JPH10316310A - 昇降機主ロープ巻き取り装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 狭い作業場所においても容易に主ロープを巻
き取ることができ、作業者の衣類や作業場所の床面を汚
すことがない昇降機主ロープ巻き取り装置を得ることが
課題である。 【解決手段】 昇降路内１に立設された支持体１０ｂ
と、支持体１０ｂの上部に回転可能に支持された円板状
の円形台１１と、一端を円形台１１の縁部に固定され放
射状に延びる複数のフレーム１３と、複数のフレーム１
３の各々の途中からフレーム１３に対して直角に枝分か
れして延び、互いが平行となるように配設されて、フレ
ーム１３と協同して主ロープ６の巻き付け部２７を構成
する複数のアーム１４と、フレーム１３の少なくとも１
本に設けられて、主ロープの端部を固定するロープ固定
手段１５，１６とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、エレベータ等の
昇降機の主ロープを巻き取る際に用いられる巻き取り装
置に関するものであり、特に新旧の主ロープを交換する
際、昇降路の最下部のピットにおいて、古い主ロープを
巻き取る巻き取り装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】一般に昇降機の主ロープは、昇降路の上
部に配設された巻上機の綱車に巻き掛けられ、一端を乗
りかごに連結され他端をつり合い重りに連結されてい
る。この主ロープは、昇降機の使用を重ねるにつれて傷
むので定期的に新しいものと交換される必要がある。

【０００３】図７は昇降機の主ロープの従来の交換作業
を示す図である。図７において、１は乗かごの昇降方向
に沿って形成された昇降路である。昇降路１の最下部に
は、ピット１ａが形成されている。３は昇降路１の上部
機械室に配設された巻上機の綱車、４は昇降路１内の最
上階の乗場に図示しない非常止め装置により固定された
乗かご、５は主ロープから取り外され所定の位置に固定
されたつり合い重り、６は作業者Ｎによって巻き取られ
昇降路から取り外される古い主ロープ、８は作業者Ｍに
よって送り出され昇降路内に新たに配設される新しい主
ロープ、９は古い主ロープ６と新しい主ロープ８を仮に
つなぐ連結部材である。

【０００４】主ロープの交換作業においては、まず乗か
ご４が最上階に固定され、またつり合い重り５が昇降路
下部の所定に位置に固定される。次に乗かご４から古い
主ロープ６が外され、この主ロープ６の端に連結部材９
で新しい主ロープ８の一端が連結される。その後、古い
主ロープ６の昇降路下側の他端がつり合い重り５から外
され、ピット１ａ内の作業者Ｎによってこの端から丸め
られて古い主ロープ６が巻き取られる。またこれと同じ
くして最上階の乗り場の作業者Ｍによって新しい主ロー
プ８が送り出される。新しい主ロープは、古い主ロープ
６と入れ替わって昇降路下部まで到達すると連結部材９
から外されつり合い重り５に接続される。また新しい主
ロープ８の上端は、乗かご４に接続される。このように
して古い主ロープ６と新しい主ロープ８が交換される。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】このような新旧主ロー
プの交換作業においては、古い主ロープ６がピット１ａ
内で巻き取られる際、主ロープ６は、ピット１ａの床面
に寝かされて輪にされ順次輪が重ねられるように巻回さ
れて行く。しかし、主ロープ６は高い剛性を有している
ので輪が広がり安く、輪はしだいに崩れてしまう、そこ
で、作業者Ｎは足で踏み押さえたり、時々手で輪を整え
ながらこの作業を進めるが容易ではない。また、ピット
１ａ内は狭くさらに作業を困難とさせている。作業が容
易でないので多くの時間を費やしてしまい、さらにまた
作業者の衣類やピット１ａの床面を主ロープ６の油で汚
してしまうといった問題があった。

【０００６】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたものであって、狭い作業場所においても
容易に主ロープを巻き取ることができ、作業者の衣類や
作業場所の床面を汚すことがない昇降機主ロープ巻き取
り装置を得ることが目的である。

【０００７】

【課題を解決するための手段】請求項１の昇降機主ロー
プ巻き取り装置においては、昇降路内に立設された支持
体と、支持体の上部に回転可能に支持された円板状の円
形台と、一端を円形台の縁部に固定され放射状に延びる
複数のフレームと、複数のフレームの各々の途中からフ
レームに対して直角に枝分かれして延び、互いが平行と
なるように配設されて、フレームと協同して主ロープの
巻き付け部を構成する複数のアームと、フレームの少な
くとも１本に設けられて、主ロープの端部を固定するロ
ープ固定手段とを備えている。

