JPH0537986Y2 - - Google Patents

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JPH0537986Y2
JPH0537986Y2 JP1989122533U JP12253389U JPH0537986Y2 JP H0537986 Y2 JPH0537986 Y2 JP H0537986Y2 JP 1989122533 U JP1989122533 U JP 1989122533U JP 12253389 U JP12253389 U JP 12253389U JP H0537986 Y2 JPH0537986 Y2 JP H0537986Y2
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【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は主に大型の重量物を揚重する際におけ
る重量の嵩むワイヤーロープの脱着、即ち玉掛け
作業を少数の作業者で、効率的に、かつ安全確実
に可能ならしめる装置に関する。
〈従来の技術〉 大型の重量物である被揚重物をクレーン等で吊
り上げ、所定の場所に運搬するには、従来、例え
ば第12図aに示すように被揚重物Aにワイヤー
ロープBを玉掛けし、このワイヤーロープBをク
レーンフツクCで吊上げることが一般的であつ
た。また、被揚重物Aの形態に応じては第12図
bに示すようにワイヤーロープBの先端にクラン
プDを設け、このクランプDを被揚重物Aにクラ
ンプした後クレーンフツクCで吊り上げる手段も
提案されている。
ところで重量物である被揚重物を吊り上げるた
めのワイヤーロープは当然のことながらその径も
大きく、重量も嵩むものとなる。このため前述し
た従来手段における玉掛け作業は、多くの作業者
を必要とする上に作業性が悪く、しかも作業者の
肉体的負担はきわめて大きく、安全上の面からも
問題が多かつた。
而して係る問題を解決するために従来より、ワ
イヤーロープの吊角を自動的に調整して玉掛け時
のワイヤーロープあるいはクランプの係合を容易
にするための装置が、例えば特開昭58−144086号
公報、及び特開昭59−26888号公報等で提案され
ている。これらの装置は、複数本のアームを伸縮
調整し、これに連結したクランプ装置を常に被揚
重物の外周近傍に位置させると共に、吊り上げ用
のワイヤーロープの吊角に応じてアームの傾斜角
を変化させるよう構成されたもので、腕を伸縮調
整する駆動源として前者は重錘を、後者はバネを
用いている。
第10図は駆動源に重錘を用いた前記装置(以
下吊角調整装置と言う)の一例を示す構造図であ
り、101が吊角調整装置100の中央部に配設
される拡大駆動源である重錘、102が前記重錘
101に放射状に突設されたブラケツト103に
連設されたアーム、104が前記アーム102の
先端部に設けられたワイヤーロープBへの固定部
材である。本例の固定部材104はアーム102
の先端に装着された回動軸105に回動可能に軸
支された吊板106と、この吊板106の上下端
部に取付けられたシヤツクル107a,107b
とからなり、上端部のシヤツクル107aにはク
レーンフツクCに吊り下げられたワイヤーロープ
B1が連結され、下端部のシヤツクル107bに
は被揚重物Aに係合するクランプDがワイヤーロ
ープB2を介して揺動自在に連結されている。而
してこの吊角調整装置100において、玉掛けす
る前のワイヤーロープBに吊上げ力が作用してい
ない状態では、第10図aに示すように重錘10
1の重力によりアーム102が外方へ押し拡げら
れて、アーム102の開き角度が増大している。
このアーム102はストツパー108である程度
以上の開きが制限されており、また、アーム10
2先端の固定部材104から垂下したクランプD
は被揚重物Aの外周近傍に位置するアーム102
自身の長さも自在に伸縮調整できるよう構成され
ている。この状態でクランプDを被揚重物Aに係
合させた後、クレーンフツクCを吊上げ、ワイヤ
ーロープBに吊上げ力が作用すると、第10図b
に示すようにワイヤーロープBはクレーンフツク
CとクランプDを支点として徐々に伸張し、これ
に伴い、重錘101が押し上げられ、アームの開
き角度が減少する。この操作により被揚重物吊上
げ時の過重、即ち吊上げ力はワイヤーロープB、
吊り板104、クランプDのみにしか作用せず、
