JP3325494B2 - 対物レンズ駆動装置およびその製造方法 - Google Patents

対物レンズ駆動装置およびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD(コンパクト
ディスク)やDVD(デジタルビデオディスク)などの
光記録ディスクの再生に用いられる光ピックアップの対
物レンズ駆動装置、およびその製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】CDやDVDなどの光記録ディスクの再
生に用いられる光ピックアップの対物レンズ駆動装置と
しては、対物レンズをレンズ取付け部に保持したレンズ
ホルダと、このレンズホルダに形成された軸受け孔に差
し込まれたホルダ支軸と、レンズホルダをホルダ支軸に
沿った方向およびホルダ支軸の回りに駆動する磁気回路
とを有する軸摺動方式のものが知られている。
【0003】この方式の対物レンズ駆動装置では、駆動
時においてレンズホルダがホルダ支軸に沿って摺動する
ので、ホルダ支軸を金属等により形成する一方、レンズ
ホルダ全体をポリフェニレンサルファイド等の摺動特性
の良い樹脂材料で構成することが多い。また、レンズ取
付け部には、そこに対物レンズを水平に取り付けること
ができるように、すなわち、ホルダ支軸に対して対物レ
ンズが垂直な姿勢となるように対物レンズ水平出し用基
準面が形成されており、この基準面に対して対物レンズ
の平坦なフランジ部分を当接させて、対物レンズの取付
け姿勢を規定している。従って、レンズホルダは、対物
レンズ水平出し用基準面と軸受け孔の中心軸線とが垂直
となるように設計されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】光ピックアップの対物
レンズ駆動装置において、レンズホルダを高速駆動して
ピックアップ動作の高速化を図るには、レンズホルダを
軽量化し且つ剛性を高め、レンズホルダの高次共振周波
数を高い方にシフトさせる必要がある。しかしながら、
従来のレンズホルダは、軸受け孔の摺動性能を高めるた
めにレンズホルダ全体が樹脂製なので、剛性を高めるに
も限界がある。従って、レンズホルダでは、各部の肉厚
を厚くしたりリブを多数形成する等、形状を工夫して剛
性を上げることになるが、レンズホルダの形状をあまり
に複雑なものにすると、その小型化や薄型化が困難にな
る。また、レンズホルダをあまり複雑な形状にすると、
樹脂成形時に樹脂の引けが各部に発生して成形時の精度
が低下してしまう。このような成形時の精度が低下する
と、軸受け孔を精度良く成形できずレンズホルダの移動
が円滑でなくなる一方、軸受け孔の中心軸線と対物レン
ズ水平出し用基準面との垂直度が低下して対物レンズが
ホルダ支軸に対して傾いてしまうなど、対物レンズ駆動
装置の基本性能が低下してしまう。それ故、従来の対物
レンズ駆動装置では、レンズホルダの剛性、および軸受
け孔の摺動性能の双方を高いものとすることができず、
これら双方の特性を向上させるためにレンズホルダの形
状をあまりに複雑化すると、レンズホルダの小型化、薄
型化や対物レンズ駆動装置としての基本性能が損なわれ
るという問題点がある。
【0005】本発明の課題は、レンズホルダの小型化・
薄型化や対物レンズ駆動装置としての基本性能を損なう
ことなく、レンズホルダの剛性、および軸受け孔の摺動
性能の双方を高いものとすることができる対物レンズ駆
動装置、およびその製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明では、対物レンズをレンズ取付け部に保持
したレンズホルダと、該レンズホルダに形成された軸受
け孔に差し込まれたホルダ支軸とを有し、前記レンズホ
ルダを前記ホルダ支軸に沿って移動可能および前記ホル
ダ支軸の周りに回転可能に支持した対物レンズ駆動装置
において、前記レンズホルダは、前記レンズ取付け部を
備えたホルダ本体が、マグネシウムの粉体を圧縮成形し
てなるマグネシウム成形体により構成されていると共に
前記軸受け孔の内周面が樹脂などの摺動性材料で構成さ
れていることを特徴とする。
【0007】本願明細書におけるマグネシウム成形体と
は、マグネシウム単独の成形体に限らず、他の金属を含
むマグネシウム合金の成形体をも含む意味である。
【0008】本発明では、ホルダ本体がマグネシウムの
粉体を圧縮成形してなるマグネシウム成形体で構成され
ているため、レンズホルダを複雑な形状にしなくても、
