JP2004270406A - コンクリートスラブ用埋込材 - Google Patents
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Abstract
【課題】現場施工時の散水作業時における水分や後打ちコンクリートに含まれる余剰水がコンクリートスラブ用埋込材内に侵入・滞留することにより発生する鉄筋の腐食や漏水の問題がなく、また、該埋込材の取り扱い時や作業中において、割れや欠けが発生しないコンクリートスラブ用埋込材を提供する。
【解決手段】表面にスキン層を有する発泡合成樹脂成形ブロック2からなり、該ブロック2の側壁部に、段状の切欠部3が設けられていることを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】表面にスキン層を有する発泡合成樹脂成形ブロック2からなり、該ブロック2の側壁部に、段状の切欠部3が設けられていることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、発泡合成樹脂成形ブロックからなるコンクリートスラブ用埋込材に関し、更に詳しくは、コンクリートスラブ用埋込材をコンクリート内部に埋設する際に、施工現場にて行われる散水作業時における水分や後打ちコンクリート中に含まれる余剰水が該埋込材内に侵入・滞留することにより発生する鉄筋の腐食や漏水の問題がなく、また、該埋込材の取り扱い時や作業中において、割れや欠けが発生しないコンクリートスラブ用埋込材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、建築物の床材や天井材を構成するコンクリートスラブを施工する場合、軽量化、遮音効果及び断熱効果を図るために、中空化した埋込材をコンクリート内部に埋設する工法が採用されている。
【0003】
この種の技術としては、合成樹脂製の発泡成形品からなり下面を開口した中空部を持つ箱状の埋込材をコンクリート基板に連結固定するとともに、前記中空部を外部に対して連通するために前記埋込材の側面のコンクリート基板と当接する位置近傍に開孔を形成した中空コンクリートスラブ用基板が提案されている。そして、その開孔の形状を先細り状や、迷路構造状に形成することによって中空部の内部空間に溜まった水分を排出したり、また、逆に外部からの水分を侵入しにくくしている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
一方、大型の発泡合成樹脂成形ブロックから切り出した、中空部を有しない埋込材も実用化されている。
【0005】
【特許文献1】
特許第2562247号公報(図1〜図5)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前者の如き中空部を有する構成のコンクリートスラブ用埋込材は、蒸気養生工程や後打ちコンクリート打設前の散水工程における水分や、後打ちコンクリート中に含まれる余剰水が中空部内部に侵入しにくくするとともに、一旦、中空部内部に侵入した水分を排出し易くする工夫が施されている。しかしながら、中空部内に侵入した水分が十分に排出されない場合には水分を封入した状態でコンクリートが打設・硬化されることになり、この水分が鉄筋を腐食させてコンクリート強度を低下させたり、また、コンクリートが乾燥収縮等によりクラックが入った場合、コンクリート表面に漏出して外観を著しく低下させたり、漏出した水が階下に落下して汚染するといったトラブルを惹き起こす場合がある。
【0007】
また、上記の如きコンクリートスラブ用埋込材は、多数の中空部を有しているため、所定の配置場所の寸法に合わせてカットする場合に、中空部ではなく中空部を画成する壁部でカットする必要があり、従って、カットする位置に自ずから制約があり、所望の寸法の埋込材を得ることが困難である。
【0008】
一方、後者のカット品からなる埋込材は、上記した中空部を有する埋込材の欠点は有しないものの、表面にスキン層を有しないため割れや欠けが発生し易く、また反りが発生し易いという問題を含んでいる。この問題は、低発泡倍率とすることにより解消されるが、高コストとなるとともに、重量が大きくなるという問題をはらんでいる。また、側壁部に後加工により釘等の係止具でコンクリート(硬化前)に止着するための段状の切欠部を設けようとしても割れや欠けが発生し易いために困難で、また、敢えて加工する場合においても、別途加工工程が加わり工数が増加するのでコストアップとならざるを得ない。そのため、埋込材の下方部に釘等を斜め方向に打ち込んで埋込材を止着しているが、作業性が悪く、また十分に止着されていない場合は、後打ちコンクリート打設時に浮力により埋込材が浮き上がってくるという問題がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記課題を解決するべく鋭意研究の結果、表面にスキン層を有する発泡合成樹脂成形ブロックからなり、該ブロックの側壁部に段状の切欠部を設けたコンクリートスラブ用埋込材が上記課題を解消することを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0010】
