JPH10317575A - リブ補強した模様付き軽量気泡コンクリートパネル - Google Patents
リブ補強した模様付き軽量気泡コンクリートパネルInfo
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- JPH10317575A JPH10317575A JP13350297A JP13350297A JPH10317575A JP H10317575 A JPH10317575 A JP H10317575A JP 13350297 A JP13350297 A JP 13350297A JP 13350297 A JP13350297 A JP 13350297A JP H10317575 A JPH10317575 A JP H10317575A
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- Panels For Use In Building Construction (AREA)
- Porous Artificial Stone Or Porous Ceramic Products (AREA)
- Devices For Post-Treatments, Processing, Supply, Discharge, And Other Processes (AREA)
- Manufacturing Of Tubular Articles Or Embedded Moulded Articles (AREA)
Abstract
強度が高い高意匠性の軽量気泡コンクリートパネルを提
供する。 【解決手段】 内部に補強用鉄筋が埋設され、表面に凹
凸模様が設けられた軽量気泡コンクリートパネルにおい
て、パネル表面から該軽量気泡コンクリートの補強用鉄
筋2までの範囲にのみリブ状の高比重部1が存在するこ
とを特徴とする軽量気泡コンクリートパネル
Description
付き軽量気泡コンクリートパネルに関するものである。
性、断熱性、不燃性、耐火性など、優れた特徴を持つ建
材として、広く建築物に用いられている。しかし、パネ
ル表面は製造の都合上平滑となるため、表面の意匠性が
乏しい問題があった。そのため、意匠性を向上させる目
的で、(1)切削加工により表面に模様溝を形成し凹凸
模様とする方法や(2)軽量気泡コンクリートパネルの
表面に模様状の切り欠き部を有するマスク板をあてが
い、インペラーユニットを使用し小鋼球のような投射材
を投射し、表面を削り、軽量気泡コンクリートの凹凸の
ある粗面の地肌を部分的に露出させる方法、いわゆるシ
ョットブラスト法(特公平3−29749号公報)など
により表面に凹凸模様を設けた軽量気泡コンクリートパ
ネルが提案されている。
軽量気泡コンクリートパネルにおいて、(1)の方法で
は、切削によって比較的エッジの立った模様溝を成形す
ることが可能であるが、表面を削るので、パネルの厚み
が減少し、さらに、表面の一部を削るために断面形状が
変わり、パネル強度が低下する傾向があった。そのた
め、意匠性を向上させる目的でより深い溝を形成する
と、パネル強度が著しく低下する問題があった。
射によりパネル表面を削るため、独特の風合いが得られ
る利点があるが、上記と同様の理由により、得られるパ
ネルの強度が低下する傾向があり、意匠性を向上する目
的でより深く切削したり、切削面積を増やすと、パネル
強度が著しく低下する問題があった。そこで、本発明
は、深い凹凸模様を有し、かつ、パネル強度が高い軽量
気泡コンクリートパネルを提供することを課題とするも
のである。
リートパネルは、次のようなものである。すなわち、補
強用鉄筋が埋設され、表面に凹凸模様が設けられた軽量
気泡コンクリートパネルにおいて、前記模様の少なくと
も一部の凹部にリブ状の高比重部がその表面から前記補
強用鉄筋まで存在することを特徴とする軽量気泡コンク
リートパネルである。本発明における軽量気泡コンクリ
ートパネルとしては、例えばALC等をあげることがで
きる。例えばセメント、生石灰、珪石、水を主原料とし
て、内部に多量の気泡が混入されたかさ比重0.4〜
1.0程度の硬化体と、内部に埋設された補強用鉄筋と
から構成されている軽量気泡コンクリートパネルをあげ
ることができる。
軽量気泡コンクリートの補強に用いられるものでよく、
特に限定されない。例えば列状又は網状に形成された補
強用鉄筋或いはかご状に形成された補強用鉄筋を用いる
ことができる。本発明では模様凹部内部に高比重部が形
成され、この部分の強度が増すため、凹凸模様があって
もパネル強度が低下するのを防ぐことができる。本発明
では、図1に示すように、表面凹凸模様のすべて、また
は少なくとも一部の凹部内部に、その表面から、パネル
内部の補強用鉄筋2までの範囲にのみ、リブ状の高比重
部1が形成されている。表面凹凸模様の深さが均一でな
い場合や、プレスによる凹凸と切削等による凹凸等が混
在するような場合にはすべての凹凸模様の凹部内部にそ
の表面からパネル内部の補強用鉄筋迄の範囲にのみリブ
状の高比重部を形成することが困難なので、このような
場合には一部の凹凸模様の凹部内部にこの表面からパネ
ル内部の補強用鉄筋までの範囲にのみリブ状の高比重部
を形成すればよい。
に示したように、補強用鉄筋2に接しているのが好まし
いが、パネルに埋設された補強用鉄筋2の表面よりこの
補強用鉄筋の直径の1/5だけ深くまで存在していても
よい。リブ状の高比重部1が補強用鉄筋2に達している
