JP2000301522A - 化粧ａｌｃパネルの製造方法及びそれに用いる加工治具 - Google Patents
化粧ａｌｃパネルの製造方法及びそれに用いる加工治具Info
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- JP2000301522A JP2000301522A JP11110316A JP11031699A JP2000301522A JP 2000301522 A JP2000301522 A JP 2000301522A JP 11110316 A JP11110316 A JP 11110316A JP 11031699 A JP11031699 A JP 11031699A JP 2000301522 A JP2000301522 A JP 2000301522A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 自然風な割石調の加工模様を有し、かつ高い
生産性での、化粧ＡＬＣパネルの製造方法及びそれに用
いる加工治具を提供する。 【解決手段】 ＡＬＣパネル表面に、断面の底辺の幅よ
りも上辺の幅の方が狭いように断面略台形の溝加工を施
した後、該溝の傾斜部分を割って除去し、破断面を露出
させて化粧面を形成することを特徴とする。次に本発明
の加工治具は、断面略台形と相似の断面形状で、わずか
に小さい寸法の方体形であることに特徴とする。
生産性での、化粧ＡＬＣパネルの製造方法及びそれに用
いる加工治具を提供する。 【解決手段】 ＡＬＣパネル表面に、断面の底辺の幅よ
りも上辺の幅の方が狭いように断面略台形の溝加工を施
した後、該溝の傾斜部分を割って除去し、破断面を露出
させて化粧面を形成することを特徴とする。次に本発明
の加工治具は、断面略台形と相似の断面形状で、わずか
に小さい寸法の方体形であることに特徴とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はパネル表面に化粧仕
上げをした化粧ＡＬＣ（軽量気泡コンクリート）パネル
の製造方法及びそれに用いる加工治具に関するものであ
る。
上げをした化粧ＡＬＣ（軽量気泡コンクリート）パネル
の製造方法及びそれに用いる加工治具に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】ＡＬＣは、経済性、軽量性、耐火断熱
性、加工性に優れており、特に建築物の外壁材、間仕切
材として広く使用されている。しかしながら、ＡＬＣは
一般に型枠内で半硬化させた後脱型し、ピアノ線などで
パネル状に切断する製法が用いられているため、得られ
るパネル表面は平滑で、意匠性に乏しいという問題があ
った。また、近年意匠性に優れるパネルの要求が高まっ
ており、パネル表面に模様をつけるさまざまな方法が提
案されている。
性、加工性に優れており、特に建築物の外壁材、間仕切
材として広く使用されている。しかしながら、ＡＬＣは
一般に型枠内で半硬化させた後脱型し、ピアノ線などで
パネル状に切断する製法が用いられているため、得られ
るパネル表面は平滑で、意匠性に乏しいという問題があ
った。また、近年意匠性に優れるパネルの要求が高まっ
ており、パネル表面に模様をつけるさまざまな方法が提
案されている。
【０００３】従来、ＡＬＣの表面に模様をつけるには、 （１）型枠内に軽量気泡モルタルを打設し、該モルタル
の上面に模様付きゴム型、シートを被せ、この上面をロ
ーラーで転圧し模様を形成する方法（特公平３−２７３
６８号公報）。
の上面に模様付きゴム型、シートを被せ、この上面をロ
ーラーで転圧し模様を形成する方法（特公平３−２７３
６８号公報）。
【０００４】（２）模様付きの型枠内に軽量気泡モルタ
ルを打設し、模様を形成する方法（特開平０８−１７４
５２５号公報）。
ルを打設し、模様を形成する方法（特開平０８−１７４
５２５号公報）。
【０００５】（３）半硬化状の気泡性モルタルブロック
をパネル状に切断後、凹凸模様を有する型をパネル面に
押し当てて模様を形成する方法（特公平５−３４１２１
