JPH10322840A - プロテクタ - Google Patents

プロテクタ

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JPH10322840A
JPH10322840A JP9127738A JP12773897A JPH10322840A JP H10322840 A JPH10322840 A JP H10322840A JP 9127738 A JP9127738 A JP 9127738A JP 12773897 A JP12773897 A JP 12773897A JP H10322840 A JPH10322840 A JP H10322840A
Authority
JP
Japan
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pin
protector
housing
clip
wire harness
Prior art date
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Application number
JP9127738A
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English (en)
Inventor
Takayuki Sakakura
隆之 坂倉
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、分岐部から分岐される線材束の長
さを簡単に調整することができるようにして、1つのパ
ターンの線材束で十分に対応することができ、製造作業
の作業性および共用性を向上させることができるととも
に管理を簡単に行なうことができるプロテクタを提供す
るものである。 【解決手段】 筐体13の底面にこの筐体13の延在方向に
亘って複数の開口部16を等間隔で設けるとともに、この
開口部17に嵌合可能なピン17または20を設け、このピン
17または20を開口部16の所定の位置に嵌合することによ
り、ピン17または20を筐体13の内側に立設させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プロテクタに関
し、詳しくは、車体や電気機器等に配設されるワイヤハ
ーネス等の線材束を保護するプロテクタであって、内側
で線材束を保持する長尺の筐体を有するとともに、この
筐体の延在方向の所定箇所にワイヤハーネスの一部の配
線方向を変更する分岐部を有し、筐体の内側でワイヤハ
ーネスの長さを調節して配線することができるプロテク
タに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車体や電気機器等に装着される
ワイヤハーネスはバッテリーや複数の電気回路に接続さ
れるため、ワイヤハーネスの所定箇所からワイヤハーネ
ス枝線を分岐して、他の電気回路に接続することによ
り、バッテリーや複数の電気回路を相互に接続するよう
になっている。このため、ワイヤハーネスを保持して車
体や電気機器等に配設するプロテクタにはこのワイヤハ
ーネスからワイヤハーネス枝線を分岐する分岐部が設け
られている。
【0003】従来のこの種のプロテクタの分岐構造とし
ては、例えば、図7に示すようなものがある。図7にお
いて、1はプロテクタであり、このプロテクタ1は内側
でワイヤハーネス5を保持する長尺の筐体2およびこの
筐体2を開閉可能な蓋3を有している。また、この筐体
2の延在方向の略中央部には分岐部4が形成されてお
り、この分岐部4はワイヤハーネス5の一部の配線方向
を変更するものである。
【0004】また、筐体2には複数のクリップ6が取付
けられており、このクリップ6は筐体2の外側に立設さ
れている。このクリップ6は図示しない車体や電気機器
等のパネルの開口部に嵌合されることにより、プロテク
タ1をパネルに固定するようになっている。ところで、
プロテクタ1に取付けられるワイヤハーネス5として
は、例えば、車種によって、図8に示すように異なる長
さの3パターンのワイヤハーネス5A、5B、5Cがあ
る。
【0005】具体的は、車種によっては分岐部4で分岐