剛性を高めることができる。それ故、レンズホルダの高
次共振周波数を高い方にシフトさせて、レンズホルダを
高速駆動可能にし、ピックアップ動作の高速化を図るこ
とができる。また、レンズホルダは全体がマグネシウム
成形体で構成されているのではなく、軸受け孔の内周面
はあくまで樹脂などの摺動性材料で構成されているの
で、ホルダ支軸と軸受け孔との間の摺動性能は高いまま
である。さらに、レンズホルダを複雑な形状にしなくて
もよいため、レンズホルダを小型化、薄型化でき、か
つ、その成形精度も高いので、対物レンズ駆動装置とし
ての基本性能が損なわれることがない。しかも、マグネ
シウム成形体は剛性が高いといっても、アルミニウムそ
の他の金属と比較して軽いので、レンズホルダに用いる
のに適している。
【0009】本発明において、前記レンズホルダは、前
記レンズ取付け部を備えた前記マグネシウム成形体から
なるホルダ本体と、該ホルダ本体に形成された軸受け取
付け孔内に嵌められ、内側が前記軸受け孔とされる摺動
性材料から構成された筒状の軸受け部材とから構成する
ことが好ましい。このように構成すると、軸受け部材
は、筒状という単純な形状であり、成形精度が高いの
で、レンズホルダ全体を一体に成形した場合と比較して
軸受け孔の精度が向上する。それ故、ホルダ支軸に対す
る対物レンズの傾きやヒステリシスがなくなるので、ピ
ックアップ性能が向上する。
【0010】この場合には、前記軸受け取付け孔の内径
寸法は、前記軸受け部材の外径寸法よりも大きいことが
好ましい。このように構成すると、軸受け取付け孔の内
径寸法が軸受け部材の外径寸法よりも大きい分、双方の
間に隙間があるので、この隙間を利用して、別体で構成
されたレンズ取付け部側(ホルダ本体)と軸受け孔側
(軸受け部材)との間の組立て精度を高いものとするこ
とができる。
【0011】すなわち、前記レンズホルダでは、前記レ
ンズ取付け部を備えたホルダ本体として、マグネシウム
の粉体を圧縮成形してなるマグネシウム成形体を用い、
当該ホルダ本体の軸受け取付け孔内に、内側が前記軸受
け孔とされる摺動性材料から構成された筒状の軸受け部
材を取り付けて前記レンズホルダを組み立てる際には、
前記軸受け取付け孔の内径寸法が前記軸受け部材の外径
寸法よりも大きいことを利用して、前記軸受け孔の中心
軸線と前記レンズ取付け部における対物レンズ水平出し
用基準面とが垂直になるように前記軸受け部材の前記軸
受け取付け孔内での傾きを調整し、しかる後に前記軸受
け部材を前記軸受け取付け孔内に、たとえば接着剤を用
いて固定することができる。従って、レンズホルダ全体
を一体に成形した場合と比較して、軸受け孔の中心軸線
と対物レンズ水平出し用基準面との垂直度が向上する。
それ故、ホルダ支軸に対する対物レンズの傾きがなくな
るので、ピックアップ性能が向上する。ここで、軸受け
部材を軸受け取付け孔内に接着剤を用いて固定すると、
弾性の異なる複数の材料でレンズホルダを構成したこと
になるので、制振作用がはたらき、レンズホルダの位相
乱れを抑えることができるという利点がある。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、本発明
の対物レンズ駆動装置の実施の形態を説明する。
【0013】(全体構成)図1は本発明の実施の形態に
係る対物レンズ駆動装置の平面図、図2は図1における
II−II線で切断した部分の断面図である。
【0014】これらの図に示すように、対物レンズ駆動
装置1は、対物レンズ2を対物レンズ取付け部37に保
持したレンズホルダ3と、レンズホルダ3を支持するホ
ルダ支持部材4を有している。ホルダ支持部材4は、円
形の底壁41と、底壁41の外周縁から直角に立ち上げ
た円筒状の外ヨーク42と、底壁41の一部を垂直に切
り起こすことにより形成した一対の内ヨーク43、44
と、底壁41の中心から垂直に起立したホルダ支軸45
とを備えている。内ヨーク43、44は底壁41の一部
を直接に切り起こさないで別部品として取り付けること
もある。
【0015】レンズホルダ3は軸受け孔34を備えてお
り、そこにホルダ支軸45が差し込まれている。このた
め、レンズホルダ3は、ホルダ支軸45の軸線46の方
向への移動および軸線46周りの回転が可能な状態でホ
ルダ支持部材4に支持されている。レンズホルダ3とホ
ルダ支持部材4との間には、レンズホルダ3をホルダ支
軸45の軸線46周りに回転させるトラッキング磁気回
路と、レンズホルダ3をホルダ支軸45に沿って軸線4