【０００８】請求項２の昇降機主ロープ巻き取り装置に
おいては、円形台は、鉛直方向に対して若干傾いて回転
する。

【０００９】請求項３の昇降機主ロープ巻き取り装置に
おいては、円形台は、主面を垂直に貫通する主軸を有
し、支持体は、主軸を一方向にのみ回転可能に支持する
ラチェット機構を備えている。

【００１０】請求項４の昇降機主ロープ巻き取り装置に
おいては、支持体は昇降路内の構造物に着脱自在に固定
される。

【００１１】請求項５の昇降機主ロープ巻き取り装置に
おいては、アームは、フレームと直角となる使用位置と
フレームと概略平行となる収納位置との間を回動可能に
支持され、フレームは、互いのフレームが概略同一平面
上で放射状となる使用位置と互いのフレームが概略平行
となる折りたたみ位置との間を回動可能に支持され、フ
レームは使用位置に固定手段で固定される。

【００１２】請求項６の昇降機主ロープ巻き取り装置に
おいては、支持体から突設して設けられ、先端に主ロー
プが貫通される掛かり部が形成されたガイド部材を備え
ている。

【００１３】

【発明の実施の形態】

実施の形態１．図１は本発明の昇降機主ロープ巻き取り
装置を示す一部を断面とする側面図である。図２は昇降
機主ロープ巻き取り装置の斜視図である。図３は昇降機
主ロープ巻き取り装置を用いた主ロープ巻き取り作業を
示す図である。図１および図２において、昇降機主ロー
プ巻き取り装置１０は、大きく回転体１０ａとこれを回
転可能に支持する支持体１０ｂとから構成されている。
回転体１０ａは、中心に円板状の円形台１１を有し、矩
形中空の棒材で作製された４本のフレーム１３が、この
円形台１１の周囲に放射状となるように配置され、各々
一端を円形台１１の縁部に連結軸１２によって連結され
回動可能に支持されている。

【００１４】４本のフレーム１３は、すべてのフレーム
１３が概略同一平面上で放射状に広がる使用位置と、フ
レーム１３が円形台１１の裏側に折りたたまれ、互いに
概略平行となる折りたたみ位置との間を回動可能に支持
され、使用位置では固定手段である掛かり止め１７によ
って円形台１１に強固に固定される。円形台１１は、主
面に垂直に中央を貫通する主軸２３を有している。

【００１５】フレーム１３は、中間部より先半分が折り
たたみ方向にやや屈折され拡張部１３ｂが形成されてい
る。さらにフレーム１３の上記屈折位置には、断面コ字
型棒状のアーム１４が開放を外方に向けて一端を連結軸
１３ａで連結されて回動可能に取り付けられている。ア
ーム１４は、フレーム１３が使用位置にある状態で、フ
レーム１３に対して直角となり且つ互いが平行となる使
用位置と、この使用位置から拡張部１３ｂ方向に回動さ
れ拡張部１３ｂと概略平行に重なる収納位置との間を回
動可能に支持されている。アーム１４は、使用位置にあ
るとき図２に示されるようにフレーム１３の拡張部１３
ｂと鈍角の角度Ｒをなし、主ロープ６を巻き付ける巻き
付け部２７を構成している。アーム１４は、断面コ字型
の両側面が端部から軸方向に突出した突出部を連結軸１
３ａで貫通されて連結され、適度なかたさをもって回動
し、収納位置から引き出された使用位置では、端部がフ
レーム１３に当接して固定され、それ以上内側に回動す
ることがない。

【００１６】４本のフレーム１３のうち対向する所定の
２本のフレーム１３には、アーム１４の取り付け位置よ
り円形台１１方向に若干移動した位置に、ガイド１５が
取り付けられている。ガイド１５は、先端がＵ字型に形
成され、主ロープ６が主ロープ巻き取り装置１０に巻き
取られる際、主ロープ６の先端がこのＵ字型に挟まれ
る。さらにフレーム１３には、ガイド１５に隣接して、
ロープ掴み１６が取り付けられている。ロープ掴み１６
は、大型の洗濯ばさみのような構造をなし、主ロープ６
が主ロープ巻き取り装置１０に巻き取られる際、主ロー
プ６の一端をくわえる。ガイド１５とロープ掴み１６
は、主ロープ６の一端を固定するロープ固定手段を構成
している。