されるワイヤハーネス5の長さα(分岐部4から車体側
の回路まで距離)が異なるため、予め3パターンのワイ
ヤハーネス5A、5B、5Cを準備し、車種に応じた長
さαを有するワイヤハーネス5A、5B、5Cを選択し
てプロテクタ1に取付けるのである。この場合、ワイヤ
ハーネス5Aはプロテクタ1の長手方向に配設されるワ
イヤハーネスの長さ(コネクタ間の長さ)が1000mmであ
り、分岐部で分岐されるワイヤハーネスの長さが600mm
であるため、分岐部4から突出されるワイヤハーネスの
長さαが100mmとなる。
【0006】また、ワイヤハーネス5Bはプロテクタ1
の長手方向に配設されるワイヤハーネスの長さ(コネク
タ間の長さ)が1000mmであり、分岐部で分岐されるワイ
ヤハーネスの長さが650mmであるため、分岐部4から突
出されるワイヤハーネスの長さαが150mmとなる。さら
に、ワイヤハーネス5Cはプロテクタ1の長手方向に配
設されるワイヤハーネスの長さ(コネクタ間の長さ)が
1000mmであり、分岐部で分岐されるワイヤハーネスの長
さが700mmであるため、分岐部4から突出されるワイヤ
ハーネスの長さαが200mmとなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のプロテクタ1にあっては、分岐部4の分岐位
置が一定位置にある同形状であるにも拘らず、分岐部4
から回路までの長さαが異なる3パターンのワイヤハー
ネス5A、5B、5Cを準備しなければならなかった。
【0008】このため、異なるパターンのワイヤハーネ
ス5A、5B、5Cを仮結束する必要がある上に、何れ
のパターンのワイヤハーネス5A、5B、5Cを過不足
なく製造しなければならず、製造が面倒である上に、ワ
イヤハーネスの管理も非常に面倒なものとなってしまっ
た。そこで本発明は、分岐部から分岐される線材束の長
さを簡単に調整することができるようにして、1つのパ
ターンの線材束で十分に対応することができ、製造作業
の作業性および共用性を向上させることができるととも
に管理を簡単に行なうことができるプロテクタを提供す
ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記課題を解決するために、内側で線材束を保持する長
尺の筐体および該筐体を開閉可能な蓋を有するととも
に、該筐体の延在方向の所定箇所に前記線材束の一部の
配線方向を変更する分岐部を有するプロテクタにおい
て、前記筐体の底面に該筐体の延在方向に亘って複数の
開口部を設けるとともに、該開口部に嵌合可能なピンを
設け、該ピンを開口部の所定の位置に嵌合することによ
り、該ピンを筐体の内側に立設させたことを特徴として
いる。
【0010】その場合、ピンを開口部の所定の位置に嵌
合させてピンを筐体の内側に立設させた状態で線材束を
筐体の内側に取付け、分岐部から分岐される線材束をピ
ンに引っ掛けることにより、分岐される線材束の長さを
調節して分岐部から車体や電気機器側の回路までの長さ
を調節することができる。このため、従来のように複数
パターンの線材束を準備するのを不要にでき、1種類の
線材束(例えば、分岐される線材束の長さが最も長い線
材束)で十分に対応することができ、製造作業の作業性
および共用性を向上させることができるとともに管理を
簡単に行なうことができる。
【0011】請求項2記載の発明は、上記課題を解決す
るために、請求項1記載の発明において、前記ピンの基
端部にはクリップが一体的に形成され、該ピンが開口部
に嵌合されたときに前記クリップが筐体の外側に立設さ
れることを特徴としている。その場合、ピンをクリップ
と兼用することができるため、プロテクタに専用のクリ
ップを使用するのを不要にできる。
【0012】請求項3記載の発明は、上記課題を解決す
るために、請求項1または2記載の発明において、前記
ピンは、基端部に前記クリップが一体的に形成されたも
のと、該クリップが形成されていない2種類のピンから
構成され、該ピンが選択的に前記開口部に嵌合されるこ
とを特徴としている。その場合、プロテクタと車体や電
気機器等のパネルの開口部の位置関係上からクリップと
一体化されたピンが開口部の所定の位置に取付けられな
い場合には、クリップが形成されていないピンを使用す
