JPH10320797A - 対物レンズ駆動装置 - Google Patents

対物レンズ駆動装置

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JPH10320797A
JPH10320797A JP12825897A JP12825897A JPH10320797A JP H10320797 A JPH10320797 A JP H10320797A JP 12825897 A JP12825897 A JP 12825897A JP 12825897 A JP12825897 A JP 12825897A JP H10320797 A JPH10320797 A JP H10320797A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軸摺動型の対物レンズ駆動装置において、レ
ンズホルダがホルダ支軸周りに回転しても一定の側圧を
レンズホルダに付与することのできる構成を提供するこ
と。 【解決手段】 対物レンズ駆動装置1において、ホルダ
支軸42は磁性材によって形成され、レンズホルダ3に
はホルダ支軸42と対峙するマグネット17が取り付け
られている。マグネット17とホルダ支軸42の間に発
生する磁気吸引力は、レンズホルダ3をホルダ支軸42
に押し付ける側圧Fとして作用する。レンズホルダ3が
回転すると、マグネット17もホルダ支軸42の周りを
回転移動するが、側圧Fの大きさ、およびレンズホルダ
3からみたときの側圧Fの方向は一定である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CDやDVDなど
の光記録ディスクの再生に用いられる光ピックアップの
対物レンズ駆動装置に関するものである。さらに詳しく
は、軸摺動方式の対物レンズ駆動装置において、レンズ
ホルダの傾きおよびがた付きを除去するための側圧付与
技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】CDやDVDなどの光ピックアップの対
物レンズ駆動装置としては、例えば特公平7−5251
4号公報に開示されている軸摺動方式のものが知られて
いる。この方式の対物レンズ駆動装置は、対物レンズを
保持したレンズホルダと、このレンズホルダをフォーカ
シング方向およびトラッキング方向に移動可能に支持し
たホルダ支軸を備えたホルダ支持部材と、レンズホルダ
をホルダ支軸に沿って移動するためのホルダ駆動用磁気
回路とを有している。
【0003】この軸摺動方式の対物レンズ駆動装置で
は、ホルダ支軸と軸孔の間にがた付きが生じやすく、こ
のようながた付きがあると、軸孔の内周面にホルダ支軸
が片当たりになる。これでは、レンズホルダの摺動、回
転が円滑に行えないおそれがある。また、このようなが
た付きがあると、レンズホルダに複共振が発生して、そ
の適正な駆動が阻害されるおそれもある。さらには、が
た付きのためにレンズホルダがホルダ支軸に対して傾
き、すなわち、対物レンズが傾いてしまい、光ピックア
ップの光学性能が劣化するおそれもある。
【0004】そこで、従来は、たとえば、図5(a)に
示すように、レンズホルダ3の外周面に取り付けられて
いる磁性片21、22、およびこれらの磁性片21、2
2に対峙するマグネット9、10において、磁性片2
1、22の大きさ、あるいは磁性片21、22とマグネ
ット9、10との間隔L2、L3を相違させて、磁性片
21、22とマグネット9、10との間に発生する各磁
気的吸引力F1、F2の合力がレンズホルダ3に対して
ホルダ支軸42に直交する方向の側圧Fとして作用する
ようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ように、レンズホルダ3外周面の磁性片21、22とマ
グネット9、10との間に発生する磁気的吸引力F1、
F2の合力を側圧Fとして利用する構成では、一定の側
圧Fを得ることができないという問題点がある。すなわ
ち、レンズホルダ3がホルダ支軸42周りに回転すると
きには、図5(b)に示すように、磁性片21、22と
マグネット9、10とが離れていくため、磁性片21、
22とマグネット9、10との間に発生する磁気的吸引
力F1′、F2′が小さくなり、側圧Fも小さくなって
いく。
【0006】また、本出願人は、先に、特願平8−71
582号において、図6(a)に示すように、ホルダ支
軸42を挟んで点対称の位置にある一対のマグネット
9、10に対して、ホルダ支軸42を挟んで点対称の位
置から相互に逆方向にずれた位置に一対の磁性片21、
22を配置し、磁性片21、22とマグネット9、10
との間に発生する各磁気的吸引力F3、F4の合力がレ
