JP3872633B2 - 光ヘッド装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CD(コンパクトディスク)やDVD(デジタルバーサタイルディスク)など光記録媒体の再生等に用いられる光ヘッド装置に関するものである。さらに詳しくは、光ヘッド装置において、レンズホルダを保持するホルダ支持部材の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
CDやDVDなどの光記録ディスクの再生に用いられる光ヘッド装置では、対物レンズを保持したレンズホルダをトラッキング方向およびフォーカシング方向に駆動して光記録ディスクから信号の再生を行なう。このような光ヘッド装置としては、例えば、レンズホルダに形成した軸受け部材に嵌められた支軸によってレンズホルダを支持した構造のものが知られている。
【0003】
このような光ヘッド装置は、いわゆる軸摺動回動型と称せられ、例えば、図1に示すように、対物レンズ41と、この対物レンズ41を保持するレンズホルダ42と、このレンズホルダ42をフォーカシング方向およびトラッキング方向に移動可能な状態に支持する支軸50と、この支軸50が直立するホルダ支持部材57と、レンズホルダ42をフォーカシング方向およびトラッキング方向に駆動する磁気駆動回路とを有している。
【0004】
磁気駆動回路は、レンズホルダ42の外周部に固着されたトラッキング用駆動コイル45、46、およびレンズホルダの軸受け部材44の周囲に巻回されたフォーカシング用駆動コイル47(図1には図示していないので、図7を参照)と、ホルダ支持部材57の第1の磁石取付け部51、53に固着されたトラッキング用駆動マグネット59、60と、ホルダ支持部材57において磁石取付け部51、53に対して内側で対峙する第2の磁石取付け部55、56に固着されたフォーカシング用駆動マグネット61、62とを備えている。
【0005】
ここで、図7に示すように、ホルダ支持部材57は、底板部49に対して各部分を直角に折り曲げて第1の磁石取付け部51、53、および第2の磁石取付け部55、56を直立させたものであり、これらの磁石取付け部51、53、55、56に対して、トラッキング用駆動マグネット59、60の側端面591、601、およびフォーカシング用駆動マグネット61、62の側端面611、621が接着固定されている。この状態で、トラッキング用駆動マグネット59、60の下端面592、602、およびフォーカシング用駆動マグネット61、62の下端面612、622は、底板部49から浮いた状態にある。
【0006】
このように構成した光ヘッド装置1では、トラッキング用駆動コイル45、46とトラッキング用駆動マグネット59、60との間に作用する磁力を利用してレンズホルダ42を支軸50周りに回転させて対物レンズ41をトラッキング方向に駆動する。また、フォーカシング用駆動コイル47とマグネット61、62との間に作用する磁力を利用してレンズホルダ42を支軸50の軸線方向に移動させて対物レンズ41をフォーカシング方向に駆動する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の光ヘッド装置1において、第1の磁石取付け部51、53が底板部49から直立した状態にあって、上端側が固定されていない片持ち状態にあるため、トラッキング用駆動コイル45、46に通電すると、トラッキング用駆動コイル45、46とトラッキング用駆動マグネット59、60との間に発生する磁気的な吸引力あるいは反発力によって第1の磁石取付け部51、53が振動してしまうという問題点がある。このような振動が起こると、レンズホルダを正確に駆動することできず、位相乱れなどが発生する。
【0008】
すなわち、トラッキング用駆動コイル45、46に通電したとき、トラッキング用駆動マグネット59、60には、矢印Aで示す方向の吸引力が作用するため、第1の磁石取付け部51、53は、矢印Aで示す方向に傾き、この状態から、駆動コイル45、46への通電を停止したとき、第1の磁石取付け部51、53は、矢印Bで示す方向に戻ろうとする。このような振動が発生すると、第1の磁石取付け部51、53が矢印Aで示す方向に傾くと、底板部49は、矢印Cで示すように下方に撓んで支軸50が下がる一方、第1の磁石取付け部51、53が矢印Bで示す方向に傾くと、底板部49は、矢印Dで示すように上方に撓んで支軸50が浮き上がるため、支軸50の上下動に伴なってレンズホルダ42も上下動し、正確に駆動することできなくなるのである。
【0009】
このような問題は、フォーカシング用駆動コイル47に通電したとき第2の磁石取付け部55、56が振動することによっても発生する。