号公報）。
をパネル状に切断後、凹凸模様を有する型をパネル面に
押し当てて模様を形成する方法（特公平５−３４１２１
号公報）。
【０００６】（４）オートクレーブ養生済みのＡＬＣパ
ネルの表面を回転する刃物で切削し、凹凸模様をつける
方法などがあった。
ネルの表面を回転する刃物で切削し、凹凸模様をつける
方法などがあった。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上に説明した
技術において、（１）、（２）の方法は半硬化状パネル
ではなくモルタルを打設するので、軽量気泡モルタルが
硬化するまで何時間も型枠をはずすことが出来ず、工業
的に生産するためには多くの型枠が必要となり、型枠あ
たりの生産性が低く、コスト高となる問題があった。
技術において、（１）、（２）の方法は半硬化状パネル
ではなくモルタルを打設するので、軽量気泡モルタルが
硬化するまで何時間も型枠をはずすことが出来ず、工業
的に生産するためには多くの型枠が必要となり、型枠あ
たりの生産性が低く、コスト高となる問題があった。
【０００８】また、（３）の方法では、凹凸模様を有す
る型を押しつけた時、パネル端部が欠けやすく、製品歩
留まりが低くなる。また、この方法においては、パネル
厚みに対して模様深さが深くなると、押し付け時にその
部分からパネルが割れてしまうため模様深さが限られる
問題があった。
る型を押しつけた時、パネル端部が欠けやすく、製品歩
留まりが低くなる。また、この方法においては、パネル
厚みに対して模様深さが深くなると、押し付け時にその
部分からパネルが割れてしまうため模様深さが限られる
問題があった。
【０００９】さらに（４）の方法では、深い凹凸模様が
得られる反面、切削面が滑らかな形状にしか加工でき
ず、立体的な意匠に乏しいといった問題点があった。
得られる反面、切削面が滑らかな形状にしか加工でき
ず、立体的な意匠に乏しいといった問題点があった。
【００１０】本発明は、自然風な割石調の加工模様を有
し、かつ高い生産性での、化粧ＡＬＣパネルの製造方法
及びそれに用いる加工治具を提供することを目的とする
ものである。
し、かつ高い生産性での、化粧ＡＬＣパネルの製造方法
及びそれに用いる加工治具を提供することを目的とする
ものである。
【００１１】
【課題を解決するための手段】上のような問題を解決す
るべく鋭意検討した結果、本発明をなすに至った。
るべく鋭意検討した結果、本発明をなすに至った。
【００１２】即ち、本発明は、ＡＬＣパネル表面に、断
面の底辺の幅よりも上辺の幅の方が狭いように断面略台
形の溝加工を施した後、該溝の傾斜部分を割って除去
し、破断面を露出させて化粧面を形成することに特徴が
ある。
面の底辺の幅よりも上辺の幅の方が狭いように断面略台
形の溝加工を施した後、該溝の傾斜部分を割って除去
し、破断面を露出させて化粧面を形成することに特徴が
ある。
【００１３】次に本発明の加工治具は、断面略台形と相
似の断面形状で、わずかに小さい寸法の方体形であるこ
とに特徴がある。
似の断面形状で、わずかに小さい寸法の方体形であるこ
とに特徴がある。
【００１４】
【発明の実施の形態】本発明は、本発明の加工治具によ
って自然調の割石形状の加工面を得ることができる。
って自然調の割石形状の加工面を得ることができる。
【００１５】
【実施例】以下、本発明の実施の形態についてさらに図
を用いて詳細に説明する。
を用いて詳細に説明する。
【００１６】図１は、本発明のＡＬＣパネル表面に施し
た溝加工形状の断面図である。溝底の幅寸法２と溝表面
の幅寸法３は、溝底幅寸法２＞溝表面幅寸法３であり、
おおむね溝底幅寸法２は５〜２０ｍｍ、溝表面幅寸法３
は３〜１８ｍｍである。溝底幅寸法２は加工後の表面の
意匠に大きな影響を与えるため、２０ｍｍを超えると加
工面に間延びした印象を与え、また５ｍｍ未満であると
後の加工が難しくなる。溝表面寸法３も同様の理由によ
り、範囲が決定される。この溝の形状は図１のように台
形のみの形状でも、図２のように台形の下部に矩形をつ