ンズホルダ3に対してホルダ支軸42に直交する方向の
側圧Fとして作用させる構成を提案している。しかしな
がら、この構成では、図6(b)に示すように、レンズ
ホルダ3の回転に伴ってマグネット9、10と磁性片2
1、22との間に発生する磁気的吸引力F3′、F4′
のバランスが崩れ、側圧Fの大きさおよび方向が変動し
てしまう。
【0007】以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、
対物レンズを保持したレンズホルダをホルダ支軸によっ
てトラッキング方向に回転可能かつフォーカシング方向
に移動可能に支持した対物レンズ駆動装置において、レ
ンズホルダがホルダ支軸周りに回転しても一定の側圧を
レンズホルダに付与することのできる構成を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、対物レンズを保持したレンズホルダ
と、このレンズホルダをトラッキング方向に回転可能か
つフォーカシング方向に移動可能に支持したホルダ支軸
と、前記レンズホルダに対して前記ホルダ支軸に直交す
る方向に側圧を付与する側圧付与手段とを有する対物レ
ンズ駆動装置において、前記側圧付与手段は、磁性部分
およびマグネットのうちの一方を第1の部材として前記
ホルダ支軸の側に形成し、他方を第2の部材として前記
レンズホルダの側における前記第1の部材に対峙した位
置に形成することによって構成されていることを特徴と
する。
【0009】たとえば、前記磁性部分を、前記第1の部
材として前記ホルダ支軸の側に形成し、前記マグネット
を前記第2の部材としてレンズホルダの側に形成する。
それとは逆に、前記磁性部分を前記第2の部材として前
記レンズホルダの側に形成し、前記マグネットは第1の
部材としてホルダ支軸の側に形成してもよい。
【0010】前者の構成であれば、ホルダ支軸の側に形
成した磁性部分(第1の部材)とレンズホルダの側に形
成したマグネット(第2の部材)との間に磁気吸引力が
発生するので、レンズホルダのマグネットを形成した部
分がホルダ支軸に引き寄せられる。従って、レンズホル
ダに対してホルダ支軸に直交する方向に側圧を付与した
ことになるので、レンズホルダの傾きやがた付きを抑え
ることができる。また、レンズホルダがホルダ支軸を中
心に回転しても、マグネットとホルダ支軸に形成した磁
性部分との距離は変わらないので、マグネットと磁性部
分との間に発生する磁気吸引力の大きさ、すなわち、レ
ンズホルダに作用する側圧の大きさは変わらない。さら
にまた、レンズホルダとホルダ支軸との間で直接、発生
させた磁気的吸引力を側圧として利用するので、レンズ
ホルダがホルダ支軸を中心に回転してもレンズホルダか
らみたとき側圧の方向は同一である。
【0011】このような作用、効果は、後者の構成(前
記磁性部分を前記第2の部材として前記レンズホルダの
側に形成し、前記マグネットは第1の部材としてホルダ
支軸の側に形成した構成)でも同様に得ることができ
る。
【0012】本発明において、前記磁性部分を前記第1
の部材として前記ホルダ支軸の側に形成する場合には、
前記ホルダ支軸自身を前記第1の部材として磁性材によ
り形成してもよい。このように構成すると、ホルダ支軸
全体が磁性部分であるため、レンズホルダにおけるホル
ダ支軸の周りのいずれの位置にマグネットを第2の部材
として配置しても、その配置位置に応じた方向の側圧を
得ることができる。しかも、ホルダ支軸全体が磁性部分
であるため、レンズホルダがホルダ支軸を中心に回転し
てもレンズホルダからみて側圧の方向が同一であるよう
に構成するのも容易である。また、第1の部材としての
マグネットでホルダ支軸を構成する場合と比較して、マ
グネットに摺動性を付与するなどの必要性がないので、
簡易な構成で済む。
【0013】本発明において、前記第2の部材は前記ホ
ルダ支軸の軸線方向に沿うように、前記レンズホルダの
収納孔内に構成されていることが好ましい。このように
構成した場合には、レンズホルダ側の第2の部材はホル
ダ支軸の軸線方向の全体に対して対峙する状態にあるた
め、ホルダ支軸の軸線方向の略全体に第1の部材が構成
されていれば、レンズホルダの厚さ方向で均等な側圧が
作用し、かつ、第1の部材と第2の部材の対向面積が広
い分、大きな側圧を得ることができる。それ故、レンズ
ホルダの傾きやがた付きをより確実に抑えることができ
る。また、レンズホルダがホルダ支軸の軸線方向に移動
したときでも第2の部材が常にホルダ支軸の第1の部材
と対峙しているように構成できるので、レンズホルダが
ホルダ支軸の軸線方向に移動したときでも安定した側圧
を得ることができる。
【0014】本発明では、前記収納孔を前記レンズホル
ダにおける前記ホルダ支軸の周囲に予め、複数形成して
