
リート板に押圧する方法の一例の概念図を示す。半硬化
状軽量気泡コンクリート板6を裏面型枠8の上に置き、
側面を側面固定型枠7で囲み、上部から凹凸付き押しつ
け型5を上部から押しつけることにより周辺部にもひび
割れのない成型体が得られる。ここで、半硬化状気泡コ
ンクリートの気泡が押しつぶされ、比重が大きくなった
部分が硬化後に高比重部となり、気泡が押しつぶされず
に残っている部分が気泡部となる。
【0013】本発明では、凹凸の付いた面を上にして押
し付け型または製品などの板を水平面に置いたとき、凹
凸部最上面から水平面までの距離を厚みと言い、凹凸部
の山と谷の高さの差を凹凸の深さと言う。本発明でい
う、押しつけ変位量とは、半硬化状気泡コンクリート板
を固定して、凹凸の付いた押し付け型を押しつけて半硬
化状気泡コンクリート板に高比重部を付ける際、半硬化
状気泡コンクリート板に押し付け型が接した点を出発点
として、その点から型を押し付け終わったところ迄の型
の移動距離をいう。本発明において、押しつけ面とは、
半硬化状気泡コンクリートを構成する6面の中で、型が
押しつけられる面を指し、裏面とは、押しつけ面と反対
方向にある面を指す。さらに、側面とは、押しつけ面と
裏面以外の側部の4面を指す。押しつけ面、裏面および
側面に当てるものの材質は特に限定しないが、例えば、
鉄鋼、ステンレス、アルミニウム、チタンなどの金属
や、ウレタン、エポキシ、ナイロンなどの樹脂を用いる
ことができる。
【0014】周縁部表面に高比重部を有する軽量気泡コ
ンクリートを製造するために、押し付け型として、押し
付け型の周縁部表面に凸形最大厚み領域を有するものを
用いる。また、周縁部表面に高比重部を有しかつ表面部
に格子状の高比重部を有する軽量気泡コンクリートを製
造するために、押し付け型として、押し付け型の周縁部
表面に凸形最大厚み領域を有しかつ表面部に格子状の凸
形最大厚み領域を有するものを用いる。押し付け型の凹
凸の深さは特に限定しないが、押し付け型の凸部分が半
硬化状の軽量気泡コンクリート板を押し付けて、気泡を
潰し、高比重部を形成することから、軽量気泡コンクリ
ートの気泡より大きい凹凸深さを有する押し付け型を用
い、押し付け型の凹凸深さ以上の押し付け変位で、プレ
スすることが望ましい。
【0015】また、押し付け型の格子状の凸部分の最大
厚み領域においても、軽量気泡コンクリートの気泡より
大きい幅であることが望ましく、通常、5mm以上の幅
であることが好ましい。凹凸の付いた半硬化状軽量気泡
コンクリート板をオートクレーブ蒸気養生などの処理を
行い、硬化させ、冷却後に製品を得る。本製品の気泡部
の比重と高比重部の比重は、軽量気泡コンクリートの気
泡含有率によって異なるが、高比重部の比重が軽量な気
泡部の比重の1.3〜3倍が好ましく、1.6〜2.5
倍がより好ましい。
【0016】製品板の凹凸の深さは、押し付け型の凹凸
の深さによる。凹凸の深さは、限定しないが3〜50m
mが好ましく、より好ましくは5〜30mmである。通
常の軽量気泡コンクリートのパネル厚さは200mm以
下なので、凹凸の深さが50mmより大きい場合には、
溝が大きくなり過ぎて、強度的にあまり好ましくない。
本発明の高比重補強部付き軽量気泡コンクリート板は、
外壁材、塀材、内装壁材、または天井材などの建材に使
用できる。本発明でいうセメント系建材とは、原料にセ
メントを5重量%以上使用するものをいう。本発明で、
曲げひび割れ荷重及び圧縮強度は、JIS A5416
に準じて測定した。
【0017】
【本発明の実施の形態】
【0018】
【実施例】以下実施例により本発明の高比重補強部付き
軽量気泡コンクリート板とその製造方法を説明する。
【0019】
【実施例1】珪石53重量部、生石灰7.5重量部、セ
メント37重量部、乾燥石膏2.5重量部、これら固形
分100に対し水70重量部、アルミ粉末0.060重
量部を含有する軽量気泡コンクリートスラリーを、あら
かじめ560×980mmのメタルラス網(目開き16
×32mm、太さ0.8mm)を50mmピッチで均等
に配置した型枠に注入し、養生後半硬化状の軽量気泡コ
ンクリートブロックを得た。このコンクリートブロック
をピアノ線で切断し、メタルラス網が中央に配置した5
