JP3260628B2 - 光ピックアップ装置 - Google Patents

光ピックアップ装置

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JP3260628B2
JP3260628B2 JP18902996A JP18902996A JP3260628B2 JP 3260628 B2 JP3260628 B2 JP 3260628B2 JP 18902996 A JP18902996 A JP 18902996A JP 18902996 A JP18902996 A JP 18902996A JP 3260628 B2 JP3260628 B2 JP 3260628B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光記録ディスクに
対して情報の記録・再生を行なうための対物レンズを、
ディスク半径方向に移動するフレーム上に搭載したタイ
プの光ピックアップ装置に関するものである。さらに詳
しくは、フレームに発生する振動の吸収技術に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】コンパクトディスク(CD)、ディジタ
ルビデオディスク(DVD)等の光記録ディスクから記
録情報を再生するための光ピックアップ装置のうち、た
とえば軸摺動回動型の対物レンズ駆動装置を用いたもの
には、図5(A)、(B)に示すように、カップ形状を
有する金属製のヨーク2の内側にレンズホルダー3が装
着されている。ヨーク2の中心には支軸23が直立し、
この支軸23をレンズホルダー3の支軸貫通孔34に貫
通させた状態にある。ヨーク2とレンズホルダー3の間
には、レンズホルダー3に搭載されている対物レンズ5
をトラッキング方向に移動させるためのトラッキング駆
動機構、およびフォーカシング方向に移動させるための
フォーカシング駆動機構が組付けられている。これらの
駆動機構は磁気駆動式のものである。例えば、トラッキ
ング駆動機構は、レンズホルダー3の外周板部分32の
外周面にトラッキング用駆動コイル71、72が形成さ
れ、ヨーク2の側面部21の内周面にはトラッキング用
永久磁石73、74を備えている。従って、駆動コイル
71、72に対する給電を行うと、駆動コイル71、7
2と永久磁石73、74との間に発生する磁力によっ
て、レンズホルダー3を支軸23の回りに所定の角度範
囲に渡って回転させることができる。また、フォーカシ
ング駆動機構も基本点には同じ原理であり、駆動コイル
61、62と永久磁石63、64との間に発生する磁力
によって、レンズホルダー3を支軸23に沿って摺動さ
せる。
【0003】このような部品はいずれもフレーム9上に
一括して搭載され、フレーム9とともにディスク半径方
向に移動する。すなわち、フレーム9の両端部に形成さ
れているガイド孔94および凹部96には、ディスク半
径方向に延びる2本のガイド軸101、102がそれぞ
れ通され、これらのガイド軸101、102上をフレー
ム9が移動する。但し、ピックアップ装置において、対
物レンズ駆動装置の駆動力による振動、フレーム9の移
動に伴って発生する振動、あるいは携帯用・車載用の光
ピックアップ装置において外部から伝わってくる振動
は、図6にフレーム9の動きを実線L1と点線L2とに
よって示すように、フレーム9に対してガイド軸10
1、102の軸線方向の振動や捩れ共振をもたらし、こ
れらの振動は、トラッキング駆動機構やフォーカシング
駆動機構に伝わってトラックへのサーボ(トラッキング
サーボ・フォーカシングサーボ)を妨げる。すなわち、
トラッキング駆動機構やフォカーシング駆動機構の周波
数特性においては、図7に示すように、前記の捩れ共振
の影響は、その共振周波数付近で異常な位相遅れを発生
させる。そこで、従来は、フレーム9の捩れ共振を防止
するという観点から、剛性の高い金属で構成したフレー
ム、リブの形成により剛性を高めたフレーム、あるいは
大きめに設計したフレームを採用する等の対策が施され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ピックアップ装置において行われているいずれの対策
も、フレーム9の小型化・軽量化に逆行するだけでな
く、ガイド軸101、102の軸線方向における振動や
捩れ共振を完全に解消できないという問題点がある。ま
た、従来の対策では、フレーム9の質量が増した分、ア
クセス速度が低下するという問題点がある。
【0005】そこで、本発明の課題は、上記の問題点を