けた形状でも良く、また、左右非対称の形状でも良い。
そしてこの溝は、鉋状のもので加工を行なうか、機械、
例えば回転するルーター軸の刃物等で切削して加工を行
ない、５〜１５ｍｍの深さを持つ。５ｍｍ未満であると
表面の意匠が浅薄な印象となり、１５ｍｍを超えるとＡ
ＬＣ内部鉄筋のかぶりが取れなくなり、ＡＬＣの強度等
に影響を与える。台形の下部に矩形をつけた形状は、加
工後の破断部位を溝の底から数ｍｍ持ち上げた位置に持
ってこさせるために、加工断面で台形に矩形をつけたよ
うに、底の部分を５のように段をつけた構造にすること
もできる。
た溝加工形状の断面図である。溝底の幅寸法２と溝表面
の幅寸法３は、溝底幅寸法２＞溝表面幅寸法３であり、
おおむね溝底幅寸法２は５〜２０ｍｍ、溝表面幅寸法３
は３〜１８ｍｍである。溝底幅寸法２は加工後の表面の
意匠に大きな影響を与えるため、２０ｍｍを超えると加
工面に間延びした印象を与え、また５ｍｍ未満であると
後の加工が難しくなる。溝表面寸法３も同様の理由によ
り、範囲が決定される。この溝の形状は図１のように台
形のみの形状でも、図２のように台形の下部に矩形をつ
けた形状でも良く、また、左右非対称の形状でも良い。
そしてこの溝は、鉋状のもので加工を行なうか、機械、
例えば回転するルーター軸の刃物等で切削して加工を行
ない、５〜１５ｍｍの深さを持つ。５ｍｍ未満であると
表面の意匠が浅薄な印象となり、１５ｍｍを超えるとＡ
ＬＣ内部鉄筋のかぶりが取れなくなり、ＡＬＣの強度等
に影響を与える。台形の下部に矩形をつけた形状は、加
工後の破断部位を溝の底から数ｍｍ持ち上げた位置に持
ってこさせるために、加工断面で台形に矩形をつけたよ
うに、底の部分を５のように段をつけた構造にすること
もできる。
【００１７】図１，２で示した溝に対して、図３で示す
方体の加工治具を用意する。加工治具の断面は図１，２
で示した溝加工断面と相似形で、溝の内寸よりわずかに
小さい台形になっており、溝の横方向から差し込むこと
が出来、かつ表面に抜け出ないような寸法（加工治具底
部幅寸法７＞溝表面幅寸法３）になっている。溝加工の
傾斜部の角度１０と加工治具の傾斜部の角度１１は、等
しい（溝加工傾斜部角度１０＝加工治具傾斜部角度１
１）か加工治具の角度が大きい（溝加工傾斜部角度１０
＞加工治具傾斜部角度１１）ほうが良い。また方体の長
さは、得ようとする加工長さ分を用意すれば良いが、あ
まりにも長いと次に述べる加工作業時にＡＬＣパネルを
破損してしまうなど悪影響を与えるため、５０ｍｍ〜６
００ｍｍ程度の長さが適当である。また、短い場合は作
業性が著しく悪くなる。この加工治具の材質は、ＡＬＣ
より硬いものであれば材質は問わないが、木、金属、硬
質ゴム、硬質プラスチック等を用いる。
方体の加工治具を用意する。加工治具の断面は図１，２
で示した溝加工断面と相似形で、溝の内寸よりわずかに
小さい台形になっており、溝の横方向から差し込むこと
が出来、かつ表面に抜け出ないような寸法（加工治具底
部幅寸法７＞溝表面幅寸法３）になっている。溝加工の
傾斜部の角度１０と加工治具の傾斜部の角度１１は、等
しい（溝加工傾斜部角度１０＝加工治具傾斜部角度１
１）か加工治具の角度が大きい（溝加工傾斜部角度１０
＞加工治具傾斜部角度１１）ほうが良い。また方体の長
さは、得ようとする加工長さ分を用意すれば良いが、あ
まりにも長いと次に述べる加工作業時にＡＬＣパネルを
破損してしまうなど悪影響を与えるため、５０ｍｍ〜６
００ｍｍ程度の長さが適当である。また、短い場合は作
業性が著しく悪くなる。この加工治具の材質は、ＡＬＣ
より硬いものであれば材質は問わないが、木、金属、硬
質ゴム、硬質プラスチック等を用いる。
【００１８】図３で示した方形の加工治具を図４のよう
に加工溝内に収め、ＡＬＣパネル表面方向に引張ること
により、溝より大きな加工治具の底部が溝加工の傾斜部
１２，１２′を割ることで、図５で示したような割石調
の破断面１３，１３′を得る。上から見た模様を図６に
示す。
に加工溝内に収め、ＡＬＣパネル表面方向に引張ること
により、溝より大きな加工治具の底部が溝加工の傾斜部