【0010】
以上の問題に鑑みて、本発明の課題は、ホルダ支持部材の底板部から直立した磁石取付け部が振動するのを防止することにより、レンズホルダを正確に駆動することのできる光ヘッド装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明では、光源からの出射光を光記録媒体に収束させる対物レンズを保持するレンズホルダと、該レンズホルダをフォーカシング方向またはトラッキング方向に移動可能に保持するホルダ支持部材と、前記ホルダ支持部材に取り付けられた駆動マグネットと前記レンズホルダに取り付けられた駆動コイルとの間に発生する磁力により当該レンズホルダをフォーカシング方向またはトラッキング方向に駆動する磁気駆動回路とを有する光ヘッド装置において、前記ホルダ支持部材は、前記レンズホルダの下端面に対向する底板部と、該底板部から直立する第1の磁石取付け部とを備え、前記駆動マグネットは、側端面が前記第1の磁石取付け部に接着固定されているとともに、下端面が直接あるいはスペーサを介して前記底板部に接着固定されていることを特徴とする。
【0012】
本発明では、駆動マグネットの側端面が第1の磁石取付け部に接着固定されているとともに、下端面が直接、あるいはスペーサを介して底板部に接着固定されているため、第1の磁石取付け部は、駆動マグネットによって補強された状態にある。従って、第1の磁石取付け部に固定された駆動マグネットに磁気的な吸引力あるいは反発力が加わっても、第1の磁石取付け部が振動することはない。従って、第1の磁石取付け部が振動することに起因して底板部が撓んでレンズホルダを正確に駆動できなくなることを確実に回避することができる。
【0013】
本発明において、前記レンズホルダは、前記底板部を貫通するように下方に突出した下方延設部を備えたコイル取付け部を有し、前記底板部には、前記下方延設部が位置する開口が少なくとも前記駆動マグネットの下方位置まで到達するように形成されており、前記駆動マグネットは、当該開口を跨いで前記底板部に対して接着固定されているこのように構成すると、駆動マグネットの下方位置(第1の磁石取付け部の根元付近)にまで開口が形成されていても、この部分では、駆動マグネットの2つの端面が第1の磁石取付け部および底板部の双方に接着固定されているので、駆動マグネットがこの部分の強度を補ってくれる。それ故、第1の磁石取付け部の振動を防止することができる。
【0014】
本発明において、前記底板部からは前記第1の磁石取付け部に対峙するように第2の磁石取付け部が切り起され、前記第2の磁石取付け部の切り起しによって前記開口部が形成されている構成を採用することができる。
【0015】
本発明において、前記第1の磁石取付け部は、平板材料に対して前記底板部に連接する部分を折り曲げ加工した部分である。このように構成すると、第1の磁石取付け部を容易に形成することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下に説明する光ヘッド装置は、基本的な構成が従来の構成と共通するので、共通する部分には同じ符号を付してある。また、各実施の形態の説明に先立って、各実施の形態で共通する構成を説明しておく。
【0017】
(全体構成)
図1は、本発明が適用される光ヘッド装置の分解斜視図である。
【0018】
図1に示すように、光ヘッド装置1は、CDあるいはDVDなどの光記録ディスク5(光記録媒体)に対する情報記録、情報再生を行うものであり、アルミニウムなどの金属からなるフレーム2上に、光源ユニット3からの出射光Lを光記録ディスク5に収束させる対物レンズ41をフォーカシング方向に移動可能およびトラッキング方向に回転可能に支持した軸摺動・回動型のアクチュエータ4が構成されている。フレーム2の両端部には、丸穴からなるガイド穴21と、コの字形状に突き出したガイド部22とが形成され、これらのガイド穴21およびガイド部22の各々に通されたガイド軸(図示せず)に沿って、光ヘッド装置1は、光記録ディスク5の半径方向に移動することができる。また、フレーム2には、光源ユニット3や各種の光学素子を配置する光学素子取付け部23やアクチュエータ4を搭載するためのアクチュエータ取付け部24などが形成されている。
【0019】
アクチュエータ4は、対物レンズ41を保持するレンズホルダ42と、ホルダ支持部材57とから構成されている。このホルダ支持部材57は、レンズホルダ42に形成されている軸受け部材44に嵌まる支軸50を備えており、レンズホルダ42をトラッキング方向およびフォーカシング方向に移動可能に支持している。
【0020】