解消することにあり、フレームなどの小型化・軽量化を
妨げることなくフレームの振動を吸収し、アクセス速度
が高くて、かつ、トラックへのサーボが安定して行われ
る光ピックアップ装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明では、対物レンズを保持するレンズホルダ
ー、および該レンズホルダーをトラッキング方向および
フォーカシング方向に駆動するレンズ駆動機構が搭載さ
れたフレームと、該フレームをディスク半径方向に駆動
するフレーム駆動機構とを有し、当該フレーム駆動機構
は、前記フレームをディスク半径方向に案内する1対の
平行なガイド部を備える光ピックアップ装置において、
前記フレームおよび該フレームへの搭載部品の少なくと
もいずれかには、前記一対のガイド部の幅方向における
略中央に相当する位置で前記ディスク半径方向に直交す
る面に、前記フレームの振動を吸収するためのウエイト
部および弾性部を具備する動吸振器が取り付けられてい
ることを特徴とする。
【0007】このように一対のガイド部によってフレー
ムが支持されている場合には、これらのガイド部の幅方
向における略中央に相当する位置でフレームの振幅が最
大となりやすいが、本発明では、このような振幅が最大
となる箇所に動吸振器を配置したので、振動を最も効果
的に吸収できる。
【0008】本発明に係る光ピックアップ装置では、重
いフレームなどを用いる従来の対策と違って動吸振器を
効果的に用いているため、フレームとして合成樹脂製な
どの小型で、かつ軽量のものを用いた場合でも、フレー
ムの振動を確実に防止できる。それ故、光記録ディスク
に対するアクセス動作を高速で行え、かつ、トラックへ
のサーボも安定して行うことができる。
【0009】本発明では、前記ウエイト部の質量は、前
記フレームおよび該フレームへの搭載部品の全質量に対
して3質量%から30質量%までの範囲にあることが好
ましい。すなわち、フレームの振動を確実に防止でき、
かつ、アクセス速度を低下させない範囲内にウエイト部
の質量を設定することが好ましい。
【0010】本発明において、フレームは、軽量化を図
るという観点からすればマグネシウム合金等の軽金属を
用いることができるが、コストや成形しやすさ等も考慮
すれば、樹脂材料で構成するのが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明の
実施の形態を説明する。なお、以下に説明する形態は、
基本的な構造が従来の技術で説明したものと共通してい
るので、対応する部分には同符号を付してある。
【0012】(光ピックアップの構造)図1(A)は、
本発明を適用した光ピックアップの対物レンズ駆動装置
の平面図、図1(B)はその縦断面図である。
【0013】図1(A)、(B)に示すように、光ピッ
クアップ装置1の軸摺動回動型の対物レンズ駆動装置1
Aには、カップ形状を有する金属製のヨーク2、このヨ
ーク2の内側に装着されているプラスチック製のレンズ
ホルダー3などが構成され、これらの部品は合成樹脂製
のフレーム9の上に搭載されている。
【0014】ヨーク2は、円筒状の側面部21と底面部
22を備え、底面部22の中心には支軸23が直立して
いる。
【0015】レンズホルダー3は、略円形をした天板部
分31と、この天板部分31の外周縁に連続しているほ
ぼ円筒形状の外周板部分32と、天板部分31の中心か
ら垂直に延びる円筒状の内周板部分33とを備えてお
り、当該内周板部分33の内側の中空部分が、上記の支
軸23が貫通する支軸貫通孔34となっている。支軸2
3を支軸貫通孔34に貫通させた状態においては、支軸
23を中心としてレンズホルダー3は回転自在であると
共に、支軸23の軸線方向に摺動自在となっている。レ
ンズホルダー3の内部において、外周板部分32と内周
板部分33の間は複数の補強リブ(図示せず)によって
連結されている。
【0016】光ピックアップ装置1としては、DVDお
よびCDの双方に対応するタイプのもの、いずれか一方
だけに対応するタイプのものがあるが、たとえばCDに
対応するタイプのものであれば、レンズホルダー3の天
板部分31にはCD用対物レンズ5のみが搭載されてい
る。
【0017】ヨーク2とレンズホルダー3の間には、レ
ンズホルダー3に搭載されているCD用対物レンズ5を
トラッキング方向(矢印Aの方向)に移動させるための
トラッキング駆動機構、およびフォーカシング方向(矢
印Bの方向)に移動させるためのフォーカシング駆動機
構が組付けられている。これらの駆動機構は磁気駆動式
のものである。例えば、トラッキング駆動機構は、レン
