JPH10316523A - 水中油型乳化組成物 - Google Patents

水中油型乳化組成物

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JPH10316523A
JPH10316523A JP9143055A JP14305597A JPH10316523A JP H10316523 A JPH10316523 A JP H10316523A JP 9143055 A JP9143055 A JP 9143055A JP 14305597 A JP14305597 A JP 14305597A JP H10316523 A JPH10316523 A JP H10316523A
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oil
skin
water
fatty acid
sucrose
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JP9143055A
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Kyoko Konishi
恭子 小西
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 均一且つ安定で、光沢のある良好な外観を呈
し、皮膚及び眼粘膜に対し低刺激性であり、さらに皮膚
の柔軟作用及び保護効果に優れる水中油型乳化組成物を
得る。 【解決手段】 ショ糖脂肪酸エステルの1種又は2種以
上、炭素数12〜22の飽和脂肪酸塩の1種又は2種以
上、キサンタンガム及びカラギーナンより選ばれる1種
又は2種以上を含有し、さらに油及び水を含有させて水
中油型乳化組成物とする。この乳化組成物は化粧料や皮
膚外用剤の提供に適する。ショ糖脂肪酸エステルとして
は、ショ糖と炭素数16〜18の脂肪酸とのエステルが
好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、均一且つ安定で、
光沢のある良好な外観を呈し、皮膚及び眼粘膜に対し低
刺激性であり、さらに皮膚の柔軟作用及び保護効果に優
れる水中油型乳化組成物に関する。さらに詳しくは、シ
ョ糖脂肪酸エステルの1種又は2種以上、炭素数12〜
22の飽和脂肪酸塩の1種又は2種以上、キサンタンガ
ム及びカラギーナンより選ばれる1種又は2種以上を含
有し、さらに油及び水を含有して成る水中油型乳化組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術】水中油型の乳化組成物は、さっぱりした
清涼感のある使用感を有し、化粧料や皮膚外用剤におい
て汎用されている。かかる水中油型乳化組成物において
は、通常界面活性剤により乳化安定化が図られるが、脂
肪酸塩はさっぱりした使用感を与えるため、よく用いら
れる。また、乳化安定化や皮膚上での皮膜形成を目的と
して、水溶性高分子化合物が配合されることも多い。
【0003】しかし、脂肪酸塩による乳化組成物ではp
Hが高くなり、使用後に皮膚につっぱり感を与えること
が多い。他の界面活性剤についても、乳化力が十分でな
かったり、皮膚や眼粘膜に対して刺激性を示すことがあ
る。また、水溶性高分子化合物を配合した場合、経時的
に乳化組成物の粘度や硬度が変化し、保存上問題の生じ
ることもある。さらに、水中油型乳化組成物においては
一般に含有される油性成分量が少なく、皮膚に対し十分
な柔軟効果を与えることができず、また皮膚に対する保
護効果も十分であるとはいいがたいのが現状であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明において
は、上記したような従来の水中油型乳化組成物の有する
問題点を解決し、均一且つ安定で、光沢のある良好な外
観を呈し、皮膚及び眼粘膜に対し低刺激性であり、さら
に皮膚の柔軟作用及び保護作用に優れる水中油型乳化組
成物を得ることを目的とした。
【0005】
【課題を解決するための手段】化粧料として好適に用い