0×600×1000mmの半硬化状の軽量気泡コンク
リート板を得た。この半硬化状の軽量気泡コンクリート
板を40℃の恒温槽に入れ、入れる時間を調整して目的
の圧縮強度に調整した。この圧縮強度を表1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】さらにこの半硬化状の軽量気泡コンクリー
ト板の底面と側面に隙間のないように鋼製型枠で押さえ
固定し、600×1000mmサイズの凹凸付き押し付
け型を載せ、押し付け変位量10mmでプレスした。こ
の凹凸付き押し付け型の600mmの辺を短辺といい、
1000mmの辺を長辺という。使用した押し付け型
は、幅12mm、凹凸深さ10mmの最大厚み凸部領域
が、押し付け面周縁部にあるものを用いた。この押し付
け型は、硬質ウレタン製である。プレスした半硬化状の
軽量気泡コンクリート板を、オートクレーブ水蒸気養生
を行い、冷却後製品板を得た。この製品板には欠損、割
れなど認められなかった。この製品板には、押し付け型
を転写したことによる、押し付け型を反転させた形状の
凹凸が表面に付いていた。この製品板の曲げひび割れ荷
重を測定した結果を表2に示す。表2の結果は、それぞ
れの実験No.の製品板において、10枚づつ曲げひび
割れ荷重を測定し、その平均値を示した。
【0022】
【表2】
【0023】
【実施例2】実施例1と同様にして得た半硬化状の軽量
気泡コンクリート板を40℃の恒温槽に入れ、入れる時
間を調整して目的の圧縮強度に調整した。この圧縮強度
を表3に示す。
【0024】
【表3】
【0025】さらにこの半硬化状の軽量気泡コンクリー
ト板を実施例1と同様にプレスした。使用した押し付け
型は、幅12mm、凹凸深さ10mmのライン状最大厚
み凸部領域が、押し付け面周縁部と、短辺を均等に6等
分し長辺を均等に10等分した格子状に存在し、両者が
連続しているものである。この押し付け型は、硬質ウレ
タン製である。プレスした半硬化状の軽量気泡コンクリ
ート板を、オートクレーブ水蒸気養生を行い、冷却後製
品板を得た。この製品板には欠損、割れなど認められな
かった。この製品板には、押し付け型を転写したことに
よる、押し付け型を反転させた形状の凹凸が表面に付い
ていた。この製品板の曲げひび割れ荷重を測定した結果
を表4に示す。表4の結果は、それぞれの実験No.の
製品板において、10枚づつ曲げひび割れ荷重を測定
し、その平均値を示した。
【0026】
【表4】
【0027】
【比較例1】実施例1と同様の方法で作製した、軽量気
泡コンクリートブロックをピアノ線で切断し、メタルラ
ス網が中央に配置した実施例1と同様の50×600×
1000mmの半硬化状軽量気泡コンクリート板を得
た。この半硬化状軽量気泡コンクリート板を、40℃の
恒温槽に入れ、入れる時間を調整して、圧縮強度1.5
kgf/cm2の半硬化状軽量気泡コンクリート板を得
た。この半硬化状軽量気泡コンクリート板を、実施例1
と同じ条件でオートクレーブ水蒸気養生を行い、冷却後
凹凸の付いていない軽量気泡コンクリート板を得た。こ
の軽量気泡コンクリート板の曲げひび割れ荷重を測定し
た結果を表5に示す。表5の結果は、この凹凸付き軽量
気泡コンクリート板10枚の曲げひび割れ荷重測定結果
の平均値を示した。表5の結果から、本比較例は実施例
1より曲げひび割れ荷重が低いことがわかる。
【0028】
【表5】
【0029】
【比較例2】実施例1と同様の方法で作製した、軽量気
泡コンクリートブロックをピアノ線で切断し、メタルラ
ス網が中央に配置した実施例1と同様の50×600×
1000mmの半硬化状軽量気泡コンクリート板得た。
この半硬化状軽量気泡コンクリート板を、40℃の恒温
槽に入れ、入れる時間を調整して、圧縮強度1.5kg
f/cm2の半硬化状軽量気泡コンクリート板を得た。
この半硬化状軽量気泡コンクリート板を、実施例1と同
じ条件でオートクレーブ水蒸気養生を行い、冷却後凹凸
の付いていない軽量気泡コンクリート板を得た。得られ
た軽量気泡コンクリート板を実施例1の製品板の表面形
状と同じになるように切削加工して、凹凸付き軽量気泡
コンクリート板を得た。この凹凸付き軽量気泡コンクリ
ート板の曲げひび割れ荷重を測定した結果を表6に示
