JPH10321160A - 陰極線管の偏向ヨーク - Google Patents

陰極線管の偏向ヨーク

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JPH10321160A
JPH10321160A JP13072797A JP13072797A JPH10321160A JP H10321160 A JPH10321160 A JP H10321160A JP 13072797 A JP13072797 A JP 13072797A JP 13072797 A JP13072797 A JP 13072797A JP H10321160 A JPH10321160 A JP H10321160A
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JP
Japan
Prior art keywords
core
deflection coil
ring portion
ray tube
frame
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Application number
JP13072797A
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English (en)
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Katsumi Ito
勝美 伊藤
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストで垂直・水平偏向コイルを共に精度
よくコアに装着する。 【解決手段】 コア4にリング部5が形成され、リング
部5の内面は、コア4の中心線14と略平行に延在する
単純な形状となっており、一方、フレーム8、12には
それぞれ、第1および第2の位置決め部22、28が形
成されている。したがって、フレーム8、12をコア4
に取り付ける際には、上記リング部5の内側に第1およ
び第2の位置決め部22、28を嵌合させることで、垂
直偏向コイル6および水平偏向コイル10のフレーム
8、12を共にコア4に対して正確に位置決めすること
ができる。すなわち、垂直偏向コイル6および水平偏向
コイル10の中心が共に精度よくコア4の中心に一致し
た状態で垂直偏向コイル6および水平偏向コイル10を
コア4に装着することが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、陰極線管の偏向ヨ
ークに関するものである。
【0002】
【従来の技術】陰極線管内で発生した電子ビームを偏向
させる偏向ヨークは、一般にラッパ形の円筒状のコアに
垂直偏向コイルおよび水平偏向コイルを装着して構成さ
れ、コアを陰極線管のネック部に挿通して陰極線管に取
り付けられる。垂直偏向コイルおよび水平偏向コイルは
それぞれのフレームに固定されており、各フレームをコ
アに取り付けることで各コイルがコアに装着される。ま
た、垂直偏向コイルのフレームがまずコアに取り付けら
れ、水平偏向コイルのフレームは、垂直偏向コイルのフ
レームに固定することでコアに取り付けられる。
【0003】偏向ヨークを構成するコア、垂直偏向コイ
ル、ならびに水平偏向コイルはいずれも形状が複雑であ
るため、部品寸法のバラツキが大きく、そして形状が複
雑であることから、各部品の位置合わせが難しい。しか
し、コア、垂直偏向コイル、ならびに水平偏向コイルの
中心が一致していない場合には、陰極線管の重要な特性
の1つであるコンバージェンスの劣化を招くため、精密
な位置合わせが必要である。そこで従来は、この問題を
解決する1つの方法として、垂直偏向コイルのフレーム
が当接するコアの外面または内面の直線箇所を研磨して
コアの寸法精度を向上させ、垂直偏向コイルのフレーム
とコアとの位置合わせを精密に行えるよう図られてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この方法で
は、コアの研磨作業が必要なため、製造コストの上昇を
招いていた。また、垂直偏向コイルはコアに対して高精
度に取り付けることができるものの、水平偏向コイルの
フレームは垂直偏向コイルのフレームに固定されるの
で、水平偏向コイルに関していぜんとしてコアに対する
位置ずれの問題が残っていた。本発明はこのような問題
を解決するためになされたもので、低コストで垂直偏向
コイルおよび水平偏向コイルを共に精度よくコアに装着
することが可能な陰極線管の偏向ヨークを提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を達成
するため、円筒状のコアに垂直偏向コイルおよび水平偏
向コイルを装着して構成し、前記コアを陰極線管のネッ
ク部に挿通して前記陰極線管に取り付ける偏向ヨークに
おいて、前記コアは、端部にコア本体と同心のリング部
を有し、前記リング部の内面は前記コアの中心線と略平