得る乳化組成物を得るための乳化剤として、脂肪酸の塩
基性アミノ酸塩と脂肪酸エステル系界面活性剤とを含有
して成る界面活性剤組成物が開示され(特開昭56−7
0098)、また糖エステルと脂肪酸の金属塩を含有す
る皮膚用クリームが知られている(英国特許20486
70)が、今回ショ糖脂肪酸エステル系界面活性剤と飽
和脂肪酸の塩とを組み合わせて用い、さらに特定の水溶
性高分子化合物を含有させることにより、上記課題を解
決することができることを見いだし、本発明を完成する
に至った。
【0006】すなわち、本発明に係る水中油型乳化組成
物は、ショ糖脂肪酸エステルの1種又は2種以上、炭素
数12〜22の飽和脂肪酸塩の1種又は2種以上、キサ
ンタンガム及びカラギーナンより選ばれる1種又は2種
以上を含有し、さらに油及び水を含有して成る。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明で使用するショ糖脂肪酸エ
ステルは、ショ糖の水酸基と脂肪酸のカルボキシル基と
を反応させて得られるものであり、モノエステル,ジエ
ステル,トリエステル及びさらにエステル化度の高いも
のが存在する。本発明においては、これらより1種又は
2種以上を選択して用いる。ショ糖にエステル結合させ
る脂肪酸としては、炭素数16〜18のものが特に好ま
しい。HLB値としては、1〜16程度のものを用い
る。
【0008】そして本発明では、上記ショ糖脂肪酸エス
テルの1種又は2種以上に加えて、飽和脂肪酸塩を含有
させる。飽和脂肪酸塩としては、炭素数12〜22の飽
和脂肪酸の塩が好ましく、ラウリン酸,ミリスチン酸,
パルミチン酸,マルガリン酸,ステアリン酸,アラキン
酸,ベヘン酸等の直鎖飽和脂肪酸、イソパルミチン酸,
イソステアリン酸等の分岐鎖飽和脂肪酸などの、ナトリ
ウム,カリウム等の金属塩や、L-アルギニン,L-ヒスチ
ジン,L-リジン等の塩基性アミノ酸塩、トリエタノール
アミン等のアルカノールアミン塩が挙げられ、これらよ
り1種又は2種以上を選択して用いる。
【0009】組成物中におけるショ糖脂肪酸エステル及
び飽和脂肪酸塩の含有量としては、総量で0.1〜1
0.0重量%程度が適当である。またこれらは、重量比
が1:5〜5:1の範囲内となるように選択することが
好ましい。
【0010】さらに本発明においては、キサンタンガム
及びカラギーナンより選択した1種又は2種以上の水溶
性高分子化合物を含有させる。キサンタンガムは、キサ
ントモナス属菌(Xanthomonas campestris)により菌体
外に産生されるガム質であり、D-グルコース,D-マンノ
ース及びD-グルクロン酸のナトリウム,カリウム及びカ
ルシウム塩から成る。一方、カラギーナンは紅藻類より
得られる硫酸基を有する多糖類であり、δ-,ι-,κ
-,λ-カラギーナン等が知られている。本発明に係る水
中油型乳化組成物におけるこれら水溶性高分子化合物の
含有量は、0.001〜10.0重量%程度が適切であ
る。
【0011】また、本発明に係る水中油型乳化組成物に
含有させる油性成分としては、アボカド油,アルモンド
油,オリーブ油,ゴマ油,サザンカ油,サフラワー油,
大豆油,ツバキ油,トウモロコシ油,ナタネ油,パーシ
ック油,ヒマシ油,綿実油,落花生油,カカオ脂,パー
ム油,パーム核油,モクロウ,ヤシ油,硬化ヒマシ油等
の植物性油脂類,タートル油,ミンク油,卵黄油,牛
脂,豚脂等の動物性油脂類、ミツロウ,カルナウバロ
ウ,鯨ロウ,ラノリン,液状ラノリン,還元ラノリン,
硬質ラノリン,キャンデリラロウ,ホホバ油等のロウ
類、流動パラフィン,ワセリン,パラフィン,オゾケラ
イト,セレシン,マイクロクリスタリンワックス,スク
ワラン,プリスタン等の炭化水素類、ラウリルアルコー
ル,セタノール,ステアリルアルコール,オレイルアル
コール,ラノリンアルコール,イソステアリルアルコー
ル,2-オクチルドデカノール,コレステロール等のアル
コール類、ミリスチン酸イソプロピル,パルミチン酸イ
ソプロピル,ミリスチン酸オクチルドデシル,トリ2-エ
チルヘキサン酸グリセリル等のエステル類などの化粧料
用及び外用剤基剤用の油性成分が挙げられる。