【００１７】一方支持体１０ｂは、下端部に挟持体２２
を備えた長尺円筒状の支持柱１８を有し、支持柱１８の
上端開口には長尺円柱状の保持柱１９が上下方向に移動
可能に嵌入され、締め付けボルト２４により所定の位置
に固定されている。挟持体２２は、Ｃ形クランプのよう
な構造をなす締め付け装置で、ネジの形成された軸２２
ａを回転させることにより支持部材を挟持して所定の位
置に取り付けられる。挟持体２２は、支持柱１８の周囲
に２個設けられ、２個の挟持体２２は、各々軸２２ｂを
介して支持柱１８に取り付けられ、支持柱１８と直角に
交わる面内を回動可能である。

【００１８】保持柱１９の上端部は、一側に若干屈折さ
れている。そして屈折された部分には、ラチェット２０
が設けられている。ラチェット２０は、円形台１１の主
軸２３を貫通させ、円形台１１を一方向にのみ回転可能
となるように支持するラチェット機構である。そして保
持柱１９の上端部が屈折されているため、回転体１０ａ
は、支持体１０ｂに対して若干傾いて回転可能とされて
いる。

【００１９】図２に示されるように、本願発明の昇降機
主ロープ巻き取り装置は、昇降路内の構造物である例え
ばピット１ａ内の床を横断するように配設された断面Ｌ
字型のＬ字部材１ｂに、挟持体２２を堅固に固定され
て、ピット１ａ内に立設される。このとき、回転体１０
ａは鉛直方向に対して若干傾くように固定される。

【００２０】次に図３にてこの巻き取り装置を用いた主
ロープ６の巻き取り作業を説明する。まず作業者は、主
ロープ６の一端を、ガイド１５に係らせ、さらにロープ
掴み１６にくわえさせる。その後作業者は、主ロープ６
を拡張部１３ｂとアーム１４の形成する巻き付け部２７
に掛け導き、その状態で拡張部１３ｂを持って回転体１
０ａを回転させる。主ロープ６は、回転体１０ａの回転
に伴い拡張部１３ｂとアーム１４の形成する巻き付け部
２７に巻かれて行きやがて輪を形成する。作業者は、主
ロープ６を引き寄せながら拡張部１３ｂを順次回してこ
の作業を続ける。このとき回転体１０ａは、鉛直方向に
対して若干傾いて回転されるので、主ロープ６の輪は、
巻き付け部２７からずり落ちてしまうことがない。ま
た、主ロープ６は概略鉛直方向に巻かれるのでよれるこ
とがなくスムーズに巻かれる。

【００２１】すべての主ロープ６が巻き取り装置に巻回
された後、主ロープ６の輪は巻き付け部２７から外方に
引き抜かれて外される。このときアーム１４は、互いに
平行なので主ロープ６の輪を引く外すのに容易である。

【００２２】図４は昇降機主ロープ巻き取り装置を分割
して折りたたむ様子を示す図である。まずラチェット２
０のソケット部２０ａから主軸２３が引き抜かれて、回
転体１０ａと支持体１０ｂとに分割される。その後、回
転体１０ａは、アーム１４が各々収納位置に移動され、
また掛かり止め１７が緩められてフレーム１３が円形台
１１の裏面に互い平行となる折りたたみ位置に折りたた
まれる。巻き取り装置はこの状態で持ち運ばれる。また
巻き取り装置は、この状態でピット１ａ内に持ち込ま
れ、まず支持体１０ｂが固定された後、ラチェット２０
のソケット部２０ａに軸２３が差し込まれて回転体１０
ａが固定される。その後フレーム１３とアーム１４が開
かれて使用位置に固定される。

【００２３】このような構成の昇降機主ロープ巻き取り
装置は、狭いピット１ａ内において容易に主ロープ６を
巻き取ることができ、作業の効率化が図れる。また作業
者の衣類や、ピット１ａの床面を汚すことがない。ま
た、アーム１４は、フレーム１３が使用位置にあるとき
に、互いが平行となるので、巻回された主ロープ６を巻
き取り装置から外すことが容易にできる。さらに、拡張
部１３ｂとアーム１４は鈍角の角度Ｒを構成するので、
巻き取り装置を手で回転させる際、拡張部１３ｂを手が
かりとすることができ、回転体１０ａを容易に回転させ
ることができる。さらにまた、ラチェット２０は、円形
台１１が巻き取りと反対方向へ回転することを防止し、
主ロープ６の巻き取り作業を容易にさせる。また、巻き
取り装置は、回転体１０ａと支持体１０ｂとに分割さ
れ、回転体１０ａは、さらに小さく折りたたまれること
ができ、昇降路内への搬入・搬出および運搬が容易とな
る。