ズホルダー3の外周板部分32の外周面に180度の間
隔で取り付けた取り付けたトラッキング用駆動コイル7
1、72を備えている。また、ヨーク2の側面部21の
内周面には、180度の間隔で取り付けた一対のトラッ
キング用永久磁石73、74を備えている。これらの駆
動コイルに対する給電を制御することにより、駆動コイ
ル71、72と、対応する永久磁石73、74との間に
発生する磁力によって、レンズホルダー3を支軸23の
回りに所定の角度範囲に渡って回転させることができ
る。すなわち、レンズホルダー3に搭載されているCD
用対物レンズ5をトラッキング方向に移動させることが
できる。フォーカシング駆動機構も基本的には同様な構
成となっており、フォーカシング用駆動コイル61、6
2と、対応する永久磁石63、64との間に発生する磁
力によって、レンズホルダー3を支軸23の軸線方向に
摺動させるようになっている。なお、磁気式駆動機構の
原理は公知であるので、本明細書においてはこれ以上の
説明は省略するものとする。
【0018】ここで、レンズホルダー3の側に搭載され
ている各駆動コイル61、62、71、72等へ給電を
行なうために、レンズホルダー3とヨーク2の間には、
フレキシブルプリント基板8が懸け渡されている。フレ
キシブルプリント基板8は、例えば、可撓性の基板の表
面に銅箔等の配線パターンを印刷したものであり、配線
パターンの保護層を省略することにより、当該フレキシ
ブルプリント基板を柔軟なものとしてある。本例では、
フレキシブルプリント基板8は、レンズホルダー3の側
とヨーク2の側との間でU字状に弛んだ状態で架け渡さ
れ、この弛み部分がレンズホルダー3の回転に伴って変
形することになる。なお、フレキシブルプリント基板8
に対する給電は、フレーム9上に搭載されているコネク
タ80、回路基板81、およびそれから引き出されてい
るフレキシブルプリント基板82を介して行われる。
【0019】(フレームの構成)このように構成した対
物レンズ駆動装置1は、CD用対物レンズ5にレーザ光
を導く光学部品などが搭載されたフレーム9を用いてC
D再生装置などに組み込まれる。
【0020】フレーム9は、樹脂成形品であり、上記の
ヨーク2などが搭載される部品搭載部91と、そこから
両側に延設された連結部92、93とから構成され、略
くの字状の平面形状を有している。2つの連結部92、
93のうち、連結部92の先端側には、フレーム9をデ
ィスク半径方向(矢印Cで示す方向)に駆動するための
フレーム駆動機構(図示せず。)に構成されているガイ
ド軸101が通る2つのガイド孔94が形成され、その
内部には金属製のスリーブ95がそれぞれ嵌められてい
る。一方、連結部93の先端側には、同じくフレーム9
をディスク半径方向(矢印Cで示す方向)に駆動するた
めのフレーム駆動機構のガイド軸102を受ける凹部9
6が形成されている。ここで、ガイド軸101、102
は、互いに平行に配置されている。従って、フレーム9
は、ガイド軸101、102、ガイド孔94、およびガ
イド軸受け用の凹部96を介してディスク半径方向に移
動することになる。
【0021】フレーム9の部品搭載部91は、ヨーク2
などが搭載される上半部98と、そこから下方に向けて
概ね角形に突出する下半部99とから構成されている。
この下半部99の内部には半導体レーザ、回折格子、ビ
ームスプリッタ、1/2波長板、全反射ミラーなどの各
種光学部品が搭載され、これらの光学部品によって半導
体レーザから出射されたレーザ光は、CD用対物レンズ
5に導かれるようになっている。また、光記録ディスク
から反射光は、CD用対物レンズ5で受光された後、上
記の各種光学部品を介して光検出器97において検出さ
れ、光記録ディスクに記録されている情報が再生される
ようになっている。
【0022】(フレームに対する吸振構造) このように構成したフレーム9は、ガイド軸101、1
02に支持されながらディスク半径方向に移動する際、
あるいは携帯用・車載用の光ピックアップ装置1におい
て外部から振動が伝わった際に、図6を参照して説明し
たように、ガイド軸101、102の軸線方向における
振動や捩れ共振を起こそうする。そこで、本発明では、
図6に示した振動において最も振幅の大きな位置に動吸
振器200を設けてある。すなわち、本形態では、フレ
ーム9の両端が2本のガイド軸101、102に支持さ
れていることから、2本のガイド軸101、102の略
中央に相当する位置で振幅が最も大きいので、図1
(b)に示すように、部品搭載部91(下半部99)の
うち、ガイド軸101、102の略中央に相当する位置