即ち、上記目的を達成するための本発明の請求項1に係る発明は、表面にスキン層を有する発泡合成樹脂成形ブロック(以下、ブロックと記す)からなり、該ブロックの側壁部に、段状の切欠部が設けられていることを特徴とするコンクリートスラブ用埋込材を内容とする。
【0011】
本発明の請求項2に係る発明は、上記ブロックの全体又は一部がエラスチック化されている請求項1記載のコンクリートスラブ用埋込材を内容とする。
【0012】
本発明の請求項3に係る発明は、上記ブロックの下方部がエラスチック化されている請求項2記載のコンクリートスラブ用埋込材を内容とする。
【0013】
本発明の請求項4に係る発明は、上記ブロックが、上方部の低発泡部、下方部の高発泡部との2層構造からなる請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンクリートスラブ用埋込材を内容とする。
【0014】
本発明の請求項5に係る発明は、低発泡部と高発泡部とが2層成形により一体化されている請求項4記載のコンクリートスラブ用埋込材を内容とする。
【0015】
本発明の請求項6に係る発明は、低発泡部と高発泡部とが係合により一体化されている請求項4記載のコンクリートスラブ用埋込材を内容とする。
【0016】
本発明の請求項7に係る発明は、上記ブロックの下方部に複数個のスリットが刻設されている請求項1〜6のいずれか1項に記載のコンクリートスラブ用埋込材を内容とする。
【0017】
本発明の請求項8に係る発明は、上記ブロックの下端部に深さ2〜5mmの凹部が設けられている請求項1〜7のいずれか1項に記載のコンクリートスラブ用埋込材を内容とする。
【0018】
本発明の請求項9に係る発明は、上記ブロックがポリスチレン系樹脂からなる請求項1〜8のいずれか1項に記載のコンクリートスラブ用埋込材を内容とする。
【0019】
本発明の請求項10に係る発明は、更に、遮音性シートが張設されている請求項1〜9のいずれか1項に記載のコンクリートスラブ用埋込材を内容とする。
【0020】
【作用】
本発明のコンクリートスラブ用埋込材は、表面にスキン層を有する発泡合成樹脂成形ブロックからなるので、従来のように中空部が存在せず、従って、蒸気養成工程や後打ちコンクリート打設前の散水工程における水分や、コンクリート中の余剰水が中空部内部に侵入・滞留するということがなく、従って、水分が鉄筋を腐食させたり、コンクリート面に滲み出したり漏水するというトラブルは完全に防止することができる。また、カットする必要がある場合、本発明の埋込材は中空部を有しないので、自由にカットすることができる。
【0021】
また、表面のスキン層が保護層の役割を果たすとともに強度を高めるため、埋込材の取り扱い中や作業中においても割れや欠けが発生しにくく、また、反りが発生しにくい。
【0022】
釘等の係止具で止着するための段状の切欠部をブロックの成形と同時に形成できるので極めて効率的である。
【0023】
また、ブロックの全部又は一部、特に下方部をエラスチック化することにより、遮音性が改善されるとともに、弾力変形性に富むため、コンクリートとの密着性が向上し、また定置場所に小石等があった場合においてもこれらを除去しなくても定置でき、定置性が良好となる。
【0024】
また、ブロックの上方部を低発泡部とし、下方部を高発泡部とする2層構造とすることにより、上方部は硬く強度も大きいので割れや欠けが発生しにくいばかりでなく、後打ちコンクリート打設時の耐圧性が大きくなり、また下方部は柔らかく弾力変形性に富むので、コンクリートとの密着性が向上し、また定置場所に小石等があっても定置され、定置性が良好となる。
【0025】
また、ブロックの下方部に複数個のスリットを刻設することにより、可撓性および弾力変形性が一層大きくなり、上記したコンクリートとの密着性、定置性が更に改善される。更に、成形時において該スリットにもスチームが廻るので加熱効率が向上し、成形サイクルが短縮され生産性が向上する。
【0026】
また、ブロックの下端部に深さ2〜5mmの凹部を設けることにより、小石等があっても、これらは該凹部内に吸収されるので定置性が更に良好となる。
