JP3670559B2 - 光ヘッド装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CD(コンパクトディスク)やDVD(デジタルバーサタイルディスク)など光記録媒体の再生等に用いられる光ヘッド装置に関するものである。さらに詳しくは、光ヘッド装置において、レンズホルダを保持するレンズホルダ支持部材の振動吸収構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
CDやDVDなどの光記録ディスクの再生に用いられる光ヘッド装置では、対物レンズを保持したレンズホルダをトラッキング方向およびフォーカシング方向に駆動して光記録ディスクから信号の再生を行なう。このような光ヘッド装置では、対物レンズを保持したレンズホルダと、このレンズホルダを対物レンズのトラッキング方向およびフォーカシング方向に駆動可能に支持したレンズホルダ支持部材と、レンズホルダを駆動する磁気駆動回路と、各種光学部品とが共通のフレームに搭載され、このフレームは、光記録ディスクからの情報再生時あるいは情報記録時に光記録ディスクの半径方向に移動するようになっている。レンズホルダ支持部材としては、レンズホルダをワイヤーによって支持した構造のもの、レンズホルダに形成した軸孔に嵌まる支軸によってレンズホルダを支持した軸摺動・回動構造のものがあるが、いずれのタイプであっても、レンズホルダ支持部材がフレームにねじなどによって連結されることにより、レンズホルダ、レンズホルダ支持部材および磁気駆動回路がフレーム上に搭載された状態にある。
【0003】
このような光ヘッド装置では、レンズホルダを磁気駆動するときにその反作用によってレンズホルダ支持部材に発生する振動が、レンズホルダに伝わって対物レンズを振動させるとともに、レンズホルダ支持部材が搭載されたフレームにも伝わり、フレーム上に搭載された光学部品も振動させてしまう。また、外部からフレームに伝わってきた振動が、フレームに搭載されているレンズホルダ支持部材を介してレンズホルダに伝わって対物レンズを振動させてしまうこともある。これらの振動は、光ヘッド装置で情報再生あるいは情報記録を正確に行なうことの妨げになるので、好ましくない。
【0004】
そこで、レンズホルダ支持部材とフレームとの間に緩衝材を挿入することにより、レンズホルダ支持部材で発生した振動、あるいはフレームからレンズホルダ支持部材に伝わろうとする振動を吸収するようにした技術が実公平7−22738号に開示されている。これに開示の技術を軸摺動・回動型のヘッド装置に適用すると、概ね、図5に断面を模式的に示すような構成となる。
【0005】
図5において、レンズホルダ支持部材57は、対物レンズを保持するレンズホルダ42をフォーカシング方向およびトラッキング方向に移動可能な状態に支持する支軸50が底壁49から直立している。このレンズホルダ支持部材57は、底壁49とフレーム2と間に緩衝材30を挟んだ部分を連結部73として、フレーム2に対してねじ17、18によって固定されている。従って、レンズホルダ支持部材57で発生した振動、あるいはフレーム2からレンズホルダ支持部材57に伝わろうとする振動は、緩衝材30によって吸収される。
【0006】
また、この状態で、緩衝材30は、フレーム2とレンズホルダ支持部材57との間に挟持され、かつ、その両側にねじ17、18が止められているので、ねじ17、18の締め付け具合によって、フレーム2に対するレンズホルダ支持部材57の傾きを調整することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図5に示す光ヘッド装置では、レンズホルダ支持部材57とフレーム2との間に緩衝材30が挟まれた構造になっているので、傾角調整用のねじ17、18の締め付け具合を変えると、緩衝材30の厚みが変わってしまい、振動吸収能力が変わってしまう。また、緩衝材30の効果的な位置は、レンズホルダ支持部材57やフレーム2の形状によって異なるので、緩衝材30の取り付け位置を設計段階で決定するのは困難である。さらに、緩衝材30をレンズホルダ支持部材57の底壁49とフレーム2との間に挟持した構造にすると、緩衝材30を挟み込んだ分、光ヘッド装置が厚くなってしまうという問題点もある。
【0008】