行に延在し、前記垂直偏向コイルのフレームは、前記リ
ング部の周方向に配列された複数の第1の位置決め部を
有し、前記複数の第1の位置決め部は前記リング部の前
記内面との間にほぼ隙間を形成することなく前記リング
部の内側に嵌合し、前記水平偏向コイルのフレームは、
前記リング部の周方向に配列された複数の第2の位置決
め部を有し、前記複数の第2の位置決め部は前記リング
部の前記内面との間にほぼ隙間を形成することなく前記
リング部の内側に嵌合することを特徴とする。
【0006】本発明では、コアが端部にコア本体と同心
のリング部を有し、リング部の内面は、コアの中心線と
略平行に延在する単純な形状となっている。したがっ
て、このリング部の内側に第1および第2の位置決め部
を嵌合させることで、垂直偏向コイルおよび水平偏向コ
イルのフレームを共にコアに対して正確に位置決めする
ことができ、垂直偏向コイルおよび水平偏向コイルの中
心が共に精度よくコアの中心に一致した状態で垂直偏向
コイルおよび水平偏向コイルをコアに装着することが可
能である。
【0007】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を実施例
にもとづき図面を参照して説明する。図1は本発明によ
る陰極線管の偏向ヨークの一例を示す断面側面図であ
る。図1に示すように、この陰極線管の偏向ヨーク2は
コア4、垂直偏向コイル6、垂直偏向コイル6のフレー
ム8、水平偏向コイル10、水平偏向コイル10のフレ
ーム12などを含んで構成されている。なお、図中、中
心線14の左側には垂直偏向コイル6のフレーム8のみ
をコア4に装着した状態を示し、中心線14の右側には
フレーム8と共に水平偏向コイル10のフレーム12を
コア4に装着した状態を示した。
【0008】コア4はラッパ形の円筒状に形成され、陰
極線管に偏向ヨーク2を装着する際は、中空部16に陰
極線管のネック部を挿通した状態で陰極線管に固定され
る。また、そのとき直径の大きい側の端部18が、陰極
線管の管面方向となるように配置される。コア4の端部
18には、コア本体と同心のリング部5が形成されてお
り、その内面7は、コア4の中心線14と略平行に延在
している。
【0009】このコア4に対して、垂直偏向コイル6
(くら形コイル)を装着したフレーム8が取り付けられ
ている。フレーム8は、リング状端部8Aと、リング状
端部8Aより径の大きいリング状端部8Bとを含み、リ
ング状端部8A、8Bを、間隔を置き、同心に配置して
連結した構成となっている。そして、リング状端部8B
には、その内周に複数の第1の位置決め部22が形成さ
れている。図2は、図1に示したAA線に沿った実施例
の概略平面断面図である。この図に示すように、本実施
例では4つの第1の位置決め部22が設けられ、リング
状端部8Bの内周に沿って、したがってコア4の周方向
に等間隔に配置されている。第1の位置決め部22は爪
状に形成され、リング状端部8Bの中心方向に突設され
ている。第1の位置決め部22の、リング部5の内面7
側の縁24は、コア4の中心線14と略平行に延在して
いる。また、縁24の長さは、リング部5の、中心線1
4方向の幅にほぼ一致している。そして、各第1の位置
決め部22の縁24の、コア4の中心線14からの距離
は、縁24とリング部5の内面7との間にほぼ隙間を形
成することなく第1の位置決め部22がリング部5の内
側に嵌合可能な距離となっている。
【0010】このフレーム8に対して、図1の右側に示
したように、フレーム8を包含して、水平偏向コイル1
0(くら形コイル)を装着したフレーム12が取り付け
られている。フレーム12は、リング状端部12Aと、
リング状端部12Aより径の大きいリング状端部12B
とを含み、リング状端部12A、12B、を間隔を置
き、同心に配置して連結した構成となっている。そし
て、リング状端部12Bには、その内周に複数の第2の
位置決め部28が形成されている。図2に示したよう
に、本実施例では4つの第2の位置決め部28が設けら
れ、それぞれ隣接する2つの第1の位置決め部22のほ
ぼ中間に配置されている。
【0011】第2の位置決め部28も爪状に形成され、
リング状端部12Bの中心方向に突設されている。第2
の位置決め部28の、リング部5の内面7側の縁30
は、コア4の中心線14と略平行に延在し、また、縁3
0の長さは、リング部5の幅に、フレーム8のリング状
端部8Bの幅を加えた長さにほぼ一致している。そし
て、各第2の位置決め部28の縁30の、コア4の中心
線14からの距離は、縁30とリング部5の内面7との
間にほぼ隙間を形成することなく第2の位置決め部28
がリング部5の内側に嵌合可能な距離となっている。
【0012】本実施例の陰極線管の偏向ヨーク2では、
上述のようにコア4にリング部5が形成され、リング部
5の内面7は、コア4の中心線14と略平行に延在する
単純な形状となっており、一方、フレーム8、12には
それぞれ、第1および第2の位置決め部22、28が形
成されている。したがって、フレーム8、12をコア4
に取り付ける際には、上記リング部5の内側に第1およ
