JP4387045B2 - 破砕面と切削溝を有する意匠パネルとその製造方法 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は破砕面と切削溝を有する意匠パネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
軽量気泡コンクリートパネルは、補強鉄筋等を内在させて補強した軽量な既製パネルであり、例えば幅60センチ、長さ数メートルの大きなパネルとして知られている。
この軽量気泡コンクリートパネルは、経済性、軽量性、耐火断熱性、加工性に優れているという特性を有しており、建築業界において個人住宅、店舗付住宅、ビルディングの屋根、床、外壁、及び間仕切り材等として多用されている。
【0003】
しかし、軽量気泡コンクリートパネルは、このように諸性質に優れた材料であるが、生産効率上、一般にフラットな平面を持ったパネルとして生産される為、外壁材として使用した場合、意匠性に乏しいという問題がある。そこで、従来から、この課題を克服するために、軽量気泡コンクリートパネル表面に凹凸模様を得る方法が提案されている。例えば、特開平9−262817のように凹凸模様面を得る為、化粧型を半硬化状のパネルに押し付けて模様を付与し、その後オートクレイブ養生し、該硬化した凹凸模様面に、切削加工をする技術がある。
【0004】
又、特願昭61−229281は、加工面を得る為、軽量気泡コンクリートパネル表面を投射材によって加工し、その後切削加工するものがある。
更に、特開平11−246276は、軽量気泡コンクリートパネル表面の任意の位置にプレス面及び破砕面が形成された面に化粧目地として溝加工が施されていることを特徴とする技術がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
図5に示す、特開平9−157056のように凹凸模様面7を得る為、化粧型を半硬化状のパネルに押し付けて模様を付与し、その後オートクレイブ養生し、該硬化した凹凸模様面に、切削加工をする技術があるが、得られた表面性状は気泡が潰れて高比重かつ平滑で、視覚に与える印象は平滑感があり、粒状感や細やかな陰影のない凹凸模様面と気泡が潰れて高比重かつ平滑な部分と気泡が切断され露出した比較的平滑な部分とからなる切削加工による細い模様溝面の組み合わせとなり、模様面7相互に顕著な高低差を設けた面に切削加工が施されたものではなかった。
【0006】
又、図6に示す、特願昭61−229281は、加工面8を得る為、軽量気泡コンクリートパネル表面を投射材によって加工し、その後切削加工するもので、表面性状は、軽量気泡コンクリートパネル表面に気泡が露出した加工面と気泡が潰れて高比重かつ平滑な部分と気泡が露出した比較的平滑な切削加工面2とからなる。該加工面8はインペラーユニットの回転によって種々の軌跡で投射される投射材によって得られるため、比較的平滑な面となり、このような加工を受けない非加工面と気泡が切断され露出した比較的平滑な切削加工面2を平面的に配置して、模様が形成されているため、加工面8相互に顕著な高低差を設けた面に切削加工が施されたものではなかった。
【0007】
更に、図7に示す、特開平11−246276は、軽量気泡コンクリートパネル表面の任意の位置にプレス面9及び破砕面3が形成された面に化粧目地として溝加工が施されていることを特徴とし、得られる表面性状は気泡の切断面がそのまま露出した部分と押しつぶされた重質層とでなる、複雑でなだらかな勾配を有したプレス面9及び破砕面3と気泡が切断され露出した比較的平滑な切削加工面2からなるものであった。すなわち、特開平11−246276では、プレス面9及び破砕面3は、あくまでなだらかな勾配を有する部分に切削加工が施されたものであった。
本発明は前記課題を解決するためのものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
即ち本発明は、前記の課題を達成したものであり、次のとおりである
隣接する破砕面相互に、顕著な高低差を設けた表面加工部を有する軽量気泡コンクリートパネルにあって、前記隣接する破砕面相互に顕著な高低差のある境界部分に切削による溝加工が施されたことを特徴とする軽量気泡コンクリート意匠パネル。
)軽量気泡コンクリートパネルの表面に顕著な高低差を有する破砕面を形成した後、破砕面の所定の位置に切削による溝加工を施すことを特徴とする軽量気泡コンクリート意匠パネルの製造方法。
【0009】
以下、本発明について詳細に説明する。
まず、本発明の軽量気泡コンクリートパネルの表面外観の例を模式的に図1〜図4に示す。
本発明における軽量気泡コンクリートパネルとは、次のような製造方法によって得られたものをいう。
例えば、石灰質原料、珪酸質原料に水、発泡剤等が加えられたモルタルスラリーを補強筋が多数配置された型枠に注入し、気泡を含む型枠状の大きなブロックを、硬化途中の半硬化状態でピアノ線を用いて切断し、オートクレーブ養生したものである。
【0010】
本発明でいう軽量気泡コンクリートパネルは、気泡を含有するものなら、どのような形状のものも含み、建物の床、屋根、間仕切材として使用されるフラットパネル、外壁の出隅部に利用されるL字型、R型のコーナーパネル、補強筋の形状やオートクレーブ養生後のパネルの切削加工によって所定の形状に製造されるものが挙げられる。
本発明における破砕面とは従来公知である打撃工具の多針タガネ、単針タガネ、ハンマー、ニードル、釘、棒等によって形成されたもののことを言う。
【0011】
本発明における破砕面の表面性状は、気泡の切断面がそのまま露出した部分と押しつぶされた重質層とが存在し、視覚に与える印象は、表面が細やかな粒々によって形成された、粒状感や細やかな陰影を有したものとなる。