【0027】
更に、ブロックをポリスチレン系樹脂で構成することにより、成形が容易で、適度な剛性を備え、軽量性に富み、安価な埋込材を提供することができる。
【0028】
更にまた、遮音性シートを張設することにより、遮音性を一層向上させることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
本発明のコンクリートスラブ用埋込材は、表面にスキン層を有するブロックからなり、該ブロックの側壁部に、段状の切欠部が設けられていることを特徴とする。
【0030】
本発明に用いられるスキン層を表面に有する発泡合成樹脂成形ブロックは、金型内に、発泡性樹脂粒子(予備発泡粒子)を充填し、蒸気により加熱して発泡・融着させる所謂ビーズ成形法により得られるものが好適である。ブロックの側壁部に設けられる段状の切欠部は、後加工により設けることもできるが、ブロックの成形と同時に設けるのが効率的である。
【0031】
本発明に用いられる発泡合成樹脂としては、例えばポリスチレン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、ポリウレタン樹脂等が挙げられるが、適度な剛性を有し、断熱性、耐水性、緩衝性に優れている点でポリスチレン樹脂が好ましい。これらの使用済み樹脂をリサイクルした樹脂も勿論好適に使用される。更に、上記した樹脂の2種以上を組み合わせたり、同種の樹脂で発泡度の異なる粒子を使用することも可能で、このような組み合わせにより、遮音性向上効果が期待できる。
【0032】
また、ブロックの全部又は一部、特に下方部をエラスチック化することにより、遮音性が改善されるとともに、弾力変形性に富むため、コンクリートとの密着性が向上し、また定置場所に小石等があった場合においてもこれらを除去しなくても定置でき、定置性が良好となる。エラスチック化はブロックの全体又は所定の一部を圧縮することにより行われる。圧縮の程度は、所望の弾力変形性に応じて適宜決定される。
【0033】
また、ブロックの上方部を低発泡部とし、下方部を高発泡部とする2層構造とすることにより、上方部は硬く強度も大きいので割れや欠けが発生しにくいばかりでなく、後打ちコンクリート打設時の耐圧性が大きくなり、また下方部は柔らかく弾力変形性に富むので、コンクリートとの密着性が向上し、また定置場所に小石等があっても定置され、定置性が良好となる。更に、遮音性が向上する。具体的には、低発泡部は50〜60倍、高発泡部は70〜100倍が例示される。低発泡部と高発泡部とは、例えば凹凸係合等の機械的に係合したり、接着剤により接合して両者を一体化してもよいが、2層成形により一挙に一体化することもできる。物理的に係合したり、接着剤により一体化する場合は、所望の高発泡部材を自由に選択できる利点がある。更にまた、上方部と下方部とを異種の樹脂として、遮音性を高めることも可能である。上方部と下方部とを機械的に又は接着剤により一体化する場合、接触界面を波形状とし、界面面積を大きくすることにより遮音性を高めることもできる。
【0034】
また、ブロックの下方部に複数個のスリットを刻設することにより、可撓性および弾力変形性が一層大きくなり、上記したコンクリートとの密着性、定置性が更に改善される。更に、成形時の加熱効率が向上するので、成形サイクルが短縮される。スリットは余り大きくなると、水分が侵入する虞れがあり、本発明の目的が十分に達成されなくなる場合があるので、1〜5mm程度が好ましい。スリットの数も所望の弾力変形性により適宜選択すればよい。
【0035】
また、ブロックの下端部に深さ2〜5mmの凹部を設けることにより、小石等があっても、これらは該凹部内に吸収されるので定置性が更に良好となる。凹部の深さが2mm未満では、小石等の吸収性が低下し、また5mmを越えると水分が侵入する虞れがあり、本発明の目的が十分に達成されなくなる場合がある。
【0036】
更に、音のエネルギーを遮断する遮音性シート、例えばゴムシート、金属や無機粒子を含有する塩化ビニルシート等を張設することにより、遮音性を一層高めることができる。遮音性シートはブロックの上面、下面、2層からなる場合は、その中間の少なくとも一つの面に張設される。張設方法は、成形と同時、又は後加工(後張り)による方法のいずれでもよいが、後加工の方がコスト的に有利である。
本発明のコンクリートスラブ用埋込材のサイズは特に制限されないが、通常縦400〜1200mm、横400〜430mm、高さ80〜300mm程度が好適である。
【0037】
【実施例】
以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではない。