ることにより、パネルとプロテクタが干渉するのを防止
することができる。
【0013】請求項4記載の発明は、上記課題を解決す
るために、請求項1〜3何れかに記載の発明において、
前記筐体が2分割され、2分割された筐体が一体化され
るときに前記開口部を重ね合わせて該開口部に前記ピン
を嵌合させるようにしたことを特徴としている。その場
合、2分割された筐体を重ねる範囲を小さくしてプロテ
クタの延在方向を長くすることにより、線材束を広い範
囲で保護することができる。これに加えて、プロテクタ
の延在方向長さを調整することにより、分岐される線材
束の長さをより広い範囲で調節することができる。この
結果、線材束の共用性および生産性をより一層向上させ
ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1〜4は本発明に係るプロテクタ
の第1実施形態を示す図であり、請求項1〜3何れかに
記載の発明に対応している。まず、構成を説明する。図
1において、11はプロテクタであり、このプロテクタ11
は内側でワイヤハーネス(線材束)12を保持する長尺の
筐体13およびこの筐体13を開閉可能な蓋14を有してい
る。また、この筐体13の延在方向の略中央部には分岐部
15が形成されており、この分岐部15はワイヤハーネス12
の一部の配線方向を変更するものである。なお、このプ
ロテクタ11は押し出し成形またはインジェクション成形
によって成形されている。
【0015】また、筐体13の底面にこの筐体13の延在方
向に亘って複数の開口部16が形成されており、この開口
部16は例えば、7mmの丸穴から構成され10mm間隔で配設
されている。なお、この開口部16は7mm×7mmの角穴で
あっても良い。また、この開口部16には図2(a)に示
すピン17が嵌合されるようになっており、このピン17は
基端部にクリップ18が一体的に形成されている。また、
ピン17には皿部19aおよびロック爪19bが形成されてお
り、クリップ18側を筐体13の内側から開口部16を通して
挿通したとき、皿部19aとロック爪19bが筐体13の底面
に嵌合するようになっている。
【0016】このとき、ピン17が筐体13の内側に立設さ
れるとともに、クリップ18が筐体13の外側に立設され
る。また、この開口部16には図2(b)に示すピン20が
嵌合されるようになっており、このピン20には皿部21a
およびロック爪21bが形成され、ピン20の先端側をプロ
テクタ11の内側から開口部16を通して挿通したとき、皿
部21aとロック爪21bがプロテクタ11の底面に嵌合する
ようになっている。このとき、ピン20が筐体13の内側に
立設される。
【0017】次に、ワイヤハーネス12をプロテクタ11に
取付ける方法を説明する。まず、従来、3パターンあっ
たワイヤハーネスに代えて、図8に示すワイヤハーネス
のうち、分岐部15で分岐される分岐ハーネスの長さが最
も長いワイヤハーネスのみを準備する。このワイヤハー
ネスは、図1(b)に示すようにプロテクタ11の長手方
向に配設されるワイヤハーネスの長さ(コネクタ間の長
さ)が1000mmであり、分岐部で分岐されるワイヤハーネ
スの長さが700mmのものである。
【0018】次いで、開口部16の所定の位置(この所定
の位置は例えば車体パネルの開口部に合致する位置に対
応する)にクリップ18を有するピン17を嵌合させる。こ
のとき、分岐長さが200mmの場合にはピン17にワイヤハ
ーネス12を引っ掛けずにそのまま分岐部15からワイヤハ
ーネス12を分岐させることにより、ワイヤハーネス12を
プロテクタ11に取付ける。
【0019】また、分岐長さが150mmや100mmの場合に
は、図3に示すようにピン17にワイヤハーネス12を引っ
掛けることにより、分岐されるワイヤハーネス12の長さ
を調節して分岐部15から車体の回路までの長さを調節す
る。また、ワイヤハーネス12の分岐ハーネスの長さを微
調整したい場合には、クリップが形成されていないピン
20を開口部16に嵌合させて分岐ハーネスの長さを調整す
る。
【0020】このように本実施形態では、筐体13の底面
にこの筐体13の延在方向に亘って複数の開口部16を等間
隔で設けるとともに、この開口部17に嵌合可能なピン17