アーム102には一切作用しない。次いで所定の
位置でクレーンフツクCを降下し、被揚重物Aを
定置させて吊上げ力が無くなると、アーム102
は重錘101の重力で押し拡げられ、アームの開
き角度が初期の状態まで増大する。この結果、ク
ランプDは被揚重物Aより容易に離脱できるよう
になる。
次に第11図は、拡大駆動源にバネを用いた吊
角調整装置100aの一例を示す構造図である。
本例では中央部に配設される垂直な軸121と、
この軸121の上部に固定され、前記アーム10
2をピン126を介して放射状に連結する固定ブ
ラケツト122と、この固定ブラケツト122の
下方において前記軸121の長手方向に摺動し、
かつ圧縮バネ123を挟持した上位摺動ブラケツ
ト124及び下位摺動ブラケツト125と、ピン
128を介して上下方向に回動可能となるように
一端を前記アーム102に取付けられた平衡リン
ク129と、ピン130を介して上下方向に回動
可能となるように一端を前記下位摺動ブラケツト
125に取付けられ、他端をピン132を介して
前記平衡リンク129に取付けられた支持リンク
131とから構成されている。つまり圧縮バネ1
23の弾発力を上位摺動ブラケツト124、下位
摺動ブラケツト125、平衡リンク129、及び
支持リンク131とから構成されるリンク構成部
材を介してアーム102に伝達し、前記第10図
の例と同様にワイヤーロープBの吊角に応じてア
ーム102の開き角度を自在に変化させるもので
ある。
〈考案が解決しようとする課題〉 前述した吊角調整装置100,100aの提供
により玉掛け時にクランプDが常に被揚重物Aの
外周近傍に位置するようになり、重量の嵩むワイ
ヤーロープBやクランプDを被揚重物へ係合、あ
るいは離脱させる玉掛け操作は比較的僅かな力で
できるようになり作業者の負荷は軽減された。し
かしながらこの吊角調整装置100,100aに
おいても以下のような問題が残されおり、玉掛け
作業者の省力化にまでは至つていないのが実情で
あつた。
即ち、吊板104から垂下するクランプDは被
揚重物Aの外周近傍には位置するもののシヤツク
ル107bを支点として揺動し易く、一旦係合し
たクランプDが被揚重物から外れたり、逆に搬送
が終了した後クランプDを自動的に離脱させるこ
ともできなかつた。特にクランプDを用いること
なくワイヤーロープBを直接被揚重物Aに玉掛け
する場合にはその問題が大きく、係合したワイヤ
ーロープを作業者が押さえた状態でクレーンフツ
クを上昇させたり、クレーンフツクを下降させた
後、作業者の人力で離脱させる必要があつた。こ
のため従来手段と殆ど変わらない作業者を必要と
し、作業者の負荷軽減効果にも限界があつた。
本考案は前記吊角調整装置100,100aに
おける特徴を生かしつつ、前述した問題点の抜本
的な解決を図り、被揚重物へのワイヤーロープあ
るいはクランプの係合、離脱をも半自動的に実施
し得る前記吊角調整装置を提供し、これにより、
玉掛け作業に要する作業者の大幅な削減と、効率
化を可能ならしめることを課題とするものであ
る。
〈課題を解決するための手段〉 前記課題を解決する請求項1記載のワイヤーロ
ープの吊角自動調整装置は、中央部に配設される
拡大駆動源に連結して放射状の配設された伸縮調
整可能なアームと、このアームの先端部に設けら
れた吊上げ用ワイヤーロープへの固定部材とから
なり、玉掛け作業時にはアームの開き角度を増大
させ、吊上げ時にはアームの開き角度を減少させ
る吊上げ用ワイヤーロープの吊角自動調整装置に
おいて、前記固定部材が、前記アームの先端部に
水平に装着された回動軸と、該回動軸に回動自在
に軸支され、前記回動軸に直交する垂直軸、該垂
直軸の端部に一端が固着された支持部材、及び該
支持部材の他端に設けられ前記ワイヤーロープの
固定具を有するロープ固定部材と、前記垂直軸に
軸支され、前記ロープ固定部材の下方で旋回可能
に前記ワイヤーロープを挿通保持する筒状のロー
プガイド部材と、前記ロープ固定部材とロープガ
イド部材のそれぞれ端部を設定張力で連結する引
張りバネとから構成されている。
そして、前記目的に沿う請求項2記載のワイヤ
ーロープの吊角自動調整装置は、中央部に配設さ
れる拡大駆動源に連結して放射状に配設された伸
縮調整可能なアームと、このアームの先端部に設
けられた吊上げ用ワイヤーロープへの固定部材と
からなり、玉掛け作業時にはアームの開き角度を
増大させ、吊上げ時にはアームの開き角度を減少