【００２４】尚、本願発明の昇降機主ロープ巻き取り装
置は、ピット１ａに限らず、昇降路１内であれば、どこ
に設置されてもよい。また、支持柱１８の固定場所は、
Ｌ字部材１ｂに限らず、ガイドレール、レールブラケッ
ト、あるいは緩衝器等の構造物に固定されてもよい。そ
の場合、支持柱１８は、垂直方向に立設して固定される
ことに限らず、例えば、昇降路側壁から水平に立設され
てもよい。その場合、保持柱１９の上端が適切な方向に
屈折されることにより、回転体１０ａが、鉛直方向に対
して若干傾いて回転するようにすればよい。さらに、巻
き取り装置１０は、昇降路内の構造物に固定されること
に限らず、例えば、支持柱１８の下端部に四方に延びる
足が設けられ、ピット１ａ床面に立つようにされてもよ
い。

【００２５】実施の形態２．図５は本発明の昇降機主ロ
ープ巻き取り装置の他の例を示す部分的な斜視図であ
る。本実施の形態においては、４本のフレーム１３のう
ち、ガイド１５およびロープ掴み１６が設けられていな
い他の２本のフレーム１３においても、ガイド１５およ
びロープ掴み１６が設けられている。その他の構成は実
施の形態１と同様である。

【００２６】このような構成の昇降機主ロープ巻き取り
装置においては、主ロープ６の一端が装置に取り付けら
れる際、まず１箇所のガイド１５およびロープ掴み１６
により主ロープ６の一端が固定された後、そのフレーム
１３に隣接したフレーム１３に設けられたガイド１５お
よびロープ掴み１６にも固定され、その後、拡張部１３
ｂとアーム１４の形成する巻き付け部２７に巻き掛けら
れてゆく。そのため、主ロープ６の一端がさらに確実に
固定される。

【００２７】しかし、このような構成の昇降機主ロープ
巻き取り装置を使用しても、主ロープ６の巻き取り作業
中に、図５のＡ、Ｂ、Ｃで示されるように主ロープ６の
振れが生じてしまう。この振れが生じると主ロープ６が
安定して引き寄せられず主ロープ６の巻回が乱れる。

【００２８】実施の形態３．図６は本発明の昇降機主ロ
ープ巻き取り装置の他の例を示す部分的な斜視図であ
る。本実施の形態においては、実施の形態２の最後で述
べた主ロープ６の振れを防止するために、支持柱１８か
ら突設して設けられ、先端に主ロープ６の掛かり部２６
ａが形成されたガイド部材である振れ止め２６が配設さ
れている。振れ止め２６は、基部に設けられた取り付け
部に支持柱１８を嵌挿させて、支持柱１８に取り付けら
れている。振れ止め２６の先端に設けられた掛かり部２
６ａは、主ロープ６を貫通させる穴である。

【００２９】このような構成の昇降機主ロープ巻き取り
装置においては、主ロープ６は、昇降路内を垂下し、そ
の後掛かり部２６ａを通って巻き取り装置１０に巻き取
られるので、主ロープ６の振れは確実に防止され、主ロ
ープ６が安定して引き込まれる。そのため、主ロープ６
は整然と巻回される。

【００３０】

【発明の効果】請求項１の昇降機主ロープ巻き取り装置
においては、昇降路内に立設された支持体と、支持体の
上部に回転可能に支持された円板状の円形台と、一端を
円形台の縁部に固定され放射状に延びる複数のフレーム
と、複数のフレームの各々の途中からフレームに対して
直角に枝分かれして延び、互いが平行となるように配設
されて、フレームと協同して主ロープの巻き付け部を構
成する複数のアームと、フレームの少なくとも１本に設
けられて、主ロープの端部を固定するロープ固定手段と
を備えている。そのため、狭い作業場所においても容易
に主ロープを巻き取ることができ、作業の効率化が図れ
る。また作業者の衣類や作業場所の床面を汚すことがな
い。さらにアームは、フレームが使用位置にあるとき
に、互いが平行となるので、主ロープは巻回された後、
装置から容易に外すことができる。

【００３１】請求項２の昇降機主ロープ巻き取り装置に
おいては、円形台は、鉛直方向に対して若干傾いて回転
する。そのため、主ロープの巻回された輪がアームから
外れることがなく、また主ロープは、概略鉛直方向に巻
かれるのでよれることがなくスムーズに巻かれる。