１２，１２′を割ることで、図５で示したような割石調
の破断面１３，１３′を得る。上から見た模様を図６に
示す。
【００１９】
【発明の効果】本発明は、ＡＬＣパネルの表面を彫り込
み、その形状を用いて割石調の破断面を得るといった簡
単な方法であるから、工場のラインで容易に実施するこ
とができ、その形状についても自然風の割石面を得るこ
とができ、石調の塗装を施せば本物の石材と同様の外観
を得ることができる。
み、その形状を用いて割石調の破断面を得るといった簡
単な方法であるから、工場のラインで容易に実施するこ
とができ、その形状についても自然風の割石面を得るこ
とができ、石調の塗装を施せば本物の石材と同様の外観
を得ることができる。
【図１】ＡＬＣパネルに加工される溝加工形状の台形断
面図。
面図。
【図２】ＡＬＣパネルに加工される溝加工形状の台形矩
形合体断面図。
形合体断面図。
【図３】加工治具の斜視図。
【図４】溝加工部分に加工治具を挿入し、加工を行なう
状態を示す断面図。
状態を示す断面図。
【図５】加工後の加工部分断面図。
【図６】化粧パネルの上面図。
１ ＡＬＣパネル ２ 溝底幅寸法 ３ 溝表面幅寸法 ４ 溝深さ ５ 溝底部段差 ６ 加工治具取っ手 ７ 加工治具底部幅寸法 ８ 加工治具 ９ 引張り方向 １０ 溝加工傾斜部角度 １１ 加工治具傾斜部角度 １２，１２′ 破断部分 １３，１３′，１４ 破断、露出面
Claims (2)
- 【請求項１】 ＡＬＣパネル表面に、断面の底辺の幅よ
りも上辺の幅の方が狭いように断面略台形の溝加工を施
した後、該溝の傾斜部分を割って除去し、破断面を露出
させて化粧面を形成することを特徴とした化粧ＡＬＣパ
ネルの製造方法。 - 【請求項２】 請求項１の断面略台形と相似の断面形状
で、わずかに小さい寸法の方体形であることを特徴とす
る加工治具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11110316A JP2000301522A (ja) | 1999-04-19 | 1999-04-19 | 化粧ａｌｃパネルの製造方法及びそれに用いる加工治具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11110316A JP2000301522A (ja) | 1999-04-19 | 1999-04-19 | 化粧ａｌｃパネルの製造方法及びそれに用いる加工治具 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000301522A true JP2000301522A (ja) | 2000-10-31 |
Family
ID=14532637
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11110316A Pending JP2000301522A (ja) | 1999-04-19 | 1999-04-19 | 化粧ａｌｃパネルの製造方法及びそれに用いる加工治具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000301522A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012052296A (ja) * | 2010-08-31 | 2012-03-15 | Ohbayashi Corp | 壁パネル，構造物及び壁パネルの製造方法 |
-
1999
- 1999-04-19 JP JP11110316A patent/JP2000301522A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012052296A (ja) * | 2010-08-31 | 2012-03-15 | Ohbayashi Corp | 壁パネル，構造物及び壁パネルの製造方法 |
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