させる吊上げ用ワイヤーロープの吊角自動調整装
置において、前記固定部材が、前記アームの先端
部に水平に装着された回動軸と、上端部に前記ワ
イヤーロープとの固定具を有し、前記回動軸に回
動可能に軸支されたL型をしたロープ固定部材
と、前記回動軸に回動自在に軸支され、かつ前記
ロープ固定部材より下方に回動する支持ブラケツ
トに前記ロープ固定部材と逆L方向に直交して固
着された前記ワイヤーロープを挿通保持する筒状
のロープガイド部材と、前記ロープ固定部材とロ
ープガイド部材のそれぞれ端部を設定張力で連結
する引張りバネとから構成されている。
〈作用及び実施例〉 第1図は本考案の請求項第1項に基づく吊角自
動調整装置の一実施例を示す構造図であり、第2
図は前記第1図の平面図である。図において1が
本考案に基づく吊角自動調整装置である。2は前
記吊角自動調整装置1の中央部に配設された拡大
駆動源であり、3は伸縮調整可能なアームであ
る。本実施例における拡大駆動源2は、放射状に
突出するフランジ13を有し、軸央部に垂直な軸
14を貫通保持する摺動部材15と、前記摺動部
材15と同方向の取付フランジ16を有し、前記
軸14を軸央部に保持すると共に該軸14に挿通
保持される圧縮バネ17を介して前記摺動部材1
5の上方に配設される受け部材19と、受け部材
19のフランジ16と前記フランジ13に軸支さ
れたアーム3の設定部位を連結するリンク構成部
材20とから構成されている。而してアーム3は
吊角自動調整装置1の中央部に配設された圧縮バ
ネ17の弾発力をリンク構成部材20を介して伝
達することにより拡大駆動される。係る本実施例
の如きリンク構成部材20及び圧縮バネ17を用
いた拡大駆動源2では、前記第11図に示した拡
大駆動源に対して構造が簡単で、揚程を高くでき
るなどの利点を有する。
アーム3はその上端がフランジ13に回動可能
に軸支され、前記拡大駆動源2より四方向に放射
状に伸び、しかも伸縮調整可能に構成されてい
る。アーム3の先端部には、ワイヤーロープB0
への固定部材4が設けられている。本実施例にお
ける固定部材4は、第3図の側面図、第4図の平
面図、及び第5図の断面図(前記第3図の−
面断面図)に示すように、前記アーム3の軸芯l
に対して直交するように装着された回動軸5と、
この回動軸5に回動自在に軸支されたロープ固定
部材6と、ロープ固定部材6の下方においてワイ
ヤーロープB0を挿通保持する筒状のロープガイ
ド部材7と、前記ロープ固定部材6とロープガイ
ド部材7のそれぞれ端部を設定張力で連結する引
張りバネ8とから構成されている。ロープ固定部
材6は、前記回動軸5に軸支されるブラケツト6
1と、このブラケツト61にワイヤーロープ挿通
空間62を形成した固着される支持部材63で、
全体構造として逆L型(第3図)を呈するよう構
成されている。支持部材63には前記回動軸5に
直交する垂直軸9が設けられ、またその上端部に
はワイヤーロープB0と支持部材63とを固定す
る固定具10、例えば周知のクリツプが設けられ
ている。垂直軸9には前述したロープガイド部材
7が旋回可能に装着されており、前記ワイヤーロ
ープ挿通空間62より挿通されたワイヤーロープ
B0を、その下方でガイドする。而して前記垂直
軸9は、ワイヤーロープB0の効率的な挿通を可
能とするよう上下方向で分割(9a,9b)した
構造とすることが好ましい。勿論、ロープガイド
部材7の外面に軸を突出させ、前記支持部材63
にこの軸を保持する孔を穿設して垂直軸9を構成
してもよい。ロープ固定部材6の側端部には前記
引張りバネ8を係合する係止具11が設けられ、
またロープガイド部材7の端部にも前記係止具1
1aが設けられている。この係止具11,11a
には引張りバネ8が係合され、ロープガイド部材
7を常に設定張力でロープ固定部材6に引張つて
いる。
次にこの固定部材4の作用を、長方形箱型の被
揚重物A0を吊上げる場合を例にして説明する。
被揚重物0の長手方向全体に係合できる2対の
ワイヤーロープB0がクレーンフツクCに吊下げ
られている。吊角自動調整装置1は前記ワイヤー
ロープB0の中間部に、前述したロープ固定部材
6の固定具10を介して固定することにより装着
されている。而して玉掛けする直前においては、
第2図及び第4図に実線で示すようにロープガイ
ド部材7は引張りバネ8の張力により外側に屈曲
しており、ワイヤーロープB0は被揚重物A0の外
