JPH10316774A - ポリ塩化ビニルシート及び粘着シート - Google Patents

ポリ塩化ビニルシート及び粘着シート

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JPH10316774A
JPH10316774A JP9145984A JP14598497A JPH10316774A JP H10316774 A JPH10316774 A JP H10316774A JP 9145984 A JP9145984 A JP 9145984A JP 14598497 A JP14598497 A JP 14598497A JP H10316774 A JPH10316774 A JP H10316774A
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JP
Japan
Prior art keywords
sheet
polyvinyl chloride
elongation
breaking strength
tapes
Prior art date
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Pending
Application number
JP9145984A
Other languages
English (en)
Inventor
Kimihiro Fujii
公博 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
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Publication date
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  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工性が良好であり、かつ、手切れ性がよい
ポリ塩化ビニルシートを提供する。 【解決手段】 破断強度が120kg/cm2 以下であ
り、伸びが230%以下であるポリ塩化ビニルシート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療用粘着テー
プ、電気絶縁用テープ、結束用テープ等に好適に用いる
ことができるポリ塩化ビニルシートに関する。
【0002】
【従来の技術】ポリ塩化ビニルシートは、医療用粘着テ
ープ、電気絶縁用テープ、結束用テープ、プロテクトテ
ープ、マスキングテープ等の粘着シートに広く用いられ
ている。
【0003】これらのうち医療用粘着テープは、ガー
ゼ、包帯、カテーテル、輸血チューブ、注射器等の固
定、手術部位の被覆、縫合等に用いられ、例えば、サー
ジカルテープ、ドレッシングテープ、絆創膏等として使
用されている。電気絶縁用テープは、電柱、住宅、ビル
等の配線、電気機器等に使用されている。結束用テープ
は、野菜の結束、金属棒等の工業用資材の結束等に使用
されている。
【0004】このような粘着シートにおいては、作業効
率の面から、ハサミやカッターを用いなくても、幅方向
に手で簡単に切れる手切れ性が求められている。この手
切れ性は、手で容易に切れて、切り口が伸びていないこ
とが特に好ましい。切り口が伸びて波うち状になってい
ると、見栄えが悪く、かつ、接着性が低下する。
【0005】このような手切れ性のよい粘着シートとし
ては、紙を基材シートに用いた紙テープが用いられてき
た。しかしながら、紙テープはコストが高く、伸縮性及
び柔軟性が不足している等の問題があった。また、強度
が低すぎるので、重いものの固定や結束に用いることが
できなかった。
【0006】ポリ塩化ビニルシートを基材シートに用い
た医療用粘着テープは、伸縮性及び柔軟性に優れ、使用
機能が優れているが、手切れ性等の作業性に劣る問題が
あった。
【0007】このような粘着シートにおいては、最低限
必要な強度は非常に小さい。従って、破断強度を小さく
し、伸びを短くすることにより、手切れ性を向上させる
ことが考えられる。
【0008】特開平3−229744号公報には、破断
強度及び伸びを低減するために、平均重合度が1000
以下と低い塩化ビニル樹脂100重量部に、可塑剤をD
OP換算で40〜55重量部配合してなるポリ塩化ビニ
ルテープが開示されているが、このポリ塩化ビニルテー
プは、金属ロールへの密着性が強く、引き剥がせなくな
る等の問題があった。剥離性を上げるためには、加工温
度を下げる方法を用いることができるが、150℃以下
になるとポリ塩化ビニルがゲル化不足となり、厚さ精
度、表面状態等が悪化する問題があった。
【0009】特開平7−207094号公報には、破断
強度及び伸びを低減するために、平均重合度が900以
下である塩化ビニル樹脂を70〜90重量部配合し、カ
レンダー加工時のロールへの付着を防止するために、平
均重合度が1200以上である塩化ビニル樹脂を10〜
30重量部配合したポリ塩化ビニルフィルムが開示され
ているが、破断強度が180〜250kg/cm2 、伸
びが200〜250%であり、そのため、手切れ性が不
充分であった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記に鑑
み、加工性が良好であり、かつ、手切れ性がよいポリ塩
化ビニルシートを提供することを目的とするものであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、破断強度が1
20kg/cm2 以下であり、伸びが230%以下であ
るポリ塩化ビニルシートである。以下に本発明を詳述す
る。
【0012】本発明のポリ塩化ビニルシートは、破断強
度が120kg/cm2 以下であり、伸びが230%以
下である。破断強度が120kg/cm2 を超えても、
伸びが230%を超えても、手切れ性が悪くなるので、
上記範囲に限定される。上記破断強度は、より好ましく
は、80〜100kg/cm2 であり、上記伸びは、よ
り好ましくは、100〜220%である。
【0013】本発明のポリ塩化ビニルシートは、平均重
合度が700以下である塩化ビニル樹脂100重量部
に、可塑剤がDOP換算で40〜60重量部、アルキレ
ンビス脂肪酸アミドが0.05〜0.8重量部、アクリ
ル系オリゴマーが0.05〜0.8重量部配合されてな
ることが好ましい。
【0014】上記塩化ビニル樹脂の平均重合度が700
を超えると、破断強度及び伸びが増大する。上記可塑剤
の配合量がDOP換算で40重量部未満であると、硬さ
及び破断強度が増大し、60重量部を超えると、柔らか