6の方向に移動させるフォーカシング磁気回路が構成さ
れている。トラッキング磁気回路およびフォーカシング
磁気回路は、レンズホルダ3の外周面に取り付けられた
一対のトラッキング用駆動コイル8、9、一対のフォー
カシング用駆動コイル10、11、およびこれらの駆動
コイルと対峙するように外ヨーク42の内周面に取り付
けられた第1および第2のマグネット6、7とから構成
されている。
【0016】図3は、レンズホルダ3を斜め上方からみ
たときの斜視図である。この図も参照して説明すると、
第1および第2のトラッキング用駆動コイル8、9は略
長方形の縦断面をもつ扁平形状であり、その一方の端面
がレンズホルダ3の外周面に接着されている。第1およ
び第2のフォーカシング用駆動コイル10、11は略長
方形の横断面をもってホルダ支軸45の軸線46の方向
に延びており、その外周面がレンズホルダ3の外周面に
接着されている。フォーカシング用駆動コイル10、1
1は空芯コイルであり、図1に示すように、その空芯部
分には前記の内ヨーク43、44が位置している。
【0017】第1および第2のマグネット6、7はトラ
ッキング用駆動コイル8、9が対峙した部分を中心とし
て周方向に分極着磁されており、そのトラッキング用駆
動コイル8、9が対峙した部分が第1および第2のトラ
ッキング用駆動マグネット部61、71となっている。
第1および第2のマグネット6、7はフォーカシング用
駆動コイル10、11の対峙する部分が単極に着磁さ
れ、そこが第1および第2のフォーカシング用駆動マグ
ネット部62、72となっている。従って、各駆動コイ
ル8、9、10、11に対してFPC基板12を介して
行われる給電を制御することにより、レンズホルダ3を
トラッキング方向(ホルダ支軸45の軸線46周りの回
転)、フォーカシング方向(ホルダ支軸45に沿う軸線
46方向への移動)に駆動することができる。なお、マ
グネット6、7は着磁分極線で2つに分けても形成する
ことができる。
【0018】(レンズホルダの構成)図4は、レンズホ
ルダ3を斜め下方からみたときの斜視図である。図3お
よび図4に示すように、レンズホルダ3は、対物レンズ
2が取り付けられている対物レンズ取付け部37を備え
る側のホルダ本体30(レンズ保持体)と、前記の軸受
け孔51を構成している側の軸受け部材5とから構成さ
れている。ホルダ本体3はマグネシウム成形体であり、
軸受け部材5は樹脂成形体である。ホルダ本体30は、
外周面に前記の駆動コイル8乃至11が取り付けられた
筒状の胴部31と、胴部31の上端面を塞ぐように形成
された天板32とを備えている。天板32には前記の円
環状の対物レンズ取付け部37が形成されている。対物
レンズ取付け部37の内周面には、そこに対物レンズ2
を取り付ける際に対物レンズ2の水平出しを行うための
水平出し用基準面38が環状に形成されており、この水
平出し用基準面38に対物レンズ2の平坦なフランジ部
分21を当接させて、対物レンズ2の取り付け姿勢を規
定している。
【0019】ホルダ本体30には、それを上下方向に貫
通する円筒部33が構成され、その内部は、軸受け部材
51を取り付けるための軸受け取付け孔34になってい
る。円筒部33と胴部31とはリブ36で連結され、補
強されている。天板32には軸受け取付け孔34から外
周側に向けて切欠き35が形成され、この切欠き35
は、FPC基板12を引き出すための開口39につなが
っている。
【0020】軸受け部材5は、円筒状に成形されたポリ
フェニレンサルファイド等の樹脂成形品であり、内側が
軸受け孔51となっている。軸受け部材5の上端には、
外周面52から張り出す突起53が形成され、ホルダ本
体30の円筒部33の内側(軸受け取付け孔34)に軸
受け部材5を嵌めたときには、軸受け部材5の突起53
がホルダ本体30の切欠き35に嵌まって、大まかな位
置決めが行われる。
【0021】(レンズホルダの組立工程)図5は、ホル
ダ本体30に軸受け部材5を取り付けた様子を示す説明
図である。この図を参照して、本形態の対物レンズ駆動
装置1の製造方法のうち、レンズホルダ3の組立工程を
説明する。
【0022】ホルダ本体30と軸受け部材5とは前記の
とおり別体で構成され、軸受け部材5がホルダ本体30
の軸受け取付け孔34に装着されることになる。ここ
で、軸受け取付け孔34の内径寸法は軸受け部材5の外
径寸法よりも大きく形成されている。このため、軸受け
取付け孔34に軸受け部材5を差し込むと、両者の間に