周より外側に位置している。次いでロープガイド
部材7の先端部分を内側に押出すと、ロープガイ
ド部材7は垂直軸9を支点として旋回し、引張り
バネ8の張力により第2図及び第4図に二点鎖線
で示すようにアーム2の軸芯lより内側に屈曲
し、ワイヤーロープB0は被揚重物A0の揚重部位
に移動する。尚、12は前記ロープガイド部材7
が所定量以上旋回することを防止するためのロー
プ固定部材6に設けられたストツパーである。
而してロープ固定部材6の前記ワイヤーロープ
挿通空間62からロープガイド部材7内を通つた
ワイヤーロープB0は被揚重物A0の揚重部位に相
当する側端部に係合された状態となり、前記引張
りバネ8の作用によりこの状態を安定して維持す
る。このワイヤーロープの係合、つまり玉掛け
は、一人の作業者がロープガイド部材7の先端部
分を内側に押出すように屈曲させることにより、
簡単かつ容易に行うことができる。玉掛けが終了
したらクレーンフツクCを巻上げ、揚重を開始す
る。クレーンフツクCの巻上げによりアーム3の
開き角度は、前記第10図b及び第11図bと同
様に減少し、吊角に応じてワイヤーロープB0
一直線となる。この際、ロープ固定部材6は回動
軸5を支点として回動し、アーム3の開き角度の
変化にスムーズに追従する。またロープガイド部
材7も垂直軸9を支点として旋回し、アーム2の
軸芯lとほぼ一致した状態となる。
被揚重物A0を所定部位まで搬送し、例えば敷
金E上に降ろして、ワイヤーロープB0に作用し
ていた吊上げ力がなくなると、拡大駆動源2の駆
動力によりアーム3の開き角度が増大する。これ
とともにロープガイド部材7は引張りバネ8の作
用で外側に屈曲し、ワイヤーロープB0は被揚重
物A0から自動的に離脱する。つまり作業者が介
入することなくワイヤーロープB0を被揚重物A0
から離脱させることができる。前述した引張りバ
ネ8の作用を効果的に発揮させるために、引張り
バネ8を係合する係止具11は、第4図に示すよ
うにアーム3の軸芯lより外側に配設することが
好ましい。つまりこのような位置に配設すること
により揚重状態におけるアーム2の軸芯lとほぼ
一致した状態のロープガイド部材7は引張りバネ
8で外側へ引つ張られる状態となり、ワイヤーロ
ープB0への吊上げ力がなくなるとロープガイド
部材7は自動的に外側へ旋回する。
次に第6図は、本考案の請求項第2項に基づく
吊角自動調整装置の一実施例を示す構造図であ
り、第7図は前記第6図の平面図である。図にお
いて1aが本考案に基づく吊角自動調整装置であ
る。2aは、吊角自動調整装置1aの中央部に配
設された重錘101からなる拡大駆動源であり、
3は前記重錘101に突設されたブラケツト10
3に軸支され、前記拡大駆動源2aより四方向に
放射状に伸びる伸縮調整可能なアームである。ア
ーム3の先端部にはワイヤーロープB0への固定
部材4aが設けられている。本実施例における固
定部材4aは、第8図の部分拡大図に示すよう
に、アーム3の先端部に装着された回動軸5と、
該回動軸5に回動可能に軸支されたロープ固定部
材31と、前記回動軸5に回動可能に軸支され、
前記ロープ固定部材31より下方に回動するロー
プガイド部材32と、ロープ固定部材31とロー
プガイド部材32のそれぞれ端部を設定張力で連
結する引張りバネ8とから構成されている。ロー
プ固定部材31は上端部にワイヤーロープB0
の固定具10を有する支持部材311と、前記回
動軸5に回動可能に軸支されたブラケツト312
とからL型に構成されており、回動軸5の設定上
方で前記固定具10を介してワイヤーロープB0
に固定されている。ロープガイド部材32は、回
動軸5に回動自在に軸支され、しかも前記ロープ
固定部材31より下方向に回動する支持ブラケツ
ト321と、この支持ブラケツト321に前記ロ
ープ固定部材31と逆L方向に直交して固着さ
れ、ワイヤーロープB0を挿通保持する筒状のロ
ープガイド部材322とから構成されている。
而して本実施例の吊角自動調整装置1aもワイ
ヤーロープB0の中間部に、前述したロープ固定
部材31を、固定具10を介して固定することに
より装着されている。玉掛けする直前の固定部材
4aは、第6図及び第8図に実線で示すようにロ
ープガイド部材32が引張りバネ8の張力により
アーム3の軸芯lより若干上向きとなり、ロープ
ガイド部材32先端より垂下するワイヤーロープ
B0は回動軸5の外側で、しかも被揚重物A0の外
周より外側に位置している。次いでロープガイド