くなりすぎ、伸びが大きくなって手切れ性が悪くなる。
【0015】本発明において、上記DOP換算とは、一
般的な可塑剤であるジオクチルフタレート(DOP)を
用いた場合のジオクチルフタレートの添加量に相当する
量を意味する。上記可塑剤としては特に限定されず、例
えば、ジオクチルフタレート等のフタル酸エステル系可
塑剤、リン酸エステル系可塑剤、ポリエステル系可塑剤
等を挙げることができる。
【0016】上記アルキレンビス脂肪酸アミド及び上記
アクリル系オリゴマーが0.05重量部未満であると、
滑性効果が低くなり、ロールからシートを引き剥がすこ
とが困難になり、0.8重量部を超えると、得られるシ
ートの表面に経時でブルーム、ブリードが生じるので、
シート表面がベタついたり、印刷ができなくなったり、
粘着剤との密着性が悪くなる等の問題が発生する。
【0017】上記アルキレンビス脂肪酸アミドとして
は、通常、滑剤として使用されているものであれば特に
限定されないが、例えば、メチレンビスステアリン酸ア
ミド、エチレンビスステアリン酸アミド等を挙げること
ができる。上記アクリル系オリゴマーとしては、通常、
滑剤として使用されているものであれば特に限定されな
い。
【0018】本発明のポリ塩化ビニルシートの厚さは、
70〜200μmが好ましい。70μm未満であると、
強度が不足し、200μmを超えると、手切れ性が悪く
なり、また、医療用粘着シートとして用いた場合に皮膚
への追随性が不足する。
【0019】本発明のポリ塩化ビニルシートは、基材シ
ートの片面又は両面に粘着剤層を積層してなる粘着シー
トの基材シートとして用いることができる。このような
粘着シートもまた、本発明の一つである。
【0020】本発明の粘着シートで用いられる粘着剤と
しては特に限定されず、例えば、アクリルゴム系粘着
剤、天然ゴム系粘着剤、スチレン−ブタジエンブロック
共重合体ゴム系粘着剤等を挙げることができる。上記粘
着剤層の厚さは、20〜100μmが好ましい。
【0021】本発明のポリ塩化ビニルシートは、平均重
合度が低い塩化ビニル樹脂を用いているので、破断強度
及び伸びを低減することができ、手切れ性が良好であ
り、上記アルキレンビス脂肪酸アミド及びアクリル系オ
リゴマーを滑剤として用いているので、ロール加工性が
良好であり、カレンダー成型が可能である。
【0022】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0023】実施例1〜3及び比較例1〜3 表1に示す配合の組成物を、2本ロールで155℃×7
分間混練して厚さ0.16mmのポリ塩化ビニルシート
を得た。得られたポリ塩化ビニルシートを用いてJIS
K 6723に準じて引っ張り試験を行い、その破断
強度及び伸びの測定結果を表1に示した。また、ロール
剥離性は、金属ロールから容易に剥離できるものを○、
容易に剥離できないものを△、金属ロールに付着してシ
ート出しができないものを×として評価した。その結果
を表1に示した。
【0024】このポリ塩化ビニルシートを指に巻いて片
手でちぎったときの手切れ性を評価した。手で非常に容
易に切断することができ、切り口が伸びていないものを
◎、手で容易に切断することができ、切り口が伸びてい
ないものを○、手で切断することができるが、切り口が
伸びて波うち状になっているものを△、手で容易に切断
できず、切り口が伸びて波うち状になっているものを×
とした。その結果を表1に示した。
【0025】
【表1】
【0026】表1中、※1は、チッソ社製、ニポリット
SRを、※2は、チッソ社製、ニポリットS−450
を、※3は、日本化成社製、ビスアマイドLAを、※4
は、旭電化工業社製、アデカスタブLS−5を、安定剤
は、カルシウム/亜鉛系のものをそれぞれ用いた。
【0027】
【発明の効果】本発明のポリ塩化ビニルシートは、上述
の通りであるので、加工性が良好であり、かつ、手切れ
性がよい。本発明のポリ塩化ビニルシートは、医療用粘
着テープ、電気絶縁用テープ、結束用テープ等に好適に
用いることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 33/00 C08L 33/00 // A61K 9/70 304 A61K 9/70 304 A61L 15/16 A61L 15/01 15/58 15/06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 破断強度が120kg/cm2 以下であ
    り、伸びが230%以下であることを特徴とするポリ塩
    化ビニルシート。
  2. 【請求項2】 平均重合度が700以下である塩化ビニ
    ル樹脂100重量部に、可塑剤がDOP換算で40〜6
    0重量部、アルキレンビス脂肪酸アミドが0.05〜
    0.8重量部、アクリル系オリゴマーが0.05〜0.
    8重量部配合されてなる請求項1記載のポリ塩化ビニル
    シート。
  3. 【請求項3】 基材シートの片面又は両面に粘着剤層を
    積層してなる粘着シートであって、前記基材シートは、
    請求項1又は2記載のポリ塩化ビニルシートからなるも
    のであることを特徴とする粘着シート。
JP9145984A 1997-05-19 1997-05-19 ポリ塩化ビニルシート及び粘着シート Pending JPH10316774A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1528091A1 (en) * 2003-10-31 2005-05-04 Nitto Europe N.V A pressure-sensitive adhesive tape
JP2008007605A (ja) * 2006-06-28 2008-01-17 Bando Chem Ind Ltd ポリエステル樹脂シート
US7501186B2 (en) * 2003-09-30 2009-03-10 Basf Aktiengesellschaft Pressure sensitive adhesives comprising melamine resin
JP2010125737A (ja) * 2008-11-28 2010-06-10 Toppan Printing Co Ltd カード
WO2022191154A1 (ja) * 2021-03-11 2022-09-15 デンカ株式会社 粘着テープ

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Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20040310