JPH10316840A - 液晶ポリマー及びその成形方法 - Google Patents

液晶ポリマー及びその成形方法

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JPH10316840A
JPH10316840A JP12556297A JP12556297A JPH10316840A JP H10316840 A JPH10316840 A JP H10316840A JP 12556297 A JP12556297 A JP 12556297A JP 12556297 A JP12556297 A JP 12556297A JP H10316840 A JPH10316840 A JP H10316840A
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JP
Japan
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liquid crystal
crystal polymer
thermotropic liquid
viscosity
molding
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JP12556297A
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Toshiaki Yokota
俊明 横田
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Polyplastics Co Ltd
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Polyplastics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形加工時に速やかに可塑化でき、ポリマー
の計量を安定的に行うことができるサーモトロピック液
晶ポリマーを提供する。 【解決手段】 粘度1,000,000 ポイズを示す温度をT1
(℃)、粘度300,000 ポイズを示す温度をT2 (℃)と
した時、T1 とT2 が下記式で示される関係にあるサー
モトロピック液晶ポリマー。 T2 −T1 <10 但し、ここで規定する粘度とは、4℃/分の昇温速度で
加熱されたポリマーを荷重30kg/cm2 のもとで、内径1
mm、長さ10mmのノズルで排出したときに示す粘度であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成形加工時に速や
かに可塑化でき、ポリマーの計量を安定的に行うことが
できるサーモトロピック液晶ポリマー及びこれを用いた
サーモトロピック液晶ポリマーの成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般的
なポリマーの成形加工の可塑化においては、成形機内の
ホッパー近くの固体移送部でペレット状ポリマー全体を
予熱した後、速やかに可塑化が行われる。しかしなが
ら、サーモトロピック液晶ポリマーの場合、成形機内の
固体移送部でペレット状ポリマーが容易に軟化圧縮され
て、速やかに可塑化されずに、おこし状の塊となってス
クリューに巻き付いてとも回りするために、計量時間が
不安定になりやすい。このような状態で成形加工を行う
と、冷却時間内に所定の計量が終了せずに、一定時間内
に成形が行えない場合が生じ、量産時の生産性の低下と
同時に安定した成形品が得られない、という問題が生じ
る。このような現象の発生の改善策として、一般的なポ
リマーについては滑剤等の添加剤を配合することが行わ
れている。しかしながら、一般にサーモトロピック液晶
ポリマーは溶融温度が高いために、高温下での成形加工
では成形機内で添加剤の分解によるガスが発生し、成形
品中にボイドが生じたり、成形品が高温にさらされたと
きの金属接点汚染、ブリスターとよばれるふくれ現象、
機械的特性及び電気的特性の劣化等の問題が発生する。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる事情に
鑑み、上記従来技術の問題点を解決し、且つ添加剤を加
