JP4294113B2 - 軽量気泡コンクリートパネル及びその表面加工方法 - Google Patents

軽量気泡コンクリートパネル及びその表面加工方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は軽量気泡コンクリートパネル及びその表面加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
軽量気泡コンクリートパネルは、補強鉄筋等を内在させて補強した軽量な既製パネルであり、例えば幅60センチ、長さ数メートルの大きなパネルとして知られている。この軽量気泡コンクリートパネルは、経済性、軽量性、耐火断熱性、加工性に優れているという特性を有しており、建築業界において個人住宅、店舗付住宅、ビルディングの屋根、床、外壁及び間仕切り材等として多用されている。
【0003】
しかしながら、軽量気泡コンクリートパネルはこのように諸性質の優れた材料であるが、生産効率上、一般にフラットな平面を持ったパネルとして生産される為、外壁材として使用した場合、意匠性に乏しいという問題がある。そこで、従来から、この課題を克服するために、軽量気泡コンクリートパネル表面に凹凸模様を得る方法が提案されている。例えば、特開昭63―25284号公報のようにエンペラーユニットを使用して小鋼球のような投射材を軽量気泡コンクリートパネル表面に衝突させて凹凸な粗面を得る技術がある。しかし、該技術によって得られる粗面の形状は、小鋼球の形状や投射速度によって決定するため、生産効率上、均一なものに限定され、複雑で自然な表面テクスチャーは得られにくい等の課題がある。また、軽量気泡コンクリートの地肌が露出された面を軽量気泡コンクリートパネル表面に部分的に存在させるには、部分的に削孔した型板でパネル表面を覆う必要があるため、任意に意匠的な模様付けを行う際、該型板の製作や交換が頻繁に発生するという生産効率上の課題がある。更に、加工後に投射材が軽量気泡コンクリートの地肌に付着し残った状態で輸送または施工が行われると、凹凸な粗面は損傷し易くなること、また、損傷した場合は他の面とのテクスチャーが全く異なるため損傷跡が目立ち易い等の本質的な課題が残されている。
【0004】
更に、特開平9―157056号公報のように化粧型を半硬化状パネルに押しつけて模様付き軽量気泡コンクリートパネルを製造する方法、特開平9−262817号公報のように化粧型を半硬化状パネルに押しつけて模様付き軽量気泡コンクリートを得た後、養生、硬化後に切削加工を行って溝模様を付与する方法、特開平9−263468号公報のように化粧型を半硬化状パネルに押しつけて模様付き軽量気泡コンクリートを得た後、養生、硬化後にショットブラスト法によって該模様の一部に凹凸な粗面を付与する方法などが提案されている。
【0005】
しかしながら、該半硬化状パネルの強度は、オートクレイブ養生などの処理によって得られる通常の軽量気泡コンクリートパネルの強度に比較し小さいため、押し付けの際、応力集中による欠損や亀裂の発生が懸念されること、また、気泡が押しつぶされた部分は、通常の軽量気泡コンクリートパネルに比べ高比重であるため、オートクレーブ養生中に熱変化や圧力変化の影響を受け易く、欠損や亀裂を発生させやすいという本質的な課題が残されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の問題点を解決する為に創案されたもので、運搬及び施工時の衝撃による損傷が少なく、少量の塗料で塗装が可能で、且つ複雑で自然な表面テクスチャーを有する軽量気泡コンクリートパネル、及び製造工程中に欠損や亀裂の発生が少なく、生産性に優れた表面加工方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明は、次の通りである。
(1)軽量気泡コンクリートパネルにおいて、パネル表面の任意の位置に押し潰された重質部分からなるプレス面と破砕され気泡の内面がそのまま露出した部分からなる破砕面不規則に凸凹が形成されていることを特徴とする軽量気泡コンクリートパネル。