ホルダ支持部材57は、略長方形の底板部49と、底板部49の四辺から垂直に直立した一対の第1の磁石取付け部51、53、前壁52、後壁54を備えている。これらのうち、互いに平行に延びる第1の磁石取付け部51、53の内周面には、周方向に分極着磁されたトラッキング用駆動マグネット59、60がそれぞれに接着固定されている。
【0021】
底壁49からは、トラッキング用駆動マグネット59、60が取り付けられた第1の磁石取付け部51、53に対して内側で平行に直立する一対の第2の磁石取付け部55、56が形成されている。第2の磁石取付け部55、56の内周面には、単極に着磁された面を内側に向けるフォーカシング用駆動マグネット61、62がそれぞれ接着固定されている。
【0022】
第1の磁石取付け部51、53のうち、一方の第1の磁石取付け部53の端部には、上縁から外側に向けて水平に折れ曲がってビス孔68を備えた鍔部67が形成され、また、後壁54にも上縁から外側に向けて水平に折れ曲がってビス孔70を備えた鍔部69が形成されている。ホルダ支持部材57をフレーム2のアクチェータ取付け部24に配置したときは、これらの鍔部67、69とフレーム2の間にコイルばね13、14を圧縮した状態で挟んで、フレームの孔31、32からねじ15、16を通してビス孔68、70に止める。このねじ15、16の締め付け量を調整することにより、ホルダ支持部材57のフレーム2に対する傾角調整を行なうことができる。
【0023】
また、一対の第2の磁石取付け部55、56によって挟まれた底板部49の中央部には、支軸50が直立した状態に固定されている。
【0024】
レンズホルダ42は、円筒状の軸受け部44と、この軸受け部44の回りを囲む側面部43とを備えている。軸受け部44と側面部43との間には、この軸受け部44を挟む両側位置に一対の開口58が形成されている。さらに、レンズホルダ42の上面側には、外側に向けて薄く張り出すレンズ取付け部48が形成され、この上に対物レンズ41が接着固定されている。
【0025】
このレンズホルダ42において、軸受け部44の内側には、ホルダ支持部材57の底板部49から直立した支軸50が差し込まれている。従って、レンズホルダ42は、支軸50に沿ってその軸線方向(矢印Fで示す上下方向/フォーカシング方向)に移動可能、かつ、支軸50の周方向(矢印Tで示す方向/トラッキング方向)に回転可能な状態で支持されている。
【0026】
また、レンズホルダ42の一対の開口58の内側には、ホルダ支持部材57の底板部49から直立した一対の第2の磁石取付け部55、56がそれぞれに差し込まれている。従って、レンズホルダ42の軸受け部44は、一対の第2の磁石取付け部55、56に取り付けられたフォーカシング用駆動マグネット61、62の間に配置されている。レンズホルダ4の軸受け部44には、フォーカシング用駆動コイル47(図1では図示せず、図2参照)が巻回されている。このフォーカシング用駆動コイル47とフォーカシング用駆動マグネット61、62とによって、レンズホルダ42を支軸50に沿って上下方向(フォーカシング方向)に移動させるフォーカシング磁気駆動回路が構成されている。
【0027】
また、レンズホルダ42の外周側面43の外周面には、トラッキング用駆動マグネット59、60と対峙するように一対のトラッキング用駆動コイル45、46が取り付けられている。これらのトラッキング用駆動コイル45、46とトラッキング用駆動マグネット59、60とによって、レンズホルダ42を支軸50の周り(トラッキング方向)に回転させるトラッキング磁気駆動回路が構成されている。
【0028】
参考例1]
図2は、本発明の実施の形態を説明するための参考例1に係る光ヘッド装置に用いたホルダ支持部材57およびレンズホルダ42を、図1のI−I′線に相当する位置で切断したときの様子を模式的に示す断面図である。
【0029】
図2に示すように、本形態の光ヘッド装置1において、ホルダ支持部材57では、平板材料を折り曲げ加工することによって、底板部49からは一対の第1の磁石取付け部51、53が直立しているとともに、その内側では一対の第2の磁石取付け部55、56が直立している。
【0030】
このように構成したホルダ支持部材57に対して、本形態では、トラッキング用駆動マグネット59、60は、外周側に位置する側端面591、601が第1の磁石取付け部51、53の内周面に接着固定されているとともに、下端面592、602が底板部49に接着固定されている。
【0031】
同様に、フォーカシング用駆動マグネット61、62は、外周側に位置する側端面611、621が第2の磁石取付け部55、56の内周面に接着固定されているとともに、下端面612、622が底板部49に接着固定されている。
【0032】