【0038】
実施例1
本実施例のコンクリートスラブ用埋込材1は、図1及び図2に示すように、表面にスキン層を有するポリスチレン樹脂成形ブロック2からなり、その側壁部に、釘等の係止具にてコンクリート(未硬化の状態で)(図示せず)等に止着するための段状の切欠部3が複数個形成されている。
【0039】
実施例2
本実施例のコンクリートスラブ用埋込材1は、図3に示すように、ブロック2の下方部(約2/3以下)2aが圧縮によりエラスチック化されている他は実施例1と同じである。
【0040】
実施例3
本実施例のコンクリートスラブ用埋込材1は、図4に示すように、ブロック2が上方部(及び側方部)の低発泡部(60倍)2bと、下方部の高発泡部(80倍)2cとが2層成形されている他は実施例1と同じである。
【0041】
実施例4
本実施例のコンクリートスラブ用埋込材1は、図5に示すように、ブロック2が上方部(及び側方部)の低発泡部(60倍)2bと下方部の高発泡部(80倍)2cとが別々に成形された後、低発泡部2bに設けた凹部4と高発泡部2cに設けた凸部5とを凹凸係合することにより機械的に一体化した構成からなる他は実施例5と同じである。
【0042】
実施例5
本実施例のコンクリートスラブ用埋込材1は、図6に示すように、実施例1(図1、図2)に示したコンクリートスラブ用埋込材1において、ブロック2の下方部(下部より約1/3の高さ)に約2mm巾のスリット6が刻設されている。
【0043】
実施例6
本実施例のコンクリートスラブ用埋込材1は、図7に示すように、実施例4に示したコンクリートスラブ用埋込材1において、低発泡部2bと高発泡部2cとの間に、ゴムシートからなる遮音性シート8が介装されている。
【0044】
実施例7〜12
本実施例7〜12のコンクリートスラブ用埋込材1は、図8〜図13に示すように、実施例1〜6に示したコンクリートスラブ用埋込材1において、ブロック2の下端に深さ約3mmの凹部7が形成されている。
【0045】
【発明の効果】
叙上のとおり、本発明のコンクリートスラブ用埋込材は、従来の埋込材のように多数の中空部を有しないので、該中空内部内に侵入・滞留する水分による鉄筋の腐食や漏出による外観の低下等のトラブルがなく、また、表面にスキン層を有するので、従来のカット品からなる埋込材のように、割れや欠け、反り等の問題がなく、更に段状の切欠部を有するので、コンクリートへの止着も容易で作業性が良好である。
【0046】
また、本発明のコンクリートスラブ用埋込材の一部又は全部をエラスチック化したり、低発泡部と高発泡部との2層構造としたり、下方部にスリットを刻設することにより、柔らかくなり弾性変形性に富むのでコンクリートとの密着性が向上するとともに、定置場所に小石等があっても、これを除去しなくとも定置され、作業性が大巾に向上する。
【0047】
更に、本発明のコンクリートスラブ用埋込材の下端部に浅い凹部を設けることにより、小石等はこの凹部内に吸収されるので定置性が一層向上し、埋込材の配設作業性が大巾に向上する。更にまた、遮音性シートを張設することにより、遮音性を一層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す斜視図である。
【図2】図1におけるA−A断面図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す概略断面図である。
【図4】本発明の他の実施例を示す概略断面図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す概略断面図である。
【図6】本発明の他の実施例を示す概略断面図である。
【図7】本発明の他の実施例を示す概略断面図である。
【図8】本発明の他の実施例を示す概略断面図である。
【図9】本発明の他の実施例を示す概略断面図である。
【図10】本発明の他の実施例を示す概略断面図である。
【図11】本発明の他の実施例を示す概略断面図である。
【図12】本発明の他の実施例を示す概略断面図である。
【図13】本発明の他の実施例を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 コンクリートスラブ用埋込材
2 発泡合成樹脂成形ブロック
3 段状の切欠部
4 凹部
5 凸部
6 スリット
7 凹部
8 遮音性シート
【発明の属する技術分野】