でディスク半径方向と直交している側面部990の底面
側991近くに動吸振器200を固着してある。この動
吸振器200は、ばねとして機能するゴム層201(弾
性部)と、このゴム層201の表面側に接着材などで固
着された金属製のウエイト部202とから構成され、ゴ
ム層201の裏面側が接着材によって部品搭載部91の
側面部990に張り付けられている。
【0023】(本形態の効果)このように構成した光ピ
ックアップ装置1では、フレーム9自身の移動に伴って
発生する振動、あるいは外部から伝わってくる振動によ
ってフレーム9が捩れ共振などを起こそうとしたときで
も、その振動を動吸振器200が吸収する。しかも、フ
レーム9に捩れ共振などが起きたときに最も振幅が大き
い箇所に動吸振器200を配置してあるため、動吸振器
200は最も効果的に振動を吸収することになる。従っ
て、本発明を適用した光ピックアップ装置1において、
トラッキング駆動機構およびフォーカシング駆動の周波
数特性を計測したところ、図2に示すように、前記の捩
れ共振に起因する周波数2kHz付近での異常な位相遅
れが、図9に示す結果と比較して著しく低減される。ま
た、フレーム9の捩れ共振を吸収するにあたって、重い
フレームなどを用いる従来の対策と違って、本発明で
は、動吸振器200を効果的に用いているため、フレー
ム9として合成樹脂製の小型で、かつ軽量のものを用い
ることができる。それ故、光記録ディスクに対するアク
セス動作を高速で行うことができるとともに、安定した
トラッキングサーボやフォーカシングサーボを行うこと
ができる。
【0024】ここで、動吸振器200のウエイト部20
2の質量を種々変化させたときに、レンズホルダー3の
側での2kHzの振動に対する位相の乱れ量がどのよう
に変化するかを測定した結果を図3に示す。位相の乱れ
量については、動吸振器200を付加しない状態の位相
の乱れ量を100%として表してある。図3に示すよう
に、動吸振器200の質量がフレームおよびそれに搭載
の全部品の総質量に占める割合が大きくなるほど、位相
の乱れ量が小さくなる傾向にある。但し、位相の乱れ量
と光記録ディスクへのサーボ動作との関係を検討したと
ころ、動吸振器200を付加しないときの位相の乱れ量
からみて約50%にまで位相の乱れ量を低減すれば、光
記録ディスクへのサーボ動作に支障がないことが確認さ
れている。従って、動吸振器200のウエイト部202
の質量については、フレーム9およびそれに搭載の全部
品を含む総質量に対して約3質量%以上とすればよい。
また、動吸振器200のウエイト部202の質量がフレ
ーム9およびそれに搭載の全部品を含む総質量に対して
約30質量%を越えても、位相の乱れ量への改善効果が
飽和する傾向にあることから、動吸振器200のウエイ
ト部202の質量については、フレーム9およびそれに
搭載の全部品を含む総質量に対して約30質量%以下に
設定し、動吸振器200を付加してもアクセス速度が低
下しないようにすることが好ましい。
【0025】また、動吸振器200自身の共振周波数を
変化させたとき、レンズホルダー3の側での2kHzの
振動に対する位相の乱れ量がどのように変化するかを測
定した結果を図4に示す。この図でも、位相の乱れ量に
ついては、動吸振器200を付加しない状態の位相の乱
れ量を100%として表してある。図4に示すように、
動吸振器200の共振周波数と、レンズホルダー3の側
で生じる振動の周波数(2kHz)とを一致させたとき
に位相の乱れ量が最小になり、動吸振器200を付加し
ないといの位相の乱れ量の約10%のレベルまで低減で
きる。但し、前述のとおり、動吸振器200を付加しな
いときの位相の乱れ量からみて約50%にまで位相の乱
れ量を低減すれば光記録ディスクへのサーボ動作に支障
がないことが確認されていることから、共振周波数が約
0.8kHzから約5kHzの動吸振器200を用いれ
ばよいといえる。
【0026】[その他の実施の形態] なお、上記形態では、動吸振器200をフレーム9の側
面部990に固着したが、フレーム9の捩れ共振を防止
できる位置であれば、フレーム9の側面部990に代え
て、図1(a)に一点鎖線で示すように、動吸振器20
0Aをヨーク2のディスク半径方向と直交する側面部2
1の外周面などに固着してもよい。また、振動の状態に
よっては、一対のガイド部101n、102の幅方向に
おける略中央のうち、ガイド軸101の方または102
の方に偏った位置に動吸振器を設けてもよい。
【0027】さらに、動吸振器200としてはゴム層2
01をフレーム9に対して接着材で固着したものを用い