このように、本形態の光ヘッド装置1では、トラッキング用駆動マグネット59、60は、側端面591、601および下端面592、602がそれぞれ第1の磁石取付け部51、53および底板部49に接着固定されている。このため、第1の磁石取付け部51、53は、底板部49から片持ち状態で直立しているにもかかわらず、トラッキング用駆動マグネット59、60によって補強されているので、かなりの剛性を有する。従って、トラッキング用駆動コイル45、46に対して通電および通電停止を繰り返したとき、トラッキング用駆動マグネット59、60に磁力がかかった状態、およびこの状態が解除された状態に切り換わっても、第1の磁石取付け部51、53は振動しない。従って、第1の磁石取付け部51、53の振動に起因する底板部49の上下動が発生しないので、支軸50は上下動しない。
【0033】
また、フォーカシング用駆動マグネット61、62は、側端面611、621および下端面612、622がそれぞれ第2の磁石取付け部55、56および底板部49に接着固定されている。このため、第2の磁石取付け部55、56も、底板部49から片持ち状態で直立しているにもかかわらず、フォーカシング用駆動マグネット61、62によって補強されているので、かなりの剛性を有する。従って、フォーカシング用駆動コイル47に対して通電および通電停止を繰り返したとき、フォーカング用駆動マグネット61、62に磁力がかかった状態、およびこの状態が解除された状態に切り換わっても、第2の磁石取付け部55、56は振動しない。従って、第2の磁石取付け部55、56の振動に起因する底板部49の上下動が発生しないので、支軸50は上下動しない。それ故、レンズホルダ42を正確に駆動することができるので、位相ずれなどの不具合が発生しない。
【0034】
参考例2]
図3は、本発明の実施の形態を説明するための参考例2に係る光ヘッド装置に用いたホルダ支持部材57およびレンズホルダを42、図1のI−I′線に相当する位置で切断したときの様子を模式的に示す断面図である。
【0035】
図3に示すように、本形態の光ヘッド装置1においても、ホルダ支持部材57では、平板材料を折り曲げ加工することによって底板部49から一対の第1の磁石取付け部51、53が直立しているとともに、その内側では一対の第2の磁石取付け部55、56が直立している。
【0036】
このように構成したホルダ支持部材57に対して、本形態では、第1の磁石取付け部51、53の内側の根元付近には、スペーサ70が配置され、このスペーサ70は、側端面701が第1の磁石取付け部51、53の根元付近に接着固定され、下端面702は底板部49に接着固定されている。
【0037】
また、トラッキング用駆動マグネット59、60は、外周側に位置する側端面591、601が第1の磁石取付け部51、53の内周面に接着固定され、かつ、下端面592、602がスペーサ70の上端面703に接着固定されている。
【0038】
また、第2の磁石取付け部55、56の内側の根元付近には、スペーサ71が配置され、このスペーサ71は、側端面711が第2の磁石取付け部55、56の根元付近に接着固定され、下端面712は底板部49に接着固定されている。
【0039】
また、フォーカシング用駆動マグネット61、62は、外周側に位置する側端面611、621が第2の磁石取付け部55、56の内周面に接着固定され、かつ、下端面612、622がスペーサ71の上端面713に接着固定されている。
【0040】
このように構成した光ヘッド装置1でも、トラッキング用駆動マグネット59、60は、側端面591、601がそれぞれ第1の磁石取付け部51、53に接着固定され、下端面592、602がそれぞれスペーサ70を介して底板部49に接着固定されている。また、フォーカシング用駆動マグネット61、62は、側端面611、621がそれぞれ第2の磁石取付け部55、56に接着固定され、下端面612、622がそれぞれスペーサ71を介して底板部49に接着固定されている。このため、第1の磁石取付け部51、53および第2の磁石取付け部55、56は、底板部49から片持ち状態で直立しているにもかかわらず、スペーサ70、71、トラッキング用駆動マグネット59、60およびフォーカシング用駆動マグネット61、62によって補強されているので、かなりの剛性を有する。従って、トラッキング用駆動コイル45、46およびフォーカシング用駆動コイル47に対して通電および通電停止を繰り返したときでも、第1の磁石取付け部51、53および第2の磁石取付け部55、56は振動しない。従って、第1の磁石取付け部51、53および第2の磁石取付け部55、56の振動に起因する底板部49の上下動が発生しないので、支軸50は上下動しない。それ故、レンズホルダ42を正確に駆動することができるので、位相ずれなどの不具合が発生しない。