ため、パネル表面に加わった応力が高比重部から補強用
鉄筋に直接伝わるのでパネルの補強が効果的に働く。高
比重部が補強用鉄筋よりも深い位置にまで存在する場合
は、補強用鉄筋に歪みを生じ、成型時、あるいは、経年
時に、パネルに亀裂が生じる恐れがあるので好ましくな
い。また、高比重部が補強用鉄筋まで達していない場合
は、パネル表面に加わった応力が高比重部から補強用鉄
筋に直接伝わらないので補強効果が少なく効果的ではな
い。
外のパネル表面の凹凸模様は、切削加工、ショットブラ
スト加工などにより設けてもよく、本発明では高い補強
効果が得られるので従来よりも深い、あるいは、加工面
積の広い凹凸模様とすることができる。リブ状の高比重
部は、パネル1枚内に複数設けられていると、補強効果
がそれだけ加算されるので好ましく、凹凸模様を構成す
るよう配置すると美観上好ましい。
模様のついた軽量気泡コンクリートパネルの製造方法を
次に説明する。本発明で使用する軽量気泡コンクリート
の組成は、一般に軽量気泡コンクリートとして用いられ
るものであれば特に限定されるものではない。例えば、
セメント、生石灰、珪石、水を主原料とし、石膏、気泡
剤、解砕屑などを必要に応じて添加することができる。
気泡の混入方法としては、モルタルスラリーにアルミニ
ウム粉などの気泡剤を混入して発泡させる方法でも良
く、あらかじめ発泡させた気泡をモルタルスラリーに混
入する方法でもよい。こうして得た気泡性モルタルを予
めカゴ状の補強用鉄筋を配置した型枠に注入、養生し、
切断するのに適した硬度に達したとき、型枠から外し半
硬化状の気泡性モルタルブロックを得る。
断、パネル状にし、図3に示したように、凹凸面を有す
る押型5を底板6上に敷いた上に半硬化状パネル3を置
き、半硬化状パネル3の周囲を外型枠4で拘束して上面
とプレス変位分以外の面を固定する。その後、図示しな
い鋼製平板を使用して上面からプレスし、半硬化状パネ
ルの内部に高比重部が存在する凹部を形成する。
が補強用鉄筋まで存在するように調整すればよい。例え
ば、下記の実施例のような気泡性モルタルブロック及び
補強用鉄筋を用いる場合についていえば、一応の目安と
しては、埋設された補強用鉄筋2のプレス面側のモルタ
ルかぶりをM(mm)、補強用鉄筋の直径をD(mm)
とすると、d(mm)は(1)式の範囲が好ましく、
(2)式の範囲がより好ましい。ここでモルタルかぶり
Mは、例えば図3に示すようにプレス前のモルタル表面
から補強用鉄筋表面までの距離である。 0.75M−4.0<d<0.75M+0.2D−3.0 (1) 0.75M−4.0<d<0.75M−3.0 (2) 押型変位dを上式から得られる値に選ぶことによりパネ
ル内部の補強用鉄筋までの範囲にのみ高比重部を形成す
ることができる。形成される高比重部は、プレスによっ
て気泡がつぶされているのみで、周囲とは気泡の有無以
外は同一組成であり、かつ、周囲と一体化している。さ
らに、プレスによって、高比重部と補強用鉄筋との密着
性も増し、高比重部による補強が効果的に働く。
後、前記半硬化状の軽量気泡コンクリートパネルを、例
えば蒸気養生、オートクレーブ養生などの方法により完
全に硬化させる。その後、場合によっては意匠上等の必
要に応じて、切削加工、ショットブラスト加工などによ
り、パネル表面に別種の凹凸模様を設けてもよい。この
ようにして本発明のリブ補強した模様付き軽量気泡コン
クリートパネルを得ることができる。
はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、曲
げ試験はJIS A 5416に規定する方法で行っ
た。
メント37重量部、乾燥石膏2.5重量部、これら固形
分100に対し、水68重量部、アルミ粉末0.060
重量部を含有する軽量気泡コンクリートモルタルを、予
め補強用鉄筋を配置した型枠に注入し、養生後、半硬化
状の気泡性モルタルブロックを得た。補強用鉄筋は、5
mmφの丸綱を500mm×1750mmの長方形に組
み、さらに幅方向、長さ方向に各々125mm間隔毎に
も5mmφの丸綱を設け、格子状に構成された網2枚を
50mmの間隔でカゴ状に溶接したものを使用した。こ
のモルタルブロックをピアノ線で切断し、補強用鉄筋が
中央に配置された100mm×1800mm×600m
mの半硬化状の試験体(モルタルかぶり22.5mm)
を得た。
0mm×1800mm×600mmの鋼製型枠内に設置
し、2kg/cm2の圧力で13mmプレスした。押型
は厚さ10mmの平板に高さ13mm、幅10mm、長
さ1800mmで1/2テーパの直線上の山が幅方向に
200mm間隔で2本設けられている硬質ウレタンゴム
製を使用した。プレス後、型から外し、オートクレーブ
養生して得られた軽量気泡コンクリートパネルの表面に
はリブ状の凹凸が設けられ、その断面は、図1のよう
に、模様凹部の内部の補強用鉄筋表面までのみが高比重
部となった。このようにして得られた軽量気泡コンクリ
ートパネルの曲げ試験結果を表1に示す。
ンクリートパネルの表面に切削加工により、深さ20m
m、幅10mm、長さ1800mmの溝を幅方向に15
0mm間隔で3本設けた。曲げ試験の結果を表1に示
す。
験体をそのままオートクレーブ養生し平パネルを得た。
曲げ試験結果を表2に示す。
表面に、切削加工により、深さ20mm、幅10mm、
長さ1800mmの溝を幅方向に150mm間隔で3本
設けた。曲げ試験結果を表2に示す。
表面に、切削加工により、深さ13mm、幅10mm、