【0012】なお、本発明に係る水中油型乳化組成物に
おいては、本発明の特徴を損なわない範囲で、エタノー
ル等の低級アルコール、1,3-ブチレングリコール,グリ
セリン等の多価アルコール,アミノ酸等の保湿剤、アラ
ントイン,グリチルリチン酸誘導体,グリチルレチン酸
誘導体等の抗炎症剤、ビタミン類、抗酸化剤、防腐剤、
紫外線吸収剤等を水相又は油相に含有させることができ
る。
【0013】本発明に係る水中油型乳化組成物は、乳
剤,クリーム等の皮膚外用剤、乳液,クリーム,メイク
アップベースローション,メイクアップベースクリー
ム,乳液状ファンデーション,クリーム状ファンデーシ
ョン,クリーム状アイカラー,クリーム状チークカラー
等の皮膚用又はメイクアップ化粧料に好適に応用し得
る。
【0014】
【実施例】さらに本発明の特徴について、実施例により
詳細に説明する。
【0015】本発明に係る水中油型乳化組成物として、
実施例1及び実施例2の処方を比較例1〜比較例4の処
方とともに表1に示した。これらは、表1中(1)〜(9)の
油相成分を混合,加熱融解して75℃に保ち、この油相
をあらかじめ混合,溶解して75℃に加熱した(10)〜(1
5)の水相成分に徐々に添加,混合し、乳化して調製す
る。
【表1】
【0016】表1に示す実施例1,実施例2、及び比較
例1〜比較例4について、不動工業株式会社製レオメー
ターにより、25℃,6cm/min.の速度にて硬度
を測定した。また、25℃及び50℃でそれぞれ3カ月
間保存した場合、及び凍結融解を繰り返した場合の状態
の変化を観察した。これらの結果を表2に示した。
【0017】
【表2】 表2に示されるように、実施例1,実施例2、及び比較
例1〜比較例4の硬度は、表1中(14)の水溶性高分子化
合物によりほぼ同程度となるように調整されている。本
発明に係る水中油型乳化組成物である実施例1及び実施
例2では、25℃及び50℃で保存した場合、いずれの
温度においても良好な安定性が認められ、状態の変化や
硬度変化は見られなかった。また、凍結融解に対しても
安定で、5回以上凍結融解を繰り返しても状態変化は観
察されなかった。
【0018】これに対し、水溶性高分子化合物としてカ
ルボキシビニルポリマー又はヒドロキシエルセルロース
を用いた比較例1,比較例3、及び水溶性高分子化合物
を含有しない比較例5では、50℃で保存した場合、2
〜3週間で乳化組成物のつやが消失し、硬度の上昇を認
めていた。水溶性高分子化合物としてアルギン酸プロピ
レングリコールを含有する比較例2は、凍結融解に対す
る安定性が悪く、3回目の凍結融解でつやの消失が認め
られていた。また、比較例1及び比較例4も凍結融解に
対する安定性は低かった。
【0019】続いて、本発明の他の実施例について示
す。
【0020】 [実施例3] 皮膚用乳剤 (1)ステアリン酸 0.20(重量%) (2)セタノール 1.50 (3)ワセリン 3.00 (4)流動パラフィン 7.00 (5)ショ糖ステアリン酸エステル 0.50 (6)酢酸トコフェロール 0.50 (7)グリセリン 5.00 (8)パラオキシ安息香酸メチル 0.10 (9)L-アルギニン 0.12 (10)キサンタンガム(1.0重量%水溶液) 1.00 (11)精製水 80.88 (12)グリチルリチン酸二カリウム 0.20 製法:(1)〜(6)の油相を混合,加熱して均一に溶解し、
70℃に保つ。一方、(7)〜(11)の水相成分を混合,加
熱して均一とし、70℃とする。この水相成分に前記油
相成分を攪拌しながら徐々に添加して乳化し、冷却後4
0℃にて(12)を添加,混合する。
【0021】 [実施例4] 乳剤性軟膏 (1)ミリスチン酸 1.60(重量%) (2)ステアリン酸 2.00 (3)白色ワセリン 25.00 (4)ステアリルアルコール 25.00 (5)ショ糖パルミチン酸エステル 2.30 (6)グリセリン 12.00 (7)パラオキシ安息香酸メチル 0.10 (8)水酸化カリウム 0.79 (9)δ-カラギーナン(1.0重量%水溶液) 2.00 (10)精製水 28.96 (11)アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩 0.25 製法:(1)〜(5)の油相を混合,加熱して均一に溶解し、