える必要なく成形加工時に速やかに可塑化されるサーモ
トロピック液晶ポリマーの提供を目的とするものであ
る。本発明者は、上記目的を達成すべく鋭意検討した結
果、特定の物性を有するサーモトロピック液晶ポリマー
の使用が極めて有効であることを見出し、本発明を完成
するに至った。即ち本発明は、粘度1,000,000 ポイズを
示す温度をT1 (℃)、粘度300,000ポイズを示す温度
をT2 (℃)とした時、T1 とT2 が下記式で示される
関係にあることを特徴とするサーモトロピック液晶ポリ
マーを提供するものである。 T2 −T1 <10 但し、ここで規定する粘度とは、4℃/分の昇温速度で
加熱されたポリマーを荷重30kg/cm2 のもとで、内径1
mm、長さ10mmのノズルで排出したときに示す粘度であ
る。
【0004】
【発明の実施の形態】以下に本発明の具体的構成につい
て述べる。本発明で用いられる液晶性ポリマーとは、溶
融状態で分子配向が有り、光学的に異方性を示す。溶融
状態での異方性観察は、直交偏光子を利用した慣用の偏
光検査法により行うことができる。より具体的には、異
方性溶融相の確認は、Leitz 偏光顕微鏡を使用し、Leit
z ホットステージにのせた溶融試料を窒素雰囲気下で40
倍の倍率で観察することにより実施できる。本発明のポ
リマーは直交偏光子の間で検査したときにたとえ溶融静
止状態であっても偏光は透過し、光学的に異方性を示
す。これは徐々に加熱した際にはある温度範囲で液晶相
に特有の光学模様として観察できる。又、X線回折にお
いても相に特異的な回折パターンを観察することができ
る。熱分析では一般的に示差走査熱量計が用いられ、各
種相転移のエントロピー変化や転移温度を測定できる。
本発明で用いられる液晶性ポリマーは、芳香族ポリエス
テル及び芳香族ポリエステルアミドが好ましく、芳香族
ポリエステル及び芳香族ポリエステルアミドを同一分子
鎖中に部分的に含むポリエステルも好ましい例である。
特に好ましくは、芳香族ヒドロキシルカルボン酸、芳香
族ヒドロキシルアミン、芳香族ジアミンの群から選ばれ
た少なくとも1種以上の化合物を構成成分として有する
液晶性芳香族ポリエステル、液晶性芳香族ポリエステル
アミドである。より具体的には、 1)主として芳香族ヒドロキシカルボン酸及びその誘導体
の1種又は2種以上からなるポリエステル 2)主として a)芳香族ヒドロキシカルボン酸及びその誘導体の1種
又は2種以上と b)芳香族ジカルボン酸、脂環族ジカルボン酸及びその
誘導体の1種又は2種以上と c)芳香族ジオール、脂環族ジオール、脂肪族ジオール
及びその誘導体の少なくとも1種又は2種以上とからな
るポリエステル 3)主として a)芳香族ヒドロキシカルボン酸及びその誘導体の1種
又は2種以上とb)芳香族ヒドロキシアミン、芳香族ジ
アミン及びその誘導体の1種又は2種 以上と c)芳香族ジカルボン酸、脂環族ジカルボン酸及びその
誘導体の1種又は2種以上とからなるポリエステルアミ
ド 4)主として a)芳香族ヒドロキシカルボン酸及びその誘導体の1種
又は2種以上と b)芳香族ヒドロキシアミン、芳香族ジアミン及びその
誘導体の1種又は2種以上と c)芳香族ジカルボン酸、脂環族ジカルボン酸及びその
誘導体の1種又は2種以上と d) 芳香族ジオール、脂環族ジオール、脂肪族ジオール
及びその誘導体の少なくとも1種又は2種以上とからな
るポリエステルアミド が挙げられる。更に上記の構成成分に必要に応じ分子量
調整剤を併用しても良い。本発明の液晶性ポリエステル
を構成する具体的化合物の好ましい例は、2,6 −ナフタ
レンジカルボン酸、2,6 −ジヒドロキシナフタレン、1,
4 −ジヒドロキシナフタレン及び6−ヒドロキシ−2−
ナフトエ酸等のナフタレン化合物、4,4'−ジフェニルジ
カルボン酸、4,4'−ジヒドロキシビフェニル等のビフェ
ニル化合物、p−ヒドロキシ安息香酸、テレフタル酸、
ハイドロキノン、p−アミノフェノール及びp−フェニ
レンジアミン等のパラ位置換のベンゼン化合物及びそれ
らの核置換ベンゼン化合物(置換基は塩素、臭素、メチ
ル、フェニル、1−フェニルエチルより選ばれる)、イ
ソフタル酸、レゾルシン等のメタ位置換のベンゼン化合
物である。その具体的化合物の好ましい例は、2,6 −ナ