以上の問題に鑑みて、本発明の課題は、レンズホルダ支持部材をフレームに搭載した光ヘッド装置において、装置本体の小型・薄型化を妨げることなく、情報再生あるいは情報記録の妨げになる振動を常に効果的に吸収することのできる構成を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明では、光源からの出射光を光記録媒体に収束させる対物レンズを保持するレンズホルダと、該レンズホルダを移動可能な状態で支持するレンズホルダ支持部材と、前記レンズホルダをフォーカシング方向またはトラッキング方向の少なくとも一方に駆動する磁気駆動回路と、前記レンズホルダ、前記レンズホルダ支持部材および前記磁気駆動回路が搭載されたフレームとを有する光ヘッド装置において、前記レンズホルダ支持部材には、該レンズホルダ支持部材と前記フレームとの間に挟持されない位置に振動吸収用のダンパ手段が構成されており、前記ダンパ手段は、平面形状が楕円形であることを特徴とする。
【0010】
本発明では、レンズホルダ支持部材にダンパ手段が構成されているので、レンズホルダを駆動したときの反作用によってレンズホルダ支持部材が振動しても、この振動は、ダンパ手段によって吸収、減衰される。また、外部からフレームに伝わった振動がレンズホルダ支持部材に伝わったとしても、この振動もダンパ手段によって吸収、減衰される。従って、レンズホルダ支持部材の振動がレンズホルダに伝わって対物レンズが振動する事態を回避できる。さらに、レンズホルダ支持部材の振動がフレームに伝わって、フレームに搭載された光学部品が振動する事態も回避できる。それ故、光ヘッド装置は常に正確な情報再生あるいは情報記録を行なうことができる。
【0011】
さらにまた、本発明において、ダンパ手段は、レンズホルダ支持部材とフレームとの間に挟持されない位置に配置されているので、レンズホルダ支持部材とフレームとの連結具合が変わってレンズホルダ支持部材とフレームとの間隔が狭まっても、ダンパ手段が変形することはない。また、ダンパ手段は、あくまでレンズホルダ支持部材に対して構成され、フレームから独立した状態にあるので、たとえフレームの形状が変わっても、振動吸収効果が変動しない。それ故、ダンパ手段は、フレームが設計変更されても、同一仕様のままで良好な振動吸収作用を発揮する。さらに、ダンパ手段は、フレームとの間に挟持された構成でないので、ダンパ手段の大きさがフレームの厚さに加算されて光ヘッド装置の小型化・薄型化を妨げるという問題も回避できる。
【0012】
本発明において、前記ダンパ手段は、例えば、前記レンズホルダ支持部材に固着された弾性部材と、該弾性部材に固着された重り部材とを備えている。このように構成すると、ダンパ手段の形状を振動の方向に合わせて楕円形状にするなど、振動の形態によって最適構造のダンパ手段を容易に構成できる。
【0013】
本発明において、前記ダンパ手段は、前記レンズホルダ支持部材の底壁の下面に固着され、前記フレームには、前記レンズホルダ支持部材の底壁と対向する部分に、前記ダンパ手段が配置される開口が形成されていることが好ましい。このように、フレームの開口内にダンパ手段を配置すると、フレームとダンパ手段とが重ならないので、ダンパ手段の厚さは、光ヘッド装置の厚さに加算されないことになる。それ故、光ヘッド装置の薄型化を図ることができる。
【0014】
本発明において、前記レンズホルダ支持部材は、前記レンズホルダに形成された軸孔に嵌まる支軸を備え、当該支軸は、前記レンズホルダ支持部材の底壁から直立し、前記ダンパ手段は、前記レンズホルダ支持部材の前記底壁のうち、前記支軸が直立する部分の下面に固着されていることが好ましい。軸摺動・回動型の光ヘッド装置において、レンズホルダは、レンズホルダ支持部材の支軸に支持されているので、この支軸が支持されている底壁にダンパ手段を構成すれば、レンズホルダ支持部材からレンズホルダに伝わろうとする振動を効果的に吸収することができる。
【0015】
本発明において、前記支軸は、下端部が前記レンズホルダ支持部材の底壁から下方に突出し、前記弾性部材は、前記レンズホルダ支持部材の底壁の下面に対して前記支軸の下端部を覆うように固着されていることが好ましい。軸摺動・回動型の光ヘッド装置において、レンズホルダは、レンズホルダ支持部材の支軸に支持されているので、この支軸に対して、直接、ダンパ手段を構成すれば、レンズホルダ支持部材からレンズホルダに伝わろうとする振動を効果的に吸収することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下に説明する光ヘッド装置は、基本的な構成が従来の構成と共通するので、共通する部分には同じ符号を付してある。また、各実施の形態の説明に先立って、各実施の形態で共通する構成を説明しておく。