隙間Gがあく。この隙間Gを利用して、軸受け部材5に
形成された軸受け孔51の中心軸線L1がレンズ取付け
部37に形成されている水平出し用基準面38に対して
垂直になるように軸受け部材5の傾きを調整する。
【0023】すなわち、ホルダ本体30と軸受け部材5
とを別体で構成したため、図5に二点鎖線で示すよう
に、ホルダ本体30に形成された軸受け取付け孔34の
中心軸線L2が水平出し用基準面38に対して傾いてい
るにもかかわらず、軸受け取付け孔34に軸受け部材5
を完全な同軸状に装着すると、軸受け孔51の中心軸線
L1がレンズ取付け部37の水平出し用基準面38に対
して傾くことになる。しかるに本形態では、軸受け部材
5の外周面52と軸受け取付け孔34の内周面との間に
隙間Gが形成されているので、ホルダ本体30に軸受け
部材5を装着した際に、矢印Aで示すように、軸受け取
付け孔34内で軸受け部材5を揺動させることが可能で
ある。従って、軸受け孔51の中心軸線L1が水平出し
用基準面38に対して垂直になるように、軸受け部材5
の傾きを調整した後に、軸受け部材5を軸受け取付け孔
34に接着剤によって固定する。
【0024】(本形態の効果)以上説明したように、本
形態の対物レンズ駆動装置1は、レンズホルダ3のレン
ズ取付け部37を備えたホルダ本体30がマグネシウム
成形体で構成されているため、ホルダ本体30を複雑な
形状にしなくてもレンズホルダ3全体としての剛性を高
めることができる。それ故、レンズホルダ3の高次共振
周波数を高い方にシフトさせて、レンズホルダ3を高速
駆動可能にし、ピックアップ動作の高速化を図ることが
できる。また、ホルダ本体30を複雑な形状にしなくて
もよいため、レンズホルダ3を小型化、薄型化でき、か
つ、ホルダ本体30の成形精度が高いので、光ピックア
ップとしての基本性能を損なうことがない。しかも、ホ
ルダ本体30は剛性が高いといっても、マグネシウム成
形体であるため、アルミニウムその他の金属と比較して
軽い。また、ホルダ本体30は、マグネシウム成形体で
あるため、その粉体を圧縮成形して製造できるので、成
形精度も高い。さらに、かかる粉体の圧縮成形であれ
ば、ダイカストと違って二次加工を行う必要がないとい
う利点もある。さらにまた、レンズホルダ3は、樹脂製
の軸受け部材5によってホルダ支軸34との摺動面が構
成されているので、剛性を高めるためにホルダ本体30
をマグネシウム成形体で構成したとしても、ホルダ支軸
34と軸受け孔51との間の摺動性能は高いままであ
る。
【0025】また、軸受け部材5は、筒状という単純な
形状であり、成形精度が高いので、レンズホルダ3全体
を一体に成形した場合と比較して軸受け孔51の精度が
高い。それ故、ホルダ支軸34に対する対物レンズ2の
傾きやヒステリシスがなくなるので、ピックアップ性能
が向上する。
【0026】さらに、軸受け取付け孔34の内径寸法
は、軸受け部材5の外径寸法よりも大きいので、これら
の間に隙間Gを確保でき、この隙間Gを利用して、別体
で構成されたレンズ取付け部37の側(ホルダ本体3
0)と軸受け孔51の側(軸受け部材5)との間の組立
て精度を高いものとしている。従って、ホルダ本体30
と軸受け部材5とをそれぞれの機能に応じて異なる材料
から構成したためそれらが別体であっても、軸受け孔5
1の中心軸線L1と水平出し用基準面38との垂直出し
を高い精度で行うことができる。よって、ホルダ支軸4
5に対する対物レンズ2の傾きがなくなるので、ピック
アップ性能が向上する。しかも、軸受け部材5を軸受け
取付け孔34内に固定するのに接着剤を用いたため、そ
こでは、弾性の異なる複数の材料からなる複合材料でレ
ンズホルダ3を構成したことになるので、制振作用がは
たらき、レンズホルダ3の位相乱れを抑えることができ
るという利点がある。
【0027】(その他の形態)なお、上記の例ではホル
ダ支軸34および軸受け部材5が金属および樹脂によっ
てそれぞれ形成されているが、摺動性の良い部材であれ
ば金属や樹脂に限るものではない。
【0028】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の対物レ
ンズ駆動装置は、レンズホルダの本体部分がマグネシウ
ムの粉体を圧縮成形してなるマグネシウム成形体である
ため、複雑な形状にして成形精度を犠牲にしなくてもそ
の剛性を高めることができる。また、軸受け孔の内周面
が摺動性部材によって構成されているので、ホルダ支軸
と軸受け孔との間の摺動特性が高い。従って、本発明に