び第2の位置決め部22、28をそれぞれ嵌合させるこ
とで、垂直偏向コイル6および水平偏向コイル10のフ
レーム8、12を共にコア4に対して正確に位置決めす
ることができる。すなわち、本実施例では、垂直偏向コ
イル6および水平偏向コイル10の中心が共に精度よく
コア4の中心に一致した状態で垂直偏向コイル6および
水平偏向コイル10をコア4に装着することが可能であ
り、これによりコンバージェンス特性のバラツキを抑え
ることができる。
【0013】また、従来のようにコア4の寸法精度を高
めるためにコア4の研磨を行う必要がないので、製造コ
ストの低減を実現できる。本実施例では、第1および第
2の位置決め部22、28の数は、望ましい数としてそ
れぞれ4としたが、位置決め部の数はかならずしもこれ
に限定されるものではなく、3以下、あるいは5以上と
することも可能である。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、円筒状の
コアに垂直偏向コイルおよび水平偏向コイルを装着して
構成し、前記コアを陰極線管のネック部に挿通して前記
陰極線管に取り付ける偏向ヨークにおいて、前記コア
は、端部にコア本体と同心のリング部を有し、前記リン
グ部の内面は前記コアの中心線と略平行に延在し、前記
垂直偏向コイルのフレームは、前記リング部の周方向に
配列された複数の第1の位置決め部を有し、前記複数の
第1の位置決め部は前記リング部の前記内面との間にほ
ぼ隙間を形成することなく前記リング部の内側に嵌合
し、前記水平偏向コイルのフレームは、前記リング部の
周方向に配列された複数の第2の位置決め部を有し、前
記複数の第2の位置決め部は前記リング部の前記内面と
の間にほぼ隙間を形成することなく前記リング部の内側
に嵌合する構成とした。
【0015】すなわち、本発明では、コアが端部にコア
本体と同心のリング部を有し、リング部の内面は、コア
の中心線と略平行に延在する単純な形状となっている。
したがって、このリング部の内側に第1および第2の位
置決め部を嵌合させることで、垂直偏向コイルおよび水
平偏向コイルのフレームを共にコアに対して正確に位置
決めすることができ、垂直偏向コイルおよび水平偏向コ
イルの中心が共に精度よくコアの中心に一致した状態で
垂直偏向コイルおよび水平偏向コイルをコアに装着する
ことが可能である。これによりコンバージェンス特性の
バラツキを抑えることができる。また、従来のようにコ
アの寸法精度を高めるためにコアの研磨を行う必要がな
いので、製造コストの低減を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による陰極線管の偏向ヨークの一例を示
す断面側面図である。
【図2】図1に示したAA線に沿った実施例の概略平面
断面図である。
【符号の説明】
2……陰極線管の偏向ヨーク、4……コア、5……リン
グ部、6……垂直偏向コイル、8,12……フレーム、
10……水平偏向コイル、22……第1の位置決め部、
28……第2の位置決め部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状のコアに垂直偏向コイルおよび水
    平偏向コイルを装着して構成し、前記コアを陰極線管の
    ネック部に挿通して前記陰極線管に取り付ける偏向ヨー
    クにおいて、 前記コアは、端部にコア本体と同心のリング部を有し、
    前記リング部の内面は前記コアの中心線と略平行に延在
    し、 前記垂直偏向コイルのフレームは、前記リング部の周方
    向に配列された複数の第1の位置決め部を有し、前記複
    数の第1の位置決め部は前記リング部の前記内面との間
    にほぼ隙間を形成することなく前記リング部の内側に嵌
    合し、 前記水平偏向コイルのフレームは、前記リング部の周方
    向に配列された複数の第2の位置決め部を有し、前記複
    数の第2の位置決め部は前記リング部の前記内面との間
    にほぼ隙間を形成することなく前記リング部の内側に嵌
    合する、 ことを特徴とする陰極線管の偏向ヨーク。
  2. 【請求項2】 前記コアはラッパ状に形成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の陰極線管の偏向ヨーク。
  3. 【請求項3】 前記リング部は、直径が大きい側の前記
    コア端部に形成されていることを特徴とする請求項2記
    載の陰極線管の偏向ヨーク。
  4. 【請求項4】 前記垂直偏向コイルのフレームは4つの
    前記第1の位置決め部を有し、前記水平偏向コイルのフ
    レームは4つの前記第2の位置決め部を有することを特
    徴とする請求項1記載の陰極線管の偏向ヨーク。
JP13072797A 1997-05-21 1997-05-21 陰極線管の偏向ヨーク Pending JPH10321160A (ja)

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