75℃に保つ。一方、(6)〜(10)の水相成分を混合,加
熱して均一とし、75℃とする。この水相成分に前記油
相成分を攪拌しながら徐々に添加して乳化し、冷却後4
0℃にて(11)を添加,混合する。
【0022】 [実施例5] 皮膚用クリーム (1)ステアリン酸 1.00(重量%) (2)スクワラン 10.00 (3)ホホバ油 8.00 (4)トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル 5.00 (5)ショ糖パルミチン酸エステル 1.14 (6)ショ糖マルガリン酸エステル 1.17 (7)ショ糖ステアリン酸エステル 1.19 (8)1,3-ブチレングリコール 15.00 (9)パラオキシ安息香酸メチル 0.10 (10)水酸化ナトリウム 0.14 (11)キサンタンガム(1.0重量%水溶液) 7.50 (12)λ-カラギーナン(1.0重量%水溶液) 5.00 (13)精製水 41.61 (14)香料 0.15 (15)エタノール 3.00 製法:(1)〜(7)の油相を混合,加熱して均一に溶解し、
75℃に保つ。一方、(8)〜(13)の水相成分を混合,加
熱して均一とし、75℃とする。この水相成分に前記油
相成分を攪拌しながら徐々に添加して乳化し、冷却後4
0℃にて(14)を(15)に溶解して添加,混合する。
【0023】 [実施例6] メイクアップベースクリーム (1)ステアリン酸 2.00(重量%) (2)セタノール 2.00 (3)トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル 2.50 (4)ショ糖ステアリン酸エステル 3.20 (5)プロピレングリコール 10.00 (6)パラオキシ安息香酸メチル 0.10 (7)水酸化カリウム 0.28 (8)キサンタンガム(1.0重量%水溶液) 12.00 (9)精製水 66.32 (10)酸化チタン 1.00 (11)ベンガラ 0.10 (12)黄酸化鉄 0.40 (13)香料 0.10 製法:(1)〜(4)の油相を混合,加熱して均一に溶解し、
75℃に保つ。一方、(5)〜(9)の水相成分を混合し、7
5℃加熱,溶解して均一とし、これに(10)〜(12)の顔料
を添加し、ホモミキサーにて均一に分散させる。この水
相成分に前記油相成分を添加してホモミキサーにて乳化
し、冷却後40℃にて(13)を添加,混合する。
【0024】 [実施例7] 乳液状ファンデーション (1)ステアリン酸 0.50(重量%) (2)アラキン酸 0.50 (3)スクワラン 5.00 (4)ミリスチン酸オクチルドデシル 5.00 (5)セタノール 1.00 (6)ショ糖イソパルミチン酸エステル 2.30 (7)1,3-ブチレングリコール 6.00 (8)パラオキシ安息香酸メチル 0.10 (9)水酸化カリウム 0.13 (10)δ-カラギーナン(1.0重量%水溶液) 0.20 (11)κ-カラギーナン(1.0重量%水溶液) 0.10 (12)精製水 60.97 (13)酸化チタン 9.00 (14)タルク 7.40 (15)ベンガラ 0.50 (16)黄酸化鉄 1.10 (17)黒酸化鉄 0.10 (18)香料 0.10 製法:(1)〜(6)の油相成分を混合,加熱して均一に溶解
し、75℃に保つ。一方、(7)〜(12)の水相成分を混合
し、75℃に加熱,溶解して均一とし、これに(13)〜(1
7)の顔料を添加し、ホモミキサーにて均一に分散させ
る。この水相成分に前記油相成分を添加してホモミキサ
ーにて乳化し、冷却後40℃にて(18)を添加,混合す
る。
【0025】 [実施例8] ハンドクリーム (1)ミリスチン酸 0.28(重量%) (2)パルミチン酸 0.64 (3)セタノール 4.00 (4)ワセリン 2.00 (5)流動パラフィン 10.00 (6)モノステアリン酸グリセリル 1.50 (7)ショ糖パルミチン酸エステル 1.00 (8)ショ糖ステアリン酸エステル 1.50 (9)酢酸トコフェロール 0.50 (10)グリセリン 20.00 (11)パラオキシ安息香酸メチル 0.10 (12)L-リジン 0.55 (13)キサンタンガム(1.0重量%水溶液) 12.00 (14)精製水 45.93 製法:(1)〜(9)の油相を混合,加熱して均一に溶解し、