【００３２】請求項３の昇降機主ロープ巻き取り装置に
おいては、円形台は、主面を垂直に貫通する主軸を有
し、支持体は、主軸を一方向にのみ回転可能に支持する
ラチェット機構を備えている。そのため、ラチェット機
構は、円形台が巻き取りと反対方向へ回転することを防
止し、巻き取り作業を容易にさせる。

【００３３】請求項４の昇降機主ロープ巻き取り装置に
おいては、支持体は昇降路内の構造物に着脱自在に固定
される。そのため、巻き取り装置は必要なときのみ昇降
路内に設置することができ、昇降路内で場所をとること
がない。

【００３４】請求項５の昇降機主ロープ巻き取り装置に
おいては、アームは、フレームと直角となる使用位置と
フレームと概略平行となる収納位置との間を回動可能に
支持され、フレームは、互いのフレームが概略同一平面
上で放射状となる使用位置と互いのフレームが概略平行
となる折りたたみ位置との間を回動可能に支持され、フ
レームは使用位置に固定手段で固定される。そのため、
小さく折りたたむことができ、昇降路内への搬入・搬出
および運搬が容易となる。

【００３５】請求項６の昇降機主ロープ巻き取り装置に
おいては、支持体から突設して設けられ、先端に主ロー
プが貫通される掛かり部が形成されたガイド部材を備え
ている。そのため、主ロープの振れを防止することがで
き作業が容易となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の昇降機主ロープ巻き取り装置を示す
一部を断面とする側面図である。

【図２】 昇降機主ロープ巻き取り装置の斜視図であ
る。

【図３】 昇降機主ロープ巻き取り装置を用いた主ロー
プ巻き取り作業を示す図である。

【図４】 昇降機主ロープ巻き取り装置を分割して折り
たたむ様子を示す図である。

【図５】 本発明の昇降機主ロープ巻き取り装置の他の
例を示す部分的な斜視図である。

【図６】 本発明の昇降機主ロープ巻き取り装置の他の
例を示す部分的な斜視図である。

【図７】 昇降機の主ロープの従来の交換作業を示す図
である。

【符号の説明】

１０ｂ 支持体、１１ 円形台、１３ フレーム、１４
アーム、１５ ガイド（ロープ固定手段）、１６ ロ
ープ掴み（ロープ固定手段）、２０ ラチェット（ラチ
ェット機構）、２３ 主軸、２６ 振れ止め（ガイド部
材）、２６ａ掛かり部、２７ 巻き付け部。

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 昇降路内に立設された支持体と、 上記支持体の上部に回転可能に支持された円板状の円形
   台と、 一端を上記円形台の縁部に固定され放射状に延びる複数
   のフレームと、 上記複数のフレームの各々の途中から上記フレームに対
   して直角に枝分かれして延び、互いが平行となるように
   配設されて、上記フレームと協同して主ロープの巻き付
   け部を構成する複数のアームと、 上記フレームの少なくとも１本に設けられて、上記主ロ
   ープの端部を固定するロープ固定手段とを備えたことを
   特徴とする昇降機主ロープ巻き取り装置。
2. 【請求項２】 上記円形台は、鉛直方向に対して若干傾
   いて回転する請求項１記載の昇降機主ロープ巻き取り装
   置。
3. 【請求項３】 上記円形台は、主面を垂直に貫通する主
   軸を有し、上記支持体は、該主軸を一方向にのみ回転可
   能に支持するラチェット機構を備えている請求項１また
   は２に記載の昇降機主ロープ巻き取り装置。
4. 【請求項４】 上記支持体は昇降路内の構造物に着脱自
   在に固定される請求項１乃至３のいずれかに記載の昇降
   機主ロープ巻き取り装置。
5. 【請求項５】 上記アームは、上記フレームと直角とな
   る使用位置と上記フレームと概略平行となる収納位置と
   の間を回動可能に支持され、 上記フレームは、互いのフレームが概略同一平面上で放
   射状となる使用位置と互いのフレームが概略平行となる
   折りたたみ位置との間を回動可能に支持され、該フレー
   ムは該使用位置に固定手段で固定される請求項１乃至４
   のいずれかに記載の昇降機主ロープ巻き取り装置。
6. 【請求項６】 上記支持体から突設して設けられ、先端
   に主ロープが貫通される掛かり部が形成されたガイド部
   材を備えた請求項１乃至５のいずれかに記載の昇降機主
   ロープ巻き取り装置。