(2)軽量気泡コンクリートパネルにおいて、パネル表面の全面に押し潰された重質部分からなるプレス面と破砕され気泡の内面がそのまま露出した部分からなる破砕面で凸凹が形成されていることを特徴とする軽量気泡コンクリートパネル。
(3)軽量気泡コンクリートパネルが、該パネル表面に化粧目地として溝加工が施された軽量気泡コンクリートパネルである(1)または(2)記載の軽量気泡コンクリートパネル。
【0008】
以下、本発明を詳細に説明する。まず、本発明の軽量気泡コンクリートパネルの表面外観の例を模式的に図1、図7、図10、図12、図15に示す。本発明において、軽量気泡コンクリートパネルとは、次のような製造方法によって得られたものをいう。例えば、石灰質原料、珪酸質原料に水、発泡剤等が加えられたモルタルスラリーを補強筋が多数配置された型枠に注入し、気泡を含む型枠状の大きなブロックを、硬化途中の半硬化状態でピアノ線を用いて切断し、オートクレーブ養生したものである。
【0009】
本発明でいう軽量気泡コンクリートパネルは、気泡を含有するものなら、どのような形状のものも含み、建物の床、屋根、間仕切材として使用されるフラットパネル、外壁の出隅部に利用されるL字型、R型のコーナーパネル、補強筋の形状やオートクレーブ養生後のパネルの切削加工によって所定の形状に製造されるものが挙げられる。
【0010】
軽量気泡コンクリートパネルに最初に加工される溝部2は、例えば従来公知の、切削工具のドリル、フライス、チップソー、リーマ、木工用のこ等を使用することにより形成することができる。溝部2の幅、深さは、特に限定されるものではなく、意匠、加工性から決めることができるが、幅が2〜30mm、深さが2〜50mmが一般的である。溝部2の断面形状は図5に示すような形状に限定されるものではなく、例えば底面部分が曲面であっても、V字型の傾斜構造であってもよいが、直線的にすると切削加工が容易である。
縦方向の直線のみ、又は横方向の直線のみであっても、縦横の直線からなるタイル調や煉瓦模様であってもよい。この溝部2は後に形成されるプレス面及び破砕面が存在しても、その機械的に切削される底面部分がそのまま連続して残ることにより、溝部2の存在を認めることができる。
【0011】
また、パネルの端部分の形状は溝部2と同一のものでもよく、切削加工していない比較的平坦なフラットなものでもよい。通常、軽量気泡コンクリートパネルの表面に当たる部分に存在した気泡及びその縁は切断時にピアノ線により、変形したり押し潰されたりするため、ささくれ状や押し潰された比較的平滑な重質層になっている。また、切削加工された表面は気泡が露出している部分と切削工具の刃物により押し潰された重質部分とで構成されているのが一般的である。プレス面及び破砕面は、プレス及び破砕用具7で平面部9に押しつける力を与え、局部をプレス及び破砕させることにより得られるものである。
【0012】
このプレス面5及び破砕面8は一定の幅で存在するものではなく、任意の部分に形成することが可能である為、軽量気泡コンクリートパネル表面の複数箇所に連続又は不規則に存在してもよい。プレス面5及び破砕面8は、意匠的には点状でも、稿状でも、格子状でも、またこれらの複合状であっても、さらにまた溝部と溝部との間全面にプレス面及び破砕面が形成されたものとこれら点状、稿状、格子状、またこれら複合状との組み合わせで形成してもよい。更に、プレス面及び破砕面が軽量気泡コンクリートパネル全面に形成されていてもよい。
【0013】
本発明で用いるプレス及び破砕用具7とは、図6に示すように軽量気泡コンクリートパネルの平面部9に対して、水平方向に振動をしながら垂直方向に上下運動するものが最も好ましいが、水平方向に振動しなくてもよいし、垂直方向に上下運動しなくても軽量気泡コンクリート平面部に押しつける力を加えられればどのようなものでもよい。また、プレス面5及び破砕面8の形状及び表面積とプレス面5及び破砕面8の分別は、プレス及び破砕用具7の形状、配置方法、数量、角度、速度などの諸条件を変化させることにより制御することが可能である。
【0014】