または20を設け、このピン17または20を開口部16の所定
の位置に嵌合することにより、ピン17または20を筐体13
の内側に立設させたため、ピン17または20を筐体13の内
側に立設させた状態でワイヤハーネス12を筐体13の内側
に取付け、分岐部15から分岐されるワイヤハーネス12を
ピン17または20に引っ掛けることにより、分岐されるワ
イヤハーネス12の長さを調節して分岐部15から車体の回
路までの長さを調節することができる。
【0021】このため、従来のように複数パターンの線
材束を準備するのを不要にでき、1種類のワイヤハーネ
ス12で十分に対応することができ、製造作業の作業性お
よび共用性を向上させることができるとともに管理を簡
単に行なうことができる。また、ピン17の基端部にクリ
ップ18を一体的に形成し、このピン17を開口部16に嵌合
したときにクリップ18を筐体13の外側に立設させるよう
にしたため、ピン17をクリップ18と兼用することがで
き、プロテクタ11に専用のクリップを使用するのを不要
にできる。
【0022】さらに、クリップ18が一体的に形成された
ピン17とクリップが形成されていないピン20の2種類を
設け、ピン17または20を選択的に開口部16に嵌合したた
め、プロテクタ11と車体パネルの開口部の位置関係上か
らクリップ18と一体化されたピン17を開口部の所定の位
置に取付けられない場合には、クリップが形成されてい
ないピン20を使用することにより、パネルとプロテクタ
11が干渉するのを防止することができる。
【0023】なお、本実施形態では、ピン17または20に
皿部19a、21aを設け、この皿部19aとロック爪19bお
よび皿部21aとロック爪21bを筐体13の底面に嵌合させ
るようにしているが、これに限らず、図4(a)(b)
に示すように皿部に代えてピン22および23にロック爪22
a、23aを設け、ロック爪19bとロック爪22aおよびロ
ック爪21bとロック爪23aを筐体13の底面に嵌合させる
ようにしても良い。この場合、ピン22および23を筐体13
の内側または外側から開口部16に挿通することができ
る。
【0024】また、本実施形態では、クリップ18を有す
るピン17を設けているが、プロテクタ11側にクリップが
形成されている場合には、ピン20のみを使用すれば良
い。図5、6は本発明に係るプロテクタの第2実施形態
を示す図であり、請求項1〜4何れかに記載の発明に対
応している。なお、本実施形態では、プロテクタを2分
割した点に特徴があり、ピンおよびワイヤハーネスの構
成は第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と同
様の構成には同一番号を付して説明を省略する。
【0025】図5、6において、30はプロテクタであ
り、このプロテクタ30は内側でワイヤハーネス12を保持
する長尺の筐体31およびこの筐体31を開閉可能な蓋32を
有している。また、この筐体31の延在方向の略中央部に
は分岐部33が形成されており、この分岐部33はワイヤハ
ーネス12の一部の配線方向を変更するものである。ま
た、筐体31の底面にこの筐体31の延在方向に亘って複数
の開口部34が形成されており、この開口部34は例えば、
7mmの丸穴から構成され10mm間隔で配設されている。な
お、この開口部34は7mm×7mmの角穴であっても良い。
【0026】また、この開口部34には図2(a)(b)
に示すピン17または20が嵌合されるようになっている。
一方、40はプロテクタであり、このプロテクタ40は内側
でワイヤハーネス12を保持する長尺の筐体41およびこの
筐体41を開閉可能な蓋42を有している。また、この筐体
41の延在方向の略中央部には分岐部43が形成されてお
り、この分岐部43はワイヤハーネス12の一部の配線方向
を変更するものである。
【0027】また、筐体41の底面にこの筐体41の延在方
向に亘って複数の開口部44が形成されており、この開口
部44は例えば、7mmの丸穴から構成され10mm間隔で配設
されている。なお、この開口部44は7mm×7mmの角穴で
あっても良い。また、この開口部44には図2(a)
(b)に示すピン17または20が嵌合されるようになって
いる。