本発明における隣接する破砕面とは、前記した破砕面が、軽量気泡コンクリートパネルのピアノ線で切断された面からみて、平行に位置し、該破砕面が隣接して存在している面を言う。
【0012】
又、隣接する破砕面相互に、顕著な高低差を設けた表面加工部とは前記隣接する破砕面相互が軽量気泡コンクリートパネルのピアノ線で切断された面からみて、垂直方向に対しての距離の差が顕著な表面加工部を言う。
更に、隣接する破砕面相互の顕著な高低差のある境界部分とは、前記隣接する破砕面相互の境界部分に軽量気泡コンクリートパネルのピアノ線で切断された面からみて、垂直方向に対しての距離の差が顕著な部分のことを言う。
【0013】
本発明における切削による溝加工とは、従来公知の切削工具のドリル、フライス、チップソー、リーマ、木工用のこ等を使用することにより形成されるもののことを言う。又、切削による溝加工された部分の幅、深さは、特に限定されるものではなく、意匠、加工性から決めることができるが、幅が2〜30mm、深さが2〜50mmが一般的である。更に表面性状は気泡が切断され露出した比較的平滑な面となっている。溝加工は、破砕面加工後に行うのが好ましい。溝加工後に破砕面加工を行うと、表面模様のシャープさが失われやすい。
【0014】
ここで本発明の第1、2および3の発明について説明する。
本発明(第一発明)では、隣接する破砕面相互に、顕著な高低差を設けた表面加工部を有する部分の特徴である、該破砕面相互の境界部分に幅の広い影を連続して形成することが出来、破砕面相互の境界が明確に際だち、(表面の細やかな粒々によって形成された)粒状感や細やかな陰影を表面性状とする破砕面を、該境界を挟んで隣接させることにより、ダイナミックで情感にあふれる独特の表面性状と切削による溝加工の特徴である、比較的平滑で直線的な表面性状とのコントラストが明瞭に表現出来、且つ、切削による溝加工部にシャープな印象を与えることが出来る。更には、ダイナミックで情感にあふれる独特の表面性状の前記表面加工部に切削による溝加工が施されることにより、軽量気泡コンクリートパネルに意匠タイルを貼り付けたような、意匠を得ることが可能となった。
【0015】
更には、本発明(第2発明)は、第1発明の構成に加え、隣接する破砕面相互の顕著な高低差のある境界部分に切削溝による溝加工を施した場合、より破砕面相互の境界が明確に際だち、(表面の細やかな粒々によって形成された)粒状感や細やかな陰影を表面性状とする破砕面を、該境界を挟んで隣接させたダイナミックで情感にあふれる独特の表面性状と切削による溝加工の特徴である比較的平滑で直線的な表面性状とのコントラストがより明瞭に表現出来、且つ、切削による溝加工部によりシャープな印象を与えることが出来る。
また、破砕面を形成した後、溝加工を施すこと(第3発明)により、表面模様のシャープさを強調できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
【0017】
【実施例】
図1〜4に示すように、厚さ12.5cm、幅60cm、長さ200cmの軽量気泡コンクリートパネル表面にまず破砕面を形成した。直径7mmのタガネにより打撃力0.2N/mm2、打撃数4500回/分の加工条件で行った。形成された隣接する破砕面相互に顕著な高低差(5mm)のある境界部分に切削による溝加工を施した。溝の幅は10mm、溝の深さは10mmとした。
【0018】
その結果、破砕面相互の境界が明確に際だち、(表面の細やかな粒々によって形成された)粒状感や細やかな陰影を表面性状とする破砕面を、該境界を挟んで隣接させたダイナミックで情感にあふれる独特の表面性状と切削による溝加工の特徴である比較的平滑で直線的な表面性状とのコントラストがより明瞭に表現出来、且つ、切削による溝加工部によりシャープな印象を与えることが出来た。
【0019】
【発明の効果】
本発明によると隣接する破砕面相互に、顕著な高低差を設けた表面加工部を有する部分ダイナミックで情感にあふれる独特の表面性状と切削による溝加工の特徴である、比較的平滑で直線的な表面性状とのコントラストが明瞭に表現出来、且つ、切削による溝加工部にシャープな印象を与えることが出来る。更には、ダイナミックで情感にあふれる独特の表面性状の前記表面加工部に切削による溝加工が施されることにより、軽量気泡コンクリートパネルに意匠タイルを貼り付けたような、意匠を得ることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例で得られた軽量気泡コンクリートパネルの外観表面を模式的に示す平面図である。
【図2】図1を部分的に拡大し模式的に示した平面図である。
【図3】図1のAA’線拡大断面図である。
【図4】図2のBB’線拡大断面図である。
【図5】従来の技術(特開平9−262817の図2)を示す説明図である。
【図6】従来の技術(特願昭61−229281の図3)を示す説明図である。
【図7】従来の技術(特開平11−246276の図9)の説明図である。
【符号の説明】
1 軽量気泡コンクリートパネル
2 切断による溝加工された面
3 破砕面
4 顕著な高低差
5 隣接する破砕面相互の境界部
6 隣接する破砕面に、顕著な高低差を設けた表面加工部
7 模様面
8 加工面
9 プレス面

Claims (2)

  1. 隣接する破砕面相互に、顕著な高低差を設けた表面加工部を有する軽量気泡コンクリートパネルにあって、 前記隣接する破砕面相互に顕著な高低差のある境界部分に切削による溝加工が施されたことを特徴とする軽量気泡コンクリート意匠パネル。
  2. 軽量気泡コンクリートパネルの表面に顕著な高低差を有する破砕面を形成した後、破砕面の所定の位置に切削による溝加工を施すことを特徴とする軽量気泡コンクリート意匠パネルの製造方法。
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