たが、ゴム層201に孔(または突起)を設ける一方、
フレーム9やヨークの側に突起(または孔)を設け、孔
に突起が嵌まり込むことによって動吸振器200とフレ
ームやヨークとが機構的に固着した構造を用いてもよ
い。
【0028】また、動吸振器200としては、ゴム層2
01がばねとして機能するものを用いたが、ウエイト部
202に接続するコイルばねや板ばねが弾性力を発揮す
るもの、あるいはウエイト部202をフレーム9などに
固着するための接着材自身、あるいは粘着材自身が弾性
部として機能するものでもよい。
【0029】さらにまた、上記形態では、軽量化に加え
て、コストや成形しやすさ等の観点から合成樹脂製のフ
レーム9を用いたが、軽量化という観点からすればマグ
ネシウム合金等の軽金属製のフレームを用いてもよい。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る光ピ
ックアップ装置では、フレーム自身の移動に伴って発生
する振動、あるいは外部から伝わってくる振動によって
フレームが振動しようとするのを動吸振器で防止するこ
とに特徴を有する。従って、重いフレームなどを用いる
従来の対策と違って、本発明では動吸振器を効果的に用
いているため、フレームとして合成樹脂製などの小型
で、かつ軽量のものを用いた場合でもフレームの捩れ共
振を確実に防止できる。それ故、光記録ディスクに対す
るアクセス動作を高速で行え、かつ、トラックへのサー
ボも安定して行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は、本発明を適用した光ピックアップ装
置の平面図、(B)はその側面図である。
【図2】本発明を適用した光ピックアップ装置において
捩れ共振を防止対策を施した後のトラッキング駆動機構
やフォカーシング駆動機構の周波数特性を表すグラフで
ある。
【図3】本発明を適用した光ピックアップ装置における
動吸振器のウエイト部の質量とレンズホルダー側での位
相の乱れ量との関係を示すグラフである。
【図4】本発明を適用した光ピックアップ装置における
動吸振器自身の共振周波数とレンズホルダー側での位相
の乱れ量との関係を示すグラフである。
【図5】(A)は従来の光ピックアップ装置の平面図、
(B)はその側面図である。
【図6】フレームに生じる捩れ共振を示す説明図であ
る。
【図7】従来の光ピックアップ装置において捩れ共振に
起因してトラッキング駆動機構やフォカーシング駆動機
構の周波数特性に生じる乱れを表すグラフである。
【符号の説明】
1 光ピックアップ装置 1a 対物レンズ駆動装置 2 ヨーク 3 レンズホルダー 5 CD用の対物レンズ 9 フレーム 91 フレームの部品搭載部 101、102 フレーム駆動機構のガイド軸 200、200A 動吸振器 201 動吸振器のゴム層(弾性部) 202 動吸振器の金属製のウエイト部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/09 - 7/22

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物レンズを保持するレンズホルダー、
    および該レンズホルダーをトラッキング方向およびフォ
    ーカシング方向に駆動するレンズ駆動機構が搭載された
    フレームと、該フレームをディスク半径方向に駆動する
    フレーム駆動機構とを有し、当該フレーム駆動機構は、
    前記フレームをディスク半径方向に案内する1対の平行
    なガイド部を備える光ピックアップ装置において、 前記フレームおよび該フレームへの搭載部品の少なくと
    もいずれかには、前記一対のガイド部の幅方向における
    略中央に相当する位置で前記ディスク半径方向に直交す
    る面に、前記フレームの振動を吸収するためのウエイト
    部および弾性部を具備する動吸振器が取り付けられてい
    ること を特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記ウエイト部の質
    量は、前記フレームおよび該フレームへの搭載部品の全
    質量に対して3質量%から30質量%までの範囲にある
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記フレー
    ムは、樹脂材料から構成されていることを特徴とする光
    ピックアップ装置。
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