【0017】
(全体構成)
図1は、本発明が適用される光ヘッド装置の分解斜視図である。
【0018】
図1に示すように、光ヘッド装置1は、CDあるいはDVDなどの光記録ディスク5(光記録媒体)に対する情報記録、情報再生を行うものであり、アルミニウムなどの金属からなるフレーム2上に、光源ユニット11からの出射光Lを光記録ディスク5に収束させる対物レンズ41をフォーカシング方向に移動可能およびトラッキング方向に回転可能に支持した軸摺動・回動型のアクチュエータ4が構成されている。フレーム2の両端部には、丸穴からなるガイド穴21と、コの字形状に突き出したガイド部22とが形成され、これらのガイド穴21およびガイド部22の各々に通されたガイド軸(図示せず)に沿って、光ヘッド装置1は、光記録ディスク5の半径方向であるラジアル方向に移動することができる。また、フレーム2には、光源ユニット11や各種の光学素子を配置するための光学素子取付部23、アクチュエータ4を配置するために開口するアクチュエータ取付部24などが形成されている。
【0019】
アクチュエータ4は、対物レンズ41を保持するレンズホルダ42と、レンズホルダ支持部材57と、後述する磁気駆動回路とから構成されている。このレンズホルダ支持部材57は、レンズホルダ42に形成されている軸受け部材44に嵌まる支軸50を備えており、レンズホルダ42をトラッキング方向およびフォーカシング方向に移動可能に支持している。
【0020】
レンズホルダ支持部材57は、略長方形の底壁49と、底壁49の四辺から垂直に直立した側壁51〜54を備えている。これらの側壁のうち、互いに平行に延びる側壁51、53の内周面には、周方向に分極着磁されたトラッキング用駆動マグネット59、60がそれぞれに接着固定されている。
【0021】
底壁49からは、トラッキング用駆動マグネット59、60が取り付けられた側壁51、53に対して平行に直立する一対の内壁55、56が形成されている。内壁55、56の内周面には、単極に着磁された面を内側に向けるフォーカシング用駆動マグネット61、62がそれぞれ接着固定されている。
【0022】
また、側壁53は、上縁から外側に向けて水平に折れ曲がってビス孔68を備えた鍔部67が形成され、側壁54にも上縁から外側に向けて水平に折れ曲がってビス孔70を備えた鍔部69が形成されている。
【0023】
また、一対の内壁55、56によって挟まれた底壁49の中央部には、支軸50が直立した状態に固定されている。
【0024】
レンズホルダ42は、円筒状の軸受け部44と、この軸受け部44の回りを囲む側面部43とを備えている。軸受け部44と側面部43との間には、この軸受け部44を挟む両側位置に一対の開口58が形成されている。さらに、レンズホルダ42の上面側には、外側に向けて薄く張り出すレンズ取付け部48が形成され、この上に対物レンズ41が接着固定されている。
【0025】
このレンズホルダ42において、軸受け部44の内側に、レンズホルダ支持部材57の底壁49から直立した支軸50が差し込まれている。従って、レンズホルダ42は、支軸50に沿ってその軸線方向(フォーカシング方向)に移動可能であるとともに、支軸50の周方向(トラッキング方向)に回転することも可能である。
【0026】
また、レンズホルダ42の一対の開口58の内側には、レンズホルダ支持部材57の底壁49から直立した一対の内壁55、56がそれぞれに差し込まれている。従って、レンズホルダ42の軸受け部44は、一対の内壁55、56に取り付けられたフォーカシング用駆動マグネット61、62の間に配置され、この軸受け部44に対して、フォーカシング用駆動コイル47が巻き付けられている。このようにして、フォーカシング用駆動コイル47とフォーカシング用駆動マグネット61、62との間には、レンズホルダ42を支軸50に沿って上下方向(フォーカシング方向)に移動させるフォーカシング磁気駆動回路が構成されている。
【0027】
また、レンズホルダ42の外周側面43の外周面には、トラッキング用駆動マグネット59、60と対峙するように一対のトラッキング用駆動コイル45、46が取り付けられている。このようにして、トラッキング用駆動コイル45、46とトラッキング用駆動マグネット59、60との間には、レンズホルダ42を支軸50の周り(トラッキング方向)に回転させるトラッキング磁気駆動回路が構成されている。
【0028】
