JPH10322687A - 車輌後方監視装置 - Google Patents

車輌後方監視装置

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JPH10322687A
JPH10322687A JP9139434A JP13943497A JPH10322687A JP H10322687 A JPH10322687 A JP H10322687A JP 9139434 A JP9139434 A JP 9139434A JP 13943497 A JP13943497 A JP 13943497A JP H10322687 A JPH10322687 A JP H10322687A
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憲孝 戸田
Koji Imamura
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 障害物が例えば車輌後方の左右いずれの位置
にあるかすなわち危険範囲にあるか否かを簡単に知得で
きる車輌後方監視装置を提供する。 【解決手段】 車輌後方を撮影するテレビカメラと、こ
のテレビカメラからの映像を再生するテレビモニタ31
と、前記車輌後方の障害物までの距離を検出する複数の
センサとを備えた車輌後方監視装置において、テレビモ
ニタ31には複数のセンサから障害物までの距離を所定
の表示形態に従って個別に表示する複数の表示エリア
i,j,kを設け、複数の表示エリアi,j,kに表示
される表示形態を複数のセンサから障害物までの距離に
応じて変化させる表示形態変更手段を設けたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビカメラを用いた
車輌後方監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車輌後方を撮影するテレビカメ
ラと、このテレビカメラからの映像を再生するテレビモ
ニタと、前記車輌後方の障害物までの距離を検出する複
数のセンサとを備え、センサから最も近い障害物までの
距離を前記テレビモニタ上に表示するようにした車輌後
方監視装置は知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種の従来の車輌後
方監視装置では、運転者にとって障害物までの距離を知
ることはできても、該当する障害物が車輌後方の例えば
左右いずれの位置にあるかを知ることはできないという
問題がある。
【0004】障害物が例えば車輌後方の左右いずれの位
置にあるかを知ることができないと、運転者にとって障
害物を避けるためにどちらの方向へハンドルを操作すれ
ばよいかの判断が困難になる。
【0005】そこで、本発明の目的は、上述した従来の
技術が有する問題を解消し、障害物が危険範囲にあるか
否かと共に、車輌後方の左右いずれの方向にあるかを簡
単に知得できる車輌後方監視装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、車輌後方を撮影するテレ
ビカメラと、このテレビカメラからの映像を再生するテ
レビモニタと、前記車輌後方の障害物までの距離を検出
する複数のセンサとを備えた車輌後方監視装置におい
て、前記テレビモニタには複数のセンサから障害物まで
の距離を所定の表示形態に従って個別に表示する複数の
表示エリアを設け、複数の表示エリアに表示される表示
形態を複数のセンサから障害物までの距離に応じて変化
させる表示形態変更手段を設けたことを特徴とするもの
である。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
ものにおいて、表示形態変更手段は表示形態の色を変化
させることを特徴とするものである。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項1記載の
ものにおいて、表示形態変更手段は表示形態の点滅スピ
ードを変化させることを特徴とするものである。
【0009】請求項4に記載の発明は、請求項1記載の
ものにおいて、表示形態変更手段は表示形態の点滅スピ
ードを変化させると共に障害物が危険範囲に入った場
合、表示形態の点滅を停止し、点灯させることを特徴と
するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照して説明する。
【0011】図1a、bにおいて参照符号1は車輌を示
し、この車輌1の後方中央にはCCDテレビカメラ3が
取り付けられている。また車輌1のバンパー5の中央に
は障害物までの距離を検出する超音波を用いたバックソ
ナー7が取り付けられ、左右コーナーには同じく障害物
までの距離を検出する超音波を用いたコーナーソナー
8,9が取り付けられている。中央のバックソナー7の
検知範囲は符号Aで表され、左右のコーナーソナー8,
9の検知範囲は符号B、Cで表される。
【0012】図2は表示制御部100のブロック図であ
る。この図2において、車輌のシフトギア(図示せず)