おくことが好ましく、このように構成すれば、これら複
数の収納孔のうち、最適な方向に側圧を発生させるよう
な位置の収納孔に第2の部材を装着すればよい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、本発明
の対物レンズ駆動装置の実施の形態を説明する。
【0016】(全体構成)図1は本発明の実施の形態1
に係る対物レンズ駆動装置の平面図、図2は図1におけ
るII−II線で切断した部分の断面図である。
【0017】これらの図に示すように、対物レンズ駆動
装置1は、対物レンズ2を保持したレンズホルダ3と、
レンズホルダ3を移動可能に支持したホルダ支持部材4
を有している。ホルダ支持部材4は、円形の底壁41
と、底壁41の外周縁から直角に立ち上げた円筒状の外
ヨーク43と、底壁41の一部を垂直に切り起こすこと
により形成した一対の内ヨーク44、45と、底壁41
の中心から垂直に起立したホルダ支軸42とを備えてい
る。なお、底壁41の一部を直接に切り起こさないで別
部品とした内ヨーク43、44を取り付けても良い。
【0018】レンズホルダ3は、上端が天板30で閉鎖
された筒状の胴部と、胴部の中心に形成された円筒状の
軸受け部を備え、軸受け部の内側はホルダ支軸42が差
し込まれた軸孔42となっている。天板30の上面に
は、対物レンズ2が取り付けられている。
【0019】レンズホルダ3とホルダ支持部材4との間
には、レンズホルダ3をホルダ支軸42の軸線周りに回
転させるトラッキング磁気回路と、レンズホルダ3をホ
ルダ支軸42に沿って軸線の方向に移動させるフォーカ
シング磁気回路が構成されている。トラッキング磁気回
路およびフォーカシング磁気回路は、レンズホルダ3の
外周面に取り付けられた一対のトラッキング用駆動コイ
ル5、6、一対のフォーカシング用駆動コイル7、8、
およびこれらの駆動コイルと対峙するように外ヨーク4
3の内周面に取り付けられた第1および第2のマグネッ
ト9、13とから構成されている。
【0020】第1および第2のトラッキング用駆動コイ
ル5、6は略長方形の縦断面をもつ扁平形状であり、そ
の一方の端面がレンズホルダ3の外周面に接着されてい
る。第1および第2のフォーカシング用駆動コイル7、
8は略長方形の横断面をもってホルダ支軸42の軸線の
方向に延びており、その外周面がレンズホルダ3の外周
面に接着されている。フォーカシング用駆動コイル7、
8は空芯コイルであり、その空芯部分に前記の内ヨーク
44、45が位置している。
【0021】第1および第2のマグネット9、13はト
ラッキング用駆動コイル5、6が対峙する部分を中心と
して周方向に分極着磁されており、各着磁分極線10、
14の付近が第1および第2のトラッキング用駆動マグ
ネット部11、15となっている。第1および第2のマ
グネット9、13はフォーカシング用駆動コイル7、8
の対峙する部分が単極に着磁され、そこが第1および第
2のフォーカシング用駆動マグネット部12、16とな
っている。従って、各駆動コイル5、6、7、8に対し
てFPC基板24を介して行われる給電を制御すること
により、レンズホルダ3をトラッキング方向(ホルダ支
軸42の軸線周りの回転)、フォーカシング方向(ホル
ダ支軸42に沿う軸線方向への移動)に駆動することが
できる。なお、第1および第2のマグネット9、13は
分極着磁せずにそれぞれ単一方向に着磁された異なる磁
極の2つのマグネットをくっつけたものでも良い。
【0022】(側圧付与手段の構成)本形態では、以下
に説明するように、磁性部分およびマグネットのうちの
一方を第1の部材としてホルダ支軸42の側に形成し、
他方を第2の部材としてレンズホルダ3の側における第
1の部材に対峙した位置に形成することによって、レン
ズホルダ3に対してホルダ支軸42と直交する方向の側
圧を付与する側圧付与手段が構成されている。
【0023】本形態では、まず、ホルダ支軸42は全体
が磁性材によって形成され、それ自身が前記の磁性部分
(第1の部材)となっている。これに対して、レンズホ
ルダ3はポリフェニレンサルファイド等の樹脂成形品で
あり、軸孔32を挟んで対物レンズ取付け部31と反対
側における軸孔32の近くにはホルダ支軸42と平行
に、その軸線方向に貫通したマグネット収納孔33が形
成されている。
【0024】このマグネット収納孔33は横断面および
縦断面の双方が長方形を呈しており、そこに直方体形状
の棒状のマグネット17(第2の部材)が圧入あるいは
接着等の方法で固定されている。マグネット17のホル
ダ支軸42に沿った方向の長さ寸法は、レンズホルダ3
のホルダ支軸42に沿った方向の厚さ寸法と略同じに設
定され、マグネット17の軸線方向における全体がホル
ダ支軸42に平行に対峙している状態にある。