【0028】一方、筐体41は筐体31よりも外径が小さく
形成されており、筐体31は筐体41に収納されるようにな
っている。そして、筐体41を筐体31に重ねるようにして
収納することにより、筐体31および41を一体化したとき
に所定の開口部34および44を重ね合わせて開口部34、44
にピン17または20を嵌合させることにより、筐体31およ
び41が結合される。なお、ピン17または20の皿部19aと
ロック爪19bおよび皿部21aとロック爪21bは重ねられ
た筐体31および筐体41の厚みを考慮して離隔されてピン
17または20に形成されている。
【0029】次に、ワイヤハーネス12をプロテクタ11に
取付ける方法を説明する。本実施形態にあっても、従
来、3パターンあったワイヤハーネスに代えて、図8に
示すワイヤハーネスのうち、分岐部で分岐される分岐ハ
ーネスの長さが最も長いワイヤハーネスのみを準備す
る。このワイヤハーネスは、図1(b)に示すようにプ
ロテクタ11の長手方向に配設されるワイヤハーネスの長
さ(コネクタ間の長さ)が1000mmであり、分岐部で分岐
されるワイヤハーネスの長さが700mmのものである。
【0030】次に、ワイヤハーネス12の幹線ハーネスの
長さが長い場合には、図6(a)(b)に示すように幹
線ハーネスの長さに応じた長さになるように、筐体31を
筐体41に重ねるようにして収納して何れかの開口部34お
よび44を重ね合わせて開口部34、44にピン17を嵌合させ
ることにより、筐体31および41を結合する。このとき、
分岐長さが200mmの場合にはピン17にワイヤハーネス12
を引っ掛けずにそのまま分岐部33または43からワイヤハ
ーネス12を分岐させることにより、ワイヤハーネス12を
プロテクタ30および40に取付ける。
【0031】また、分岐長さが150mmや100mmの場合に
は、図3に示すようにピン17にワイヤハーネス12を引っ
掛けることにより、分岐されるワイヤハーネス12の長さ
を調節して分岐部33または43から車体の回路までの長さ
を調節する。また、ワイヤハーネス12の分岐ハーネスの
長さを微調整した場合には、クリップが形成されていな
いピン20を開口部34、44に嵌合させて分岐ハーネスの長
さを調整する。
【0032】また、ワイヤハーネス12の幹線ハーネスが
短い場合には、図6(c)に示すように、幹線ハーネス
の長さになるように筐体31、41を重ねる範囲を広くして
プロテクタの延在方向を短くする。このように本実施形
態では、2分割された筐体31、41を重ねる範囲を小さく
してプロテクタの延在方向を長くすることにより、第1
実施形態と同様の効果に加えてワイヤハーネス12を広い
範囲で保護することができる。これに加えて、プロテク
タ30、40の延在方向長さを調整することにより、分岐さ
れるワイヤハーネス12の長さをより広い範囲で調節する
ことができる。この結果、ワイヤハーネス12の共用性お
よび生産性をより一層向上させることができる。
【0033】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ピンを開
口部の所定の位置に嵌合させてピンを筐体の内側に立設
させた状態で線材束を筐体の内側に取付け、分岐部から
分岐される線材束をピンに引っ掛けることにより、分岐
される線材束の長さを調節して分岐部から車体や電気機
器側の回路までの長さを調節することができる。
【0034】このため、従来のように複数パターンの線
材束を準備するのを不要にでき、1種類の線材束(例え
ば、分岐される線材束の長さが最も長い線材束)で十分
に対応することができ、製造作業の作業性および共用性
を向上させることができるとともに管理を簡単に行なう
ことができる。請求項2記載の発明によれば、ピンをク
リップと兼用することができるため、プロテクタに専用
のクリップを使用するのを不要にできる。
【0035】請求項3記載の発明によれば、プロテクタ
と車体や電気機器等のパネルの開口部の位置関係上から
クリップと一体化されたピンが開口部の所定の位置に取
付けられない場合には、クリップが形成されていないピ
ンを使用することにより、パネルとプロテクタが干渉す
るのを防止することができる。請求項4記載の発明によ