更にプレス及び破砕用具7の形状は、特に限定されるものではなく、意匠、加工性から決めることができるが、軽量気泡コンクリートパネルの平面部に押しつける力を加えることができるものであれば特に限定されない。例えば、図6に示すような先端が曲面のもの、フラットなもの、イカリ状のものでもよいし、模様がついた型枠でもよい。図1に示した軽量気泡コンクリートパネルは、縦横の直線的な溝部2に囲まれた部分の表面に任意にプレス面及び破砕面が形成されたものである。プレス面及び破砕面の断面図を図2、図11、図13、図16に示す。5がプレス面及び破砕面部分である。
【0015】
このプレス面及び破砕面の表面テクスチャーは、溝部2と同様に、軽量気泡コンクリートの気泡の切断面がそのまま表面に露出した部分と押し潰された重質層とになっているが、溝部の表面とは異なった表面のテクスチャーとなっている。例えば、軽量気泡コンクリートパネルの表面は、製造時に半硬化の段階でピアノ線等で切断されるので気泡の縁が変形したり、つぶれており、また回転刃物等で形成される溝部2の側面部分3や底面部分4は比較的平らで滑らかな面である。このように、プレス面5及び破砕面8の部分が押し潰された重質部分と破砕され気泡の内面がそのまま露出した部分で凸凹を形成しているところに特徴を有する。
【0016】
次に本発明の軽量気泡コンクリートパネルの表面加工方法は、普通の軽量気泡コンクリートパネルに化粧目地として溝部を設けても、又設けなくてもよい。その次に軽量気泡コンクリートパネル表面の任意の場所、または全面にプレス面及び破砕面を形成するため、プレス及び破砕用具を好ましくは振動させながら、平面部に押しつけるものである。軽量気泡コンクリートはフラットパネルであってもコーナーパネルであってもよい。表面加工方法を図面に基づいて説明する。
【0017】
軽量気泡コンクリートパネルの平面部に図6に示すようにプレス及び破砕用具7を平面部9に、好ましくは振動を加えながら押しつける力を与える。そうすると、プレス及び破砕用具7の近傍が破砕及び欠落及び陥没及び押し潰されて、気泡の切断面が露出した部分と押し潰された重質部分とからなるプレス面5及び破砕面が形成される。プレス及び破砕用具7の振動する方向は、垂直方向でも水平方向でもよく特に限定するものではないが、垂直方向に振動するほうが好ましい。更に、プレス及び破砕具7と軽量気泡コンクリートパネルの平面部9とのなす角は特に限定するものではないが、45度から135度が好まく、より好ましくは80度から100度である。
【0018】
このようにして、図1、図7、図10、図12、図15に示すような本発明の表面加工された軽量気泡コンクリートパネルが得られる。例えば、普通の軽量気泡コンクリートパネルは、その製造過程において、オートクレーブ養生により硬化される前の半可逆性の状態で、大きなブロックからピアノ線を用いて多数のパネルに切断して製造されるため、軽量気泡コンクリートパネル表面にあった気泡はピアノ線により押し潰され、比較的平坦な表面を有している。
【0019】
本発明は表面加工方法は、このような普通の軽量気泡コンクリートパネルの平面部にプレス及び破砕用具7で押しつける力を与え、プレス面及び破砕面を形成させるというものである。そして、本発明の軽量気泡コンクリートパネルは、半可逆性の状態でピアノ線により切断された比較的平滑な表面部分、複雑でなだらかな勾配を有したプレス面及び破砕面とで構成される、又はこれらに加えて更に直線的な溝部分とで構成されることで、微妙なコントラストを有している点に特徴があり、外壁に使用した場合、普通の軽量気泡コンクリートパネルにはない独特な自然調のテクスチャー外観及び任意の模様が得られる。加えて上記のような軽量気泡コンクリートパネルを欠損、亀裂、傷を発生させないと共に生産効率を悪化させることなく得ることができるという利点がある。
【0020】
本発明の表面加工方法は、比較的欠け易いという軽量気泡コンクリートパネルの強度的に脆いという性質を利用しており、またオートクレーブ養生後の軽量気泡コンクリートパネルにプレス及び破砕用具を振動させながらプレス面及び破砕面を形成するため、容易に軽量気泡コンクリートパネルにプレス面及び破砕面を形成することができ、得られた石割調、石目調、石肌調、木目調などの自然調の意匠及び任意の模様からは想像できないほど、生産性に優れたものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