本発明は、発泡合成樹脂成形ブロックからなるコンクリートスラブ用埋込材に関し、更に詳しくは、コンクリートスラブ用埋込材をコンクリート内部に埋設する際に、施工現場にて行われる散水作業時における水分や後打ちコンクリート中に含まれる余剰水が該埋込材内に侵入・滞留することにより発生する鉄筋の腐食や漏水の問題がなく、また、該埋込材の取り扱い時や作業中において、割れや欠けが発生しないコンクリートスラブ用埋込材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、建築物の床材や天井材を構成するコンクリートスラブを施工する場合、軽量化、遮音効果及び断熱効果を図るために、中空化した埋込材をコンクリート内部に埋設する工法が採用されている。
【0003】
この種の技術としては、合成樹脂製の発泡成形品からなり下面を開口した中空部を持つ箱状の埋込材をコンクリート基板に連結固定するとともに、前記中空部を外部に対して連通するために前記埋込材の側面のコンクリート基板と当接する位置近傍に開孔を形成した中空コンクリートスラブ用基板が提案されている。そして、その開孔の形状を先細り状や、迷路構造状に形成することによって中空部の内部空間に溜まった水分を排出したり、また、逆に外部からの水分を侵入しにくくしている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
一方、大型の発泡合成樹脂成形ブロックから切り出した、中空部を有しない埋込材も実用化されている。
【0005】
【特許文献1】
特許第2562247号公報(図1〜図5)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前者の如き中空部を有する構成のコンクリートスラブ用埋込材は、蒸気養生工程や後打ちコンクリート打設前の散水工程における水分や、後打ちコンクリート中に含まれる余剰水が中空部内部に侵入しにくくするとともに、一旦、中空部内部に侵入した水分を排出し易くする工夫が施されている。しかしながら、中空部内に侵入した水分が十分に排出されない場合には水分を封入した状態でコンクリートが打設・硬化されることになり、この水分が鉄筋を腐食させてコンクリート強度を低下させたり、また、コンクリートが乾燥収縮等によりクラックが入った場合、コンクリート表面に漏出して外観を著しく低下させたり、漏出した水が階下に落下して汚染するといったトラブルを惹き起こす場合がある。
【0007】
また、上記の如きコンクリートスラブ用埋込材は、多数の中空部を有しているため、所定の配置場所の寸法に合わせてカットする場合に、中空部ではなく中空部を画成する壁部でカットする必要があり、従って、カットする位置に自ずから制約があり、所望の寸法の埋込材を得ることが困難である。
【0008】
一方、後者のカット品からなる埋込材は、上記した中空部を有する埋込材の欠点は有しないものの、表面にスキン層を有しないため割れや欠けが発生し易く、また反りが発生し易いという問題を含んでいる。この問題は、低発泡倍率とすることにより解消されるが、高コストとなるとともに、重量が大きくなるという問題をはらんでいる。また、側壁部に後加工により釘等の係止具でコンクリート(硬化前)に止着するための段状の切欠部を設けようとしても割れや欠けが発生し易いために困難で、また、敢えて加工する場合においても、別途加工工程が加わり工数が増加するのでコストアップとならざるを得ない。そのため、埋込材の下方部に釘等を斜め方向に打ち込んで埋込材を止着しているが、作業性が悪く、また十分に止着されていない場合は、後打ちコンクリート打設時に浮力により埋込材が浮き上がってくるという問題がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記課題を解決するべく鋭意研究の結果、表面にスキン層を有する発泡合成樹脂成形ブロックからなり、該ブロックの側壁部に段状の切欠部を設けたコンクリートスラブ用埋込材が上記課題を解消することを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0010】
即ち、上記目的を達成するための本発明の請求項1に係る発明は、表面にスキン層を有する発泡合成樹脂成形ブロック(以下、ブロックと記す)からなり、該ブロックの側壁部に、段状の切欠部が設けられていることを特徴とするコンクリートスラブ用埋込材を内容とする。
【0011】
本発明の請求項2に係る発明は、上記ブロックの全体又は一部がエラスチック化されている請求項1記載のコンクリートスラブ用埋込材を内容とする。
【0012】
本発明の請求項3に係る発明は、上記ブロックの下方部がエラスチック化されている請求項2記載のコンクリートスラブ用埋込材を内容とする。
【0013】
本発明の請求項4に係る発明は、上記ブロックが、上方部の低発泡部、下方部の高発泡部との2層構造からなる請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンクリートスラブ用埋込材を内容とする。