れば、2分割された筐体を重ねる範囲を小さくしてプロ
テクタの延在方向を長くすることにより、線材束を広い
範囲で保護することができる。これに加えて、プロテク
タの延在方向長さを調整することにより、分岐される線
材束の長さをより広い範囲で調節することができる。こ
の結果、線材束の共用性および生産性をより一層向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプロテクタの第1実施形態を示す
図であり、(a)はその斜視図、(b)はワイヤハーネ
スの概略構成図である。
【図2】第1実施形態のピンを示す図であり、(a)は
クリップ付きのピンを示す図、(b)はクリップなしの
ピンを示す図である。
【図3】第1実施形態のピンによってワイヤハーネスの
長さを調整する状態を示す図である。
【図4】第1実施形態のピンの他の態様を示す図であ
り、(a)はクリップ付きのピンを他の態様を示す図、
(b)はクリップなしのピンの他の態様を示す図であ
る。
【図5】本発明に係るプロテクタの第2実施形態を示す
図であり、そのプロテクタを分割した状態を示す図であ
る。
【図6】(a)は第2実施形態のプロテクタを結合した
状態を示す図、(b)は同図(a)の要部上面図、
(c)はプロテクタの結合位置を変えたときのその要部
上面図である。
【図7】従来のプロテクタの構成図であり、(a)はワ
イヤハーネスを取付け状態を状態を示す図、(b)はワ
イヤハーネスが取付けられていないプロテクタを示す図
である。
【図8】従来の3パターンのワイヤハーネスを示す図で
ある。
【符号の説明】
11、30、40 プロテクタ 12 ワイヤハーネス(線材束) 13、31、41 筐体 14、32、42 蓋 15、33、43 分岐部 16、34、44 開口部 17、20 ピン 18 クリップ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内側で線材束を保持する長尺の筐体および
    該筐体を開閉可能な蓋を有するとともに、該筐体の延在
    方向の所定箇所に前記線材束の一部の配線方向を変更す
    る分岐部を有するプロテクタにおいて、 前記筐体の底面に該筐体の延在方向に亘って複数の開口
    部を設けるとともに、該開口部に嵌合可能なピンを設
    け、 該ピンを開口部の所定の位置に嵌合することにより、該
    ピンを筐体の内側に立設させたことを特徴とするプロテ
    クタ。
  2. 【請求項2】前記ピンの基端部にはクリップが一体的に
    形成され、該ピンが開口部に嵌合されたときに前記クリ
    ップが筐体の外側に立設されることを特徴とする請求項
    1記載のプロテクタ。
  3. 【請求項3】前記ピンは、基端部に前記クリップが一体
    的に形成されたものと、該クリップが形成されていない
    2種類のピンから構成され、該ピンが選択的に前記開口
    部に嵌合されることを特徴とする請求項1または2記載
    のクリップ。
  4. 【請求項4】前記筐体が2分割され、2分割された筐体
    が一体化されるときに前記開口部を重ね合わせて該開口
    部に前記ピンを嵌合させるようにしたことを特徴とする
    請求項1〜3何れかに記載のプロテクタ。
JP9127738A 1997-05-19 1997-05-19 プロテクタ Pending JPH10322840A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006311785A (ja) * 2005-03-29 2006-11-09 Yazaki Corp プロテクタ
JP2010114995A (ja) * 2008-11-06 2010-05-20 Sumitomo Wiring Syst Ltd プロテクタ
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JP2017147075A (ja) * 2016-02-16 2017-08-24 株式会社豊田自動織機 電池モジュールの製造方法、ハーネスユニット、及び、電池モジュール

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