このように構成されたアクチュエータ4を、フレーム2のアクチュエータ取付部24に搭載するときは、ホルダ支持部材57の側壁53、54に形成された鍔部67、69とフレーム2との間にコイルばね13、14を圧縮した状態で挟んで、フレームの孔31、32からねじ15、16を通してビス孔68、70に止める。このねじ15、16の締め付け量を調整することにより、レンズホルダ支持部材57のフレーム2に対する傾角調整を行なった後、側壁51〜54の外周面とアクチュエータ取付部24の間を接着剤で数箇所固定する。
【0029】
このように構成した光ヘッド装置1において、レンズホルダ支持部材57で発生した振動、およびレンズホルダ支持部材57に伝わってきた信号を吸収するための構造を図2、図3を参照して説明する。
【0030】
図2は、本発明の実施の形態1に係る光ヘッド装置に用いたフレーム2に搭載されたアクチュエータ4を、図1のI−I´線に相当する位置で切断したときのレンズホルダ支持部材57、レンズホルダ42、フレーム2の配置を模式的に示す断面図である。図3(A)、(B)はそれぞれフレーム2に搭載されたアクチュエータ4のレンズホルダ支持部材57を模式的に示す底面図である。
【0031】
図2に示すように、本形態の光ヘッド装置1において、レンズホルダ支持部材57は、支軸50の直立する底壁49の下面491にダンパ機構3が構成されている。本形態において、ダンパ機構3は、クロロプレーンゴムなどの弾性体からなる板状の弾性部材31と、真鍮などの金属からなる重り部材32とから構成され、底壁49の下面491に弾性部材31の上面が接着固定され、かつ、この弾性部材31の下面に重り部材32の上面が接着固定されている。ここで、支軸50の下端部501は、底壁49の下面491で露出し、この露出している下端部501に弾性部材31が接している。
【0032】
このように構成したレンズホルダ支持部材57において、図3(A)に示すように、水平面内において、支軸50および対物レンズ41が位置する方向をY−Y′方向とし、この方向に直交する方向をX−X′方向としたとき、X−X′方向よりもY−Y′方向に大きな振動がレンズホルダ支持部材57に発生する場合には、ダンパ機構3を構成する弾性部材31および重り部材32の平面形状を、Y−Y′方向に長軸を向ける楕円形状とする。
【0033】
これに対して、図3(B)に示すように、レンズホルダ支持部材57において、Y−Y′方向よりもX−X′方向に大きな振動がレンズホルダ支持部材57に発生する場合には、ダンパ機構3を構成する弾性部材31および重り部材32の平面形状を、X−X′方向に長軸を向ける楕円形状とする。
【0034】
また、本形態において、レンズホルダ支持部材57は、図1に示すように、フレーム2のアクチュエータ取付部24に配置されるが、本形態では、アクチュエータ取付部24の底部は、完全な開口240になっている。
【0035】
このため、レンズホルダ支持部材57をフレーム2に搭載したとき、レンズホルダ支持部材57の下面に構成したダンパ機構3は、フレーム2のアクチェータ取付部24の底部に相当する開口240内に位置する。このため、ダ#ンパ機構3は、レンズホルダ支持部材57とフレーム2との間に挟持されていないどころか、フレーム2と一切、接触しておらず、フレーム2から完全に独立した状態にある。
【0036】
以上説明したように、本形態の光ヘッド装置1では、レンズホルダ支持部材57にダンパ機構3が構成されているので、レンズホルダ42を駆動したときの反作用によってレンズホルダ支持部材57が振動しても、この振動は、ダンパ機構3によって吸収、減衰される。また、外部からフレーム2に伝わった振動がレンズホルダ支持部材57に伝わったとしても、この振動もダンパ機構3によって吸収、減衰される。従って、レンズホルダ支持部材57の振動がレンズホルダ42に伝わって対物レンズ41が振動する事態を回避できる。さらに、レンズホルダ支持部材57の振動がフレーム2に伝わって、フレーム2に搭載された光学部品が振動する事態も回避できる。それ故、光ヘッド装置1は常に正確な情報再生あるいは情報記録を行なうことができる。
【0037】