をバックギアに入れるとバックライト11が点灯し、バ
ックライトライン11aを通じて、表示制御部100の
IF(インターフェイス)回路13に電圧が与えられ、
このIF(インターフェイス)回路13を通じて、制御
用マイコン15にシステムオンの信号13aが入力され
る。
【0013】次に、制御用マイコン15からカメラON
信号15aがスイッチ19に出力され、このスイッチ1
9を介して電源回路17からの電源が表示制御部100
に接続されたCCDテレビカメラ3に供給される。それ
と同時に制御用マイコン15から信号15bが出力さ
れ、この信号15bにより映像切換スイッチ21がター
ンオンされてカメラ映像に切換えられる。
【0014】この映像切換スイッチ21が切換えられる
と、CCDテレビカメラ3より出力されるカメラ映像信
号3aは、表示制御部100内に入って、映像アンプ2
3を通り、同期分離回路25において複合同期信号25
aが取出され、この複合同期信号25aは映像信号23
aと共に、オンスクリーンディスプレイ回路27に入力
される。このオンスクリーンディスプレイ回路27で
は、カメラ映像信号3aに後述するように距離マーカー
a〜h(図3)がスーパーインポーズされ、このスーパ
ーインポーズされた後の信号27aは映像アンプ29、
映像切換スイッチ21を通ってテレビモニタ31へ出力
される。
【0015】このテレビモニタ31にはCCDテレビカ
メラ3からの映像と共に、図3に示すように制御用マイ
コン15によって表示位置を指定された前述の距離マー
カーa〜hがスーパーインポーズされる。a,bは車輌
後端より約3m後方、c,dは車輌後端より約2m後
方、e,fは車輌後端より約1m後方、g,hは車輌後
端より約50cm後方の地点を示す。各地点での表示の
間隔は図4からも明らかなように車輌1の最外側(車輌
幅)を示している。
【0016】この実施形態では、テレビモニタ31には
図3に示すように3個のソナー(「センサ」)7,8,
9から障害物までの距離を所定の表示形態に従って個別
に表示する3個の表示エリアi,j,kが設けられる。
ここでの所定の表示形態はバンパー5の形状を示す表示
であり左右コーナー、中央部に3分割されて表示され
る。この3分割された表示エリアi,j,kはそれぞれ
車輌左後方に取付けられたコーナーソナー9、車輌後方
中央部に取付けられたバックソナー7、車輌右後方に取
付けられたコーナーソナー8に対応して設けられる。
【0017】図2を参照して、車輌後方3個所(右後
方、左後方、中央)に取付けられた各ソナー7,8,9
は、ソナーコントローラー33に接続され、各ソナー
7,8,9から障害物までの距離情報を表す信号は、ソ
ナーコントローラー33にてシリアル信号に変換されて
表示制御部100のIF回路13を通り制御用マイコン
15に入力される。ソナーコントローラー33にはブザ
ー35が接続され、各ソナー7,8,9から障害物まで
の距離情報によって警告音が発せられる。
【0018】制御用マイコン15に各ソナー7,8,9
からの距離情報が入力されると、この実施形態ではこの
距離情報に応じて各表示エリアi,j,kに表示される
表示形態が変化される。制御用マイコン15は表示形態
変更手段を構成する。
【0019】図5〜図9は表示形態の変化の一例を示し
たものである。
【0020】例えば車輌左側後方3mの位置に障害物S
があると仮定する。車輌1のギアをバックギアに入れる
と、図5に示すようにテレビモニタ31にはカメラ映像
が映し出されると共に、距離マーカーa〜hが表示され
る。この状態においては、障害物Sは車輌左側後方3m
と遠いために各表示エリアi,j,kの表示形態に変化
はなく全てのエリアの表示色が例えば「白色」である。
【0021】車輌1を後退させると、車輌1は当然障害
物Sに近づく。その障害物Sが車輌後方2mの位置まで
近づくと、中央のバックソナー7が障害物Sを検知し、
図6に示すようにバンパー中央部の表示エリアjが「白
色」から「緑色」に変化する。その状態のまま更にバッ
クしていきバックソナー7による検知距離が1mとなる
と、図7に示すようにバンパー中央部の表示エリアjが
「緑色」から「黄色」に変化する。尚、障害物Sは車輌
左側後方の位置にあるので、本来であれば左側のコーナ
ーソナー9に対応する表示エリアiの表示が「緑色」お
よび「黄色」に変化するはずであるが、図1bおよび図
4からも明らかなようにコーナーソナー9の検知距離は
1mよりも短く設定されるので当該1mに近づくまでの
間は中央のバックソナー7のみに障害物Sが検知され
る。
【0022】さらに車輌1を後退させて車輌左側後方の
障害物Sが1m以内に入ると今度はバックソナー7ばか
りでなく左側のコーナーソナー9も障害物Sを検知し、
その検知距離が0.5mになると図8に示すようにバン
パー中央部の表示エリアjが「黄色」から「赤色」に変
化すると共に、左側のコーナーソナー9に対応する表示
エリアiの表示が「白色」から「赤色」へ変化し、この
表示エリアiの表示は「赤色」で点滅を開始する。この
「点滅速度」はリニアに変化して後退する車輌1が障害