す。表6の結果は、この凹凸付き軽量気泡コンクリート
板10枚の曲げひび割れ荷重測定結果の平均値を示し
た。表6の結果から、本比較例は実施例1より曲げひび
割れ荷重が低いことが判る。
【0030】
【表6】
【0031】
【比較例3】実施例2と同様の方法で作製した、軽量気
泡コンクリートブロックをピアノ線で切断し、メタルラ
ス網が中央に配置した実施例2と同様の50×600×
1000mmの半硬化状軽量気泡コンクリート板得た。
この半硬化状軽量気泡コンクリート板を、40℃の恒温
槽に入れ、入れる時間を調整して、圧縮強度1.5kg
f/cm2の半硬化状軽量気泡コンクリート板を得た。
この半硬化状軽量気泡コンクリート板を、実施例2と同
じ条件でオートクレーブ水蒸気養生を行い、冷却後凹凸
の付いていない軽量気泡コンクリート板を得た。得られ
た軽量気泡コンクリート板を実施例2の製品板の表面形
状と同じになるように切削加工して、凹凸付き軽量気泡
コンクリート板を得た。この凹凸付き軽量気泡コンクリ
ート板の曲げひび割れ荷重を測定した結果を表7に示
す。表7の結果は、この凹凸付き軽量気泡コンクリート
板10枚の曲げひび割れ荷重測定結果の平均値を示し
た。表7の結果から、本比較例は実施例1より曲げひび
割れ荷重が低いことが判る。
【0032】
【表7】
【0033】
【発明の効果】本発明の高比重補強部付き軽量気泡コン
クリート板は、プレス成形により表面部を押圧して表面
に凹凸を形成した軽量気泡コンクリート板において、該
軽量気泡コンクリート板の周縁部表面に高比重部を設け
ることにより軽量気泡コンクリートの曲げひび割れ荷重
を向上させることができる。また周縁部表面及び表面部
分に格子状の高比重部を設けることにより、軽量気泡コ
ンクリートの曲げひび割れ荷重を更に向上させることが
できる。また、本発明ではプレス法により、効率良く高
比重部付き軽量気泡コンクリート板を生産できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高比重補強部付き軽量気泡コンクリー
ト板の一例を示す平面図である。
【図2】本発明の高比重補強部付き軽量気泡コンクリー
ト板の一例を示す断面図である。
【図3】本発明の高比重補強部付き軽量気泡コンクリー
ト板のプレス成形方法を示す側面図である。
【符号の説明】
1 高比重部 2 気泡部 3 補強鉄筋 4 プレス上盤 5 凹凸付き押し付け型 6 半硬化状軽量気泡コンクリート板 7 側面固定型枠 8 裏面型枠

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレス成形により表面部を押圧して表面
    に凹凸を形成した軽量気泡コンクリート板において、該
    軽量気泡コンクリート板の周縁部表面に沿って高比重部
    を有することを特徴とする軽量気泡コンクリート板。
  2. 【請求項2】 プレス成形により表面部を押圧して表面
    に凹凸を形成した軽量気泡コンクリート板において、該
    軽量気泡コンクリート板の周縁部に沿って表面に高比重
    部を有し、かつ該軽量気泡コンクリートの表面部分に格
    子状の高比重部を有することを特徴とする軽量気泡コン
    クリート板。
  3. 【請求項3】 半硬化状気泡コンクリート板に凹凸の付
    いた押し付け型を押し付けて表面凹凸付き軽量気泡コン
    クリート板を製造する方法において、該押し付け型の周
    縁部表面に凸形最大厚み領域がある該押し付け型を、該
    半硬化状気泡コンクリート板に押圧して請求項1の軽量
    気泡コンクリート板を製造する方法。
  4. 【請求項4】 半硬化状気泡コンクリート板に凹凸の付
    いた押し付け型を押し付けて表面凹凸付き軽量気泡コン
    クリート板を製造する方法において、該押し付け型の表
    面に格子状の凸形最大厚み領域があり、かつ該押し付け
    型の周縁部表面に凸形最大厚み領域がある該押し付け型
    を、該半硬化状気泡コンクリート板に押圧して請求項2
    の軽量気泡コンクリート板を製造する方法。
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