部材32を回動軸5を中心として回転させ、第6
図及び第8図に二点鎖線で示すように内側に屈曲
させると、ロープガイド部材32の先端は被揚重
物A0外周より内側に位置し、ロープ固定部材3
1からロープガイド部材32の内を通つたワイヤ
ーロープB0は被揚重物A0の揚重部位に相当する
側端部に係合された状態となる。尚、12aは前
記ロープガイド部材32が所定量以上旋回するこ
とを防止するためのアーム3に設けられたストツ
パーである。
前記ワイヤーロープB0の玉掛けが終了したら
クレーンフツクCを巻上げ、揚重を開始する。ク
レーンフツクCの巻上げによりアーム3の開き角
度は前述したように減少し、吊角に応じてワイヤ
ーロープB0は、被揚重物A0とクレーンフツクC
とを結んだ一直線となる。このようなアーム3の
開き角度の変化に追従してロープ固定部材31及
びロープガイド部材32も回動軸5を中心として
回転する。第9図はその状態を示す部分構造図で
ある。
被揚重物A0を所定部位まで搬送した後、クレ
ーンフツクCを巻き降ろし、ワイヤーロープB0
に作用していた吊上げ力がなくなると、拡大駆動
源2aの駆動力によりアーム3の開き角度が増大
する。これとともにロープガイド部材32は引張
りバネ8の作用で外側、つまり第6図及び第8図
の実線で示す状態まで屈曲し、ワイヤーロープ
B0は被揚重物A0から自動的に離脱する。而して
引張りバネ8を係合する係止具11b,11cは
前述した回動軸5を支点とした回転力が生じるよ
うロープ固定部材31及びロープガイド部材32
のそれぞれ端部の位置に設ければよい。
また、ロープガイド部材7,32には、ワイヤ
ーロープB0を装着するためのスリツト溝を設け
ておくことも効果的な手段である。
〈考案の効果〉 本考案の吊角自動調整装置では、被揚重物が大
型の重量物であつても、ロープガイド部材を僅か
な力で回転、又は旋回させるのみで玉掛けが容易
に行える。また、搬送が終了したときはワイヤー
ロープが自動的に外れ、作業者の介入が全く不要
となる。このため重量の嵩むワイヤーロープの脱
着、即ち玉掛け作業が少数の作業者で、しかも効
率的に、かつ安全確実に行えるようになつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の請求項第1項に基づく吊角自
動調整装置の一実施例を示す構造図であり、第2
図は前記第1図の平面図である。第3図は第1図
における固定部材の詳細を示す側面図、第4図は
第3図の平面図、第5図は前記第3図の−面
断面図である。第6図は、本考案の請求項第2項
に基づく吊角自動調整装置の一実施例示す構造図
であり、第7図は前記第6図の平面図である。第
8図は、第6図における固定部材の部分拡大側面
図であり、第9図は吊上げ時の固定部材の状況を
示す部分拡大側面図である。第10図、及び第1
1図は、従来より周知の吊角調整装置の構造図で
あり、第10図は駆動源に重錘を、第11図は駆
動源にバネを用いた吊角調整装置である。第12
図は従来の一般的な玉掛け状況の一例を示す構造
図である。 符号の説明、1,1a……吊角自動調整装置、
2,2a……拡大駆動源、3……アーム、4,4
a……固定部材、5……回動軸、6……ロープ固
定部材、7……ロープガイド部材、8……引張り
バネ、9……垂直軸、10……固定具、11,1
1a,11b,11c……係止具、12,12a
……ストツパー、13……フランジ、14……
軸、15……摺動部材、16……取付フランジ、
17……圧縮バネ、18……摺動部材、19……
受け部材、20……リンク構成部材、31……ロ
ープ固定部材、32……ロープガイド部材、10
0,100a……吊角調整装置、101……重
錘、102……アーム、103……ブラケツト、
104……固定部材、105……回動軸、106
……吊板、107a,107b……シヤツクル。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 中央部に配設される拡大駆動源に連結して放
    射状に配設された伸縮調整可能なアームと、こ
    のアームの先端部に設けられた吊上げ用ワイヤ
    ーロープへの固定部材とからなり、玉掛け作業
    時にはアームの開き角度を増大させ、吊上げ時
    にはアームの開き角度を減少させる吊上げ用ワ
    イヤーロープの吊角自動調整装置において、前
    記固定部材が、前記アームの先端部に水平に装