フタレンジカルボン酸、2,6 −ジヒドロキシナフタレ
ン、1,4 −ジヒドロキシナフタレン及び6−ヒドロキシ
−2−ナフトエ酸等のナフタレン化合物、4,4'−ジフェ
ニルジカルボン酸、4,4'−ジヒドロキシビフェニル等の
ビフェニル化合物、下記一般式(I) 、(II)又は(III)で
表される化合物:
【0005】
【化1】
【0006】(但し、X:アルキレン(C1〜C4) 、アルキ
リデン、-O- 、-SO-、-SO2- 、-S- 、-CO-より選ばれる
基 Y:-(CH2)n-(n=1〜4)、-O(CH2)nO-(n= 1〜4)より
選ばれる基)である。
【0007】又、本発明に使用される液晶性ポリエステ
ルは、上述の構成成分の他に同一分子鎖中に部分的に異
方性溶融相を示さないポリアルキレンテレフタレートで
あってもよい。この場合のアルキル基の炭素数は2乃至
4である。上述の構成成分の内、ナフタレン化合物、ビ
フェニル化合物、パラ位置換ベンゼン化合物より選ばれ
る1種若しくは2種以上の化合物を必須の構成成分とし
て含むものが更に好ましい例である。又、p−位置換ベ
ンゼン化合物の内、p−ヒドロキシ安息香酸、メチルハ
イドロキノン及び1−フェニルエチルハイドロキノンは
特に好ましい例である。構成成分となるエステル形成性
の官能基を有する化合物の具体例及び本発明で用いられ
るのに好ましい異方性溶融相を形成するポリエステルの
具体例については特公昭63−36633 号公報に記載されて
いる。上記の芳香族ポリエステル及びポリエステルアミ
ドはまた、60℃でペンタフルオロフェノールに0.1 重量
%濃度で溶解したときに、少なくとも約2.0dl/g 、たと
えば約2.0 〜10.0dl/gの対数粘度(I.V.)を一般に示す。
【0008】本発明のサーモトロピック液晶ポリマー
は、直接重合法やエステル交換法を用いて重合され、重
合方法としては、溶融重合法や溶媒重合法、スラリー重
合法等が用いられる。これらの重合法に際しては、種々
の触媒の使用が可能であり、代表的なものとしては、ジ
アルキル錫酸化物、ジアリール錫酸化物、二酸化チタ
ン、アルコキシチタン珪酸塩類、チタンアルコラート、
カルボン酸のアルカリおよびアルカリ土類金属塩類、B
3 の如きルイス酸塩等が挙げられる。触媒の使用量
は、一般にはモノマー全重量に基づいて約0.001 〜1重
量%、特に好ましくは約0.01〜0.2 重量%である。これ
らの重合法により製造されたポリマーは、更に減圧また
は不活性ガス中で加熱する固相重合により分子量の増加
を図ることができる。また、本発明のサーモトロピック
液晶ポリマーとしては、モノマー構成成分数が少ないほ
うが好ましく、3成分以下、特に2成分以下のものが望
ましい。
【0009】本発明のサーモトロピック液晶ポリマー
は、4℃/分の昇温速度で加熱されたポリマーを荷重30
kg/cm2 のもとで、内径1mm、長さ10mmのノズルで排出
したときに示す粘度として、粘度1,000,000 ポイズを示
す温度T1 (℃)と、粘度300,000 ポイズを示す温度T
2 (℃)との温度差(T2 −T1 )が10℃未満である
ことが必要である。ここで、粘度1,000,000 ポイズを示
す温度T1 とは、サーモトロピック液晶ポリマーが外力
が加わらない限りペレット形態を維持できるような固体
状態の温度であり、粘度300,000 ポイズを示す温度T2
とは、サーモトロピック液晶ポリマーが完全に溶融状態
になっている温度である。実際の成形機中のサーモトロ
ピック液晶ポリマーの融解挙動については不明点が多い
が、ペレット状の固体状態から軟化圧縮を経て溶融状態
になり、成形機のノズルから射出成形されるのであり、
軟化圧縮の状態が長いとポリマーのおこし状の塊がスク
リューに巻き付いてとも回りするためにポリマーの計量
時間が長くなるのである。温度差(T2 −T1 )が10
℃未満であると、軟化圧縮の状態が極めて短く、速やか
に溶融状態になるため、短く安定した計量時間で成形を
行うことができる。これに対し、温度差(T2 −T1
が10℃以上であると、可塑化が遅くなるために、おこ
し状の塊となってスクリューに巻き付く現象が起こりや
すく、成形加工時の平均計量時間、最大最小計量時間差