さらにまた、本形態において、ダンパ機構3は、レンズホルダ支持部材57とフレーム2との間に挟持されない位置に配置されているので、例えば、傾角調整を行なった際などレンズホルダ支持部材57とフレーム2との連結具合が変わって、レンズホルダ支持部材57とフレーム2との間隔が狭まっても、ダンパ機構3に用いた弾性部材31が変形することはない。また、ダンパ機構3は、あくまでレンズホルダ支持部材57に対して構成され、フレーム2から独立した状態にあるので、たとえフレーム2の形状が変わっても、振動吸収効果が変動しない。それ故、ダンパ機構3は、フレーム2が設計変更されても、同一仕様のままで良好な振動吸収作用を発揮する。さらに、ダンパ機構3は、フレーム2の間に挟持された構成でないので、ダンパ機構3の大きさがフレーム2の厚さに加算されてしまって光ヘッド装置1の小型化・薄型化を妨げるという問題も回避できる。
【0038】
また、本形態において、ダンパ機構3は、レンズホルダ支持部材57に固着された弾性部材31と、この弾性部材31に固着された重り部材32とから構成されているので、ダンパ機構3の形状を振動の方向に合わせて楕円形状にするなど、振動の形態によって最適構造のダンパ機構3を容易に構成できる。
【0039】
さらに、本形態において、支軸50が支持されている底壁49にダンパ機構3が構成されているので、レンズホルダ支持部材57からレンズホルダ42に伝わろうとする振動を効果的に吸収することができる。
【0040】
さらにまた、本形態では、レンズホルダ支持部材57の底壁49の下面491にダンパ機構3が形成されているといっても、このダンパ機構3は、フレーム3の開口240内に配置されているため、フレーム2とダンパ機構3とが重ならない。それ故、ダンパ機構3の厚さは、光ヘッド装置1の厚さに加算されないことになるので、光ヘッド装置1の薄型化を図ることができる。
【0041】
[その他の実施形態]
図4は、その他の実施形態に係る光ヘッド装置において、フレームに搭載されたアクチュエータを、図1のI−I´線に相当する位置で切断したときのレンズホルダ支持部材、レンズホルダ、フレームの配置を模式的に示す断面図である。なお、図4に示す光ヘッド装置は、前記した形態と基本的な構成が共通するので、対応する部分には同一の符号を付して図示するとともに、それらの説明を省略する。
【0042】
図4に示すように、本形態の光ヘッド装置1においても、レンズホルダ支持部材57の底壁49には、クロロプレーンゴムなどの弾性体からなる板状の弾性部材31と、真鍮などの金属からなる重り部材32とを備えるダンパ機構3が構成されている。
【0043】
ここで、レンズホルダ支持部材57の底壁49には支軸50が直立した状態にあるが、この支軸50の下端部501は、底壁49の下面491から下方に突出しており、この下端部501を覆うように弾性部材31が底壁49の下面491に接着固定されている。このように構成するにあたって、本形態では、弾性部材31として、レンズホルダ支持部材57の底壁49から支軸50の下端部501が突出している寸法よりも分厚いものが用いられている。
【0044】
このように構成したレンズホルダ支持部材57も、図1に示すように、フレーム2のアクチュエータ取付部24に配置されるが、本形態では、アクチュエータ取付部24の底部は、完全な開口240になっている。このため、レンズホルダ支持部材57をフレーム2に搭載したとき、レンズホルダ支持部材57の下面に構成したダンパ機構3は、フレーム2のアクチェータ取付部24の底部に相当する開口240内に位置する。このため、ダンパ機構3は、レンズホルダ支持部材57とフレーム2との間に挟持されていないどころか、フレーム2と一切、接触しておらず、フレーム2から完全に独立した状態にある。
【0045】
従って、本形態の光ヘッド装置1でも、レンズホルダ支持部材57で振動が発生しても、あるいはこのレンズホルダ支持部材57に振動が伝わってきても、このような振動は、ダンパ機構3によって吸収、減衰される。従って、光ヘッド装置1は常に正確な情報再生あるいは情報記録を行なうことができる。また、ダンパ機構3は、レンズホルダ支持部材57とフレーム2との間に挟持されない位置に配置されているので、レンズホルダ支持部材57とフレーム2との間隔が狭まっても、ダンパ機構3に用いた弾性部材31が変形することはないなど、図2などを参照して説明した光ヘッド装置1と同様な効果を奏する。
【0046】