次に、実施例によって本発明をさらに詳細に説明する。なお、評価は次の方法により実施した。
(1)衝撃試験実施例で得られたサンプルパネルを8枚づつ台に積み重ねワイヤーロープで固定した後、1.5Gの重力加速度をパネルの幅方向および長さ方向に3時間繰り返し与え続けた後、欠損、亀裂の有無について観察した。
(2)塗装試験実施例で得られたサンプルパネルを8枚づつ施工架台へ建て込み、パネル表面の下地調整を十分行った後、市販の軽量気泡コンクリートパネル用塗料をパネル表面へ下塗り、主材吹き、上塗りの手順で吹きつけた。下塗り剤としてはリメークプラ(スズカファイン(株)製)を仕上げ剤としてビューレ(スズカファイン(株)製)とビックセラ(スズカファイン(株))を用いた。上塗り後24時間後の最終養生を終えた時点で、パネル表面の塗着状態および意匠性を目視で評価した。
【0022】
【実施例1】
図4と図5に示すように、厚さ10cm、幅60cm、長さ300cmの軽量気泡コンクリートパネル表面に、前処理として、通常の回転刃を使用して通常の加工方法で縦方向に溝部2を加工した。次に図6に示すように、平面部9に図中の矢印に示すような上下に振動しながら昇降する機構を有したプレス及び破砕用具7を押しつける力を加えた。その結果、気泡の切断面が露出した部分と気泡が押し潰された重質層からなるほぼ円柱状のプレス面5及び破砕面8が形成された。6が欠落した部分である。以上の加工を全ての溝部2の近傍に沿って連続的に行ったところ、天然石を破砕したような凸凹のひだをもつプレス面5及び破砕面8が得られた。
【0023】
【実施例2】
図1は、溝部2に囲まれた部分の任意の平面部9を実施例1と同様の方法で加工したパネル表面である。一部分を拡大した平面図、断面図をそれぞれ図2、図3に示す。石肌調の意匠の軽量気泡コンクリートパネルが得られた。図18に、形成されたプレス面及び破砕面の一部分を写真印刷したものを示す。押しつぶされた重質部分からなるプレス面が形成されていることが判る。また、図19は、参考に示す剥離用工具でパネル表面に形成された剥離帯の写真印刷であり、剥離帯にはプレス面は形成されていないことが判る。
【0024】
【実施例3】
図7は、溝部を縦横に形成し、次いで軽量気泡コンクリートパネルの溝部2の両側の側面部分3を実施例1と同様の方法で加工した模式的に示すパネル表面である。一部分を拡大した平面図、断面図をそれぞれ図8、図9に示す。石目調の意匠の軽量気泡コンクリートパネルが得られた。
【0025】
【実施例4】
図10と図11は、それぞれ平面部9の任意の部分を実施例1と同様の方法で加工したパネル表面と断面図を模式的に示す。プレス面及び破砕面5を有する部分と未加工の平面部分とで構成される石割調の意匠の軽量気泡コンクリートパネルが得られた。
【0026】
【実施例5】
図12は溝部2に囲まれた平面部9を実施例1と同様の方法で加工したパネル表面を模式的に示す。プレス面及び破砕面と未加工の溝2部分とで構成される石肌調の意匠の軽量気泡コンクリートパネルが得られた。
<実施例の評価結果>
実施例1〜5で得られた厚さ10cm、幅60cm、長さ300cmの軽量気泡コンクリートパネルをそれぞれ8枚ずつ用意し、積み重ねて衝撃試験を実施したところ、溝部のエッジ部側面部分で欠けや亀裂は全く発生せず、加工直後の形状を維持していた。
【0027】
次に、実施例1〜5で得られた軽量気泡コンクリートパネル全てについて塗装試験及び施工試験を行った。その結果、塗装時、溝部の側面部における塗料の付着不足や塗装むらなどの発生は全く無く、また外壁として使用した場合、プレス面及び破砕面に凹凸ひだのある形状によって、通常の軽量気泡コンクリートパネルの建築物にはみられない微妙なコントラスト、自然調のテクスチャーが得られた。
【0028】
【発明の効果】