がともに大きくなって、一定時間内に成形が行えず、量
産時の生産性の低下と同時に安定した成形品が得られな
くなり、本発明の目的を達成することができない。
【0010】本発明のサーモトロピック液晶ポリマー
は、単独で成形加工に用いても良いが、必要に応じてサ
ーモトロピック液晶ポリマー100 重量部に無機充填剤及
び/又は有機充填剤0〜80重量部、特に好ましく20〜70
重量部を配合した組成物として成形加工に用いても良
い。本発明で用いられる無機充填剤としては、ガラス繊
維、シリカ繊維、シリカ・アルミナ繊維、ジルコニア繊
維、窒化硼素繊維、窒化珪素繊維、カーボン繊維、ボロ
ン繊維、チタン酸カリ繊維、さらにステンレス、アルミ
ニウム、チタン、銅、真鍮等の金属の繊維状物などの無
機質繊維状充填剤、カーボンブラック、黒鉛、シリカ、
石英粉末、ガラスビーズ、ミルドガラスファイバー、ガ
ラス粉、珪酸カルシウム、珪酸アルミニウム、カオリ
ン、タルク、クレー、珪藻土、ウォラストナイトの如き
珪酸塩、酸化鉄、酸化チタン、酸化亜鉛、アルミナの如
き金属の酸化物、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムの
如き金属の炭酸塩、硫酸カルシウム、硫酸バリウムの如
き金属の硫酸塩、その他フェライト、炭化珪素、窒化珪
素、窒化硼素、各種金属粉末等の粉粒状充填剤、マイ
カ、ガラスフレーク、各種の金属箔等の板状充填剤、更
にシラスバルーン、ガラスバルーン等の中空状充填剤が
挙げられる。また、有機充填剤としては、芳香族ポリエ
ステル繊維、液晶ポリマー繊維、芳香族ポリアミド繊
維、ポリイミド繊維等の高強度耐熱性繊維が挙げられ
る。これらの無機充填剤、有機充填剤は一種又は二種以
上併用することができる。また、これらの充填剤は、所
望される物性によっては公知の表面処理剤を併用するこ
とが可能である。表面処理剤としては、例えば、エポキ
シ系化合物、イソシアネート系化合物、チタネート系化
合物、シラン系化合物等の官能性化合物である。
【0011】本発明で使用されるサーモトロピック液晶
ポリマーは、成形機内で供給され得るペレット等の任意
の寸法、形状を有したものとして使用される。
【0012】
【実施例】以下、実施例により本発明について更に詳し
く説明するが、本発明はその主旨を逸脱しない限りこれ
ら実施例により何ら限定されるものではない。 実施例1 4−ヒドロキシ安息香酸73モル%および2,6 −ヒドロキ
シナフトエ酸27モル%からなるサーモトロピック液晶ポ
リマーについて、4℃/分の昇温速度で加熱されたポリ
マーを荷重30kg/cm2 のもとで、内径1mm、長さ10mmの
ノズルで排出したときに示す粘度をフローテスターで測
定した。その結果、粘度1,000,000 ポイズを示す温度T
1 は272 ℃、粘度300,000 ポイズを示す温度T2 は278
℃で、温度差(T2 −T1 )は6℃であった。このサー
モトロピック液晶ポリマーを、140 ℃、3時間乾燥後、
射出成形機(東芝IS-50EP )を用いて、燃焼試験片を成
形し、連続50ショットの平均計量時間X、連続50ショッ
ト中の最大計量時間と最小計量時間の時間差Rで、成形
加工時の計量性を評価した。結果を表1に示す。
【0013】実施例2 実施例1のサーモトロピック液晶ポリマー70重量%とガ
ラスファイバー30重量%を二軸押出機により配合混練
し、平均粒径3mmのペレット状サーモトロピック液晶ポ
リマー組成物を得た。このペレット状サーモトロピック
液晶ポリマー組成物を、140 ℃、3時間乾燥後、実施例
1と同様に射出成形を行い、同様に評価した。結果を表
1に示す。
【0014】実施例3 4−ヒドロキシ安息香酸79モル%、2,6 −ヒドロキシナ
フトエ酸20モル%およびテレフタル酸1モル%からなる
サーモトロピック液晶ポリマーについて、4℃/分の昇
温速度で加熱されたポリマーを荷重30kg/cm2 のもと
で、内径1mm、長さ10mmのノズルで排出したときに示す
粘度をフローテスターで測定した。その結果、粘度1,00
0,000 ポイズを示す温度T1 は305 ℃、粘度300,000 ポ
イズを示す温度T2 は314 ℃で、温度差(T2 −T1
は9℃であった。このサーモトロピック液晶ポリマー70