【0014】
本発明の請求項5に係る発明は、低発泡部と高発泡部とが2層成形により一体化されている請求項4記載のコンクリートスラブ用埋込材を内容とする。
【0015】
本発明の請求項6に係る発明は、低発泡部と高発泡部とが係合により一体化されている請求項4記載のコンクリートスラブ用埋込材を内容とする。
【0016】
本発明の請求項7に係る発明は、上記ブロックの下方部に複数個のスリットが刻設されている請求項1〜6のいずれか1項に記載のコンクリートスラブ用埋込材を内容とする。
【0017】
本発明の請求項8に係る発明は、上記ブロックの下端部に深さ2〜5mmの凹部が設けられている請求項1〜7のいずれか1項に記載のコンクリートスラブ用埋込材を内容とする。
【0018】
本発明の請求項9に係る発明は、上記ブロックがポリスチレン系樹脂からなる請求項1〜8のいずれか1項に記載のコンクリートスラブ用埋込材を内容とする。
【0019】
本発明の請求項10に係る発明は、更に、遮音性シートが張設されている請求項1〜9のいずれか1項に記載のコンクリートスラブ用埋込材を内容とする。
【0020】
【作用】
本発明のコンクリートスラブ用埋込材は、表面にスキン層を有する発泡合成樹脂成形ブロックからなるので、従来のように中空部が存在せず、従って、蒸気養成工程や後打ちコンクリート打設前の散水工程における水分や、コンクリート中の余剰水が中空部内部に侵入・滞留するということがなく、従って、水分が鉄筋を腐食させたり、コンクリート面に滲み出したり漏水するというトラブルは完全に防止することができる。また、カットする必要がある場合、本発明の埋込材は中空部を有しないので、自由にカットすることができる。
【0021】
また、表面のスキン層が保護層の役割を果たすとともに強度を高めるため、埋込材の取り扱い中や作業中においても割れや欠けが発生しにくく、また、反りが発生しにくい。
【0022】
釘等の係止具で止着するための段状の切欠部をブロックの成形と同時に形成できるので極めて効率的である。
【0023】
また、ブロックの全部又は一部、特に下方部をエラスチック化することにより、遮音性が改善されるとともに、弾力変形性に富むため、コンクリートとの密着性が向上し、また定置場所に小石等があった場合においてもこれらを除去しなくても定置でき、定置性が良好となる。
【0024】
また、ブロックの上方部を低発泡部とし、下方部を高発泡部とする2層構造とすることにより、上方部は硬く強度も大きいので割れや欠けが発生しにくいばかりでなく、後打ちコンクリート打設時の耐圧性が大きくなり、また下方部は柔らかく弾力変形性に富むので、コンクリートとの密着性が向上し、また定置場所に小石等があっても定置され、定置性が良好となる。
【0025】
また、ブロックの下方部に複数個のスリットを刻設することにより、可撓性および弾力変形性が一層大きくなり、上記したコンクリートとの密着性、定置性が更に改善される。更に、成形時において該スリットにもスチームが廻るので加熱効率が向上し、成形サイクルが短縮され生産性が向上する。
【0026】
また、ブロックの下端部に深さ2〜5mmの凹部を設けることにより、小石等があっても、これらは該凹部内に吸収されるので定置性が更に良好となる。
【0027】
更に、ブロックをポリスチレン系樹脂で構成することにより、成形が容易で、適度な剛性を備え、軽量性に富み、安価な埋込材を提供することができる。
【0028】
更にまた、遮音性シートを張設することにより、遮音性を一層向上させることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
本発明のコンクリートスラブ用埋込材は、表面にスキン層を有するブロックからなり、該ブロックの側壁部に、段状の切欠部が設けられていることを特徴とする。
【0030】
本発明に用いられるスキン層を表面に有する発泡合成樹脂成形ブロックは、金型内に、発泡性樹脂粒子(予備発泡粒子)を充填し、蒸気により加熱して発泡・融着させる所謂ビーズ成形法により得られるものが好適である。ブロックの側壁部に設けられる段状の切欠部は、後加工により設けることもできるが、ブロックの成形と同時に設けるのが効率的である。
【0031】
本発明に用いられる発泡合成樹脂としては、例えばポリスチレン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、ポリウレタン樹脂等が挙げられるが、適度な剛性を有し、断熱性、耐水性、緩衝性に優れている点でポリスチレン樹脂が好ましい。これらの使用済み樹脂をリサイクルした樹脂も勿論好適に使用される。更に、上記した樹脂の2種以上を組み合わせたり、同種の樹脂で発泡度の異なる粒子を使用することも可能で、このような組み合わせにより、遮音性向上効果が期待できる。