    着された回動軸と、該回動軸に回動自在に軸支
    され、前記回動軸に直交する垂直軸、該垂直軸
    の端部に一端が固着された支持部材、及び該支
    持部材の他端に設けられ前記ワイヤーロープの
    固定具を有するロープ固定部材と、前記垂直軸
    に軸支され、前記ロープ固定部材の下方で旋回
    可能に前記ワイヤーロープを挿通保持する筒状
    のロープガイド部材と、前記ロープ固定部材と
    ロープガイド部材のそれぞれ端部を設定張力で
    連結する引張りバネとから構成されてなること
    を特徴とする吊角自動調整装置。 (2) 中央部に配設される拡大駆動源に連結して放
    射状に配設された伸縮調整可能なアームと、こ
    のアームの先端部に設けられた吊上げ用ワイヤ
    ーロープへの固定部材とからなり、玉掛け作業
    時にはアームの開き角度を増大させ、吊上げ時
    にはアームの開き角度を減少させる吊上げ用ワ
    イヤーロープの吊角自動調整装置において、前
    記固定部材が、前記アームの先端部に水平に装
    着された回動軸と、上端部に前記ワイヤーロー
    プとの固定具を有し、前記回動軸に回動可能に
    軸支されたL型をしたロープ固定部材と、前記
    回動軸に回動自在に軸支され、かつ前記ロープ
    固定部材より下方に回動する支持ブラケツトに
    前記ロープ固定部材と逆L方向に直交して固着
    された前記ワイヤーロープを挿通保持する筒状
    のロープガイド部材と、前記ロープ固定部材と
    ロープガイド部材のそれぞれ端部を設定張力で
    連結する引張りバネとから構成されてなること
    を特徴とする吊角自動調整装置。
JP1989122533U 1989-10-16 1989-10-18 Expired - Lifetime JPH0537986Y2 (ja)

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US07/690,888 US5207795A (en) 1989-10-18 1990-09-29 Automatic lifting angle adjuster for lifting wire rope
CA002159312A CA2159312C (en) 1989-10-18 1990-09-29 Automatic lifting angle adjuster for lifting wire rope
CA002044157A CA2044157C (en) 1989-10-18 1990-09-29 Automatic lifting angle adjuster for lifting wire rope
PCT/JP1990/001261 WO1991005730A1 (fr) 1989-10-18 1990-09-29 Regulateur automatique d'angle de levage pour cable de levage
KR2019910700004U KR950009081Y1 (ko) 1989-10-18 1990-09-29 현수용 와이어로우프의 현수각 자동조정장치
KR2019910700004U KR920700001U (ko) 1989-10-18 1991-06-14 현수용 와이어로우프의 현수각 자동조정장치
US08/018,795 US5342104A (en) 1989-10-16 1993-02-16 Automatic lifting angle adjuster for lifting wire rope

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS568078A (en) * 1979-04-26 1981-01-27 Salomon & Fils F Safety binder for ski
JPS57211372A (en) * 1981-06-12 1982-12-25 Tmc Corp Apparatus for adjusting ski binding member toward londituginal direction

Patent Citations (2)

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