物Sに近づくに従って速くなる。
【0023】最後にコーナーソナー9による検知距離が
0.2mとなった時点で、図9に示すように表示エリア
iの「点滅」が停止され「赤色点灯」となる。運転者に
とっては最終段階で「点滅」により注意喚起され「赤色
点灯」となった時点で車輌1を停止させればよいので運
転の操作性が向上する。
【0024】この実施形態によれば、バックカメラ映像
の表示エリアの表示を変化させることにより、車輌後方
の障害物Sの位置、存在をより確実に運転者に認識させ
ることができる。また車輌後方中央、左右3個所のソナ
ー7,8,9と中央、左右のバンパー位置表示i,j,
kとがそれぞれ対応しているのでどの位置に配置された
ソナーが障害物Sを検知しているのかすぐに判断するこ
とができる。さらにバックカメラ3とバック、コーナー
ソナー7,8,9を併用しているためより車輌後方の死
角をカバーすることができる。
【0025】超音波ソナー7,8,9と組み合わせ、ソ
ナー7,8,9から得た障害物Sまでの距離情報により
モニタ31画面上にスーパーインポーズさせている距離
マーカーのバンパー位置表示i,j,kの表示色を変
色、点滅させ、また同時に例えばブザー35の音を鳴ら
すことにより視覚、聴覚両方より障害物の有無、その障
害物が危険範囲(ここでは見地距離が0.2m以内)に
あるかどうか等をより正確に運転者に知らせることがで
きる等の効果を奏する。
【0026】以上、一実施形態に基づいて本発明を説明
したが、本発明は、これに限定されるものでないことは
明らかである。
【0027】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、バック
カメラ映像の表示エリアの表示を変化させることによ
り、車輌後方の障害物の位置、存在をより確実に運転者
に認識させることができる。また複数のセンサと例えば
バンパー位置表示とをそれぞれ対応させればどの方向の
センサが障害物を検知しているのかすぐに判断すること
ができるので安全性を向上させることができる。
【0028】請求項2に記載の発明によれば、表示形態
の色を変化させるので、運転者の視覚に訴えて安全性を
向上させることができる。
【0029】請求項3に記載の発明によれば、表示形態
の点滅スピードを変化させるので、運転者の視覚に訴え
て安全性を向上させることができる。
【0030】請求項4に記載の発明によれば、表示形態
の点滅スピードを変化させると共に障害物が危険範囲に
入った場合、表示形態の点滅を停止し、点灯させるの
で、運転者の視覚に訴えて安全性を向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】a、bはカメラとセンサの取付位置を示す側面
図、平面図である。
【図2】制御ブロック図である。
【図3】モニタ上の表示形態を示す図である。
【図4】カメラの検出範囲を示す図である。
【図5】障害物検出の一例を示す図である。
【図6】障害物検出の一例を示す図である。
【図7】障害物検出の一例を示す図である。
【図8】障害物検出の一例を示す図である。
【図9】障害物検出の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 車輌 3 CCDテレビカメラ 5 バンパー 7,8,9 センサ 15 制御用マイコン 31 テレビモニタ 100 表示制御部 a〜h 距離マーカー i,j,k 表示エリア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G06T 1/00 G08G 1/16 C 7/60 G06F 15/62 380 G08G 1/16 15/70 350J

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輌後方を撮影するテレビカメラと、こ
    のテレビカメラからの映像を再生するテレビモニタと、
    前記車輌後方の障害物までの距離を検出する複数のセン
    サとを備えた車輌後方監視装置において、 前記テレビモニタには複数のセンサから障害物までの距
    離を所定の表示形態に従って個別に表示する複数の表示
    エリアを設け、複数の表示エリアに表示される表示形態
    を複数のセンサから障害物までの距離に応じて変化させ
    る表示形態変更手段を設けたことを特徴とする車輌後方
    監視装置。
  2. 【請求項2】 前記表示形態変更手段は表示形態の色を
    変化させることを特徴とする請求項1記載の車輌後方監
    視装置。
  3. 【請求項3】 前記表示形態変更手段は表示形態の点滅
    スピードを変化させることを特徴とする請求項1記載の
    車輌後方監視装置。
  4. 【請求項4】 前記表示形態変更手段は表示形態の点滅
    スピードを変化させると共に、前記障害物が危険範囲に
    入った場合、表示形態の点滅を停止し、点灯させること
    を特徴とする請求項1記載の車輌後方監視装置。
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