【0032】
また、ブロックの全部又は一部、特に下方部をエラスチック化することにより、遮音性が改善されるとともに、弾力変形性に富むため、コンクリートとの密着性が向上し、また定置場所に小石等があった場合においてもこれらを除去しなくても定置でき、定置性が良好となる。エラスチック化はブロックの全体又は所定の一部を圧縮することにより行われる。圧縮の程度は、所望の弾力変形性に応じて適宜決定される。
【0033】
また、ブロックの上方部を低発泡部とし、下方部を高発泡部とする2層構造とすることにより、上方部は硬く強度も大きいので割れや欠けが発生しにくいばかりでなく、後打ちコンクリート打設時の耐圧性が大きくなり、また下方部は柔らかく弾力変形性に富むので、コンクリートとの密着性が向上し、また定置場所に小石等があっても定置され、定置性が良好となる。更に、遮音性が向上する。具体的には、低発泡部は50〜60倍、高発泡部は70〜100倍が例示される。低発泡部と高発泡部とは、例えば凹凸係合等の機械的に係合したり、接着剤により接合して両者を一体化してもよいが、2層成形により一挙に一体化することもできる。物理的に係合したり、接着剤により一体化する場合は、所望の高発泡部材を自由に選択できる利点がある。更にまた、上方部と下方部とを異種の樹脂として、遮音性を高めることも可能である。上方部と下方部とを機械的に又は接着剤により一体化する場合、接触界面を波形状とし、界面面積を大きくすることにより遮音性を高めることもできる。
【0034】
また、ブロックの下方部に複数個のスリットを刻設することにより、可撓性および弾力変形性が一層大きくなり、上記したコンクリートとの密着性、定置性が更に改善される。更に、成形時の加熱効率が向上するので、成形サイクルが短縮される。スリットは余り大きくなると、水分が侵入する虞れがあり、本発明の目的が十分に達成されなくなる場合があるので、1〜5mm程度が好ましい。スリットの数も所望の弾力変形性により適宜選択すればよい。
【0035】
また、ブロックの下端部に深さ2〜5mmの凹部を設けることにより、小石等があっても、これらは該凹部内に吸収されるので定置性が更に良好となる。凹部の深さが2mm未満では、小石等の吸収性が低下し、また5mmを越えると水分が侵入する虞れがあり、本発明の目的が十分に達成されなくなる場合がある。
【0036】
更に、音のエネルギーを遮断する遮音性シート、例えばゴムシート、金属や無機粒子を含有する塩化ビニルシート等を張設することにより、遮音性を一層高めることができる。遮音性シートはブロックの上面、下面、2層からなる場合は、その中間の少なくとも一つの面に張設される。張設方法は、成形と同時、又は後加工(後張り)による方法のいずれでもよいが、後加工の方がコスト的に有利である。
本発明のコンクリートスラブ用埋込材のサイズは特に制限されないが、通常縦400〜1200mm、横400〜430mm、高さ80〜300mm程度が好適である。
【0037】
【実施例】
以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではない。
【0038】
実施例1
本実施例のコンクリートスラブ用埋込材1は、図1及び図2に示すように、表面にスキン層を有するポリスチレン樹脂成形ブロック2からなり、その側壁部に、釘等の係止具にてコンクリート(未硬化の状態で)(図示せず)等に止着するための段状の切欠部3が複数個形成されている。
【0039】
実施例2
本実施例のコンクリートスラブ用埋込材1は、図3に示すように、ブロック2の下方部(約2/3以下)2aが圧縮によりエラスチック化されている他は実施例1と同じである。
【0040】
実施例3
本実施例のコンクリートスラブ用埋込材1は、図4に示すように、ブロック2が上方部(及び側方部)の低発泡部(60倍)2bと、下方部の高発泡部(80倍)2cとが2層成形されている他は実施例1と同じである。
【0041】
実施例4
本実施例のコンクリートスラブ用埋込材1は、図5に示すように、ブロック2が上方部(及び側方部)の低発泡部(60倍)2bと下方部の高発泡部(80倍)2cとが別々に成形された後、低発泡部2bに設けた凹部4と高発泡部2cに設けた凸部5とを凹凸係合することにより機械的に一体化した構成からなる他は実施例5と同じである。
【0042】
実施例5
本実施例のコンクリートスラブ用埋込材1は、図6に示すように、実施例1(図1、図2)に示したコンクリートスラブ用埋込材1において、ブロック2の下方部(下部より約1/3の高さ)に約2mm巾のスリット6が刻設されている。