本発明の軽量気泡コンクリートパネルは、オートクレーブ養生後の該軽量気泡コンクリートパネルにプレス面及び破砕面を形成するため、製造工程又は輸送、施工時の欠損及び亀裂の発生が少ない。更に上記のような軽量気泡コンクリートパネルを生産効率を悪化させることなく得ることができる。また、プレス面及び破砕面の重質部分は気泡が露出した部分に比べ、塗料の乗りがよく、更に少量の塗料で塗装が可能である。
【0029】
更に、プレス及び破砕により、石割、石目、石肌、木目調など自然石調の表面テクスチャーの外観及び任意の模様が得られ、通常の軽量気泡コンクリートパネルのみでは達成されない意匠性を表現していることから、差別化、個性化、高付加価値化など近年の建築市場ニーズに十分対応し得るものである。そして、本発明の表面加工方法は、軽量気泡コンクリートパネルの本来の製法、諸性質を変えずに、生産性よく、低コストで意匠性に富んだ軽量気泡コンクリートパネルの工業生産を可能にするものである。また、本発明の表面加工方法は、化粧目地として溝部を施す際の寸法、形状、及びプレス及び破砕用具の寸法、形状、数量、配置等両者の組み合わせによって、様々なバリエーションを表現できるなど、工業的に優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の、表面加工された、軽量気泡コンクリートパネルの1例を模式的に示した平面図である。
【図2】図1の軽量気泡コンクリートパネルの溝部を長手方向に直角に切断した断面図である。
【図3】図1の溝部と溝部との間を部分拡大し模式的に示した平面図である。
【図4】表面加工する前に溝部を加工した軽量気泡コンクリートパネルを模式的に示す平面図である。
【図5】図4の軽量気泡コンクリートパネルの溝部の長手方向に直角に切断した断面図である。
【図6】本発明の軽量気泡コンクリートパネルの加工方法を模式的に示す断面図である。
【図7】本発明の軽量気泡コンクリートパネルの外観表面の1例を模式的に示す平面図である。
【図8】図7の部分拡大面を模式的に示す平面図である。
【図9】図7の軽量気泡コンクリートパネルの溝部の長手方向に直角の断面を模式的に示す断面図である。
【図10】本発明の軽量気泡コンクリートパネルの1例を模式的に示す平面図である。
【図11】図10の軽量気泡コンクリートパネルの溝部の長手方向に直角の断面を模式的に示す断面図である。
【図12】本発明の軽量気泡コンクリートパネルの外観表面の1例を模式的に示す平面図である。
【図13】図12の軽量気泡コンクリートパネルの溝部の長手方向に直角の断面を模式的に示す断面図である。
【図14】図12の部分拡大面を模式的に示す平面図である。
【図15】本発明の軽量気泡コンクリートパネルの外観表面の1例を模式的に示す平面図である。
【図16】図15のパネルの溝部の長手方向に直角の断面を、模式的に示す断面図である。
【図17】図15の部分拡大面を模式的に示す平面図である。
【図18】実施例2で得られたプレス面及び破砕面の粒子構造を示す写真印刷である。
【図19】参考例として示す剥離用工具で形成された剥離帯の粒子構造を示す写真印刷である。
【符号の説明】
1 軽量気泡コンクリートパネル
2 溝部
3 溝部の側面部
4 溝部の底面部
5 プレス面
6 欠落部
7 プレス及び破砕用具
8 破砕面
9 軽量気泡コンクリートパネルの平面部

Claims (3)

  1. 軽量気泡コンクリートパネルにおいて、該パネル表面の任意の位置に押し潰された重質部分からなるプレス面と破砕され気泡の内面がそのまま露出した部分からなる破砕面不規則に凸凹が形成されていることを特徴とする軽量気泡コンクリートパネル。
  2. 軽量気泡コンクリートパネルにおいて、該パネル表面の全面に押し潰された重質部分からなるプレス面と破砕され気泡の内面がそのまま露出した部分からなる破砕面不規則に凸凹が形成されていることを特徴とする軽量気泡コンクリートパネル。
  3. 軽量気泡コンクリートパネルが、該パネル表面に化粧目地として溝加工が施された軽量気泡コンクリートパネルである請求項1または2記載の軽量気泡コンクリートパネル。
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