【0025】このように構成した対物レンズ駆動装置1
の側圧付与手段では、磁性部分として構成したホルダ支
軸42の側と、レンズホルダ3の側に配置したマグネッ
ト17との間に矢印Fで示す磁気吸引力が発生するの
で、レンズホルダ3のマグネット17を配置した部分が
ホルダ支軸42に引き寄せられる。従って、レンズホル
ダ3に対してホルダ支軸42に直交する方向に、側圧F
を付与したことになるので、レンズホルダ3の傾きやが
た付きを抑えることができる。また、レンズホルダ3が
ホルダ支軸42を中心に回転しても、マグネット17と
ホルダ支軸42との距離L1が変わらないので、マグネ
ット17とホルダ支軸42との間に発生する磁気吸引力
の大きさ、すなわち、レンズホルダ3に作用する側圧F
の大きさは変わらない。さらにまた、レンズホルダ3と
ホルダ支軸42との間で直接、発生させた磁気的吸引力
をそのまま側圧Fとして利用するので、レンズホルダ3
がホルダ支軸42を中心に回転してもレンズホルダ3か
らみて側圧Fの方向は同一である。すなわち、レンズホ
ルダ3がホルダ支軸42を中心に回転してもレンズホル
ダ3に作用する側圧の方向は、常にマグネット17を配
置した部分をホルダ支軸42に引き寄せる方向のままで
一定であり、かつ、その大きさも一定であるため、レン
ズホルダ3はトラッキング駆動時でも安定な状態で適正
に駆動され、かつ、傾くことがない。
【0026】また、本形態では、マグネット17はホル
ダ支軸42と平行にレンズホルダ3の厚さと同じ長さだ
け延びているので、対向面積が広い分、大きな側圧Fを
得ることができる。さらに、レンズホルダ3のマグネッ
ト17はホルダ支軸42の軸線方向の略全体に対して対
峙する状態にあるため、レンズホルダ3の厚さ方向で均
等な側圧Fが作用する。それ故、レンズホルダ3の傾き
やがた付きをより確実に抑えることができる。また、フ
ォーカシング駆動時にレンズホルダ3がホルダ支軸42
の軸線方向に移動したときでも、レンズホルダ3のマグ
ネット17は常にホルダ支軸42と対峙した状態にある
ため、側圧Fを安定に付与し続けることができる。よっ
て、レンズホルダ3はフォーカシング駆動時にも傾くこ
とがない。
【0027】さらにまた、マグネット17は、軸孔32
を挟んで対物レンズ取付け部31と反対側に取り付けら
れているので、軸孔3を中心として対物レンズ3の側と
マグネット17の側との重量バランスをとることができ
る。それ故、マグネット17をバランサとして利用する
ことができるという利点もある。
【0028】なお、本例ではレンズホルダ3にマグネッ
ト収納孔33を予め形成しておき、そこにマグネット1
7を装着する構成であったが、レンズホルダ3の成形時
にインサート成形を行い、マグネット17をレンズホル
ダ3に埋め込んだ構成でもよい。
【0029】(別の実施の形態)図3は、図1に示す対
物レンズ駆動装置1のレンズホルダ3の変形例を示す平
面図である。
【0030】この図に示すレンズホルダ3は、軸孔32
の周囲に等角度間隔に4つのマグネット収納孔33〜3
6が予め、形成されている。ここで、4つのマグネット
収納孔33〜36については同じ形状であっても、それ
ぞれが異なる形状であってもよいが、いずれの場合で
も、量産によって製造されたマグネット17をマグネッ
ト収納孔33〜36のうちのいずれかに装着する。すな
わち、いずれのマグネット収納孔33〜36にマグネッ
ト17を装着するかによって、側圧Fの方向を最適な条
件に設定する。
【0031】たとえば、図4にレンズホルダの断面図を
示すように、レンズホルダ3の軸孔32がくの字型に成
形された場合には、軸孔32の内周面の両端における2
箇所がホルダ支軸42に接するように、マグネット収納
孔33〜36のうち、たとえばマグネット収納孔35に
マグネット17を取り付ける。このように、レンズホル
ダ3の成形状態に応じて、いずれの方向からレンズホル
ダ3に側圧Fを付与すればよいかを選択することができ
る。
【0032】また、マグネット17を挿入していないマ
グネット収納孔33、34、36に対してはゴム等の弾
性素材を挿入し、弾性素材と合成樹脂との複合構造とす
ることによって、それらをレンズホルダ3の振動を吸収
するためのダンパーとして利用してもよい。
【0033】ホルダ支軸42の全体を磁性材によって形
成した方がレンズホルダ3の傾きやがた付きを効果的に
防止でき、かつ、製造しやすいという利点があるが、ホ
ルダ支軸42のマグネット17と対峙する部分だけに磁
性部分を形成してもよい。
【0034】また、上記の形態では、マグネットでホル
ダ支軸42を構成する場合と比較してマグネット42に
摺動性を付与する必要性がないので、簡易な構成で済む
として、ホルダ支軸42を磁性材によって形成し、レン