よれば、対物レンズの小型化・薄型化や対物レンズ駆動
装置としての基本性能を損なうことなく、レンズホルダ
の剛性、および軸受け孔の摺動性能の双方を高いものと
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の対物レンズ駆動装置の平面図である。
【図2】図1におけるII−II線で切断した部分の断面図
である。
【図3】図1に示す装置のレンズホルダを斜め上方から
みた斜視図である。
【図4】図1に示す装置のレンズホルダを斜め下方から
みた斜視図である。
【図5】図1に示す装置のレンズホルダのホルダ本体に
軸受け部材を取り付けた様子を示す説明図である。
【符号の説明】
1 対物レンズ駆動装置 2 対物レンズ 3 レンズホルダ 4 ホルダ支持部材 5 軸受け部材 6、7 マグネット 8、9 トラッキング用駆動コイル 10、11 フォーカシング用駆動コイル 30 ホルダ本体 34 軸受け取付け孔 38 水平出し用基準面 51 軸受け孔 L1、L2 軸受け孔の中心軸線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/09 - 7/22 F16C 17/00 - 17/26 F16C 33/00 - 33/28

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物レンズをレンズ取付け部に保持した
    レンズホルダと、該レンズホルダに形成された軸受け孔
    に差し込まれたホルダ支軸とを有し、前記レンズホルダ
    を前記ホルダ支軸に沿って移動可能および前記ホルダ支
    軸の周りに回転可能に支持した対物レンズ駆動装置にお
    いて、前記レンズホルダは、前記レンズ取付け部を備えたホル
    ダ本体が、マグネシウムの粉体を圧縮成形してなるマグ
    ネシウム成形体により構成され 、かつ、前記軸受け孔の
    内周面が摺動性材料で構成されていることを特徴とする
    対物レンズ駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記摺動性材料は樹
    脂であることを特徴とする対物レンズ駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記レンズ
    ホルダは、前記ホルダ本体と、該ホルダ本体に形成され
    た軸受け取付け孔内に嵌められ、内側が前記軸受け孔と
    される摺動性材料から構成された筒状の軸受け部材とを
    備えていることを特徴とする対物レンズ駆動装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記軸受け取付け孔
    の内径寸法は、前記軸受け部材の外径寸法よりも大きい
    ことを特徴とする対物レンズ駆動装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または4において、前記軸受け
    部材は、前記軸受け取付け孔内に接着剤によって固定さ
    れていることを特徴とする対物レンズ駆動装置。
  6. 【請求項6】 対物レンズをレンズ取付け部に保持した
    レンズホルダと、該レンズホルダに形成された軸受け孔
    に差し込まれたホルダ支軸とを有し、前記レンズホルダ
    を前記ホルダ支軸に沿って移動可能および前記ホルダ支
    軸の周りに回転可能に支持した対物レンズ駆動装置の製
    造方法において、前記レンズホルダでは、前記レンズ取付け部を備えたホ
    ルダ本体として、マグネシウムの粉体を圧縮成形してな
    るマグネシウム成形体を用い、 当該ホルダ本体 の軸受け取付け孔内に、内側が前記軸受
    け孔とされる摺動性材料から構成された筒状の軸受け部
    材を取り付けて前記レンズホルダを組み立てる際には、 前記軸受け取付け孔の内径寸法が前記軸受け部材の外径
    寸法よりも大きいことを利用して、前記軸受け孔の中心
    軸線と前記レンズ取付け部における対物レンズ水平出し
    用基準面とが垂直になるように前記軸受け部材の前記軸
    受け取付け孔内での傾きを調整し、しかる後に前記軸受
    け部材を前記軸受け取付け孔内に固定することを特徴と
    する対物レンズ駆動装置の製造方法。
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