JP2010114995A - プロテクタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車種が異なる自動車に配索されるワイヤハーネスの配索方向に対応させて用いられる複数のカセットブロック(10〜40)を備え、前記各カセットブロックは、底壁と、該底壁の幅方向の両端縁から突出する側壁とで電線通路を備え、各カセットブロックは長さ方向の両端に電線挿通用開口を備えるとともに、前記側壁の少なくとも一方の中間位置に中間出口を備えた形状とし、前記各カセットブロックは前記側壁外面に互いに係止できるロック部を備えると共に、前記底壁の長さ方向の先端に互いにロック部を備えていることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
該プロテクタは、底壁と両側壁とで囲まれた電線群の通路を設けた略樋形状とされ、長さ方向の両端の底壁からテープ巻き舌片を突出し、該テープ巻き舌片と電線群とに粘着テープを巻き付けて電線群をプロテクタに固定している。
自動車には、2ドア、3ドア、4ドアのタイプがあり、これらのドアへ配索されるワイヤハーネスは配索方向が相違するため、ドアのタイプ毎にドア用ワイヤハーネスのプロテクタを設ける必要がある。しかしながら、ドアのタイプ毎にプロテクタを形成すると、コスト高になる問題がある。
しかしながら、該プロテクタ100では2組のワイヤハーネスWの挿通方向の規制をできるが、3ドアでは3つのワイヤハーネス、4ドアでは4つのワイヤハーネスの方向規制をする必要がある。
即ち、2ドアの場合は、図8(A)(B)に示すように、底壁201の中央部に仕切壁202で第一通路203と第二通路204を設け、第一通路203に右側ドアのワイヤハーネスW1、第二通路204に左側ドアのワイヤハーネスW2を通し、出口203a、204aから引き出されたワイヤハーネスW1、W2を左右に分岐させた左右のドアへと配索している。
3ドアの場合は、図8(C)に示すように、プロテクタ200内の第一通路203に右ドアへ配索するワイヤハーネスW1と後部ドアへ配索するワイヤハーネスW3を通し、後部ドアへのワイヤハーネスW3は出口203aから引き出した後にプロテクタ200の外面に沿って折り返して後部ドアへと配索している。
4ドアの場合は、図8(D)に示すように、プロテクタ200内の第一通路203、204に前後の左右のワイヤハーネスW1とW4、W2とW5を通した後に、W4とW5とを出口203a、204aから引き出した後に、折り返した後に自動車に後部側へと配索している。該折り返し位置でクランプあるいはプロテクタ(図示せず)で経路規制した後に、自動車に後部側へと配索している。
前記各カセットブロックは、底壁と、該底壁の幅方向の両端縁から突出する側壁とで電線通路を備え、各カセットブロックは長さ方向の両端に電線挿通用開口を備えるとともに、前記側壁の少なくとも一方の中間位置に中間出口を備えた形状とし、
前記各カセットブロックは前記側壁外面に互いに係止できるロック部を備えると共に、前記底壁の長さ方向の先端に互いにロック部を備えていることを特徴とするプロテクタを提供している。
前記第2、第3、…第Nカセットブロックは第1カセットブロックの幅方向に並設させて前記中間出口同士を連通させるカセットブロックとし、または、第1カセットブロックの長さ方向の一端に連続させるカセットブロックとしている。
また、ドアのタイプが異なる場合にかぎらず、車種によって、分岐させて用いるワイヤハーネスの分岐方向が相違する場合にも好適に用いることができる。
その結果、プロテクタを車種毎にワイヤハーネスの配索方向に応じて成形する必要はなく、大幅なコスト低下を図ることができる。また、プロテクタから引き出されるワイヤハーネスの配索方向への取り回しを不要とでき、ワイヤハーネスの無駄およびワイヤハーネスの付属部品の無駄を無くし、かつ、取り回しにより発生する恐れがあるワイヤハーネスの損傷の発生を防止できる。
図1乃至図6に実施形態のプロテクタを示す。
前記中間出口11を挟む側壁2の外面にはそれぞれロック部を構成するロック枠部15Aと15Bを突設する一方、他方が側壁3の外面にはそれぞれロック部を構成するロック爪16Aと16Bを突設している。また、底壁1の長さ方向の一端にロック枠部17A、他端にロック爪17Bを設けている。
さらに、底壁1の長さ方向の両側の入口13側と出口14側には中間仕切壁18、19を突設し、該中間仕切壁18、19に挟まれた仕切壁の無い部分に前記中間出口11、12を設け、右通路5A、左通路5Bとに分けている。
また、第二カセットブロック20のロック枠部23B、23Cを、第一カセットブロック10のロック爪16A、16Bとロック係止すると、第一カセットブロック10の中間出口12と第二カセットブロック20の中間出口22とが連通した状態で、第一、第二カセットブロック10、20とが結合される。
該第二カセットブロック20にも、入口25側の底壁先端にロック爪27B、出口26にロック枠部27Aを設け、入口25、出口26の底壁には中間仕切壁28A、28Bを突設している。
前記ロック爪35を第一カセットブロック10のロック枠部15Bとロック結合すると、中間出口11と33とが連通した状態で、第一、第三カセットブロック10、30とが結合される。