【0041】
実施の形態
図4(A)は、本発明の実施の形態に係る光ヘッド装置に用いたホルダ支持部材57の外周部分の一部を拡大して示す斜視図、図4(B)は、この光ヘッド装置に用いたホルダ支持部材57およびレンズホルダ42を図1のI−I′線に相当する位置で切断したときの様子を模式的に示す断面図である。図5(A)、(B)はそれぞれ、本形態の光ヘッド装置に用いたホルダ支持部材57を形成するための平板材料の平面図、およびこのホルダ支持部材の磁石取付け部付近を拡大して示す斜視図である。図6(A)、(B)はそれぞれ、本形態の光ヘッド装置に用いたホルダ支持部材57を平板材料から折り曲げ形成した状態を示す平面図、およびこのホルダ支持部材の磁石取付け部付近を拡大して示す斜視図である。
【0042】
図4(A)、(B)に示すように、本形態の光ヘッド装置1に用いたレンズホルダ42では、このレンズホルダ42の側面部43に、下方に突出してホルダ支持部材57の底板部49を貫通する下方延設部436を備えるコイル取付け部430が形成され、このコイル取付け部430に対して、トラッキング用駆動コイル45、46が固着されている。従って、ホルダ支持部材57の底板部49には、レンズホルダ42がトラッキング方向およびフォーカシング方向に移動したときでも、下方延設部436が底板部49と干渉するのを防ぐための開口490が形成されている。従って、レンズホルダ42を薄型化しても、トラッキング用駆動コイル45、46を小型化しなくてよい。
【0043】
このようなホルダ支持部材57は、図5(A)、(B)に示す金属製の平板材料を折り曲げ加工することにより容易に形成できる。
【0044】
図5(A)、(B)において、平板材料570には、底板部49を構成する部分の周りに、第1の磁石取付け部51、53、前壁52および後壁54を構成する部分が連接しており、底板部49の周りを、図6(A)、(B)に示すように折り曲げ加工するだけで、第1の磁石取付け部51、53、前壁52および後壁54が形成される。
【0045】
また、図5(A)、(B)に示すように、平板材料570には、第2の磁石取付け部55、56を切り起すための溝などが形成されており、図6(A)、(B)に示すように、第2の磁石取付け部55、56を切り起したとき、それによって空いた部分が、下方延設部436が底板部49と干渉するのを防ぐための開口490(図4を参照)となる。
【0046】
ここで、開口490は、トラッキング用駆動マグネット59、60が配置される部分、および第1の磁石取付け部51、53が底板49から直立する部分を通って、第1の磁石取付け部51、53として起立する部分まで届いている。
【0047】
このような構成のホルダ支持部材57に対しても、本形態では、トラッキング用駆動マグネット59、60は、外周側に位置する側端面591、601が第1の磁石取付け部51、53の内周面に接着固定されている。また、トラッキング用駆動マグネット59、60は開口490を跨いで、下端面592、602の両端部分が底板部49に接着固定されている。
【0048】
なお、フォーカシング用駆動マグネット61、62は、参考例1、2と同様、外周側に位置する側端面611、621が第2の磁石取付け部55、56の内周面に接着固定されているとともに、下端面612、622が底板部49に接着固定されている。
【0049】
このように、本形態の光ヘッド装置1でも、トラッキング用駆動マグネット59、60は、側端面591、601がそれぞれ第1の磁石取付け部51、53に接着固定され、下端面592、602は、開口490を跨いで両端部分が底板部49に接着固定されている。このため、第1の磁石取付け部51、53は、底板部49から片持ち状態で直立し、かつ、その折り曲げ部分付近まで開口490が延びている場合でも、第1の磁石取付け部51、53は、トラッキング用駆動マグネット59、60によって補強された状態にある。従って、トラッキング用駆動コイル45、46に対して通電および通電停止を繰り返したときでも、第1の磁石取付け部51、53は振動しない。また、第2の磁石取付け部55、56も、フォーカシング用駆動マグネット61、62によって補強された状態にあるため、フォーカシング用駆動コイル47に対して通電および通電停止を繰り返したときでも、第2の磁石取付け部55、56は振動しない。従って、第1の磁石取付け部51、53および第2の磁石取付け部55、56の振動に起因する底板部49の上下動が発生しないので、支軸50は上下動しない。それ故、レンズホルダ42を正確に駆動することができるので、位相ずれなどの不具合が発生しない。