また、本形態の光ヘッド装置1のような軸摺動・回動型のものにおいて、レンズホルダ42は、レンズホルダ支持部材57の支軸50に支持されているので、本形態のように、この支軸50に対して、直接、ダンパ機構50を構成すれば、レンズホルダ支持部材57からレンズホルダ42に伝わろうとする振動を効果的に吸収することができる。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の光ヘッド装置では、レンズホルダ支持部材にダンパ手段が構成されているので、レンズホルダ支持部材で発生した振動やレンズホルダ支持部材に伝わってきた振動はダンパ手段によって吸収、減衰される。それ故、光ヘッド装置は常に正確な情報再生あるいは情報記録を行なうことができる。また、ダンパ手段は、レンズホルダ支持部材とフレームとの間に挟持されない位置に配置されているので、レンズホルダ支持部材とフレームとの間隔が狭まっても、ダンパ手段が変形することはない。また、ダンパ手段は、あくまでレンズホルダ支持部材に対して構成され、フレームから独立した状態にあるので、たとえフレームの形状が変わっても、振動吸収効果が変動しない。それ故、ダンパ手段は、フレームが設計変更されても、同一仕様のままで良好な振動吸収作用を発揮する。さらに、ダンパ手段は、フレームとの間に挟持された構成でないので、ダンパ手段の大きさがフレームの厚さに加算されて光ヘッド装置の小型化・薄型化を妨げるという問題も回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される光ヘッド装置の分解斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る光ヘッド装置に用いたフレーム2に搭載されたアクチュエータを、図1のI−I´線に相当する位置で切断したときのレンズホルダ支持部材、レンズホルダ、フレームの配置を模式的に示す断面図である。
【図3】(A)、(B)はそれぞれフレーム2に搭載されたアクチュエータ4のレンズホルダ支持部材57を模式的に示す底面図である。
【図4】本発明のその他の実施の形態に係る光ヘッド装置に用いたフレームに搭載されたアクチュエータを、図1のI−I´線に相当する位置で切断したときのレンズホルダ支持部材、レンズホルダ、フレームの配置を模式的に示す断面図である。
【図5】従来の光ヘッド装置のフレームに搭載されたアクチュエータ4を模式的に示す説明図である。
【符号の説明】
1 光ヘッド装置
2 フレーム
3 ダンパ手段
4 アクチュエータ
5 光記録ディスク
11 光源ユニット
13、14 ばね
15、16 ねじ
31 弾性部材
32 重り部材
41 対物レンズ
42 レンズホルダ
43 側面部
44 軸受け部材
45、46 トラッキング用駆動コイル
47 フォーカシング用駆動コイル
49 底壁
51、53 側壁
55、56 内壁
57 レンズホルダ支持部材
59、60 トラッキング用駆動マグネット
61、62 フォーカシング用駆動マグネット

Claims (5)

  1. 光源からの出射光を光記録媒体に収束させる対物レンズを保持するレンズホルダと、該レンズホルダを移動可能な状態で支持するレンズホルダ支持部材と、前記レンズホルダをフォーカシング方向またはトラッキング方向の少なくとも一方に駆動する磁気駆動回路と、前記レンズホルダ、前記レンズホルダ支持部材および前記磁気駆動回路が搭載されたフレームとを有する光ヘッド装置において、
    前記レンズホルダ支持部材には、該レンズホルダ支持部材と前記フレームとの間に挟持されない位置に振動吸収用のダンパ手段が構成されており、
    前記ダンパ手段は、平面形状が楕円形であることを特徴とする光ヘッド装置。
  2. 請求項1において、前記ダンパ手段は、前記レンズホルダ支持部材に固着された弾性部材と、該弾性部材に固着された重り部材とを備えていることを特徴とする光ヘッド装置。
  3. 請求項1または2において、前記ダンパ手段は、前記レンズホルダ支持部材の底壁の下面に固着され、
    前記フレームには、前記レンズホルダ支持部材の底壁と対向する部分に、前記ダンパ手段が配置される開口が形成されていることを特徴とする光ヘッド装置。
  4. 請求項3において、前記レンズホルダ支持部材は、前記レンズホルダに形成された軸孔に嵌まる支軸を備え、当該支軸は、前記レンズホルダ支持部材の底壁から直立し、前記ダンパ手段は、前記レンズホルダ支持部材の前記底壁のうち、前記支軸が直立する部分の下面に固着されていることを特徴とする光ヘッド装置。
  5. 請求項4において、前記支軸は、下端部が前記レンズホルダ支持部材の底壁から下方に突出し、前記弾性部材は、前記レンズホルダ支持部材の底壁の下面に対して前記支軸の下端部を覆うように固着されていることを特徴とする光ヘッド装置。
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