即ち、図3(A)に示すように、2ドアの場合は右ドアへと配索するワイヤハーネスW1を右通路5Aに、左ドアへ配索するワイヤハーネスW2は左通路5Bに通し、入口13から通し、出口14でワイヤハーネスW1を右側へと引き出して配索し、ワイヤハーネスW2は左側へと引き出して配索している。
このように、中間仕切壁18、19でワイヤハーネスW1、W2を右通路5A、左通路5Bと振り分けて配索できるため、配索間違いが防止でき、配索作業性を高めることができる。
この場合も中間仕切壁でワイヤハーネスの振り分けができるため、配索間違いが防止でき、配索作業性を高めることができる。
この場合、左右ドアへ配索するワイヤハーネスW1、W2は第二カセットブロック20の右通路5Aと左通路5Bに通し、2ドアの場合と同様に左右のドアへと配索する。
バックドアへ配索するワイヤハーネスW3は第一カセットブロック10に通し、中間出出口11から引き出して後部側へと配索している。
また、ドアに配索するワイヤハーネスにかぎらず、他の機器に配索するワイヤハーネスにおいても、車両条件に応じて、図4(A)(B)(C)のいずれかを選択してプロテクタとして用いることができる。
即ち、図5(A)に示すように、第四カセットブロック40の低位部のロック枠部46Aと46Bを第一カセットブロック10のロック爪16A、16Bとロック結合すると、第一カセットブロック10から第四カセットブロック40に挿通したワイヤハーネスW6とW7とは、ワイヤハーネスW6を中間出口44から第一カセットブロック10の中間出口12へと引き出し、該中間出口12から前後方向に分岐して配索できる。ワイヤハーネスW7は上下段差41を通して高位置の出口から引き出している。これにより、ワイヤハーネスW6とW7とに高低差を持たせて引き出すことができる。
図6(A)に示すように、第一カセットブロック10に第二カセットブロック20を長さ方向に連結している。即ち、第一カセットブロック10の底壁1の一端に設けたロック枠部17Aに第二カセットブロック20の底壁1に設けたロック爪27Bをロック結合している。
図6(B)では、第一カセットブロック10に第四カセットブロック40を互いの底壁に設けたロック枠部とロック爪とを係止してロック結合している。
よって、車種毎にワイヤハーネスの配索形態に対応したプロテクタをそれぞれ個別に成形する必要はなく、プロテクタの金型製作費を大幅に減額でき、コストの低下を図ることができる。かつ、プロテクタから引き出した後にワイヤハーネスを取り回す必要がなくなるため、ワイヤハーネスの無駄を省くことができるとともに、取り回したワイヤハーネスを車体に係止するクランプ等の付属部品も不要とでき、部品コスト、取り付けコストの削減を図ることができる。
2、3 側壁
5(5A、5B) 電線通路
10 第一カセットブロック
12、13 中間出口
15A、15B ロック枠部
16A、16B ロック爪
17A ロック枠部
17B ロック爪
20 第二カセットブロック
30 第三カセットブロック
40 第四カセットブロック
W1〜W9 ワイヤハーネス
P−1〜P−4 プロテクタ
Claims (5)
- 車種が異なる自動車に配索されるワイヤハーネスの配索方向に対応させて用いられる複数のカセットブロックを備え、
前記各カセットブロックは、底壁と、該底壁の幅方向の両端縁から突出する側壁とで電線通路を備え、各カセットブロックは長さ方向の両端に電線挿通用開口を備えるとともに、前記側壁の少なくとも一方の中間位置に中間出口を備えた形状とし、
前記各カセットブロックは前記側壁外面に互いに係止できるロック部を備えると共に、前記底壁の長さ方向の先端に互いにロック部を備えていることを特徴とするプロテクタ。 - 前記カセットブロックとして、形状を相違させた第1、第2、第3、…第Nカセットブロックを備え、第1カセットブロックを基本カセットブロックとすると、該第1カセットブロックの側壁の中間部に前記中間出口を備え、該側壁の前記中間出口を挟む外面にそれぞれ前記ロック部の係止枠部を設けると共に前記底壁の長さ方向の一端にロック部のロック枠、他端にロック爪を備え、
前記第2、第3、…第Nカセットブロックは第1カセットブロックの幅方向に並設させて前記中間出口同士を連通させるカセットブロックとし、または、第1カセットブロックの長さ方向の一端に連続させるカセットブロックとしている請求項1に記載のプロテクタ。 - さらに、前記第1カセットブロック以外のカセットブロックとして、長さ方向に円弧部を備え、該円弧部を通してワイヤハーネスを方向変換して引き出すものとしている請求項2に記載のプロテクタ。
- さらに、前記第1カセットブロック以外のカセットブロックとして、長さ方向の中間部に段差部を備え、該段差部を通してワイヤハーネスの配索高さを変えて引き出すものとしている請求項2または請求項3に記載のプロテクタ。
- 前記カセットブロックは、4ドア、3ドアおよび2ドアの自動車に配索するドア用ワイヤハーネスに共用で用いられるものである請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のプロテクタ。
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