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の光ヘッド装置では、駆動マグネットの側端面が第1の磁石取付け部に接着固定されているとともに、下端面が直接、あるいはスペーサを介して底板部に接着固定されているため、第1の磁石取付け部は、駆動マグネットによって補強された状態にある。従って、第1の磁石取付け部に固定された駆動マグネットに磁気的な吸引力あるいは反発力が加わっても、第1の磁石取付け部が振動することはない。従って、第1の磁石取付け部が振動することに起因して底板部が撓んでレンズホルダを正確に駆動できなくなることを確実に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用される光ヘッド装置の分解斜視図である。
【図2】 本発明の参考例1に係る光ヘッド装置に用いたホルダ支持部材およびレンズホルダを、図1のI−I′線に相当する位置で切断したときの様子を模式的に示す断面図である。
【図3】 本発明の参考例2に係る光ヘッド装置に用いたホルダ支持部材およびレンズホルダを、図1のI−I′線に相当する位置で切断したときの様子を模式的に示す断面図である。
【図4】 (A)は、本発明の実施の形態に係る光ヘッド装置に用いたホルダ支持部材57の外周部分の一部を拡大して示す斜視図、(B)は、この光ヘッド装置に用いたホルダ支持部材およびレンズホルダを図1のI−I′線に相当する位置で切断したときの様子を模式的に示す断面図である。
【図5】 (A)、(B)はそれぞれ、図4に示す光ヘッド装置に用いたホルダ支持部材を形成するための平板材料の平面図、およびこのホルダ支持部材の磁石取付け部付近を拡大して示す斜視図である。
【図6】 (A)、(B)はそれぞれ、図4に示す光ヘッド装置に用いたホルダ支持部材を平板材料から折り曲げ形成した状態を示す平面図、およびこのホルダ支持部材の磁石取付け部付近を拡大して示す斜視図である。
【図7】 従来の光ヘッド装置に用いたホルダ支持部材およびレンズホルダを、図1のI−I′線に相当する位置で切断したときの様子を模式的に示す断面図である。
【符号の説明】
1 光ヘッド装置
2 フレーム
3 光源ユニット
4 アクチュエータ
5 光記録ディスク
41 対物レンズ
42 レンズホルダ
43 側面部
44 軸受け部材
45、46 トラッキング用駆動コイル
47 フォーカシング用駆動コイル
49 底板部
51、53 第1の磁石取付け部
55、56 第2の磁石取付け部
57 ホルダ支持部材
59、60 トラッキング用駆動マグネット
61、62 フォーカシング用駆動マグネット
70、71 スペーサ
591、601 トラッキング用駆動マグネットの側端面
592、602 トラッキング用駆動マグネットの下端面
611、621 フォーカシング用駆動マグネットの側端面
612、622 フォーカシング用駆動マグネットの下端面

Claims (3)

  1. 光源からの出射光を光記録媒体に収束させる対物レンズを保持するレンズホルダと、該レンズホルダをフォーカシング方向またはトラッキング方向に移動可能に保持するホルダ支持部材と、前記ホルダ支持部材に取り付けられた駆動マグネットと前記レンズホルダに取り付けられた駆動コイルとの間に発生する磁力により当該レンズホルダをフォーカシング方向またはトラッキング方向に駆動する磁気駆動回路とを有する光ヘッド装置において、
    前記ホルダ支持部材は、前記レンズホルダの下端面に対向する底板部と、該底板部から直立する第1の磁石取付け部とを備え、
    前記駆動マグネットは、側端面が前記第1の磁石取付け部に接着固定されているとともに、下端面が直接あるいはスペーサを介して前記底板部に接着固定されており、
    前記レンズホルダは、前記底板部を貫通するように下方に突出した下方延設部を備えるコイル取付け部を有し、
    前記底板部には、前記下方延設部が位置する開口が少なくとも前記駆動マグネットの下方位置まで到達するように形成され、
    前記駆動マグネットは、当該開口を跨いで前記底板部に対して接着固定されていることを特徴とする光ヘッド装置。
  2. 請求項1において、
    前記底板部からは前記第1の磁石取付け部に対峙するように第2の磁石取付け部が切り起され、
    前記第2の磁石取付け部の切り起しによって前記開口が形成されていることを特徴とする光ヘッド装置。
  3. 請求項1または2のいずれかにおいて、
    前記第1の磁石取付け部は、平板材料において前記底板部に連接する部分を折り曲げ加工した部分であることを特徴とする光ヘッド装置。
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