長さ1800mmで1/2テーパの溝を幅方向に200
mm間隔で2本、深さ20mm、幅10mm、長さ18
00mmの溝を幅方向に150mm間隔で3本、各々設
けた。曲げ試験結果を表2に示す。
体を予め押型を敷いた110mm×1800mm×60
0mmの鋼製型枠内に設置し、2kg/cm2の圧力で
5mmプレスした。押型は厚さ10mmの平板に高さ5
mm、幅10mm、長さ1800mmで1/2テーパの
直線上の山が幅方向に200mm間隔で2本設けられて
いる硬質ウレタンゴム製を使用した。このモルタルブロ
ックの高比重部は補強用鉄筋には届いていなくて高比重
部と補強用鉄筋とは約10mm離れていた。オートクレ
ーブ養生後、パネル表面に切削加工により、深さ20m
m、幅10mm、長さ1800mmの溝を幅方向に15
0mm間隔で3本設けた。このようにして得られた表面
に凹凸模様のある軽量気泡コンクリートパネルの曲げ試
験結果を表2に示す。
は、深い凹凸模様を有し、かつ、パネル強度が高い。さ
らに、リブ状の高比重部を模様の一部として使用するこ
ともできる。また、本発明における高比重部は、気泡の
有無以外は他の部分と同一組成で、かつ、周囲と完全に
一体化しているので、接している気泡部分との乾燥収縮
率がほとんど変わらず、経年時における高比重部周囲の
亀裂、はく離などを防ぐことができる。
断面概略図
斜視概略図
の正面断面図
Claims (1)
- 【請求項1】 補強用鉄筋が埋設され、表面に凹凸模様
が設けられた軽量気泡コンクリートパネルにおいて、前
記模様の少なくとも一部の凹部にリブ状の高比重部がそ
の表面から前記補強用鉄筋まで存在することを特徴とす
る軽量気泡コンクリートパネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13350297A JPH10317575A (ja) | 1997-05-23 | 1997-05-23 | リブ補強した模様付き軽量気泡コンクリートパネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13350297A JPH10317575A (ja) | 1997-05-23 | 1997-05-23 | リブ補強した模様付き軽量気泡コンクリートパネル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10317575A true JPH10317575A (ja) | 1998-12-02 |
Family
ID=15106277
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13350297A Pending JPH10317575A (ja) | 1997-05-23 | 1997-05-23 | リブ補強した模様付き軽量気泡コンクリートパネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10317575A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100425372B1 (ko) * | 2001-09-27 | 2004-03-30 | 유성권 | 내ㆍ외장용 콘크리트 판넬 그 제조방법 |
KR100425369B1 (ko) * | 2001-09-27 | 2004-03-30 | 유성권 | 내ㆍ외장용 콘크리트 판넬 |
CN104763092A (zh) * | 2015-03-12 | 2015-07-08 | 成都迅德科技有限公司 | 空心砌块结构 |
CN105780254A (zh) * | 2016-03-30 | 2016-07-20 | 陕西元丰纺织技术研究有限公司 | 一种聚苯硫醚多组分混纺阻燃面料及其染色工艺 |
-
1997
- 1997-05-23 JP JP13350297A patent/JPH10317575A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100425372B1 (ko) * | 2001-09-27 | 2004-03-30 | 유성권 | 내ㆍ외장용 콘크리트 판넬 그 제조방법 |
KR100425369B1 (ko) * | 2001-09-27 | 2004-03-30 | 유성권 | 내ㆍ외장용 콘크리트 판넬 |
CN104763092A (zh) * | 2015-03-12 | 2015-07-08 | 成都迅德科技有限公司 | 空心砌块结构 |
CN105780254A (zh) * | 2016-03-30 | 2016-07-20 | 陕西元丰纺织技术研究有限公司 | 一种聚苯硫醚多组分混纺阻燃面料及其染色工艺 |
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Legal Events
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A131 | Notification of reasons for refusal |
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A02 | Decision of refusal |
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