重量%とガラスファイバー30重量%を二軸押出機により
配合混練し、平均粒径3mmのペレット状サーモトロピッ
ク液晶ポリマー組成物を得た。このペレット状サーモト
ロピック液晶ポリマー組成物を、140 ℃、3時間乾燥
後、実施例1と同様に射出成形を行い、同様に評価し
た。結果を表1に示す。
【0015】比較例1 4−ヒドロキシ安息香酸60モル%、2,6 −ヒドロキシナ
フトエ酸4モル%、テレフタル酸18モル%およびビフェ
ノール18モル%からなるサーモトロピック液晶ポリマー
について、4℃/分の昇温速度で加熱されたポリマーを
荷重30kg/cm2のもとで、内径1mm、長さ10mmのノズル
で排出したときに示す粘度をフローテスターで測定し
た。その結果、粘度1,000,000 ポイズを示す温度T1
327 ℃、粘度300,000 ポイズを示す温度T2 は345 ℃
で、温度差(T2 −T1 )は18℃であった。このサーモ
トロピック液晶ポリマーを、140 ℃、3時間乾燥後、実
施例1と同様に射出成形を行い、同様に評価した。結果
を表1に示す。
【0016】比較例2 比較例1のサーモトロピック液晶ポリマー70重量%とガ
ラスファイバー30重量%を二軸押出機により配合混練
し、平均粒径3mmのペレット状サーモトロピック液晶ポ
リマー組成物を得た。このペレット状サーモトロピック
液晶ポリマー組成物を、140 ℃、3時間乾燥後、実施例
1と同様に射出成形を行い、同様に評価した。結果を表
1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】表1の結果からも明らかなように、実施例
1〜3の場合、平均計量時間X、最大最小計量時間差R
ともに小さく、成形加工時の計量性が安定的であったの
に対し、比較例1〜2の場合、平均計量時間X、最大最
小計量時間差Rともに大きく、成形加工時の計量性が不
安定であった。
【0019】
【発明の効果】本発明のサーモトロピック液晶ポリマー
は、成形加工時の可塑化が容易であり、ポリマーの計量
を安定的に行うことができるため、安定した成形品を与
えると同時に量産時の生産性を向上させることができ
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粘度1,000,000 ポイズを示す温度をT1
    (℃)、粘度300,000 ポイズを示す温度をT2 (℃)と
    した時、T1 とT2 が下記式で示される関係にあること
    を特徴とするサーモトロピック液晶ポリマー。 T2 −T1 <10 但し、ここで規定する粘度とは、4℃/分の昇温速度で
    加熱されたポリマーを荷重30kg/cm2 のもとで、内径1
    mm、長さ10mmのノズルで排出したときに示す粘度であ
    る。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のサーモトロピック液晶ポ
    リマー100 重量部に無機充填剤及び/又は有機充填剤0
    〜80重量部を配合してなるサーモトロピック液晶ポリマ
    ー組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のサーモトロピック液晶ポ
    リマー又は請求項2に記載のサーモトロピック液晶ポリ
    マー組成物を用いることを特徴とするサーモトロピック
    液晶ポリマーの成形方法。
JP12556297A 1997-05-15 1997-05-15 液晶ポリマー及びその成形方法 Pending JPH10316840A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009161780A (ja) * 2009-04-27 2009-07-23 Mitsubishi Plastics Inc 繊維強化成形体

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JP2009161780A (ja) * 2009-04-27 2009-07-23 Mitsubishi Plastics Inc 繊維強化成形体

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