75℃に保つ。一方、(10)〜(14)の水相成分を混合,加
熱して均一とし、75℃とする。この水相成分に前記油
相成分を添加して予備乳化した後、ホモミキサーにて均
一に乳化し、冷却する。
【0026】上記本発明の実施例3〜実施例8につい
て、皮膚の柔軟作用,保護効果及び使用時の不快感を評
価した。その際、各実施例においてキサンタンガム及び
カラギーナンの水溶液を精製水に代替したものを比較例
5〜比較例10とした。評価は、20〜50才代の女性
パネラー20名を1群とし、各群に実施例及び比較例の
それぞれをブラインドにて使用させることにより行っ
た。皮膚の柔軟作用及び保護効果については、1日2
回,1カ月間連続使用させた後の皮膚の状態により、表
3の評価基準に従って評価させて点数化し、20名の平
均値を求めた。また、使用時の刺激感については、皮膚
に塗布した後30秒〜1分後に感じるヒリヒリ感,チク
チク感,刺すような痛みといった不快感について、表4
に示す評価基準に従って評価させて点数化し、20名の
平均値を求めた。以上の結果は表5にまとめて示した。
【表3】
【表4】
【0027】
【表5】 表5において明らかなように、本発明の実施例3〜実施
例8においては、各使用群でおおむね良好な皮膚柔軟作
用及び皮膚保護効果が認められていた。また、使用時に
感じる不快感はいずれも微妙に感じられる程度から少し
感じられる程度であり、実使用に際して問題はなかっ
た。これに対し、キサンタンガム及びカラギーナンを含
有しない各比較例使用群においては、皮膚柔軟作用及び
皮膚保護効果ともに各対応する実施例使用群に比べて有
意に低く、使用時に感じる不快感の程度も強くなってい
た。なお、皮膚刺激性反応及び皮膚感作性反応を示した
パネラーは、実施例使用群及び比較例使用群のいずれに
おいても認められなかった。また、家兎による眼粘膜試
験において刺激性を認めたものもなかった。
【0028】続いて本発明の実施例6及び実施例7につ
いて、キサンタンガム及びカラギーナン水溶液を表6に
示すように代替した比較例とともに、顔料の分散性及び
保存安定性の評価を行った。各試料を調製した際の顔料
の分散性と、25℃で3カ月間保存した後の状態の変化
を観察し、顔料分散性については「○;良好」,「△;
やや悪い」,「×;悪い」、保存安定性については、粘
度又は硬度の変化、含有成分の分離,析出、顔料の沈降
等の状態変化が「○;認められない」,「△;若干認め
られる」,「×;顕著に認められる」として評価した。
結果を表7に示した。
【表6】
【0029】
【表7】 表7より明らかなように、本発明の実施例6及び実施例
7においては、良好な顔料の分散性及び保存安定性が認
められていた。これに対し、キサンタンガム及びカラギ
ーナンを他の水溶性高分子化合物に代替した比較例で
は、比較例11,比較例12,比較例14及び比較例1
5で顔料の分散性がやや悪く、保存安定性も全比較例に
おいて良くなかった。
【0030】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明により均一
且つ安定で、光沢のある良好な外観を呈し、皮膚及び眼
粘膜に対し低刺激性であり、さらに皮膚の柔軟作用及び
保護効果に優れる水中油型乳化組成物を得ることができ
た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ショ糖脂肪酸エステルの1種又は2種以
    上、炭素数12〜22の飽和脂肪酸塩の1種又は2種以
    上、キサンタンガム及びカラギーナンより選ばれる1種
    又は2種以上を含有し、さらに油及び水を含有して成る
    水中油型乳化組成物。
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