【0043】
実施例6
本実施例のコンクリートスラブ用埋込材1は、図7に示すように、実施例4に示したコンクリートスラブ用埋込材1において、低発泡部2bと高発泡部2cとの間に、ゴムシートからなる遮音性シート8が介装されている。
【0044】
実施例7〜12
本実施例7〜12のコンクリートスラブ用埋込材1は、図8〜図13に示すように、実施例1〜6に示したコンクリートスラブ用埋込材1において、ブロック2の下端に深さ約3mmの凹部7が形成されている。
【0045】
【発明の効果】
叙上のとおり、本発明のコンクリートスラブ用埋込材は、従来の埋込材のように多数の中空部を有しないので、該中空内部内に侵入・滞留する水分による鉄筋の腐食や漏出による外観の低下等のトラブルがなく、また、表面にスキン層を有するので、従来のカット品からなる埋込材のように、割れや欠け、反り等の問題がなく、更に段状の切欠部を有するので、コンクリートへの止着も容易で作業性が良好である。
【0046】
また、本発明のコンクリートスラブ用埋込材の一部又は全部をエラスチック化したり、低発泡部と高発泡部との2層構造としたり、下方部にスリットを刻設することにより、柔らかくなり弾性変形性に富むのでコンクリートとの密着性が向上するとともに、定置場所に小石等があっても、これを除去しなくとも定置され、作業性が大巾に向上する。
【0047】
更に、本発明のコンクリートスラブ用埋込材の下端部に浅い凹部を設けることにより、小石等はこの凹部内に吸収されるので定置性が一層向上し、埋込材の配設作業性が大巾に向上する。更にまた、遮音性シートを張設することにより、遮音性を一層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す斜視図である。
【図2】図1におけるA−A断面図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す概略断面図である。
【図4】本発明の他の実施例を示す概略断面図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す概略断面図である。
【図6】本発明の他の実施例を示す概略断面図である。
【図7】本発明の他の実施例を示す概略断面図である。
【図8】本発明の他の実施例を示す概略断面図である。
【図9】本発明の他の実施例を示す概略断面図である。
【図10】本発明の他の実施例を示す概略断面図である。
【図11】本発明の他の実施例を示す概略断面図である。
【図12】本発明の他の実施例を示す概略断面図である。
【図13】本発明の他の実施例を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 コンクリートスラブ用埋込材
2 発泡合成樹脂成形ブロック
3 段状の切欠部
4 凹部
5 凸部
6 スリット
7 凹部
8 遮音性シート
Claims (10)
- 表面にスキン層を有する発泡合成樹脂成形ブロック(以下、ブロックと記す)からなり、該ブロックの側壁部に、段状の切欠部が設けられていることを特徴とするコンクリートスラブ用埋込材。
- ブロックの全体又は一部がエラスチック化されている請求項1記載のコンクリートスラブ用埋込材。
- ブロックの下方部がエラスチック化されている請求項2記載のコンクリートスラブ用埋込材。
- ブロックが、上方部の低発泡部、下方部の高発泡部との2層構造からなる請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンクリートスラブ用埋込材。
- 低発泡部と高発泡部とが2層成形により一体化されている請求項4記載のコンクリートスラブ用埋込材。
- 低発泡部と高発泡部とが係合により一体化されている請求項4記載のコンクリートスラブ用埋込材。
- ブロックの下方部に複数個のスリットが刻設されている請求項1〜6のいずれか1項に記載のコンクリートスラブ用埋込材。
- ブロックの下端部に深さ2〜5mmの凹部が設けられている請求項1〜7のいずれか1項に記載のコンクリートスラブ用埋込材。
- ブロックがポリスチレン系樹脂からなる請求項1〜8のいずれか1項に記載のコンクリートスラブ用埋込材。
- 更に、遮音性シートが張設されている請求項1〜9のいずれか1項に記載のコンクリートスラブ用埋込材。
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2003
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