ズホルダ3の側にマグネット17を形成したが、それと
は反対に、ホルダ支軸42をマグネットによって形成す
るか、あるいはホルダ支軸42にマグネット部分を形成
する一方、レンズホルダ3の側にマグネット部分と対峙
する磁性体を形成しても、安定した側圧を得ることがで
きる。この場合には、図1または図3に示すレンズホル
ダ3において、マグネット挿通孔33、34〜36に代
えて磁性体収納孔を形成し、それにマグネット17に代
えて棒状の磁性体を装着すればよい。
【0035】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の対物レ
ンズ駆動装置は、ホルダ支軸およびレンズホルダに形成
した磁性部分とマグネットとの間に発生する磁気吸引力
を側圧として利用し、レンズホルダの傾きやがた付きを
抑える。従って、レンズホルダがホルダ支軸を中心に回
転しても、マグネットと磁性部分との距離は変わらない
ので、レンズホルダに作用する側圧の大きさは変わらな
い。また、レンズホルダとホルダ支軸との間で直接、発
生させた磁気的吸引力を側圧として利用するので、レン
ズホルダがホルダ支軸を中心に回転してもレンズホルダ
からみて側圧の方向は同一である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の対物レンズ駆動装置の平面図である。
【図2】図1におけるII−II線で切断した部分の断面図
である。
【図3】レンズホルダの変形例を示す平面図である。
【図4】図3におけるIV−IV線で切断した部分の断面図
である。
【図5】(a)、(b)は従来の対物レンズ駆動装置を
模式的に示す平面図である。
【図6】(a)、(b)は従来の対物レンズ駆動装置を
模式的に示す平面図である。
【符号の説明】
1 対物レンズ駆動装置 2 対物レンズ 3 レンズホルダ 4 ホルダ支持部材 5、6 トラッキング用駆動コイル 7、8 フォーカシング用駆動コイル 9、13 駆動マグネット 17 マグネット 32 軸孔 33、34、35、36 マグネット収納孔 42 ホルダ支軸 F 側圧

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物レンズを保持したレンズホルダと、
    このレンズホルダをトラッキング方向に回転可能かつフ
    ォーカシング方向に移動可能に支持したホルダ支軸と、
    前記レンズホルダに対して前記ホルダ支軸に直交する方
    向に側圧を付与する側圧付与手段とを有する対物レンズ
    駆動装置において、 前記側圧付与手段は、磁性部分およびマグネットのうち
    の一方を第1の部材として前記ホルダ支軸の側に形成
    し、他方を第2の部材として前記レンズホルダの側にお
    ける前記第1の部材に対峙した位置に形成することによ
    って構成されていることを特徴とする対物レンズ駆動装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記磁性部分は、前
    記第1の部材として前記ホルダ支軸の側に形成されてい
    ることを特徴とする対物レンズ駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記ホルダ支軸は、
    それ自身が前記第1の部材として磁性材により形成され
    ていることを特徴とする対物レンズ駆動装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    前記第2の部材は、前記ホルダ支軸の軸線方向に沿うよ
    うに、前記レンズホルダの収納孔内に構成されているこ
    とを特徴とする対物レンズ駆動装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記収納孔は前記レ
    ンズホルダにおける前記ホルダ支軸の周囲に複数形成さ
    れ、該複数の収納孔のいずれかに前記第2の部材が装着
    されていることを特徴とする対物レンズ駆動装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7031234B2 (en) 2002-03-19 2006-04-18 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Objective lens driving apparatus
US7136331B2 (en) 2002-11-12 2006-11-14 Funai Electric Co., Ltd. Disk drive

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